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安価・お題で短編小説を書こう!4
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0001二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/06/25(月) 02:12:12.34ID:jXCEDROG
安価お題で短編を書くスレです。

■お題について
現在、毎週日曜日の午後22時に前回のお題を締め切り、新しいお題を安価で決める方式を取っています。現時点での募集お題はスレ主によるレスを確認してください。

■投稿方法
投稿する際は、1行目に【】でタイトルを付けてください。決めていなければ【無題】でも可。
作品は3レス以内で。レスが2つ以上に別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。

■「小説家になろう」等への投稿について
同一内容を別サイトへと投稿する行為は認めています。
その際、著作者以外が5ch上から無断で転載したものと区別するため、出来る限り【本スレへ投稿する前に】投稿してください。ご協力よろしくお願いします。

■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
安価・お題で短編小説を書こう!2
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1511408862/
安価・お題で短編小説を書こう!3
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1522770910/
0233この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/18(土) 14:26:49.13ID:JYWyBSov
>>232
どういたしまして ^_^
0234この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/19(日) 16:29:13.17ID:1OemS7jy
>>224
ウォーターワールドと言ったところでしょうか?
男が女に勝てないのは世の常だそうで……
ともかく頑張れw

>>226
人間の身勝手で未来を左右されるアンドロイド
自身を守るのは正しい判断だと思います
その先に、お互いにとって明るい未来がある事を祈ります
0235この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/19(日) 16:48:07.08ID:1OemS7jy
>>210
使用お題:『深海』『女体化』『氷河期』『人形』+最後の一行を『強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない。』

【ベビーワイルド】


「まるで人形みたいよね」

 バーカウンターに座る女は皮肉気に口元を歪ませながらそう言った。
 葛西 恭弥は無言でギムレットを呷る。

 場末のBARは他に客など居らず、女は深酒の所為でとろんとした目をしていた。
 先程から愚痴を聞かされ続けていた恭弥は、若干うんざりとした様子で新しくギムレットを注文する。

「ねぇ、聞いてるの?」
「聞いて無い……」
「酷い人……」

 整形を繰り返して来たのだと女は言った。作り物じみて見える女の表情はその為か。
 だからこそ、彼女は自身を“人形”だと皮肉ったのだろう。

 深海の様に重い空気が辺りを支配する。
 恭弥にした所で、お気に入りのBARで、こんな気拙い思いをする事など望んではいない。
 だが、それでもカウンターに突っ伏してる女に必要以上に気を回そうとは思えなかったのだ。
 恭弥の素っ気ない態度に、女が不機嫌になる。

「こんないい女が話し掛けているのに、その態度って無いんじゃないかなぁ」

 グラスの縁をツツーっと指でなぞりながら不貞腐れた様に言う。
 最初、女に声を掛けたのは恭弥だったのは確かである。堅気とは思えない男に言い寄られ、迷惑そうにしていた女を助ける形だったか。
 それでも、普通であれば見過ごしている所だっただろう。この街では良く有る出来事だったからだ。
 だが、恭弥は妙な既視感を覚え、声を掛けてしまった。『止めとけよ、嫌がってるだろう?』咄嗟の事とは言え、チープな言葉に頭を抱えそうになったのも確かである。

 そこからは決まりきった押し問答。結局、最後にモノを言ったのは腕っぷしだった。

『今日は帰りたくないの』

 当然の様な流れで、女を住んでいるマンションに連れ帰ったのもある意味当たり前の事だろう。だが……

「ねぇ、私にばかり話させてないで、何か話してよ・・・・・・」
「……うるさいよ、少しは落ち着いて酒を飲ませろ! 幸也!!」
「その名で呼ばないで!! 今の私は園原 幸恵よ!」

 ベッドの中で、女がかつての親友だと気付いた時の恐怖はどれ程のものだったか。
 あたかも氷河期の如く、ブリザードが吹き荒れた様に心の底から凍り付いたのは確かである。
 だが、それでもこうやって酒を交わしているのは、親友が今もあの頃と同じ様な優しさを持って生きている事が嬉しかったからだろう。
 甘えたがりで、スルリと人の心に入って来るような笑みは変わらない。
 だが、かつては自分の背に隠れている事しか出来なかった親友は――――性別すら変わってしまっているが――――自分の足で立ってこの街で生きる強かさを兼ね備えていた。

 流石に色々と受入れられない部分もあるのだが……

 恭弥は、自分の態度に悪態を吐きつつも、カルーアミルクをチビチビと飲む幸恵の横顔を見ながら、それでも、この夜の街で強かに生きる彼女を見て思い出す。
 恭弥のバイブルでもある、ある探偵の物語の一節を……

 すなわち……

 『強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない。』
0236この名無しがすごい!
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2018/08/19(日) 21:37:12.01ID:RRJC7ai5
>>234
224の感想ありがとうございます
舞台が水上・水面下だというくらいのつもりです
作者としても主人公リョウタロウが(比喩でも物理的でも)振り回される未来しか見えませんw
0238二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/08/19(日) 22:04:23.07ID:BTeRXQpQ
お題『深海』『女体化』『氷河期』『人形』から一つ以上選択
+最後の一行を『強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない。』とする 締切

【参加作品一覧】
>>215【深海に生き延びた者達】
>>224【歌うシャチとオモチャの人魚】
>>226【小さなレジスタンス】
>>235【ベビーワイルド】
0242この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/19(日) 22:23:33.88ID:vlDgkA+z
ひみつ道具
0245田中 ◆58hCtkhCCk
垢版 |
2018/08/20(月) 00:00:37.58ID:XZsqidif
☆お題→『幽霊』『百』『ひみつ道具』『乳酸菌くんの家族』『チューハイ』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OKだオナ

☆締め切り→8/26の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>238より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0246田中 ◆58hCtkhCCk
垢版 |
2018/08/20(月) 00:01:48.96ID:XZsqidif
訂正
☆締め切り→8/27の22時まで
0248この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/20(月) 01:44:49.05ID:ljR9pybs
うん?
8/27は月曜日だよね
8/26(日曜日)であってるよ
何はともあれ乙!
0250この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/20(月) 08:16:22.42ID:B86FBhmI
田中氏おつw
0251この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/20(月) 08:27:52.90ID:B86FBhmI
>>235
難題ばっちこいとばかり235氏が、前回お題全選択アンド最終一行縛り、渋めの一杯でオオトリに臨む〜! ギムレットのあとで!
さあ舞台は他に客いぬ場末のBAR〜、「まるで『人形』みたいよね」と、気だるげな目をした美女と二人飲む恭弥さん、なぜか場を『深海』のごとく重い空気が支配する…
それもそのはず、振り返ればアレのせい、あのとき助けたついでのベッドの中で〜、発覚した女性の正体は、親友の『女体化』したやつww ひどいトラップw
アレ以降、『氷河期』の如く凍り付いた関係と、変わり果てた親友の姿が、恭弥さんのテンション落とし、ギムレットに暗鬱たる影を落とすw 同情するぜ!
しかしそれでも変わらぬものがある、頭をよぎるはフィリップ・マーロウ、人の道それは強く優しく美しく〜、そとみは変われど核は変わらず、失われてむしろ輝きを放つが生き様だ〜! 235氏が暴風に耐え抜く絆を描いて、お題フルクリア黄金友情フィニッシュを魅せた!
0252この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/20(月) 09:57:01.50ID:ebIn6dVe
実質お題が4つしか使えないんですが・・・
難しいお題だしゃなんでもいいって思うなよ!
0253この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/20(月) 10:50:21.51ID:S6uy50M2
>>251
感想を有難うございます
ハードボイルドを書こうと思っていたのに、何故かハーフボイルドにw
0254この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/21(火) 15:10:26.91ID:os1Srzga
なんでここに田中がいるんだよwww
0256この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/21(火) 21:49:32.01ID:9uAoE5wF
>>245 今回お題難しくね……?

使用したお題:『幽霊』『百』『ひみつ道具』『チューハイ』

【百鬼夜行】

 百鬼夜行が見たいと言われた。私は怪訝な顔で少し相手の顔を見て、手に持っていたチューハイの缶でその額を軽く叩いた。

「あたっ。何すんのよ」
「それはこっちの台詞。急に意味が分からないこと言わないで。最近面白いことがないから困ってるって愚痴ってたら、いきなり百鬼夜行が見たいとか……。
お化けが見たいのならお化け屋敷でも行ってきたら?」

 頭を冷やせと完全に無関心な私に、テーブルに突っ伏していた相手は不服そうに見上げてきた。真っ赤な顔は照れているからではない、酔っているからだ。
 小さなテーブルにぐでんと頭を転がしながら唇を尖らす、という妙に器用なマネをして相手は文句を言ってきた。

「だってー、なんか見たくないですか? 百鬼夜行。だってお化けがたくさん、たーっくさんいるんですよ? しかもそんなのが街の中を練り歩くんですよ?
 パレードみたいで楽しそうじゃないですか。見たくないですか?」
「パレードが見たいなら夢の国にでも行けばいいと思うよ」
「そうじゃないよー、そうじゃないんですよー」

 私の同意が得られないことにジレたのか、テーブルの上で頭だけをゴロンゴロンと転がすという器用なことする。
 私はアホらしくなって、相手の頭にチューハイの缶を押し付け、その動きを縫い留めた。ついでにグリグリ捻じる。

「あのね、お化けが見たいって言うのは簡単だけど、実際は難しいの。そんなどこにでもいるもんじゃないし、いたとしても見世物じゃないんだから。
危険な奴だって混じってるかもしれないのよ? 遊園地に行ってお化け屋敷入ってパレード見れば、百鬼夜行を見たのと同じじゃない。それで我慢しなさい」
「えー、だったら百鬼夜行の方がいいじゃないですかー。ほら、お化け屋敷とパレードを兼ね合わせたってことで」

 テーブルの上から眼だけで懇願してくるという器用な真似をしつつ、相手が頼んできた。いやいや、頼まれたって私が百鬼夜行をやってるわけじゃないんだし、と心の中で盛大に突っ込む。
 ただ相手が「どうしても百鬼夜行が見てみたい!」と酔っ払い特有の我がままを発揮してきたので、面倒くさくなった私はため息をつきつつ、奥の手を引っ張り出してきた。

「ん、なにこれ? メモ帳?」
「ちょっと仕事のね。ホントは他人に見せちゃダメなものなんだけどね。だから人には秘密にしといてね」
「オッケー、私なら見てもいいわけね。大丈夫、口は堅いから」

 どの口が、と思ったが、あえてそこに言及しなかった。さっきまで百鬼夜行にあれだけ食いついていたくせに、今はメモ帳を興味津々の瞳で見ていた。秘密という言葉が効いたんだろう、きっと。
 相手は顎で頭を支えるという器用な恰好で文字列を追っていく。フンフン、と興味深そうに読んでいたが、だんだんと顔つきが険しくなり、最後には青ざめた表情になっていた。

「……なにこれ?」
「私の仕事のメモ。探偵やってるからね、

私。その関係でいろいろ情報を仕入れてあるのよ。週刊誌に載せられそうなもの、表沙汰にするって言えば圧力をかけられそうなのもの、世間に出しちゃまずいもの……これはその中でも飛びきりヤバイ類の情報」
「え、嘘、ヤダ……なにこれ本当のこと?」
「本当のことよ。さらに言うと、その後ろの方のページは、ご近所関係のどす黒いお話の類。あまり見ない方がいいわよ?」
「……ひぃー、人間怖い! こんな怖いことがそこら中にあるの!? 人間の世界の方がよっぽど百鬼夜行じゃない!!」
「まあね。でもおかげで私の飯のタネになってるのよねー」
「ひ、ひぃー! 平然としてるあんたが一番怖い! 鬼! 悪魔! お化け!!」
「ちょ、どこ行くのよ!?」

 そう罵ると相手は、頭をテーブルから浮かし、後ろ向きで窓の外へと飛び出していくという器用な真似をした。
 首がシュルシュルと巻き戻っていく様子が相手の悲鳴の反響具合で何となく察した。
 私は一人残ったチューハイを飲もうとして、中身がなくなっていることに気づく。新しい缶のプルタブを開けた。

「まったく、どっちがお化けなんだか」

 私は苦笑しながら相手が帰って行った先を見ながら、何か面白いネタが転がってないかなぁと夜の道を見下ろした。
0257この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/21(火) 22:18:03.47ID:9uAoE5wF
>>245 でもなんとか2個捻り出せた。面白いかどうかは知らね

使用したお題:『幽霊』『百』『ひみつ道具』『チューハイ』

【F先生ごめんなさい】

「うわーん、助けてよー。耳の無い青い猫型ロボットー」
「まったく、どうしたんだい? 何かあったの?」
「デブのいじめっ子が僕を殴ったんだー。仕返ししてやりたいよー」
「はぁ、またかい? 仕方ないなぁ。じゃあこの道具をあげよう。えーっと……


 ヨミガエーリチューハイ〜 (テッテレテッテテーンテテーン)


 これを飲めば君も生き返って仕返しすることができるようになるよ。あとは実力でがんばってね」
「わぁ、ありがとう。猫型ロボット!」
「……ちなみに、なんでそんな状態になったの?」
「うん、なんかイライラしてたみたいで、いつも以上に殴られたの。100発くらい」
「ああ、そこまで殴られたらいくらなんでも助からないねぇ……」
0258この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/22(水) 09:33:36.08ID:K4/X2LBp
>>256
おお〜256氏が難しいとこぼしながらもさらっと二連している! 『幽霊』『百』『ひみつ道具』『チューハイ』を選択して、ローリング・リーディング〜
さあ、何やら不穏な会話がはじまっている〜、探偵の前にいらっしゃるのは、頭をぐでんと横たえて、『百』鬼夜行がみたーいと、酔った駄々こねる相棒だ〜、どんな注文w
お化け(『幽霊』)が見たいのならお化け屋敷でも行ってこい、正論と、『チューハイ』缶を押し付けて、動きを縫い留めグリグリするも〜、
それでもしつこい百鬼夜行のワガママに、探偵が、商売用の『ひみつ道具』を見せつける〜、そう、ゴロンゴロンと、ゴロンゴロンと、異様なほどテーブルでヘッドローリングする彼女w
探偵メモのヤバイ情報で限界超えたか、怯える相棒ハイでたあ! ろくろ首ww 事実は怪談より奇なりィ〜、華麗なる伏線回収、妖怪退散! 256氏の怪談オチが一発きまり〜

>>257
ってことで256氏が続けていくぜ、アイツは今夜も黄泉返る〜
登場するは、猫型ロボットに泣きつくいじめられっ子、ておいw お約束の展開で、らくらく『ひみつ道具』をゲットだぜ〜
これを飲むんだ、ヨミガエーリ『チューハイ』! 年齢的にチューハイいいのかww
ラスト、いやあ『百』発くらい殴られちゃってさ、あーそれは助からないねえと、唐突にゾッとする『幽霊』オチww 短い! でもなんだ、この会話、いつも死んでんだろうなって感じの日常空気がリアルで怖いw
ミスター怪談師256氏に敬礼〜、お題四つ×二連、しめて八つの短編スレに彷徨うお題らを、オチの丁寧な仕上げでまとめてお祓いだァ!
0259この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/22(水) 14:24:43.26ID:tl/3mpSG
競馬実況さんの感想がこなれてきている、だと……!
短編書く方ももっとこなれたいわー
0260この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/23(木) 04:12:25.98ID:OGoQstvR
>>245 いみふめいなおはなしができたよ

使用したお題:『幽霊』『百』『ひみつ道具』『乳酸菌くんの家族』『チューハイ』

「俺な、乳酸菌くんが見えるようになったんだよ」

 チューハイの缶をお供に友人とサッカーゲームで対戦していると、不意にそんな言葉がかけられた。

「乳酸菌くんには家族がたくさんいるんだ」

 ぐびぐびとチューハイを煽る。
 俺は疑問に思って尋ねた。

「家族って何人くらい?」
「え? ……えーと、百万人くらい、かな?」
「ダウト。乳酸菌の代表ビフィズス菌は一兆から十兆は体内に存在している」
「…………………………………………………………………………それでな、乳酸菌くんの家族は今とても大変なことになってるんだ」
「続けるの?」

 ヤツは微笑を絶やさずに続けた。

「今お前、チューハイ飲んでるだろ?」
「そうだね」

 チューハイをぐびぐび飲む。

「そのアルコールのせいで、乳酸菌くんの家族がたくさん死んでるらしいんだ」
「ダウト。乳酸菌は胃酸でほとんどが死滅する」
「それでな、俺には今、乳酸菌くんの家族の幽霊が見えるんだ」
「Oh……」

 幽霊はよくないな。
 よくない。

「乳酸菌くん曰くな、乳酸菌界に代々伝わるひみつ道具があるらしいんだ。それがとても優れモノで、乳酸菌くんの家族を生き返らせることができるらしい」

 コントローラーをぽちぽちするとゴールが決まった。
 これで8対0だ。
 弱すぎない?

「……でもそれを発動するためには、宿主の協力が必要不可欠なんだ。乳酸菌くんも言ってるよ。『みんなで協力すれば、きみの腸内環境もよくなるよ!』……ってね」

 ふーん。

「ダウト。乳酸菌は死んでも効果があるやつもいる。勝手に死んでろ」
「…………で、その協力ってのがね、手を全く動かさないことなんだけど……」
「さっきからなんなん?」
「いや乳酸菌くんがそうしろって言うから――」
「なんなん?」
「…………」

 コントローラーをぽちぽちすると9対0になった。
 なんなん?
 弱すぎない?
0262この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/23(木) 07:17:37.63ID:a1NL9C1P
>>245
使用お題:『幽霊』『百』『ひみつ道具』『乳酸菌くんの家族』『チューハイ』

【リバー】

深夜一時をまわり、あたりには一片の灯りすらない。真っ黒な川の水面は、一センチ下も見通せない。
河底の岩が大きく盛り上がって、川に起伏が生じている。起伏でカヤックの船体がうねり、揺れと自分の呼吸音のあと、船に打ちつける水音が追ってくる。
パドルを置いてじっとすると、川音が自分の呼吸のずっと近くにあるのが分かる。

カヤックは、もともとシベリア先住民の暮らしの中にあったものだ。アザラシを主食とする彼らは、白人たちの持ち込んだ酒類を飲み過ぎ、大勢がアルコール依存症になってしまった。
このポイントは、漁協の遊魚規則で夜釣りを禁止されている。何せ山奥で人家は遠い。
酎ハイをあおりながら前後不明で、一人で流されるままにしている酔狂な人間は、俺とエスキモーぐらいのものだろう。
不確かな樹葉の影が躍ってみえる。こちらを見下し嗤っている。

ちょうど一年前のこの日に、この船で、この川にいた。
後部座席の娘は、何かのマスコットキャラクターの話を嬉々としていて、俺は調子を合わせて聞いた。
『じゃあ、その乳酸菌くん、家族はいるの?』
『歯周病菌!』とメイは答えた。
『完全に違う菌だろ、それ』
俺は苦笑しながら後方にしゃべりかけた。いつもと違う、持っていかれる操舵の手応えに、気がかりをおぼえていた。
水量の多さに気を付けるべきだった。もっと早くに。
彼女は激しく揺れる黄色の船体に歓声をあげて、パドルを岩にぶつけた。落としたそれを、拾おうとした。

水難事故では、一年に数百人の死者が出ている。
河川で多いのは、突発的な増水を甘く見て、水中の身体をコントロール・アウトさせてしまうことだ。ライフジャケットを着ていても、流れが荒れていると岩で事故が起こる。
彼女へのプレゼントだと秘密にしていたぬいぐるみの熊は、そうやって無駄になった。

いつしか波音に俺の嗚咽が混ざっていて、何やら喚いてもいたらしい。
視界は怪しく、ほどよく酔ったようだ。まともに泳げなくなるぐらいには十分だ。
もう、十分だ。
パドルを放流した。デッキから転げ落ちようと身体を傾けた。
そのとき、船が、自分以外の何かで動いた。
「お父さん」
後部座席から声がして、水の砕ける音が、それをかき消した。

「メイか」俺は尋ねたが、答えはない。
振り返ることができない。
振り返ってしまえば。無くなってしまう気がする。

船が小さい滝を落ち、荒い岩場に入る。操船者を失ったカヤックは、岩盤と衝突し、俺の身体を投げ出そうとする。
船体は転覆し、水中の世界で水を飲む。反転し、空気の世界に戻って空気をすわせる。
岩肌に肩や頭をぶつけ、水の飛沫を浴びては、意識が気を失いかける。
船から落ちないよう、俺の胸をずっと船体に押さえようとする、冷たい手があった。
彼女の手は、川水の冷度に震えていた。柔らかな、小さい手だった。
死者の手に、俺は手のひらをかさね、ずっと何かを叫んだ。
言葉ではない。


気を取り戻すと、朝の川の中だった。船は岸に引っかかって、山の冷気が峻烈にあった。
緑がかった水の濁流が、わきを流れていた。まだ生きているらしい。
息をのむ。後ろの座席を振り返るが、誰もおらず、しばし呆然と見た。
あの子と一緒に、ずっと居てやるつもりだったのに、断られてしまったのか。

ぬいぐるみを空の座席に置き、緑の山を振りあおぐ。
朝の光に貫かれた山は厳しくて、大きく見え、じわりとぼやけた。
0263この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/23(木) 07:25:20.51ID:a1NL9C1P
>>260
見せ所だ、短編スレ民の根性気合! いくぜ260氏がバラバラお題を全選択し、平定に着手〜、イマジナリーフレンドが役に立たない件!
さあ、俺くんが『チューハイ』片手に友人とサッカーゲームに興じている〜、乳酸菌くんとかいう、幻のフレンド見えるようになった友人が、
『乳酸菌くんの家族』はたくさんいるぞ、そう『百』万人くらいいるんだと、話にリアリティを立ち上げようとしているぞ〜、即論破されてるけどなw
アルコールのせいで死滅した、さまよえる乳酸菌くん家族の『幽霊』ww 彼らを生き返らす『ひみつ道具』は、俺くんのゲーム停止だァ! それどういう理屈、勝手に死んでろ言われてるしw
あっという間にゲームは9:0、イマジナリーフレンドを悪用した妨害工作は、あーうん、乙wって感じで、無効に終わり、260氏がゲーム中の気もそぞろ会話を利用するという離れ業、バラバラお題群を消化しきる宙返りを魅せたァ〜w

>>262
自作! 俺も怪談に挑戦だ〜
ひみつ道具が何気に使いどころ難しいw
0264この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/23(木) 08:28:51.46ID:NLGgA809
いつもは饒舌な競馬実況さんが自作だと言葉少ななのに萌えてしまったのだが、一体どうしてくれる!!
0265この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/23(木) 09:14:18.82ID:Jh35A8tv
責任はとらん!w
0266この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/26(日) 11:10:35.37ID:YMVRyZHe
さすがに厳しかったんやな、ぜんぜん短編が出てこない・・・
かくいう自分も諦めて次のお題待ちなんデスガ
0267この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/26(日) 11:50:42.46ID:jwA/B/fV
乳酸菌、家族が別ならねぇ
あと直近だとマスコットキャラが料理し難くて、だいたいキーホルダーかぬいぐるみになっとるね
0268この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/26(日) 16:02:06.02ID:7xhHOjHg
>>256
ろくろ首は病気だと言われていた時代が有るそうで……
真に怖いのは人の闇と言う事でしょうか?

>>257
既にイジメの域を超えていますが……
F先生は、割りとダークなお話が好きだったそうですw

>>260
何とか勝とうとする努力w
ゲームの腕でも、知識量でも負けてしまっていますがw

>>262
父と娘、生死が別かたれて尚、お互いを思う
娘さんの願いに応えてあげて貰いたいところです
0269この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/26(日) 20:22:42.07ID:7xhHOjHg
>>245
使用お題:『幽霊』『百』『ひみつ道具』『乳酸菌くんの家族』『チューハイ』

【怪談シロタ株】(1/3)


 草木も眠る丑三つ時、巫女服風姿の阿部 舞夜とビデオカメラを携えた加茂 八坂は、噂に名高い心霊スポットに足を運んでいた。

「……なぁ舞夜、本当に幽霊なんか出るのか?」
「さあ? 分からないけど、出て貰わなくっちゃ困るわよ、わたしの将来の為にも!!」

 寂れた廃校、そのイノリウムの床がカツンカツンと言う甲高い音を響かせる。

「さぁ! 美少女霊能者、舞夜ちゃんのデビューなんだからね!」

 気合いを入れる舞夜を八阪は覚めた目で見る。

「美……?」
「……何?」
「いや、何でも……」

 霊能力者を目指す舞夜だったが、しかし、どうすれば霊能力者に成れるのかは分からなかった。
 その為、とにかく実績を積むのが一番の近道だろうと、徐霊をし、その様子をネットにアップする為に、こうして集めた噂話の中で最も信憑性の高い物を選んでここに来たのだ。

 もっとも、幼馴染だと言うだけで巻き込まれた八坂にしてみれば良い迷惑なのだが……

『やーくんが居れば、舞夜も安心ね』

 舞夜の親からの無条件の信頼。

 それだけの実績を積み上げて来たと言う事であり、そしてそれは、八坂が舞夜に迷惑を被った歴史の積み重ねが、それだけあると言う事でもある。
 舞夜にばれない様に八坂は溜息を吐いた。

 ******

「えーと、はい。あー、はい。えー……私は今、噂の心霊スポットに来ている訳なんですが……」
「……」
「何よ!」
「別に……」

 舞夜曰く『強い霊反応がある』と言う保健室前まで来た八坂達は、ネットにアップする為の撮影を始めた。
 流石に、これが世間一般に公開される事を意識しているのか、舞夜の表情は硬い。先程、自らを美少女霊能力者だと称し、テンション高く歩いて居た事を考えると、随分と緊張している様だった。
 保健室はジメジメとしており、雨水だろうか? 時折水滴の様な音が聞こえる。そして、そこが保健室だと言う先入観かも知れないが、微かにアルコールの様な匂いが漂っていた。
 撮影の為、LEDのライトを持参しているものの、それでも尚、辺りは真闇につつまれ、光量としては心もとない。

「?」
「どうしたの? 八坂」
「あ、いや、何か……」

 カメラから目を外し、ごしごしと擦る八坂に舞夜が訊ねる。
 曖昧な返事の後、再び彼はカメラを覗き込み、そして眉を顰めた。

 居る。

 肉眼では分からなかったが、カメラ中央、舞夜の後ろに白い靄の様な物がハッキリと映っていた。
0270この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 20:27:49.61ID:7xhHOjHg
【怪談シロタ株】(2/3)


「舞夜、居る」
「!! わたしより先に見つけるなんて、八坂のくせに生意気ね」

 そう言って少女がニヤリと笑う。

「先ずは、その姿、現してもらおうかしら」

 そう言うと、手提げ袋の中から円錐状のお香を取り出し、それに火をつけた。
 白煙が漂い白檀の様な香りが広がる。

「それは?」
「ふふん! 七つの秘密道具の一つ『幻夢香』よ! “あちら”と“こちら”の境界を曖昧にして繋げてくれるの!」

 そう言って胸を張る舞夜は、それでも念の為か護符を出し身構えた。
 ファインダー越しの白い靄はその存在感を増して行き、それと同時に何か音の様な物が聞こえ始める。

『……! ……。…!』

 ラップ音か、それとも亡者の怨嗟の声か……

「舞夜……」
「シッ! 黙って!!」

 既に肉眼ですら見え始めたソレ。 ビクンビクンと蠢く様は、八坂には出来の悪いフラッシュアニメの様に感じられた。

『……! ……ホ! ゲホ! なんやねん! 何でこないな所でお香なんか焚くんや!!』
「「は?」」

 姿を現したソレを見て二人は絶句した。楕円形の体に、極端に簡素化され、棒状の腕と脚の先に付いた、ただの球と化している手足。頭部に当たる部分は無く、その顔は胴体中央に顔が張り付いている。

 異形……そう言うしかないであろう異様な霊が、何故か缶チューハイを持って現れたのだ。だが、舞夜は眉根を寄せ言葉を放った。

「乳酸〇くん?」

 その言葉に異形の霊がピクリと反応する。

『……の家族……みたいなもんや』
「え?」
『乳酸〇くんの、家族の様なもんやっちゅうとるんや!』
「いや、でも……」

 それなら、乳酸〇くんでも間違いじゃ無いんじゃ? と思った舞夜だったが、しかしその異形の幽霊は指……があるかどうか分からない丸い手を突き出す。

『わからん嬢ちゃんやな!! その格好とか見ると嬢ちゃん、業界目指しとんのやろ? そらったら、配慮っちゅうもんを覚えにゃいかんやろ? わかるか? そう言ったもんを無視して好き勝手やったら、世間様にそっぽ向かれて、あっちゅう間に干上がってまうぞ?』
「え? あ、はい」

 酔っ払い特有の理不尽な剣幕に二の句を告げなくなる舞夜。八坂は眉根を寄せつつも口を開いた。

「つまり、乳酸菌の幽霊って事で良いんですよね?」
『ん? おう、そうや! それもあれや、シロタ株の幽霊や! 見てみい、この眉間に輝く“白”の字を……これこそシロタ株の証拠や!!』
「(……百だよね)ヒソヒソ」
「(百だね)ヒソヒソ」
『何や?』
「「いえ、何でも」」
0271この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 20:36:24.25ID:7xhHOjHg
【怪談シロタ株】(3/3)


 どう見ても額のそれは“白”ではなく“百”だったのだが、二人はスルーする事にした。酔っぱらった乳酸菌の幽霊と言うだけでも十分おかしいのに、その上変に突っ込むと、ネチネチと絡まれ厄介な事に成りそうだったからだ。

「……な、何でアンタ、幽霊に成ってるのよ!」
『あ? あれや、あれ、無念っちゅうやつや』
「無念?」
『そう、わしは生前、この保健室に置いてあったヨーグルトの乳酸菌だったんや。だがな、うっかり溢されてしまい、雑巾で拭われた挙句、放置され捨てられた……それが無念で無念で……』
「…………」
『せやから、ちゃんと食べられれば成仏すると……』

 そう言って舞夜をチラリと見る。

「嫌です」
『何でや! ちろっと食べてくれるだけで良いんや!!』
「いーやーでーすー!!」
『全部とは言わん! 先っちょだけ! 先っちょだけでもええから!!』
「いーやーだー!!!!」

 自身を食べさせようと迫る乳酸菌の霊と、それをさせじと抵抗する舞夜。
 もはや幽霊だとか乳酸菌だとか関係なく、その姿は女の子に無理やり迫る酔っ払いそのものだった。

『なら、食べんでもええ! せめて、その身に宿らせてくれーな!』
「は? どういう事?」

 乳酸菌の霊の言葉の意味が分からず、舞夜が首を傾げす訊ねると、霊はニヤリと下種な笑みを浮かべる。

『知っとるか? 女の子の〇〇にも乳酸菌は居るんやでぇ』
「!!」
『さぁ! 覚悟しいや!!』
「ぎゃああああ!! ちょ、ちょっと八坂!! 助けなさいよ!!!!」

 袴を脱がそうと引っ張る乳酸菌の霊と、それに対抗する舞夜。先程とは執念が違うのか次第にズルズルと引き下げられて行く。
 このままだと色々と乙女としてピンチな舞夜は、涙目になりながら、先程から何かを考えている様子だった八坂に助けを求める。

「……シロタ株のシロタってさ、“白”じゃなくて“代”だよね?」
『「はい?」』
「ああ、いや、シロタ株の開発者って代田 稔博士だから、額の文字は“白”じゃなくて“代”じゃないとおかしいかなって」
『何……やと……?』
「あと、シロタ株だったら、ヨーグルトじゃなくてヤク〇トじゃないかなって」
『何……やってぇ……!!』

 乳酸菌の霊の顔が驚愕に彩られる。

『ほんなら、わしは何で……ぐうっ!!』

 血反吐を吐く様な呻き声と共に乳酸菌の霊の体が崩れていく。

「え? 何? 何で?」
「……アイデンティティーが崩壊したのよ……それでレゾンディートルが保てなくなったんだわ」

 急ぎ袴を穿き直した舞夜が、そう説明をする。
 そう言って居る内にも、乳酸菌の霊はボロボロと崩れ落ち、粒子となって消えて行った。
 後には、静寂だけが残されていた。

「……あー!! あたし除霊して無い!!」
「あ」

 彼女の霊能力者への道はまだまだ遠そうだった。
0272この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 20:37:29.29ID:ONKKpaDy
使用お題:『ひみつ道具』『乳酸菌くんの家族』

【乳酸菌くんの一日】(1/2)

ピコピコ。僕は乳酸菌くん。世の中の人間を幸せにする為に、今日もノリに乗るんだ。
このノリはのうかくんが作ってるんだよ。ピコピコ。

僕には家族がいるよ。お父さん。おひげがキュート。
お母さん。お化粧してる。
僕。のんびりしてるよ。
乳酸菌くん娘。リボンがキュート。

ちなみに僕らは人だよ。

ピザを食べに出かけよう。(ガチャ)

デカ乳酸菌くん こんにちは。

こんにちは。

……

デカ乳酸菌くん どこへ行くの?

ピザを食べに行くんだよ。

デカ乳酸菌くん その必要はないよ。

なんで?

デカ乳酸菌くん だって、どこに行っても食べられないからね。僕の秘密道具で出してあげるよ。

やった!

デカ乳酸菌くん 電子レンジだよ。何でも出てくるよ。

(チーン)

デカ乳酸菌くん 一緒に食べようね。

(もぐもぐ)(もぐもぐ)

うーん……うまい!

僕はおうちへ帰った。家の手前から帰ったよ。

そして小説を書いた。

(ぼよーん)



8がつ26にち にちようび

今日はデカ乳酸菌くんとピザを食べた。
その後、はらっぱでのんびりした。
幸せだった。

夜になったので家に帰った。デカ乳酸菌くんはもふもふしていた。素晴らしいもふもふだった。
0273この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 20:39:18.56ID:ONKKpaDy
もう寝る。 家族みんなで寝る。 おやすみなさい。

ゆめ

ピザ食べ放題!

デカ乳酸菌くん どんどん食べてね。

がつがつ! がつがつ!



こうして、乳酸菌くんたちははらっぱの中のおうちでいつまでも平和に暮らしましたとさ。

(ちゅうい:乳酸菌くんは不死身です)

おわり
0274二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2018/08/26(日) 22:02:15.83ID:BGMnHAoy
お題『幽霊』『百』『ひみつ道具』『乳酸菌くんの家族』『チューハイ』締切

【参加作品一覧】
>>256【百鬼夜行】
>>257【F先生ごめんなさい】
>>260【俺な、乳酸菌くんが見えるようになったんだよ】
>>262【リバー】
>>269【怪談シロタ株】
>>272【乳酸菌くんの一日】
0275二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2018/08/26(日) 22:04:30.73ID:BGMnHAoy
今週はどうしようか?先週は定番で行ったけど
先々週の最後の一文固定が結構個人的には面白かったかなと思う
0276この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 22:11:16.92ID:YMVRyZHe
そこら辺の細かい好みは進行さんの権限で自由裁量でいいんじゃないかな。こっちも縛りあった方が面白いし
まあそりゃさすがに無茶だってこと言いだしたら止めるけどね
0277二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2018/08/26(日) 22:24:39.81ID:BGMnHAoy
じゃあ、最後の一行固定をどう工夫してくるのか読みたいので、それで安価取ります

キーワード
>>278-281

一行固定
>>283

ではお願いします!
0279田中 ◆58hCtkhCCk
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2018/08/26(日) 22:27:11.33ID:jGX/JCJA
田中
0281この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 22:37:33.96ID:YMVRyZHe
ボタン
0284二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2018/08/26(日) 22:55:50.10ID:BGMnHAoy
☆お題→『馬』『田中』『チモシー』『ボタン』から自由選択+最後の一文を『だが、これで終わりではなかった。』とする

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OKだオナ

☆締め切り→9/2の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>274より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0286この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 23:06:26.80ID:YMVRyZHe
チモシーよりかはマシでしょー……と言いたかったけど、確かにどう締めればいいのかわからんね。やっちまったZEミ☆
0287この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 23:08:24.33ID:lQYG42tG
これは面白いねw
0288この名無しがすごい!
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2018/08/26(日) 23:59:31.46ID:YMVRyZHe
>>284 内容に自信ないからスピードで先行逃げ切り勝負

使用したお題:『馬』『田中』『チモシー』『ボタン』から自由選択+最後の一文を『だが、これで終わりではなかった。』

【都市伝説「怪人・バイトの田中さん」】

「カユイートコロハーゴザイマーセンカー?」

 突如、背後から話しかけられた。
 夜道を一人で歩いているときに知らない人からいきなり話しかけられるのなんて恐怖でしかない。しかもさっきまで人の気配が全くなかったし、言ってることも片言で意味不明だ。

 恐怖が先立って一瞬立ち止まってしまったのが運の尽きだった。相手の行動の方が圧倒的に早かった。
 ぎこちなく振り向くより先に相手がこちらに飛び掛かってくる。背後から引きずり倒され、地面に押し倒される。
 その上に誰かよくわからない人が背中に馬乗りになってきた。あまりの痛みと恐怖で叫び声をあげる。

「カユイートコロハーゴザイマーセンカー?」

 背中に乗っている相手がもう一度聞いてくるのだが、こちらがやめろと言っても聞いてくれない。引きずり倒された時と同じように、強引にこちらの背中に両手を押し当てて、ひっかいてくる。
 痛いなんてものじゃない。まるで伐採用の機械でもあるかのように、物凄い勢いで背中を掻いてくる。
 上着は一瞬で破け、ボタンがはじけ飛び、背中に相手の爪が皮膚を引っ掻いていく。血しぶきがあがるのを背中で感じた。

「ココハーカユイーデスカー? コッチハードーデスカー? コッチモシーテアゲルー」

 相手は歌うようにこちらの痒い所を聞いてくる。だがこちらはそれに返事をする余裕がない。
 地面でも掘るように自分の背中が彫られているのだ。肉が削られる激痛に叫び声をあげることすらできない。
 暴れようにもまったく動くことができなかった。ただ、耐える。

 意識が遠のきはじめ、地面に血だまりができはじめたのを感じた。
 すでに痛みは感じなくなっており、相手の指がよく折れないなと薄ぼんやりと感心しはじめていたところで、唐突に終わった。

 馬乗りになっていた相手が立ち上がって退いたのをなんとなく理解する。もはや自分は立ち上がる気力どころか、犯人の顔を見る気にもなれない。
 自分の背中がどうなってるか想像するだけで怖い。地面に倒れ伏したまま、自分は助からないだろうなと自覚する。

 ただ、相手の目的がなんなのかわからないけれど、退いたということは終わったということだろう。死んだんだと勘違いしたのか、それとも別に目撃者がいて逃げようとしているのか。
 とにかく助かった。あとは携帯電話で救急車を呼ぶだけだ。今は動けないけど、失血死する前になんとか……。




「アタータメマースカ?」

 だが、これで終わりではなかった。
0289この名無しがすごい!
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2018/08/27(月) 00:33:55.55ID:CStq88KN
すばら
どうやっても尻切れトンボになりそうな最後の一文に対して、すぐにホラーを思いつくの良いですね
続くからこそ怖さが出せる題材のチョイスがホントすばら(二回目)
0290この名無しがすごい!
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2018/08/27(月) 00:40:04.92ID:V222pUzv
『馬』『田中』『チモシー』『ボタン』
最後の一文を『だが、これで終わりではなかった。』

【現場を知る為に】

「おい、そこの新人! チンタラやってんじゃねぇよ!」
「は、はい! すみません!」

 俺は今なぜか牧場で馬の餌やりを行っている。俺が就職したのは営業部のはずだ。それが何故こんな事になっている?
 思い返せば、先日の職場での事が発端なのだろう。

「おい、田中。これがなんだか知ってるか?」
「……なんですか? 牧草?」
「チモシーだよ、チモシー。お前、自分のとこの扱ってる商品くらいちゃんと把握しとけ」
「はぁ……」
「……こりゃ一度現場を体験させた方が良さそうだな。おい、明日この住所のとこまで行ってこい」
「……どこですか、ここ?」
「行けばわかる。色々と見て、体験してこい」

 新人の俺の指導担当になった、同じ名字の田中先輩の呆れた様な声が聞こえてくる。……なかなか思ったような就職先が見つからなかったから片っ端から面接を受け、採用されたのが今の会社の営業部である。
 ボタンの掛け違いでもあったのかのように、俺には遥かに向いていなかった営業職になってしまった訳ではあるが、それでも頑張ろうとは思っていた。だけども、気付けば何故か牧場で馬の餌やりである。

「こりゃまだまだ使えねぇ新人だな、おい」
「す、すみません!」
「いいか、あんたのとこが扱ってる商品の一つがこのチモシーってやつだ。馬にとっちゃ主食の一つなんだ」
「あ、なるほど。そういう事ですか!」

 それを聞いて先輩が何をさせたかったのかが少し分かった気がする。つまり自分たちの扱う商品の実物をちゃんと見てこいという事なんだろう。そうと分かれば頑張るしかないだろう。結構な重労働ではあるが、これも商品の理解を深める為だ。

 それからその一日はひたすら馬の餌やりを筆頭に色々な世話をさせられた。体力には自信があまりなかったのでその日の終わりにはもうクタクタであった。そんな時、携帯が着信を知らせてくる。相手は田中先輩である。

「おう、今日はどうだった?」
「……疲れはしましたけど、先輩の言いたいことはわかりました!」
「そうか、ならいい。とにかく今日はお疲れさん」
「はい!」

 先輩は先輩なりのやり方で俺に営業の仕事を教えてくれているのだろう。流石にこういうのばっかりは勘弁だけどね。

「そんじゃ、明日はチモシーの収穫の方だな。今日はしっかり休んどけよ」
「え、ちょ!?」

 それだけ言い残し、田中先輩は電話を切っていった。その直後に住所の記載されたメールが田中先輩から届いている。重労働で現場を体験するのは今日だけだと思っていた。だが、これで終わりではなかった。
0292この名無しがすごい!
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2018/08/27(月) 07:36:48.16ID:e46e6Xf2
>>269
短編スレの肝試し会へようこそ! 難題と囁かれた前回お題、269氏は全選択でコメディホラーに仕上げたか〜いでよ悪霊バスターズ!
さあ、美少女霊能者、舞夜さんとそのオトモ、八阪くんが寂れた廃校にやってきた〜、微かにアルコール臭する保健室にて、『ひみつ道具』の香焚かれ、
缶『チューハイ』を持って現れた霊は、『乳酸菌くんの家族』……みたいなもん?w 自らシロタ株の『幽霊』を名乗る、関西弁のゴーストだァ
これがシロタの白だと豪語する菌霊の、額に浮かぶ『百』の文字w 酔っ払いのごとく絡む霊が、乳酸菌はココにもいるんやでと、舞夜さんの袴を脱がしにかかる〜! 読者サービスに余念がないぞ〜お題は全消化!
ラスト、シロタってそもそも「代田」だと、八阪くんが根本的な間違いを指摘w 自身に疑いを持った悪霊が、粒子に崩れて消えてったァ〜、消え方だけ少しかっこいいのなw いやマジ助平な霊だった、こいつは除霊ならぬ助霊だぜw って感じで269氏、笑顔のゴールイン!

>>272
人体は、恐ろしいほどの菌と共生していると言う…近くて遠い、乳酸菌くんの生態がいま明かされる〜、272氏が前回お題『ひみつ道具』『乳酸菌くんの家族』をチョイス! ライフイズ、ウイルス!
さあ噂の乳酸菌くんが喋りはじめた〜、今日もノリに乗るんだと、本当に海苔に乗った彼が『乳酸菌くんの家族』を紹介していくぞ〜、父、母、自分、娘、…娘って自分の娘か?w
さらりと紹介おえたあと、デカ乳酸菌くんとかいう知人(?)が現れ、『ひみつ道具』の電子レンジでピザを出す!! ピザw
そして唐突に明かされる不死身w ヒュー、いきなり強さアピールしてきやがった
ラスト、乳酸菌くんは就寝し、夢に見るのはデカ乳酸菌くんとピザを食した思い出だァ! いろいろ分からねえ、でも菌には菌の常識があらあ! 272氏の描いたバクター物語は、どこか愛らしく不思議、極小世界へのトリップ感覚だ〜
0293この名無しがすごい!
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2018/08/27(月) 07:45:05.11ID:e46e6Xf2
>>288
やってきました、最終一行どう活かすかに頭悩ます指定戦〜、アイデアの限界が試される〜、今回は『だが、これで終わりではなかった。』、工夫が必要だなw 288氏が逃げ馬先行・全選択! サービス・マン!
さあ夜道をゆく主人公の背後に迫るは怪人・バイトの『田中』さんw 背後から、主人公を引きずり倒して『馬』乗りだ〜
「カユイートコロハー?」と踊る爪と弾け飛ぶ『ボタン』の惨劇は、「コッ『チモシー』テアゲルー」などと無用なサービス精神で血に染まる〜! おお、288氏、キラーお題を相手にしないw
お題群をパパッと払って、問題は、最終一行どうこなすのか〜、ラスト、馬乗り終わり、生き延びた助かったと安心した主人公に、「アタータメマースカ?」の追い討ちだw アイロン的なものでも取ってきたのかw 血の惨劇なのに笑っちまったぜ
なるほど〜、起承転結の唐突な転をオチにかぶせることで最終一行を落とすか、やりおるね、技師288氏が早逃げといいながらも、落として魅せてフルクリア! 技術の粋が炸裂だァ〜この落とし方を超えられるかがヤマ場だなw 

>>290
難度とともに燃え上がる、それが短編スレ住民だ! 逃げ馬を追う290氏が、同じくお題全選択で追いすがる〜、二人の田中さんとオンザジョブトレーニング〜
さあ、語り始めるのはなぜか牧場で『馬』の餌やりをやっている『田中』くん〜、営業部で就職したはずの彼が、なぜこうなったのかと言えば、同じ苗字の『田中』先輩に体験してこいと命令されたがゆえ〜、説明なし、体育会系かw
牧草『チモシー』を馬に食べさせる体験、どこかで掛け違った『ボタン』の理由、それは田中くんの商品理解の弱さによるものだ〜、290氏が丁寧にお題を消化して、問題の最終一行に差しかかる?
自分の弱さをカラダで気付き始めた田中くん、先輩の意図を理解し、いよいよ一回り大きくなって営業マンのステージへ〜! って、え、これ終わったら次はチモシーの収穫!? まだ、それ?w
もう分かったよと言いたくても、言わせぬ圧力、社会の掟! 290氏の最終一行は、途方にくれる新入社員の不安、それを言葉一杯ににじませる形のガンバレENDで来たァ!
0294この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/27(月) 08:50:02.28ID:V222pUzv
>>293
いつも感想ありがとうございます。

オチが制限されてくるから今回の最後の一文の扱いが難しいです。
新人の田中くんも、自身が指導する立場になればおそらく同じ事をやるのでしょうw
0295この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/27(月) 17:58:19.85ID:M7f+yPaw
>>292
感想ありがとうございます。乳酸菌くんは可愛いのできっとこんな暮らしをしているんだろうな、と思って書きました。
0296この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/27(月) 21:24:31.60ID:QsnTY6ex
今までどんなお題があったか歴史が見たい
5つ安価とかジャンル安価とかそっちの方の事ね
0297この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/27(月) 21:34:38.50ID:Vy3eO26V
自作を晒すわけだからダイマ丸出しだけど、なろうのn5720eqを見れば1〜3スレ目までのお題が全部載ってるよ。
目次の章がその時のお題です
0298この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/28(火) 15:57:29.26ID:v2exFQYe
>>284 難しいお題が3つも並んでるとホントむずいね。チモシーは諦めた
使用したお題:『馬』『ボタン』『田中』+最後の一文『だが、これで終わりではなかった。』

【まんじゅうこわい、その後】(1/2)

 『まんじゅうこわい』という古典落語がある。怖いもの知らずのクマさんが饅頭が怖いと言うものだから、他の仲間たちがいたずらで饅頭をクマさんの部屋に放り込んだところ、クマさんが全部食べてしまった、と言う話だ。
 本当は大好物だった饅頭をたらふく食べたクマさんは最後に一言こう言って、この落語はオチをつける。「今度は熱いお茶が怖い」と。

 だが、これで終わりではなかった。

 クマさんの満面の笑みと、口元にベトベトくっついたアンコと、一つ残らず消えてしまった饅頭を見れば、さすがにアホな仲間たちだって真相に気付く。
 クマさんをこけにしてやろうと思っていたのに逆にこけにされたのだ。ハラワタ煮えくりかえるとはまさにこのこと。
 お茶を待っているクマさんを一人部屋に残し、アホたち4人は隣の部屋で即席会議を始める。

「さて、今度はクマさん、熱いお茶が怖いっていうじゃねぇか。バカにしてやがる。まだオレたちが気付いてないとでも思ったのか?」

「かもしれねーな。実際、饅頭には完全に騙されて、なけなしの小使い全部使っちまったよ。このままじゃあしまらねぇ。なんかできねーかな?」

「クマさん、今度は熱いお茶が怖いっていってんだろ? だったらホントに怖いお茶を用意してやりゃーいいんじゃねぇか?」

「お、そりゃ名案だ! あいつに一泡吹かせてやんだな!?」

「しぃぃっ、声がでけぇ! 隣にいるクマさんに聞かれっちまうだろ? 静かにヒソヒソと相談するんだよ。……で、どんなお茶を用意すれば、やつぁ怖がると思うかい?」

「そうさなぁ。お茶の上にクモが浮いてるとかどうだろ? お、おれならかなり怖がると思うぜ?」

「バカ野郎。クマが最初何言ってやがったか忘れたか、ハチ? あいつはクモもアリも怖がらねぇって吹いてやがったじゃねーか。ホントかどうかはわからねーが、やめといたほうが無難だ。他ないか?」

「ものすっげーあっついお茶をクマさんに渡すとかどうだろか? 茶碗まであっつい奴をさ。そしたらあいつビビんじゃねーかな」

「バカ野郎。そんな熱いお茶どうやって持ってくんだよ、タロウ? クマさん驚かす前にオレらが火傷しちまうよ。でも熱いお茶ってのは良い案だな。
あいつに渡す直前にお茶ひっくり返して頭からぶっかけてやるのはいいかもしれねぇな。おい、お前は何かないか?」

「お茶の中に饅頭いれとくとか」

「バカ野郎。クマの野郎が饅頭怖がるのはウソだって気づいてなかったのか、田中よぉ。あいつは茶でふやけてても喜んで饅頭食っちまうよ!
 ……でも中に何か入れるってのは名案かもな。何か入れてやるか?」

「牛のフンでも入れとけばいいんじゃねぇか?」

「犬のフン入れようぜ、そこら辺に落ちてるからさ」

「馬のフンもいいよ。確実に腹壊す」

「おめぇらフン好きすぎかよ……。でもまあいいだろ。よし、他に案出せや」

 とまあ喧々諤々のアイディア会議が始まった。あーでもないこーでもないと四人で悪知恵をめぐらす4人組。だんだん楽しくなってきたのか、エグい案やさすがにそりゃダメだろって案も出始めてきた。
 クマさんの嫌がる顔が見たいからって大量の饅頭を買いあさるような連中だ、この手のイタズラは大好物である。まさに悪ガキの顔で4人で延々会議を繰り広げていた。
0299この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/28(火) 15:58:25.20ID:v2exFQYe
【まんじゅうこわい、その後】(2/2)

「ふぁぁぁ、よーく寝た。お茶持ってくるの待ってたら満福で寝ちまったよ。ってさすがにオレの嘘に気づいたか、お茶は用意されてねーな……ってなんか外が騒がしいぞ?」

 と、ここでクマさんが外の様子にようやく気づく。腹いっぱいで昼寝から起きたら、妙に外が騒がしい。
 障子に指で小さく穴を開けて、外の様子を覗き見た。

 外にいたアホ4人組のイタズラ会議は時間が経つにつれ、かなりヒートアップしていた。

「だーかーら、何でもかんでも入れようとするな! 茶碗なんてこんな大きさなのに、そんな大量にフンを入れられるわけねぇだろ! お茶が入らなくなるだろ!!」

「だったらでけぇバケツで持ってくりゃいいだろがよ! 一応名目はクマさんを怖がらせるってもんなんだろ!? だったら茶碗で持ってく必要ねぇだろそもそも!!」

「アホか! バケツいっぱいのお茶なんていくらクマがアホでも受け取らねぇわ! 怪しすぎるだろ常識的に考えて!!」

「おめぇこそアホだろ!! 最初に、持ってきたお茶は頭からぶっかけるって話だっただろがよ! 受け取らす必要ねぇんだよ障子開けたらそのときが最後だ!!」

「ねぇ、やっぱりお饅頭も入れとこうよ」

「田中てめぇは黙ってろ!!!」

 そこにはもみくちゃになって言い争いをしている4人のアホがいた。何か変なボタンでも押しちゃったのか、もはやヒソヒソ話とは何だったのかと言わんばかりの怒号の応酬がクマの家の前で繰り広げられている。
 部屋の中に聞こえるのはもちろん近所にもその大声が響き渡っていた。近所迷惑にもほどがある。
 しかし……アホ4人が騒いでるのはいつものことなので、みんな迷惑そうな目で一瞥しただけスルーしていた。スルーできないのは障子から覗いているアホ一人。

「ひ、ひぇぇぇ。あいつら何相談してやがるんだ? お、お茶にフンを入れる? めちゃくちゃ熱くして頭からぶっかける? もしかしてオレに持ってくるお茶の相談してるのか? っていうかまだあるのか!?」

 4人の非道極まりないやり取りを聞いて、すわ自分に襲い掛かる未来を想像する。身震いがした。
 クマさんは居ても立っても居られず、障子を開けて4人組の前に飛び出した。

「す、すまねぇ、みんな! オレがバカだった! ちょっとからかってやろうと思っただけなんだ! だから、オレにそんなこえぇお茶持ってくる相談なんてやめてくれ!!」

「く、クマさん、そういえばいたんだっけか……。もしかして話聞かれちまったか?」

「あ、ああ。途中からだが、かなりとんでもない代物が用意されるって話は理解した。頼む! お前らが用意するお茶はホントにこえぇ! 謝るから許してくれ!!」

 この通りだ、とクマさんはその場で土下座をする。それを見て4人組は冷静になり、クマさんの肩に手を置いた。

「ああ、安心してくれ。お前さんが怖がる顔が見たかっただけで、クマさんを殺したいわけじゃねぇ。今、お前の顔めちゃくちゃビビってるな。それが見られただけで満足だ」

 他の3人組も、そうだそうだと同意する。怯えきっていたクマさんは心底ホッとした様子で、いらんことを言ってしまった。

「ああ、良かった。みんなアホだからこうやって今までちょくちょくこうやって騙してたけど、今回は露骨すぎたよ。反省するし、もうやらないようにするから許してくれよな?」

 これを聞いたアホ4人が固まった。仲間を思いやる大らかな笑顔が、鬼子母神のような笑顔にサッと変異する。
 これで終わりだと思いこんでいたクマさん。だが、これで終わりではなかった。
0300この名無しがすごい!
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2018/08/29(水) 22:54:54.41ID:FFZ2fKHE
>>298
縛りを生かす縛り戦、298氏の宣言お題は『馬』『ボタン』『田中』、プラス最終一文縛り! あいつと俺らと饅頭と!
さあ古典落語・饅頭こわい方式で騙された四人組、彼らがお茶提供で反撃だと、ターゲットの隣室で計画を練っている〜、
いわくお茶に牛、犬、『馬』のフン入れていこう、それを熱してバケツで浴びせていこうなどど、変な『ボタン』がONになったか、わりと残忍なアイデア噴出し、
『田中』さんにいたってはしつこく茶に饅頭を入れたがるw まだ饅頭が嫌がらせになるって信じてるのかww 最悪の計画聞きつけた、ターゲットが顔色蒼ざめ反省の弁を述べラスト! 
反省の中の失言で、またも怒り沸点に達した四人の悪戯は、どうやらまだまだ終わらねェ〜、298氏の最終一行処理の手際は、続くドタバタ劇の予告だァ! 縛りの狭き門をくぐり抜け、物語を綴りきったぞ〜
0301この名無しがすごい!
垢版 |
2018/08/30(木) 18:47:39.27ID:xqCftbpp
やはり最後の一文が難しすぎたか・・・もっと優しいのにすればよかった・・・
0303この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/02(日) 20:00:11.46ID:w9OifEtN
>>292
遅くなりすみません
感想有難うございます
最初に思い付いたのが乳酸菌の幽霊だっので、そこから組み立てたらこんな感じにw
0304この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/02(日) 20:14:13.25ID:w9OifEtN
>>272
乳酸菌くんの不思議な生活w
何か、絵本に出来そうなお話だと思いました

>>288
不条理系都市伝説ですね
この田中さんは、一体何があって壊れたのでしょう?

>>290
自分の扱う商品の説明を出来ないと、営業は結構、困りますよね
現場の苦労がを知るからこそ、正しく説明ができるのだと思います

>>298
既にイタズラの域を越えているような?
でも、本人の自業自得の様な気も……
0305この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/02(日) 20:22:47.40ID:w9OifEtN
>>284
使用お題:『馬』『田中』『チモシー』『ボタン』+最後の一行が『だが、これで終わりではなかった。』

【それでも続く物語】(1/2)


 人は人生で、必ず一回だけは傑作小説を書けるって言う。「自らの人生」って名前の小説だ。
 小説の主人公は自分。だからこれも、そんな物語の1エピソードに過ぎなくて……

 ******

「えへへぇ、2組の田中君に告白されたんだぁ」
「え? あ、そうなんだ……」

 僕の部屋の兎のゲージにチモシー・グラスを追加しながら、彼女がそんな事を言った。
 彼女……馴染の長谷川 愛奈は「立てばシャクヤク座ればボタン、歩く姿はユリの花」を地で行く様な美少女。だけどそれ故に高根の花と言うか、手の届かない存在見たいな感じで、これまで浮いた話の一つも無かった。
 そんな愛奈が、嬉しそうに告白されたと報告して来た。
 そんな彼女に、僕は惚けた様に言葉を返す事しか出来ない。

 2組の田中 敦はサッカー部のエース的な存在で、二枚目の優男。ファンクラブなんかも存在するって話のイケメン。
 成程、そんな男が相手なら愛奈が嬉しそうにしているのも分からなくも無い。
 ただ、それでも、彼氏彼女の関係に成るって事には若干の不安があるらしく、愛奈は「少し考えさせてほしい」と返事をしたそうだ。まぁ、性格も良く知らない相手だしね。

 だからと言う訳じゃないだろうけど、先ずはお互い少しでも打ち解ける為って事で、皆で遊びに行かないかって誘われたんだそうだ。
 いわゆる、グループ交際ってヤツ?
0306この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/02(日) 20:25:01.59ID:w9OifEtN
【それでも続く物語】(2/2)


 ******

「……マー君は来てくれないの?」
「僕が行ったら本末転倒だろ?」

 愛奈は少し人見知りな所があって、ちっちゃい時から見知っている僕に少し頼りがちな所がある。皆で遊んでいたとしても、その中に僕がいたら、愛奈はいつもと同じ様に僕にばっかり話しかけてくる事は予想に難くない。
 今回の皆で遊びに行くって言うのが、お互いに打ち解け合うって趣旨なら、むしろ僕は邪魔になる。だからこそ僕は遠慮をしたんだけど、彼女は不安そうに瞳を揺らしていた。

「うん、馬子にも衣裳だね、可愛い、可愛い」
「マー君、それ褒めてないよ?」
「そうかな?」
「うん」

 白のフレアスカートに水色のサマーセーター姿の愛奈は、少し頬を赤く染めながらも、上目遣いで、僕を睨む。
 元々、幼さの残る可愛い系の顔立ちだから、睨まれても、むしろ和んでしまうのが玉に瑕だろうか?

「ほら、早く行かないと、集合に間に合わなくなるよ?」
「う、うん」

 歩き出した愛奈は、しかしやっぱり不安なのか、何度も僕の方を振り返りながらデートに向かって行く。僕は苦笑しながらもそれを見送った。

 部屋に戻り、兎のゲージを覗き込む。貰った時はまだまだちっちゃかったコイツも、今ではすっかりデブ兎へと進化した。

「妹を彼氏に取られたお兄ちゃんって、こんな気分なんだろうなぁ」

 微笑ましい様な気分に、少しの寂寥感。
 近すぎて遠すぎた関係だからこその結末。
 あの時、チビ兎を嬉しそうに抱いていた愛奈はもう居なくて……

 でも、それでも僕の物語は終わってなくて……
 だからこそ、僕は、そう呟いたんだ。

 「だが、これで終わりではなかった」ってさ。
0307二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/09/02(日) 22:04:21.25ID:kSJJz2xr
お題『馬』『田中』『チモシー』『ボタン』から自由選択+最後の一文を『だが、これで終わりではなかった。』とする 締切

【参加作品一覧】

>>288【都市伝説「怪人・バイトの田中さん」】
>>290【現場を知る為に】
>>298【まんじゅうこわい、その後】
>>305【それでも続く物語】
0314この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/03(月) 00:06:41.68ID:se6bnwm/
うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
0315二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/09/03(月) 00:12:48.92ID:9qZN7/jD
☆お題→『難しい理論(種類は問わず)』『ダンジョン』『摩天楼』『仮面』『カレー』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→9/9の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>307より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0316この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/03(月) 00:17:32.88ID:EtIVcZDZ
>>315
ラスト一行が大変だったからか、お題が大変だったからか知らんが、前回少ないね。
投票は>>305【それでも続く物語】 。キリが悪いけどこの後の展開が気になるから。
0317この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/03(月) 08:34:58.26ID:7SplJ8H4
>>305
最終一行の千変万化、前回お題トリをつとめる305氏が全選択で挑む!  物語は終われない〜
さあ、2組の『田中』君に告白されたんだぁ、と、立てばシャクヤク座れば『ボタン』、『チモシー』グラスを片手にとった愛奈さんが、ほころぶ笑顔の報告だ〜
イケメン相手のグループデートにめかしこんだ彼女の姿〜、こりゃあ『馬』子にも衣裳だと、はんぶん憎まれ口でしか褒められぬのが主人公、近くて遠き、難しすぎる関係だw
彼の目線は、二人の思い出とともに育ったウサギへ向いて〜、やはりユリのごときな彼女なら、イケメンと結ばれるのが妥当な物語のハッピーエンドってやつなのか〜、
ここまででお題は消化、よしいけッ、もはや物語の端役になりかけた主人公が放つ最終一行〜、305氏の演出した『だが、これで終わりではなかった』が、暮れなずむ物語に光明見出さんとする祈りとなって、流れを変えるか!? 希望へのチェンジENDだァ!
0318この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/03(月) 10:19:39.10ID:MHmpN6oN
>>317
感想、有難うございます
果たして、彼と彼女が、自分の心をどう捉えるかで物語は変わってくると思います
この後の物語は、どう進んで行くんでしょうねw
0320この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/04(火) 10:13:59.13ID:QNMG1TyI
>>315
>>931【日曜の22時を忘れた時の悲しみ】に一票…?
0321この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/05(水) 19:35:16.93ID:EuW35vmq
 暇なので一筆します。書き逃げ御許しを。
使用したお題:『難しい理論(種類は問わず)』『摩天楼』『ダンジョン』『仮面』『カレー』
【血に塗れたカレーは偽物】
 摩天楼の天辺はカレー工場。其処では捕らえられた冒険者達が血を注ぎ、スパイスをかき混ぜていた。
「出来ました。カレーです。ヴァンパイア様」
 私は仮面を取り外し、それをスプーンで掬い上げた。
「いらん。不味いぞこれは、誰の血だ? 即刻殺せ」
 此処は私のダンジョンだ。捕らえられた冒険者は一生をここでカレーの材料となり終える。私はヴァンパイアだ。生き血がスパイスを引き立てる。どうしてもそれが欲しくなってしまう。
「次を寄越せ」
 そしてまた皿が食卓に載せられた。
「ふむ」
 そしてまた一口。ふわりと広がる血の風味と絶妙な辛さ。正にあのときはじめて食べた一品に近かった。
「だが、いらん」
 私はそれを放った。
「今日は気分が悪い。全員殺してしまえ」
 私はそう言って部下に後を任せた。それから数年が経ったある日の夜。一人の冒険者が私に面会をしたいと遣ってきた。
 人間風情がと思いながら、思い止まる。
「良いだろう、直接食ってやる」
 久々の生き血を貪る時がきたと期待に胸を膨らませ、摩天楼の天辺にて待っていた。 
「きたか」
「御方がこのダンジョンの魔王様ですか」
「そうだ」
「そうですか、では不躾ながら貴方には王国から即座に殺害するよう申されておりますゆえ、何卒慈悲を先に申し立てておきます」
「なに?」
「死は逃れられません。貴方はそれほどの事をしたのです。なのでカレーを食べましょう。貴方の大好きなカレーを」
 私は戸惑いながらも、好物であるカレーが食べられるのかと思い、彼に命令した。
「持ってこい」
「では厨房をお借りします」
 男はゆらりと足を覚束ないながらも厨房へと入り込んだ。
 そして数時間という待ち遠しい時間。男は出てきた。
「お待たせました、魔王様。カレーです」
 赤い赤い血の色をしたカレーだ。とても美味しいだろうと唾を飲む。血の色。それが私がカレーだと思う証だ。
「これは血を入れたのか?」
「いいえ、激辛の唐辛子をふんだんに使い、私の愛を込め、生命への感謝、いただきますを述べながら作り上げました」
「では、頂こう」
 私がスプーンを取ろうとすると、彼は手を合わせるようにと仕草を作る。
「そうだな。では……」
 私は手を合わせる。
「いただきます」
 生命への感謝を込める。そして一口を食べる。
 辛い。いい辛さだ。汚い味もしない。透き通った味だ。胃にくるが、血の臭いはしない。好きな味だ。これほどの料理が私の手元に遂に届いたのだ。
「美味しい」
「不躾ながら魔王様、その仮面はなんですか?」
「え? ああこれか」
 私は手を顔に手繰り寄せ、取ろうとした。しかし取れなかった。しかも仮面は口と一緒に動くと思いきや、私は仮面が素顔になっていたことに気づいた。
「もう、分かっていたんだ」
 私は涙が出そうになったが、出ることはなかった。一滴もでない。私は血を失った。いや、最初から失いたかった。
「あのときの事を覚えていますか、子供の頃、貴方は私のカレーをその二本の牙を血を吸うことに向けるのではなく、折りました。それも自ら、血を吸わなくてもこれがあれば生きていけると、しかし貴方は変わってしまった」
「ああ、あのあと仮面を拾ったんだ。悪魔に渡された箱の奥にあった」
「それは貴方の望んだことですか」
「いや、違う。でもこれでわかった」
 私はスプーンを置いて、剥がれない仮面を彼に向けた。笑みを浮かべたまま、私は言った。
「助けてくれたのは君だったのか、ありがとう。そしてもう私は生きていけない。あの味を完全に思い出したから、罪を背負い、死をもって償おう。ヴァンパイアは決まっているのだ。死ねば永遠の牢獄だと」
「そうですね、では首をお出しください」
 彼は冷たい口調で剣を腰の鞘から抜いた。
「ありがとう、あのときは君のお陰だった」
 彼は最後にそう告げた。
 このダンジョンの冒険者の人々は後に私を悪役だと蔑み、彼を英雄視した。
 少し違えば私達は未来で二人とも英雄だったかもしれない。 
 彼は私の仮面を外した。それだけで私はもうあとは満足だった。理不尽でも自業自得だと、そう思って私は地獄へと消えていった。
0322この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/06(木) 07:39:46.46ID:Jo2x6xBs
>>321
今回のキラーお題は『難しい理論』になるかw 321氏がやってやんぜと、哀しきドラマの脚本を手に登場だ〜、全選択! ヴァンパイアに宜しく!
さあ舞台は『摩天楼』〜、魔王なるヴァンパイアの『ダンジョン』と化した天空の『カレー』工場で、冒険者の血肉が冷酷にも食材に変えられている〜
あのとき食べた一品求める、『仮面』の吸血鬼の前に、いいだろう食べさせてやるよと、男現れ、いっしょに合掌、いただきま〜すw
ラスト、肉化の仮面は理性を奪う呪具だった〜、懐かしきカレーの味に思い出すのは、血などいらぬと牙折った、過去の決意と慈愛の心! 込み入った物語で『難しい理論』をクリアか〜
ヴァンパイアが自身を取り戻した斬首の瞬間〜、意図的に不器用な語り口を創り出した321氏の実験作が、心ならずも理性を失い、満足顔で牢獄に魂囚われる、哀しきヴァンパイアを描き出し、収監ENDでフィニッシュだ!!
0323この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/06(木) 17:55:48.40ID:t8UgrItD
感想有り難うございます。
死ねば永遠の牢獄という言葉が正に明確で難しく。
それでいてこの世界のヴァンパイアがどういうものかと核心をつかせる一言。
隠し味、目には見えない辛いスパイスを使ってみました。
とにかく難しさで完全武装しました。
0324この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/07(金) 09:06:56.56ID:998aVlQv
>>321
望まぬ不死の魔王と言ったところでしょうか?
赤いカレーは血ではなく唐辛子の赤だったのですね
せめてその魂に救いが有らんことを……
0325この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/07(金) 17:38:34.91ID:qKNXWaLU
>>324
感想有り難う御座います。
ってあれ、書き逃げとか言っちゃって逃げてないじゃんと思うかもしれませんがこのあとすぐに逃げます。 
血の赤ではなく、唐辛子の赤。もっと言えば、隠し味の赤となっています。あえて赤という漢字を使うことで、血であることに違和感を持たせるという表現をしました。
0326この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/07(金) 18:27:21.37ID:qKNXWaLU
ついでに理論のジャンルは書き忘れましたが、理論哲学です。
0327この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/09(日) 21:54:32.20ID:o/po/MGY
>>315
使用お題:『難しい理論(種類は問わず)』『摩天楼』『ダンジョン』『仮面』『カレー』

【ある勇者のパーティー】


 襲い来る魔狼王の攻撃に、俺は真正面から立ち塞がる。
 いつもよりやや左に重心を置き、最小限の振りかぶりと共に最速の迎撃。
 斬撃を嫌った魔狼王は俺の右手側へと身を翻すが、それを読んでいた俺は左側に開いていた足を踏み込み、横薙ぎに剣を振るった。

 Gigaaaaaaa!!!!

 会心の手ごたえと共に魔狼王の巨体が地に伏す。対する者が人間であったならこうも上手くはいかなかっただろう。
 本能で動く魔狼の類は、その感覚の高さ故に、咄嗟に利目を頼り左側へと飛び退く事が多い。
 それを知っているが故の結果だ。
 長年、魔獣や妖魔と言った魔物を相手にして来た俺の流派故の剣の理論……理合いと言った所だろう。
 群れのリーダーだった魔狼王を切り伏せた事で、残った魔狼達も腰が引けている。あまり追い詰める事が無ければ、もう少しで瓦解すると思われる。

 OoooooooBooooooooo!!!!!

 慟哭の様な叫びに目をやると、仮面を着けた少女が巨大魔樹を氷雪の魔法で氷漬けにしている所だった。“仮面の魔女”とも言われる彼女の魔法は特殊だ。
 彼女はその身に付けている仮面を取り換える事で無詠唱で魔法を使う。
 東方にある呪術の一つに、神の仮面を着ける事でその身にその神の現身を降ろすと言う物が有る。
 彼女は、それをヒントに鉱石魔術……魔晶術を取り入れ、宝石を触媒に仮面の文様を術式として、自らの体を疑似的な精霊へと転化する、新しい魔術理論を組み上げたのだ。
 精霊の行動は全てが魔法に代わると言う。それは疑似精霊へと転化した彼女も変わらないらしい。
 それ故に彼女は、無詠唱で強力な魔法を次々に使う事が出来るのだ。

 そして……

「どっせええええぇぇぇぇぇぇいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」

 この魔物の群れのボスらしきトロルを蹴りだけで屠っているのが勇者である。
 高速再生能力を有するトロルを打撃だけで完膚なきまでに叩きのめせると言うだけでも既に慮外の事だが、その上、再生すらままならなくできるなど規格外も良い所だろう。
 普通であれば、その能力の高さに畏怖し、敬意を払う所であるのだが、彼が手に持っている物が全てを台無しにしていた。

 赤みの有る茶色のスパイシーな香を漂わせるその食べ物……カレー。

 勇者の故郷の食べ物であり、彼の大好物だと言うそれを片時も離さない状況を見ると、彼にどう声を掛けるべきか、頭が痛くなる。
 勇者が蹴りだけでトロルを屠ったのも、それだけの実力があるからと言うだけではなく、カレーを食べるのを止めたくなかったからだろう。
 その証拠に、ほぼミンチとなったトロルの死骸を見ながらも、彼がカレーを食べる事を止める気配はない。

「……今度、キーマカレーを作ろう。うん」
「何の話ですか? 勇者」
「あ、いや、こっちの話」

 天を摩する楼閣……摩天楼の名にふさわしい魔王の城が聳え立つのが見える。事前の斥候達の話では、魔王の住居は、その魔王城の地下に広がるダンジョンに有ると言う。
 この魔王領に入ってから、魔物達の攻撃はますます激しくなっている。
 通常異なる種類同士の魔物が群れを作る事は無い。
 それ故に、魔王の統率力の高さがうかがえる。
 そんな魔王と対峙するのも、もう間もなくの事だろう。
 自分達の行動の是非いかんでは、人類に明日は無いのだ。そう思うと、身震いがする。
 そんな悲痛な覚悟を決める俺とは対照的に……

「よし! 今度はビーフカレーじゃなく、シーフードだ!!」
「勇者、僕にも頂戴?」

 後ろから聞こえる、そんな勇者達の呑気な声に、多少の殺意が湧いたとしても仕方が無いと思う。
0328この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/09(日) 22:03:11.15ID:o/po/MGY
このお題群を見て、真っ先に思い浮かんだのは、ペルソナ5だったりしますw
0329二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/09/09(日) 22:03:11.25ID:W0jQSGBq
お題『難しい理論(種類は問わず)』『ダンジョン』『摩天楼』『仮面』『カレー』締め切り

【参加作品一覧】
>>321【血に塗れたカレーは偽物】
>>327【ある勇者のパーティー】
0330二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/09/09(日) 22:04:46.54ID:W0jQSGBq
お題『馬』『田中』『チモシー』『ボタン』から自由選択+最後の一文を『だが、これで終わりではなかった。』とする 投票締切

【得票数一覧】
>>305【それでも続く物語】一票
0332この名無しがすごい!
垢版 |
2018/09/09(日) 22:26:11.55ID:SYuiUAlO
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