>>338 うん。書いといてなんだけど、なんだろ、この話?
使用したお題:『筋肉』『ケロちゃん』『ごちそう』『首輪』

【キリンの育て方】

 はい、今日はキリンの育て方についてお勉強しましょう。

 ええ、そうですね。誰もがみんな、一度はキリンを飼ってみたいと思ったことがあると思います。実際に飼ったことがある人もいらっしゃるかもしれませんね。
 ですが、正しい飼い方を知らないと、とんでもないことが起こるかもしれません。病気になったり上手に育たなかったり。
 なので、今日は皆さんと一緒に正しいキリンの育て方をお勉強していきましょうね。

 ではまず、一頭の馬を用意してください。
 そうですね、ペットショップに行けば馬は売っていますね。なるべく子供の馬を手に入れてください。
 ああ、そちらは違います。そちらは馬ではなく馬鹿です。馬鹿はキリンにはならないので、注意してくださいね。

 お家にその馬を連れてくることができたら、次はちゃんと名前を付けてあげましょう。可愛い名前を付けてあげた方が愛着がわきますからね。ふふふ。
 ポチちゃん? いいですね。ケロちゃん? かわいいですね。トウカイテイオー? 優勝できそうですね。

 はい、名前を付けたら次はごちそうを食べさせてあげましょう。馬の御馳走はなんだかわかりますか?
 ニンジン? はい、その通りですね。馬さんはニンジンが大好きです。あとリンゴも好んで食べますよ。
 でも今日はキリンを育てるので、ニンジンをあげてはいけません。ちょっと特別な食べ物が必要なんです。

 それは……あ、知ってましたか? 正解です。飼い始めた馬にはパンダのお肉を食べさせてあげましょう。
 パンダのお肉を食べると、馬さんに綺麗な縞模様が出てくるようになります。仔馬のうちではないと効果がありませんので、そこは気を付けてください。

 また、餌だけでなく育て方にもコツがいります。仔馬をお家に連れてきたら、すぐに散歩するようにしてください。
 飼われたばかりで動揺している仔馬は、散歩に行きたがらないかもしれません。でも、可哀そうだからってそこで諦めて、馬小屋でポツンとおいてけぼりになんてさせてはいけませんよ?

 首輪をつけて思い切り引っ張ってください。絶対に散歩に行かせるんだ、とばかりに首を引っ張ってください。
 仔馬が苦しそうで可哀そう? とてもよくわかります、でも立派なキリンを作るためには仕方ないのです。だから心を鬼にして、仔馬の首を引っ張ってください。

 そうすると、仔馬の体はとても柔らかく、それに骨もまだ完全にはできあがっていないので、力づくで引っ張られるとその分首が長く伸びます。
 こうやって何度も何度も無理やり散歩に連れ出すことで、立派な首の長いキリンになります。もし力に自信のないお子様の場合は、お父さんか筋肉がたくさんついてる大人の人に頼みましょう。

 はい、これであなたもキリンを飼うことができます。よかったですね。

 これがキリンの育て方です。



 ちなみに、同じ方法で白鳥の首を伸ばすとツルになり、人間の首を伸ばすとろくろっくびになります。