一章を読みました。文章は丁寧で、情景描写もちゃんとしてあるから読みやすかったです。
タスクが異世界に飛ばされたと理解するまでの描写もしっかりしていて好感が持てました。
この作者はちゃんと考えて作品を書いているということもよく伝わってきます。
そして、落ちこぼれのニウブがタスクと出会うことで、その能力を開花させる。
タスクの方もニウブがいなければ現代知識を活用しきれない。お互いがお互いを必要とする理由が明確になっているのも良いです。
次に、PVの割にブクマが少ない点ですが、まずはタイトルで釣れた人が期待していた中身じゃなかったてことだと思います。
序盤に出て来る、主人公の貞操を狙う女性が、ホブゴブリンや蛮族っていうのがマイナスかなと。
読者は美少女を期待してるのに、対極に位置する女キャラに貞操を狙われてしまっている。
加えて、読者が期待しているのは、男に耐性のない美少女の恥じらいや照れ、ツンデレなどの要素だと思います。
それが全然ないのは、読みたかったものと違うということで、ブクマが付かないのかなと思いました。
次に主人公のが『性奴隷』っていうのは表現がきついんじゃないかって思いました。それに、性奴隷から連想するのは暴力的な凌辱ですから
そのあたりも、ネックになってるのかと。
主人公って読者の分身ですからね。自分の分身が奴隷っていうのは、気分の良い物じゃない。
要は、女しかいない異世界に男が一人召喚されたっていうことが分かればいいので、もっとマイルドな表現でも伝えることはできます。
後は、開拓が始まるまでが長いところ。
主人公が召喚される場所は、最初から開拓地でよかったんじゃないですか？ 新たな開拓地で、子孫を増やすために、異世界から男子を召喚した。
→ そこで小作りをしないといけないけど、女社会で、男とどう接していいか分からない美少女たちとの間に壁ができる。
→ タスクの知識とニウブの魔法で、開拓地が発展していく。
→ 美少女たちがタスクを信用していく。
っていう流れを最初からやってもよかったんじゃないかと。
女ホブゴブリンや女蛮族はその後にでも出せると思います。
世界設定をしっかりと作って、そこで生活している女性のことをリアルに考えた作者さんの努力は、読んでいて凄く伝わりました。
女性しかいない世界というのは、男女の役割分担がなくなり、こういう強く逞しい女性建ちばかりになるというのは面白かったです。
ですが、個人的に一番ブクマが付かない原因は、上にも書いた通り、美少女の恥じらいやデレといった、テンプレというか売るための要素がないことかなと思いました。
