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安価・お題で短編小説を書こう!5
レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。
0001二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/11/11(日) 23:51:37.57ID:V0GfZQJD
安価お題で短編を書くスレです。

■お題について
現在、毎週日曜日の午後22時に前回のお題を締め切り、新しいお題を安価で決める方式を取っています。現時点での募集お題はスレ主によるレスを確認してください。

■投稿方法
投稿する際は、1行目に【】でタイトルを付けてください。決めていなければ【無題】でも可。
作品は3レス以内で。レスが2つ以上に別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。

■「小説家になろう」等への投稿について
同一内容を別サイトへと投稿する行為は認めています。
その際、著作者以外が5ch上から無断で転載したものと区別するため、出来る限り【本スレへ投稿する前に】投稿してください。ご協力よろしくお願いします。

■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
安価・お題で短編小説を書こう!2
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1511408862/
安価・お題で短編小説を書こう!3
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1522770910/
安価・お題で短編小説を書こう!4
https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1529860332/
0002二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/11/11(日) 23:54:04.55ID:V0GfZQJD
☆お題→『謝罪』『ポッキー』『透明感』『メジャー』『冬空』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→11/18の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は前スレ623より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0006この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/12(月) 00:35:09.34ID:DDvjZgup
>>1
乙です
何だかんだで5スレ目ですねw
これからもよろしくお願いしますw
0008二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/11/12(月) 13:16:35.75ID:2BHPdziT
纏めてる最中に512kb越えて落ちてしまった……最後の一回分だけ纏めきれなかったんですが、前スレの最後に作品一覧を並べておきました。
前スレ計71作品!
これからもよろしくお願いします。
0009この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/12(月) 18:21:52.94ID:N11Zbb7G
前スレ作品一覧おつおつ
久しぶりに題名見て懐かしいのがたくさんあったから自作以外見直してくるわ
0010この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/12(月) 19:18:48.19ID:XD7J3lDb
>>1
おつ
いよいよ5スレ目突入かー
0011この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/12(月) 22:00:12.31ID:NvltsANx
>>1
進行氏、スレ立て、作品まとめ乙!
71作品が一スレに詰まってるのか、濃度すごw
0013この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/15(木) 19:28:17.37ID:FLIcvNd1
>>2 まあ適当だけど、誰も投稿してないんじゃ寂しいから……
使用したお題:『謝罪』『ポッキー』『透明感』『メジャー』『冬空』

【チートホームランバッター】

 カキーン。

 透明感のある金属音がグラウンドで鳴り響いた。冬空は乾燥しているせいか、その音はどこまでも遠くまで響いていった。

「すまんな……」

 オレは素直に謝った。彼らには秘密にしていたことがあった。そのとんでもない秘密を打ち明けた。

「オレ、実はチートスキルを持っていてな。どんなボールでもホームラン打てるんだ。それこそメジャー級リーガーの豪速ストレートでも、余裕でホームランになっちゃうんだ……」

 フッ、とオレはニヒルに笑う。この力のせいで、オレはまともに野球ができない。下手にバッターボックスに立ったら、誰もがオレを敬遠してしまうだろうからだ。
 こんなチート能力を持ってるオレと勝負させてしまうなんて、相手チームのピッチャーに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

「せっかくの部活対抗試合なのにこんなつまらない結果になってしまって、すまんな……」

「……まあそれはそれとして、こっちもすまんな」

 オレが2度謝ると、相手チームの監督も謝ってきた。なぜ謝ってくるのか理由がわからない。オレは怪訝な表情をして相手チームの監督の顔を見た。
 監督の顔は、オレ以上に渋い顔をしていた。

「その、悪いんだけどさ、バット以外の道具で球打つの反則だから。君たちのチームの負けだから」

 監督は僕が手に持っているポッキーを指さして、そういった。

「というかなんでそんなの使っちゃったの? いや、そんなものでホームラン打てた事自体はすごいと思うんだけど」

「いや、良いハンデになるかなーって。やっぱダメだった?」

「ダメだねぇ」

「ダメかぁ……」

 オレは先程ボールを打ったばかりのポッキーを齧って頭を掻いた。
 いくらチート能力があっても、試合のルールには勝てなかったよ……。
0014この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/16(金) 03:25:57.21ID:a1F4CwuO
>>2
お題→『謝罪』『ポッキー』『透明感』『メジャー』『冬空』

【今から君に謝ります】

彼女に呼び出されたのは冬空、と言うにはまだ少し早い、温かみがある蒼が頭上に広がる頃だった。
ポッキーを口に咥えたまま、彼女は僕の足元からメジャーを伸ばして後退していく。
何の用なのかははっきりとは言わないけれど、きっとロクなものじゃないと僕は察していた。
彼女はそう言う人物だとわかるほど僕らの付き合いも長い。
恋愛関係なんて言うほど大層なものではなく、かと言って親友だなんて透明感のある間柄でもない。
よく言えば幼馴染、悪くいえば腐れ縁というやつだ。
口に咥えていたポッキーを煙草みたいに口の端に移動させた彼女は大体十メートルくらい下がった位置でようやく止まった。
と思ったら、ばっと片手を振り上げる。
まるで、選手宣誓のそれだ。
「今日は私のためにこんなところまで来ていただき、誠にありがとうございます!」
相変わらずよく通る声だ。
「何用か!」
僕も負けじと声を張る。
「大層なことではございません!ただしかし、あなたに一つ謝罪したいことがあるのです!」
彼女は若干上の方を向きながら大声を上げ続ける。
はてさて、しかし彼女が僕に謝ることなど何かあったであろうか。
まあ、思いつかないというのも逆に怖いのだが。
「何をしでかしたのか!」
僕は笑いながら彼女に向かって声を上げる。
彼女は小さな胸を大きく膨らませる。
紅潮した頬は寒さだけじゃないのかもしれない。
息を吐きながら彼女は僕の問いに答えた。

「実は私、死んでるんです!」

僕と彼女の旅はこの一言から始まった。
死んでる彼女と生きてる僕。
よく知ってるけどよく知らない僕らがお互いのことを知るため、お互いの秘密を守るために歩む旅路の物語。
0015この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/16(金) 08:31:01.21ID:KiFdjNjf
>>13
13氏が作品投下で眠りこけるスレをリブートさせたァ! 11月11日は『ポッキー』の日、意外とアクの強いこのお題が一つハイライトになりそうだ、お題を全選択、棒でアレをナニした話!
さあ、カキーンと、『冬空』のしたで『透明感』のある打球音が鳴り響き、ホームランを飛ばした主人公がチームメイトに秘密を打ち明ける〜、
彼の正体、それはあらゆる投球を、そう『メジャー』リーガーの豪速ストレートすら余裕でホームランにするベースボール・チーター! これじゃあ試合になるまいと『謝罪』するバッターの目の前に、
相手チームの監督が、いやこちらこそ謝らねばと渋い顔〜! そう、主人公は反則負けである、なぜなら握るバットがポッキーだから…『ポッキー』?!w 
棒菓子でホームランを打つという神業の前に立ちはだかる無慈悲なルール! コレまた謝罪だなw お題全選択を豪快なオチへと仕上げた13氏が豪腕によるホームラン1号を達成だァ! 

>>14
お題? 全選択にしか興味ありませんよと短編スレ民が怪訝な顔で言う、14氏がとある青春を短編にのせてお届けする、彼女がメジャーを持って近づいてくる件!
さあ、あなたに一つ『謝罪』したいことがあると、『ポッキー』を煙草みたいに咥えた彼女が、僕の足元から『メジャー』を伸ばして後退していく! なんだこの状況w
二人は恋愛関係などと言うほどのものでもなく、親友と言うほど『透明感』のあるものでもない、(ようするに友達だな!)
そんな腐れ縁の彼女が紅潮した頬、よく通る声で選手宣誓のごとく手をかざす〜、いわく「実は私、死んでるんです!」 死んでるw 『冬空』と言うにはまだ少し早い、
澄んだ空気に突拍子もない死の宣誓が響き、ワンダフルな旅路のはじまり予告する! 新スレ開幕にうってつけ(?)の、どうなっちまうんだENDで14氏が全選択をクリア、続編よろしくフィニッシュを飾ってくれたァ、二号弾乙w
0016この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/17(土) 01:26:48.14ID:OSgk1PAP
>>2
使用したお題『謝罪』『ポッキー』『透明感』『メジャー』『冬空』

【星の動きと手の動き】

歳の離れた妹を連れて我が家の所有する裏山へと登る。
高さは223mほどだが平地に囲まれているため、その景観からご当地富士として知られている。
山頂付近は直径10mほどの平地となっている。ここでテントを張り夕食をとったあと、外で妹と一つの寝袋にくるまり夜空を眺める。
透明感のある冬空の下、ポッキーを齧りながら妹の後ろ髪を嗅ぎつつ星を見るのは至福だ。会社の嫌味な上司のことも忘れられる。
妹はメジャーを取り出して両腕を突き出し、星と星の間の距離を測っている。
むむむと唸りながら何度も角度を変えて目盛りを読み直す。

「にいちゃん、あの星変! 先週はもうちょっと右の方だった!」

そう指を向ける先には赤く輝く星。

「火星だね。他の星と比べて地球ととても近いから、動きにズレが出てくるんだよ。昔から人を惑わす星、惑星って呼ばれる由縁だね」

小学一年生には難しいようで、しきりに首を傾げながらメジャーを当て直している。
可愛いものだ。思わず撫でてしまう。さす、さす。

「にいちゃん、手」

妹の冷たく低い声に、あわてて妹の太ももから手を離す。
50万円ほどの望遠鏡を買うことで謝罪を受け入れてもらった。
0017この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/17(土) 04:17:27.99ID:1ZFy23He
>>1
> ■「小説家になろう」等への投稿について
> 同一内容を別サイトへと投稿する行為は認めています。
> その際、著作者以外が5ch上から無断で転載したものと区別するため、出来る限り【本スレへ投稿する前に】投稿してください。ご協力よろしくお願いします。

5ちゃんに投稿した時点で著作権譲渡らしいから
なろう他に投稿したものはウラル(著作物ではないらしい)貼り付けのほうが良いかと思う
短編だと宣伝に値しないし
0018この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/17(土) 08:19:26.13ID:nJMw5l2w
>>16
バラバラの方角に惑える星群を一つ星図にマッピングする、星のロマンは短編スレと同じこと、お題全選択の16氏による執筆だ、星間距離は安定しない!
さあ、今夜も『透明感』ある『冬空』の下、ご当地富士の山頂には兄妹の、寝袋ひとつミノムシ状態の姿あり!
年の離れた小学一年妹が、『メジャー』をかざして星間距離を測りつつ、あの星の位置が前とは違うと騒いでいるようだ?、
寝袋内で『ポッキー』かじり、惑星の由来を語って聞かせる兄の姿はロマンチックでもあるのだが、妹の後ろ髪を嗅いで楽しむ微変態、さらに太ももさするにいたっては、一線こえてしまった感があるw 妹の低い声が狼藉たしなめ、
ラスト! 近親セクハラの代償は、うん十万なる望遠鏡の購入だ(涙) しかしこの償いは『謝罪』だろうけど内実むしろ溺愛のエスカレートにしかなってねえ、罪滅ぼしに偽装した貢物だァw 16氏が全選択をクリアーし萌え萌え星降る夜ENDをまとめてきた!
0019この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/17(土) 18:43:31.61ID:OSgk1PAP
>>17
投稿され『た』コメントの権利譲渡だから、原文としての作品を先に他の所で公開してあることがわかれば原文の方には影響ないと思う。
更に言うと引用という形にしておけば引用元は影響を受けようがないわけだし。

とはいえこの俺は専門家でも弁護士でも法学部に在籍したわけでもないから鵜呑みにしないで欲しい。

レスを転載することについては色々出てくるけど、逆に他のサイトからの転載についてはわからなかった。

【弁護士が回答】「2ch 書き込み 著作権」の相談19件 - 弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/bbs/search/?query=2ch+%E6%9B%B8%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%81%BF+%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9

個人的には心配な人がリンクだけに留めればいいくらいだと思う。

ちなみにこのレスは権利譲渡に承諾していないけど、なぜか書き込めちゃってるんだよね。
・ブラウザのクッキーを削除しておくじゃん?
・ここのページを再読み込みさせるじゃん?
・レス書いて書き込むボタンを押すじゃん?
・承諾をCANCELするじゃん?
・もう一回書き込むボタンを押すじゃん?
・書き込めちゃった!! 超不思議!!!

長々と申し訳ない。
0020この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/17(土) 20:10:10.32ID:8lo7iaTJ
かれこれ70作以上短編のっけてるけど、権利とか全く考えてなかったは。
もう手遅れだし、誰も欲しがらないだろうし、つうかただ遊んでるだけだし、正直どうでもいいんだけどネ。
0021この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/17(土) 23:41:41.24ID:OSgk1PAP
>>1で外部サイトの投稿を先にした方がいいっていうのは、後から本人確認が出来ないことが最大の理由だと思う。
理由として書いてあるように、第三者から見たら作者本人なのか転載なのか区別ができない訳だし。
匿名掲示板ゆえの問題って事でもある。

>>20
先になろうで投稿してからこっちに投下しようぜ。
0022この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/18(日) 21:38:19.36ID:6sCtER2M
>>2
使用お題:『謝罪』『ポッキー』『透明感』『メジャー』『冬空』

【妹様の息抜き】(1/2)


 絃を押さえ、ピックで爪弾く。コードはメジャーからマイナーへ、そしてまたメジャーへ。
 ポッキーを咥え、気分が乗って来たのか鼻歌を漏らしながら、九重 踏歌はギターを弾く。

「うるさ〜い!!」
「うえ!!」

 踏歌の顔面にスリッパが中り、演奏が途切れた。見れば、部屋の入口に彼の妹の九重 史奈が、仁王立ちで立っている。たれ目がちの普段は優し気な瞳が、今は怒りを湛えて吊り上がっていた。
 踏歌は、そんな史奈に非難の視線を送るが、だが、次の言葉で何も言えなくなった。

「もぉ! バカ兄ィ! 試験勉強するから、うるさくしないでって言ったでしょ!?」
「……あー、あ、うん。ごめん」

 まったくもって忘れていた。
 そもそも踏歌にした所で試験勉強をしていた筈なのだ。だが、つい息抜きのつもりでギターを手に取ってしまったが為に、うっかり演奏を始めてしまったに過ぎない。

 そう、うっかりうっかり。
 そもそも妹に対してあまり強くは言えない踏歌だが、これに関しては全面的に彼が悪い。踏歌は、史奈のご機嫌を取ろうと、彼女の好物でもあるポッキーを差し出す。

「……ポッキー食べる?」
「…………食べる」

 イライラしていたにも拘らずお菓子の誘惑には弱い。いや、むしろイライラを押さえる為には糖分が必要なのだろう。
 いつもの通りの、お菓子大好きっ子妹に踏歌はクスリと笑みを零す。
 その笑みに気が付いた史奈は、少し赤く染まった頬を膨らますと、踏歌の持っていたポッキーを箱ごと奪い、彼のベットに寝転んだ。

「……あんまり食べ溢さないでくれよ?」
「……」

 そんな彼の懇願に、まるで見せつけるかの様にむんずとポッキーを掴んだ彼女は、大口を開け、めいいっぱいポっキーを口に咥えて、それをボリボリと食べる。
 当然、ポロポロと食べ溢しながらだ。

「……妹様よぉ」
「ふぁいか、もみもももっへひへ!!」
「いや、何言ってるか分からないから」
「ふぁかあ、もみもももっへ……!!」

 栗鼠の様に頬いっぱいにポっキーを詰め込んだ上に何かを言おうとして、喉に詰まってしまったらしい。
 目を白黒させ、涙を浮かべながらベッドを転げまわる妹に、踏歌は慌てて自分の飲んでいたマグカップを差し出すと、史奈はそれを受け取り、少しづつ飲んで行く。
 こんな危機的状況でも食べ物を吹き出さなかった食いしん坊を見て、踏歌は何だか感慨深いものを感じる。

(あの、赤ちゃんがまぁ)

 史奈が産まれた時の事を思い出す。そもそも踏歌が彼女と初めて面会したのは、保育器の容器越しだった。
 いわゆる早産で、未熟児だった彼女は、一時は流産に成る所だったらしい。第一、踏歌が史奈に会う事が出来たのも、生まれてから一週間も経ってからだった。
 何か、プラスチック製の容器の中でぐったりしている彼女を見た時の最初の印象は(ちっちゃい、何かカエルみたい)だった。
 結局、彼女と直接会う事が出来たのは、それから更に半月後の事。
 その頃には赤みも落ち着き、確かに普通の赤ん坊と言って良い状態になっていたが、それでも、他の赤ちゃんに比べれば、頭一つ小さかったのだが。

 母親の横に寝かされたその小さな生き物は、踏歌を見ると微笑み手を伸ばして来る。
 踏歌がおずおずと手を伸ばすと、その指を掴み、キャッキャと笑った。
 その様子に、踏歌も何か嬉しくなったのを覚えている。
0023この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/18(日) 21:41:35.44ID:6sCtER2M
【妹様の息抜き】(2/2)


「あら、嬉しそうねぇ。お兄ちゃんだってわかるのかしら」
「羨ましいな踏歌、お父さん、何故かぐずられるんだよなぁ」

 そんな両親の言葉を聞き流しながらも、踏歌にとって史奈は“特別”に成ったのである。

 ******

「……お兄ちゃん、苦い」

 そんな言葉に踏歌がハッとする。マグカップを両手で持ちながら、史奈が彼の事を上目遣いで見ている。
 どうやら彼の飲んでいたブラックコーヒーは彼女の舌には合わなかった様だ。


 ******

 寒くなり始めた冬空に鼻歌が響く。
 踏歌の目の前にはご機嫌な様子で史奈が歩いて居た。

「ご機嫌ですな、妹様よ」
「もっちのロン!」

 踏歌の手にはコンビニの袋。その中には陳列されていたポッキーひと揃えとミルクティーのペットボトル。
 謝罪の意味も込めて踏歌が買わされたのだ。
 試験勉強の息抜きも兼ねたコンビニからの帰り道。透明感のある澄んだ空気と同じ位には寒くなった財布に溜息を吐きながら(一生敵わないんだろうな)と踏歌は思う。

「これも、惚れた弱みってやつに成るのかね?」
「? なぁに? お兄ちゃん」
「いや、何でも」

 それでもシスコンの謗りだけは御免だなと、結構手遅れながら踏歌は思った。
 さっき自分が弾いていたのと同じ曲で鼻歌を歌う妹の後姿を眺めながら。
0024この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/18(日) 21:57:30.98ID:6sCtER2M
>>前スレ635
感想有難うございます
鈍感系主人公は、何であんなに好意に気が付かないのでしょうねw
この主人公も、直接言われるまでは、気が付かない系なので、二人は苦労することでしょう

>>13
ホームランが打てるチートですか
本人はズルいと思っていたとしても、それ以外に活用しようが無いと言うw

>>14
これから始まるストーリー
果たして、二人の迎える結末とは?
とでも続きが気になりますね

>>16
フェチ全開の兄の今後が気掛かりですw
妹さんはこのまま、すくすくと育っていただきたい所ですねw
0025二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/11/18(日) 22:07:12.31ID:ETArq8OT
お題『謝罪』『ポッキー』『透明感』『メジャー』『冬空』締切

【参加作品一覧】
>>13【チートホームランバッター】
>>14【今から君に謝ります】
>>16【星の動きと手の動き】
>>22【妹様の息抜き】
0026二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/11/18(日) 22:19:11.37ID:ETArq8OT
>>17さんの件、テンプレに参加可を明記してあった前進行氏の頃からURLでの参加は殆どいなかったから、現在テンプレ表記はこの形にしてます。
なろうスレから派生したのもあって住民の大半はなろう作家だと思う。
それでもURLが少なかったは、5ch上にアカウントを直接リンクしたくない人が多いのだろうと。前進行氏の方針は「こちらに投稿したものはなろうに投稿しないで欲しい」というものだったので、
なろうに投稿したいが5chにリンクしたくない人が投稿できるよう今のテンプレにしました。
著作権譲渡に関して進行は>>21さんの見解と同じように考えていますが、僕自身専門家でも何でもないのでそのあたりは自己判断でお願いします。URL貼付を禁止しているわけでは無いので、その旨次スレではテンプレに書き加えようと思います。
0033二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/11/18(日) 23:56:30.27ID:ETArq8OT
☆お題→『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→11/25の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>25より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0034この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/19(月) 02:59:53.47ID:KHF/v7fq
>>33
一番乗りだぜ!

>>16の続きということで。

選択したお題:『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』

【皇帝VS女王】

50万円が早急に必要となった。だけどこういう時に限って預金が目減りしており、他に先立つものがない。
そんなおり、会社の同期とお化けジェンガで賭け事をする事になった。

「30万円までなら賭けてもいいわよ。ただし、私が勝ったら―――」

相手はレズビアンを公言しているどころではなく、あろうことかロリ専門だ。妹との一夜を求めて応じてきた。
俺は可愛い妹のためにも、金のためにも勝たなくてはならない。

ジェンガのなにがお化けかというと、塔の形をしているわけではなく船の形をしているからだ。
そしてゲームを進めていくと穴だらけの幽霊船のようになる。

俺達は会社の休憩室で時間を忘れる程の激闘の末に決着をつけた。

「くっ、高校時代ジェンガの女王と呼ばれたこの私が敗れるなんて…………」

30万円を失った負け犬は両手両膝を床につけて己の愚かさを悔いている。
俺が高校時代ジェンガの皇帝と呼ばれていた事を知らなかったのが運の尽きだ。

だけどいい闘いだった。まさか幽霊船の上にスカイツリーが出来るとは誰も思わないだろう。
可愛い妹への手土産として、斜め45度からこの芸術的な被写体をスマホのカメラに収めた。

30万円を懐に仕舞い、これで今度の休みは妹と望遠鏡を買いに行けるなと、ウキウキ気分で帰宅した。
玄関を開けると、なぜか賭け事の対象となったことを知っていた妹が修羅の形相で仁王立ちしていた。
0035この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/19(月) 08:10:10.55ID:/EwbuDnZ
>>33 一番乗りとられた!ちくせう!!
使用したお題:『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』

【崩れていく】

 40度。
 視界がぼやける。頭も痛く、体もだるく、心も重い。澱んだ水の中にゆっくりと沈んでいくようだった。
 濁り切った水の水面に船が見えた。大きくて立派な船だ。その上で昔好きだった女の子たちが遊んでいた。めっちゃ行きたい。でも沈んでいく。どこまでも、どこまでも。

 41度。
 さっきまで寝ていたのだろうか、それとも起きているのだろうか。自分の現状がまるでわからない。ただ辛い。
 遊んでいた女の子たちがいつのまにか減っていた。遊んでいるうちにいつの間にかダンスを踊り始め、気付いたらぐにゃりとくっついて減っていく。残ったのは昔一番好きだった子だけ。彼女が船より大きな顔で笑って見ていた。
 彼女の顔が久しぶりに見れただけで、何か幸せを感じた。

 42度。
 汗が止まったのか、それとも感じないだけなのか。体が濡れている不快感がなくなっている。頭も不思議と痛くない。
 船はジェンガのように崩れて行った。今は幽霊船みたいな骨組みだけを残して、そこから海底にいる自分の頭の上に山ほどがれきを落としてくる。振り払いたいが体は一切動かない。
 さっきまで何かが僕の事を見ていた気がする。とても大切なものだったような。なんだっけ、思い出せない。

 43度。
 思考、がまとまら、ない。こわい。こわい。こわい。
 あたまがと、れた、たぶん。うでも、とれた。ゆびがとける。さっき、のゆうれいせん、のようだ。こわい、こわい、こわい。
 さむい。

 44度。
 あ。

 45度。

 36度。

 19度。

 1200度。
0036この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/19(月) 17:43:36.48ID:GD6WBy0t
>>34
カ○ジとか、初期の遊○王の様ですねw
ですが、理由があっても勝手に賭けの景品にされた方は怒って当たり前な気がします

>>35
死に行くもの……と言った所でしょうか?
次第に自身が失われて行く恐怖を感じました
0037この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/19(月) 23:04:33.43ID:5RpxD6yu
>>22
前回お題ラスト、お題全選択で妹ものが投下された〜描くは22氏、ポッキーでのた打ち回る妹の事情!
さあ、かき鳴らされるギターのコードが『メジャー』からマイナーへ移り、スリッパが打ち付けられた主人公・踏歌くんの鼻先w そこには、仁王立ちの妹こと史奈さん!
迷惑演奏の代償となった『ポッキー』詰まらせ、のた打ち回る妹を見て踏歌くんは彼女の生誕風景、想い出すw
「お兄ちゃんだってわかるのかしら」…母の言葉とともに笑った未熟児のあの妹がいま、寒さが近寄る『冬空』のもと『透明感』ある澄んだ空気に鼻歌かなで、『謝罪』の証、ポッキー&ミルクティーを手に前をゆく〜
元気な妹の姿、それだけがただ眩しくて目をしばたたく踏歌くんが、この立ち位置は一生変わるまいと諦めるw 『メジャー』をギターに、騒音を『謝罪』に、謝罪を『ポッキー』にと、成長物語を結晶させた22氏、迫力の集束技術だ!

>>34
今回のお題群バラバラだなあと思ったら、トップバッター34氏がもう投稿! で全選択! >>16続編、お化けジェンガも安定しない!
さあ、前作にて50万円が急の入用となった主人公は、『レズビアン』を公言している同期を相手に30万円をゲットすべく、完成形が穴だらけの『幽霊船』『ジェンガ』に挑んだ模様〜、幽霊船ジェンガか、実際ありそうだなw
30万の賭け賃に妹を勝手にベットした主人公、またしても一線こえてしまった感の中、時間を『忘れる』程の激闘を経て、
幽霊船上に勝利のスカイツリーを建立し、斜め『45度』画像を妹への戦利品として持ち帰る〜、のだが、どこから伝え聞いたか賭け内容まで把握した妹が玄関修羅モードで待ち受けるw
連続オイタの主人公、怒られたくてわざとやってるなw 34氏、前回ノリをお約束オチに昇華しつつ、お題『幽霊船』『ジェンガ』『45度』を結びつけた連想力はナイスアイデアだ〜!
0038この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/19(月) 23:10:08.09ID:5RpxD6yu
>>35
しかしこのお題らをよく速攻でまとめるよなw 一番乗りを逃した35氏が変り種、感覚小説で全選択を宣言してきたぜ、幽霊船のデスパレード!
さあ、物語は視界がぼやける40度ではじまった〜、この温度は高熱をあらわしているのか、頭も痛く体もだるく、混濁した水面に女の子だらけの船を見る語り手はおそらく寝床いまわの『レズビアン』ってところなんだろうw
さて42度、人間は体温42度で死にいたるというが〜、『幽霊船』みたいな骨組みだけを残して『ジェンガ』のように崩れゆく光景を前に、とろける意識の語り手がすべてを『忘れ』さってゆく〜、
いよいよ終盤43度、44度…十分な致死点となる『45度』まで温度は上昇し、もはや正常に語る言葉はそこになく、灼熱1200度に到達し物語は終末を迎えてしまったぜ! 何があったのか、
スレ民も恐怖を感じおののいているw 消失の体感をこそ伝えるべく描かれた35氏の挑戦作、『45度』を(おそらく)温度に活用し、バラバラお題を前にして全てを瞬時に喰らい尽くす短編スレ民の底意地を見せたァ!
0039この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/20(火) 18:10:03.33ID:4zkVkLFB
自分は44度で思考混濁、45度でたんぱく質凝固して死亡だと思ってたけど、42度だっけ。間違ってたら恥ずかしいな……
ラストの1200度は火葬場の温度のつもりだったけど、これも間違ってるっぽい。400度だったかもしれぬ。
0040通りすがり
垢版 |
2018/11/20(火) 19:16:38.03ID:HbD1ayk1
400度や600度くらいの低温だと骨はカルシウム以外の不純物が大量に残るので骨は赤黒くなります.
骨を白くするためには1000度以上が必要になります.
ただしあまりの高温にさらすか火に当てる時間が長くなるとボロボロになったり体積が減り過ぎたりすることになるので気をつけましょう.

あと体温が42度を超えるあたりから臓器へのダメージが深刻になって数時間で死亡しますね.
1,2時間くらいなら後遺症が残るかもしれませんが一応耐えられます.
0041この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/20(火) 23:24:47.33ID:I3yJakWa
>>37
感想、いつも有難うございます
ポッキーゲームをする兄妹を書こうと思っていた筈なのですが、何故かこうなりましたorz
0042この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/22(木) 09:27:24.66ID:7Z9Qtm7T
3つほどネタが思いついて、全部レズビアンのお題が消化できなくて泣いた。
どうやら自分は百合から嫌われているらしい……
0044この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/22(木) 11:57:40.12ID:7Z9Qtm7T
無茶なお題なら当然スルーするけど、いけそうなお題ならなるべく消化したいじゃん!!
・・・・・まあそのせいで書けなくなってるなら本末転倒なんだけどネ。
0045この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/23(金) 00:58:03.34ID:EmHR1dg0
どうしても全消化したがる連中がいるからいっそ全消化禁止とかにしてほしいわ
0047この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/24(土) 19:20:00.67ID:m6H4D4gI
文章量が多すぎる、という意味なら、なんとか削るか、いっそ普通の短編としてなろうか何かで投稿するか……
時間が足りない、という意味なら「ちょっと遅れます!」宣言しとけばいいんじゃない? 締め切り守れてないからちょっと評価下がるけど、せっかく書いたの埋もれるのもったいないし(建前)、他の人の作品見てみたいし(本音)……。
0050この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/25(日) 09:10:26.00ID:onT3tie3
せっかく面白そうなスレなのに謎の思い込みで遠慮してしまうのはもったいない
0051この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/25(日) 09:17:21.19ID:YJyODY/4
5つ使えるネタが出るまで頑張るのも3つでまとめて投稿するのも諦めて見送るのも個々人の勝手で好きにすればいいと思うの
0052この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/25(日) 11:39:56.80ID:vZc5TeNk
遠慮してる奴なんていないんだよなぁ
全消化したい奴しかいないのであった
0053この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/25(日) 12:18:38.32ID:onT3tie3
『幽霊船』『ジェンガ』『レズビアン』
【動かぬ小さいのと、寄り添いすれ違う大きいの】1
「どしたの、橘花ちゃん。 早く行くよ?」
私の手を取り、先輩が早く行こうと催促してくる。
「お願いですから、心の準備くらいは許してください……」
かたや私は泣きそうな気分だ。今の私の顔はさぞ不細工なことだろう。
「やっぱり帰りましょうよ……先輩ぃ」
みっともないと分かっていても、入口を前にすると、今更ながら怖気付いてしまう。
「だーめ、せっかく私も着いてきたんだから。さあさ、ほら行こ?」
そして先輩は私の心情を知ってか知らないでか、心の準備などさせんと言わんばかりに私の腕を引っ張ってくる。
「いーやーでーすー! いやああぁ……んむっ!」
先生に見つかるのを危惧したのか、先輩は喚く私の口を素早く塞ぐ。
「しっ、先生に見つかったら怒られるよ!」
それだけ言って、口元の手を離す。確かにそれはまずい、ボリュームは下げることにする。でも、それをいいことに人の嫌がることをするというのは、はたして。
「なんで見つかったら怒られるようなことを……」
「橘花ちゃんはアレがあるんだし」
「う……」
アレとは、私が先輩に握られている弱みのことだ。詳しく述べはしないが、とても人様に見せられない写真を、ふたつ。あの時の私は実に迂闊であった。
「わかったら大人しく言うこと聞く!」
「ああもう、わかりました……」
「そうそう、いいコいいコ♪」
空いてる方の手を伸ばし、笑顔で頭を撫でてくる。私は子供か。
そんなこんなで足取りの軽いのと重いのと、先輩に引っ張られる形で私達は転移陣の中へと向かうのであった。

「ああ、どうしてこんなことに……」
転移のために目を瞑り、これまでのいきさつを振り返る。
あれは確か、先輩の家に呼ばれて、それで──

腕時計は午後零時五十六分を指している、それは真昼間。私はこの時間、学校の教室に居て、小さな席で授業を受けている……のは普段のこと。
現実はどうか。私が時計から顔を上げるのとほぼ同時に、先輩の白い手が、私の後ろの方から前へと伸ばされる。
ここは先輩の家であり、教室でない。目の前にあるのは、小さな木片が組み合わさった物体であり、魔法魔術の教科書でない。言ってしまえば、私と先輩は連れ立って授業をサボっている。しかし誤解しないでほしい、私は先輩の呼び出しに応じ、仕方なく欠席をとったのだ。
そして、そうまでして先輩の家に向かった私は、ゲームをしようと持ちかけられ、今に至る。
伸ばされた手は、机の上の物体から木片のひとつを摘んで、引き抜いて、それまで先輩に引き抜かれた木片からなる積み木へ追加する。この何気ない一連の動作には、ひとつ間違いがあり、それは先輩の番になる度に繰り返されている。
指摘しようにも、先輩がその間違いをあまりに堂々と犯す為に、私は言いあぐねていた。
では、言わないでおくべきか。いいや、限界だ、言うね。このゲームのには罰ゲームも設けられているのだ、不正は許されない。
カーペットに座りながら、私を足の間に座らせている先輩の方へと振り返る。
「あ、あの! さっきから思ってたんですけど」
「んー?」
「それ……乗せないと反則です、よ?」
「えっ」
「えっ」
えってなんだ。乗せないのが普通だったりするのかとすら思えてきた。いや、私は騙されないぞ。
「乗せるって、さっきから橘花ちゃんがやってるみたいに、これを?」
言いつつ、引き抜いた木片で机に作られた謎のオブジェからその一つを手に取り私に見せてくるので、私は頷く。
「えー、……私そんなの聞いたことないよ?」
「いいえ、説明書にも載ってあるはずです、えーっと……」
辺りを見回し目的のものを探す。それはすぐに見つかったが、先輩の左腕が私のお腹に回されているため、身動きと説明書とが取りにくい。
「んー……んしょ! っと、どうぞ」
なんとかそれを手にして先輩に手渡すと、後ろから手を回したまま、私を間に挟んで読み始めた。
「というか、私だけ抜いて乗せ続けてる時点で疑問に思ってください」
「あ、ほんとだ。 これすっごく難しくない?」
あ、無視ですか、そうですか。
「……そうですよ。次からで結構ですので、ちゃんと乗せてくださいね?」
「えー、抜いたので馬作ろうと思ってたのにー」
「馬……?」
「もう少しで完成だったのにー」
私はちらりと机に目を向ける。机に形成されていたこの謎のオブジェ、これはどうやら馬であったらしい。
「……とにかく、罰ゲームもあるんですから、不公平はナシです」
「はーい」
馬……、馬……?
0054この名無しがすごい!
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2018/11/25(日) 13:49:48.96ID:vO3JJBrQ
>>33
使用お題:『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』

【そらをゆく】(1/2)


 風を読みながら操舵輪を回す。眼前にあるのは雲海。それを掻き分ける様に船は進む。
 時空航行船“アトロポス”はモイラ級3番船で、最新鋭の船だ。

「船長、そろそろ次の目的地ですよ?」
「ああ、分かった」

 副船長のシステナ・アマルタが優し気な笑みを浮かべながら俺にそう告げる。
 俺の名前は兵藤 沙礼。この船の船長である。
 目的地を右手に見ながら船を45度回頭させ、空中に浮かぶ係船場へと入る。

「流石の腕だね、上手いもんだ」
「……勝手に入って来るなよ。エルシス卿」

 いつの間に操舵室に入り込んだのか、銀髪の美女が入り口付近に佇んでいた。コーネリア・フォン・エルシス女男爵。この船の常連客である。
 仕立ての良い男物のスーツがやけに似合うプロポーションの彼女は、それでも目を瞠る様な色気を振りまきながら俺にしな垂れかかり、その赤いルージュを引いた瑞々しい唇を開く。

「良いじゃないか、私と君との仲だろう?」
「良くは無いんだがな」
「情れない事を言うなよ、悲しくなる」
「業務規則だ」

 ぶっちゃけ、俺の船が航海する時は必ず同行する人物で、一体、いつ領地経営をしているのやら? だがこれでもエルグラック商会と言う、各地に店舗を持つ大商会のオーナーだと言うのだから、頭が痛くなる。
 俺の航海に同行しているのも、こちらの風土やら名産やらを見て回っているのだろう。そう考えると中々に油断の出来ない女だ。

「今日は何処だい?」
「……航海日程はアナウンスされていたと思うんだがな?」
「君から聞きたいのさ。分かるだろう?」
「分からんね」
「イタリアはマルケ州のジェンガです! ファラサッシ鍾乳洞がおすすめですよ!」

 俺は冷たく突っ跳ねたが、しかし、副船長のシステナが慌てて説明をする。下級とは言え、貴族様のご機嫌を損なう訳には行かないと思ったのだろう。
 この女は、こんな事位で起こる様なタマじゃないんだがな。流石に付き合いも長い、俺にもそれ位はわかる。
 「ふうん?」と考える様な仕草をすると、コーネリアは腰をくねらせながら操舵室から出て行った。おすすめのスポットとやらを見学に行ったんだろう。

「……船長、仮にも貴族に対し、あの対応はどうかと思います」
「船の中では俺がトップだ。誰にも意見はさせんよ」

 そんな俺の態度にシステナが溜息を漏らすが、港の責任者との挨拶も有る為、それを聞き流しながら、俺は足場台からえっちらおっちらと降りた。

 ******

 俺の事を見た港の責任者は、驚いたのだろう、少し目を瞠っていた。

「マシンナリーチャイルドは初めて見たのかい?」
「あ、いや、失礼。一応初めてでは無いのだが……あまりにもその……」
「若い……か?」
「う、うぅむ……」

 マシンナリーチャイルドと呼ばれる存在は、俺の時代でもそう多くは無い。男児の出生率や、そもそもの出産率の低下によって、いわゆる母親を必要としない赤ん坊を求められた結果、誕生したのが、機械を代理母体として生まれる俺達だ。
 第一次世代は、優秀だった人物同士のDNAを掛け合わせている事も有りそこそこ優秀な“人間”ではあるのだが、しかしあくまでそれは常人レベルを抜け出す物では無かった。
 俺は第五世代。それを更に推し進め、胎児の状態から学習プログラムと電気刺激よる疑似運動システムによって「優秀である事」を義務付けられ生まれて来た……所謂ネオテニーだ。
 その為、俺の姿は5歳児程度にしか見えない。いや、実際、満年齢でも5才なのだから当たり前か。
0055この名無しがすごい!
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2018/11/25(日) 13:53:41.50ID:vO3JJBrQ
【そらをゆく】(2/2)


 ******

 挨拶を終えた俺は船員達にしばしの自由を言い渡し、自らは船室に戻った。
 船の丸い窓から風景を見る。目に映るのは瑞々しい緑。俺の時代では一部公園でしか見る事の出来ない物だ。
 色も、こんなに深い色では無い様に思う。
 コンクリートとアスファルトのモノトーンの大地に比べると、何と色鮮やかなと感動する。

 ……でもまぁ、虫とか咽かえる様な深い緑の匂いとか苦手なんだけどな。

 それでも、2000年代初頭の風景は好きだ。色んな思惑があってこの時代に時空間航行をしているが、それでも、この時代で良かったと思う。

「居るかい?」
「ノック位してくれ」

 見れば、コーネリアがリキュールの瓶を片手に船長室に入り込んで居る所だった。

「この地方の名産だそうだ」

 そう言って瓶を振る。ベレノ・デラ・コロッタだったか? 薬草を漬け込んだリキュールだったと記憶している。
 インストールされていた記憶を掘り起こしていると、コーネリアは勝手知ったる何とやらと言わんばかりにキャビネットを開け、グラスを二つ取り出した。

「一杯位、いけるだろう?」
「………………幼女に酒を勧めるな」

 数秒間の懊悩の後、不機嫌に俺は言った。この女が俺を酒に酔わせてベッドに引き摺り込もうとするのも何時もの事だ。それについては十分に逃げる自信はあるし、俺にした所で酒が嫌いな訳じゃない。
 ただ、酔っぱらった所をシステナに見つかると、後々面倒臭いだけだ。それも、こんな真昼間からであればなおさらだ。

『そんなちぃっちゃい時からお酒なんか飲んでると、大きくなれませんよ!?』

 ブルンと大きなモノを揺らしながら自分を説教するシステナを思い出す。コーネリアにした所で、引き締まっているし、無い訳では無いのだが……

「やはり、先人に倣うのが良いのか?」
「君、酷く失礼な事を考えて無いかい?」
「卿ほどでは無いな」

 俺は言う。
 ……まだ俺は5歳だ。伸びしろはある……よな?

 ******

 微速前進をしながら、45度回頭する。港から離れ、そこから加速を開始した。

「時空間航行、用意!」
「イエス! マム!」

 十分に離れた所で、元の時間に戻る為の時空間航行を始める。

 3145年、白と黒のモノトーンの、我々の世界へと。

 ステルス機能の付いたアトロポスではあるが、しかしこの空を飛ぶ船は、勘の良い者で有れば見つかってしまう事も有る。
 だが、俺達がこの2000年代初頭を選んだのには理由がある。通信手段が整備され、しかし科学技術は未だ中途半端なこの時代は“自分達の科学で説明のつかない物”は“嘘”だと断じられてしまう。
 その為、例えば空を航行する『幽霊船』なんかはフェイクニュースとして報じられ、やがて人々の記憶から忘れられるのだ。
 都合の良い事に。

「また、忘れる頃にやって来るさ」

 俺は、眼下の深緑の風景を眺めながら、そう呟いたのだった。
0056この名無しがすごい!
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2018/11/25(日) 14:14:44.80ID:2og4Rn+H
【動かぬ小さいのと、寄り添いすれ違う大きいの】2

馬と呼ばれるそれを脇目に、私は自分の番を終えて表情筋が緩むのを感じていたところ、先輩が声をかけてきた。
「あ、そうそう、知ってる?」
こういうとき、私の知る最適解はこれだ。
「知らないです」
「えっとね、学校の訓練場にね、新しいエリアが増えたんだって」
知ってる話だった。
「あ、知ってます、幽霊船でしたっけ」
「なんだー、知ってるんなら言ってよ」
「無茶言わないでください」
先輩と私の通うネーラント学園は、生徒が自習で実践を行えるよう戦闘訓練用のエリアを用意しており、なんとその種類は五十を超える。
魔法生物科のキーヴァルというとんでもない先生が魔法生物のリリースのために拵えたものを、安全に十分配慮した上で生徒にも解放しているのだそうだ。
あれらは先生のエリア内装へ異常な拘りによって、生徒からはアトラクション的な人気を誇っている。この間先輩と一緒に魔水晶洞窟のエリアに向かった時は驚かされた。
そしてこの話の流れは。
「いやね、そこを罰ゲームの舞台にしようかなーって思ってさ」
まずい。今度一緒に行こうねというのならともかく、罰ゲームとして指定されると、その強制力は大きく異なる。
「やめておきませんか?」
「あと、どうせなら時間は夜にしてさ」
「やめておきません?」
「あっ、橘花ちゃんやっぱ怖いの苦手? えへへ、そうだと思ってそこがいいかなって思ったんだー」
「おかしくないですか!?」
だめだこの人、聞く耳持たない。
未だに夜に部屋の明かりを消したり、窓の外を覗いたり、そんなことすら出来ない私が、あのキーヴァル先生が用意した幽霊船なんかに放り込まれでもしたらと、考えるだけでも恐ろしい。
「まあまあ、怖いものが苦手なのは意外だったけどさ、勝てばいいんだし、ね?」
先輩は自分の番を終える。
「橘花ちゃんが負けた時、どうしてもっていうなら私もついて行ってあげるからさ」
そう言って先輩はほらほらと、私の番を促す。

……ガシャンッ!
時に、震度二から三、とは。
室内で静かにしている人が、鼻で笑う程度の地震の度合いと耳にしたことがある。この説明の通りであれば、人々は今鼻で笑っている頃だろうか、私の顔は青ざめていた。
それは午後一時十四分のこと、本来鼻で笑うべきそれは、よりにもよって私が木片を引き抜くその瞬間に現れ、山を崩して去っていった。視界の隅には、馬がその形を残しているのが見えた。
「あっ」
「ちがいます」
即座に否定する。誤解だ、こんな負け方ぶっちゃけありえない。どれほどに神は私のことが嫌いなのだろう。
「いや、ほら」
「地震のせいです」
「いや、でも……」
「ちがいますー! 今のは私が引き抜こうとしたその時に揺れたんです、触ってないから私じゃないですー!」
こうして無様に屁理屈を並べること数分、先輩が身体を倒し、私の肩に顔を乗っけて右腕を前に伸ばした。びっくりして反射的に背中を曲げてしまう。
なんだなんだと思っていると、先輩の長くて綺麗で金色の髪から、シャンプーの香りが漂う。どこかで嗅いだことのある匂いだと思ったら、家で使ってるものに似ている気がする。
こんなにいい匂いしたっけとか、もうお風呂入ったんだとか考えていると、なにやらやっとの思いで掴んだ紙切れを差し出され、はっとする。
「……は、はい?」
「これの左上のとこ、ルールのところ」
どうやらそれはさっき私が先輩に渡した説明書らしく、指示通り四角で囲われたルールの項を、あからさまな読んでいるアピールも兼ねて朗読する。
「えーっと、1、直方体のブロックを正方形になるよう3つ並べ、それを縦横交互に18段積み重ねる。2、タワーからブロックを抜きとり、それを最上段へ乗せていく。これをプレイヤーが順に行い、このとき自分の番でタワーを崩したプレイヤーが負けとなります。3、……」
「ストップ! そこ、2のところ」
「2ですか?」

『タワーからブロックを抜きとり、それを最上段へ乗せていく。これをプレイヤーが順に行い、このとき自分の番でタワーを崩したプレイヤーが負けとなります』
『自分の番でタワーを崩したプレイヤーが負けとなります』

ルールはルール。ルールを武器に同じ土俵に引きずり込んだ私に、もはやこれを知らないとしらを切り通すことは難しそうだ。
「罰ゲームけってー♪」
「くっ……、恨みますよタカ○ラトミー」
「何言ってるの? 橘花ちゃん」
「いえ……」
0057この名無しがすごい!
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2018/11/25(日) 15:22:28.92ID:2og4Rn+H
【動かぬ小さいのと、寄り添いすれ違う大きいの】3

勝敗も付いてしまったので、もぞもぞと身体を動かし、先輩の腕の拘束を抜け出て先輩の右隣に座り直す。そもそもどうして私はあんな所に座らされていたのだったか。
一時五十五分現在、すっかり罰ゲームの舞台は例の訓練場に決定してしまっていた。
腕時計から目を離し、先輩の様子を伺うと、綺月先輩が口元を隠して上品にほほえんでいる。そうなった原因は明らかだ。
「……本当にやらなきゃダメですか?」
「ダメー」
「どうしてもですか……?」
上目遣いで手を組んでもう一度問うてみる。
「やん、かわいいーっ!」
先輩が抱きついてくる。
「でもだーめ」
「チッ……」
「えっ」
しかし、悲しいかな、期待したような効果は得られず、恥のかき損と相成った。やはり慣れないことはするものではない。
「あっ、でもでもっ橘花ちゃんがキスしてくれたら罰ゲーム無しでいいよ。 はい、んーっ……」
そう言って、床に私の左手を押さえつけ、先輩が目を閉じて迫ってくる。
「ダメですー」
それを右手の人差し指で止めて、押し返す。
ケチだとか生娘だとか言ってくるので、はいはいと返しておく。私も慣れたものだ、慣れてしまったものだ、ああ純情だった頃の私はどこへやら。
罰ゲームの回避を諦めた私は、せめて被害を最小限に抑えるべく、条件を提示する。
「わかりました。罰ゲームは受けましょう……ですが!」
「わ、どしたの?」
「先輩がさっき言ってたこと、覚えてますか?」
「私? なんか言ったっけ」
「どうしてもなので、着いてきてください」
数秒考えた後、先輩がポンと手を叩く。
「あ! 言ってたかも」
「言ってました言ってました」
最悪の事態は免れられそうだと一息ついていると
「でもさ?」
「前言撤回は許されませんよ先輩」
「いやほら、橘花ちゃんがどうしても〜!って言うならって話だったでしょ? 結局のところ、しなくていい罰ゲームに私がついて行くわけだし?」
言いながら、先輩は私から目を逸らす。これは、先輩が少々無茶を自覚した上で、何か頼み事をするときの予備動作みたいなものだ。先輩と居る時間が多くなった今、私はこんなことまで把握してしまっていたようだ。
嫌な予感はしつつも、聞くだけ聞いてみることにした。
「つまり何かをしろ、と?」
「えっと、してほしいっていうか……、欲しいって言うか……」
「はっきり言ってください」
「私に、橘花ちゃんのファーストキス」
即答で爆弾を投げてきた。キレのいいストレートで。
「却下です!」
こちらも即答だった、さすがにこれは言下に拒否する。
さっきも同じような会話をしたというのに、少し動揺してしまうのは、先輩の本気度の違いからだろうか。
「そっ……かぁ」
先輩の方は目に見えて落ち込んでしまった。
断っておいてだけど、ここまで落ち込まれると申し訳ない気持ちになってしまう。いや、振り返ってみれば先輩の自業自得なのだが。
見かねた私は、半ば呆れてため息をつく。
こういう所がダメなんだろうなと、自分でも思う。
だけど、それでも、先輩は思い切って言った。それはさっきの冗談とは違って。
私だけが何も考えず突き返し、先輩は何も得られないんじゃあんまりだと、そう思ってしまった。

「先輩、動かないでください」
ごめんなさい、その要求には答えられないけれど。
「んう……?」

私は先輩に枷をかけた。

長い長い、午後二時二分のこと。
0058この名無しがすごい!
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2018/11/25(日) 15:24:09.59ID:2og4Rn+H
3レス以内に終わんねえわ草
安価つけなくてよかった

すまんな完成してから投下すべきだったわ
反省はしてないが次から気をつける
0059この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/25(日) 18:31:58.69ID:/8Dt9Zs2
>>58
こちらも申し訳ない
途中だとは思ったのだけれど、一時間経って動きがなかったのでアップしてしまいました
0060この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/25(日) 20:21:47.12ID:/8Dt9Zs2
>>53
少し、不思議な雰囲気のお話ですね
攻めていた側がいつの間にか攻められる側に……
 こうして、お互いに縛り合い、離れられなくなって行くのでしょうか?
0061この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/25(日) 20:31:23.15ID:/8Dt9Zs2
>>33
使用お題:『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』

【レッツ・キック】


 何匹もの龍がお互いを牽制しながらぐるぐると蠢いている。
 周囲にでは、やけにテンポの良い音楽が鳴り響き、どうやら龍達はそのリズムで動いているらしかった。

「!」
「……」

 ややあって、一匹の龍が別の龍の前に立ち塞がる。どうやらどちらも雌らしいが、しかし、彼女らの間にあるのは百合の様な甘美な穏やかさではなく、しかし、レズビアンと言う様な甘い肉欲でもない。

 喰うか、喰われるか……

 タイミングが合い、お互いに拳が繰り出される。片方の拳がそこから変化し、掌底を形作る。

 勝負は一瞬だった。

 負けた龍は飲み込まれ、勝った方は成長する。
 次々と数を減らす龍達を見ながら思う。まるで蠱毒の様ではないか……と。
 そして最後は、巨大な一匹の龍と成まで、お互いをくらいあうのだ。

 ******

「厨ニ乙」

 隣でポエムを垂れ流す友人に冷たい視線を送る。
 リクリエーションで行われてい
るジェンガで第一グループだった僕達は、すでに出番を終えた事もあり、こうして体育館のステージ上でそれらを眺めていた。
 余程手持ちぶさただったのだろう。友人が舞台上のポエマーと化すのに、それほど時間はかからなかった。
 興味本意で聞いてみる。

「向こうが龍なら、僕らは何に成るんだ?」
「そうだね……敗者……いや、死者達を乗せる幽霊線の、その乗組員……と言った所かな?」

 確かにジェンガは、勝ち残った一人以外は、全員敗者だから、間違いではない。
 だが、そんな僕達のいるステージを幽霊船に例えるとは……幼稚園児並みに豊かな発想力に、色んな意味で嘆息する。
 だが、幽霊船か……
 僕は壁に近付くと友人を呼んだ。
 体をピンと伸ばし、頭を壁につく。

「45度!」

 某、海賊マンガの幽霊船の最後の乗組員のギャグだ。
 ツッコミ待ちだった僕に対し、しかし、友人はマジトーンで言った。

「え? 何してるの? バカ?」
「!! 忘れろ!!」

 ドカッ!!

「ウギャ━━━━!!!!」

 ******

 幽霊船の、その乗組員の一人が、別の乗組員に蹴り落とされた。
 これは、ただそれだけの話。
0062二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/11/25(日) 22:17:20.32ID:uNMIJiSC
お題『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』締切

【参加作品一覧】
>>34【皇帝VS女王】
>>35【崩れていく】
>>54【そらをゆく】
>>61【レッツ・キック】
『幽霊船』『ジェンガ』『レズビアン』
>>53>>56-57【動かぬ小さいのと、寄り添いすれ違う大きいの】
0067この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/25(日) 23:23:46.03ID:VpSrPaPr
『グダグダ』
0069二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/11/26(月) 00:43:21.23ID:8aQb+efq
☆お題→『雲丹(うんたん)』『いいね』『毒舌』『グダグダ』『DJ』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→12/2の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>62より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0070この名無しがすごい!
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2018/11/26(月) 05:43:35.89ID:COQ7CRbn
>>53
難問を前にお題を使うか使わざるかで紛糾するスレ、53氏が前回お題『幽霊船』『ジェンガ』『レズビアン』を選択して登場、ルール無用、ラブ・ジェンガ!
さあ、転移陣に入っていく二人の女子の一人である橘花さんが、弱み握られ思い出すいきさつの中〜、
授業をサボって『ジェンガ』にいそしむ彼女ら、だったがしかし、先輩は取り出したピースを上に乗せるゲームの大前提を理解してねえ〜
木片を抜きムダに密着する身体と身体、いやいやツイスターじゃないんだから何だその密着w 非常にけしからん『レズビアン』的百合ムードの中、
タカ○ラトミーのルールの前に敗北した橘花さんが先輩に枷を嵌め、いよいよハメハメ天国キタコレ(高ぶり)って、ここで終わり?!w 分かるぞ53氏興奮しすぎてしまったんだな、3レスルールの前に無慈悲なTo be continuedフィニッシュ、続編あるに違いないw

>>54
絶妙なバラバラ加減により難関となった前回お題群、でも懲りないスレ民、54氏が全選択、嵐の中の航行だ、タイムクルーズ3145年への旅!
さあ、雲海をゆく時空航行船アトロポスが『45度』回頭しながら係船場へと入っていって〜、銀髪美女のコーネリアさんが船長幼女にしなだれかかって、行き先尋ねる〜、
船が目指すはイタリア、マルケ州『ジェンガ』〜、アクロバティック消化w 『レズビアン』と思しきコーネリアさんは、豊満ボディとリキュール瓶を手に誘惑するが、
幼女船長の目を魅入らせるのはボンキュボンでなく眼下の深緑〜、時空を飛ぶ船も『幽霊船』としか認識されぬ時代の空隙、そこを突き、
また『忘れる』ころにやってくるさと呟き残した〜、『ジェンガ』『45度』『幽霊船』、個性強のキーワードを時空の船旅でつないでみせた54氏が、全てのお題を串刺しにする航海を終えた、見事なり里帰りEND!
0071この名無しがすごい!
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2018/11/26(月) 05:52:03.40ID:COQ7CRbn
>>61
お題攻略に死力を尽くす短編スレ民、プライドをかけてトリをつとめる61氏がお題全選択だ、ぼくらの幽霊船キックッ
さあ、体育館のリクリエーションで『ジェンガ』を負け終え、手持ち無沙汰の主人公チームでは、友人がポエムを発表する〜、いわく百合でもなく『レズビアン』でもない雌と雌の龍が互いを飲み込んでいく物語〜、雌限定なんだw
向こうが龍ならこっちはなんだと聞く主人公に、友人はそうだな『幽霊船』の乗組員…と言った所などと答え、お題消化の勢いに笑う
残りはどうする気なんだと思ったら、某マンガの幽霊船員を模したギャグ『45度』、さらに恥じらい誤魔化し『忘れ』ろキックでオチをつけた〜
61氏が頭をひねった様子が見えるようだぜ、『幽霊船』と『45度』をつないだウルテクに、アイデア一つで立ち向かっていく生き様が垣間見えた、素直に乙だ!w
0072この名無しがすごい!
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2018/11/26(月) 12:50:15.78ID:wUjg6xgc
>>70
感想有難うございます
元々は、コーネリアとシステナが絡む予定だったのですが、どこからか幼女船長が生えてきた為、こうなりましたw

>>71
『幽霊船』『45度』で真っ先に思い付いたのがブ○ックのギャグでしたw
ジェンガは、何か皆、ゲームのあれを使っていたので、なにか使ったら負けかな? とw
0073この名無しがすごい!
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2018/11/28(水) 07:51:22.00ID:QW/J0Nj7
>>69
一番乗りかな?
使用お題:『雲丹(うんたん)』『いいね』『毒舌』『グダグダ』『DJ』
タイトル:「溺愛親父と孝行娘」(適当タイトルですが同題で他サイト投稿済み)

 昔から、人ってもんは誉められると嬉しいもんですが。
「あそこの旦那さん、粋だねー」なんて言われてるのを聞くと、「俺も俺も」と続きたがる。元々の意味はってーと、気っ風がいい面倒見がいい姿のことなんですが。いかんせん、そういうのは時間がかかる。
 手っ取り早くやるには「べらんめー」が口癖のガサツな野郎の真横に立ってね、小洒落た格好で上品に振る舞うのがいっちゃん目立つ。
「いやん。あの殿方、あか抜けてて粋やわー」
 町娘がうっとりするのを横目でチラリ見てしまうとガサツな輩も
「噛ませ犬はイヤじゃあああ」ってんで真似しだす。
 やがて、どんどん服装も所作もオーバーになっていき、町ん中は「粋だねー」言われたいがための戦国時代に突入するわけですが。
 売り込みアピールが激しいのは昔も今も変わりないようで――



「ほれミィ子や。何でも好きなのお食べ」
「ちょっと待って。これ撮ったら」
 都内の有名高級寿司店。カウンター近くのテーブル席に座る親子。父親は食前酒のせいか、ほんのり赤い。娘のミィ子は入店前からSNS映え探しに夢中。
香りをおさえたヒノキのスツールに座ってからも、球体ドームを4分の1だけ切り取った範囲内で、縦横無尽にカシャカシャ店内を撮りまくっている。

「ねーお父さん、『うんたんどん』って何?」
 ミィ子は数秒前に保存した画像を父親に見せた。
「お前はバカだねー。『雲丹』と書いて【ウニ】って読むんだよ」
「へーそーなんだー」
 ミィ子は自分で聞いときながら関心なさげに撮影作業に戻り、
「でもねー。バカって言う人が一番バカなんだよ。これ豆ね。お父さんにだけ教えてあげる。からぁー」イタズラっぽく笑みを浮かべた。
 父親は何か言いたげな横顔に視線を送ると、
 ミィ子は、スマホを握っている上体はターゲットを捕捉したまま、顔だけ父親のほうへ向け、
「ウニ丼頼んでもいい? ねーおとーたーん」
 おっさんを殺すハニー声色ボイスと上目流し目遣いテクで甘えた。

 父親は『雲丹……時価』表示の木札に悩んだが、かわいい娘のため不格好なオヤジを見せたくない小さなプライドで「ウニ丼ふたつ」と注文した。声は少し震えていたが、娘のシャッター音がかき消した。

「お前は、さっきから撮ってばかりでよく飽きないね」
「んー慣れたー。あと『いいね』も欲しいし」
「イイネねー。そんなに誉められたいか?
 最近はこっち来たからアレだけど、お前が産まれたときからずーっと可愛がってきたやん」
「家族もうれしいんだけどー。他人からも欲しいの。特に女」
 ミィ子はコンマ数秒だけ般若マスクを蒸着したが、光の速さでいつも父親に見せる愛らしい顔に戻し、
「てか、デジャヴって言うんだっけ? なんか思い出せないんだよねー。んー」
 保存画像を見ながら、下唇に人差し指をちょこんと当て首をかしげた。
 ほろ酔いで動体視力が弱っていた父親は、リアルタイムの娘しか見えておらず、かわいいアヒル口にニヤニヤした。

 やがて、ウニ丼が運ばれ、角度を変えて数パターン撮影→SNSアップロードというミィ子の儀式、つまりイニシエーションが終わり、親子揃って新鮮な味に舌鼓する。
 口の中でとろけるウニ。満足感とか味覚の感想とか想いはたくさんあるが、物質単位で考えれば、とろけてしまえば何も残らない。
 世知辛いだの人情味がないだの気持ちはわかるが、消えた物質は戻ってこない。特に女は切り替えが早い。
 そして、しつこい。

「てかさー。お父さんだって『DJ』のことを【でーじぇー】言うでしょ?」
「お前ねー。まずは『こんなに美味しいものを御馳走になり』って感謝だろ?
 ちゅうか読み方じゃなくて発音の問題なってるし。
 それも【ねえちぶ】だか本場の人が聞けば全然違う言うかもしれんしな」
「もーっ。それを言うなら【ネイティブ】でしょ。『姉恥部』って伯母さん聞いたら怒るよー」
 ミィ子は左手で器用にスワイプしながら、照れくさそうに
「お父上殿、この度は舌も太鼓を叩いて舞い踊る飛びっきりの晩餐ありがとでござる」と、とぼけたマナコではにかんだ。
 満足した父親は再びニヤニヤと喜び、勢いで酒が進み、連鎖で喜び感度が倍増し、
「まいっか。んじゃあ、これは読めるか? 
 んとな、梅毒の毒にベロチューの舌って書いて」口を滑らせた。
0074この名無しがすごい!
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2018/11/28(水) 07:54:34.16ID:QW/J0Nj7
タイトル:「溺愛親父と孝行娘」その2


「お父さんさー!! 娘にセクハラしてどうするの? まだ食べてるのにー」
 ふくれっ面したミィ子は席を立ち、英語で言うところの休憩ルームへと消えた。

 父親は凹み、酒も止まった。
(自分はデリカシーがないガサツな男だ。
 だから妻には逃げられ、
 男手ひとつで溺愛して育てた娘も地元大学に進学することなく、
 急ぐように東京で就職したんだろう)

 父親が全力で反省していることなど我関せず、ミィ子はすぐに戻ってきた。
 女は切り替えが早い。

 女として生きてる以上あのくらいのセクハラ下ネタは慣れっこ。
 セクハラ離席は緊急避難にも使えるし、
 対象者に精神ダメージを与えておねだり攻撃する2段コンボの奥義でもあった。
 いつものクセで間違えて父親相手に暴発させてしまっただけ。
 ゴチ予想額4桁はリミッター解除なのだろう。

「お父さんっ」
 ミィ子は父親のハゲ散らかしたナチュラルオイルまみれの頭を撫でる素振りで直前回避し、肩を叩いた。
「お父さん、今までありが……」
 苦労をかけた父親に感謝の想いを伝えるまで後2文字。のタイミングで、ミィ子は先程のデジャブ感の答えを見つけた。

「やっぱ『ハッピーだけどブルーのTOSHIおとうと』じゃん。お父さんの席から見えてるんだったら早く教えてよおー」
 芸能人に疎い父親はピンときていなかったが、夜なのにグラサン姿で只者ではないオーラには納得した。

「こんばんにゃん。一緒に撮ってもらってもいいですか?」
 ミィ子はカウンター席のバンドマンに、ありったけのパワーすなわち女子力を集中して、氣すなわちフェロモンを送った。
「いいともー」
 おっかけの取扱いなど百戦錬磨のバンドメンを魅了したのか、夜なのにグラサンなのに誠実な彼のファンサービスなのか知らないが、爽やかなしゃくれアゴ笑顔で席を立ち、娘の横に並んだ。

「せっかくだから一緒にウニ丼も持って」
 ミィ子は手を伸ばしたが、その先のドンブリは上だけ完食。そこにあるのは、ただの酢飯であった。

(自分が食べたのくらい覚えとけ。というか、ウニだけ食べるんだったら丼の意味ないじゃん)
 関係者全員誰もが思っていたが、ミィ子は悪びれる様子もなく、
「うへへへ」と小悪魔スマイルを浮かべて誤魔化し使い魔をロックオンした。

「ねーねーおとうたまーん」

 再び奥義オヤジ殺しが火を噴き、

 父親は、ほんのり青ざめ、

 時価ネタ★リターンズで舞い戻り、

 2ショットfeat.雲丹丼が激写された。



 SNS投稿を終え、丼の美味しいとこだけ食べると、ミィ子は父親を見て神妙な面持ちに変わった。
「お父さん今日はありがとう。今からこの時間は、親子水入らずのほっこりタイムですぅー」
 胸の高さでパチパチパチパチと小さく拍手して、スマホを足元のハンドバッグにしまう。

 父親は感動してうっすら涙目になった。
0075この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/28(水) 07:56:06.78ID:QW/J0Nj7
タイトル:「溺愛親父と孝行娘」その3


 女房に愛想をつかされ、
 ご近所からは陰口を叩かれ、
 会社では「定時前に帰れていいですね」とイヤミを言われ、
 保育園ではお節介焼きの園長の長話に耐え
 これまでの想いがセピアカラーで脳内再生され……、

「さっきの【どくぜつ】でしょ? 『毒舌』を【どくじた】言うと思った? わたしもう子供じゃないってば」

 ……期待は裏切られる。
 父親はため息をついた。

「スマホさっきからブルブルうるさいぞ」
「なんだろうね? ごめんね。電源切るね」
 ミィ子はスマホを取り出すと、絶叫して飛び上がった。
「えーーーーーー!! ちょっマ? さすがスター。まじ、っぱねー。すげーーーー」
 スマホを見ながらまだピョンピョン飛び跳ねてる。
 数分前の2ショットが音速でイイネ100万超えしてバズったらしい。瞬間記録としてはワールドレコードなのだとか。

 ミィ子は店内をとっておきイベント専用のキューティースマイルで駆け回り、バンドマンや他の客にもハイタッチし、
「お父さんも」
 ミィ子は両手を挙げるように催促したが、
「もういいよ。久しぶりにゆっくり話ができるとはるばる上京したのに。もうグダグダだ」
 父親は寂しげに立ち上がり、
「帰りの夜行バスの時間もうすぐだからそろそろ出るぞ」お勘定に向かった。

「お父さん、今どきは『gdgd』って書いて【ぐだぐだ】と読むんだよ」ミィ子も続く。



 エントランスロビー。繁盛してるだけあって待合客が途絶えることなく並んで座っている。向かいには湯呑茶碗や手拭いなど土産グッズが並ぶカウンター。両サイドには生け簀と水槽の中のネタが本番前に向けてスタンバっている。親子はどこも見るでもなく立ち尽くしていた。

「あのー、間違いじゃないですよね?」
 請求された金額を聞いた父親は驚いてポカーンとしていた。
 ミィ子はひっきりなしに振動するスマホに困りながら
「ねーお父さん、まだー? てかアラート解除しよ。スマホこわれるわー」と、いいね通知の設定をした。
「お前は黙ってなさい」
 父親は続けてカウンターのレジ係に、
「あのー、間違いじゃないですよね?」
 同じ質問をリプレイ再生して問いかける。

(顔を赤くしたり青くしたり黄色くしたり、暗算皮算用していた金額より安いのだ。
 時価と書かれてある雲丹丼4人前。
 醸造元の地域でもなかなか呑めない幻の純米吟醸酒5合。
 どう考えても、こんな安さにはならない。
 お店側が間違えてるに違いない。
 うっかり店を出たら、知っていたのにすっとぼけてスルーした虚偽の何とかで逮捕されるかもしれない)

 父親はおろおろ落ち着かない。
 ミィ子のスマホは、今度はメールのアラートが止まらない。
 小心者の身震いとスマホバイブ、親子揃って震わせてると、
 バイトのレジ係に代わって奥から出てきた優美な着物姿の女将がはんなりと微笑んだ。
「SNS映えしとりはったので言い値しときました」
0076この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/28(水) 13:28:49.78ID:2LJ6iGLT
>>73
いつの世も親と子の意思疎通は年とともに難しくなるもの、それも父と娘とあらばw 73氏の全選択! She is my girl!
さあ、導入の落語マクラを経て本編〜、男手ひとつで溺愛し育てた娘と二人、有名高級寿司にやってきた父が『雲丹』丼の読みを教えている〜
教えをよそに家族以外からの『いいね』も欲しいとSNS映えを気にして心オヤにあらずの娘だが、父をハニー声色とアヒル口で篭絡するその手口は老練だw 『DJ』をでーじぇー言う老いらくと、『毒舌』を梅毒ベロチューと酔い口走る父のミスを突き、
対象者に口撃ダメージを与えてからのおねだり攻撃、二段コンボの奥義をお披露目! さらにカウンター席のしゃくれアゴバンドマンとの遭遇で100万超のSNSバズを発生させる〜、ああ、折角の親子水入らずがもう『グダグダ』だよと、どんより模様の父に付く時価のお勘定!
しかしラストは言い値と『いいね』、冒頭落語を活かした驚きのオチを光臨させた73氏の書き手のワザが時代感覚の隔たりに離れかける父娘の仲を取り持ったァw 細やかな描写とピリッとシメるエンディング、高級寿司をたいらげたごとくの全選択美クリアー、こいつはごちだぜ!
0077この名無しがすごい!
垢版 |
2018/11/30(金) 06:58:20.14ID:UWk8numQ
>>73
小噺風現代劇ですね
無軌道で小悪魔な娘さんと、心配性で見栄っ張りな父親との対比が面白いと思いました
0080この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/02(日) 21:24:57.74ID:nn6x9W0k
>>69
使用お題:『雲丹(うんたん)』『いいね』『毒舌』『グダグダ』『DJ』

【アハ】(1/2)


(……うんたん? 金丹とか仁丹とかの仲間かな?)

 『雲丹入りました』って言う張り紙を見て、僕はそんな風に思った。張り紙の有った店の概要は、ぼ〜っとしていたせいで良く憶えていない。
 確認しようにも僕の乗っていたバスはとっくに通り過ぎているから、何の店かもはっきりとしなかった。

「……あー、調べれば良いのか」

 そう呟き、スマホをタップする。何も考えずにタップ、スワイプをしていて、いつの間にか自分が『DJカズマ』のページに来ている事に気が付き、苦笑する。
 取り敢えず、最新の呟きに『いいね』をして、スマホを切った。

「……憂鬱」

 学校の正門前に止まったバスから僕は降り立った。

 ******

「何してんのよアンタは! 授業にも出ないで!!」
「……後5分」
「もう放課後よ!」
「……じゃ、帰る」
「グダグダじゃないの、アンタの学園生活!!」

 保健室で寝て居たらお隣さんでクラスメイトの茜に布団を引っぺがされる。さっき寝たばかりだと思ったら、もう放課後らしい。
 スマホをチェックし、『DJカズマ』のページで『いいね』をしてスマホを切る。

「帰るじゃないわよ! アンタ、いったい、いつ学校に来たのよ? 朝行った時はもう家にいなかったけど」
「……今朝?」

 思い出し、そう口にする。何だかだるいや。

「今朝って……じゃぁ、一日中ここで寝てたの? 呆れたぁ、あのね? 学校に来るのは、集団行動や協調性を学ぶためな訳。
 いい? アンタみたいに怠惰に過ごしている人間がいると、その分ほかの人にしわ寄せが来るの。分かってる? アンタ一人が被害を被るだけならまだしも、他の人だって迷惑するって分かりなさいよ!!」
「……あしたからがんばる」
「ちゃんと私の目を見ながら言って」
「……」

 ちゅっ!

「!!……!!!!」

 顔を覗き込む様に見て来たので、口の直横にキスをした。茜は真っ赤になって後ろに跳ねとぶ。
 僕は「ハハハ」と笑いながら、鞄を拾うと小走りで保健室から逃げ去った。茜が後ろで何か言ってるけどどうせお小言なんでスルーする。
0081この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/02(日) 21:27:04.39ID:nn6x9W0k
【アハ】(2/2)


 ******

 家に帰る。作り置きのシチューをチンして夕飯を食べた。インターホンが何度か鳴ったけど、それを無視していたらスマホが凄い勢いで鳴り始めたんで電源を切る。
 テレビでバラエティーを見て居たら、唐突に『雲丹』の事を思い出し、調べ直そうとスマホの電源を入れた。

「うわ……」

 茜かのラインが何本も来てた。取り敢えず『DJカズマ』のページで『いいね』をしてまた電源を切った。

 ******

 ベッドに潜り込み、『雲丹』の事を思い出したのでスマホの電源を入れる。茜から電話が来ていたみたいなので折り返すと豪い勢いで怒られた。

「ちょっと、なんでライン無視してるのよ! 電話にも出ないし、インターホンにも反応しないし!! あ、あ、あんな事してどういうつもりよ!!」
「……あんな事?」
「ちょ、覚えてないの? バカなの? 死にたいの? 若年性痴ほう症? その胸に手を当ててよーく思い出しなさいよ!!」

 僕は胸に手を当てる。

「……ドキドキしてる」
「え? そ、そう? そうよねぇ 。やっぱりアンタだって……」
「そんな事より『雲丹』何だと思う?」
「ちょ、そんな事って! ちょっと!!」
「言いから、何だと思う?」
「え、えー……『雲丹』って、だから雲丹でしょ? 自分で言ってるじゃない」

 ……ウニ……ああウニだ……あれ?

「僕は何を疑問に思ってたのかな?」
「知らないわよ!!」

 大声で怒鳴って茜がスマホを切る。僕はスマホをタップすると『DJカズマ』のページを開いて『いいね』をした。

「……何だかすっきりしたような気がする」

 謎の解放感を覚えて、僕は意識を手放した。
0082二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/12/03(月) 07:07:19.96ID:dINFRk3z
あっ……ああああ
0083二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/12/03(月) 07:11:57.45ID:dINFRk3z
お題『雲丹(うんたん)』『いいね』『毒舌』『グダグダ』『DJ』締め切り

【参加作品一覧】

>>73【溺愛親父と孝行娘】
>>80【アハ】
0087この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/03(月) 08:43:03.77ID:aII0ZsEC
0088この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/03(月) 10:02:33.90ID:pvS1aCF0
暗黒物質
0091二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/12/03(月) 12:57:22.40ID:kZX3yyAC
☆お題→『待ち合わせ』『誕生日』『鍋』『暗黒物質』『憧れ』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→12/9の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>83より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0092この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/03(月) 19:30:40.16ID:poWblHnK
>>91 お題の相性が良すぎて10秒でこれが思いついた。今回は書けそう(´ω`)
使用したお題:『待ち合わせ』『誕生日』『鍋』『暗黒物質』『憧れ』

【闇鍋】
 闇鍋というものに憧れていた。
 昭和の時代のアホな学生がやるアホイベントの定番モノ。意外とかぐわしい匂いといかがわしい見た目とおそろしい味のアンサンブル。出来上がった暗黒物質をみんなでウゲーヒエーと喚きながら食べるという強制参加の罰ゲーム。

 中途半端に物をもらうよりこっちの方がいい、という僕の我儘を受けて、急遽誕生日のイベントとしてみんなで闇鍋をすることになった。

 待ち合わせをする段階で中身をバラすような野暮な真似なんかしない。鍋に入れる段階までお互いソワソワしながら「何持ってきたんだよー」「内緒ー」と笑いあう。コタツの上の鍋がグツグツと湯気を吹き出す。
 いざ、闇鍋の時間だ、と電灯を消し、各々が持参したモノを暗闇の中で鍋へと入れていく。何かが鍋に投入される音、騒ぐ皆の衆。
 「うわ、今変な感触したけど大丈夫か?」「匂いは悪くないのが逆に怖い」「オレ闇鍋初めてだ早く電気付けようぜ」

 全員が入れ終わったあと、恐れ半分楽しみ半分の気持ちで電灯をつける。
 わざとらしく皆で悲鳴の声をあげつつ、我先にと皆で鍋の中を覗き込む。押し合いへし合い顔を突き合わせ、鍋の中身を確認し、皆揃って怪訝な表情になった。

 今回の誕生日主催兼闇鍋幹事の僕が微妙な顔で確認を取った。

「……この白菜は誰が入れた?」
「……いや、どんな酷い物が入れてあっても白菜があれば美味しく食べれるかなって……」
「……このシイタケは?」
「……うち、裏山があって、そこにシイタケ山ほどあって、どうせだからって……」
「……ネギ」
「……ごめん、実はあんまりお金余裕なくて、一番安いのを適当に買ってきただけ……」
「……豆腐」
「……豆腐って変な味がついても結構美味しかったりするじゃん。それが楽しみで……」
「……肉」
「……いや、みんなどうせ変なの入れるだろうし、せめて肉くらいはまともなの入れとこうかなーって……」

 僕は参加者全員の顔を見回した。そして中央の鍋を、とても美味しそうに出来上がった普通の鍋を見下ろした。
 こんな闇鍋じゃあ盛り上がらないな、と僕はため息をついた。



 ……が、そうでもなかった! 鍋パーティー最高!!
0095この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/04(火) 07:18:58.40ID:YeDmE73y
>>92
一周回って無難に成ると言うw
闇鍋にナタデココとカロリーメイトは入れてはいけない。経験者からの忠告ですw
0096この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/04(火) 07:24:03.64ID:QcqpO7wg
>>80
あの漢字はどう読むんだったか、書くんだったか、活字離れに警鐘を鳴らせ、80氏の前回お題全選択、トーキングwithウニ!
さあ、バスの車窓で流れる風景に目を留めて、『雲丹(うんたん)』は仁丹の仲間なのかと思いなす低血圧系の主人公が通学だ〜、スマホをタップし単語のヨミをサーチするもののの、
指は『DJ』カズマの呟きに向いて、己のちゃらんぽらんぶりにクスリ笑う〜、そうしてダウナーな気分で保健室のベッドに引きこもる彼の布団を引っぺがすクラスメイトの茜さんが、
あまりの『グダグダ』ぶりに呆れたと『毒舌』を放つのだが、その生真面目なカオの口真横にキスをしてハハハと逃げ去る主人公w 追撃の嫁ラインを確認、しかし応じずDJカズマの呟きに、思わず『いいね』ってまたそれかw
茜さんとのイチャ掛け合い中、ふとした瞬間、疑問だった雲丹の読みがひらめきアハ体験! 自らの投げやりな生活態度を悟る日がはたして主人公にもくるか〜そこは茜さんに任せておこう、淡い予感を滲ませる80氏の全選択作品、閃きスッキリ・フィニッシュだ!

>>92
たしかに無理を感じないお題群、こんなもんは10秒の仕事だと、92氏が全選択して投下してきた、ダークマター入りの大鍋は期待を裏切らない!
さあ、語り手の『誕生日』に集まった者どもによる、暗黒祭がはじまった〜、誰しも一度はやってみたい、我も我もと思い焦がれる漆黒の『憧れ』、食べ物で遊ぶなと叱られたのを思い出す、忌まわしき日本の俗習、闇『鍋』だァ!
『待ち合わせ』段階で投入するブツはもち不明、こういうときはだいたい、バナナ、消しゴム、グミなど食べても死なないレベルの『暗黒物質』を、空気を読んで持ち合わせるものだが、はたして、
って感じでわざとらしい悲鳴の声をあげつつもパーティメンが暗闇の中で投入していく、白菜、シイタケ、豆腐、肉、いいね、美味しそう! って違うわw
恐ろしいほどバランスよく出来上がった鍋を前にして、盛り上がらないと呟く語り手だが、そうでもなかった、鍋最高! まあ闇鍋て結局まともに食べないし、ちゃんと盛り上がるなら結局は、アレなんだかんだで良かったんじゃねえかENDでオチをつけた92氏、全選択クリアw 
0097この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/05(水) 10:34:34.19ID:f/OKPqbT
>>96
感想、いつも有り難うございます
雲丹が『うんたん』から『うに』にいつの間にか直っているのが話のミソですw
0099この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/09(日) 20:19:34.94ID:160/1zRk
>>91
使用お題『待ち合わせ』『誕生日』『鍋』『暗黒物質』『憧れ』

【そしてバックドロップ】


 待ち合わせ場所に現れた友人の姿を見て、思わず隠れた俺の事を責められる者は居ないだろう。
 深緑のツナギにエアジャケットはまだ良い。いや、この時点で町中で浮いている事は否めないが、それでも“まだ”だ。
 何故コイツは鍋なんぞを被っている?
 以前にも古代ローマ兵の格好でほっつき歩いていた前科のあるコイツだ。
 また録でもない理由があるのだろう。

「てか、なんであんな格好で……」

 そう思い、もう一度確認しようと覗き込むと、眼前にドアップのヤツがいた。

「死ねえぇ!!!!」
「ぬうぉ!」

 チッ、かわしたか。

「キサマ! 何をする!!」
「むしろ、オマエが何してやがる!!」
「ぬう! キサマ、知らんのか? 暗黒物質だ!」

 頓珍漢な格好でトンチンカンな事を言う。暗黒物資? 何を言ってる?

「この地球が、暗黒物質に突っ込むと言う発表があの! 我が憧れのN○SAからあったのだぁ!!!!」
「な、何だってぇ〜〜!!!」

 いや、だからと言ってこの格好はない。そもそもなんだ? あの鍋は!!

「態々呼び出したのは、そんな与太話を擦るた為か? 第一、何だ? その鍋は!!」
「知らんのか? この鍋はN○SA製なのだぞ!! これなら暗黒物質とて、防御できるだろう!!」

 いや、それ、騙されてるだろ? と言うか、鍋で防げる訳無いだろうが……
 俺は不憫な人間を見る視線をヤツに送る。

「で? そんな与太を話す為に俺を呼んだのか?」
「いや? 今日は俺の誕生日だ。何か寄越せ」

 それを聞いた俺は、瞬間、ヤツの後ろに回り込むと両手で体をクラッチし、そのままブリッジする様にしてヤツを頭から地面に叩きつけたのだった。
0100この名無しがすごい!
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2018/12/09(日) 21:32:48.86ID:160/1zRk
>>91
使用お題『待ち合わせ』『誕生日』『鍋』『暗黒物質』『憧れ』

【彼女が料理を作ったら】(1/2)


 憧れだった先輩に告白し、付き合ってから始めての誕生日。

「良かったら、お料理とか作って良いかな?」

 上目使いでそんなことを言われれば、Noなんて言えるハズもなく。
 むしろ心はYes! Yes! Yes! って感じ。
 待ち合わせ所に少し遅れて来た彼女は、その手に買い物袋をぶら下げていた。

「重そうですね、持ちますよ?」

 そう言って伸ばした手をけど、彼女はさらりとかわしたか。

「良いよ、危ないから」
「は?」
「さ、行きましょ? 案内、してくれるよね?」

 花の綻ぶ様な笑顔に、僕はさっきの先輩の言葉は気のせいだろうと思い、横に並ぶと歩き出す。
 思いきって手を繋ぐと、先輩は一瞬、驚いた様な顔をしたけど、すぐに頬を染めながら笑みを浮かべてくれた。

 ******

 トントントントン。

 包丁が軽快な音を響かせる。自分家のキッチンに彼女がいる不思議。
 嬉しくて恥ずかしくて、でも、憧れのシュチュエーション!

「どうぞ? お口に合うと良いけど……」
「……」

 目の前にはドロリとした真っ黒なスープ。え? なにこれ?

「せ、先輩、これは?」
「暗黒物質料理」
「は?」
「暗黒物質料理。私の故郷の料理なの」

 え? ナニイッテルノ?

 混乱する僕に、彼女は微笑みながらスプーンで料理を掬うと僕に差し出した。
 彼女からの「あ〜ん」……憧れのシュチュエーション……だけど……

「ね? タベテ」

 スプーンを差し出す彼女。だけど……
0101この名無しがすごい!
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2018/12/09(日) 21:35:51.12ID:160/1zRk
【彼女が料理を作ったら】(2/2)


 ******

 は!!

 あれ? 僕、眠ってた?

「あ、起きたの? ひどいな、私が料理してる間に眠っちゃうなんて」
「す、すみません! 昨日、楽しみで眠れなかったんで」

 頬を膨らませて怒る彼女に、僕は言い訳をする。と、彼女は一転、笑顔になると「う、そ! 怒ってないわよ」そう、言った。
 僕は多分だらしない顔でキッチンに行く彼女を見送る。
 そして、彼女が料理を戻ってきて……
 真っ黒なドロリとした……

 彼女は言った。

「さ、食・べ・て?」
0103二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2018/12/09(日) 22:04:29.42ID:iGrN8E7j
お題『待ち合わせ』『誕生日』『鍋』『暗黒物質』『憧れ』締切

【参加作品一覧】
>>92【闇鍋】
>>99【そしてバックドロップ】
>>100【彼女が料理を作ったら】
0107この名無しがすごい!
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2018/12/09(日) 22:59:43.36ID:f4uJ4WIh
ジョーカー
0110この名無しがすごい!
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2018/12/10(月) 02:33:26.52ID:kQTauMHA
>>105-109
やほーいち番乗り?
使用したお題:『ラブ』『ブーケ』『ジョーカー』『誰かがアカペラで歌う場面』『約束』
タイトル:【結婚は人生の墓場】

「えー、新郎は、
『男には負け戦とわかっていても立ち向かわないとならないときもある。たとえ蟷螂の斧とバカにされようとも』が口癖の好青年です」
 新郎の職場の同僚がスピーチを読み終えると、新郎新婦が緊張しながら起立し、

「では、結婚の約束を交わされた御両名、誓いの口づけを」
 女性司会者がセレモニー進行通りに「どうぞ」と催促した。
 新婦はコクリと頷くと新郎の首筋を噛む。
「もぉー新婦さんったら、そんなに慌てないで。新婚早々ラブラブですねっ」
 苦笑しながら慌てて司会者が止めに入る。

「あれから奴隷Cry 立あった野田low♪」
 新婦の友人たちがアカペラで定番ソングを歌ったり、新郎の友人が中国武術を披露したり、ひと通りの余興が終わり、

「では、新郎のブーケトスを行います」
 新郎が後ろ向きにブーケを投げ静かに目を閉じた。



「うわっ……マジかよー」
 彼女に両腕をホールドされて二人羽織状態の新郎友人が絶句した。
「ババ掴んでしもた」
 タキシードだけ残された新郎カマキリの亡骸を見ながら。
0111この名無しがすごい!
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2018/12/10(月) 07:27:19.45ID:inhex4ql
>>99
前回お題ラストデイ、99氏が連戦でリングイン、全選択で挑む、ローマ兵はポッドヘッド!
さあ、『待ち合わせ』場所に現れた友人の姿に目を見開いたのが主人公〜、『鍋』をかぶった異様なる格好の友人は、以前にも古代ローマ兵に扮した前科がある〜、古代ローマ兵、過去スレにいた彼かw
主人公の物理的ツッコミを華麗に避けつつ事情を話す友、いわく、『憧れ』のN○SAの発表を真に受けているらしく、
地球が『暗黒物質』に突っ込むと思い込んでN○SA製の鍋を装着しているらしいのだが、それにしても頭だけ防御してどうすると、主人公これを無言のうちにスルー
それで鍋をかぶって何の用だと尋ねれば『誕生日』だからモノをよこせと言う友人、そのままバックドロップをお見舞いだァw 頭は守られているがな! 負のバースデイを描ききった99氏がお題をコミカル、クリア!

>>100
やってくれたぜ当スレ記念すべき100を記録した100氏が二連、未知の先輩との遭遇〜
さあ、『憧れ』の先輩と付き合い始めてはじめての『誕生日』を迎えた僕君が、手料理を振舞われるべくウキウキの登場だ、
『待ち合わせ』場所に現れた彼女は買い物袋を手にしており、持ちますよと言う僕君の申し出を「危ないから」とさらりとかわす〜、危ないよって、完全に赤信号だァw
なんだ気のせいかと記憶から打ち消す僕君だったが、出てきた料理はやはり、『鍋』で何かを煮込んだらしき、ヘドロった『暗黒物質』料理なる名称の、たぶん毒物w
スプーンでソレを差し出す彼女を前に意識遠のき、よかった夢オチか…、と思わせてからの現実でしたオチだ! 全選択二連クリアのウルトラプレイを見せた100氏、三連間に合わずも快走記念100フィニッシュだぜ!
0112この名無しがすごい!
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2018/12/10(月) 07:32:03.53ID:inhex4ql
>>110
速攻クリアを虎視眈々と狙う110氏による深夜投稿・全選択はや仕上げ、負けて輝く生もアリ!
さあ、結婚の『約束』を交わした両名による誓いのキッスで物語は幕を開ける、同僚のスピーチいわく、『男には負け戦とわかっていても立ち向かわないとならないときもある。たとえ蟷螂の斧とバカにされようとも』、
っと、唇ではなく首筋を噛むキスマークを刻印する新婦に対し、『ラブ』ですねと司会が場をとりなし、友人の『アカペラ』や中国武術(w)を経て、
新郎からのバックシュート『ブーケ』トス! 花嫁からではなく、といぶかしむ間もなく友人がキャッチ〜、ババつかんだ(『ジョーカー』)と呟く彼の目の前で、
オチをつけたのは亡骸となった新郎カマキリw スピーチ、新婦のキス、中国武術、伏線をイッキ回収! 構成の美、狙いすました110氏によるスナイピングENDだ!
0113二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2018/12/10(月) 08:29:58.12ID:f9kPqdv3
☆お題→ 『ラブ』『ブーケ』『ジョーカー』『誰かがアカペラで歌う場面』『約束』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→12/16の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>103より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0114この名無しがすごい!
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2018/12/13(木) 10:18:53.13ID:bjsJo6jM
今回静かだな・・・
一つ思い付いたけど内容が微妙なのと、ちょっとお疲れ気味なのとが相まって全然書けてねぇ
0115この名無しがすごい!
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2018/12/15(土) 23:34:11.03ID:o03tCMIo
12月だからみんな忙しいのか今だに作品ゼロだな
0116この名無しがすごい!
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2018/12/16(日) 01:12:51.00ID:CWrkhega
書きたいとこではあるけど、連載中のが書き溜め分が減り気味で短編書いてる余裕がない……
0117この名無しがすごい!
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2018/12/16(日) 01:34:03.86ID:DPEqHf8A
フライングカマキリのことも忘れないでほしい(震え声
思いついたオチが某3題と被ってるので迷ってる
あと『ラブ』をググると面白いことがw
0119この名無しがすごい!
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2018/12/16(日) 21:51:06.99ID:vUjwj2/I
使用お題:『ラブ』『ブーケ』『ジョーカー』『誰かがアカペラで歌う場面』『約束』

【終わったはずだった物語の結末】(1/3)


 一人、厨房でエミリーは料理を作る。
 その様子は酷く楽し気で、しかし、寂し気にも見えた。

『料理ってのは、食べてくれる人の事を思いながら楽しく作る物さ』

 エミリーに料理を教えてくれたおばさんの言葉を思い出し、彼女は顔を上げて歌をうたいながら鍋をかき混ぜる。
 愛情を込めて、丁寧に丁寧に。
 愛する人を想うラブソングを口ずさみながら。

 ******

 魔王軍の残党が現れ始めたのは、魔王討伐から一年近く経ってからだった。どうやら元幹部を旗印として、力を集結させていたらしい。

「もう、あの悪夢は終わったのでは無かったのか!!」
「しかし、力の供給源だった魔王は倒れたのだ、以前ほどの脅威では……」
「疲弊しているのは、我々も同じ事。復興に力を傾けていた分、戦力と言う意味では、こちらの方が分が悪いかと……」

 魔王軍との戦いで命を落とした故セルフトファル帝オリウスの息子カーゼルは、集まった諸王国の重鎮達の言葉を聞きながら口を開いた。

「ジョーカーを切る」

 それは、彼にとっても苦渋の決断だった。彼の親友たる“勇者”。あの戦いで最も全てを投げ打ち、あらゆる物を犠牲にしたのは彼だった。
 その勇者に、再び戦いを強いるのは本意ではない。だが、今、魔王軍の残党共に対抗できるのは彼以外に居ないのも確かだった。
 確か、今はあの戦いで孤児となった少女を引き取って辺境の小さな村で暮らしているのだったか?
 その平穏を壊そうとする自分自身に嫌悪感を抱きつつ、しかし、カーゼルは口を開いた。

「勇者、クロード・デリックを召喚する」

 その一声に、その場に居た者達の全てが感嘆の声を上げた。

 ******

「うん、分かった」

 クロードは静かにそう言った。
 余人の絡まぬ私室で、酒を酌み交わしながら彼は微笑み頷いたのだ。
 その気負いのない穏やかな表情が、余計にカーゼルの胸に刺さる。

「すまない」
「諸王国の代表足るセルフトファル帝が、一介の村人に頭を下げる物では無いよ」

 そう言ってクロードが苦笑する。

「しかし、君に後の事は任せろと言っておきながら、私は……」
「あの自信家が随分と弱気になった物だね? 前みたいに『魔王? あんな物はこの俺が小指で絞めてやる』くらい言ったらどうだ?」
「いや、そこまでは……」

 言っていたかもしれない。そう思い、思わずカーゼルが苦笑する。

「それに、『親友の頼みくらい、笑って聞くのが男って物だろう?』」
「それは……」

 かつて自分が言った台詞をなぞるクロードを見て、懐かしい気持ちが彼の胸を満たした。

「……問題は、エミリーをどう説得するかだよなぁ」
0120この名無しがすごい!
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2018/12/16(日) 21:55:08.43ID:vUjwj2/I
【終わったはずだった物語の結末】(2/3)


 魔王軍の残党との戦いを了承した時より、より難しそうな表情で、クロードはそう言ったのだった。

 ******

 話をされたエミリーは当然の様に難色を示した。

「何でですか! クロードは、もう、責任を果たしたハズです!!」
「すまない」
「!!」

 言い訳すらしないカーゼルに、エミリーがその眼尻を吊り上げるが、しかし、クロードがそれを押し止めた。

「行くのは俺の意思でもあるよ」
「クロード!!」

 何故? エミリーの目がそう語る。クロードは苦笑を浮かべがら言った。

「『大いなる力を持つものは、その力に責任を持たなければならない』俺の好きな物語の言葉だ。俺は俺の力の責任を持たなければならない」
「でも!!」
「そしてそれが、君を守ることにも繋がるからだ」

 それを聞き、エミリーの表情が曇る。

「ずるいですよ、そんな言い方」
「うん、俺は狡い大人だ。だから君を縛ってしまうと分かっているのに、口にする……帰って来るよ、俺は必ず、エミリー。君の所へ」
「!!」

 顔をクシャリと歪め、思わずクロードに縋り付いたエミリーの頭を撫でながら、彼は言葉を続ける。

「君が俺を大切に思ってくれている様に、俺にとっても君は唯一無二の存在だ。昔とは違う、帰れる場所があるんだ。だから君にはここを守って居て貰いたい」
「クロード……」
「約束だ、エミリー」
「……はい……」

 少し逡巡し、だが、エミリーは頷いた。
0121この名無しがすごい!
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2018/12/16(日) 21:58:01.23ID:vUjwj2/I
【終わったはずだった物語の結末】(3/3)


 ******

 あれからまた一年が過ぎた。魔王軍の話を聞かなくなってから、既に3ヶ月が過ぎている。

 エミリーは今日も一人、厨房で料理を作る。

「あ! ブーケガルニはもう取り出さないと……」

 クロードに作った最初の料理。少し失敗したにもかかわらず『美味しい』と言って貰った初めての料理。
 エミリーは一人、厨房で鍋をかき混ぜる。
 何度も、丁寧に丁寧に。
 愛しいクロードの為に愛情を込めながら……

 コンコン。

「? は〜い」

 カチャ。

 自分より頭一つ分は高い人影。記憶より痩せ、あの時より更に精悍さを増している。しかし変わらない面影と少し照れたような笑顔。最初は驚嘆。しかし、それは直ぐに満面の笑みへと変わる。

「………………お帰りなさい!!」
0122二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2018/12/16(日) 22:04:35.35ID:aXG6Fiod
お題『ラブ』『ブーケ』『ジョーカー』『誰かがアカペラで歌う場面』『約束』締切

【参加作品一覧】

>>110 【結婚は人生の墓場】
>>118【どうけもん】
>>119 【終わったはずだった物語の結末】
0124この名無しがすごい!
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2018/12/16(日) 22:06:37.27ID:RkhIxb/2
野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られる
0129二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2018/12/17(月) 01:02:40.70ID:/CdNvSWJ
☆お題→ 『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られる』『某巨大掲示板サイト』『二人称』『TCG』『サンタクロース』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→12/23の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>122より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0130この名無しがすごい!
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2018/12/17(月) 01:50:48.42ID:nIqOBQfW
>>129
二人称ってこんなので良かったっけ?

使用お題:『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られる』『某巨大掲示板サイト』『二人称』『TCG』『サンタクロース』

【とあるブログの内容】

 やぁ、これを見ているということは君も私のブログを見てくれているという事だね。
 沢山に人が見てくれているのかな? それとも少数なのだろうか?

 まぁいいさ。私にはそこは重要ではないからね。いや、目的としては多いほうが良いのかな?
 ん? 私かい? いやいや、ただの女子高生さ。
 そこ! 嘘をつくなとか言わない!
 私だって自分の喋り方が女子高生らしくない事くらい分かっているさ。

 ここで書き込みをしているのは少しお願い事があってだね。
 私には病弱な弟がいるんだよ。その弟が欲しがっているTCGのレアカードがあってだね?
 え、それがどうしたんだって? まぁ、話は最後まで聞いて欲しいね。

 うん、そろそろクリスマスじゃないか。
 私はサンタクロースって訳じゃないけど、出歩けない弟に欲しがっている物を用意してあげたくてだね。
 あいにくあまり詳しくないから、それに関して相談に乗って欲しいという事だね。

 え、そういう事は某巨大掲示板サイトの方が良いって?
 いやいや、私としては不特定多数の匿名は勘弁願いたいかな。
 これでも私は女子高生だからね。

 わ!? え、ちょっと待って?
 なんでアパートの私の部屋の中に野良犬がいるのかな!? あ、窓が空いてる!?
 なんで私のルーズソックスに噛み付くのさ!?
 え、ちょっと待って!? 引き摺って行かないで!? そこは階だーー


 どこまで書いていたかな?
 いやー野良犬は危ないね。戸締まりはきちんとしないとね。
 思った以上に気を失っていたらしいよ。

 ……あれ? パソコンに触れないね。
 そもそも見覚えのないパソコンだよ。こんなに画面って薄かったっけ?
 え、私は今どうやって書き込んでいるのかな?

 そもそもこの部屋は私の部屋の筈なのに知らない物ばかりだ。
 私は一体、どうなってしまったのかな……?
 あれ、なんで私の弟がここにいるんだい? 入院中だったはずなんだけど……。

 え、私を迎えに来たって? あ、なるほど。
 そっか、そういう事なんだね。いや、これを見てくれた人達には謝らないとね。
 ごめんね、相談は無かったことにして欲しい。
 うん、必要がなくなったからね。それじゃ、さようなら。
0131この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/17(月) 02:07:01.39ID:hvkD5Z7u
【ゴリラ】
0133この名無しがすごい!
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2018/12/17(月) 08:18:41.27ID:EHRyPSDB
>>118
118氏がお題『ラブ』『ジョーカー』『誰かがアカペラで歌う場面』を選択して作品投稿、ホテル・ゴールドフィンガー!
さあ、季節は12月、忘年会クリスマス大晦日と新年が押し寄せる、舞台はホテル〜、人員不足の危機に陥ったセレモニー課では語り手と、しっかり系部下の咲さんおよびチャラい感じの与太郎君がスペイン人の挙式の準備!
『ラブ』キューピッド社MC不在で司会をとりおこなう語り手だが、酔いどれた客に絡まれて、いわく巨匠ピカソの名を言え、と迫る赤ら顔、これは面倒だw
しかし、レイザーラモンで現れた与太郎君がゴールドフィンガーの元になったラ・コパ・デ・ラ・ヴィダなる楽曲を『アカペラ』し、場の空気を塗り替えたあw
これは与太郎君が『ジョーカー』になったということか〜、ね、三枚目も必要でしょ? とキメ台詞がバッチリ決まって、言わずともピンチをフォローする伝わる和の精神、助け合いの魂で、おもてなしを披露した118氏、アチチアチ黄金指END!

>>119
待つ身は常に辛きもの、帰りくるのは吉報か、それとも訃報だったりするのか、119氏が全選択で天秤を揺らす! ファイナルファンタジーネクストッ
さあ、とあるファンタジー世界、料理しながら想い人への『ラブ』ソングを『アカペラ』で口ずさむエミリーさんの背景が語られるぜ〜、ときは魔王亡き後の戦後復興、結集した残党にも押される余力なき諸国、
その代表足るセルフトファル帝が『ジョーカー』を切ると宣言したァ、そしてあの日、隠居生活の勇者クロード宅を来訪したのであった〜! 戦いは終わったはずなのにと憤るエミリーさん、
勇者クロードの「君を守ることにも繋がる」なる殺し文句と、必ず戻るという根拠なき『約束』により渋々これを了承w さて『ブーケ』ガルニを取り出さないと、と
思い出の料理で待つ身となった彼女が扉を開き、いできた未来はコトを成し遂げた勇者の姿!! よかったなエミリーさん! 愛と勇気のドラマを奏でた119氏の全選択クリア、お題『ブーケ』を料理変換する離れ業でウデを魅せた!
0134この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/17(月) 08:23:33.89ID:EHRyPSDB
>>130
面白いお題が集まったようだ、野良犬にルーズソックスってちょっと懐かしい時代の感じだなw って進行氏の発表より48分だと!? 凄いぞ、130氏が全選択、ゴーストの囁き!
さあ、全編『二人称』構成だ〜、語りかけ口調のこのブログでは、自称女子高生がネットの向こうのこちら側に、『TCG』のレアカードをどうするか、病弱の弟の『サンタクロース』になってやるべく相談を持ちかけている模様、
情報収集なら『某巨大掲示板サイト』がいいぞとアドバイスを受けるブログ主だが、不特定多数は勘弁、これでも女子高生だからねとコレを却下! でも口調が女子高生とは思えんw
と、ブログ主が、突如現れた『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られ』、階段をなんか落ちていったww 階段落ちながらどうやって打った
って感じで衝撃のラストw 病弱の弟が迎えに来て、主と一緒に亡くなった!? さて、主は本当に女子高生だったのか、打っていたのは誰で、目的は、真実はどこにあるのか、闇のヴェールに包まれたネットの向こうを130氏が猛スピードで走り抜け、全選択快足クリア!
0135この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/17(月) 08:58:43.45ID:sArhfLif
>>118
式場のクラウンと言った所ですねw
トラブルには機転
様々な人がいるからこそ、柔軟な対応が必要で、様々な人材が在るからこそ、柔軟な対応が出来る
お見事!

>>130
後々に都市伝説と成りそうなw
ちょっと、心温まる系の話かと思えば、衝撃のラスト
これは、神の慈悲か? 死神の誘惑か?

>>133
感想、有り難うございます
結婚式ネタと被らない様に頭を捻った結果、こうなりましたw
0136この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/17(月) 12:52:36.54ID:nIqOBQfW
>>134
いつも感想ありがとうございます
誰がどうやって書いたのか、その真実を知るものは誰もいない……

>>135
感想ありがとうございます
確かに都市伝説になりそうですw
0138この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/19(水) 16:25:31.25ID:443pbi71
>>129

使用お題→『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られる』『某巨大掲示板サイト』
『二人称』『TCG』『サンタクロース』

【ルーズってのもいいじゃない】(1/2)

アタシは今、大学2年生。一人暮らしで週3日コンビニのバイトと、親の仕送りで生活している。
突然だけど、そこのあなた。ルーズソックスってどう思う?
だらしない、チャラい、なんか下品、そんなマイナスイメージがつきまとうよね。
某巨大掲示板サイトでも「ルーズソックスってどう思う?」って質問したことあったけど、
ほぼ7割くらい「時代遅れ」だとか「バカっぽい」といった返答ばっかりだった。

でもね、私はルーズソックスが大好き。高校時代から履いてるルーズソックスを今も愛用している。
よく生意気な男子から「やーい時代遅れー!」とからかわれてたわ。まあ、それも今じゃ良い思い出だけど。
毎日使ってるわけじゃなく、寒い冬の季節になるとよくレッグウォーマー代わりにしてよく履いてる。
これがね案外温かくていいの。

ある冬の日、アタシは黒タイツの上にルーズソックスを履いて近くの町へと出かけた。
寒いのが苦手なアタシにとってはルーズソックスが本当に頼もしくてたまらない。
DVDショップに立ち寄ると好きなアニメのDVDがあったので早速購入。
5千円以上のお買い上げだとクジ引きできるキャンペーンが開催されてたので
引いてみたけどただのTCGだったので特に嬉しくなかった。
町中を歩いてみるとクリスマスが近いからかサンタクロースの格好をした人達が楽しそうに
「メリークリスマス!」と叫んでおり、子供たちがワイワイキャッキャっと喜んでいる。

途中、アタシはコンビニでホットココアとエクレアを買った。
0139この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/19(水) 16:41:53.93ID:443pbi71
【ルーズってのもいいじゃない】(2/2)

公園のベンチに座り、ココアを飲みながらエクレアをカプッ!
ハァ〜温かいココアと、エクレアの甘いカスタードクリームが体に染み渡ってもう最高!
するとエクレアからはみ出たクリームが落ち、ルーズソックスにぺチャっとかかった。
それに気付いたアタシはすぐに近くの水道でハンカチを濡らし、すぐに拭き取る。
あちゃー、早く帰って洗濯した方がいいわね。そう思い家路につくことにした。

帰る途中、目の前から野良犬が近づいてきた。その野良犬はアタシのルーズソックスをクンクン嗅ぎ始めた。
その野良犬はルーズソックスに噛みつき、グイグイと引っ張り始めた。
さっきルーズソックスについてしまったカスタードクリームの甘い香りのせいだろう。
アタシは足を振るが野良犬は放そうとしない、もはや美味しいお菓子か何かと思ってるのだろう。
数分後、野良犬は飽きたのかルーズソックスを放し、どこかへと去っていった。
ルーズソックスはよだれでベトベトで、余計汚れてしまっていた。
家に帰るとすぐにルーズソックスを脱ぎ、洗濯機に入れ綺麗にする。
物干し竿にかかったルーズソックスを見て、私はこう呟いた。

「また一緒に散歩しようね」
0140この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/20(木) 07:15:41.26ID:YVSHEDQw
>>138
ファッションブームには流行り廃りがあるものだが、お気に入りは捨てられぬ、その愛着が叙情を生む〜、138氏の全選択、ルーズとの日常!
さあ、突然だけどソコのあなたと『二人称』で呼びかける語り手が登場〜! 『某巨大掲示板サイト』では時代遅れ、バカっぽいと悪評高きルーズソックスだが、
語り手にとっては愛用の品、今日も外歩きに連れ立つぞ〜 さてとあるショップでは『TCG』の抽選があり、街中では『サンタクロース』に扮した人々がクリスマスを祝っている、冬のさなか〜
語り手はコンビニでエクレアを買い公園で一息! いわくハァ〜カスタードクリームが体に染み渡る、その言い方w で、ルーズソックスに零れたクリームにより、『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られ』る小トラブルを乗り越えて、
138氏がお題を丁寧にクリアーだ! ラストは、また一緒に散歩しようとルーズソックスに囁く語り手が記述を終え、冬のある日を小旅行記に変えたソックスへの優しきおつかれさまエンド!
0141この名無しがすごい!
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2018/12/21(金) 08:30:08.61ID:ZaunN1gF
>>138
素晴らしきルーズソックス愛w
お気に入りの物を持っての散策、有りますね
特にそれが愛用品であれば、気分も浮き立ちますw
0142この名無しがすごい!
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2018/12/21(金) 08:54:48.95ID:qobnL7Yn
>>140
>>141
感想ありがとうございます!稚拙な文でなんだか冗長になってしまったなあと思ってたのですが
主人公のルーズソックス愛が感じられると言っていただけてすごく嬉しいです。
当初、野良犬にルーズソックスを噛みつかれたせいで少し破けてしまい、
主人公が帰宅後に縫って修理する場面も入れようかと思ったのですが余計長くなりそうだし
ルーズソックスが可哀想だと思いカットしました(笑)
0143この名無しがすごい!
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2018/12/23(日) 21:09:45.08ID:ZFyh6NyJ
>>129
使用お題:『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られる』『某巨大掲示板サイト』『二人称』『TCG』『サンタクロース』

【超軽幻想遊戯本】(1/3)


 さぁ、これより始まるのは息もつかせぬ冒険譚。
 気は、この物語の主人公となってハッピーエンドを目指すのです!! 1へ

1 「ここは?」あなたの口から思わず声が漏れる。この真っ白い空間に君が降り立つ寸前の記憶は、確か……
 A.遅刻寸前でパンを咥えて走っていた。 10へ
 B.バイトをサボって、野良犬にパンで餌付けをして芸を仕込んでいた。 20へ

2 「身分証か3Gが必要だ!!」門番にそう言われ、君は困惑した。
 A.倒して入る。 27へ
 B.諦めて野宿する。 24へ

3 あなたは気が付くと草原に立って居た。どこからか剣戟の音が聞こえる。
 A.「お約束かな?」剣戟のする方へ走って行く。 25へ
 B.面倒事はごめんだね。 18へ

4 「クソスレ乙」「もうクソスレは立てないって言ったじゃない」と言う書き込みを見た君は絶望に染まった。 GAME OVER

5 色々あった。修行した君は無敵の強さを手に入れた。 24へ 

6 「ずっと俺のターン!!」神器の威力は凄まじかった。あらゆるモンスターをデュエルへと巻き込む能力は、正に無敵と言って良かった。 18へ
 
7 商人らしき馬車がモンスターに襲われている。
 A.当然助ける。 26へ
 B.面倒事はごめんだね 18へ

8 街を探していた君だったが、その前にモンスターと遭遇してしまった。
 A.当選戦う。 15へ
 B.当然逃げる。 29へ

9 魔物の素材と55Gを手に入れた。
 A.街を探す。 18へ
 B.野宿を続ける。 24へ

10 『あなたは、曲がり角でトラックと衝突し亡くなったのです』頭に響く声。驚いて顔を向けると、神々しい光を纏った綺麗な女性が立って居た。
「貴女は?」
『私は転生の女神。不慮の事故で亡くなったあなたを不憫に思い、異世界に転生させる事にしました』
 A.喜んで転生する。 22へ
 B.転生なんてごめんだね。 31へ

11 君が気が付くと、草原に立って居た。バイトで着ていたサンタクロースの格好のままで。
「もしかして、これに凄い防御力があるのか?」そんな事を考えていると、何処からともなく争い合う
  音が聞こえる。
 A.とりあえず行ってみる。 7へ
 B.面倒事はごめんだね。 18へ 

12 神速で敵を倒すと、目を潤ませた貴族令嬢があなたの元にやって来る。「ぜひ、私と一緒に王城まで来てください!!」
どうやら、彼女はこの国の姫だったらしい。
 A.「もちろんさ!」彼女の馬車に乗り込む 18へ
 B.そんなつもりは無かったので颯爽と立ち去る。 24へ
0144この名無しがすごい!
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2018/12/23(日) 21:15:42.98ID:ZFyh6NyJ
【超軽幻想遊戯本】(2/3)


13 『うぅ、ぐす! アリガト……』君は、さっき野良犬に餌付けをしていたパンを使って犬を引き剥がす。
「君は?」
『あっちは転生の女神。あーた等が突っ込んで来たトラックに轢かれて死んじゃったから、転生させる事にしたんだ』
 A.喜んで転生する。 28へ
 B.転生なんてごめんだね。 31へ

14 「そうか残念だ」王様はそう言って、君を城から帰した。だが、街では君が断ったと言う話が既に広まっていた。
 A.ふざけるな!! 噂している人達を殴る。 27へ
 B.町から逃げ出す。 24へ

15 流石の君も素手でモンスターを相手取る事は出来なかった。
 A.諦める。 31へ
 B.逃げる。 29へ

16 彼女は絶望のあまりふさぎ込んでしまった。
 A.やっぱり、倒しに行く。 21へ
 B.彼女から逃げる。 24へ

17 傷一つ無くモンスターを倒した君を見て、奴隷少女が目を丸くしている。
「凄いです! 格好良いです!! ご主人様に成ってください!!」 
 A.「もちろんさ」君は少女と奴隷契約を交わした。 37へ
 B.そんなつもりは無かった。君は颯爽と立ち去った。 24へ

18 君は近ににあった町までたどり着いた。
 A.姫を助けている。 32へ
 B.助けていない。 2へ

19 「先ずは街へ行く事だろう」「襲われている馬車を助けるのがテンプレだよね」等の意見が出て来た。
 A.そうだ! 街へ行こう。 8へ
 B.そうだ! 襲われている馬車を探そう。 23へ

20 『やー!! 助けて!!』何処からともなく頭の中に響く声がする。驚いて顔を向けると、ギャルギャルしい女の子が野良犬にルーズソックスを噛まれ、グイグイと引っ張られていた。
 A.大変だ、助けないと!! 13へ 
 B.面倒事はごめんだね。 31へ

21 話を聞いた君は、倒すべき相手の巣穴へと降り立った。そこには巨大なドラゴンがいた。今の君でも倒せるかどうか分からない。
A.自分の全てを掛けて倒す。 30へ
B.ドラゴンを怒らせた事で街が襲われるかもしれないが逃げる。 27へ

22 『あの世界でも、存分に生きられる様に、あなたには何か特典を付けましょう。何か望みの物は有りますか?』
 A.情報は力だ!! 某巨大掲示板サイトにアクセスできる能力を 33へ
 B.力こそ正義!! 無敵の戦闘能力を 3へ

23 しばらく彷徨っていた君だったが、しかし流石に異世界は甘くない。
 A.モンスターと遭遇した。 15へ
 B.飢餓の為倒れた。 31へ

24 野宿をしているとモンスターの集団が現れた。
 A.自分は無敵なんで、とりあえず倒す。 9へ
 B.自分は無敵なんだから、会話を試みる。 36へ

25 テンプレートな様子で貴族令嬢がモンスターに襲われている。
 A.当然助ける。 12へ
 B.面倒だから見捨てる 18へ
0145この名無しがすごい!
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2018/12/23(日) 21:19:48.52ID:ZFyh6NyJ
【超軽幻想遊戯本】(3/3)


26 助けようとした商人は奴隷商だったらしい。彼らは商品の奴隷を囮にするべく馬車から突き落とした。
 A.奴隷を助ける。 17へ
 B.奴隷を助けない。 9へ

27 君は指名手配された。この世界に君の安住の地は無くなった。 GAME OVER

28 『でも、あの世界、結構やばめなんよ。だから、あっしから、何かプレゼントしたげる』
 A.防御力さえあれば無敵!! 強力な防御力を 11へ
 B.神器でチート無双!! 何かスゴイ武器を 34へ

29 這う這うの体で逃げ出した君は。
 A.街を探す。 8へ
 B.野宿をする。 35へ

30 戦いは3日3晩続いた。満身創痍に成りながらも何とか止めを刺す所まで追い詰めた。
 A.殴り合って友情が芽生えたので許す。 ENDING1へ
 B.これも弱肉強食の定め。止めを刺す。 ENDING2へ

31 君は輪廻の輪へと還って行った。 GAME OVER

32 「ここが私の国ですわ!!」活気に満ちた城下町だ。ここの国王は余程、良い統治をしているのだろう。
城に着いた君は、早速国王に謁見する事に成った。
王様曰く、「姫を助けてくれてありがとう。実は其方の実力を見込んで、頼みがあるのだが……」
 A.当然引き受ける。 21へ
 B.当然断る。 14へ

33 君が気が付くと草原に立って居た。「さっそく、使用するか」そう言って、君はユニークスキル【某巨大掲示板サイト】を使った。
 A.[異世界転生したけど、何か聞きたいことある?] 4へ
 B.[異世界転生物で真っ先にしないといけない行動って何?] 19へ

34 見知らぬ草原に降り立った君の手にはTCGが握られていた「これが神器か?」
 A.ふざけるな! こんな物でどうしろって言うんだ! TCGを投げ捨てる。 23へ 
 B.これはもしかして…… 神器の力を試す。 6へ

35 やはり生きていく為には力が必要だが……
 A.諦める 31へ
 B.仕方が無いので修行する。 5へ

36 代表らしい幼女に見えるモンスターと話してみると、どうやら彼等は強力な別のモンスターに追い払われてここまで来たらしい。
 A.知った事では無いので倒す 9へ
 B.かわいそうだから助ける 21へ

37 彼女はモンスターに村が襲われ奴隷と成ってしまったらしい。
 A.そんなモンスターなんて倒してしまおう。 21へ
 B.面倒事はごめんだね。 16へ

ENDING1
 君はドラゴンの力を手に入れ、その力で世界を統一し、平和裏に世界を統治したのだった。

ENDING2
 君はドラゴンを倒し、その財宝でその後、彼女と幸せな生活を送ったのだった。
0148二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/12/23(日) 22:04:41.81ID:otaYdCU2
お題『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られる』『某巨大掲示板サイト』『二人称』『TCG』『サンタクロース』締切

【参加作品一覧】

>>130【とあるブログの内容】
>>138【ルーズってのもいいじゃない】
>>143【超軽幻想遊戯本】
0150この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/23(日) 22:08:47.64ID:XG2wk71D
カウガール
0151この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/23(日) 22:16:50.03ID:QIKumSVh
ケーキ
0154この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/23(日) 23:09:51.31ID:qSzT2aRn
大乱闘
0155二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/12/24(月) 00:23:23.09ID:ZT1Mr6zF
☆お題→『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『信頼できない語り手』『大乱闘』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→12/30の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>148より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0156この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/24(月) 06:19:42.80ID:URsTmzSP
>>143
時はめぐり、かつての少年が思い出すのは頁をめくる原初の喜び…! 143氏によるスレ民へのクリスマスプレゼント〜、ゲーム小説の原点再び! tobe、異世界転生☆
こうくるとはなw 選択肢とページ指定に導かれプレイヤーが旅をする、ゲームブックをスレで再現〜、『二人称』が描き出した途方もない意欲作だw
よーし応えよう、俺はお題を全部通ってクリアするぜ、宣言! さあ、白い空間に投げ出されし主人公が記憶まさぐる(1)と、思い出すのは『サンタクロース』姿で『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られる』ギャルを救出した件〜(1→20→13→28→11)
あ、ごめん今のなしw 清純女神ルートにリセマラよろしく〜、さて、二度目の生は『某巨大掲示板サイト』の能力者か〜(1→10→22→33) でもなんか違う、と再度リセット、あっこれこれ『TCG』能力のやつでいいやw(1→20→13→28→34)
でもそうして得た能力も結局は捨て、自分の力を鍛え上げることにより、ラストはドラゴンの能力を手に入れたァ!(→23→15→29→35→5→24→36→21→30→ENDING1)
やったぜ全選択クリア〜! しかし143氏のダンジョンは奥が深い、張り巡らされたゴールラインはまだまだあるぞ〜、自分だけのクリアを探せ! ゲーマーENDォ!! 燃える作者の遊戯魂に乙乙!
0157この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/24(月) 12:20:35.28ID:ZyROF/Ix
>>146
感想有り難うございます
一応、最低限の読み物の形は整えられた様で安心しましたw

>>149
感想をいただき有り難うございます
当時は様々なゲームブックを買ったり書いたりしていましたね

>>156
感想、いつも有り難うございます
普通の小説を書くより時間が掛かっているので、楽しんでいただけたのなら幸いですw
0158この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/27(木) 15:11:53.36ID:2Jw3glan
>>155

使用お題→『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『信頼できない語り手』『大乱闘』

【ハチャメチャウエスタン】(1/3)

私の名はミリーナ。カウガールにして西部の町の治安を守る保安官よ。
カウボーイハットを目深に被り、胸にSHERIFF(保安官)の文字が刻まれた銀色のバッジを輝かせながら
ブーツの拍車をカチャカチャ鳴らして歩く…そんな自分がカッコよくてたまらない。
ナ、ナルシストってわけじゃないわよ!?勘違いしないでねッ!!

今日も事件がないか町やその周辺の荒野をパトロールし、バーで冷たいジュースを飲みホッと一息つく。
その後特に仕事も無く、町の中をブラブラと散歩していると誰かが自分のカウボーイハットを奪い取る。
「だ、誰なの!」
後ろを振り返ってみると、そこには一人の少年が立っていた。私の帽子を取ってニヤニヤしてる。
「よっ保安官!相変わらず鈍いねえ」
「マ、マット!またあんたね!」
その少年の名はマット。いつも自分にちょっかいをかけてくる生意気でイタズラ好きな少年だ。
「保安官の帽子はいただいた!」
「こら待ちなさい!」
私はマットを追いかける。しかし、このマットという少年、身体能力が高くて身のこなしが軽いので
逃げられるとなかなか捕まらない。本当にすばしっこい。
0159この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/27(木) 15:30:24.13ID:2Jw3glan
【ハチャメチャウエスタン】(2/3)

私は必死に追いかけるが、マットをなかなか捕まえることができない。
「そんなノロマじゃ保安官は務まらないぞ〜!」
「生意気な!捕まえたらお尻ペンペンしてやるから!」
しかし、今の私はとにかく彼を捕まえようと必死で、足下に落ちている空き瓶に気付かない。
「わっ、わっわわわわわっ!!」
空き瓶に足を取られてコロコロと転がっていく。ミリーナはそのまま目の前の倉庫にガシャーン!と突っ込んでしまった。
「い、痛たたたた…」
棚に置いてある黒いペンキが倒れて中身がこぼれ、彼女にドボドボとかかる。
黒のペンキで真っ黒になったミリーナの姿を見て、マットは大笑いだ。
「ギャッハッハッハ!もう最高!」
「くっ…!(覚えてなさいよクソガキが!)」

マットに振り回され散々な目に遭ってばかりのミリーナを見て、町の住人達も我慢できなかった。
「ミリーナ保安官、あの悪ガキを懲らしめてやりましょ!」
「私たちも手伝います!」
「ありがとうございます、みなさん」
マットは実はこの町の住人ではなく、遠くからわざわざやって来る余所者らしいのだが、
彼を詳しく知る人物は一人もいなかった。
ある日の午後、ミリーナがバーで休憩しているとマットが扉を開けて中に入ってきた。
「おっ保安官、こんなとこにいたんだね」
ミリーナに歩み寄るマット、その瞬間…!
「今だ!」「今よ!」
バーの中にいた客たちが縄や網を持って、一斉にマットに飛びかかる。
「わっ何だ何だ?」
0160この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/27(木) 15:48:45.34ID:2Jw3glan
【ハチャメチャウエスタン】(3/3)

突然の事態にマットは驚くがすぐに機転を利かして、住人たちの総攻撃を軽々とかわしていく。
「あのガキィ!!」
挟み撃ちにして捕まえようにも無駄で、みんながお互いにゴッツンコする一方だ。
「痛えなこの野郎!ちゃんと見て捕まえろ!」
「それはこっちのセリフだ!」
いつの間にかマット捕獲作戦が住人たちの仲間割れによる大乱闘へと発展していった。
そんな彼らを見てミリーナは急いで止めようとする。
「みんな!喧嘩はやめて!落ち着いて!」

「カーット!カットカットー!」

一人の男の声によってみんなの動きが止まる。みんなの視線の先には、椅子に座った髭面の男がいた。
「いいぞいいぞ!すごく迫力のある乱闘シーンだ!今日の撮影はここまで!解散!」
そう、ここは映画スタジオ。西部劇を題材にしたコメディ映画を撮影している最中だったのだ。
ミリーナを演じていたのはジェーンという女優、マットを演じていたのはクリスという子役だった。
「お疲れ様クリス!」
「ありがとうジェーンさん」
ジェーンはタオルで汗を拭きながら自分の楽屋に戻っていった。
その後楽屋で雑誌を読んで休憩していると、クリスがノックして中に入ってきた。
「ジェーンさん、マネージャーさんからケーキを貰ったんです。良かったら一緒に食べませんか?」
「あら、どうもありがとう!それじゃお言葉に甘えていただくわ」
ケーキとジュースを楽しみながら、ジェーンとクリスは一日の撮影を振り返る。
「クリス、あなたの悪ガキっぷりもう最高だったわウフフ」
「そ、そう言われると照れちゃうなあアハハ。また明日も撮影頑張りましょうね!」
2人の楽しい会話がスタジオ中に響き渡り、それを聞いたスタッフ達も思わず笑うのだった。
0161この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 00:21:55.45ID:qG14tzZG
>>155

使用お題→『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『信頼できない語り手』『大乱闘』


【クリボッチな僕と帰ってこない彼女】(1/2)


「あ〜あ、また負けた」

そう言って私はマウスをディスプレイに投げつけた、其処にはYour Loseと暗めの青い文字で表示されていた、

僕が何に負けたかって? そんな事はどうでも良いただ人気ゲームの『大乱闘』のディズニー擬き版と言うかなり危ない感じの無料同人ゲームだ、

ふとディスプレイの右下を見詰める、

「12月24日か……………こんな日に何やってんだろう僕」

性夜と呼ばれるクリスマスイヴ、今日も僕は一人だ、

「千尋さん帰って来ないかな…………」

負けた勢いで床に寝転んだ僕は寝返りをうち、ここ数日で出来た同居人の写真を見た、とても愛らしい姿をした彼女、ディスプレイの向こうで項垂れるジェシィ擬きとは大違いだ、

「カウガールって、要するに牛飼い娘じゃん、一般人じゃん戦えないじゃん!」

大体、版権的に危なっかしいのに何でディズニーキャラクター? ミッキーマウスにぶっ殺されたいの? そんな益体もない思考を切り裂いて僕の鼻を突き刺す焦げ臭い匂い、

「やっば! 忘れてた!」

台所へ走り、オーブンを開けると其処には………………

「ああ………………焦げてる」

真っ黒焦げのスポンジに僕はジェシィ擬きのように項垂れる、窓の外では雪が降り始めていた、ホワイトクリスマスと言えばありきたりながらロマンチックな物だけど、どうせ僕はクリボッチな訳で、窓の近くの冷たい空気が頬を冷やす中、馬鹿みたいに曇り空を見上げた、

「ケーキ作り直そ」

溜め息を吐き黒焦げのスポンジ擬きを撤去したら、僕は腕まくりして冷蔵庫を開けた、
0162この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 00:24:05.31ID:qG14tzZG
【クリボッチな僕と帰ってこない彼女】(2/2)


そうして僕の寂しいクリスマスイヴの食卓に些か豪華に過ぎるホールケーキが鎮座した、夕食を終えた僕には、もう来るはずもないサンタクロースを待って眠りにつく事だけだった、

コンコン

そんな時に窓を叩く音、

「何だろ?」

部屋の明るさで外は見えず、鏡のように映された自分が迫り、僕は窓に手をかけた、

「千尋さん!?」

驚く僕の胸元に飛び付く彼女は震えていた、

僕はそんな彼女と一緒に風呂に入り、一緒に食卓を囲んだ、

「悪いけど、今日のご飯はコレで…………」

彼女専用の皿の上には彼女の“毛並み”のように真っ黒なケーキが乗っていた、出来の良いケーキは明日に取っておこうと思い、僕は焦げたケーキを頬張る、僕を信用してくれてるのか不用意にケーキを口にした彼女がグヮッと“猫”の癖に蛙みたいな鳴き声を上げた、

笑う僕に起こる黒猫の千尋さん、どうやら僕はクリボッチではないらしい。
0163この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 08:24:40.08ID:BdIreB6J
>>158
年末迫る短編スレ〜、年越し前に立ちはだかるはキラーお題『信頼できない語り手』だ、攻略よろしく158氏、全選択! オールウェイズ西部の夕日〜
さあ、語り手は『カウガール』にして西部の町の治安を守る保安官ことミリーナさんだ〜、ブーツのカカトの車をカチャカチャ鳴らして歩く彼女は自分がカッコよくてたまらないw
ここで迂闊な保安官の帽子を奪う、悪ガキマットが現れて、追いかけるミリーナさんが黒のペンキで『真っ黒』になる! ノリがトムとジェリーを思い出させるw
って、ん?? 一人称が三人称に変化したァ?(>>159)、読者の動揺をよそに住人たちはマット捕獲作戦を決行するのだが、仲間割れが起き『大乱闘』で、
「カーット! カットカットー!」なる号令〜! そうか…これは前半が台本構成、冒頭はモノローグ、お題『信頼できない語り手』を人称変更で表現したのか、手が込んでる! ラストは『ケーキ』で楽屋オチ! 158氏の着想光る全選択クリアーだ〜!

>>161
連続か? 161氏による全選択はぼっちクリスマスのヒーリング作品として顕現したぜ、オンリーナイトにあのカウガールが乱闘しながらハズカムなホーリーナイト!
さあ時はクリスマスイヴ、某『大乱闘』系ゲームのキャラとなった某ディ○ニーの某ジ○シー(『カウガール』)を操る語り手がマウスを投げつけ、同居人である千尋さんの帰りを待っているw
が、しかし想い人はきたらず、『真っ黒』になったスポンジを前に、『ケーキ』を作り直す語り手だったが〜、
突如、窓から千尋さんが侵入、そ、そのまま風呂にいっしょに入り? 失敗ケーキを食べさせられた彼女が蛙のような声を、って、はいでた猫オチだ!w
『信頼できない語り手』を文字通り失敗作を食べさせる意味で信用ならない語り手に変換処理! 161氏がアイデア煌めく全選択クリアーフィニッシュを、サンタ不在の独りスマスに癒しもたらすホッと一息ENDできめた!
0164この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 08:37:18.60ID:qG14tzZG
>>163
感想ありがとうございます、ついでに言うと私と158氏は別人です
0165この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 09:10:03.09ID:BdIreB6J
人違いか
失礼しましたw
0166この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 09:40:54.97ID:Sbt5EaiZ
>>163
>>165
感想ありがとうございます!ちなみに私が158氏です
『信頼できない語り手』をどのように扱うかに本当に頭を悩ませました
はい、その通りトムとジェリーを彷彿とさせるドタバタです
悪ガキに振り回されるお姉さん、いわゆるおねショタが大好物です(笑)
0167この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 20:06:08.53ID:Q56GO9Q/
3回分くらいスルーしてしまったが、ようやく帰ってきたぜ・・・
久しぶりにお題がんばる
0168この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 20:14:35.00ID:Q56GO9Q/
>>155 久しぶりなのでゆるめに
使用したお題:『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『信頼できない語り手』『大乱闘』

【御山の中の食物連鎖】
 生き物の世は食べたり食べられたり。全ての存在は全ての胃袋を経由して繋がっておりまする。
 ましてや一つの御山の中では、狭い世界でぐるぐる、ぐるぐる。食べては食べられ、食べられては食べてを繰り返し、全ての生き物は連環して巡っておりまする。まるで真っ黒なホールケーキのように。

 というわけでこの御山の中で日々行われている大乱闘の参加者たちをご紹介しましょう。
 まずはこいつ、どこにでもいて一番たくさんいるのに目には見えない小さな生き物、バクテリアでございまする。

 有機物であれば何でも分解、死骸も枯れ葉もなんのその、目にこそ見えないがどこにでも存在して分解しては体内にエネルギーを取り込むタフな奴、そいつがこのバクテリア……

 ……を生きたままチュルリと食べたのはこいつ。乾燥して空を飛び水の中ではもがいて泳ぎ、踏み潰されても死にゃあしないしぶとさ随一の小さな巨人、ミジンコ……

 ……をパクリと食べたのはこいつ。川の中には学校があると歌われる、外から小さな心臓が丸見えな儚きカウボーイ&カウガール、メダカ……

 ……をガブリと食べたヤゴをニョロリと食べたアマガエルを掴んで食べたザリガニを丸のみして食べたヘビをつついて食べたニワトリを捌いて食べた佐藤さんを焼いて食べた田中さんをガブリと食べたヒグマを潰して食べたゴジラの死体を分解して食べたバクテリア。

 そう、生物は食べ物なり。そして食べ物たる生物はこのように循環しておりまする。
 弱肉強食とは申しますが、強き者もいずれは滅び、いつしかバクテリアの餌食でありまする。ああなんて無情、なんて残酷。

 さて、この小さな御山で起きた食物連鎖の話はここで終わりでございまする。ご清聴ありがとうございもうした。
 え、何か変な言葉を聞いたような気がするとおっしゃりますか? ははは、いったい何のことやら。あっしにはとんとわかりませんぞ。

 ですが、まあ……もしあなたがこの御山に入られる場合には重々ご注意くだされよ。
 誰に食べられるかわかりません故に、ね。ほっほっほ。
0169この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/28(金) 21:20:18.65ID:qG14tzZG
>>168
佐藤さんは女性ですか? 焼いてじゃなくて萌えての間違いでは? (スットボケ)
0170この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/29(土) 09:29:03.04ID:OUrXOS0S
>>168
久々に戻ってきた168氏が、肩ならしのコメントをしつつ当然のごとく全選択、これは完全なお題中毒〜重症だ〜、短編スレ民の意地を見せる、ブラック・マウンテン!
さあ、怪しきストーリーテラーによって紡がれる物語が、『真っ黒』なホール『ケーキ』のごときお山の事情を描き出していく模様、
最初にご紹介するバクテリア、ご存じ死骸も枯葉も喰らい尽くす掃除屋だが〜、こいつを生でチュルっとのんでしまうのが踏み潰されても死なぬタフネス、ミジンコ〜
そのミジンコを追い回すのが、何となくマントを着たカウボーイ&『カウガール』っぽいぞメダカ〜、さらに食の連鎖はめぐりヤゴ、アマガエル、ザリガニ、ニワトリ、なるほど、佐藤さん、田中さん、ヒグマ、そしてゴジラからバクテリアへ…って後半おかしいおかしいw 
なにがどこまで本当なのか、『語り手が信頼できなく』なったところで『大乱闘』は終劇だァ、168氏が全選択をクリアして、胡散臭いぜ、ほっほっほ哄笑ENDッ
0171この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/29(土) 14:57:29.25ID:Q2UdscU+
>>155

【お前が言うな】1

使用お題 『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『大乱闘』。


……ふと、キーに添えた手を止めて想う。まったく嘆かわしいことだ。

電子網の海の片隅にひっそりと佇む安価短編スレ。
きっとここには孤独の創作を嗜む僕のような人間が集い、柔軟な発想と技巧を凝らした意欲的な作品の数々が、ただつらつらと書き殴られていく……
実際はそんな期待とは程遠い、稚拙な作品ばかりではないか!

例えば前回のお題『TCG』だ。

カードを登場させるだけでお題を消化したなどとはおこがましい。「交換する」ことや「レアカードを羨む心理」、膨れ上がった資産価値が招く盗難や殺人事件など、それならではの要素がいくらでもあるというに、別の玩具でも成立する扱いでしかない。
何ならTamago チャゲ Gohanなどと、ふざけるくらいはしたらどうなのだ!

『二人称』の食いつきの悪さには失望だ。

せっかく技巧の試される挑戦的なお題というのに勢いのないことよ。いったい何人が僕のように指を咥えて見ているだけだったのだ?チャンスだっただろうが!

もっと遡ろう。一時期続いた、連続ゆるキャラ出題だ。

猫も杓子もキーホルダーだの、ぬいぐるみだの着ぐるみなどとして、キャラそのままに、ちらと登場させるだけ。物語に何の効果も持たないお飾りでしかない。
モチーフを調べて、それをテーマに仕立て上げるくらいできないのか。もっと練りあげた話を投稿する気概はないのか!僕は一週間じっくりと、日曜の10時過ぎまで推敲していたぞ!

そもそも全選択に拘り過ぎるのだ!

確かにただ単語を並べれば成立するわけではなく、皆一応は筋の通った物語の体裁に仕立て上げているのは素晴らしい。
だが、短編それ故に、どこか唐突で違和感ある、或いは不恰好なツギハギが目立つ。それは果たしてテーマとして掲げるほどの扱いなのかと問いたい!


……なんだその目は。

君だよ君、画面の前の君だ。何か言いたい顔をしているな?

僕は荒らしなどではない。今回のテーマに従った小説を書いているぞ?

僕はちゃんとカウガールのコスチュームを着て、何故かクリスマス過ぎてからケーキ屋に行ったし、こうしてドス黒い心中を吐露して、大舌戦を煽っているぞ?



……まだ不満そうだな。


まあ待て、言いたいことはわかる。しかし残念ながら君の指摘は的外れだ。

もう一度使用お題をよく見てくれ。

僕が言いたいのは、もっと一つ一つのお題を大事にしようぜってことさ。
0172信頼できない語り手?
垢版 |
2018/12/29(土) 14:58:06.55ID:Q2UdscU+
【お前が言うな】2/2

あとがき

この駄文の語り手と、筆者たる私が別人であること。
私がこの素晴らしいスレッドを揶揄するような思想を持たないことを宣言するとともに、不快な思いをさせてしまいかねない投稿であることを謝罪する。

そして、賢明なる読者諸君が気づかれたとおり、作品タイトルの前書きに、いつもどおりの場所に、使用お題を貼り付け損じたことをここにお詫びする。



……決して意図的にではない。全選択するだろうという諸君の信頼を、私はいつだって信頼しているからだ。
0173この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 06:41:31.31ID:dZ5dfpkN
>>171
問題作が投下された〜、忘年会気分でうわついたスレに171氏がピシリ鞭をふるって全選択! 愛の説教部屋、IN短編スレ!
さあ、マイペースで進む短編スレにこのまま年は越させねえと説教開始〜、なになに、171氏いわくお題TCGゆるキャラ回を振り返れ、お題が別のモノでも成立する扱いじゃないか〜! ←かもなw
いわく二人称回を振り返れ、腕の見せ所なのに投稿は三作だった! ←だなw いわく毎度いえることだが全選択に拘り過ぎて違和感があるぞ! ←それが楽しいこともあるけどなw
さて172氏が唐突に自分は『カウガール』のコスチュームを着ているのだと申告し、しかも実はちょっと前に『ケーキ』屋に行ってきた、それで『真っ黒』な心中を吐露して、大舌戦(『大乱闘』w)を煽っているとのこと〜、ざくっとしたお題消化ァ〜
ラストは言い訳がましいあとがきで、「言うほどちゃんとお題を消化しないという『信頼できない語り手』」を描き出す高等テク! 引かぬ媚びぬ省みぬが身上のマイペース・スレ民に届け171氏の思い、2018年総括、謝罪クリアだァ
0174この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 06:44:14.78ID:dZ5dfpkN
ことし俺が書き込みできるのはこのタイミングが最後なので、
とりあえず一足先に挨拶!
皆様いいお年を!
0175この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 07:38:51.58ID:rkHjz9hY
良いお年を
0176この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 08:13:38.35ID:2a8qxWem
良いお年をー。進行さんと競馬さんには今年もたくさんお世話になりましたm(_ _)m感謝
0177この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 09:22:55.97ID:lVUpqCJG
来年もいい一年にしていこう
0178この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 19:09:38.82ID:iHos/UQm
ま・・・まだ投稿してもいいよね?
するからね
初めてなので失敗したらごめんね
0179この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 19:11:48.50ID:iHos/UQm
>>155

使用お題→『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『信頼できない語り手』『大乱闘』

【お姉ちゃんケーキ返して】(1/3)

 私は追い詰められていた。残り少ない体力。止まらない出血。緊張で震える手。
「まだだ! まだまだまだ……」
 茂みに隠した巨体。まだ見付かってはいないはず。体力を回復させながら、敵が視界に入るのを待つ。
「かわいい牛ちゃん、出てきなさーい。お姉さんが相手してあげる」
 出血のせいで体力が戻らない。けれど敵の一人が視界に入った。今!
 茂みから飛び出し突進する! 相手は反応できない。
 『頭突き』が命中して吹っ飛ぶビッチ。その扇情的な見た目にたがわず防御力は低い。一撃だ。
「よっし! でも油断しない!」
 <カウガール>メリーの『投げ縄』は厄介だ。それを封じることができた。
 これで二人目。残る敵も二人。その片方が目に入る。メリーのすぐ後ろ、ぎりぎり視界の外にいたようだ。
「食らえ業火を! 今夜は焼き肉だぁ!」
 頭のおかしい魔法使いが詠唱を終えていた。目標は……後ろの茂み。逃がすつもりはない、と。
 出血は止まっている。『頭突き』は再使用できる。わなの可能性は高い。でも、行くしかない!
「そっちこそ、ひき肉になれぇええ!」
 突っ込んだ。
 そして阻まれた。やっぱりこいつだ。同時に背後で爆発。
「ミツカッテ、シマッタナ……」
 <ミエザルヨロイ>ギンガイ。まるで戦国武将のような、しかし全身銀色の偉丈夫が現れる。ぶつかったことで光学迷彩が解除されたのだ。相当削った上、気絶させることにも成功したが、まだ立っている。『頭突き』は再使用できない。ここでやり合うのは不利だ。
「よし撤た……」
 そこで魔法使いが厄介なものを出してきた。
「……ぃぃいちごケーキ! 勘弁してよー」
 私の目は、その赤い実に釘付けだ。いちごのショートケーキ。ふらふらと歩いて、戦場には場違いなそれを踏み潰す。
 これが文字通り致命的な隙となった。どこからともなく飛来する光の矢。<光の射手>の射程無限攻撃だ。さっきまで死んでいたはずだけど、復活したのだろう。
「うぁぁぁあぁぁ……」
 体力が尽きた。気力も尽きた。視界が真っ黒に染まる。私の負けだ。
0180この名無しがすごい!
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2018/12/30(日) 19:13:19.51ID:iHos/UQm
【お姉ちゃんケーキ返して】(2/3)

「お姉ちゃん、ほんとそのゲーム好きだよねー。はいコーヒー」
 半分以上あきれた調子で言われる。
「まーね。ありがと。でもこれでもう四連敗だよ。もう駄目だお先真っ暗だ」
「えー。よくやってられるね。もうやめたら?」
「やめたいーでもやめられないー」
 うだうだ言う私を見て、完全にあきれた様子の我が妹。
「ってゆーかさ、その牛、なんだっけ、黒毛和牛? それ弱いんじゃないの? それかお姉ちゃんが下手か」
「違うし。弱くないし。和牛でもないから」
「じゃあ下手なんだ」
 うー。好き勝手言ってくれる。
 私が遊んでいたのは非対称型対戦ゲーム。モンスター役一名とヒーロー役数名に分かれて戦うオンラインゲームだ。私のお気に入りは黒い牛のモンスター。この牛一頭で、宿敵たるヒーローチームを蹴散らすのだ。
「それにしてもさー、今見てて思ったけど、キャラの世界観? ばらばらだよね」
「そお?」
「そーだよ。ファンタジーっぽいのが二人でしょ、牛女が一人でしょ、それにロボットでしょ。あと変な牛。滅茶苦茶じゃん。こういうゲーム、なんて言うんだっけ?」
「知らん」
 ちゃんと設定はあるんだけど、客観的に見ればおかしいだろう。
「あとさ、お姉ちゃんが猪突猛進する下手っぴなのは仕方ないとして」
「うるさいな」
「最後のあれ、ケーキ、あれおかしくない? あれって操作不能にされるんだよね」
「そうだよ。でもおかしくはないよ。魅了アイテムだけど、効果範囲が狭いから。だから近接キャラのギンガイが持ってると思ったんだけど、まさか魔法使いとは」
 だからこれは敵の作戦勝ちだ。チームワークが良かったのだ……。
「ふーん……。あ、そうだケーキ。お姉ちゃんさ、あたしのケーキ知らない?」
「ああケーキね。冷蔵庫に入ってたやつでしょ。それなら食べたよ」
「……は?」
0181この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 19:14:48.47ID:iHos/UQm
【お姉ちゃんケーキ返して】(3/3)

「お母さんお姉ちゃんがあたしのケーキ食べたー」
「えー?」
 キッチンの母が振り返る。
「うそうそ食べてない。食べてないから! 隠しただけだから」
「ほんと? どこに隠したの? ってか、どうしてそういうことするの」
「三連敗でむしゃくしゃしてやった。後悔はしていない」
「あっそ。反省しろよ牛……カウガール」
 あのキャラは私の天敵だ。妹はそれを知っている。
「あんなビッチと一緒にしないでくださーい。それに私の使用キャラはオスだから、それを言うならブルガールかな」
「どうでもいいよ。どこに隠したの?」
「冷蔵庫の一番上の奥」
「ああ、あのケーキ」
 不意に母が口を挟む。
「食べたよ?」
 …………。
「いやいやいや」「うっそ。うそだよね」
「うそでーす」
 何このクソババア。妹は冷蔵庫を開ける。
「ないよ、ケーキないよ。どこやったの」
 すまん、妹よ。そこにケーキはない。なぜなら。
「ちょっと! ほんとにどこやったの」
 なぜならここは対戦ゲーム『大乱闘スイーツシスターズ』の世界。スイーツを巡って血を分けた姉妹が、実の親子が、相争う世界なのだ!
「なんか下らないこと考えてるでしょ。ケーキ返せ!」
 だから……そう簡単に……ケーキを返すことはできない!
「ふっふっふ……。返して欲しくば、まずは私を倒すことだ……」
「もー、お姉ちゃん! あたしのケーキ返して!」
0184この名無しがすごい!
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2018/12/30(日) 21:25:15.81ID:jo62Bshw
>>155
使用お題:『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『信頼できない語り手』『大乱闘』

【かうガール】


 それは正しく戦場だった。引き付け押し倒し、押し退け引き倒す。
 殺気立った牛の群れ。
 アタシはカウガールだ。この猛牛の群れを制して勝利を掴み取るのが仕事だ。
 牛達の一番薄い所に身を踊らし、暴れまわる牛達を乗りこなす。

「ブモ━━━━!! ブモモモモモ━━━━!!!!」

 一際暴れる猛牛に舌打ち一つ。
 理性を失った牛達。だけどアタシは負けない!!
 かき分け掻き分け乗りこなす!!
 “勝利”は目の前だ!! アタシは最後の力で手を伸ばす!

 良し! 今、手に!!

 バキッ!!

 アタシの意識が真っ黒に染まった。

 ******

 カランカランカランカラン!!!!

「『銀座ラ・パテシエール!』新春食べ放題チケット! 最後の福袋これで終了で〜〜す!!」
「……………………」

 アタシが意識を取り戻した時、無常の売り切れ宣言が聞こえた。
 呆然としながら、アタシは身を起こす。

「……行きたかったなぁ、ケーキ食べ放題」

 激闘の末にアタシが手にしたのは左目の青タン一つ。
 キャーキャーと会計を済ませる勝利者達を眺めながら、アタシは「来年こそは!」と決意を新たにしたのだった。
0185二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/12/30(日) 22:08:07.78ID:2zTtI8bS
お題『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『信頼できない語り手』『大乱闘』締切

【参加作品一覧】

>>158【ハチャメチャウエスタン】
>>161 【クリボッチな僕と帰ってこない彼女】
>>168 【御山の中の食物連鎖】
>>171【お前が言うな】
>>179【お姉ちゃんケーキ返して】
>>184【かうガール】
0186二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/12/30(日) 22:12:04.63ID:2zTtI8bS
明日で今年は最後!皆さん今年もありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
ではお題安価>>187-191
0187この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 22:12:39.88ID:QDhCKVt2
ローファー
0188この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 22:13:58.26ID:0O7Btnnn
険悪な人間関係
0190この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 22:26:34.59ID:0O7Btnnn
語り手死亡
0192この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/30(日) 22:50:32.05ID:0O7Btnnn
主に俺の所為かな今年は、2コメもしてすいません
0194二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2018/12/30(日) 23:41:33.16ID:2zTtI8bS
☆お題→『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』『煩悩』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→1/6の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>185より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0195この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/31(月) 00:49:04.99ID:ZcegiUoi
は?一人で安価2つ取るのってありなのかよ
0196この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/31(月) 10:57:47.15ID:0vayQu9M
安価とりたいのなら好きなだけ取れば良い。難しいお題を出したいのなら好きなだけ出せば良い。

でも、自分で出したお題の責任はきちんと取って、ちゃんと短編を書きましょうぜ(ただし進行さんと名物感想さんは除く)
0197この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/31(月) 11:44:36.67ID:gmO9S26x
使用お題:『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』『煩悩』

【愛情と煩悩】

俺が自分に宿った不思議な力に気付いたのは妹のパンツを被ってる所を妹に見られて殺された時だった、殺されると言うのは比喩でも何でもなく妹が常備している肉切りバサミによって俺の命が儚くも散った事を指している、
眼球を貫き脳に刃が突き刺さる感触の直後、俺は永遠に意識を失う筈だった、

だが

俺は死んでいなかった、正確には生き返った、其処までは良い凄く痛かったが許容範囲だ、しかしそれ以来、俺は妹のパンツを被っても興奮出来なくなっていた、

俺はその魔法のような力を試す為に妹のお気に入りのローファーを“食べた”

当たり前だが俺は妹に殺された、今度は食欲が無くなっていた、妹の風呂を覗いては殺され性欲を失った、俺の魔法は煩悩と引き替えに俺を蘇生してくれる凄まじい物だった、
食欲も性欲も無くなり妹のパンツも被らなくなった俺の評判は上々、妹以外からの評価が上がり嬉しくなった俺は一日に一回、妹に殺された、

煩悩が無いとは良いことのようだ、皆が喜んでくれるなら、俺が素晴らしい人間になれるなら、もっともっと死んでもっともっと煩悩を消してしまおう、
0198この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/31(月) 11:46:37.47ID:gmO9S26x
>>197
スイマセン後半部分を紛失しました、コレは無しで
0199この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/31(月) 13:12:01.90ID:gmO9S26x
>>194


使用お題:『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』

【断末魔は鎮魂歌】(1/2)

夜の学校、集められたクラスメイト、気絶した様子の皆が魔法のように宙を飛んで現れた時は僕も驚いた、
だが集まられた方も十分驚いている、どうやら窓も扉も開かないらしい、
「こんばんは」
「え?どうも」
そんな中、僕に声を掛ける人(?)が居た、場違いなピエロの格好の彼は僕の隣に座り込み僕を見上げる、
「私は見ての通りピエロで御座います、今晩のお客様にはきっと笑顔になって貰いますよ?」
「生憎だけど僕は笑う事が出来ないんだ」
「大丈夫です見てれば解ります」
謝る僕に彼は笑いかけ暗闇の中を歩いていった、

「ようこそ私のサーカスショーへ!」

今まで彼に気付いてなかった皆もその一言で彼の異様なピエロ姿を見やる、口々に疑問を投げかける皆を無視して彼は語り出す、
「最初の演目は火の輪潜り! 皆さんにはこの二階の教室から玄関まで走って火の輪を潜って貰います」
勿論、皆は何でそんな事を、って抗議するんだけど、
「ですが! 火の輪を潜るのは皆さんだけでは有りません!」
ピエロの彼が指を弾くと教室が煙で覆われ、僕を含めた全員の視界が奪われた、
「イヤアアアアアアア!!!!」
そんな中で悲鳴が上がり皆が騒然とする中、煙は晴れていく、
「ガアアアアア!!!」
段々と見えてきた血塗れの床に青ざめる皆のうち、木下君に向かって口の周りを真っ赤にしたライオンが飛びかかる、抵抗する術も無く無惨にも噛み殺されたその様に皆走り出した、
廊下の火の輪をハードル走のように超えて、やっぱり何人かは燃えて死んで、何人かはライオンに追いつかれて死んだ、笹森君は隣を走っていた吉田さんを突き飛ばしてライオンに喰わせた、その間はライオンが立ち止まるからだ、何人も何人も焼けるか喰われた、
そうして玄関に辿り着いた生き残りに待っていたピエロが告げる、
「スイマセン、ライオンは此処まで来たからと言っても止まりませんよ」
0200この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/31(月) 13:16:25.33ID:gmO9S26x
【断末魔は鎮魂歌】(2/2)

絶望的な言葉に怒号と悲鳴が投げつけられる、それでもケロリと彼は宣う、
「この特別製ローファーなら灼熱の鉄板で覆われたグラウンドを超えて門まで行けるかもしれませんねぇ」
彼の掲げた黒い革のローファー、放り投げられたそれを奪い合い、罵り合う、元々彼等はそう言う手合いだ、普段は繕って綺麗に見せてる、だけどソレには生贄が必要なんだ、
だから、
僕は笑う、級友を蹴落とした末にピエロの持つ銃で撃ち抜かれた主犯格、泣き叫び狂い笑い、そんな無様な死に様が心底愉快だった、

「ご満足頂けました?」
再び、僕の席だった場所に戻ってきたピエロをそう聞いてきた、

「うん、お陰様で」

彼の言うとおり、僕は笑顔だった、

「“成仏出来そうだよ”」
0201この名無しがすごい!
垢版 |
2018/12/31(月) 16:16:11.08ID:jEOc92Ik
>>199
『煩悩』を外してるけど『成仏』するのだから入れてもいいような
でも逆に『成仏』するから『煩悩』がなくなる、とも取れる
0202この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 08:37:57.43ID:yDLXBEsC
今更ながら、前回の感想を……
>>158
楽しげなコメディ映画に成りそうですねw
出演者同士の仲も良さそうで楽しそうな撮影現場だと思いました

>>161
自由気ままな彼女に振り回される主人公
でも、それが良いと言う人も多い様ですねw

>>168
すごい密度の食物連鎖w
特に後半は常に連鎖しているなら、色々と問題があるかもしれません
もっとも、語っているのは信頼できない相手らしいですがw

>>171
ゴーマンかましてよかですよw
身につまされる苦言の数々、心の隅に留めたいと思います

>>179
ゲームの中のゲームなのか? それともゲームだと嘯いて居るだけなのか?
信頼できない語り手の世界に、謎が深まります
0203この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 08:48:37.26ID:yDLXBEsC
>>197
後半を無くしたのは残念です
果たしてどんな結末だったのか? 読んでみたかったですね

>>199
果たしてピエロは死神なのか、それとも悪魔か?
主人公はおそらくクラスで酷い扱いをされていたのでしょうけど……
こんな事になる前に解決出来ていれば……
0204この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 09:14:02.62ID:mTWgNnYe
>>179
Happy New Year 2019!! 新年に突入した短編スレ、皆さん本年もどうぞよろしくw 前回お題・179氏の全選択は年の暮れの果て無き闘争に結実したァ、求めるは新年もそう、頭をひねりぬくトライアル、いざ行かん!
さあ、『カウガール』メリーさんに追い詰められた語り手が、敵チームの魔法使い、銀の戦国武将、光の射手にしてやられ、視界が『真っ黒』になった模様〜、
と、思ったらこれはゲーム内物語w 語り手の使用キャラ、俗称・黒毛和牛を馬鹿にするリアル妹が、ごった煮な世界観にケチつける〜! ついで妹、冷蔵庫にあった『ケーキ』をどこにやったと語り手に問い詰めるのだが、
そこで食べた、隠した、いや母が食べた、やっぱり嘘だと、やけにからかうような問答が…!? ってこれもゲームww  スイーツ巡る骨肉の争いを趣旨とする対戦ゲーム『大乱闘』スイーツシスターズのゲームワールド〜?
てことは前半の戦闘はゲーム内ゲーム? ヒネリにヒネった179氏、まさかもう一周、外周あったりしないよなと思わせる劇中劇中劇が『信頼できない語り手』を描写〜! 眩暈クラクラ、全お題撃ち抜きだ!

>>184
2018年終結から2019年幕開けへの橋をかける〜、平成の年に終止符を打つ184氏の前回お題全選択〜、何が出るやら、望みを託すが福袋、ハッピーニューイヤー猛牛・ハロー新年カウファイト!
さあ、「ブモモモモモ━━━━!!!!」っと殺気立った牛の群れに乗り込んでいく『カウガール』の語り手が、勝利を掴み取ろうと手を伸ばす〜、暴れまわる牛達を乗りこなし、
最後の力を振り絞る〜、が、あえなく気絶、『真っ黒』になった彼女の意識が現実にかえってきたとき、耳に響くは福袋のタイムオーバー宣言!? 実は『ケーキ』食べ放題を巡るモウモウしい、いや猛々しい牛達との戦いだったw
語り手の実態、それはカウガールならぬ、福袋を買うガールw 渾身のダジャレを年末に持ってくる、これぞ短編スレ民魂だw
タイトルを伏線に『大乱闘』の妄想を描いて『信頼できない語り手』を炙り出した184氏、2018年ラストを飾る額縁ENDを脱力ネタで全選択にまとめてきた! 短いけど実は考えてますよクリアーを見せた2018年最終弾、堂々フィニッシュ!!
0205この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 09:27:12.97ID:mTWgNnYe
>>184
おお、申し訳ない
最終弾は199氏だねw
0206この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 09:37:19.66ID:mTWgNnYe
>>199
記念すべき2018年最終弾、を199氏がまさかの妹パンツもので…、っとそれはヤメて、膝をただして書き改めるw デスゲームの力作がゆくぞ! お題『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』を宣言! 最後の演目は終わらない!
さあ、夜の学校に『魔法』のごとく呼び集められた級友達と語り手、待ち受けるピエロのおどけ姿に、「生憎だけど僕は笑う事が出来ないんだ」と語り手が答える〜、伏線だ〜
ライオンに追われ火の輪を潜る級友らは二階から玄関まで死者続出の決死行〜、さらに特別製『ローファー』で灼熱の鉄板で覆われたグラウンドを駆け抜けるが、ピエロに撃たれて大騒ぎの主犯格、んん、主犯格?
ラスト、無様な死に様が愉快だと満足げに嗤う、観覧席の語り手の『険悪な人間関係』とは、クラスメイトの加害者と被害者の己であるようだ〜、
最後に笑った語り手が無念を晴らし、二重の意味で『死亡』ォ! 199氏が大晦日、漆黒の地を踏んでいく・リベンジャー昇天ENDで2018年に引導を渡した! 妹パンツも気になるけどw 暮れを飾った鎮魂歌に敬礼だ!
0207この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 10:23:46.55ID:ZKHRUThb
>>206
感想ありがとうございます、199です、妹パンツは最終的に煩悩がすべて無くなるまで妹に殺されます、だけど妹に対する愛情だけは残っててコレは煩悩じゃないんだなぁ、って感じで終わります。
デスゲームの方はだいぶ圧縮したので意図が伝わるか若干不安でしたが大丈夫そうで良かったです。
0208この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 11:15:41.64ID:mTWgNnYe
妹パンツいいねw
深い話なんだ
0209この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 14:03:43.83ID:jOOsECtw
>>202>>204
179です、感想ありがとうございます!
最後は無理して詰め込んだのですが、ともかく評価頂けて良かったです
0210この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/02(水) 16:04:31.04ID:MYZ4B+YX
>>194 あけおめことよろ。新年一発目だけどなんかいまいちかも。
使用したお題:『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』『煩悩』

【幼馴染がブサイクだった場合】
 すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……よし!

 ……うん、最初は外れ。これは仕方ない。いきなり当たりが入ってるわけがない。
 最初からクライマックスなんてありえない。そう、これは必然だ。

 いや、おま、わかるだろ? 今日を何日だと思ってる? 男にとっては、まあそんな重要な日ではないけど、女子にとっては重要な日だろ?
 煮干しの日じゃねーよ、アホ! モテナイ男の誤魔化しギャグじゃないんだから、ありきたりなボケしてんじゃねーよ。
 つうかブサイクとはいえお前も一応女なんだからわかってて当然だろ!? 何答えはぐらかしてんだよ気持ち悪っ。

 ……は? い、いや、まあオレも期待はしてないんだけどな。
 でも万が一下駄箱に入ってた場合はさ、いろいろ考えなきゃならないだろ? 誰からもらえたのか、とか、何個もらえたか、とか……。

 うっ、そ、それはそうだけど……。オカン以外からまともにもらえたことないけどさ……。
 チッ、お前が1個くれれば、お前の名前出さなきゃまだ友達に自慢できんのに。大昔はくれてたはずなのにいつの間にかくれなくなったし……。ケチなブス女め。

 え、あ? いや、そ、そうか……。確かに下駄箱じゃ臭いからな、オレにチョコくれる奴がいても下駄箱にいれるのはないか。下駄箱から溢れるくらいチョコが入ってる、なんてのはマンガだけの話か。
 はぁっ? オレの上履きが汚いことは否定しないけど、お前のローファーに比べたらまだマシだよ。ブスのクソ靴とかゴミの価値すらねーよ。

 チッ。こいつの見た目がもう少しマシだったらなぁ……。
 近所の腐れ縁だから一緒にいる時間が長いけど、正直苦痛でしかないわ。幼馴染って美少女なのがデフォじぇねーのかよ、クソッ。

 ……そういえば大昔にお前、オレにチョコ渡しながら告白してきたよな。あんときは笑って断ったけどさ、正直鳥肌立って仕方なかったわ。
 マジ勘弁してくれ、ってね。せめて告白するつもりなら、整形でも魔法でもなんでもいいから、その顔何とかしとけって思ったわ。アハハ。

 ……チッ、なんで無言になるんだよ。そういうところもムカつくんだよ。言いたいことがあるなら言えよ、クソブスが。

 うわっ、やめ、馬鹿っ! こんな人目のあるところで渡すなよ、ビックリしたな。
 え、チョコ? これだけ言われて今チョコ渡すの? え、バカお前? 何考えてんだ気持ち悪っ。

 ああ、でも助かったわ。これでクラスの友達に自慢できる。ホワイトデーは当然返さないけどいいよな?
 あと、オレにチョコ渡したことは誰にも言うなよ。オレも、知らない奴が下駄箱に入れてたって言うから。

 ……は? 食べてほしい? お前の手作りとか? 嫌だよ、絶対。クラスで自慢するまでは大事に持ってく予定だけど、その後は親父にでも食べさせるわ。
 え、ダメ? なんでだよ。……まあ確かに親父にチョコやるってのもなんか嫌な気持ちするわな。でも捨てるのもちょっとアレだしなぁ。

 ……じゃあ後で一口だけ食べるわ。んで美味かったら全部食べるけど、まずかったら捨てるわ。別にいいだろ、これオレが貰ったもんだし、好きに処分しても。

 もし死ぬほど不味かったら、二度と口きかねーからな。ほら、さっさと自分の教室行けよ。あまりお前と一緒にいるところ見られたくないし。
 感謝? ああ、一応あんがとな。でも来年は持ってくるなよな、迷惑だから。つうかホントに不味かったらぶっ殺すからな、マジで。
0211この名無しがすごい!
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2019/01/02(水) 16:52:02.36ID:MYZ4B+YX
>>194 下ネタですごめんなさい。2019年の最初のお題なのに酷いのしか思いつかねぇ。
使用したお題:『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』『煩悩』

【正義感の強いJKとドMな魔王】
 ほほぅ、貴様が異世界から召喚された勇者か。年若い女子と聞いてはいたが、まさかここまで若く美しいとは思わなかったな。消すのが惜しく感じる。

 ただ、貴様の旅の目的はよく知っている。魔王たる我を倒したいのだろう? ならばかかってくるが良い! 全力でお相手してやろう!

 ふん! そんな腰の入ってない剣撃なんて効くか! いくら異世界から召喚された勇者とはいえ、女人の非力な腕で振るう剣など棒っ切れにも劣るわ! 全く効かん!

 ハーッハハハハハ! 我は魔王だぞ? 魔法による攻撃なぞ効きはせぬ! ましてや別世界からの術者の修行の足りない魔法なぞ、そよ風と何も変わらぬ! 全く効かん!

 ぐっ、そこら辺に落ちてるガレキを投げてきたな。なるほど、正しい戦略だ。下手な攻撃より単なる投擲の方が強い。運動エネルギーに重力加速度が付加されるからな。なかなか強い!
 しかもその投擲する際に見せる嫌悪感に染まった目つき、悪くない眼力だ、さすが勇者!!

 ぐあぁぁっ! な、投げる物がなくなったから殴ってきたな! しかも平手で!! ぐおぉ、パチンパチンと良い音をさせる! 何十回叩くつもりだ! 痛いぞ、すごく痛い! 

 ……なに、もう終わりか? そうか、平手打ちとはいえ47回も叩けば手が痛くなるか。女人の細腕では仕方ないな。
 ん? 数えていたのはたまたまだ。そんなことはどうでもいい。手首を痛めたようだな、それではもう攻撃はできまい! 勇者よ、油断したな?
 では回復してやろう。それ、回復魔法だ。さあ痛みが消えただろう、攻撃をもっと続けるがいい!!

 ぐあっ、これは、あがっ、ひぎっ! 痛い、蹴りは痛い! しかもなんだ、その靴は。冒険にそぐわない野道を歩きづらそうな平らな靴は!? ローファーというのか? それが当たると何とも言えない感覚がある! とても痛い!
 ああ、そして地面に跪く我を見下す目つき! その視線だけでもダメージが大きい! ぐぁ、そんな的確に蹴りを! 鼻が潰れ! ぐあぁ、さすが勇者として召喚された女子だ、強すぎる!!

 そこは、そこはまず、ぐああああああああっ! その急所はマズイ! やめろ!!
 ふ、踏みつぶすな! グリグリと遠慮容赦なく!! そこは男同士の喧嘩だったら絶対に狙ってはいけない場所なのに!! ああ踵で、ローファーの踵で!!
 わ、我を見る目つきが敵愾心ではなく蔑むような視線に変わった!? 悪くない、悪くないぞぉ!! もっとだ、もっとやれええええええ!!

 あああ、マズイ。出てしまう!! 我の命の源が! 魔力が出ちゃう!! ああ、目が、目が! 魔族の王たる我をまるで養豚場のブタでも見るような目つきで見下すなど!!
 なんて不遜な! 勇者よ、いえ、勇者様! もっと、もっと強くお願いします!! ああああああああっ!!

 あっ……。
0212この名無しがすごい!
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2019/01/02(水) 23:56:08.07ID:ZKHRUThb
>>211
魔王とJKの関係が良好そうで草
0213この名無しがすごい!
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2019/01/03(木) 08:33:58.45ID:S7g2sdDR
>>210
2019年初撃、短編スレ本年の起首に名乗りを上げたのは210氏〜、全選択の連発とは凄まじいクリエイティビティだ! 来たれ悪タレ彼氏にチョコレート!
さあ、時期は煮干し(2.14)の日ことバレンタイン、幼馴染の女子の器量の悪さが不満だと漏らす超毒舌の語り手が、『険悪な人間関係』の幕を開けたぜ〜、
下駄箱にチョコレートが入ってやしないかと『煩悩』まみれの語り手だが、入ってるわけない上履き汚いんだからと突っ込まれ、お前の『ローファー』よりマシだ、ゴミの価値すらないクソ靴と、美しいまでの悪態をつくw
語り手による、整形でも『魔法』でもいいからその顔を何とかしろと、クレイジー・バイオレンスな口撃が続くが、それでも幼馴染はチョコレートを差し出したようだ〜、これ大丈夫か本当!
ラストは何だかんだ嬉しそうな語り手が『死』ぬほどマズかったら口きかねえとチョコを受け取り、読者も胸をなでおろすENDッ、しかしお題は『語り手死亡』、…祈るしかないw 210氏の年初めクリア!

>>211
その頭脳にはとめどなく物語が溢れているのか、211氏が全選択を高速の連続射出だ、でもシモネタ! GURIGURI★2019!!
さあ、昔から定番の『険悪な人間関係』といえば魔王と勇者、召還されし女子高生勇者が魔王と退治している模様〜、しかしさっそく語り手魔王が相手を若く美しいなどと褒め称え、様子がおかしい〜
レベル差が大きいのか、剣『魔法』などはまったく効かない魔王だが、なぜか勇者の直接攻撃や眼差しには効いてる風の痛がる反応〜、近接戦を煽っているのかw
相手に回復魔法までかける始末で明らかに『煩悩』しかない魔王に敵愾心より軽蔑の色を濃くした勇者が、『ローファー』で急所をグリグリぃぃぃい! 出ちゃう、魔力が出ちゃう、最後はアッ、って何だよこれw
気持ちよくなっただけに見えるがw 語り手は色んな意味で『死亡』したんだろう、立場とか、威厳とかねw 間違った方向に才能を使う、それが短編スレの醍醐味だ! 新年スレ投稿・初笑いは211氏によるエロコメディ、フィニッシュがさらったァ!
0214この名無しがすごい!
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2019/01/03(木) 17:36:46.59ID:32V2Yn4k
>>210
愛憎ENDと、言った所でしょうか……
我が儘は男の罪、それを許さないのが女の罪だとか
はてさて、この後どうなったことやら

>>211
一遍死んでみる? と言われそうな魔王ですねw
ツンデレと言うかツンデロと言うか、こんな魔王に征服されたくはないですねw

>>204
感想、有り難うございます
この期に及んで駄洒落ネタでしたがw
0215この名無しがすごい!
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2019/01/04(金) 18:23:55.39ID:Vhp2a/ou
>>194

使用お題→『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』『煩悩』

【ローファー転生】(1/2)

 三十六歳で魔法使いの俺は、テクノブレイクで死んだ。大賢者にはなれなかった。
 次に気が付いた時、そこは靴屋の店内だった。俺は他の靴と一緒に棚に並んでいて、両隣はローファーだった。俺はローファーに転生したのだと理解した。
 店には色々な客が来た。話し掛けてみるも、俺の声が聞こえている様子はない。
 そんなある日、俺を試着する女子高生がいた。
『やあお嬢さん、その白い靴下、素敵だね。いちごパンツもかわいいね』
 俺としては、どうせ聞こえていないのだし、真心込めて正直に褒めたつもりだった。
「えっ、何今の声。気持ち悪い」
 彼女は俺を脱ぐと、逃げるように……ではなく、文字通り逃げていった。

 それからも俺を履く客はいたが、声を掛けることはしなかった。
「うーん、ちょっと履き心地が気持ち悪いって言うか……あっ、こっちの方がかわいいかな」
 にもかかわらず、何か伝わるものがあるのだろう。俺を買う者はいない。
「この靴なんか変。見た目は普通なのに。うん、高いけどこっちの方が。いつもありがとうパパ。大好き」
 何が大好きなんですかねぇ? くそっ、くそっ。
「この靴……なんだこれは? 四属性魔法完備、光魔法、闇魔法、空間に次元魔法まで使えるだとっ」
 なんだこいつ?
「これは……こんなすごい靴が……こんな……これは敵のわなに違いない! 女だからと甘く見おって! はぁっ」
 一瞬で消えた。忍者か。
0216この名無しがすごい!
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2019/01/04(金) 18:25:51.03ID:Vhp2a/ou
【ローファー転生】(2/2)

 店の売り上げが落ちているらしい。悪いうわさが立っているとか。店員の表情も暗い。
 俺を最後に試着したのは、霊感の強い女だった。
「あの、すみませーん。この靴おかしいですよ」
「はーい、ただ今。おかしい、ですか」
「ええ、ぶつぶつ言う声が聞こえます。靴下がどうとか、足がどうとか、それに下着のことまで。隠しカメラでも仕掛けられているような感じです」
「声に、隠しカメラ。失礼ですがお客様、当店ではそのようなことは決して」
「いいえ、確かに聞こえたんです。絶対におかしいです」
 俺は断じて何もしゃべってはいない。なのに思考が筒抜け。この女はヤバい。
「ちょっと履いてみてください。でないと、この店は客を盗撮してるって言い触らします」
「ええっ、そんな。……とりあえず履けばいいんですね」
 言われた店員が俺に足を入れる。あーあ、霊感女の次は年増か。やっぱJKがいいな。だが店員だけに靴の扱いは丁寧だ。
「誰が年増じゃ。って……ええぇぇええー……」
 靴の気持ちが分かる店員かよ。靴屋の鑑だな。

 俺は結局、とある寺に送られた。
「ははあ、履くと声が聞こえる靴ですか。それはまた」
 いかにも年季の入った風体の坊さんが、靴屋のスタッフと話している。
「聞くだに煩悩まみれの靴ですなぁ。物は試し、私も履いてみましょうか」
 おいやめろジジイ。俺は女専用……若い女専用なんだよ!
「……いや、やめておきましょう。もし私がこの靴なら、男の足など勘弁してくれと思うでしょうな」
 さすが徳を積んだ僧侶か。全部お見通しか。マジ賢者。
「しかし、それだけ念が強いと、お焚き上げをしても供養になるかどうか。ま、ともかくやってみましょう」
 そうして俺は一筋の煙となり、再び輪廻転生の旅に出たのだった。

  卍 卍 卍

「くっ、一足遅かったか。だが予感がする。いつかまた、どこかで……」
0217この名無しがすごい!
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2019/01/04(金) 18:38:35.76ID:Vhp2a/ou
ローファー=女子高生のイメージから離れられません
かと言って、サラリーマンのおじさんが通勤電車で死亡する話とか誰得だし
ニュージャージーの足跡もない雪原で死んでいるおじさん!魔法か!おじさんの4つの顔!複雑な人間模様!煩悩か解脱か!暗闇に浮かぶ梵天像!死者が語る真相とは!謎はすべて解け(ry
みたいな話は難しくて無理です
0221この名無しがすごい!
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2019/01/04(金) 22:14:35.60ID:DAwfTPTO
>>220
魔法が云々言ってた忍者(?)じゃない?
0222この名無しがすごい!
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2019/01/04(金) 23:59:17.36ID:Vhp2a/ou
>>218
多分私へのレスだと思いますが、別人でございます

>>220-221
ですです、忍者の子です
口調で判断して頂ければ

短くしたくて不自然に詰め込んだ文体にしたのですが、分かりにくいだけだったかもですねぇ
0223この名無しがすごい!
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2019/01/05(土) 00:26:55.42ID:VERl2Zx9
222ですが、219さんの『ごばく』は、安価ミスではなくスレ自体間違えたと解釈する方が自然ですね
失礼しました
0224この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/05(土) 08:29:47.13ID:5iJ7kbM/
>>215
215氏が変態の流れを継いで進む〜、2019年三発目、全選択で迎えるは哀しき靴フェチ、シューズメン!
さあ、テクノブレイクであえなく『死』んだ語り手は、三十六歳『魔法』使いw 気づけば『ローファー』に転生し、靴屋で女子に試着される、ご褒美ともいえる毎日を送る模様〜、
しかし語り手の魂入ったローファーは、心の声が微妙に漏れてしまうサトラレ仕様! 声が聞こえる、盗撮靴じゃないかと疑われ、店員の表情を暗くする、『険悪な人間関係』の元凶となってしまったw
しまいには、いわくつきの品として寺に送られ、『煩悩』まみれの靴ですなあ、と年季の入った坊さんに馬鹿にされる〜、ラスト! 邪念ごと煙に還る『語り手死亡』の除霊ENDだァ! また往ったw
ヤツはまたいつかどこかに現れる…と忍者がほぞを噛み、続編ありっぽい引きを作る、マジかw 215氏の全選択クリアー、哀しき魂の末路を描いて見せた!
0225この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/05(土) 13:54:18.68ID:VERl2Zx9
>>224
ありがとうございますw
これを読んでから作品を読み返すと、これ面白いじゃないかと思えてくる不思議!
0226この名無しがすごい!
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2019/01/05(土) 14:07:42.82ID:rSTHZxqw
>>215
異世界だったら国宝級のインテリジェンスアイテムだったのにw
正に、生まれる世界を間違えた転生ですね
0227この名無しがすごい!
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2019/01/05(土) 14:16:30.64ID:rSTHZxqw
>>194
使用お題:『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』『煩悩』

【トラブル的ファンタジー】(1/2)


 眩いばかりの光のトンネルを抜けると、色とりどりの花が咲き誇る草原だった。空には七色に光る極光が一面を覆い尽し、暖かな日の光が降り注ぐ。
 何かの気配を感じ目を凝らすと、薄らボヤっとした人影が、強く優しい光の下へと移動していた。
 俺は、どこか懐かしさを感じるその光に誘われ、一歩、また一歩と歩みを進め……

『リザレクション!!』

 って、え? 引っ張られ……!!!!

 ******

「あ! 良かった!! 生き返ったのです!!」
「お、おう」

 目を開けた俺、ルーエン・バナシュタッドの目の前に、ミテルナ女司祭の顔があった。
 クラクラする頭を押さえ起き上がると、そこには魔導士のグランテじいさんと勇者ヨシノが立って居た。

「ほっほっ、無事、蘇った様じゃな」
「……ふんっ!」

 好々爺然として笑みを浮かべるじいさんは良い。だが、ソッポを向いているヨシノの態度に、俺はカチンときた。

「ヨシノ!! てめぇ! 勇者だからって調子に乗ってんじゃねえぞ!! 謝罪だ! 謝罪はどうした!!『うっかり殺してしまってごめんなさい』ってなぁ!!」
「は? アンタが悪いんでしょう!? むしろ謝るのはそっちでしょ? 何で【必殺技】の進路上に居るのよ! 何言ってんの!?」
「ちょ! お二人とも、止めるです! こんな所で喧嘩している場合じゃ無いです!!」
「ほっほっ、ぶつかり合うもまた、若さ故じゃのう」

 まったく、何て女だと思う。確かに、異世界からたった一人で召喚された挙句に、勇者として祭り上げられてしまった境遇には同情しない訳じゃない。
 だが、こうもしょっちゅう殺されていては、そんな感情も薄れると言うものだ。
 高々、水場で体を拭いている時に遭遇した位の事を何時まで根に持っているんだっての!
 しかも、こっちから見えたのは背中だけだったって言ってるのによ!

「はいはい! 謝ればいいんでしょ? あ・や・ま・れ・ば! どぅも、殺し切れなくてごめんなさぁいねぇ!!」

 !!

「あぁ?」
「はぁ?」
「ふ、二人とも止めるですよぉ!!」
「ほっほっ」
0228この名無しがすごい!
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2019/01/05(土) 14:18:40.32ID:rSTHZxqw
【トラブル的ファンタジー】(2/2)


 ******

「っつ、アテテ……」

 俺はポーションを脱脂綿に含ませ傷を治療する。ポーション丸々一本を使うまでも無い傷ってのは逆に厄介だよ本当。
 斥候兼任の前衛相手に、ガチ前衛が本気で切り掛かりやがって! 手加減って物を知らんのか! あの暴力勇者!!

「ほっほっ、そうやって本気で当たり合えるのも気心が知れて来た証拠じゃて」
「いやいや、じいさん、アレは気心とかそう言う問題じゃねぇだろ? 何? 『殺し切れなくてごめんなさい』って、何なの? あの女、サイコパス?」
「まあまあ、知る者の居ない異郷の地で、たった一人でいるんじゃ、ストレスも溜まろうと言うモノじゃろうて……」
「確かにそうだけどさ……」

 たった一人、異郷の地で世界を救えって言われた重圧は、俺なんかには理解できないだろう。
 それに、アイツの居た世界じゃ、魔獣なんていない上、成人するのは20歳からだって話だった。
 確かに、俺らの世界では15で成人だって認められているし、ヨシノも15歳だけど、召喚なんかされていなければ、あいつはまだまだ親の庇護を受けている年齢だってのも本当の事だ……

「チッ」

 舌打ちをして、俺は立ち上がる。

「うむ、誠実さは美徳じゃて、男女の間では特にな……」
「ちっげーよ、ちょっと小便したくなっただけだっての!」

 ******

 女達のテントまで来た。呼んでみるが返事がない。出てるのか?

「チッ」

 俺は踵を返すと、じいさんに告げた様に小便をする為、近くにあった小川まで足を延ばす事にした……のだが……

「……」
「……」

 俺の真正面にヨシノが居た。上半身裸の。
 あれ? 結構ボリュームあるのな。
 驚愕で見開かれていた目が、今は剣呑な光を帯び、羞恥の為だろう、その胸元までが真っ赤に染まっていた。
 バッとその双丘を隠したヨシノはやおら立ち上がり……

「煩悩退散!!」

 彼女のローファーが薄っすら闘気に包まれ……

 ******

 眩いばかりの光のトンネルを抜けると、色とりどりの花が咲き誇る草原だった。空には七色に光る極光が一面を覆い尽し、暖かな日の光が降り注ぐ。
 何かの気配を感じ目を凝らすと、薄らボヤっとした人影が、強く優しい光の下へと移動していた。
 俺は、どこか懐かしさを感じるその光に誘われ、一歩、また一歩と歩みを進め……
0229この名無しがすごい!
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2019/01/05(土) 14:58:10.29ID:VERl2Zx9
>>226
安心してください、履いて・・・次はきっと忍者ちゃんが履いてくれます!

>>227
ラッキースケベに慈悲はない・・・w
0230この名無しがすごい!
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2019/01/05(土) 19:12:35.04ID:rSTHZxqw
>>229
感想、有り難うございます
良い思いをしたからには、対価を払わねば行けないですよねw
0231この名無しがすごい!
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2019/01/06(日) 08:20:23.97ID:CbmURiGG
>>227
作品同士が共鳴したのか、ラッキースケベが連鎖する〜、新年あけまして四発目、227氏の全選択、生死を超えろヌードウォーズ!
さあ、さっそく『死亡』したらしき語り手ルーエンさんが、草原で懐かしさを感じる優しき光に向かって歩んでいく〜、そう、いま彼は心穏やかに死を受け入れたのです…、と思ったら「リザレクション!!」
蘇生『魔法』で生き返らされた彼が少女勇者と口論開始〜、彼はどうもしょっちゅう殺されているらしく、勇者は「殺しきれなくてごめんね」と小憎らしく謝っている〜! まあまあ、ストレスもたまるんじゃろうと、
『険悪な人間関係』をとりなすじいさんが、人の死をストレスですませようとするw しかしそもそもはラッキースケベから始まった関係〜、自分の落ち度も感じたのかルーエンさんが、自分からテントに歩み寄り、懲りずに裸を目撃し、『煩悩』退散! 『ローファー』キック!
勇者によってまた黄泉路のトンネルに送還された語り手、再度『死亡』〜、227氏が全お題を使い切り、色とりどりの花が咲き誇る草原ENDだw 成仏してくれッ
0233この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/06(日) 20:15:19.53ID:dDHPWKA0
>>231
感想、いつも有り難うございます
この話は、『ローファー』で『語り手死亡』と言う所から話を組んで行きましたw

>>232
気に入っていただき、幸いです
【かうガール】は、時間が無さすぎてあまり手が入れられなかったのですが
逆に良かった様ですねw
0234二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/01/06(日) 22:09:34.99ID:Ee6v0f4j
お題『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』『煩悩』締切

【参加作品一覧】
>>199【断末魔は鎮魂歌】
>>210【幼馴染がブサイクだった場合】
>>211【正義感の強いJKとドMな魔王】
>>215【ローファー転生】
>>227【トラブル的ファンタジー】
0236この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/06(日) 22:14:46.44ID:YFCDGpud
ブーツで踏み潰す
0237この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/06(日) 22:16:19.84ID:GuYvtS+g
キ○タ○
0238この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/06(日) 22:26:16.96ID:1ElfIB+R
タイムスリップ
0240この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/07(月) 00:55:16.00ID:JZ/C2b1f
『地下』
0241この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/07(月) 00:57:04.29ID:h45hKj6L
キンタマをブーツで…
0242二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/01/07(月) 01:27:14.19ID:OJtka6BM
☆お題→『ブーツで踏み潰す』『キ○タ○』『タイムスリップ』『相棒』『地下』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→1/13の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>234より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0243この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/07(月) 13:21:53.53ID:aM3daOIQ
前々から思ってたけど、なんか雑談が少ないネ。みんな本気でお題考えすぎネ。
0244この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/07(月) 13:22:08.12ID:aM3daOIQ
前々から思ってたけど、なんか雑談が少ないネ。みんな本気でお題考えすぎネ。
0246この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/07(月) 22:21:02.09ID:BMpdMBCx
お題の『キ○タ○』のキンタマ以外の読み方とか考えようぜ!
0248この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/07(月) 22:42:37.78ID:3eGfA82T
キノタビ
つまりキノの旅
0249この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/07(月) 23:20:20.50ID:BMpdMBCx
キリタイ→斬りたい
キンタン→金丹
0251この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/10(木) 13:19:02.31ID:Gvz+i5sP
>>242

使用お題:『ブーツで踏み潰す』『キ○タ○』『タイムスリップ』『相棒』『地下』

【ブーツ探し】(1/3)

眩しくも暖かい太陽の光が降り注ぐ、ある土曜日の朝。
私はお気に入りのジーンズにロングブーツを履いて、町中を散歩していた。
今日はどこへ行こうかしら、映画でも観に行こうかな、それともデパートでお買い物?
そう考えるとウキウキしちゃう、せっかくの休日なんだから有意義に過ごさなくちゃ。

*********

午後1時、映画を見終わった後、私は公園のベンチに座って最近買ったばかりの小説を読んでいた。
宇宙の平和を守るパトロール隊の署長が相棒と共に指名手配犯を捕らえるため、
タイムスリップした世界へ飛び込むといった内容の、まさに典型的なSFものだ。
ありきたりな内容だけど、こういうシンプルなのが意外と面白いんだよね。
ハァ、私も頼れる相棒みたいな人欲しいなあ…
読書をする中、暖かい太陽の光が眠気を誘ってくる。うーん、ウトウトしてきちゃった…

*********

ハッと私は目を覚ます。ほんの数十分だが眠りに落ちていたのだ。
すると足の方から違和感が。やけにスースーと涼しく感じるのだ。
足に目をやった私は驚いた、いつの間にかブーツが無くなっていたのだ。
眠っていた間に誰かが私の足からブーツを脱がし、奪っていったに違いない。
一体誰よ!私のブーツ盗んでいったの!
0252この名無しがすごい!
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2019/01/10(木) 13:36:37.42ID:Gvz+i5sP
【ブーツ探し】(2/3)

とりあえず早くブーツを奪った奴を見つけて取り戻さなくちゃ!
でもブーツが無い状態で歩くわけにはいかない。急いで家に帰って別の靴に履こうにも
すぐに帰れる距離ではない。電車でも1時間ほどはかかる。
そんな動揺する私を陰から見ていた一人の少年が歩み寄ってきた。
「お姉さん、どうしたの?何かトラブル?」
私はその少年に事情を説明する。
「へえ、そうなの。じゃあ僕が助けてあげるよ。こう見えて探偵なんだよ」
ちょっと生意気そうだが今はこの子に頼るしかない。
まず少年はブーツが無くて困っている私のために近くの靴屋へ行って、ちょうどいいサイズのスニーカーを買ってきてくれた。
そしてポケットから手帳を取り出し、細かくメモを取る。
「眠っていた間にブーツを脱がされ奪われた。い、意外とドジだねプッ…」

*********

「犯人というのはね、意外と近くにいるもんだよお姉さん」
動揺して冷静になれない今の私にとって、その少年が頼もしく見える。
私の履いていたブーツはバイトで貯めたお金でやっと購入した、すごく大切なものだ。
クンクン、と少年は突然空気を嗅ぎ始める。ブーツの革の匂いを感じるというのだ。
「この革の匂い、結構高級品のようだね」
私は少年の後をついていく。その先は薄暗い路地裏で、ほぼ廃墟と化し無人のビルに辿り着いた。
「ここのようだねお姉さん」
ドアを開けると、すぐ目の前に地下へとつながる階段があった。
階段を降りていった先に小さな部屋が。そこには…
0253この名無しがすごい!
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2019/01/10(木) 13:48:46.22ID:Gvz+i5sP
【ブーツ探し】(3/3)

ドアを開け中へ入ると、そこには一人の男がいた。手には私のブーツが。
「な、なぜここが分かった!」
その男は私のブーツを盗んでオークションに出そうと企んでいたのだ。
私は勢いよく男のキンタマ目掛けて蹴りをかました。グボっと男は悶絶してその場に倒れこむ。
警察が駆けつけ、男は逮捕された。無事にブーツを取り戻すことができ、私は安心した。
犯人を探してくれた少年にお礼を言おうとするが、彼は既に姿を消していた。
あの子は一体誰だったんだろう。もし、また会えたら必ずお礼をしたい。

*********

数日後、私はまたお気に入りのブーツを履いて散歩していた。
すると突然グチャッと何かを踏み潰したような感触が。
恐る恐る目をやると、銀杏を踏み潰していたのだ。
銀杏は美味しいけど、踏み潰すとものすごく臭い。尋常ないくらい臭い。
私ってブーツ履いてると何かしら災難に遭う体質なんだろうか…
0255この名無しがすごい!
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2019/01/11(金) 00:33:09.42ID:M7+cOPE7
>>242
>>249を使って書いてみたよ

使用お題→『ブーツで踏み潰す』『キ○タ○』『タイムスリップ』『相棒』『地下』

【金丹】

 私は密林を一人行軍していた。ここは過去の世界だ。緑の深さも湿った空気も記憶のままだ。
 その過去を歩きながら、しかし自分が今ここにいる理由が分からない。思い出せない。
 ふと見ると洞窟があった。どうしても調べねばと思えて、私は暗闇に踏み込んだ。
 地下深く伸びた穴の奥には、老人が座っていた。蝋燭に照らされた皺が顔に大きな影を作り、伸び放題の髪は大きく広がっていた。
「これか」
 不意に老人が口を開く。その掌には丸薬が載っている。
「欲しいのなら呉れてやる。だが只では駄目だ。それを寄越せ」
 老人が指すのは私の小銃だ。
 私は、これは戦友の形見で、今では私の相棒だ、だから渡せぬ、と言った。
「ならば知らん。だがお前は何も持ってゆけぬ。だからここで手放しても同じだ」
 そう言われると、二つを換える他ないと思える。ここに来たのはこれが目当てか。
 私は小銃を差し出し、丸薬を受け取った。
 そうして丸薬をよく見ようとしたが、どうしたことか、私はそれを取り落とした。
 足下は暗く、軽い音を立てた粒はどこへやら。探そうと踏み出すと、何かが罅ぜる音がした。
 私は思わず老人を見た。だが彼は唯一言。
「お前は何も持ってゆけぬ」
 それで私は思い出した。ここがどこで、私はどこへゆくのか。
 蝋燭は燃え尽き、老人は姿を消した。私は地べたに横たわる。
0257この名無しがすごい!
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2019/01/11(金) 08:23:02.85ID:6my1Ajiv
>>251
これを真っ向から受けるか、かわすか、それが問題だ、キラーお題『キ○タ○』のプレッシャーが作者に迫るw 251氏の回答はいかに〜、全選択! ブーツタウン!
さあ、お気に入りのロングブーツを履いた主人公が街をゆく〜、映画を見て小説を読む休日、小説の内容は、宇宙の平和を守るパトロール隊署長が『相棒』とともに『タイムスリップ』して捕縛を行うSFもの〜
こんな相棒が欲しいとうたたねする主人公、気づくとブーツが盗まれていたァ〜、履いてたのにw ここで願望が叶ったか、探偵と名乗る少年現れ、タッグを組んで捜査を開始だ〜、
状況をメモする少年、だがニオイ中心で捜し始めるw 探偵だよなw すると訪れた廃ビル『地下』にブーツを売ろうとしている男がいたァ、すげえ! 男の『キ○タ○』めがけて蹴りを入れ、問題解決〜
ラストはナニカを『ブーツで踏み潰』し、エッ! お、おぉ銀杏か、よかったw 何かを心配させるEND! ブーツを履けば何かが起こる摩訶不思議、251氏が堂々お題をシモ使用、背中を見せて漢立ちだァッ

>>255
続いて255氏が水晶に映像を映すがごとき、妖しげな手つきで短編を繰り出すw 全選択、ザ、デッドエンド!
さあ、夢か現か、緑の深さも湿った空気も記憶のままに、戦時らしき密林で、『タイムスリップ』した語り手がひとり進軍している〜、己の行動論理を見失った男が、自分の求めているものを求め、
『地下』深く伸びた穴の奥に入っていくと、そこには『金丹』を持つ老人が座す〜! 老いた手にある丸薬を得るには、語り手の『相棒』ともいえる小銃、戦友の形見の品を引き換えるしかないらしいッ
金丹とはすなわち仙人になる秘薬、つまり超越するためには自らのアイデンティティ=戦友の記憶を捨てねばならぬということなのか〜、しかしそうして入手した未来の象徴、金丹は、語り手がおのれの『ブーツで踏み潰』し…何も持っては帰れぬEND!
過去があって今があるッ、過去より連綿と続く自己同一性を放棄するとき、人は未来も同時に失ってしまうのだァ(ドドーン)! 全お題が要所で稼動、255氏、端麗な構成に乙〜
0259この名無しがすごい!
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2019/01/11(金) 20:33:12.80ID:xTbaEbfr
ネタ考えてたら一週間すぎそうになってて焦ったマン。急いで一つ作らねばばばば
0260この名無しがすごい!
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2019/01/11(金) 21:12:43.89ID:xTbaEbfr
>>242 うーん、いまいち?
使用したお題:『ブーツで踏み潰す』『キ○タ○』『タイムスリップ』『相棒』『地下』

【脱出しよう!】(1/2)
「はい、というわけでね。地下室に閉じ込められました」
「とても他人事ですけど、まあそうですね」
「目が覚めたら謎の密室です。扉は一つあるけど開かず、空気穴は腕がぎりぎり通る程度、四方はコンクリートの壁で囲まれていて、他は何にもありませんね。はい、よくある脱出不可能な密室ってやつです」
「いや、よくあるってことはないと思いますよ? 少なくとも日常的な物じゃないと思いますが」
「日常的であろうとなかろうと、今僕たちが閉じ込められてる現状は変わりませんね。というわけで頑張って脱出しようと思いまーす」
「そうですねー、なるべく急いで脱出したいですね。で、どうやって脱出するつもりなんですか?」
「まず扉を力いっぱい押します」
「ダメですね」
「じゃあ力いっぱい引きます」
「ビクともしませんね」
「ではぶっ壊すために体当たりを繰り返します」
「肩痛そうですね」
「ハァ、ハァ。いや、さっきから見てるだけじゃなくて、手伝ってくれませんか……?」
「無駄なことはしない主義なんです。だってその扉、簡単には壊せないくらい頑丈に作りましたですしおすし」
「そういうことは先に言ってよね……。で、そっちはどうするつもりなんですか? 早く脱出できないとまずいでしょう色々と」
「脳みそが筋肉で出来てるあなたと違って、私は知能派ですから。こういうときの対策はきちんと用意してあります。まずはこれ」
「針金、ですね。って、こんなのどこにあったんですか?」
「髪の毛の中に隠しておきました。いざというとき一本あると便利だ、って映画で学んだんです」
「映画かよ。でもこの状況なら実際助かりますね。早くピッキングして脱出しましょう」
「ただ問題が一つ、この扉、外側施錠式で、内側に鍵穴がないんです」
「……じゃあ針金意味なくない?」
「うん、体当たりと同じくらい意味ないね。ってイタッ!」
「アホなことしてないでちゃんと脱出する手段を考えましょうよ」
「アイタタタ、コホン、まあ他にもいろいろ隠し玉はあるんです。安心してください。次の商品はこちらになります」
「通販みたいになってきましたね。で、これはなんですか?」
「爆弾です」
「ばっ!? なっ、なんでそんな危険な物持ってるんですか!? というかどこに隠し持ってたんですかそんなもの!」
「いざというときのためです」
「……まあ、君が日々何を想定して生きているのか知りませんが、今はとりあえずどうでもいいです。それに今なら確かに役立ちますしね。さあ、その爆弾であの頑固な扉を吹っ飛ばしてください」
「ただ、これにも問題が一つ」
「なんですか?」
「ライターがないんです」
「……ライターはどこに?」
「上の部屋ですね、ってイタイッ!」
「爆発しない爆弾と使えないピッキング道具と底抜けのアホォはどれも要らないんですよね」
「だ、だいじょうぶ! 火を付けようと思ったら別にライターだけに限らないし! さっきの針金を使って、こう金属をこすって火花を散らして……」
「おお、妙に小器用ですな。有能な相棒は大歓迎ですよ」
「ええ、自家製手錠や火力マシマシ手銃だけでなく、この爆弾も自慢の一品ですからね、軽く半径100mは消し炭になる火力はありますよ。設置場所さえ考えればこれ1個でビルが倒せる程度ですね。あ、火がつアイタッ!?」
0261この名無しがすごい!
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2019/01/11(金) 21:14:26.66ID:xTbaEbfr
【脱出しよう!】(2/2)
「つけんな底抜けのアホォ!! そんなもん狭い部屋の中で爆発させるな! 地下室からだけじゃなくてこの世からも脱出してまうわ!!」
「アイタタタ、膝蹴りはさすがに酷いと思います……。とはいえ、他に道具なんて特にありませんしねぇ。このままでは脱出できませんよ?」
「そうですねぇ。あとはこの付けやすくて外しづらい手錠と、小さく改造したスタンガンと、細くて取り出しやすく改造したワイヤーロープと……」
「特にありませんと言ってた割に何でもありますね。あなたは未来の猫型ロボットですか?」
「あとはタイムスリップできる道具くらいしか……」
「未来の猫型ロボットですね。というか凄いですね、これほんとにタイムスリップできるんですか?」
「試してみたらどうですか?」
「どう見ても単なる厚底ブーツなんですけど、これどうやって使うんですか? 履いて時速555qで走ればいいのかな?」
「いえ、これで頭を強打します。そうするとタイムスリップした気になるんですよね、この前これで踏まれたときに女の子とってアガッ!?」
「底抜けのアホォと底抜けの変態は黙ってなさい。はぁ、まともな脱出法はないのですか……」
「あー、頭が回るー。気絶したかわいい女の子の生足が見えるー」
「はい、いつまでも呆けてないで、他に何か道具はないのですか? あなたの四次元ポケットにはもう何も入ってないのですか?」
「もうないですよ。あとはさっき見つけたこれくらいしか……」
「蛾かよ! なんでこんなの持ってんだ!? 気持ち悪っ!!」
「キシタバという蛾ですね。いやー、鱗粉が実に酷い」
「まあ、あえてこいつを脱出に使うとしたら、足に手紙でもくっつけて助けを呼ぶしかないですね。ここケータイの電波通じませんし」
「近くに人がいればワンチャンあるでしょうが、こんな人里離れたところじゃ無理でしょうよ。それに、助けが来たところで素直に助けてもらえるかわかりませんしね」
「でも上に間違いなく人はいるでしょう? 彼女が意外と助けてくれるかも」
「被害者が加害者を助けるとは思いませんねぇ。というか普通に考えたらもう逃げちゃってるんじゃないでしょうか。警察が助けに来てくれるのは嬉しいですけれど嬉しくないですねぇ」
「いやぁ、まさか地下室に連れ込んだ瞬間逃げられて外からカギをかけられるとは思ってませんでしたからねぇ。今度から内側から扉を開けられるように改造しておくべきですね」
「次があれば、の話ですけどねぇ」
0263この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/12(土) 03:00:35.33ID:B2NU5YdI
>>261
クソワロタ
0264この名無しがすごい!
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2019/01/12(土) 08:42:47.41ID:7bjroCAE
>>260
お題『キ○タ○』をどう使う〜、260氏の選択は、蛾だァ! 全選択、ユー・ガット・バタフライ〜
さあ、『地下』室に閉じ込められた二人組が、必死の脱出を試みる〜、硬く頑固な扉を開かんと取りいだしたるは、髪に隠した針金だ! 脱獄囚かよw
でも外側からの施錠で無意味だぜ! 次は爆弾、ライター無しの危機にも針金で火起こしする『相棒』の笑顔キラめき、さすがとばかり場は盛り上がり、でも爆弾がビル倒壊規模! ないわ〜
残る秘密道具は手錠・スタンガン・ロープ? さらに 頭を強打すれば『タイムスリップ』した気分になるブーツ…で蘇る、『踏み潰』された記憶と気絶した女子〜、アウト!
ラスト、蛾『キシタバ』の足に手紙を括るのはどうか〜、ダメって感じで確定していく脱出不能の状況、と誘拐犯罪のコラボ、が心の闇に収斂し、260氏の全選択は、地下室を牢屋に空目するプリズンENDでフィニッシュだw
0265この名無しがすごい!
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2019/01/12(土) 19:59:21.15ID:8M6d07vg
>>242

使用お題→『ブーツで踏み潰す』『キ○タ○』『タイムスリップ』『相棒』『地下』

【昔の話】(1/3)

 今日はアングラマーケットに来た。頼れる相棒、荷物持ちロボットのポルタも一緒だ。
 私の黒いブーツに、ポルタの白くて四角い筐体が続く。ご機嫌だ。私が。もしかしたらポルタも。
「おい、お客さん。見ていく」
 露店の主人が声を掛けてくる。ここで取引されるのは、発掘された黒歴史。多くは二十一世紀初頭の情報遺産だ。
「何か面白いものでもあるかい」
「あるよ、なんでもあるよ。最近手に入ったのは、こういうのね」
 そう言って、薄汚れた紙切れを手渡してくる。ここに書かれているのは物語。読めば昔話の世界にタイムスリップだ。

  ○ ○ ○

 ぼくはの○太。特技はテストで0点を取ること。好きな子は○○○ちゃん。それとぼくの大事な相棒、ド○え○ん。
「ねえド○え○ん、今日はどこに行くの」
「今日は緊急クエストだよ。鬼○島の地下ダンジョンで鬼退治さ」
「えー、めんどくさいなあ」
 今は航○機で時空を移動中だ。
「ところでド○え○ん、航○機って別の作品だよね。これはタ○ム○シ○だよね」
「の○太くん。きみはじつに○○だな。航○機の方が文字数が少ないだろ。節約してるんだよ」
 そんなこんなで鬼○島に到着した。これから勇んで鬼退治だ!
0266この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/12(土) 20:00:13.79ID:8M6d07vg
【昔の話】(2/3)

 ぼくたちは順調にダンジョンを攻略していった。ド○え○んのシークレットツール、スケールランプで敵を小さくすれば、どんなやつでも一撃だ。
「ここがボスの間か。ねえド○え○ん、ボスはどんなやつだろうね」
 金属製の重そうな扉が、ぼくを威圧する。どうせ楽勝だと思っていても、緊張してしまう。
「大丈夫、すぐ終わるよ。きみも知ってる人だよ」
 えっ、どういうこと? 聞き返す間もなく、ド○え○んは扉を軽々と開けて中に入ってしまった。
 急いで後を追う。そして広い空間の中央、そこに立っていたのは。
「おっ、お前はオランダ人船長……じゃなくて、縄○杉!」
 キ○タ○みたいな超イケメンのクラスメート、縄○杉だった。
「の○太くん……ぼくは縄○杉じゃないよ。出○杉だよ。きみわざと間違えてるだろ」
 あれ、そうだっけ?
「やれやれ、きみの頭は空っぽかい。まあいいや。みんな、の○太くんが来たよ」
 どうなってるんだ。混乱するぼくをよそに、新たな人影が現れる。
「じ、ジ○イ○ン、スネ○、○○○ちゃんまで! みんな、どうしてここにいるの?」
 彼の背後から出てきたぼくの仲間たち。そしてド○え○ん……ぼくの相棒、ド○え○んが、○○杉の隣で口を開く。
「の○太くん。ぼくたちはね、きみを見限ったんだ。きみは○○で○○で○○で○○○過ぎるんだよ。それとぼくのど○○き、きみは昨日、ぼくのど○○きを食べたね。あれでぼくの堪忍袋の緒は切れてしまったよ……」
 そ、そんなことで! いや、食べたのはぼくが悪い。だけどそんなことで!
「だからぼくはきみを消すことにしたよ。それできみの代わりを出○杉くんにお願いしたんだ。この場所、地下を選んだのは、万が一にも邪魔が入らないようにするためさ」
0267この名無しがすごい!
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2019/01/12(土) 20:01:45.09ID:8M6d07vg
【昔の話】(3/3)

 ド○え○んがスケールランプを手に迫ってくる。
「いやあ、出○杉くんはいいやつだよね。最初は反対されたよ。でも最後には納得してくれた。他のみんなもそうさ」
 そ……そんな。
「でも面倒だったのはジ○イ○ンだね。全然言うことを聞いてくれないんだ。だから電子頭脳を埋め込んで、ジ○イ○ン○ロボに改造したよ」
「ス、すまン、の○太。面目なイ」
 ド○え○んがスケールランプを使おうとして、やめる。
「きみは弱いから、これを使うまでもないな。よし、ジ○イ○ン○ロボ。の○太をやっつけろ!」
 ジ○イ○ン○ロボに改造されたジ○イ○ンが向かってきた。このままじゃやられる! ぼくはジ○イ○ンのキ○タ○目掛けて蹴り上げた!
「いってー!」
 痛いのはぼくの足だった。ジ○イ○ンは無傷だ。
「の○太のくセにキ○タ○を狙ウだト。ナらオレは、オ前のキ○タ○を踏み潰ス!」
 ぼくは突き飛ばされ、仰向けに倒れた。もう駄目だ。ぼくはこのままやられてしまうのか。
 ……嫌だ。そんなのは、嫌だ!
 その時、ぼくの……俺の中で、古の大賢者の力が覚醒し――――

  ○ ○ ○

 私は紙切れを丸めて、ブーツで踏み潰した。
「あっ、お客さん! 何する」
「何する、じゃない! なんだこのふざけた話は。訴訟!」
 この手の話はピンキリだ。しかし仮にも客に見せるサンプルで、これはないだろう。気分が悪くなる。ポルタも私に合わせて憤慨した様子だ。
「その紙も高い。弁償。何か買う」
 はぁ。これはあれか、わざと客を怒らせて、本命の商品を売り付ける作戦か。……効果あるのか、それ。
「お勧めはこれ」
 仕方ない、付き合ってやるか。面白かったら値切って買おう。そうして私は次の物語を読み始める。
0268この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/12(土) 20:09:08.58ID:8M6d07vg
やはり『キ○タ○』を『ブーツで踏み潰す』のは無理でござる

それに>>260-261さんとネタが微妙に被ってるし
意図して被せたならともかく・・・でも書いてしまったので・・・
0269この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/13(日) 07:49:03.01ID:q/N5uAVo
>>265
さすがのスレ民も踏み潰すのは躊躇w 金的が限度か、次なる『キ○タ○』変化球、265氏全選択、思い出せ心の友のアドベンチャー!
さあ、薄汚れた紙切れを読んでいざ昔話の世界に『タイムスリップ』だ〜、って、主人公はの○太、『相棒』ド○え○んが『地下』ダンジョンの鬼退治に繰り出す!?
映画版っぽいなw 相手を縮小するランプで攻略を楽々進めていくのだが、奥底で待ち受けるのは…かつての友らと、『キ○タ○』系イケメン、えーとキムタクか、のなんとか杉w
裏切られたの○太に面目ないと語るのは、脳改造済みのガキ大将か、Oh…心の友よ、なんという友情の哀しさだァ、さすが映画版! 心の友にあわやアレを潰されるバッドエンド、
ってところで物語そのものが『ブーツで踏み潰』される頓挫オチ! 着実にお題を消化した265氏による童心ENDが、国民的アニメに愛を謳いあげた、ド○え○んよ永遠なれい!
0270この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/13(日) 17:01:31.71ID:P2PMM0Ch
>>269
感想ありがとうございますw
キムタク、相棒・・・もうこれしか・・・

つかよく考えたら>>251さんとも微妙に被ってるでござる
0271この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/13(日) 20:36:54.82ID:JtNraTnG
>>251
少し不思議な探偵話ですね
主人公はブーツを盗られたにもかかわらず眠りっぱなしとはw
でも、取り戻せて良かった

>>255
死と生との狭間の場所……と言うことでしょうか
向こうには何も持っては行けぬ、さりとて戻る事も叶わぬ……

>>260
底抜けに自業自得と言うw
備えていても憂いはある。むしろ誘拐なんて事を仕出かした自分達を恨むしかw

>>264
未来のアングラ同人誌と言う所でしょうか?
自分達の短編も、未来で発掘されたら、こんな扱いなんでしょうかね?
0272この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/13(日) 20:46:49.05ID:JtNraTnG
>>242
使用お題:『ブーツで踏み潰す』『キ○タ○』『タイムスリップ』『相棒』『地下』

【古道具屋『白化け堂』忌憚】(1/3)


 轟々と強風がうねり、古時計はボーンボーンとけたたましく鐘を鳴らしている。それはあたかも、自身に触れられる事を拒絶するかの様であった。
 古道具屋『白化け堂』店主、天羽 頼光は、気を失った売り主をかばいつつ、煙草を燻らせ目を細める。

「いやはや、随分と深い想いだ」

 (ここが店の地下で無かったら、外にまで被害が出て居たな)等と思いつつ、そんな事を呟く。

 「想いの篭った道具は化生と変ず」そう言ってはばからないのが頼光と言う男である。
 そもそも屋号の『白化け堂』と言うのも、白……百から一を引いた物……詰まりは九十九と“化け”物で、付喪神をもじった物なのだ。
 そんな店主の下に運び込まれる物が普通の品で有る訳などなく、先に持ち込まれた古時計もまた、曰く付きの代物であった。

 ******

「幽霊……ですか」
「はい、先日、祖父が亡くなってから子供の幽霊が……どうも気味が悪くて」

 白シャツにどてらを羽織り、カーゴパンツにブーツと言う胡散臭さ満点の店主に眉を顰めつつも、売り主である立花 満子がそう言って取り出したのは、古ぼけた時計だった。
 祖父の形見で有るらしいのだが、彼女の祖父が亡くなった後、この時計の周りでだけ怪現象が起こるのだと彼女は言う。
 お祓いをする事も考えていたのだが、『曰く有り物品、引き取ります』と言う白化け堂の広告を目にし、どの道、時代遅れの古時計だからと売りに来たらしい。

「それで、いくら位で引き取って貰えるのでしょう?」
「……はぁ、それでは、品物を見させてもらいますね」

 怪奇現象そのものより、買取価格の事を気にする婦人に溜息を飲み込みつつ、頼光はその古時計に手を掛けた。

「!」
「ヒッ!!」

 と、轟っと時計から拒絶する様な風が吹き出し、悲鳴の様に鐘を鳴らし始めたのはその瞬間だった。
0273この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/13(日) 20:51:35.39ID:JtNraTnG
【古道具屋『白化け堂』忌憚】(2/3)


 ******

 既に付喪神と成っているのか、それとも怨霊が憑りついているのか……どちらにせよ今、危険な事には変わらない。

「おい! 泪! 出てこい!!」
「……うにゃ? 頼光、呼んだかにゃ? でも泪は今忙しいにゃ、横のカギが上手く決まらないにゃ」

 頼光の声に応えたのは尻尾が二股に判れた黒猫。それだけでも珍しいだろうが、その黒猫は手に鉛筆を持ち、何かの本に書き物をしている最中だった。

「……またクロスワードパズルか、そんな事よりこの人を守れ! 泪!!」
「嫌にゃ、その女が死んだところで泪は困らにゃいにゃ。それより横のカギにゃ『キ〇タ〇』って何だと思うにゃ? ヒントはアメリカ生まれの軟膏らしいにゃ」

 相棒である猫又の泪を呼び出したものの、当の化け猫はクロスワードパズルにどっぷりと嵌り、今の状況に一片の興味も見せない。
 相棒の気まぐれさ加減に頼光は舌打ちをする。
 本来であれば、宥めすかして気を引いて言う事を聞かせるのだが、しかし事態はひっ迫し、それ程余裕は無い様に思えた。

「……我、天羽 頼光が請い願う。其が猫が化生たる泪の……」
「! にゃにゃ!! 待つにゃ! 分かったにゃ! 守るにゃ!! だから止めるにゃ!!」
「ありがとうな泪、これが終わったらクロスワードを解くのを手伝ってやるから」
「……約束にゃよ」

 そう言って泪が婦人の前に降り立つのを見て、頼光は改めて古時計と向き合う。

「さて、こちらの駄々っ子は、何がそんなに気に入らないんだ?」

 場の浄化を促す歩行法『反閇』を行いながら、頼光は古時計に近付く。相対して感じるのは、やはり邪念を感じないと言う事だった。
 むしろ、頼光に感じられるのは悲しみと怯えである。

(……既に付喪神へと転じているみたいだが……)

 しかし、婦人の祖父が亡くなった事での付喪神化だとすると辻褄が合わない。それだと付喪神へと化するには若すぎると言う事もそうだし、何よりそんな若い付喪神にしては力が強すぎるからだ。

「だとすれば……」

 頼光が九字を切る。と、風景が巻き戻る様に古時計の記憶へ……過去の在りし日へと還って行く。

 ******

『も〜う、い〜いか〜い』
『ま〜だ〜だよ』

 二人の子供が遊んでいる。一人は幼い少年、もう一人は和服の少女だった。商家の家はそれなりに繁盛していたらしく、その少年の両親とも忙しそうに働いていた。
 御手伝いさんこそ居るものの、しかし、少年の遊び相手などしてくれる訳も無く、だからその家は、幼い少年にとっては大き過ぎた。
 そんな家でつまらなさそうに過ごす少年の事をその古時計は見ていた。だからだろう。

『わたしと遊ぼう?』
『君は?』

 古時計を指差す少女。良く分からないながらも、幼い少年には遊び相手が出来た事は理解できた。
 それから、少年と少女は毎日の様に遊んだ……少女の事を少年が見る事が出来なくなるまでは……
0274この名無しがすごい!
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2019/01/13(日) 20:55:03.55ID:JtNraTnG
【古道具屋『白化け堂』忌憚】(3/3)


 ******

「……ああ、既にこの頃から付喪神と化して居たんだね」

 既に付喪神と成って居た物が、さらに年月を重ねていたのだとすれば、この力の強さにも納得は出来た。
 そして今、頼光の目の前には和服姿の少女が蹲っている。

「君は悲しかったのか、彼が亡くなった事が……だから、懐かしがっていたんだね? あの頃の事を」

 コクリと、少女が頷く。
 幽霊では無かった。それはただの記憶だった。ただ、彼女の力が強すぎた為に、それが周囲にも見えてしまっただけだった。
 おそらく、彼女は売られたくはないのだろう。いや、売られたくは……と言う事では無く、あの家から、彼との思い出の有る場所から離れたくなかったのだろう。
 だが、今は既に彼はあの家には居らず、そして、彼の親族は、この古ぼけた時計など必要としては居ない。
 頼光が天を仰ぎ見る。地下で有る筈のその場所には、何故か天空の……それも星空が現れていた。
 北天にある七つ星。それを目に映しながら言の葉を紡ぐ。

「……我、天羽 頼光が請い願う。其が司るは死の世界。北斗星君の慈悲持って、こが魂の故と縁を結ばれん事を……」

 再び頼光が九字を切る。煙草を燻らせ、その紫煙が夢と現の境を曖昧にする。
 少女は、懐かしい気配を覚え顔を上げた。
 瞬く北斗七星の光が描き出す様に、その少年はゆっくりと輪郭を浮かび上がらせた。
 それは、既に会う事など無い筈の少年。だがしかし、少女にはその少年が確かに本物であると感じられた。
 ニコリと、幼い少年が笑う。

『……ねぇ、僕と遊んでくれる?』
『…………うん!!』

 手をつなぎ、靄の中を走って行く二人。頼光はその後姿を見送りながら、煙草をブーツの踵でもみ消し、その境界を改めるが如くフッと紫煙を吹き消した。

 ******

「頼光、『キ〇タ〇』にゃ。『キ〇タ〇』が決まらないにゃ」

 泪がクロスワードパズルの本をペシペシと叩きながらそう言う。
 黒猫がテーブルに突っ伏しながらクロスワードパズルを解いて居る様は、中々にシュールだった。
 売り主だった婦人は、買取価格の安さに文句を言っていたが、しかしそれでも厄介払いが出来たからだろう。割とすんなり帰って行った。
 頼光は、北斗星君の力を借りた代償の死の汚れによる気怠さで、ソファーにぐったりとして寝転びながら、チラリと化け猫に視線を送る。

「……多分だが、それ、最初の一字、間違えてるな」
「にゃにょ!!」
「それは『キ』じゃなくて『メ』、だから『メ〇タ〇』で『メンタム』だと思うぞ」
「……にゃ! 本当にゃ! 不覚にゃ!」

 猫又が頭を掻き毟り、店主は溜息を吐く。
 『白化け堂』の、騒がしい一人と一匹の様子をカチコチと時を刻みながら、既に普通の古時計となったその時計は、ただ静かに見降ろしていたのだった。
0275二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/01/13(日) 22:32:52.92ID:TVCxKLRW
お題『ブーツで踏み潰す』『キ○タ○』『タイムスリップ』『相棒』『地下』締切

【参加作品一覧】

>>251【ブーツ探し】
>>255【金丹】
>>260【脱出しよう!】
>>265【昔の話】
>>272 【古道具屋『白化け堂』忌憚】
0279この名無しがすごい!
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2019/01/13(日) 22:35:49.80ID:Ra0FcgKz
ニーソックス
0281この名無しがすごい!
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2019/01/13(日) 23:21:04.58ID:pfHxTLzR
ディープキス
0284この名無しがすごい!
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2019/01/13(日) 23:31:48.10ID:pfHxTLzR
18禁まったなし
0285二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/01/14(月) 00:13:12.59ID:ViKNeS7b
☆お題→『ニーソックス』『餅』『ディープキス』『30』『密室』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→1/20の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>275より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0288この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 08:27:15.98ID:m4U2FVkn
そのへんは進行氏の専権事項w
0289この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 08:31:10.21ID:m4U2FVkn
>>272
前回お題オオトリ、272氏の筆が乗った力作が予測不能なお題消化を魅せた模様、お題は全選択だ、ツクモ・コミュニケイション!
さあ、霊性を獲得した怪奇道具を扱う白化け堂『地下』で、店主・頼光さんが持ち込まれた古時計に手をかけた〜、沸きでる暴風、煙草を燻らせ、
依頼人を守るため、『相棒』である猫又こと泪を呼び出す、のだが、出てきたのは『キ○タ○』ってなんだとクロスワードパズルに夢中な黒猫w おお、『キ○タ○』をそのまま使う型破り消化!!
泪を説得した頼光さんが、古時計の記憶の中に『タイムスリップ』った先で見たものは…忘れられぬ次元を超えた時計の想い〜、儚き黄泉への片おもいを一切承知の頼光さんが、二人を引き合わせんと九字を切る! よかったな、時計、
ラスト、呪法を『ブーツで踏み潰』し〜、猫又カタカナ間違えてるぜオチで決めたァ! お題『キ○タ○』の素材を刺身で活かした272氏、全選択でも作り込まれた物語をガチッと仕上げ、読後は爽やか、やる〜
0290この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 09:23:53.19ID:wc3FHaCt
18禁ダメなのか。ちょっと前に自分が書いた魔王様がギリギリラインだったのかな?
0292この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 11:11:05.82ID:wc3FHaCt
むしろ「18禁」っぽいって言われたからこそ18禁とは縁遠い話を・・・
・・・今はなんも思い付かねぇけどor2
0293この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 12:46:31.31ID:qsgtKOus
……『30』がらみの女教師が、何故か片足だけ『ニーソックス』を履いて『密室』に倒れていた
手元にはダイイングメッセージらしき『ディープキス』と言う文字が……
だが、『密室』だと思っていた場所の壁1面が焼いて溶接されただけの『餅』だと分かり、そこから事件は新展開を……

うん、無理でしたw
0294この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 12:58:57.23ID:qsgtKOus
>>289
感想有り難うございます
もう一つ書いていた話がキムタクかぶりだったので、慌ててこっちを仕上げましたw
0295二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/01/14(月) 13:48:06.70ID:ViKNeS7b
>>287
現状ではメリットが無さそうなので変更の予定はないです。今後も変更の声が多ければ変更しますが、現状は様子見でお願いします。
0297この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 14:55:19.31ID:wc3FHaCt
進行さんも競馬さんもボランティアだからネ。強要は何もできないネ。いつもありがとネネネ。
0298この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 16:55:03.98ID:R7lJ3UOG
>>271
265でござる
ディストピアやポストアポカリプスな世界なら・・・
そうでなければ、普通に研究対象ではないかとw

>>272
力作sugeeeeけど、キ→メはずるいでござる〜と思いましたが
まさかのネタかぶり仲間、からのこれとは
0299この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 17:12:20.82ID:R7lJ3UOG
>>290
思うに誰か一人は魔王様役を張る人がいてほしい

でも全員でやってしまうと、それはちょっとw
0300この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 20:36:42.09ID:3PvkaNd4
>>298
感想を下さり有り難うございます
キムタク仲間と称すれば、多少は格好良さげな気がしなくもないかも?
0301この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 22:46:56.84ID:jOqBW4ya
使用お題→『ニーソックス』『餅』『ディープキス』『30』『密室』


【ただしイケメンに限る】(1/3)


俺の名は吉田達郎、30歳童貞無職、本日、コンニャクが切れてしまったゆえアツアツのお餅で代用してピーしてたところ、息子がもげて餅に立派(見栄)なフランクフルトが挟まってた御座る、しかもぉ鏡を見たらドチャクソめんこいJKになっててもう捗りますわーーーー!!

と言う夢を見た、新学期そうそう気持ちの悪い夢だと思っていたけど、どうにも今日は厄日らしい、

「あの………………太もも触んの止めてくれます?」

「あ、いえお構いなく、拙者運命的なニーソとの出会いに興奮してるだけで御座る」

ん? この声、聞き覚え有るぞ? っつか御座る? 拙者?

それじゃまるで、

「吉田達郎…………」

バッと振り返った私の視界には夢で見た気色の悪いニヤケ顔が有った、

此処は満員電車、通勤通学の為何十人という人が乗り込んだ第三車両、そんな場所に無職のデブが一人、有り得ない何故なら無職と言ってもコイツは、

「なんでニートの拙者の名前を?」

コイツは働く気がない引きこもりだから、
0302この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 22:49:03.91ID:jOqBW4ya
>>285


【ただしイケメンに限る】(2/3) すいません安価忘れてました



迫る唇、

非常識だ、いきなりの行動に身が竦む、

「まさか運命のJK妙子タンではあーりませんか?」

奴の言い分はこうだ、こんな満員電車でマウストゥマウス? しかもこんなブサメンニートと?

マジ有り得ない、

私はタイミング良く開いたドアから逃げ出した去り際に達郎の股間を蹴り上げて、昔、鬱陶しくナンパしてきた不良の股間に赤い染みが出来るまで踵を叩き込んだらそれ以降“誰も”話し掛けてこなくなったのだ、その経験が活きたと言えよう、

きったない、悲鳴を背に駆けだした私は誰かにぶつかり尻餅をついてしまった、

「ああ? 何しとんじゃワレェ??」

如何にもな派手派手のスーツを着た金メッシュの男、ワレって、嘘でしょう?

「ああもう、厄日よ本当に!」
0303この名無しがすごい!
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2019/01/14(月) 22:50:06.83ID:jOqBW4ya
【ただしイケメンに限る】(3/3)


腕を引っ張られ多目的トイレに連れ込まれる、多目的って、きっとそう言うアレは含まないと思うんだけど、どうやら私とこのトイレはそう言うアレの為に使われる運命にあるらしい、

腕はタダ掴まれてる訳ではなかった完璧にキメられてる、身体を動かせない、街のチンピラと言った風体だけど彼等はきっとアマチュアではない、

「随分大人しいじゃねえか、抵抗しないのか? ええ嬢ちゃん?」

ハァ、技術の割に言ってる事が小物臭いのよねぇ、

「ねえ知ってる? オスって生き物はメスと交尾してる時が一番無防備なのよ?」

そう言って胸元をはだけさせれば馬鹿みたいに視線が釣れた、

「ま、アンタらは十分無防備だけどね」

肉を打つ音がトイレ中に響いた、騒ぎ出す連中は一瞬でのされ、立っていたのは、

「アンタ強かったのね達郎」

「気付いていなかったのか」

ん?

「気持ちの悪い御座る口調はどうしたの?」

「君は天草妙子ちゃんで有ってるのかな?」

「私の質問は?」

「君が答えてくれたら答えるよ」

なんか違和感のある口調ね、まぁいいや、

「教えてあーげない」

そう言って私は舌を出した、そろそろ学校に行かなくちゃ、だけど、

「ハァ……しょうがない」

私は達郎に組み伏せられた、一瞬事で混乱する私にブサイクな顔が近付いていき、

唇と唇が触れた、

直後、眩い光が達郎を包み、ブサイクだった顔は何だか、

「イケメン」

だった、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


吉田達郎は運命の天草妙子とのキスで呪いを解き、ホッと一息ついていた、その瞬間、スルリと伸びた手が達郎の後頭部に回され引き寄せられた、クチュクチュと卑猥な水音がトイレに響き、

その日、天草妙子は学校をサボった、
0304この名無しがすごい!
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2019/01/15(火) 06:15:36.47ID:GvOqE6sX
>>301
危ないお題にデキる司会の進行氏が18禁ダメ・ゼッタイと釘をさし、あふれる変態を抑止するスレ民w そこで301氏がギリギリを攻める〜、キス無料ただしイケメン限り!
さあ、『30』歳童貞無職の男になって『餅』にフランクフルトを刺す、おぞましい夢を見た主人公の女子が眠りから醒める〜、
電車内、『ニーソックス』に絡みつくのは夢の中のフランフルト、じゃなく男、気色の悪いニヤケ顔をした吉田! 主人公が吉田の股間を蹴り上げ、非常識に迫るキスを免れた〜、なのだが、弾みで金髪メッシュの男と衝突〜ッ
『密室』トイレに連れ込まれ、18禁を読者に期待させるも…吉田が敵を一瞬で打ち倒したァ、吉田、吉田! しかも場の勢いでキッス〜、さらに呪いが解けて吉田がイケメンになった模様〜、呪いが解けたww
イケメンなら『ディープキス』もアリ(^^)、って感じでラストは全て丸く収まったのかEND、シュールな世界観で全お題を連結した301氏の寸前でエロを抑えた禁欲クリアに乾杯ッ
0305この名無しがすごい!
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2019/01/15(火) 08:41:00.37ID:mG19sinY
>>301
何処か童話を思わせるお話ですね
蛙の王子何かも、本来のエンディングはベッドインだったそうでw
0306この名無しがすごい!
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2019/01/15(火) 10:26:45.70ID:CSMKnQRm
>>304
感想ありがとうございます

>>305
まんま蛙の王子参考にしてました、そして蛙の王子ベットインしたのかww
0308この名無しがすごい!
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2019/01/15(火) 18:57:29.91ID:cailnrTY
>>285

使用お題→『ニーソックス』『餅』『ディープキス』『30』『密室』

【お餅の気持ち】

密室から出た私
焼かれて
のりはニーソックス
きみと私ディープキス
(30文字)

※開封後はお早めにお召し上がりください。

賞味期限 2019. 1.20
0310この名無しがすごい!
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2019/01/15(火) 23:35:09.05ID:cailnrTY
>>309
ウハハなんかすまぬです

餅を中心に考えた場合、多分バリエーションはそんなに多くないと思われる
0311この名無しがすごい!
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2019/01/16(水) 07:45:35.39ID:SlqtsZid
>>308
文字通り、餅肌美人と言う訳ですねw
ついでに言えば、焼きもちやきかな? と思えます
0312この名無しがすごい!
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2019/01/16(水) 10:15:57.88ID:P/IfNd39
>>308
308氏がお題・全選択で超短文の挑戦だw 30文字トライアル!
『密室』とも言える梱包(?)から出て、海苔が『ニーソックス』のようにも見える食べ頃状態、
ラストのお召し上がり時はあたかも『ディープキス』ってなんだ、答え、『餅』!!
って感じで、
しめて『30』文字による、短いながらも工夫が詰まった小品が炸裂、308氏、乙!
0313この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/16(水) 12:59:50.64ID:kPurfx3+
>>311
感想ありがとうです
主人公の人柄を想像して頂ければ

>>312
ありがとうございます
腹巻きではなく片側が出てるニーソなんです
密室の話が全然さっぱり思い浮かばず、出た後の話を考えました
0314この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/20(日) 01:00:13.40ID:/bQdu4VN
>>285  使用お題→『ニーソックス』『餅』『ディープキス』『30』『密室』 


【謎のサークルの忘年会】(1/3)


「2番と6番がー」

マジか……

「30秒間“ディープキス”」

「「「「「「おお〜!!」」」」」」

マジか………………冗談だろ?

「……で? 2番6番は誰さ?」

「俺…………6番」

俺? アイツ今、“俺”って言ったか?

手を挙げる茶髪の眼鏡、俺はもう一度割り箸の先の番号を見詰める、

“2”だった…………………………

冗談じゃない!

俺は立ち上がり駆け出す、俺の座っていた場所は座敷の奥の角、入り口からは一番遠い……クソ!

「逃げたぞ! 追え!!」

「逃げてねえトイレだ!」

「嘘なのバレバレ……チョーウケる」

ふざけんな! 男とキスが出来るか!

あっと言う間に前後を挟まれた俺は咄嗟に机に飛び乗った、向かいに座っていたデブのナイスプレイで料理は避難され、俺は座敷から飛び出す、

「なんて奴だ! 面白い! 絶対に捕らえろ!!」

「「「「「「オオオオオオオオオオ!!!!!」」」」」」

普段は根暗な幹事(雑用)が妙なリーダーシップを発揮し、俺を追いかけてくる、幹事にガリ勉、ギャルに腐女子、デブにウワバミ、其処に俺と眼鏡を合わせた8人がこの謎のサークルのメンバーだ、そして誠に遺憾ながらマトモな大学生は俺だけだ、

眼鏡が律儀に会計に走るのを背に、人の迷惑を考えない俺以外全員鬼の地獄レベルの鬼ごっこが始まった、
0315この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/20(日) 01:03:06.70ID:/bQdu4VN
【謎のサークルの忘年会】(2/3)


勿論だが、俺は都合の良い元陸上部とか言う後付け設定のない一般の大学生であり6人の鬼を相手に逃げきれるほどの走力を持ち合わせてはいない、

「私……眼鏡君と俺君のディープキス見たいな」

「お、お前は!」

腐女子! お前、BLの事になると急に早口になると思ってたら、全体的に三倍速じゃねえか! 赤い彗星かよ!

「俺! 私の趣味はパルクールらのよ! 逃げられる訳ないのら!」

「お、お前は!?」

ウワバミ! お前、スカートとニーソの間の絶対領域が絶妙に良い眺めだぞ」

「ひゃっ!?」

馬鹿め! 今更隠しても遅いわ! ミニスカで屋根の上なんかに登からそうなるのだ! アナタ今日は勝負下着だったのね、

背後で聞こえる落下音に胸を撫で下ろすと俺の胸に何やら…………

「ギャル………………お前にそんな趣味が有ったとはな」

「胸板チェックだって、何? 乳首に行って欲しいわけ?」

んなわけあるか!

俺は急停止し、一歩後退、背中に激突するギャルの胸に少し俺の息子が膨らんだがギャルが尻餅ついてるうちにまた駆け出す、

ガリ勉とデブは足が遅い、問題は…………

「やあ俺君」

「お前…………」

居酒屋の建ち並ぶ通りを抜け、大通りに出た俺の耳に幹事の声が届く、しかし、

「酔ってるだろ幹事」

幹事は窓ガラスに写った自分に向かって延々と話しかけていた、馬鹿かコイツ等は、

「俺君…………」

「ぬお!?」

突然の腐女子に素っ頓狂な声が出た俺は周囲を見回すも腐女子を含め“誰も居なかった”
0316この名無しがすごい!
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2019/01/20(日) 01:04:17.09ID:/bQdu4VN
【謎のサークルの忘年会】(3/3)


「そういやまだ腐女子が居たな」

取り敢えず、隠れるか、何度でも言うが俺は一般の大学生だ、赤い彗星擬きのクリーチャーと張り合えはしない、

俺は近くにあった公衆便所の個室に入り鍵を閉めるコレで完全な密室、師走の夜は冷え込むが此処で一晩明かすか、

ティロン♪

そんな時にスマホが鳴った、音からしてLINE通知だろう、そして両隣の個室からも同じ音が聞こえた、

取り敢えず個室から出た俺は何となく右を確認してその光るレンズと目が合った、

「眼鏡」

「俺さん」

お互い相手が鬼では無いことを悟り溜め息をハモらせる、そして残りの一つに目を向ける、

俺の居た個室の左隣、入り口近くの個室にもう一人、サークルグループの誰かが居る筈だ、

「出てこいよ」

「逃げ場は有りませんよ?」

そうして扉の向こうに語り掛ければ上からの視線に背筋が凍った、もう一度言おう、俺は一般の大学生だ、当たり前だが視線を感じ取る技術など持たない、

見上げれば……其処に、

「腐女子……お前………………此処は男子トイレだぞ?」

此方を凝視する腐女子の双眼があった、

「些細な事よ……トイレでバレないように致すのってやっぱり興奮するもの」

「何の話だ何の!」

ったく、不気味な奴だ、

「取り敢えず…………二次会の誘いだ行くぞ」

俺はスマホをヒラヒラと振り、腐女子を促してトイレから出る、2018年も今日で終わる、新年会と言う名の二次会に呼ばれた俺達は何事もなかったように歩き出す、

誠に遺憾ながら、コレが俺達謎のサークルの日常だ。
0317この名無しがすごい!
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2019/01/20(日) 07:13:19.99ID:0t24rU3M
>>314
宴にまみれてるか新年! 目を離せない飲み会アクションがやってきた、314氏の全選択、大乱闘スマッシュサークルメンバーズッ
さあ、舞台はサークルの飲み会だ、男同士の『ディープキス』を命じられた主人公が堂々、宴席を脱走した模様ッ、さすがに『30』秒は長いw
三倍速で追ってきた腐女子を華麗に無視して、続く追っ手のウワバミ屋根の上、これはいいあだ名w すぐさま主人公が『ニーソ』の奥の勝負下着にやらしい目を送りウワバミ撃破ァ!
ギャルが尻『餅』ついてるうちに居酒屋を抜け、ガラスに向かって話しかけてる幹事をスルーw 公衆便所の個室に駆け込み、鍵を閉めたら『密室』だ〜って、腐女子が上からのぞいてくる〜、ク、なんという変態強度、
とんでもない緊迫感に場が凍る、しかし何事もなかったかのように二次会通知がLINEで届き、これが平常運転なのですEND、全力の飲み会とはこうあるべし…とばかり314氏、全お題を爆笑に彩って、ファニー忘年会クリアを決めたァw
0319この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/20(日) 14:22:34.44ID:/bQdu4VN
>>317
感想ありがとうございます、尻『餅』に気付くなんて流石ですね!
0320この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/20(日) 21:40:07.28ID:0t24rU3M
まあ探すよねw
0321この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/20(日) 21:58:28.85ID:K87jDXNv
>>285
未完成のお話です、ごめんなさい

使用お題→『ニーソックス』『餅』『30』『密室』

【XXX】(1/3)

 私が捜査本部に戻ると、男が一人、ぶつぶつ言いながら考え込んでいた。
「『Triple X』『30』『X-rated』『many kisses』……」
「おーい、れーじ。仕事中だぞ。欲求不満か? あたしが相手してやろうか」
「違うって。牧原警部補。まったく。分かってるだろ。黒猫だよ」
 同期の立花嶺児。黒目黒髪、温和な顔立ち、頭は切れるが、ちょっと鈍臭いやつ。
「ははっ、つまんないやつ。そんなだから彼女の一人もできないんだよ」
「うるせー。セクハラだぞそれ」
 ほーんと、つまんないやつ。
「はー。まあいいや。……それで? あれだろ、予告状だろ」
「ああそうだ。『XXX』。これまでとは違うだろ。過去の予告状は、もっと分かりやすかった」
「考えても仕方ないと思うけど。黒猫の気まぐれじゃないか。猫だけに」
 黒猫。
 怪盗黒猫。近頃ここサクラ・カウンティーを騒がせる連続窃盗犯だ。怪盗を自称し、犯行の前には予告状を送り付ける。我々サクラ群警察は、この小動物相手に何度も苦汁をなめてきた。
「気まぐれって……なぁ」
「それに、黒猫が狙いそうなお宝なんて一つしかないだろ」
 黒いニーソックスに黒いショートパンツ。その他全身黒ずくめ。そんな泥棒猫が狙うのは、高価なアクセサリーや美術品。
「『XXX』すなわちローマ数字で『30』。三十カラットの一粒ダイヤ。スーパームーン・ペンダント」

  X

 一月二十日の十二時前後
 ヨツボシ記念ミュージアム
 【XXX】を頂きに伺いますにゃ

 怪盗黒猫
0322この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/20(日) 21:59:49.61ID:K87jDXNv
【XXX】(2/3)

「『XXX』なぁ……」
 牧原には気にするなと言われたが、予告された当日、現場に入ってからも、この三文字が頭から離れない。
「すっごーい。これが三十カラットかぁ」
 特別展示室。『十二時』が昼か夜かも不明なので、交代でずっと詰めている。今は昼の十二時前。
 警察としては展示の中止を要請したのだが、現在ここには一般客が入っている。もちろん入場制限は実施しているが。
「すごいけどー、こんなの着けて歩けないよねー」
 入り口が一つに出口が一つ。客の他には、私服に腕章の刑事二名と、主催者側が手配した警備員四名。
 部屋の中央にはテーブルがあり、その上のガラスケースの中に、くだんのペンダントが飾られている。
「絶対無理ー。挙動不審になるよ。震える」
 ちなみに牧原は、今はモニタールームで全体の監視を担当している。

 おしゃべりな客が去り、短い静寂。そして次の客が数名、部屋に通される。
「あっ。タチバナさん、ですよね」
「ん?」
 赤い縁の眼鏡に、肩までのもじゃもじゃした黒髪。デニムのジャケットにロングスカート。
「ええっと、君は確か」
「ほらー、私ですよ。先日料理教室でご一緒した」
 話しながらも周囲には気を配る。少し距離が近い。
「ああー、クロカワさん、ですよね」
「せいかーい。黒河峰子です。タチバナさんって、刑事さんだったんですね。だから、一度しか会ってないのに名前を覚えていてくれたのかな」
「いやー、それは……」
「あっ、ごめんなさい。お仕事中ですよね。私も、あれを見に来たので」
 そう言って離れていく。彼女の背中には黒いリュックサック。もうすぐ十二時。今のところ不審者はいない。

 突然。
 そう、突然だ。入り口の方から小さな影が滑り込んできた。四肢に小さな車輪の付いた黒猫のぬいぐるみ。
 そして。
「黒猫……!」
 その向こうに立っていたのは、黒いニーソックス、黒いショートパンツ、黒いセーター……白い猫の仮面。
 ヨーロッパの祭りにでも登場するような、デフォルメされた顔立ち。
『にゃー』
 その声に釣られて視線を戻すと、ぬいぐるみが口を開けたところで――――
0323この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/20(日) 22:00:03.66ID:K87jDXNv
【XXX】(3/3)

「れーじーぃ、その女は誰なんだ……」
 嶺児に対して妙になれなれしい女。どことなくオタクっぽいやつだが、嶺児はそういうのが好きなのか。
 画面の向こうの彼女は、少し話しただけで離れていった。どういう関係なんだ……。
 そのまま様子を見ていると、部屋に動きがあった。
 黒猫のぬいぐるみ。現場のスタッフが入り口の方向に注意を向ける。ぬいぐるみから吹き出す煙。
「うわっ」
 部屋も画面も暗くなってしまった。停電だ。

 急いで特別展示室へ向かう。
 この部屋には、文字通り特別な仕掛けが施されている。停電などの非常時には、出入り口が自動的に閉鎖されるのだ。
 施錠まではされない。だが、部屋の中には六名、出入り口の外にも各二名ずつ配置されている。これを無視して進むことはできない。事実上の密室と言える。
『特別展示室、入り口側、出入りした者はいません。黒猫は……その……忽然と姿を消しました』
 出口側に到着する。
「了解。それで、出口側は」
「こちらも出入りした者はおりません」
「分かった。……立花巡査部長、中の様子を報告しろ」
『あー、やっと視界が。ペンダントは……駄目だ、やられた』

 展示室の中は、まだ少しかすんでいた。中の人間は、立ち尽くす者、うずくまる者、それぞれだが、移動する者はいない。嶺児は部屋の中央に立ち、例の女は少し離れたところにしゃがんでいる。
「このざまだ。すまん」
 ガラスケースもペンダントも、一見するとそのままだが……。
「……なっ、なんだこれ!」
 ケースは一部が切断された後、戻されたようだ。そして中身は。
「餅だな。丸餅だ」
 餅にビニールひも……なんの冗談だ、これは……。
「……ペンダントを見失ってから、この部屋に出入りした者はいない。犯人は、まだこの部屋にいる」
0325この名無しがすごい!
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2019/01/20(日) 22:06:34.78ID:zXWRYG+u
>>285
使用お題『ディープキス』『餅』『密室』

【こたつとみかん】(1/2)


 ハァーっと吐く息が白い。
 年期の入った古アパートの扉のカギを手慣れた感じに八千代 美世は開ける。

「来ったよぉ」
「……」

 美味しそうな香りの漂う玄関横のキッチンでは、部屋の主である奈々内 兵吾が、唖然とした顔で彼女を見た。

「あ! 鍋じゃーん! ラッキー!! 食べたかったんだよね! じゃ、コタツの方、拭いとくね?」

 パクパクと口を動かす兵吾を尻目に、美世は当たり前の様に六畳間の方へと入って行く。
「え? は?」と彼女に声を掛けようとしていた兵吾だったが、鍋を作っている最中と言う事もあって目が離せない。
 それを良い事に、美世はとっとと二人分の取り皿の用意を済ませてしまっていた。

「あ! お米、炊けて無いじゃん! ダメだなぁヒョーゴは!!」
「え? あ、いや、今日は餅を焼こうかと……」
「あ、そうなんだ! いくつ焼く? アタシは2個はいけるよ!」
「え? 俺は5個で……って、違う! おまっ……」
「あ! 鍋、吹いてるよ!」
「あ! ヤバッ!」

 兵吾が慌てて火を消した時には、美世はとっとと六畳間に引っ込んでいた。
 鍋掴みを使って鍋を運ぶ。

「おい! 美世!」

 足で仕切り戸を開けると、しかし、その美世の姿はなかった。

「?」

 周囲を見回すが、そこは高々六畳一間。すぐに探す所などなくなる。
 兵吾は、部屋の中央に鎮座するコタツに目を止めた。

(まさかな……)

 そんな所に隠れるなど余りにも子供っぽすぎるだろう。だが、そこ以外に隠れられそうな所などない。
 いくらなんでもと思いつつ、兵吾がコタツを捲り上げた。

「…………」
「エヘヘ。この密室の謎をよくぞ解き明かした!」
「良いから出ろよ」

 呆れ返りながら兵吾がそう言うと、美世は大人しく外に出る。
 流石にあつかったのか、少し汗をにじませながらパタパタと彼女は制服を仰いで空気を送るのを兵吾は眉根を寄せながらその様子を見ていた。
0326二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/01/20(日) 22:07:37.64ID:ZJKc/bxs
お題『ニーソックス』『餅』『ディープキス』『30』『密室』締切

【参加作品一覧】

>>301【ただしイケメンに限る】
>>308【お餅の気持ち】
>>314【謎のサークルの忘年会】
>>321【XXX】
0328この名無しがすごい!
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2019/01/20(日) 22:08:51.32ID:zXWRYG+u
【こたつとみかん】(2/2)


 ******

「美味しかった〜」

 食事を終え、兵吾が食器を片付ける。
 美世はミカンを食べながらそれを眺めていた。

「それ食ったら、家に戻れよ」
「え〜〜」
「『え〜〜』じゃねえよ。大人しく帰れよ」
「じや、チューして」
「は?」
「チュー」
「……」

 目を瞑り唇を突き出す美世に、兵吾は顔をしかめた。しかし……
 フワリと香る甘酸っぱいかおりと柔らかな感触。

「!!」

 むしろあり得ないと思っていた感触に、美世は驚きで目を開けた。

「………ミカン」
「ディープキス迄行けるぞ? 胃袋までの深〜いな!」
「何よそれ!」

 美世はぷくりと頬を膨らませながらも、そのミカンを八つ当たり気味に食べたのだった。
0332この名無しがすごい!
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2019/01/20(日) 22:18:31.50ID:0t24rU3M
『旅』
0334この名無しがすごい!
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2019/01/20(日) 22:20:31.02ID:Y4hr11NG
緑の絵の具
0335この名無しがすごい!
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2019/01/20(日) 22:21:57.42ID:VHuDjzP8
偽物
0337二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/01/20(日) 22:43:25.13ID:ZJKc/bxs
☆お題→『旅』『現代アート』『緑の絵の具』『偽物』『豪雪』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK

☆締め切り→1/27の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>326-327より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0338この名無しがすごい!
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2019/01/21(月) 06:46:16.28ID:8PDmJ8gm
>>321
〆切ほとんどジャストタイムの駆け込みだ〜、前回お題『ニーソックス』『餅』『30』『密室』を宣言、321氏の門限すり抜け曲芸投稿、黒ニーキャットの秘密ッ
さあ、『30』、30と、怪盗の予告状を解読する主人公が、30カラットの一粒ダイヤ・ペンダントを防衛せんと、特別展示室に出張った模様〜
黒『ニーソックス』と黒短パンの怪盗・黒猫、を捕縛すべく警備する主人公、の目前に現れるのは、黒リュックで黒髪の黒河さん〜、なるほどw ナレーション「今のところ不審者はいない」、なにッ!?w
そしてさくさくとペンダントを盗まれる捜査陣、代わりに『餅』が置いてあってやられ放題ワロタ、こりゃ『密室』だ、犯人はまさかこの中に…などと話す警ら隊だが〜この人達大丈夫なんだろうかって感じで
楽しみ過ぎた321氏が宣言お題を走り抜き、タイムアップEND〜 これはきっと別投稿で黒猫に一泡吹かせるプギャー編があるはずだ、お楽しみにw

>>325
日本で最も愛される家具、コタツ! その起源は囲炉裏の上に組んだ槽にあるという…325氏の熱きコタツハートは〆切時間にもとめられねえ、前回お題『ディープキス』『餅』『密室』で組む! キス・インザ・Kotatsu☆
さあ、扉をちゃちゃっと開錠した美世さん、人の家で準備されゆく鍋を見て、先にテーブル拭いとくねと傍若無人に眼を輝かす〜、お米が無いよダメだなあと、
ディスられる部屋の主・兵吾さんは、いや今日は『餅』だと口を滑らし、完璧に夕げを捕食される構えだァw 
『密室』の謎をよくぞ解き明かした〜、そう言ってコタツから出てくる女子に、兵吾さんが怪訝な目を向けるw 無事に餅まで完食しラスト〜、
キスを迫る彼女に与えられし甘酸っぱさと柔らかさ、これは! ミカンオチでしたw 綺麗なオチと胃まで『ディープキス』しろENDが決まり、宣言お題を安定走破〜、325氏の残したミカンとコタツのほっこり冬感に乙!
0339この名無しがすごい!
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2019/01/21(月) 12:25:13.48ID:sufnWR3l
>>338
いやー正直すみません
感想ありがとうございます
続きは誠意執筆中でございます

>>325
かわいい
というか>>338本当だ普通に鍵を開けてるw
0341この名無しがすごい!
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2019/01/22(火) 07:47:22.79ID:l66uyYYs
>>314
本気の悪のりと言った所ですね
一部ガチ勢が居るようですがw

>>321
果たして、怪盗の正体とはw
怪しい人なんて登場して無いですものね(棒)

>>338
感想有り難うございます
できれば『ニーソックス』『30』も入れたかったのですが……
ひたすら時間がなかったorz

>>339
感想を有り難うございます
ピッ○ングは犯罪ですw
0342この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/22(火) 17:52:30.71ID:NsadJ8wt
そろそろ今までどんなお題が出てきたかわかんなくなってきた
別に過去に出たお題と被っててもいいんだよな?
0344この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/23(水) 00:09:50.06ID:sA/Ux/bt
そゆことじゃなくて、出題側の話だよねw
そりゃ配慮は必要だろうけど、被ってても仕方ないんじゃないかなぁ
0346この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/23(水) 21:20:30.18ID:o8bNBWeF
5個全部被ったら問題だろうけど、そんなことはそうそうないしね。
さて、今回どんなの書こう・・・
0347この名無しがすごい!
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2019/01/24(木) 23:57:53.16ID:tEJHO9tQ
>>341
321ですが、感想ありがとうございますー
ちな彼女の下の名前もw

ていうかひょっとして続き待ちの方がおられましたら
どうかハードルを上げずにお願いします
0348この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/25(金) 19:30:27.01ID:/8Eu3Tq/
良いアイディアが浮かばない……無難なネタしか思いつかねぇ
今回パスしようかな……
0349この名無しがすごい!
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2019/01/25(金) 21:56:25.59ID:pcVsSyRi
>>337
>>321の続きでございます

使用お題→『偽物』『豪雪』

【XXXXXX】(1/3)

 非常灯に照らされた特別展示室。
「……ペンダントを見失ってから、この部屋に出入りした者はいない。犯人は、まだこの部屋にいる」
 私の言葉に、全員の表情が硬くなる。
「あー、だがな、牧原。黒猫は部屋の外にいたんだ」
「それで? その『黒猫』は、この部屋には侵入しなかった。なのにペンダントは消えて、偽物……餅とすり替わった。そちらは陽動と考えるのが妥当だ」
「侵入したのは黒猫のぬいぐるみだ。あれを使って、遠隔操作で犯行に及んだ可能性もある」
 嶺児が妙に食い下がる。知り合いを……いや、私が怒っているように見えるから、なだめ役のつもりか。
「確かに。だがいずれにしても、だ」
 私は視線で指示する。
「まあ、そうだな。皆様、大変申し訳ありませんが、こんな状況ですので、捜査にご協力願います」

 嶺児の言葉に、反対する者はいない。
「よし、それじゃ、とりあえずクロカワさん、所持品検査にご協力頂けますか」
 その女はクロカワって言うのか。まあそこはどうでもいいか。
「いいですけど、リュックの中身が……引かないでくださいね」
「引きませんから安心してください」
 どうだかな。きっと変な物が入ってるぞ。
「あと、服の上から触ったりしますよね。できれば……」
 そう言って、こちらに顔を向ける。
「もちろん、女性は私が担当します」
 いちゃいちゃされても困る。まあそこはどうでもいい。
「あ、それと」
 まだ何かあるのか。いや、この女。さっきからどうも……。
「ちょっと部屋が暗いので、明るくしましょうか……にゃ」
 こいつ……!
『にゃー』
 彼女を取り押さえようとする直前、天井から声が降ってきた。
 反射的にそちらを見てしまう。猫の目がきらり。次の瞬間。
「うわっ!」
 閃光に目がくらむ。まともに見てしまった。
「隙だらけだにゃー」
 真後ろから声がした。ぞっとして振り向くと、眼鏡を外した女の顔が。
「なっ、牧原!」
 唇を激しく奪われた。そのままの勢いで舌が入ってくる。頭は固定されて動かせない。
『全員動いては駄目だにゃー。動いたらこの爪で……にゃにゃにゃにゃにゃーだにゃー』
 口の中に、何かの液体が大量に流し込まれた。どうしても苦しくて飲み込んでしまう。すると頭がぼんやりとして――――
0350この名無しがすごい!
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2019/01/25(金) 21:57:29.28ID:pcVsSyRi
【XXXXXX】(2/3)

 牧原が人質に取られてしまった。こちらが目潰しを食らっている間の出来事だ。
 黒ずくめの姿に変じたクロカワが、牧原に絡み付いて動きを封じている。両手の指先には、金属製とおぼしき爪が光っている。
 なすすべもなく様子をうかがっていると、やがて牧原の体から力が抜けた。黒猫が顔を離す。
「黒猫! 何をしたんだ」
「ちょっとだけ意識レベルを下げたのにゃ。抵抗されると面倒だからにゃー」
 くそっ。何から何までやられっ放しか。
「それじゃあこれでとんずらするのにゃ。お疲れにゃー」
 牧原を盾に、そのまま出ていこうとする。
「彼女をどうするつもりだ」
「すぐに解放するから、心配しなくていいにゃー」
 このまま逃がしていいのか。何か……。
「待て、黒猫。一つだけ。『XXX』の意味を教えてくれ」
「別に意味なんてないにゃ。猫の気まぐれだにゃー」
 マジか。
「『ダイヤ』でも『口付け』でも、好きに当てはめるのにゃ」
「そっちか……」
「でも予定より二倍……あいや、なんでもないにゃ。ノワール! 行くにゃ」
『にゃー』
 ノワールと呼ばれた黒猫のぬいぐるみが、着地して黒猫に続く。後ろ足の太ももが白い……。
「ではごきげんよう、にゃー」
 そのまま出口側から外へ。すぐに後を追うが。
「……こういうことか」
 外にいた者は、全員気絶させられていた。牧原も倒れている。黒猫の姿は既にない。
0351この名無しがすごい!
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2019/01/25(金) 21:59:01.38ID:pcVsSyRi
【XXXXXX】(3/3)

『――――記録的な豪雪が予想されます。不要不急の外出は控えた方が良いでしょう。では週間予報』
 テレビを消した。
 外は吹雪だ。この分なら犬ころたちも動きづらいだろう。
 ここは隠れ家の一つ……だにゃ。大した荷物はない。ただ、お正月の餅の残りが沢山ある。どうせなら、大盤振る舞いすれば良かったにゃ。
 餅を焼く。待っている間、胸元からペンダントを取り出して眺める。
『あー、あー。こちら白猫、こちら白猫。黒猫よ、首尾はどうかにゃ』
 ノワールが仲間の音声を受信する。
「こちら黒猫。白のお陰で上出来だにゃ。今お餅を焼いてるにゃ。食べに来るかにゃ?」
 白は怪盗黒猫の頭脳だ。彼女の作戦は完璧。黒は台本通りに演じるだけ。これでどんなお宝でも盗み出してきた。
『いんや。まあ盗み出せたのは良かったけど、緊急事態にゃ。わんこたちがそっちに向かってるのにゃ』
「にゃにゃ!」
『つけられたかにゃー?』
「そんなはずはにゃー……むむむ」
 ペンダントを注意深く観察する。
 宝石の部分は本物……だと思う。これは現場でも確認した。チェーンの部分も本物……だけど。
「これかにゃー」
 チェーンの途中に、用途不明の金具が取り付けられている。見た目は全然違和感がない。
『準備するにゃ。追いかけっこだにゃー』
 やれやれ。でも、このお餅は食べるにゃー。

 X

「……れーじ。ここは……」
「おお、気が付いたか。良かった」
「……とられた」
「今追ってるそうだ。大丈夫だ」
「違う。……あたしのファーストキス。黒猫に取られた」
「はい?」
「れーじにあげようと思ってたのにぃ…………うぅううわあぁああああ」
「」
0352この名無しがすごい!
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2019/01/25(金) 21:59:46.38ID:pcVsSyRi
引っ張ってしまいましたが、こういうお話なのでした
(待ってた人は)待たせてすまんかった
0353この名無しがすごい!
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2019/01/26(土) 05:14:48.78ID:G6FAGcXB
>>349
>>321続編でリベンジなるか、349氏がお題『偽物』『豪雪』を宣言! 黒ニーキャットの独壇場!
さあ前回、全力の防衛体制にもかかわらず30カラットのダイヤ・ペンダントをパパッと『偽物』の餅にされた、切ない警察が怪盗黒猫捜しを再開〜、
容疑者は黒で固めた黒河さん! 気づいたのかw 所持品をあらためさせて貰おうとにじり寄る警察、だが、
今度は捜査チームの牧原さんがファーストキスを奪われた〜何やってんだw 去った猫は、『豪雪』予報と発信機を横目に餅を頬張り、逃げるのはまだまだ餅食べてから、と余裕しゃくしゃく〜
ラストは大号泣の牧原さんが叫ぶ、ヤツは大事なものを盗んでいきましたあ〜、弱い…弱すぎるだろ警察、やられ放題に愛しいすらあるw 349氏が宣言お題をクリアーし、逆転劇はまだまだ遠い、そんな次こそよろしくEND!
0354この名無しがすごい!
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2019/01/26(土) 14:23:05.75ID:HPZOR0jQ
>>353
感想ありがとうございますw
実はこれでも上方修正されてるのですが、猫には敵わなかったよ・・・
0355この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/27(日) 21:59:51.54ID:klvdzar9
>>337

使用お題→『旅』『現代アート』『緑の絵の具』

【エメラルドの都まで】(1/2)

 あおが亡くなってから一年が過ぎた。今日は彼の追悼展を見に来ている。
 現代アート作家として知られつつあった彼だけあって、お客さんはそこそこ入っていた。
 世界中を旅して生み出された、数多くの作品たち。各地の風土や人々から着想を得た、豊かな色彩。
 その中で一点だけ、シンプルな……シンプル過ぎる配色の絵があった。
 暗い青の背景に、明るい緑で描かれたキャラクターたち。これは『オズの魔法使い』がモデルだろうか。

「やあ」
 気が付くと私は緑の絵の具になって、青い世界に立っていた。目の前には私と同じ、緑の……猫?
「ぼくはライオンちゃんだよ。ごきげんよう」
 それっていいのだろうか。何がとは言わないけど。
「あなたライオン? たてがみは?」
「ここだよ。がおー」
 彼はどこからかシャンプーハットを取り出して、穴から顔を出すように身に付けた。
「変なの。お母さんに怒られるよ」
「行こう。こっちだよ」
 私の言葉を気にする様子もなく、彼は先導してどこかへと向かう。
「ほら、こっちだよ」
 仕方ない。付いていってみよう。

 ライオンと私は、ただただ青いだけの世界を進む。
 いつの間にか、緑の子犬が一緒に歩いていた。この子は……。
「あ、いたいた」
 突然声を上げたライオン。前を見ると、緑の人影が道端に座り込んでいる。
「ライオンちゃん、この人は?」
「僕はね、ペットボトル人21号だよ」
 そう言って立ち上がる人影。
「がちゃーん。最強のロボットだよ」
「変なの。でもすごいね、よく作ったね」
「さあ、行こう。もう一人仲間がいるよ」
 そう言って歩き出すペットボトル人。私たちはどこまで行くんだろう。
0356この名無しがすごい!
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2019/01/27(日) 22:00:12.96ID:klvdzar9
【エメラルドの都まで】(2/2)

 ずうっと歩いた先に、その人は待っていた。
「あお」
「違うよ、僕はかかしだよ」
 いつの間にか大きくなった子犬が、今は緑色の彼にじゃれる。
「その子はルルでしょ。そっちのロボットは小学生のあなた。ライオンは、幼稚園の頃だったかな」
 緑に塗り潰されているから、表情は分からない。でも、こちらを見詰めていることは分かる。
「みどり」
「なあに、あお」
「僕と一緒に、旅をしてくれないか」

 *

「僕と一緒に、旅をしてくれないか」
 いつになく真剣な表情の晴人が告げる。
 作品制作のために、世界中を見て回りたいこと。知りたいことも、伝えたいことも、沢山あること。そのためには時間が必要で、もしかしたら一生、旅と制作を続けること。
「僕の隣で、僕のことも、僕の作品のことも、見守って欲しいんだ」
 私の答えは。

 *

「あお」
「うん」
 ライオンも、小さいあおも、かかしのあおも、私を見ている。ルルは、あおと私を見ている。
「この世界は、どこまで続くの」
「どこまでも。みどりが行きたいと思うところまで」
 この子たちは幻だ。あおはもういない。でも今だけは、私に話し掛けてくれる。
「行こう、あお。エメラルドの都まで」
 遠くに見える緑、そこまで。そこでお別れするまでは。
0357この名無しがすごい!
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2019/01/27(日) 22:02:25.78ID:klvdzar9
またギリギリですみません
使いやすいお題だったと思うけど、使いやす過ぎたのか
0358二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/01/27(日) 22:03:27.44ID:wuqWughy
お題『旅』『現代アート』『緑の絵の具』『偽物』『豪雪』締切

【参加作品一覧】

>>349【XXXXXX】
>>355【エメラルドの都まで】
0360この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/27(日) 22:06:16.95ID:GavEF7IN
希望
0361この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/27(日) 22:07:22.51ID:Sg2ZILwo
>>337
使用お題:『旅』『現代アート』『緑の絵の具』『豪雪』

【雪融け】(1/2)


 地吹雪の為に視界が真っ白に染まる。

「凄い所、来ちゃったな」

 豪雪地帯とは言え、スキー場で有名な土地だ。僕は軽く考えていたのだと、この時、本気で後悔していた。
 道こそあるものの、そこに車が通る事はほとんどなく、国道の両脇には3m近く雪が降り積もり、壁となって視界を塞いでいる。
 まるで雪で出来たダンジョンの様な有様だった。

「本当に、何でこんな事に……」

 分かって居るのだ。全ては自分の自業自得だとは。

 ******

 現代アートの画家を標榜して居た所で、絵を描かなければ認められる事は無い。僕は自身を追い詰める為にギャラリーを借りると、個展を開催する事を告知した。
 実際、今まで描いた絵も有る。だけど、僕はここに自身の目玉となる物を一つ描き上げたかったのだ。

「……」

 だがいざ、自分の象徴と成る様な絵を描こうと思った所で、そうそう描けると言う訳では無い。色々な事を考えては筆をとり、また止めを繰り返して居る内に、個展の開催日は近付いて来る。
 いい加減煮詰まった時、僕は思わず旅支度を整えると電車に乗っていた。
 何処ともない、何処か、都会の風景に疲れて居た事も有ったのだろう(自然の多い所へ)そんな風に僕は考えていた。
 そして……

「寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い」

 ガチガチと歯を鳴らしながら、僕はとぼとぼと歩いて居た。既に日は暮れ、吹雪はやまない、雪だけが白く、空には闇だけが広がっている。

(何だよここは! 僕しか人が居ないのか!?)

 誰にも会わず家も見えず。足元のアスファルトすら雪で埋まり見えない。コート越しですら容赦なく体温は奪われ、僕は本気で『凍死』と言う言葉が頭を過った。

「あんれ、こげなとこで、何したぁ?」
「え?」
0362この名無しがすごい!
垢版 |
2019/01/27(日) 22:09:48.33ID:Sg2ZILwo
【雪融け】(2/2)


 ******

 暖房をたいた家の中は温かく、灯油ストーブは体の芯から身体を温めてくれた。

「ほれ、飲め」
「あ、ありがとうございます」

 目の前にお出されたさいの目に切られた野菜がたっぷり入った汁を飲む。
 確かに熱かったが、飲み干すと、胃の底から温められる様だった。
 僕を助けてくれたのは地元の人だった。

「欲こんな所で住んで居られますね?」
「ん? まぁ、慣れだぁな」

 そう言って豪快に笑った。
 彼は、生まれてから今までこの街から出た事は無いと言う。だが、それでも、四季のハッキリとしたこの街から出て行こうと思った事は無いと言った。

(そんなもんかな?)

 僕は思う。だけど、確かにこの寒さを超えた後の春は一際美しいのだろうと思えた。

 ******

 カンパスに緑色の絵の具を置く。白と緑のコントラスト。
 家に帰ってくるなり、僕は絵を描き始めた。
0366この名無しがすごい!
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2019/01/27(日) 22:50:45.96ID:Ob7yAHTy
文庫本
0367この名無しがすごい!
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2019/01/27(日) 23:34:18.57ID:ulkgCpQS
希望と絶望ww

使い易すぎ逆にムズい
0368二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/01/28(月) 00:17:41.47ID:lnFAkQ1J
☆お題→『希望』『絶望』『豆まき』『砂』『文庫本』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→2/3の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>358より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0369この名無しがすごい!
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2019/01/28(月) 05:21:41.99ID:TAyySr3n
>>355
投稿21時59分ッ、寸前に間に合わせた355氏が息切らせ、お題『旅』『現代アート』『緑の絵の具』を宣言! エメラルドの都に向かう道!
さあ、ある『現代アート』作家と旧知・恋仲の語り手が、彼の追悼展にて『緑の絵の具』に同化したァ〜、緑色の登場キャラは、ごきげんようなライオン(w)と最強のロボ、子犬とかかし〜、
彼らの中に宿った作者の人生を、いま語り手は目にしている、そして遺された記憶の中で愛の言葉が蘇る〜
一緒に『旅』をしてくれないか…そう語ってくれた恋人は今はもうなきッ〜、しかし彼の作品世界にダイブをすれば、優しき色調、とぼけたキャラクター達が、懐かしき彼の心の形を強く強くかたちどる〜
創作とは心を映すものなれば、作品に出会う人がいるかぎり作者は永遠の旅の連れ立ちとなる、355氏がクリエイティブ邂逅ENDで宣言お題をクリアー、エメラルドの旅路案内がアーティスト魂に哀悼を捧げた!

>>361
続いて361氏が遅刻だァw 選択お題は『旅』『現代アート』『緑の絵の具』『豪雪』! ヘビィヘビィロンリーアート〜
さあ、スキー場で有名な『豪雪』地帯にやってきたぜ〜、『現代アート』画家を標榜する語り手が、個展のネタを捜し歩いている模様〜
創作に行き詰った語り手は、打開の一手を求めて『旅』支度を整えてきたのだが、3m雪が積もるとんでもない無人の雪野、あ、これ死ぬやつじゃねと予感するw 現れたのは第一村人、救済の言葉は「こげなとこで」だァw
生還した語り手がいまカンパスに置くのは『緑の絵の具』、そして何より忘れられぬ白の色彩、走る筆が心が震えた旅の思いを描き出す〜
すべて整った都会の街では心躍る体験すくなきゆえに、自ら苦難を作り出してしまう創り手のサガッ、この作品、投稿時間は361氏自身の産みの雪解けをも表しているようだw 乙だな、選択お題を見事連結、再起動ENDが決まったッ
0372この名無しがすごい!
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2019/01/28(月) 18:43:49.10ID:39nUOnqA
>>369
355です、感想ありがとうございます
ギリギリ何とか、いい感じにまとめられたかなぁ、と

>>361
『豪雪』地帯を異界訪問してるのが、主人公の立場として面白いような気がします
自作>>351では単に雪が降ってるのじゃよで処理したので特に
ともかく主人公は>>369心がとっても震えたのだろうなとw
0374この名無しがすごい!
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2019/01/29(火) 08:14:54.40ID:ilUCgMSC
>>349
警察と怪盗の攻防
果たして、最後に笑うのはどちらか?
怪盗の方には間だ余裕がありそうですけどねw

>>355
思い出と幻想が交錯する旅路
何処か不安定な雰囲気の世界観ですね
良い旅に成る事を祈ります

>>369
感想をいつも有り難うございます
最初は新潟県を走る美術館特急の話を考えていつのですが、上手く纏まらず、大雪のニュースを見て急いで書き直したら、こうなりましたorz

>>372
感想、有り難うございます
異世界に迷い込んで……と言うのも、成る程、面白そうですねw
0375この名無しがすごい!
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2019/01/29(火) 13:05:20.06ID:8ioIr0zs
>>374
感想ありがとうございます
349、少し強がってますが、まだ余裕ですねw
355、シュールさ、もやもや、伝わってるようで良かったです

>>361について、もしかして言葉足らずだったかもなのですが
主人公的には、豪雪地帯は既に異世界なんですよね
『雪で出来たダンジョンの様な』って自分で言ってますし
なので『地元の人』的には普通だけど、主人公的には『行きて帰りし物語』だな、と
0376この名無しがすごい!
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2019/01/30(水) 22:10:44.59ID:QdlOu5t9
>>368 前回できなかったから今回はちゃんと……
使用したお題:『希望』『絶望』『豆まき』『砂』『文庫本』

【メモ帳は大事】

 とある有名な小説家がスランプに陥っていた。
 次の作品が書けずに早数年、ホテルに缶詰めしても世界中旅しても良いネタが思い浮かばず、いい加減新しいのを書いて文庫本を出さないと生活がままならない。
 そんな絶望的な状況下で今日も公園のベンチに一人黄昏れていたら、まさかの神様からのお告げが。

「ハッ、このネタなら使える! 豆まきを最後の展開に絡めて……よし、このネタならいける! いけるぞぉ!!」

 幸運にも最高のネタが思い浮かんだ。あまりの会心の出来に一人で全力のガッツポーズをする。
 ただ、モノが素晴らしい分ネタの展開が複雑だった。伏線やら設定やら難しすぎる。忘れないように急いでメモろうとしてメモ帳を取り出そうとしたところ、今日はうっかり持ち出すことを忘れていた。
 さらにはケータイのようなものもない、ペンも持っていない。作家失格だが、ずっとスランプだったのだから仕方ないと自分に言い訳をする。言い訳する時間も惜しい。

 ここは自宅から近くの公園、人は他に無し、コンビニに寄ればメモできるものが買えるけど小銭しかない。そして急がないとネタを忘れてしまいそうだ。
 慌てた人間は突拍子もないことを考えるようで、自分は咄嗟に砂場に駆け寄った。指で砂に文字を書いてメモを取る。詳細を書けるほど砂は便利ではない。記号や略語も駆使して最低限のメモを完成させる。

 メモができた瞬間、背後にダッシュ。こんな雑なメモではどうしようもない。ちゃんとしたメモ帳を取ってきて、ちゃんとメモをし直さないと忘れてしまう。
 自宅のドアを蹴破る勢いで開け、隣人の怪訝な目を無視して公園へ飛び出す。案の定、この短時間でも細かいところを忘れ始めている気がする。それに先程は人がいなかったとはいえ、近所のお子様がいつ砂場で泥遊びをし始めないとも限らない。
 急がないといけない。

 公園についた。ほんの5分ほどの時間だったが、ネタの詳細を忘れ始め、しかも公園に人がいた。母親から離れて幼児2人がシャベルやバケツのおもちゃを手に、今まさに砂場の中に入ろうとしている。
 顔を真っ赤にしながら汗だくのオッサンがものすごい勢いで「待った待った!」と大声で砂場に走り寄ってくるのだ、そりゃ怖かっただろう。幼児2人が泣きだしはじめ、母親2人が我が子を守らんと走り寄ってきた。
 心の中では全力で謝りつつ、だがそんなことより砂場のメモの方が大事だった。幼児2人がおもちゃを放り出して砂場から離れよちよち走り去っていくことに心底安心しつつ、自分は砂場に走り寄る。
 全力で走って息が切れたが、その甲斐あった。辛うじて誰も砂場に入る前にメモを見ることができそうだ。弓手にメモ帳、馬手にペンを取り出していざメモを取らんと砂の上の文字を読もうとする。望むは自分の最高のアイディアのみ!

 やった、なんとかなったああああああああああああああっ!

 と思ったら何かに足を取られた。足元を見るとおもちゃのバケツが。
 ペンが空を飛び、メモ帳が握りつぶされ、砂場の砂が視界いっぱいに広がり、思わずバランスを取ろうと突き出した両手の先に自分の汚い文字が。

 あああああああああああああああああああああああっ!!
0377この名無しがすごい!
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2019/01/31(木) 07:08:25.47ID:In5Hyzny
>>376
作家ものが続く短編スレ、今回こそはと全選択の376氏が物書きのエゴに肉薄していく〜、砂場ブレイク!
さあ、ヒット作からこっち筆が乗らずに早数年、次の『文庫本』を出さねば生活できぬスランプ作家が、公園ベンチで呻吟している〜、
「『豆まき』を最後の展開に絡めて、よしいける!」と、ほんとにいけるかソレって感じのアイデア沸き出で、ひとりガッツポーズして不審者となった彼があたり見回す、
携帯なし、メモなしペンなし、なにもなし〜、唯一残った記録媒体、公園内の『砂』場のみ! 指で砂に文字を書き、アイデアを保全すべく即座に自宅のメモをゲット、公園戻って遊ぶ幼児を怒鳴り散らす〜必死w 幼児は逃げさり、作家が砂場のネタの無事に狂喜するとラスト、
おもちゃのバケツに足を取られて、Oh、けつまずいてグワシャENDだァw 『絶望』が『希望』に、そしてまた絶望へとカムバックする、むなしきアップダウンドラマを描き出した376氏が全選択どんまいクリアーだー
0379この名無しがすごい!
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2019/02/01(金) 07:20:08.86ID:Lgwl8p9M
>>376
お巡りさん、こいつですw
追い詰められた人間は、周りの事など気にしていられないのですねw
0380この名無しがすごい!
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2019/02/03(日) 21:41:57.87ID:lrjszM/k
>>368
使用お題:『希望』『絶望』『豆まき』『砂』『文庫本』

【#2/3#】(1/3)


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 自身の吐く息の呼吸音が五月蠅い。心臓の鼓動が痛い程の早鐘を打つ。(どうしてこうなった!?)そんな思いが頭の中を駆け巡った。
 時は2019年は2月の3日。いわゆる節分の日だ。

「ねぇ、豆まきしたいから、お兄ちゃん鬼やって?」

 ソファーで寝っ転がりながら文庫本を読んでいた俺に妹が掛けたのは、そんな可愛いお願いだったはずだ。

「ああ、良いぞ?」
「ありがと〜!!」

 笑顔の妹。手には小さな豆の入った桝。彼女はたどたどしいフォームで腕を振り上げ……

 ビシッン!!

「は?」

 顔の横を通り過ぎた煎り豆が、有り得ない音を立てて壁にぶつかる。それが僅かに掠っただけの頬から血が滲んでいた。

 俺の生存本能が最大限の警戒音を鳴らし、脱兎の勢いでソファーの陰に隠れる。

(な、何だ!? 何が起こった!?)

 チラリとソファーの陰から様子を窺う。そこから見えるのは、桝に盛られた煎り豆を掴み、腕を振り上げる妹の姿。
 それだけを見ればほのぼのとした節分の姿にしか見えないだろう。だがしかし、その笑顔の妹の姿は、先程の異常な威力の投擲とのギャップによって、むしろ異様さを際立たせていた。

「おにぃちゃ〜ん? 隠れてたらダメだよぉ?」

 ゾワリと背筋が震え、俺は咄嗟にソファーの陰から脱出する。

 バシバシッ!!

 床に跳ね返った煎り豆が、先程まで俺が居た空間を空しく通過した。

(跳弾……だと!?)

 有り得ない煎り豆の弾道に、背中に冷たい物が走る。その威力もさるものながら。彼女の異様さにびびった俺は、みっともない程に慌てふためいて廊下を走り逃げた。

「……逃げちゃったか、でも、“狩り”は、これからだよ? おにぃちゃん!」
0381この名無しがすごい!
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2019/02/03(日) 21:45:32.07ID:lrjszM/k
【#2/3#】(2/3)


 ******

 表向き、平和そうに「おにぃはぁ外、ふくはぁ内」等と言いながら豆を投げている妹ではあるが、しかし、俺の姿を視線の端にでも見つけると、あの異常な威力の豆を放ってくる。
 執拗に追い回してくる妹を何とか凌ぎつつ様子を窺っていると、妹の行動にパターンがある事が分かった。

 しばらく普通に豆をまいた後、必ず数分の間が空くのだ。どうやら、豆が無くなった事で補充をしに行っているらしい。

(……桝に入るだけの量しか持ってこないのか?)

 一体、何故そんな枷を自らに嵌めているのかは分からないが、その時が移動のチャンスではある。パラパラ……パラパラ……と、豆をまく音が聞こえる。
 さっきまでの様子から考えれば、後、一、二回まけば補充に行くはずだ。

 隙を窺う。音が止んで……今だ!!

 廊下の角から脱出する為に飛び出す俺の目の前には、掴んだ煎り豆を振りかぶった妹の姿。

(何故だ!! もう、豆は無い筈じゃぁ!!)

 驚き、目を瞠る俺は、その拍子に足を滑らせ尻もちをつく。

 ジャリ……

「砂ぁ!?」

 おそらく先程の豆のまかれた音は、この砂をまいた為に鳴った物だろう。桝の豆を減らさず、俺を罠にかける為に……(そこまでするかぁ!?)そんな思いが込み上げる。

 だが、今はそんな事を考えている時ではない。妹の豆は当たり所が悪ければ失明では済まないだろう。

「ぐわ!!」

 ズビズビッと豆が身体にめり込む。だが俺は、持っていた文庫本で辛うじて顔だけは守ると、それを妹に投げつけた。

「きゃ!!」

 一瞬の隙。俺は妹の脇を潜り抜ける様にダッシュすると、玄関扉に手を掛ける。いくら異常な威力とは言え、所詮は煎り豆だ。スチール製の扉なら貫通出来ないだろうと思ったからだ。

「もう! 鬼が反撃するなんて、ルール違反だよ!!」

 すぐ背後からの妹の声。無防備な背中に、あの威力の豆を投げつけられたらどうなるか!
 俺はみっともなくも涙や鼻水を流しながら、必死で玄関を開く。
 ああ! 遅い!! 何故、俺の体はこんなにゆっくりとしか動かないんだ!!

 目の端には、すでに投げつけようとしている妹の姿。ゆっくりと、だが、俺の動きよりは確実に早い動作で手が振り下ろされる。
 豆が彼女の手を離れ、俺に迫って来る。

 嫌だ!! 何故、俺がこんな目に!!
 アイツの取っておいたアイスを食べたからか?
 それとも、勝手にノートをメモ帳にしたからか?
 まさか、アイツのぬいぐるみをエアガンの的にしていたのがばれたからか?

 誰か! 助け……
0382この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/03(日) 21:48:34.76ID:lrjszM/k
【#2/3#】(3/3)


 ******

「お兄ちゃん、どうしたの?」
「!! …………?」

 心配そうに覗き込む妹の姿に、しかし俺は一瞬ビクリと体を強張らせる。

 ……………………
 …………
 ……

(夢?)

 ソファーで寝落ちしていたらしい俺は、嫌な汗をかきながら体を起こす。
 心臓が激しく脈打ち、喉が渇いて居る。

「何だよ、夢かよ……」
「すっごい汗だよ? お兄ちゃん、お水飲む?」
「ああ……」

 そう言って台所に向かった妹の後姿を俺は酷く落ち着かない気分で眺めていた。

 ******

「え? 何? 何で?」
「良いだろ? 恵方ロールだってさ、今年は豆まき止めて、これにしようぜ」

 数十分後、コンビニから帰って来た俺は、妹に恵方ロール……フルーツ入りのロールケーキを買って来ていた。

 ……特に深い意味は無く。
0390二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/02/03(日) 23:57:12.00ID:Hy+0Gn14
☆お題→『ロリ』『戦車』『安価』『SF』『2ch』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→2/10の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>383より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0391この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/04(月) 08:25:11.69ID:VbpGER0c
>>380
前回お題ラストデイ、2019年2月3日は節分の日、380氏が用意周到スタンバイOK、生死を賭けた全選択バトル、マメウォーズin自宅!
さあ、幼き妹に『豆まき』するからお兄ちゃん鬼やって〜と声かけられて、兄妹水入らずのごっこ遊びがはじまった模様〜、さ、ここで、あどけない妹がふわっと投げた豆が、…ビシッ、ビビシッ!! 散弾銃乙w
跳弾が壁を削る音を背に、兄の鼓動は痛い程に早鐘を打っている〜 だが、音のペースに隙がある、そうだ枡に豆を補充するリロード間隔を掌握すれば、しょせんは子供、楽勝よ、って思ったら、
『砂』を利用した妹によるリロード・トラップが炸裂w 兄は『文庫本』を投げつけ回避、はいここで走馬灯的なアレ、時間の流れがスローになるやつになって、『絶望』のピッチングから放たれた散弾豆が、ついに、彼を射抜き、
はい夢オチw 悪夢が『希望』に転じる生還バトルを描ききった380氏が全お題を撃墜、さらに節分の日を節分ネタで撃ち倒す、二連砲END乙乙〜!
0393この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/04(月) 19:55:21.68ID:SgyclDd6
>>391
感想、有り難うございます
都市伝説的な感じにしようか迷ったのですが、夢オチになりましたw

>>392
感想有り難うございます
#は、ハッシュタグのつもりでした
0395この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/09(土) 22:23:44.19ID:3MMfqGhA
もうだめなのかねぇ。底辺スレとかで露骨に勧誘したら誰か来ないかな?
0398この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/10(日) 12:57:05.53ID:mx26xrOr
前は練習のつもりでよく書いてたけど
なろうでの連載が始まったらそっちに手を取られすぎて……
完結したら参加かなー

>>395
初心者に短編を書くことでの地力の伸ばし方を啓蒙したら増えるかも
0399この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/10(日) 18:31:13.85ID:Mq0/93Pw
>>390
使用お題:『ロリ』『戦車』『安価』『SF』『2ch』

【光陰アロー】


 不意に懐かしく思ったのは、スーパーに良く有る、安価なオモチャ売り場での事だった。

「持ってたなぁ、これ」

 2chで前と後ろにしか動かないリモコン戦車。
 昔は『SF〜』とか銘打っていたそれが、時代なのか、やけにロリっ娘な萌えキャラが上部ハッチから顔を覗かせている。

 純情な少年だった昔なら、おそらく手に取る事を躊躇していたであろうそれを一端の中年オタクと成った俺は、ためらいなく手にする。

「へぇ……」

 SFと銘打っていた時は、緑の車体に直付けのミサイルや謎のバルカン何かが付いていたが、今はシンプルに成っているとは言え、赤銅色のメッキになってるせいで、あの頃よりチープさが際立ってしまっているが、しかし……

「あれ? 線がない! え? 赤外線?」

 説明を読む限り、赤外線で操作するらしく、リモコンの線がない。

「俺がラジコンを組み立ててた時は、もっと、でっかいプロポが必要だったんだけどなぁ」

 ラジコンと赤外線操作では色々違うのかもしれないが、こんな安価なオモチャでさえ技術革新が有るんだなぁ等と、感慨深くなったのだった。
0400この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/10(日) 22:02:35.49ID:PgNY+det
>>390

使用お題→『ロリ』『戦車』『安価』『SF』『2ch』

【ラジオと戦車】(1/3)

 ラジオから流れる古い音楽。座席から伝わる振動。モニターに映る乾いた風景。
『退屈ねー』
 どこか平坦な女の声、合成音声。この車体、単座自動戦車の制御ユニット、そのつぶやき。
「退屈なのが一番だろ。つーかよ、お前らに『退屈』なんて感情があるのか?」
『あるわよー、失礼ね』
 彼女は人工知能や機械頭脳とは違う、らしい。
 生体ユニット。
 人間を元に作られた強化人間。軍用、車載用に調製されている。搭載された車両は、高度な作戦行動を無人で遂行できる。
「いつも思うんだが、お前らって、人間、だよな?」
『そうね』
 彼女らは、法律上は人間として扱われない。作られた当初は、それに関する議論もあったと聞くが。
「俺は、お前の顔を一度も見たことがないんだが。この座席の後ろに格納されてるんだよな?」
『そうね』
「窮屈じゃないのか?」
『全然』
 狭い空間に押し込む都合上、彼女らは人間の子供程度の大きさに作られ、そこから成長しない。
 年に一度、点検の時だけ外に出される。整備士の知人が言うには、すげー美少女、らしい。
『外は寒いし。カプセルの中の方が快適』
「そんなもんか」
 ロリ美少女が入っている小型戦車。通称ロリタンク、略してロリタンとも呼ばれる。
『そんなもんよ』
 俺は、そんなロリタンの搭乗員だ。
0401この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/10(日) 22:03:16.73ID:PgNY+det
【ラジオと戦車】(2/3)

 外は快晴。敵影なし。前線から少し離れた荒野には、低い木がまばらに生えているだけ。
「暇だ」
 人っ子一人いない。動物の姿も見えない。
『暇なのが一番でしょ。こっちは忙しいんだから』
 ロリタンの搭乗員は、基本的に何もすることがない。すべてを処理するのは、生体ユニットの彼女。
『資格の勉強でもしたら?』
「あのなぁ。こんな揺れる車内で勉強なんかできるかよ。酔うだろ」
『ふーん。人間って大変ね』
 大した感慨もなさそうに言う。
 一定の重量を超える無人兵器には、一名以上の搭乗員を置く。これは条約で決められている。
 兵器の暴走を防ぐ、というのは建前で、これは大国の都合だ。安価で兵員不要な無人兵器。これは小国に有利なのだ。兵士の数を上限として、兵器の数を制限する。人口、労働力に余裕があれば、これでも無人兵器の利点は生きる。
「お前らはさ、どうして機械じゃないんだ? 生体ユニットにメリットなんてないだろ」
 仕事のない搭乗員と何が違う?
『さあ? 同じ仕事をさせるなら、機械にしろ生物にしろ安い方がいい。機械では難しい冗長性もある。緊急時には人間の姿で行動できる』
「機械より安い人間か」
『ま、本当はどっちが安いのかしら。でも安くて優秀なのは本当よ』
 俺より安く、俺より優秀な生体ユニット。そして俺は、暇だ。
0402この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/10(日) 22:03:44.88ID:PgNY+det
【ラジオと戦車】(3/3)

 ラジオからは音楽が流れている。
 第一チャンネルは政府のラジオ局が占有している。これは聴いても詰まらないし、聴く意味もない。
 第二チャンネルは開放されている。こちらは民放だが、電波が弱いことも多い。すると聴こえるのは海賊ラジオ局だ。
『なーんか、つまんなーい。アンテナ回すわね』
 たまたまだと思うが、少し高い場所に来た。ここなら電波が入りやすい。
「お前ラジオ聴いてたのか。つーかよ、勝手に変えんな」
『いいじゃない。面白くないもの』
 ちなみにだが、ラジオは、この二つのチャンネルしかない。
 アンテナが回る。民放。無音。途切れ途切れのクラシック。無音。ジャズ。無音。宣伝放送。無音。
『あっ、これって』
 男性歌手の声。明るくゆったりとした曲。歌詞は英語だろうか。
「知ってる曲か」
『……昔ねー、これが好きなやつがいたわ』
「昔の男か」
『そうね。サンフランシスコがどうしたこうした、っていう歌よ』
「サンフランシスコ?」
『昔の地名』
「へー」
 俺の先輩の搭乗員が好きだった曲か。
 そのまま言葉を発することなく。俺たちはその曲に聴き入った。
0405この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/10(日) 22:08:34.46ID:gGFKGmwO
死別
0410この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/10(日) 23:19:13.24ID:PgNY+det
 受ける
>かわす<

そしてとうとう遅刻してしまった
ごめんなさいです
0411この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/10(日) 23:20:08.00ID:PgNY+det
>>399
正直、これくらい短くまとめたいものです・・・
ロリと戦車には郷愁を誘うものがあるのだろうか
0412二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/02/11(月) 00:47:04.26ID:E2d/217p
☆お題→『死別』『ラッキー』『雪だるま』『鍵』『肉』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→2/17の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>403より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0413この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/11(月) 08:12:10.77ID:1R/ZUH31
>>399
大寒波でスレも凍結〜、399氏が懐古の暖力でエンジンをかける、全選択、進め、ザ・ラジオ・コントロール!
さあ、やってきたのはオモチャ売り場〜、語り手が『安価』な戦車のラジコンを手にして「持ってたなぁ」と、感慨深げにひとりごち〜、
『2ch』プロポで動作する『SF』と銘打たれたあのリモコン『戦車』には、かつてミサイルなどが搭載されていたのだが、今は硬派も堕落して、搭乗するのは『ロリ』キャラだw
恥じらう心を失った彼が人目を気にせずロリっ子を舐めまわすように眺めていると、そういや、ん、線がない、赤外線!? と驚愕ッ、そう、時代の波はラジコンにも及び、
車体ボディに詰まるのは今や萌えと、無線テクノロジー、そんな時代もあったねと懐かしむ気持ちを作品に託した399氏、シャープにお題全選択を突破、動け動けとスレスト溶解ッ!

>>400
続いて400氏がタイムオーバーで突撃ィ、全選択〜、近未来な非人道兵器はいつでもマニアックなロマンをうたい続ける!
さあ、舞台は未来『SF』世界、高度な作戦行動を無人で遂行できる能力をもった軍用・単座自動『戦車』の車内にラジオ音楽が響き、乗り手二人は退屈をこぼしあっている模様〜、
って片方は乗り手じゃない、この戦車、もう一人は座席の後ろに格納されし子供サイズの強化人間、『ロリ』美少女〜、SFらしい非人道だw
機械よりも『安価』なロリが封入されしタンク、通称ロリタン! 内部の二人はラジオ『2ch』に流れる古き地名の曲を聴き、これが好きなヤツがいたと想いを馳せるロリタンコンビ、
科学の力が身の回りを高速でペイントしても、音楽、記憶からもの懐かしさを感じ味わう人間の動作は不変なり〜400氏、お題5つをミュージック・テイストのワンシーン切り取りに賭けフィニッシュ!
0414この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/11(月) 13:37:01.11ID:rQtNDTsw
>>413
400です、感想ありがとうございますー
お題を単純に足し込んだら、こんな感じになりました
0415この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/12(火) 13:47:09.10ID:D1ll2qOn
>>411
感想有り難うございます
自分的には、この短さで大丈夫だろうか? と、戦いていました

>>413
感想をいつも有り難うございます
お題が有るのでディティールは違っていますが、ほぼ実話ですw
0416この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/12(火) 16:03:48.72ID:D1ll2qOn
>>400
少し荒廃した紛争地帯のイメージですね
やはり、生体部品は永遠のロリなのでしょうねw
0418この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/17(日) 01:27:56.45ID:sULVXbkp
>>412 使用お題→『死別』『ラッキー』『雪だるま』『鍵』『肉』

【泣かない人形】(1/3) 


親との死別をラッキーだと思うのは何度目だろうか。

雪に包まれた銀世界で一人、俺は親だった肉を頬張る。

俺の日常が引き裂かれてから体感時間でどれだけの時が過ぎたのか解らない、だが絶対時間なら解る。

コレは旅行中だった俺達家族の乗る車を謎の光が包んだあの瞬間から10分後の出来事だ。

二泊三日のスキー旅行、滅多にない家族の時間に起きたアクシデント、車を包んだ光は運転中だった父の視界を奪い車はガードレールを突き破り崖の下へ落下、“俺を含めた”家族はそこで死んだ。

俺は死んだ筈で、両親は飢えた俺に食い尽くされた筈で、筈で、筈で、筈で、事故の後に俺に起こった全てが否定された世界を俺は延々と繰り返す。

俺の人生は何時の間にかバグっていた、ゲームオーバーは消え去り、代わりにセーブデータのロードが居座ってしまったらしい。
0419この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/17(日) 01:29:37.68ID:sULVXbkp
【泣かない人形】(2/3)


俺はこの後、雪だるまを見付けて人の痕跡であるそれの周りにある足跡を人の物と勘違いしてしまう、人に良く似たそいつ等は言葉の通じない化け物だった、初対面の人間をあっさり殺すような危険物だ、信用してはいけない。

そして前回、俺は雪だるまの中に鍵が紛れ込んでいるのに気付いた、その鍵の鍵穴には心当たりがあった、森の中に怪しい小屋を見付けた時は鍵が閉まっていて入れなかった、あの鍵で入れれば俺は化け物達の山狩りから逃れる良い隠れ蓑になる。

俺は爆発した車の中でレアに焼きあがった両親をバラして運ぶ、冷たくなった鍵をポケットにしまい、車のドアの上に食料を乗せて、小屋へ向かう。

この状況に疑問は尽きない、繰り返す度に疑問は解消するどころか増えていった、例えば俺は本当に俺なのだろうかとか、世界五分前理論よろしく俺の半生は五分前に生じた妄想やインプットされた記憶ではないか?

そんな疑問は。

小屋の中で全て解けた。

俺と全く同じ姿の人間が意志のない人形のように吊されたその場所で、死んだ筈の両親そっくりな男と女が拍手をしながら俺に語った。

記憶の引き継ぎに成功した俺は永遠の命を持つ“人形”だと。
0420この名無しがすごい!
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2019/02/17(日) 01:31:26.66ID:sULVXbkp
【泣かない人形】(3/3)


二人が言うには全ての失敗を記憶しこの場所に俺が辿り着けばそれが記憶の劣化や消失を防げていると言うことになる、と言う事らしい。

最後に俺は尋ねた「俺がアンタ達と過ごした今までの記憶は何処から持ってきた?」と。

人形が自分を人間だと思いこむのに必要な人間としての記憶の出所が全て架空の物ならば、記憶の引継の実験なんて低レベルな事をする必要はない。

聞けば二人はどうでも良さげに“それ”を指差した、得体の知れない液体で満たされた水槽に浮かぶ脳味噌、それが自分の物だと気付くのにそう時間は掛からなかった。

「この脳も元の体も使えない、お前の身体は半年前の事故でグチャグチャになってしまってね無事だった脳もお前の新しい体に拒否反応を示してしまってね、仕方が無いから脳の中の情報だけを取り出して後へ全部新しくしたんだ」

「これで私達は一緒に居られる、永遠にね」

笑う両親に合わせて俺の口が笑う。

可笑しいな、俺は俺の筈なのに記憶以外は全部別物、泣き顔なんて二人は見たくないから、どんなに苦しくても、どんなに悲しくても、俺は涙を流さない。

ずっと不思議に思ってた両親を食っても俺は泣かなかった難度殺されようと泣きはしなかった。

だって俺は俺じゃなくて、俺にそっくりなタダの人形だから。

両親の為に笑い続ける人形だから。


ーーENDーー
0421この名無しがすごい!
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2019/02/17(日) 07:12:35.93ID:GbxnImGp
>>418
宣言お題は全選択! 寒そうなお題をどう使うか418氏の挑戦を見よ、ドール・インザ・スノウ〜
さあ、ひたすら雪の銀世界で自動車事故に見舞われし主人公が、親との『死別』は『ラッキー』だったと言いながら、さっそくその『肉』を食む、とんでもない極限状況〜
どうやら事故以降、謎のループが起こっているらしく、主人公は現地民に狙われているw 山狩りから生き延びるため、トライアンドエラーを繰り返し、『雪だるま』に隠された小屋の『鍵』をゲット、なんだかゲームのようだぜと小屋にINすると
主人公のボディが吊るされた小屋の中で死んだはずの両親が、拍手している!? 全ては人形製作師の驚くべき実験か〜、かつて事故で失われし主人公を復元すべく、人形を模造し続けたマッドサイエンスな親が笑ってて、これは闇が深いw
ラスト、涙を忘れた自身の謎に答えを出した主人公が、心で泣いて顔を笑わすマッドEND、複雑な物語構造を練り上げて見せた418氏、うーん、ここんとこの冷え込みにふさわしきクールなクリアーだ!
0422この名無しがすごい!
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2019/02/17(日) 10:40:58.49ID:sULVXbkp
>>421
感想ありがとうございます、深夜にコレを書き上げた時は心が冷え切ってました鬱エンドは精神衛生上良くないですねwww
0423二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/02/17(日) 22:04:07.86ID:pWAlIfuA
お題『死別』『ラッキー』『雪だるま』『鍵』『肉』締切
【参加作品一覧】
>>418【泣かない人形】
0425この名無しがすごい!
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2019/02/17(日) 22:09:35.03ID:jic1WmrV
お気に入りの靴下
0426この名無しがすごい!
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2019/02/17(日) 22:12:33.76ID:HNw99CO3
リングガーター
0428この名無しがすごい!
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2019/02/17(日) 22:33:12.32ID:sULVXbkp
中学校
0430二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/02/17(日) 22:56:13.43ID:pWAlIfuA
☆お題→『お気に入りの靴下』『リングガーター』『USB』『中学校』『優しさ』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→2/24の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0432この名無しがすごい!
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2019/02/17(日) 23:23:29.77ID:sULVXbkp
>>431
ふとももに付けてる輪っか、ガーターベルトで靴下を固定するやつ
0434この名無しがすごい!
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2019/02/19(火) 03:48:02.97ID:efwCBj41
Ultra Super Busu
0435この名無しがすごい!
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2019/02/19(火) 13:25:38.98ID:i4ed04AI
Umai Sangen Buta
0436この名無しがすごい!
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2019/02/19(火) 13:46:21.60ID:Ugz40MBZ
>>431
峰不二子がスカートの下に銃を隠し持ってたシーン有るでしょ?

銃を太ももに固定してたリングがガーターリング
0439この名無しがすごい!
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2019/02/23(土) 20:51:38.74ID:2ZN7kdIu
>>430
使用お題 : 『お気に入りの靴下』『リングガーター』『USB』『中学校』『優しさ』

【思い出は風化しない】(1/3)

私は今、小学6年生。もうあと半年ほどすれば小学校を卒業、中学生となり中学校へと進学する。
私にはお気に入りの靴下がある。そう、今履いているこの白い星柄の可愛い青地のハイソックスだ。
2年前の小学4年生の時の誕生日に買ってもらった物で、とても気に入ってる。
でも2年も履いていればさすがに古くなって繊維が緩くなってくる。
そのためか少し歩くだけでもズルッと垂れ下がってしまい、その度に伸ばして元に戻す。
それを見た両親はリングガーターとかいう靴下がずり下がるのを防ぐ道具みたいなのを買ってあげようかと
勧めてきたけど、なんか変に目立ちそうで嫌だから私は拒否した。
多少ずり下がっても気にしない、私はこのハイソックスが大好きだ。
0440この名無しがすごい!
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2019/02/23(土) 21:06:39.60ID:2ZN7kdIu
【思い出は風化しない】(2/3)

だけど中学校に進学するとちゃんと決まった制服を着て行かないといけないから
このハイソックスを履いて行けないとなると少し寂しい気持ちになる。
ま、まあ休みの日に履けれるから別にそこまで気にならないかなあ、なんて。
ある図工の授業のこと、アクシデントが発生した。クラスメートの男子の不注意で
赤の絵の具が私のハイソックスにベチャッとかかったのだ。
「ちょ、ちょっと何するのよ!」
「わ、悪ぃ悪ぃ。わざとじゃないから許してくれよ、な?」
男子を睨みつけるもとりあえず水道へと走って急いでハイソックスを脱ぎ、水で洗うが
絵の具というのはそう簡単に落ちるものじゃない。必死にジャブジャブ洗うも赤の絵の具は
こびりついてしまった。学校が終わるや否や、私は猛スピードで家に帰り、母にハイソックスを渡す。
「母さん、お願い!このハイソックス綺麗にして!」
翌日、物干し竿にかかったハイソックスを見るが赤の絵の具はほとんど落ちなかった。
私はもう放心状態だった。2年も履いてきたお気に入りのハイソックスをもう履けなくなるなんて。
そんな私を両親は元気付けようと必死だったが、私の気分は晴れなかった。
夕御飯を食べた後、リビングで一人テレビを見ていると母が入ってきた。
「あのハイソックス、よっぽど大事にしてたもんね」
「う、うん…でも今はその話はしないで…」
「母さんはね、あなたの物を大切にする優しさがすごく好き。尊敬しちゃうくらいにね」
0441この名無しがすごい!
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2019/02/23(土) 21:16:16.34ID:2ZN7kdIu
【思い出は風化しない】(3/3)

「お、お母さん…」
「でももうそろそろ気持ちを切り替えなくちゃ。どんなに大切にしている物でも
いずれ別れというのは来るものなの。あのハイソックス、どうするの?」
「そうだなぁ…」
捨てるのはさすがに嫌だから、私はそのハイソックスを箱に入れて物置に保管しておくことに決めた。
その後、父がUSBに保存していた色んな写真を見せてくれた。
その中にはお気に入りのハイソックスを履いた私の写真がたくさんあった。
「あのハイソックスを履いているお前って本当に幸せそうだ。父さんも母さんも見てると本当に癒されるよ」
私も思わず微笑まずにはいられなかった。

小学校を卒業し、私は中学生になった。今もよくあのハイソックスのことを思い出す。
また今度物置から出して履こうかな。もちろん家の中でだけど。
もう今は絵の具で汚れてしまったことなんてほとんど気にしなくなった。
あれはあれで芸術品みたいになった、と思えばそこまで悪くないなぁと。
明日物置から出してあげるから、それまで待っててね。
私の愛しいハイソックス…

おしまい
0442この名無しがすごい!
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2019/02/24(日) 08:20:53.75ID:QnZSix3K
>>439
趣味性の高さで容易には使えないキラーお題『リングガーター』登場w お構いなしに全選択で439氏が執筆開始、思ひでシューティングスター、一張羅の星!
さあ、『中学校』進学を間近に控えた主人公が、青地に白星のハイソックスをずり下げて履いている〜、二年ものであるためゴムがへたるが誕生日の品、『お気に入りの靴下』だ〜
両親はゴム劣化を『リングガーター』で補強しようなどと、さりげなくエロティックな提案をするのだが思春期の主人公は、悪目立ちするのを嫌気し、これを拒否〜
それで元気に学校へ履いていったらば、赤絵の具を浴びる悲劇が起こったァ〜! 色味の変わったハイソックスを手に放心状態の主人公が、その『優しさ』に心打たれた両親と、でも切り替えようねと『USB』の画像に残った思ひ出をいとおしむッ
中学校に進学し、また履いてみようかなと、オンリーワンのハイソックスを取り出す主人公なヌクモリEND〜、439氏、はじめから終わりまでソックスラブを満たし、やわらかい愛情を描き出してみせた、全選択クリアーだ!
0443この名無しがすごい!
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2019/02/24(日) 16:38:05.56ID:/QkQx56g
文体と内容が合ってるし、主人公が(中学生ではなく)小学生なのがいいと思ったー
0444この名無しがすごい!
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2019/02/24(日) 21:54:44.52ID:VMzeXTjs
>>430
使用お題:『お気に入りの靴下』『リングガーター』『USB』『中学校』『優しさ』

【残念な兄妹】


「奈多祢、余ってるUSB無いか? ……って、いないのか? ん?」

 部屋の中央に落ちていたソレを手に取り、ミニョンミニョンとそれを弄びながら「何だこれ?」と虎彦は一人呟いた。
 今、中学校に通っている妹の部屋でソレを見つけた時、一瞬、下着の仕舞い忘れかと思ったのだ。
 そうだったとしても、知らん顔で片付けてやるのが兄の優しさだろうと思い、それを手に取たったのだが……
 レースをふんだんに使い、一部シースルーに成って居るそれは、シュシュにしては大きすぎ、チューブトップブラにしては小さすぎる。
 ピラリと眼前にソレをぶら下げながら矯めつ眇めつ眺めるが、虎彦の知識には、類似する物さえ浮かばなかった。

「あーーー!!」
「ん? 奈多祢か?」

 妹ん叫び声に振り返った虎彦の見た物は、“お気に入り”だと彼女の言っていた二―ソックスに包まれた彼女の膝だった。

 ******

 鼻血を流し、気を失った虎彦を見下ろす奈多祢は「やっちまった」と呟いた。
 彼女がソレを手に入れたのはほんの好奇心からだった。
 最初はお気に入りではあるが、最近古くなって来た二―ソックスの代わりを手に入れようとカタログのページを探していた彼女だったが『これで彼を悩殺しちゃおう!!』と言う煽り文句につい引かれ、思わずソレをポチってしまったのである。
 だが、それを実際に身に着けてて見て「これはないわ」と結論を出したのだ。

 当初の予定では、ソレ……リングガーターに白いストッキングを見た、やや脚フェチの兄が「素敵すぎるぜ! 奈多祢!!」と、鼻血を流す程、興奮するはずだったのだが……

「どうしてこうなった」

 結果としては鼻血を流している兄を見下ろしながら、奈多祢は途方に暮れるしかなかった。
0445二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/02/24(日) 22:03:28.80ID:8Volawki
お題『お気に入りの靴下』『リングガーター』『USB』『中学校』『優しさ』締切

【参加作品一覧】
>>439【思い出は風化しない】
>>444【残念な兄妹】
0449この名無しがすごい!
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2019/02/24(日) 22:07:41.07ID:ASRHeKnP
スカイランタン
0451この名無しがすごい!
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2019/02/24(日) 22:11:28.41ID:Tu7ptGNe
assértion
0454二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/02/25(月) 00:42:14.39ID:fqW5j8lP
☆お題→『料理人』『嫉妬』『スカイランタン』『大切』『assertion』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→3/3の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>445より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0455この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/25(月) 07:12:38.62ID:Io2acYIk
>>444
前回、ソックス回のトリをつとめる444氏による全選択は、微エロラブコメを発現させた、浴びろ、みにょん・ハイキック!
さあ、さっそく余っている『USB』はないかと、『中学校』に通う奈多祢さんの部屋に入り込んだ兄が、みにょんみにょんと何かをつまんだ〜、余っているUSB…w
さて弾性をもつその何かは、レースをふんだんに使い、一部シースルーのかなりエロい、これはあの、勝負するやつ? だとしたら変態、知らん顔が『優しさ』か! いやしかしなにか形状が違う、と、
訝しむ兄が振り返ると、『お気に入りの靴下』を履いた奈多祢さんの膝が兄の鼻を吹っ飛ばすゥ! 奈多祢さんが脚フェチの兄を悩殺すべく取り寄せた、『リングガーター』付き白ストッキングの危険物は正常に効果を発揮することもなく、
兄を暴行させるのみとなってしまったぜw 立ちすくむ奈多祢さんによる、どうしてこうなったオチが決まり、444氏、難所『リングガーター』をうまいことハイライトに活かす、全選択スマート・フィニッシュEND!
0456この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/25(月) 08:43:01.52ID:yipBN9B9
朝ションか把握
0457この名無しがすごい!
垢版 |
2019/02/25(月) 18:43:41.68ID:1NWRhOFr
遅レスですが……
>>418
両親の執念が実ったのか? それとも少年の未練が勝ったのか?
しかし、歪な家族はこのまま生きて行くのでしょうね……

>>439
例えどれ程、気に入っていた物でも、やがて手放す事になりますよね
それでも、色褪せない思い出になるようにと心を配る親御さんの優しさが素敵だと思いました

>>455
感想有り難うございます
少々短いかな? と思いましたが、ちょっとアレな兄妹の一幕を楽しんでいただけたなら幸いですw
0459この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/03(日) 22:00:16.66ID:pGvVm5W0
>>454
使用お題:『料理人』『嫉妬』『大切』『スカイランタン』『assertion』

【小さなお店の物語】


 突然だけど、アサーションって言葉を知ってるだろうか?
 表明、自己主張、意見表明とかって意味の言葉で、「人は誰でも、自身の意見や要求を表明する権利がある」って立場から自己主張するってコミュニケーションの方法らしい。
 で、何で俺がこんな事を考えているかって言うと。

「いい? あなたの所のお店なんて、わたし達のグループのお情けで存在して居られるの、分かってる?」
「あ? え?」
「そもそも、地元の常連だけで成り立ってるお店なんてナンセンスなのよ!」
「いや、でも……」
「リピーターは大切だけど、新規の客を開拓できる能力が無いのなら先細りするしかないの? 理解してる?」
「と言うか、さ……」
「あたしは慈悲で言ってるのよ? お情け? あまりにも貧相なこのお店しか経営できていないアンタでも繁盛できる為の力添えをしてあげようって話? わかる?」
「いや、だから……」

 現在進行形でそんな自己主張も出来ない状況に追い込まれているからだ。

 俺の名前は大貫 京太郎。一応、料理人ってヤツだ。と言っても、交通事故で亡くなった親から受け継いだ洋食屋を細々と経営してるだけだから、大したもんじゃないんだけど……
 目の前で、マシンガンの様に俺を捲し立ててるのが笹内 加乃葉。食品関係大手の笹内グループの御令嬢で……一応、俺の幼馴染。

「だから! こんなちっぽけなお店、売っちゃって、家のグループに入りなさい!!」
「い・や・だ!!」
「何でよ!!」
「嫌だからだ」
「!!……」

 こうして、こいつが俺に絡んで来るのも数えられない位だ。そんなに立ち退かせたいのだろうか? コイツにとってはちっぽけな店かも知れないけど、俺にとっては亡くなった両親から受け継いだ大切な店だ。
 確かに、東京のフランス料理店で修業していた俺は突然の不幸でこの店を継がなければならなくなった。だけど、そんな折に支えてくれたこの商店街の人達の温かさを忘れられないし、恩にも報いたい。
 だから、そんなに簡単に明け渡すつもりは無い。

「何よ!! お店とあたし、どっちが大切なのよ!!」
「この店だよ!!」
「!! …………京太郎のば〜かぁ!!」

 涙目になった加乃葉が、店を走って出て行く。全く何がしたいんだ……
 いや、分かってる……分かってるんだ。
 アイツは、昔した約束を覚えているんだ。
 あの雪まつりの日、スカイランタンに託した俺の夢。

『世界一の料理人に成る』

 二人で空に飛ばしたあの嫁の事を……
0460この名無しがすごい!
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2019/03/03(日) 22:03:05.60ID:sO1KxbGl
>>454

使用お題→『料理人』『嫉妬』『スカイランタン』『大切』『assertion』

【地獄の料理人】

 私は地獄の料理人。客は地獄の悪魔たち。彼らの好みに合わせて料理を作り、対価を受け取る。それが私の仕事。
 料理の材料は人間たちの感情、想念、それに魂そのもの。これらを集めるのも私の仕事だ。
 辺獄へと出向けば、地上から降り注ぐそれらが見える。人間たちが飛ばす、スカイランタン。それを見下ろしているような感覚だ。見上げれば光が落ちてくる。
 私はその中の一つを手に取る。色や形、光の強さ。それで大体の質は分かるが、絶対ではない。確実に判断するためには、中身をのぞく必要がある。
 光を目の前に持ち上げる。片目を近付ければ過去が、封じ込められた情景が――――

『Assertion failed: HCSceneManager.cpp: 258: man->sceneIndex > 0』

「えっ」

 *

 僕は涼太。高校生だ。僕は今、同級生の健二と一緒にゲームを作っている。
 主人公は地獄の料理人。料理の材料は人間たちの感情など。その感情に付随するストーリーを、主人公は追体験する。
「健二、なんかエラーが出たんだけど」
「えー? またやっちゃったか。直ってなかったかなぁ」
 僕はシナリオとイラスト、健二はプログラミングと音楽を担当している。
「ごめんごめん。ちょっとこの場で直すわ」
 ここは健二の自室。使っている機材も彼のものだ。
「これで直ったかなぁ。試してみてよ」
 健二はいいやつだし、大切な友人だ。でも僕は時々嫉妬してしまう。お金があって、才能もあって、ついでにイケメンな友人に。
「……うん、大丈夫そうだ。ありがと」
 でも、そんな気持ちを彼に向けても仕方がない。だから僕は、その気持ちをシナリオに――――

 *

「……質は微妙、だな」
 中身を確認し終えた私は、その光を仕舞い込む。これでも前菜の材料にはなるだろう。
 私は地獄の料理人。良い材料を探す、私の仕事は終わらない。
0462二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/03/03(日) 22:08:59.92ID:UpPUI9KE
お題『料理人』『嫉妬』『大切』『スカイランタン』『assertion』締切

【参加作品一覧】
>>459【小さなお店の物語】
>>460【地獄の料理人】
0464この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/03(日) 22:12:26.62ID:PIZvhYRA
多重人格
0467この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/04(月) 00:02:05.09ID:2018o16I
殺人鬼
0468この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/04(月) 01:07:36.52ID:F8PQCqAM
0469二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/03/04(月) 04:27:18.37ID:PIN1xMt8
☆お題→『多重人格』『愛人』『最高級ブランド』『殺人鬼』『船』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→3/10の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>462より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0470この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/04(月) 07:09:26.05ID:lSQyyOib
>>459
『assertion』…w 短編スレは三月に突入、身を切る冷風の中にも春の香りがなんたらかんたら、459氏前回お題全選択、斜め上上・アサーション!
さあ、突然だけど『assertion』って知ってるだろうかと、自己主張を守らんとする語り手が何やら困っている模様〜、食品関係大手の幼馴染がナンセンスッと声を張り上げ、
常連だけで成り立つ、語り手のお店運営に介入しようとしているが、そうはさせん『大切』な店だと主張カチ合い! しまいには、幼馴染がお店とあたし、どっちが大切などと言い出すナナメ上w (すごいとこで本音出したな
『嫉妬』で感情的になってしまった幼馴染、涙で走って逃げていく〜、語り手が、あいつの気持ちは分かっているのだと遠い目になる…(追えよ笑)
分かっている、そう『スカイランタン』に託した二人の夢は、世界一の『料理人』になることで…って違ーうw 斜め上には斜め上、恋人未満すぎる二人の次弾は描かれるのか459氏、バラバラお題を気になるクリア!

>>460
刻限破りの460氏が駆けつけ一杯一気飲み、いやしかしこれは、練られている? 前回お題を全選択、コードエラー:デザイア!
さあ、地獄の『料理人』が語り始める〜、料理と引き換えに人間たちの感情や想念が対価となる、あたかも『スカイランタン』の如く瞬くその魂を品定め〜、まさに究極の目利きだな…って『assertion』failed:!?w
コードエラーを基点に場面がバックグラウンドに移動し、料理人のゲームを作る二人に視点変更ッ! 新視点、高校生の涼太さんは『大切』な友人と二人、プログラミングに励む日々〜、金も才能も容姿も有能な相棒に、『嫉妬』の情念こみ上げる、
…ってまた視点が背景に移動!?w プログラマーの嫉妬感情を鑑定した料理人が「質は微妙」と弾き出す、操る側が操られ、どこまで現実だったのかが見えなくなっていく錯綜迷走トリップ感覚、
460氏、現実が現実を侵食するメタ小説で、いつの間にかお題を消化だ、練り上げた一品でめくるめく現実崩壊★クリアー!
0471この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/04(月) 13:14:39.84ID:xM+YFxv8
>>460
地獄の晩餐は素材が命と言うところでしょうか
これで目染められてしまったらどうなるのか?

>>470
感想有り難うございます
何気に最後に誤字がorz
二人でエライ物を飛ばしてしまいましたw
0472この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/04(月) 18:25:29.45ID:inT3FOqy
>>470
460です、感想ありがとうございます!
なんとか面白くしたいと思って頑張りました・・・

>>471
感想ありがとうございますー
人間の罪うめえー、という話でしたw

>>459
ラブコメが始まる・・・幼馴染の愛が重いw
最後は一瞬びっくりしますよねw抱き枕でも飛ばしたんかと
0474この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/10(日) 14:39:02.41ID:BC/ivPj6
>>469
使用お題:『多重人格』『愛人』『最高級ブランド』『殺人鬼』『船』

【船上のアリア】(1/2)


 彼女は追い込まれていた。
 入口が一つしかない2等船室の中では椅子が散乱し、机が叩き壊されて千切れた装飾が散らばっている。それを成した女は、手に持った最高級ブランドのバッグを振り回しながらゼイゼイと荒い息を吐いて居た。
 彼女を愛人にしていた船長も、彼女によって殺されかけた船長の奥方も、恐怖に顔を強張らせている。

「解離性同一性障害……ですか」

 考えるまでも無い事だが、出港した豪華客船の中で死人が出たのなら、それを行った犯人は当然この船に乗っていて当たり前だ。
 それでも、4人の死者を出したこの殺人鬼が放置されてしまっていたのは、偏に犯人像とかけ離れた人物が真犯人だったからだ。
 どこの誰が、幸薄そうなその儚げな女性が、大の男の首を捻り殺せると思うだろうか?

 船医でもある長嶋 小次郎は痛まし気に彼女の事を睨んでいた。不自然な程に筋肉が肥大し、まるで野獣の様な醜悪な有様になった彼女……石川 備恵の事を。

 解離性同一性障害。俗に多重人格と呼ばれる精神障害については、小次郎も知っていた。その事例として体格が変化する場合もある事は分かって居たが、しかしそれでも、今自身の前にいる者が備恵で有るとは信じられずにいた。

『眠れないのです』

 そう言って小次郎に相談して来た女性は、本当に儚げで思わず守ってやりたくなる衝動に駆られる程だった。
 そんな彼女を“愛人”として囲っていた船長の気持ちが分からなくもないと小次郎も思った程だ。
 事実、備恵は気が弱く脆い女だった。だからこそ、船長に依存したのだろう。

 それ故か、彼女は船長にも相談できない事が出来た時、こんな『怪物』を生み出してしまったのだ。
 おそらく最初に殺された男は彼女を脅迫していたのだと思われる。
 それに対抗する手段が、この名前の無い『怪物』であり、恐らく彼女が心に描いて居る『男性像』なのだろう。

 船長は彼女を愛人として囲ってはいたが、肉体関係は無かったらしい。それこそ、“囲う”と言うよりは“保護”の方が近いかもしれない。

 本来であれば彼女をこの客船の旅に連れて来た理由は、最近、塞ぎがちだった彼女の気晴らしの為だったのだろう。
 船長自身が自分の目の届く所に彼女を置いておきたかったという理由もあると思われるが、どちらにせよ、奥方がこの航海に同行したのは、彼にとってもイレギュラーだったはずだ。

 だが、それでもこれは船長の不始末の結果である。

 暴れる彼女をなるべく早く取り押さえなければならない。小次郎はそう考えていた。
 人格の変異によって異常な筋力を見せてはいるが、それでも彼女は普通の女性なのだ。だとすれば今の状態は『火事場のバカ力』つまりは脳のリミッターが切れている状態なのだろう。
 そんな状態で暴れ回れば、自身の身まで危ない。おそらく筋繊維は断裂し、骨も折れている。
 これ以上暴れ回れば、彼女自身の身体が持たない事は明白なのだ。

 小次郎がタイミングを計る。たとえ今の備恵が異常な筋力を有して居るとしても、人間であるかぎり、基本的な身体構造は変わらない。
 だとすれば、小次郎の“技”は有用だろう。
 小次郎は小さく息を吐くと、すり足気味の足運びで備恵に肉薄する。
 振りかぶられ、叩き付けられる拳を半身になって躱すと、小次郎はその腕を捻る様にしてつかみ取り、そのまま投げ飛ばす。
 衝撃で肺から空気が吐き出されれば、一瞬人間は動けなくなる。その隙に小次郎は肩を押さえ込み彼女を床に縫い付けた。

「船長!! 僕の鞄からクロロホルムを!!」
「あ、ああ」

 呆然としていた船長であったが、しかし、小次郎の声を聞き、慌てて小次郎の鞄を漁ると、小瓶を一つ取り出した。

「それをガーゼ染み込ませて、彼女の口と鼻を押さえて!!」

 彼に言われた通りに備恵の口元にガーゼを近づける船長だったが、しかし、うかつにも彼女に指を噛まれて手をはなし、大きく仰け反る。
 誰もが船長を注目した、その一瞬の意識の空白。

 ゴキッ!!
0475この名無しがすごい!
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2019/03/10(日) 14:41:42.02ID:BC/ivPj6
【船上のアリア】(2/2)


「な!!」

 自らの肩を外した彼女は、小次郎の元から抜け出すと、それこそ脱兎の如く飛び出していた。

 それは本能的な物だったのだろう。どうあがいても倒せない相手。今の自分にとっての“天敵”。
 猟犬に追われる獲物の如く。猫に襲われた鼠の如く。
 彼女は……彼女のもう一つの人格である『名も無き怪物』は、そこから逃げ出す事を躊躇しなかった。

 だが、ここは狭い船の中でしかなく……

 船の最後尾、海と船とを分かつ鉄柵の、その手摺を掴んだ彼女は後ろから声を掛けられ、ビクリと身をすくませた。

「無駄ですよ? わかっているでしょう? そのままでは、自滅してしまいます。大人しく捕まってください」

 怪物は恐怖する。本能で生きる者にとって、強者に捕まると言う事はそのまま死に直結するからだ。
 だからこそ、彼女に躊躇いは無かった。

「な!!」

 あまりにあっさりと海に身を翻らせた備恵に小次郎が目を剥く。
 小次郎が手摺から身を乗り出し海面を見た時には、既に備恵の姿は何処にもなかった。
 無力感で彼は膝をつく。

「僕は……」

 救いたいと思っただけだった。
 確かに彼女は“罪”を犯しのだろう。だが、彼女にどれだけの悪意があったと言うのだ。
 むしろ悪意があったのは殺された者達の方であり……

 海に飛び込んだ彼女の最後の表情を思い出す。
 あの時の安堵に似た表情は、逃げ切れたと言うソレなのか、それとも……
0476この名無しがすごい!
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2019/03/10(日) 21:22:52.02ID:BC/ivPj6
>>469
使用お題:『愛人』『最高級ブランド』『殺人鬼』『船』


【柳下にドジョウはいない】(1/2)


 馬鹿な友人が馬鹿な事を言い出すのも何時ものことだが、今日は何時もにも増して意味不明だった。

「おい! 船だ!! 時代は船が来てるぞ!!」
「はぁ?」
「なんだ? 分からんのか?」

 見下した様子で友人が俺にそう言う。もっとも、コイツがそんな事を言い始めた理由には目星が付いて居る。
 先日、スマートフォン向けゲームで大当たりした会社の記事を熱心に読んだいたからだ。

「愚鈍なキサマに、この俺様がひとつ教授してやろう。俺様が調べた所、この所のキャラクターグッズにおけるキーワドには共通点がある」
「ふ〜ん」
「それは“偉人”と“戦艦”だ!」
「…………」

 ある意味予想通りだった。おそらく記事を読んだ後、幾つかのWebページ等を流し見し、その考えに至ったのだろう。

「なんだその目は? いや、分かってる分かってる、今さらそんな事を言い出しても二番煎じだと言うのだろう? だが、俺様は、まだ誰もやった事の無い斬新な設定を考えたのだ!」
「はぁ……」
「まず、主人公は、世界を股に掛ける船乗りだ」
「で? 世界中の偉人が美少女キャラに成って、それを恋人にするんだろ? むしろありふた発想じゃぁ……」

 そう言うと、コイツは俺を小馬鹿にした様に鼻で笑う。

「浅はかなキサマではその程度の浅慮しか出来んだろうなぁ」
「…………」

 イラッ。

「既にただの偉人など出尽くしておるだろうが! ましてや美少女だと? 浅い浅い!!」

 イラッ!

「なら、お前の考えている設定とはどんな物なんだ?」

 俺が苦虫を噛み潰したろ様な顔でそう言うと、コイツは満面のドヤ顔で言った。

「偉人とはつまり有名人だ! そして俺様は、未だ誰も使っていない有名人を見つけた!! それは…………殺人鬼だ!!!!」
「は?」
「そう! 世界の有名な殺人鬼が………」
「美少女に?」
「いや、船に成る」
「は?」

 意味が分からない。何故に船にする?

「フン、キサマ阿保か? 先程も言ったであろう? 今、船が……戦艦が流行っておると!!」
「……いや、それは……」
「そう、主人公は世界を股にかけ、船となった殺人鬼を愛人として……」
0477この名無しがすごい!
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2019/03/10(日) 21:25:01.87ID:BC/ivPj6
【柳下にドジョウはいない】(2/2)


「ちょっと待て!!」

 俺は酷いパワーワードに思わず待ったをかけた。

「何故、愛人?」
「そりゃ、本妻は持ち船だからだ! 俺様は一途な男なのでな!!」

 普通、一途な男は愛人など持たないと思うんだが……

「そうやって、各地の船を口説き落としつつ、船団を指揮して海獣を狩る訳だな! どうだ? 面白そうだろう?」
「……あー(どうでも)良いんじゃないか?」
「そうだろう! そうだろう! では、早速これをゲーム会社に持ち込んでやろう!!」

 上手くいった暁にはキサマにも最高級ブランドの和牛でも奢ってやろう。そう言ってヤツは意気揚々と去って行った。

 ******

「見つけたぞ!! キサマが良い等と言わなければ、俺様が恥をかく事など無かったものを〜!!」

 何やら憤りを隠せない暴漢が襲って来たので、俺は殴りかかって来た腕を躱して背中に回ると、腹で両手をクラッチさせる。

「せぇいっ!!」
「のぉ!!」

 そしてブリッジする様に投げ、コイツの頭を地面に沈めたのだった。
0478この名無しがすごい!
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2019/03/10(日) 21:58:59.80ID:ZGJiZeAO
>>469

使用お題→『多重人格』『愛人』『最高級ブランド』『殺人鬼』『船』

【出荷されたらんらんはどこへ行くの?】(1/3)

1 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:pWP44Gr5
(´・ω・`)立てたよ

2 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:4KMCuOBv
(´・ω・`)出荷よー

3 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:Cv+OBq+m
(´・ω・`)くそスレ
(´・ω・`)はまじ

4 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:pWP44Gr5
(´・ω・`)そんなー

5 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:aXjgILmm
(´・ω・`)ここが新しい豚小屋ね

6 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:gZfjgY/m
(´・ω・`)ここがあの女のハウスね

7 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:wrTjg7vP
(´・ω・`)らんらんね
(´・ω・`)らんらんね

(´・ω・`)うんち

8 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:pWP44Gr5
(´・ω・`)らんらん♪

9 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:gZfjgY/m
(´・ω・`)らんらんを愛して?

10 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:4KMCuOBv
(´・ω・`)まず服を脱ぎます

11 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:u+8iSAKN
(´・ω・`)はい、ここが屠殺場です

12 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:Wtl+OBjO
(´・ω・`)最高級ブランド肉らんらん

13 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:aXjgILmm
(´・ω・`)じゅあわくるくる

14 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:G71KJ54K
(´・ω・`)アメリカ生まれのらんらんです
(´・ω・`)冷凍されてお船に乗ってきました
(´・ω・`)仲良くしてね

15 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:Cv+OBq+m
(´・ω・`)おま国
0479この名無しがすごい!
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2019/03/10(日) 22:02:10.22ID:ZGJiZeAO
【出荷されたらんらんはどこへ行くの?】(2/3)

16 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:pWP44Gr5
(´・ω・`)スレタイの件ですが

17 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:gZfjgY/m
(´・ω・`)本妻か、愛人か

18 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:4KMCuOBv
(´・ω・`)くそげか、すごいくそげか

19 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:u+8iSAKN
(´・ω・`)出荷されるらんらん
 ↓
(´・ω・`)血のにおいがするぜ
(´・ω・`)らんらん♪
 ↓
(´・ω・`)ここが屠殺場・・・
(´・ω・`)やめてなにするの殺さないで人殺しー殺人鬼ー
 ↓
(´   `)おいしいお肉になって
(´   `)皆様の食卓へ・・・

20 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:pWP44Gr5
(´・ω・`)なにそれ怖い

21 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:wrTjg7vP
(´・ω・`)人・・・?

(´・ω・`)らんらんは・・・
(´・ω・`)豚よ?

22 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:4KMCuOBv
(´・ω・`)人(´・ω・`)

23 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:u+8iSAKN
(´・ω・`)豚も人間よー

25 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:gZfjgY/m
(´・ω・`)ねぇねぇ

27 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:aXjgILmm
(´・ω・`)なになに

28 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:gZfjgY/m
(´・ω・`)お金貸して?

29 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:aXjgILmm
(´・ω・`)しょうがないにゃあ



(´・ω・`)やーだよ♪

30 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:gZfjgY/m
(´・ω・`)やんやん?
0480この名無しがすごい!
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2019/03/10(日) 22:02:33.24ID:ZGJiZeAO
【出荷されたらんらんはどこへ行くの?】(3/3)

 ここまで書いて私は力尽きた。これはいわゆる掲示板回の形を借りた、思考実験である。
 ネット小説などに見られるゲーム世界は、実に魅力的に、楽しそうに描かれるのが常である。広くて自由なオープンワールド。多様な種族に多彩なスキル。個性的なプレイヤーたち。
 しかし私はそこに異を唱えたい。楽しいゲーム世界など幻想である。それはリアルではない。フィクションですらない。そこにはリアリティーがない。
 らん豚だらけのゲーム。バランスの崩壊したクソゲー。響く嘆きの声。これこそリアルではないか。

 ともかく私は ID:pWP44Gr5 としてスレを立てた。するとそこには多くの反響が寄せられた。
 多少の自演もあるが、詳しくは言うまい。
 スレタイへの答えなど最初から期待してはいなかったが、予想より真面目なレスも見られた。
 この試みは成功と言えるだろう。

 ただ一つ残念だったのは、私の問い掛けに対して、真面目なレスが見られなかったことだ。
 それは私自身にも原因がある。第一に、豚面で話したこと。第二に、豚に話したこと。
 あともう一つ残念なことがあった。それは、あの女の家がいまだに特定できないことだ。
 彼も帰宅しない。待ってるのに。待ってるのに、何日も。何日も何日も何日も。
 あの女の家から帰ってこない。
 最後に会ったのはいつだったか。その時の彼は、どこか苦しそうだった。そして心配する私から逃げるように、どこかへ行ってしまった。あの女のところへ。
 だから私は彼もあの女も許さない。絶対に追い掛けて追い詰めて追い掛けて呪って呪い呪う呪うのだ呪呪呪呪呪呪呪う呪う呪われて苦しんで苦しめて苦しませて苦しみを出荷出荷だあいつら出荷して



(´・ω・`)そっかー
(´・ω・`)らんらんは豚だから難しいことはわからないよ
(´・ω・`)あとね、あとね、お金は貸さないよー
(´・ω・`)らんらん♪
(´・ω・`)トーテム
0481二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/03/10(日) 22:05:00.15ID:KgY0J1Zm
お題『多重人格』『愛人』『最高級ブランド』『殺人鬼』『船』締切

【参加作品一覧】
>>474【戦場のアリア】
>>476【柳下にドジョウはいない】
>>478【出荷されたらんらんはどこへ行くの?】
0483この名無しがすごい!
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2019/03/10(日) 22:08:13.37ID:1YIcJpTJ
クーデター前夜
0484この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/10(日) 22:15:46.70ID:a+LAjHKg
トラップ
0487この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/10(日) 23:03:51.40ID:WEjHwKxs
ゾンビ
0488この名無しがすごい!
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2019/03/11(月) 01:40:26.07ID:bOtSFig2
遅刻したので、投票外で供養目的の投稿だけというのはアリでしょうか
0490二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/03/11(月) 04:51:19.13ID:bPqt+Vcf
☆お題→『クーデター前夜』『トラップ』『チャーハン』『回顧録』『ゾンビ』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→3/17の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>481より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0491この名無しがすごい!
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2019/03/11(月) 06:24:21.03ID:bamNIeq/
>>474
立ち並ぶは不穏なお題…どうこなすか、474氏の力作が死出の船旅を描き出したぜ、全選択! 無意識下のファンタズム!
さあ、波瀾の豪華客『船』で一人の女性が追い込まれている〜、四名の尊い命を奪った犯人、こと『最高級ブランド』バッグを振り回す彼女、儚き備恵さんの姿はまるでそう、えっ、野獣?w
『多重人格』のアレ的な効能により筋肉増大マシマシとなった備恵さんを取り囲むのは、彼女を『愛人』としていた船長、とその妻、アンド船医の人〜、
意を決した船医の人が摺足接近、振り下ろしの拳を半身で躱し、流れそのまま腕を捻って投げ押さえーw この人ただの船医じゃねえ、セガール的な人やw と、備恵さんが、自らの骨をハズし抜け、海に身を翻してしまう!?
哀しき『殺人鬼』の表情がラストに垣間見せたものは安らかさ、ソレは脆弱な精神から解放された悦びだったのか〜、474氏の全選択クリア、死してなおそこに潜む一瞬の美を見出して・END! 見事ナリ

>>476
連発w 476氏、お題『愛人』『最高級ブランド』『殺人鬼』『船』を選択し、グダグダトークを構成してきた〜、乗れ、時代のスマートな波に!
さあ、いまもっぱらのハヤリは『船』だ船だと友人が騒いでいるようだ〜、なんのことかと思ったら、大売れゲームでモチーフにされている偉人アンド戦艦で一山あてる腹積もりらしい、それ既にちょっと古い感あるw
しかし本人も分かっている様子、新しい設定を入れていくと豪語する〜、なんと、メインキャラは偉人というか、『殺人鬼』…ああうん、切り裂きジャック女体化みたいなやつ? それもあった気がするけど…
いやさらに殺人鬼が船に擬物化して『愛人』になる、え、なに? そんなニーズあるかよw 友人は成功したら『最高級ブランド』の和牛でも奢ってやるぜと去っていったァ、
ラスト、案の定恥をかいたのを逆恨みして襲ってきた友人のアタマを地面に沈めてフォールオチ、選択お題を踏破した、476氏のええかげんにしなさいENDがバゴンと決まったァ!!
0492この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/11(月) 06:31:37.58ID:bamNIeq/
>>478
!? これは、なんという前衛的なw ふらりと現れた478氏が全選択を宣言してトライ、出荷されたらんらんがどこへ行くのか誰も知らない件!
さあ、さっそく1が「(´・ω・`)立てたよ」と何やらスレッドを建立したようだ〜、どうやら豚の出荷先について尋ねるスレッドのようだ、ネット上のネタをネタにしてる的な感じか、スレッドの流れはカオス、
いわく、『最高級ブランド』肉らんらん、本妻か『愛人』か、冷凍されてお『船』に乗ってきました、ここが屠殺場・・・『殺人鬼』〜などと、ほぼ反則のお題消化を織り交ぜて、好き勝手に書き込まれる混沌の中〜
まさに『多重人格』とも言えるスレッド体験を経て、困惑する読者を前に語り手が言う! みろ、これが本当のオープンワールドだ…、←いやいやw
最後は「トーテム」…、トーテム…どういうことなんだ! 検索したらトーテムポークって出てきたけどw 分からん、謎すぎるw でも何かちゃんと書いてる、カオス体験描き出しに挑戦したか、478氏の心意気に乙!
0493この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/11(月) 07:17:44.18ID:bOtSFig2
では供養失礼します。
>>469
☆お題→『多重人格』『愛人』『最高級ブランド』『殺人鬼』『船』
【タイムアップ(1/3)】


『この10年で最も豊かな緋色』
「ダメですね」

『芳醇な血の香りを貴方に』
「ワインの品評ですか?」

『(殺人鬼の)最高級ブランドはやっぱり津軽!』
「苦情が来るのでやめて下さい。大体その船は博多行きでしょう」

『あなたの隣人は多重人格者かもしれません。会いに行ける危険』
「だーかーらー、やめて下さい!そういうの!!」

とうとう怒られた。
だが怒りのハリセンが届くことはない。
何故ならここは豪華客船の一室で、俺が話しかけているのは衛星通信の携帯だからだ。
通話先である東京の事務所に詰めている後輩(金髪美女)が苛立たしげにデスクを紙束でつつく音が聞こえるが、関係ない。
後が怖い?ハハ。生きて帰る心配の方が先だ。

俺は記者。
冴えない三流ゴシップ誌の担当ではあるが、マスメディアを志した人間の端くれである。
今日の取材は財界の趣味人の集まり週末を過ごす豪華客船パーティーだったはずなのだが、船内を殺人鬼が絶賛徘徊中。
パーティー会場には新鮮な肉料理が大量に陳列され、既にガタガタと震えながら己の追悼記事の煽り文句を考えている状況だ。
詳細がちょっと思い出せないのは心因性ショックかSANチェックにでも失敗したのだろう。

「別に煽り文句に絞ってるわけではないですよ。むしろ廊下に出て殺人現場の一つでも写して来て欲しいのですが」
「無茶言うなよ。出てすぐの廊下一面が血風呂(ブラッドバス)なんだぞ!?」
「大丈夫、先っちょだけ」
「学生時代はピュアだったのに、何処からそんな言葉を!」
「主にカレシからですかね」

許すまじ、顔も知らない彼氏。いつの間に、誰に断ってウチの後輩に手を出しとんのじゃ。
同じ高校と大学出身の後輩は記事の鬼である。
入社一年目から凶悪犯罪の記事をバンバン書き上げ、今では未来の編集長と目されている。先輩の立場ねえ。
おまけに愛する彼氏と仲睦まじく熱々、のろけて曰く彼になら何されてもいい、らしい。長続きしているそうだ。
ウチの高校から同じ大学に来ている奴なんて数人も居ないはずなのに全く容疑者が見当たらない。不思議である。

……ああ、クソ。命のかかった状況だってのに何考えてるのだろう。
目尻から水滴を拭って立ち上がる。
震える脚を叩いて一歩を踏み出した。

「通話は繋げたままで良いか?」
「あー……大丈夫です、そのままでお願いします。少しでいいので。本当に危なそうだったらすぐ隠れて下さい」

さっきまで無茶苦茶な提案をしていた後輩の声のトーンが急に冷静になったかのように落ちた。
お前いつもいつも無茶振りしやがって。
記者に割り当てられた狭い三等個室のドアノブを回して開けると、薄れた血の匂いが鼻をついた。
廊下は既に黒く染まっていた。変色の始まった血液だ。
デジカメを引いて何枚かの写真を撮り、周囲を窺う。
0494この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/11(月) 07:18:22.88ID:bOtSFig2
【タイムアップ(2/3)】


「撮りました?……ありがとうございました。先輩、もう大丈夫ですよ」
「大丈夫な訳ないだろう。こんな『終わった』光景に意味は無い」

既に血は乾き、ハラワタの臭気も風に流れてしまっていた。
廊下の隅に寄せられた人体部品は血の気が失せて只の置物と化している。
パーティー会場で見た輝かんばかりの血の海にはほど遠い。

「あれ、先輩?もう大丈夫ですよ?」
「この写真は出来損ないだ。明日、本当の惨劇を見せてやるよ」
「もしもし?先輩?またスイッチ入っちゃってます?」

通話の音量を下げた携帯をシャツの胸ポケットに捻じ込み、カメラに左手を添える。
足跡を殺し、中腰のまま速足で廊下を突き進む。
何処だ、何処だ殺人鬼。お前の拘りを見せてみろ。
覚悟を決めて突き進むものの、次第に空気中の湿度は下がり、血と脂とハラワタの匂いは失せていくばかりだ。
二等客室、添乗員室、一等客室、厨房。
どこを探しても乾いた血と肉片があるのみである。
殺人鬼どころか生存者すら見当たらない。

「クソァ、殺人鬼ってやつは毎度毎度、望んでないときに出てくるくせに必要な時に現れないときた!」
「先輩?身の安全は確保してくださいよ?先輩!?」

***

21世紀半ば。世界の人口が100億人を超した頃。
人類の中で、突如『超能力』に目覚めた者たちが現れた。
ある者は手を触れずに念動力でモノを動かし、別のある者は己の血を毒物に変換した。指先一つで他人を破裂させた奴すらいる。
どのような能力かは知らないが、自分の記憶や人格を変化させて一般人に溶け込むような奴もいるらしい。
だが、そんな『超能力者』達には一つ、共通した傾向があった。

奴等は心の闇を持ち、他人を消す方向にしか能力を発揮できないのである。
幾らでも社会貢献できそうな能力が発見された。だが、その全ての持ち主は人間を減らす方向にしか能力を発現できなかったし、そのようにしか使わなかった。
やがてその超能力者たちが『殺人鬼』と呼ばれ始めるまでに時間はそうかからなかった。
『殺人鬼』とは、今や人類を指す言葉ではない。超能力を持ち、人類に牙を剥く新人類を指す言葉なのである。
だがそんなことはどうでもいい。
マスコミの人間にとって『殺人鬼』とはいくらでも現れて尽きない飯の種である。
奴等は長距離列車や船、飛行機、或いは雪に閉ざされたホテルの一室などの閉鎖空間に頻繁に現れる。
その独自の能力を記した記事は幾らでも売れるし、生きた『殺人鬼』の顔写真を取って載せることが出来たならステップアップも夢ではないのだ。
かく言うオレも、何度か殺人鬼の起こした事件の現場に居合わせたことはあるが、その姿を捉えたことは今まで一度もない。
いずれのケースであってもその正体を掴めず、『運だけは良くてうだつの上がらない記者』などと陰口を叩かれてきた。
だが、今度こそはその姿をカメラに収めて見せる。たとえこの命を懸けても。
0495この名無しがすごい!
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2019/03/11(月) 07:19:05.72ID:bOtSFig2
【タイムアップ(3/3)】


***


****


*****


……そして数時間後。何もなかった。肩透かしである
数秒の汽笛音が三回、終着点が近いという合図だ。
自動操縦の大型客船は乗務員の何割かが死亡しても、その機能を失うことは無かった。
だが、それでも『殺人鬼』には出くわさなかったのだ。
客船の隅から隅まで探し、一つ一つの船室まで覗いた。
パーティーに参加していなかった乗客や乗務員の集団も幾つか見つけたが、それでも怪しい人物は一人たりとも見つからなかったのである。
一応、『生存者の姿』として全員写真に収めてある。
だがきっとその中には『殺人鬼』は居ないだろう。そんな気がして溜息をついた。

「結局、また熱意だけが空回りか」
「そんなことは無いはずですよ。先輩の撮った写真は記事になります」

後輩の慰めが心に痛い。
見返してやろうと息巻いていた心にざっくりと刺さる。
一息ついて状況を確認すると、既に夜分と言ってもいい時間帯だった。

「済まないな。休日だってのに時間を取らせてしまって。今度何かできる詫びをするよ」

彼女だって本来なら既に退社してカレシとやらと仲良くしていてもいい時間の筈であった。

「いえいえ、一人で居ても暇なのでこちらも気が紛れました」

どうやら後輩もこの休みは一人だったらしい。
俺の後輩を一人にさせるとはなんという奴だ。いやそのおかげでこちらは乗りきれたようなものなのだが。

「でも言っておく。ありがとう。お前のおかげで生還出来たようなものだよ」
「……そういわれると照れますね。」

実際、会話していたからこそ『殺人鬼』が寄ってこなかったという事もあるかもしれないし。
『殺人鬼』という奴はとにかく隠蔽が得意で、犯行現場や証拠を抑えられる事が無ければ殆ど発覚しないのだ。
カレシもプライベートも放っておいて、今日一日事務所に詰めていてくれた後輩には、なんだかんだ言って頭が上がらないであろう。

「何度でも言うよ。『殺人鬼』を発見できなかったのは心残りだが生還出来たのはお前のおかげだ。」

そう伝えると、携帯の向こうで後輩がため息をついた。

「生還おめでとうございます先輩。ところで一つ、純粋な疑問なんですが」






「毎度毎度出張に行くたびに正体不明の殺人鬼の起こす事件に巻き込まれることに先輩は不思議を感じないのですか?」
俺が殺人事件に巻き込まれるたびに毎度タイミング良く事務所に詰めていてくれる敏腕後輩は言った。
0496この名無しがすごい!
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2019/03/11(月) 13:44:42.27ID:T1u7azvD
(´・ω・`)らんらんも遅刻したけど・・・改行大杉って言われて・・・
(´・ω・`)ごめーんね?
(´・ω・`)↓を削って投稿しますた

24 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:5aSa5pWw
豚は出荷
慈悲はない

26 名も無き獣 2019/03/10(日) ??:??:??.?? ID:G71KJ54K
(´・ω・`)Yes,I’m pork
0497この名無しがすごい!
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2019/03/11(月) 13:48:58.90ID:T1u7azvD
>>474
(´・ω・`)悲しい世界

>>476
(´・ω・`)優しい世界

>>492
(´・ω・`)感想ありがとう
(´・ω・`)いっぱいお話しすると
(´・ω・`)←が縦に並ぶじゃろ?
(´・ω・`)つまりらんらんは神なのです
(´・ω・`)トーテム

>>493
(´・ω・`)N・・・Nice boat.
0498この名無しがすごい!
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2019/03/11(月) 21:41:44.81ID:bOtSFig2
>>474
テーマに真っ向から取り組んでて好きです
サスペンスのクライマックス感
>>476
テーマのわりに仲良さげなやり取りで凄くほっこり
>>478
昔はヌメヌメしたり『んゆー☆』してたので懐かしい
だがらん豚は出荷よー

投げるだけなのも勿体ないので
かなーしーみのー むーこーうーにはー
0499この名無しがすごい!
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2019/03/12(火) 07:54:21.55ID:xUN+bwwL
>>493
クルーズと言えばミステリー…ミステリーと言えば読者裏切りの妙、493氏、前回お題弔い合戦、選択お題は全選択! クルーズ・ウィズ・ユー!
さあ、舞台は死臭満ちたる豪華客『船』〜、『殺人鬼』が徘徊する船内で、殺人鬼の『最高級ブランド』は津軽(推理小説ネタか)、あなたの隣に『多重人格』など黒いジョークを飛ばして恐怖紛らす記者一人w
事務所に詰める後輩女子が軽口たしなめ、なぜか出張に行くたび虐殺に遭う記者が、今こそ殺人鬼を捉えんと、震える足で進む、が、どこ探しても肉片しか見当たらぬ! 「毎度これ不思議に思わないですか」と問いかける後輩に、
そういえば事件ではいつも彼女が居合わせること思い出す…ん…? あっ、出世する後輩、姿の見えないその彼氏(『愛人』)、思い出せない殺害状況、記憶を改変する殺人鬼…、これ、まさか事件×報道×記憶改竄のマッチポンプなのかw
地雷班493氏の仕掛けまくった伏線地雷が爆発し、俺の背が寒くなるw いいね、負のカタルシスに一点集束、息を潜めていた職人の怪作が全選択クリアでトリをさらっていった〜
0501この名無しがすごい!
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2019/03/12(火) 13:12:40.94ID:xWu+FgVL
>>478
自作自演のスレ。果たしてそこには何人の人格が眠っているのか?
その増えた人格は、彼に対するストレスの為なのでしょうか?

>>493
殺人鬼にしか成れない超能力者達
普通の人々とは相容れないのが悲しいですね

>>491
感想を何時も有り難うございます
マッチョな船医w スーパーなドクターみたいな?
二作目は、一作目の後味が悪かったので、書きたく成りましたw

>>497
感想、有り難うございます
傷付けるしか出来ない世界と、傷付いても笑い流せる世界でした

>>498
感想を下さり有り難うございます
サスペンス的には、崖と船は海に飛び込む為の場所ですよねw
二作目の二人は、何時もこんなやり取りをしてる筈ですw
0502この名無しがすごい!
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2019/03/12(火) 13:24:43.30ID:xWu+FgVL
>>490
使用お題:『クーデター前夜』『トラップ』『チャーハン』『回顧録』『ゾンビ』

【回顧録、若しくは覚え書きの様なもの】


65/03/01
 この国は色々な意味でおしまいだ。自己本位な正義を振りかざし諸外国を攻撃してきたツケもあり、経済的援助を受ける事も出来ない。
 しかし、王族達はそれ等を顧みる事など無く、未だにこの世の春と言わんばかりに贅沢を続けている。
 当然、その皺寄せを食らうのは国民であり、その国民は重税の為、ロクに食う事も出来ず衰弱している。
 だから、こんな流れに成るのも致し方ない事だと思う。

65/03/10
 王城に程近い商人の倉庫に集まった同志達の士気は高い。翌日に控えた決起の時に興奮と若干の不安が入り混じった瞳をしている。
 皆、黙々と最後の晩餐となるかもしれない屑野菜で作ったチャーハンを食べていた。
 これも国をよりよくする為だ。武力による革命に思う所がない訳では無いが、しかし、国のトップが変わらない限り、この国に未来はない。

65/03/11
 何故だ!! 何故こんな事に成ってしまったのだ!! 同志達の作戦は上手く行っていた。
 城の近衛兵の協力も有り、後一手でこのクーデターは成功するはずだった!! しかし、それは巧妙なトラップだったのだ!!
 王の部屋に辿り着き、その剣先を国王に突き付けた瞬間、その魔方陣は発動した!!
 ああ、おぞましい! この世に、こんな邪悪な魔術が合って良いのか!!
 我々は! 我々は! 生きたまま、ゾンビへと変えられてしまった!!
 国王の嘲笑が聞こえる!

『さて、王族ゴッコも飽きたし、世界征服でもしてみるか』

 何を言っている! ああ! 駄目だ!! 意識が……遠く……

 ……………………
 ………………
 …………
 ……
0503この名無しがすごい!
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2019/03/13(水) 09:48:35.94ID:lEkRQ2Yt
>>502
500踏破乙! 不穏なお題が連鎖する短編スレ、次はクーデター回か、クーデター前夜とゾンビとチャーハン、組み合わせムズくね…ッてもう挑戦!? 早仕上げを狙ったか、502氏による全選択だ、前夜チャーハン・ゾンビーズ!!
さあ、とある王国、諸外国に喧嘩を売って国際的に孤立した哀れな民衆による回顧録が綴られていくようだ〜、圧政に苦しめられる庶民たちだが、王族は自由気ままにカネを使う〜
怒り高まり、来る結果の『クーデター前夜』にて、ろくな食べ物ない民衆らが屑野菜を炒めて『チャーハン』を作る…、見ろ、これが我々の最後の晩餐だァ、悲しすぎるだろw
ところが、王室まで踏み込んだチャーハン戦士を待ち受けていたのは、王による魔方陣の『トラップ』…! 次は世界征服でもしてみるかというゲームプレイヤー的な号令のもと、炒飯民は『ゾンビ』兵に変えられてしまった模様〜
なんという悲惨、うま、かゆ、って感じで回顧録の声がENDだ! 縛りのきついお題群をすり抜ける502氏の早ワザが、全選択の牙城をスピーディーに崩していった、電撃クリアー乙〜
0504この名無しがすごい!
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2019/03/13(水) 17:06:28.93ID:2mWFLtvr
>>503
感想、有り難うございます
最初は王様がゾンビと言うオチにしようかと思ったのですが、こっちの方がしっくり来たので、変更しましたw
0505この名無しがすごい!
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2019/03/13(水) 19:38:02.92ID:+eze+51m
早いのはいいなぁ

過去ログを見てたんだけど、>>476の2人【ちくわ大明神ゲーム】シリーズなのねw

スレに歴史あり
0506この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/13(水) 20:42:54.47ID:lEkRQ2Yt
超遠投ってマジかw
0507この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/14(木) 06:14:25.16ID:0wXFJT4K
>>505
おお! 気がつきましたか
最後にバックドロップで終わっている作品は、だいたい彼等ですw
0509この名無しがすごい!
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2019/03/17(日) 21:46:38.23ID:XlVdnNtg
>>490
使用お題:『クーデター前夜』『トラップ』『チャーハン』『回顧録』『ゾンビ』

【信じるかどうかは】(1/2)


 先日、とある小国において軍事クーデターが起こった事は、数日ほどニュースを賑せた事もあり、皆さんもご存知だと思う。
 あのクーデターでは、王族は勿論の事、宮殿に居たほぼすべての人々が惨殺されたと言う事で、冷酷極まりない事件だったとして放送されている。
 そんな事件を起こしたクーデターの首謀者は、さぞ冷酷無比な人物だと思われるだろう。だが、そんな首謀者の将軍は、それまで国民に対して温厚で王家に対しても忠誠心が高い人物として知られていた。

 そんな将軍がなぜ?

 私はここに、一冊の手記……もしかすれば回顧録となるべき物かもしれない手帳を入手する事が出来た。
 そこには恐るべき真実と、クーデター前夜に起こった、とある事件について書かれていたのである。
 私はそれを発表しようと思う。

 ******

 私の誕生日に妻が具無しチャーハンを作ってくれた。「アタシも忙しいんだから、あまり手を煩わせないでよね!」と、半年ぶりに会話も出来た。
 最高の誕生日だ。

 ******

 失礼、関係のないページだった。
 えーと……

 パラパラパラパラ……

 ああ、このページからだった。では、気を取り直して。

 ******

 御用商人であるブラハムが王宮に来たのは、冬至の祝祭の終わった数日後の事だった。元々、でっぷりと太った不健康そうな男だったが、この日見せた姿はそれまでとは真逆の不健康さが目立つ物だった。
 すなわち、げっそりと痩せていたのだ。だが、にもかかわらず目だけが爛々と輝き、一種異様な不吉さを感じさせていた。
 ヤツは“かのクレオパトラも愛用していた”と言う美容薬を持って来たと言っていた。
 流石に王は難色を示したのだが、王妃の鶴の一声で買う事に成った。


 美容薬を試したのか、少しポッチャリ目だった王妃の身体つきが痩せてきている。美容薬は丸薬だったと言う話であるが……
 その昔のどこぞの女王は、痩せる為に寄生虫を腹に飼っていたと言う話もある。杞憂ならば良いのだが。
0510この名無しがすごい!
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2019/03/17(日) 21:49:17.90ID:XlVdnNtg
【信じるかどうかは】(2/2)


 王に聞く所に依れば、王妃はすこぶる健康だと言う。特に食事などは今までの倍近い量を食べ、ケロッとしているらしい。
 果たしてそれは“健康”と言うべきなのか?


 王妃の嗜好が変わったらしい。今までは野菜中心の食生活だったのだが、現在は肉を、特に生に近いものを好む様に成ったとか。
 それと同時に王の様子も何処かおかしい。
 何があったのだろうか?


 とうとう王妃は公務に出てこなくなった。王もかなりヤツレている様だ。
 そう言えば、王宮内の人の数が少なくなっているような気がする。気のせいだろうか?


 王が公務にいらっしゃらなかった。話では後宮に籠られているとの事。
 何が……


 ……王宮はこんなに静かだったか?
 王はまだ後宮から出てこない。


 王はまだ後宮から出てこない。


 王が出てこない。


 王が出てこない。王宮は今日も静かだ。
 人が、人がいない!
 王よ! 貴方は何を!!

 ………………
 …………
 ……

 駄目だ! 駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ!!
 アレは見てはいけないモノだったのだ!!
 あぁ!! 駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ!!

 もう………………

 ******

 彼の手記はここで終わっています。
 果たして彼は何を見てこう思ったのか?

 さて、話は変わりますが、宮廷の御用商人だったブラハムですが、彼の最後の足取りはハイチだったと言われてます。

 ハイチと言えば、ゾンビなんかが有名でしたね。

 それはともかく、世界の裏へと続くトラップはあらゆる所に隠されています。

 私は嘘は語りませんが、果たして………………
0511この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/17(日) 22:08:52.08ID:6FuWSrRw
>>490

使用お題→『クーデター前夜』『トラップ』『チャーハン』『回顧録』『ゾンビ』

【失敗しても】(1/2)

 帝国図書館の片隅に、とある人物の回顧録が収められている。建国の英雄にして初代皇帝、アングリフ・スヴィニイ将軍。彼の幼少期から、老いて没するまでの物語。本の題名は『わが遁走』。
「見付けた」
「人違いじゃないよね」
 正直ひどいタイトルだ。考えたやつは馬鹿だろう。日本語版はこの通りだが、北米版やヨーロッパ版は、無難に訳されているらしい。
「あのー」
「お兄ちゃん? だよね?」
 直近のバランス調整は、スペルユーザー系の大幅な弱体化だった。正直涙が止まらない。
 図書館は魔術系クエストの起点となっている。調整前は混雑していたこのエリアだが、今では閑散としている。
「すみませーん」
「ちょっとー。聞こえてるよね? 無視すんなー」
 とは言え、僕自身には、さほど大きな影響はなかった。だってネクロマンサーはずっと弱いのだ。
 その弱いやつをまともに運用するには、様々な工夫が必要となる。例えば、
「ふべっ」
 いきなり殴られた。
「ユズちゃん、殴らなくても」
「無視すんなって言ってんだろ、馬鹿お兄!」
 何やら騒がしい二人組が現れた。初心者然とした格好の女の子たち。
「あー、君たちは誰だったかな」
 名を名乗れ。オレオレ詐欺、デート商法、ハニートラップ。疑いは捨て切れない。
「あら薄情な先輩」
「あんたの後輩と妹だよ。フレンド登録しようとして逃げられた」
「そうですよ先輩。今度は逃がしませんよー」
0512この名無しがすごい!
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2019/03/17(日) 22:09:15.50ID:6FuWSrRw
【失敗しても】(2/2)

 『クーデター前夜』。僕が日課とするクエストのタイトルだ。例の回顧録から受注する。
 内容は至って単純で、将軍の兵士のために、食料を納品する。
「すごい霧ですねー」
「なんにも見えない」
 ここは本の中の空間。足元の草を踏み締める。
「あっ、あれかな」
「あれだね」
 マッドボアにエビルボア。イノシシ型のモンスターだ。狩りが始まる。

 *

 失敗した。足手まといの二人組。
「先輩がんばですー」
「がんばれお兄ちゃーん」
 この空間の難易度は、侵入者の人数で決まる。なんとかなるだろうと思ったが、正直ピンチだ。
「くっそ!」
 いつもの三倍の物量で、前衛のゾンビ兵が押されている。つーか今倒された。
 即座にインベントリから死体を取り出し、レイズ・デッド。フルバフ状態にする。
「苦戦してますねー」
「弱いぞお兄!」
 ああもう、誰のせいだと思って……などと考えている間に、再び前衛が崩れる。
「あの、抜かれましたけど」
「ちょっと! こっちに来てるんだけど!」

 *

 ゾンビ兵も新人二人もぼろぼろになったが、クエスト自体はクリアできた。
「それで、報酬はなんですか」
「……ワルイノシシのチャーハン?」
 納品した余り物という設定の、デバフアイテム。これを食べた兵士は腹を下し、将軍のクーデターは失敗したらしい。
「ゾンビに使うとステータスが上がるんだよ」
 だが将軍は負けても諦めず、最後は皇帝になりましたとさ。
 めでたし、めでたし。
0514二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/03/17(日) 22:42:18.88ID:OnI9xjtG
お題『クーデター前夜』『トラップ』『チャーハン』『回顧録』『ゾンビ』締切

【参加作品一覧】
>>502【回顧録、若しくは覚え書きの様なもの】
>>509【信じるかどうかは】
0517この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/17(日) 23:09:15.00ID:789W+6rj
違和感
0519この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/17(日) 23:34:12.77ID:vfJ9/NPq
侠客
0521二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/03/18(月) 01:04:47.88ID:FP0wMnoT
☆お題→『変身ヒーロー』『違和感』『身分違い』『侠客』『gifアニメ』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→3/24の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>514より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0524この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/18(月) 08:32:21.05ID:mL/CfJEC
>>509
短編スレ恒例〜最終日の猛ダッシュ、いいね! 509氏がホラーテイストでお題全選択に挑みかかるぜ、世にもゾンビな物語ー!
さあ、語り手がとある将軍の『回顧録』を読み上げるようだ、大虐殺が起こった『クーデター前夜』に一体何があったのか、それを紐解いてゆくとしよう〜
なになに、将軍曰く、私の誕生日に妻が具無し『チャーハン』を作ってくれた…半年ぶりの会話だ…最高って、うわあっ夫婦仲やばい、これ辛いわー、って違うだろw
失礼関係なかったと、御用商人が持ち込んだ丸薬に話は移る、王妃がそれを服した日より王宮は狂っていったようだ〜、人が減り、王はやつれ、日に日に静寂が満ちる王宮で、やはり見てはいけないアレを見たらしき将軍!
興奮のままに記録は書き殴られ終わり、語り手は商人から持ち込まれた怪しき薬と『ゾンビ』の因果をほのめかす、
お気をつけあれ、『トラップ』はあらゆる所に隠されていますと、世にも奇妙な的ノリでお題を制覇した509氏が『チャーハン』を回顧録の別頁にして処理という荒業で、全選択をアイデア・クリアー!

>>511
トリとなった511氏は遅刻だあ〜大丈夫、進行氏も遅刻しているw 全選択! しかしこのお題502氏の早逃げからやり尽くされた感もあるがどう攻める、弱小☆ネクロマンサー!
さあ、舞台はゲーム内世界な模様、わが遁走なる『回顧録』を求める主人公は、直近のバランス調整で涙が止まらない弱小スペルユーザーだ、誰かなんか言ってる、でもネクロマンサーはずっと弱いから関係ない…イテっ、と殴られ、
お待ちかねの女子プレイヤー登場なのだが、主人公はオレオレ詐欺、デート商法、ハニー『トラップ』などの可能性を考慮するw 雑魚フレンズ女子の強引な同行でクエスト『クーデター前夜』のダンジョンIN、
しかし侵入者で難易度が決まる設定下では、足手まとい女子ズ邪魔w 前衛の『ゾンビ』兵が押されながらもなんとかクリア、目的物の『チャーハン』ゲットォ!
511氏遅刻の駆け足疾走、お題をささっとクリアしながら、偏屈そうな主人公と女子の掛け合いを描いて見せた〜キャラが立ってていい感じだな、続きよろしくクリアー!
0525この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/18(月) 18:51:50.41ID:XQwfmBxM
すまぬ・・・すまぬ・・・

>>524
511です、感想ありがとうございます
後半は時間がなく駆け足にwオチは投げやりになってしまいました

実は前スレ615【魔女対戦】が念頭にありまして、しかし、、うーんw

>>509
>>502に対して王様がゾンビバージョンでしょうか
雑なチャーハン好きw
0526この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/18(月) 20:29:54.46ID:aQVTDMmn
>>511
あの回顧録のタイトルはアドルフさんへのリスペクトでしょうかw?
確かに、お腹を壊していては士気も保てませんよねw

>>524
感想有り難うございます
お察しの通り、頭にあったのは「世にも奇妙な物語」ですw

>>525
感想を下さり有り難うございます
二つともに似たような話で申し訳なく思います
因みに502の王様がゾンビバージョンは、首脳陣か腐っていて(物理的に)となる筈でしたw
0527この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/19(火) 00:26:58.69ID:o1g357k6
>>526
感想ありがとうございます、その通りですw
ちなみに、将軍には動けるデブという裏設定があります

>502
なるほど失礼しました
それはそれで皮肉が効いていて面白かったかもですねw
0528この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/19(火) 06:08:02.47ID:kyk/9RLZ
動けるデブてw
0529この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/19(火) 22:23:32.35ID:ESBbk+9S
>>521
使用お題→『変身ヒーロー』『違和感』『身分違い』『侠客』『gifアニメ』
反社会的で暴力的な描写があるので一応閲覧注意です。

【孤独】(1/3)

早番勤務が終わって家に帰ると、もうすぐ4歳になる息子がテレビを見ていた。アメリカで流行っているらしい変身ヒーローだ。夢中になっている息子を膝に乗せ一緒に見る。
番組が終わって夕食の時間になっても興奮冷めやらぬ息子にこっそりと話す。「パパもああいう風に変身して悪者と戦っているんだよ」息子はきょとんとしている。まだ4歳だ、仕事のことがわからなくても仕方ない。
息子を食卓の椅子に座らせると、妻が昨年のヒーローがプリントされた食器を並べる。去年はこんなものしか買ってやれなかったが貯金にも目途がついた、来月の誕生日にはちゃんとしたおもちゃを買ってやれる。

午前中にパトロールを済ませる。ヒーローじゃないいつもの俺だ。
仲間と駄弁り時間を潰す。ホームレスの喧嘩を見て見ぬふりしてやり過ごし、盗みを働いたガキを親に引き渡した。違法駐車をしていた男から賄賂をもらってもみ消す。
昼食をとり署に戻ったらデスクワークを済ませロッカールームに向かう。ここで俺は変身する。

制服の上着を脱ぎ軽く準備運動とランニングを済ませる。ロッカールームに戻り、遅れてきた同僚と話しながら汗が染みたインナーだけになる。膝あて付きの戦闘服のズボンをはき、ジャケットを羽織る。
コンバットブーツの中にズボンの裾を入れ、靴紐をきつく締める。少し痩せてきた腹をベルトで締め上げ、ジャケットのファスナーを上げる。服の上からピストルベルトを巻き付け、
目出し帽をかぶり、手袋をはめる。防弾ベストに頭を通し、サングラスとヘルメットを着ける。ジャケットは暑いが腕のタトゥーを隠すために長袖は必須だ。隊長が着ているような私物のコンバットシャツが
欲しくなるが思いとどまる。どうせあまり着る機会はない。顔も肌も隠すのは身元が割れないようにする為だ、特に妻と子の名を刻んだ首筋のタトゥーを見られるわけにはいかない。現実のヒーローが仮面をかぶり、
変身するのは強くなるためだけじゃない、自分や家族を守るためだ。いつも持ち歩いている家族の写真もロッカーの中にしまう。武器庫からライフルとピストルを取り出し、窓口で弾薬を受け取って射撃場へ向かう。
ジャケットの肩ではカラフルな国旗が激しく主張しており、防弾ベストには狙ってくれと言わんばかりに黄金の刺繍でデカデカとPOLICIAと書かれている。

そう、俺はSWATだ。

「変身ヒーロー」自分で言っていても違和感があるが嘘ではない。事実テレビでそう呼ばれたこともある。
だが現実のヒーローは決してかっこいいものではないし良い人でもない。毎日汗水たらして訓練して、待機と言って仕事をさぼり、街に繰り出しては悪党どもと殺しあう。
そうしてもらえる安月給を使い果たし、給料の前借や借金をせびるようになる。同僚のマイクは酒を飲んで暴れて女房と子供に逃げられた。リコは待機中にヤクのやりすぎでぶっ倒れ病院送り、
カルテルと通じていたアレハンドロは邪魔になって消された。目玉をくりぬかれ家族ともどもシャンデリアに生首を飾って「自殺」したのだ。俺だって酔って喧嘩になり妻を殴ったことは2度や3度じゃない。

俺がSWATだと知っている者は少ない。当然だ、どこから情報が洩れるかわかったもんじゃない、アレハンドロの二の舞は死んでもごめんだ。妻にも本当のことは言っていない、
だがこれは機密保持のためではなく心配をかけないためだ。妻とは身分違いの恋だった。良家のお嬢様だった妻は俺との交際を両親に良く思われていなかった。そして半ば駆け落ちのように結婚し、妻は勘当された。
俺の両親は妻を温かく迎え入れ実の娘のように可愛がり、妻も同様に二人を慕った。だが一緒に暮らすことはできない。都会の高級住宅街で育った妻とスラム育ちの両親では気質が違いすぎる、
一緒に住んでもお互いに息苦しい思いをするだけだ。妻にとって家族は俺と4歳になる息子だけなのだ。もし夫がこんな危険な仕事をしていると知ったら、温室育ちのお嬢様に耐えられるだろうか。
0530この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/19(火) 22:24:02.19ID:ESBbk+9S
【孤独】(2/3)

今日は結婚記念日だというのに休みが取れなかった。早朝からガサ入れがある。いつものように支度をしてブリーチング用の工具を車に積み込む。装甲バンに乗り麻薬工場へ「出勤」していく。
仲間の警官たちが工場を包囲する。俺たちは突入班だ。隊長の指示を待つ。GOサインが出た瞬間ドアを突き破り、工場内の従業員に作業を辞めさせ、手を挙げさせる。手分けして小部屋を全てクリアリングしてから、
従業員を拘束する。言葉が通じない奴がいて少々手間取ったが反撃はなかった。工場からは麻薬と製造設備、いくつかの銃器が見つかったが出荷先のリストはどこにもない。ただ、不運なことに疫病神はいた。
カルテルのボスの甥であるエミリオだ。これで残業は決まったも同然だ。

エミリオはいけ好かない奴で、本人は侠客か何かのつもりらしく市に献金したり、学校や病院を立てたりしている。ボスへの忠誠も厚い。ただ俺に言わせればこいつは伯父の七光りで遊んでいるだけのクソ野郎だ。
こいつが侠客ごっこに嵌りだしたのはここ数年の話で、ガキのころは好き放題やっていた。殺人、窃盗、強姦何でもありだ。東南アジアのどこかの国では指名手配されていて入国したが最後、絞首台に一直線らしい。
仮に奴が本当に改心し、服役して罪を償ったとしても悪党だった過去が消えるわけではない。

取調室でエミリオは動画を撮りまくっていた。奴はSNS中毒で、日々自らの「善行」を世界に発信している。今撮っている動画も夜にはgifアニメとなってどこかにアップロードされるだろう。同僚たちも止めはしない、
むしろ積極的に混ざるものもいる。どうせ奴は釈放されるのだ。この町には奴の罪を証言する者も、奴を検挙し有罪にする者もいない。拘留するのは市民向けのポーズとカルテルへの注意喚起に過ぎない。

俺は秘密を抱えた孤独なヒーローだ。称賛を受けるのはいつも仮面をかぶった俺で、普段の俺はただの冴えない警官に過ぎない。そしてその称賛もほとんどは有名無実な仕事に対するものだ。
最愛の人を騙しているが故に泣き言も吐けない。ただの自己憐憫だが構わないだろう。この町に俺を笑える奴がいるだろうか。勇気のある奴はもうこの町には残っていない。
「たとえ周りに悪人しかいなくても自分だけは善人であるべきだ」テレビの中のヒーローがそう言っていた。確かに正しい。俺も息子にそう言って育てていくだろう。

ガキの頃、学校の先生にも言われた。悪党の中に一人だけ善人がいても無力だが、だからと言って悪者になっていいわけではない。なぜなら悪党の中に善人が何人もいれば状況をひっくり返せるからだ。
自分と同じように悪党だらけの世の中に絶望して消極的に悪者になった者たちは、周りに善人がいることに気づけば善人同士で寄り集まって状況をひっくり返せる。そのための最後で最初の希望になり得るのだから、
たった一人でも善人で居続ける意味はある。最後まで善人でいる覚悟を持っている者が、最初に反旗を翻す勇気のある者が一人でもいれば社会が悪に染まり切ることは決してない。

だが、俺はもう疲れた。二重生活にも、家族を失う恐怖にも、不定期で送られてくる脅迫状にも。何もかもがもう嫌になった。隊長に相談した時には長期休暇を取れと言われた、もしくはしばらく別の部署に移れと。
仕事に疲れ、人生に迷う部下にかけるお決まりのセリフだ。確かに休暇は効果的だろう、だがそれは問題の先延ばしに過ぎない。現場から離れて現実を忘れ、再び戻って疲弊する。
だましだまし続ければもう2〜3年は持つかもしれない、もしかしたら定年まで……。だが俺はそんなバカみたいなことはしたくない。

割に合うかは怪しいがSWATの給料はほかの警官より少し高い。いくつか手当がつくからだ。倹約の甲斐もあって金はだいぶ貯まった。家族にも迷惑をかけたがこれでしばらくは暮らしていける。
次はもっと家族との時間を取れる仕事にしよう。
0531この名無しがすごい!
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2019/03/19(火) 22:24:43.65ID:ESBbk+9S
【孤独】(3/3)

親父が死に、息子が小学校に入ると俺は再び変身するようになった。だが、今度は孤独なヒーローじゃない。

カーゴパンツにスニーカー、長袖のシャツといういつもの恰好のまま、新調した手袋を防弾ベストのポーチに突っ込み、バンの荷台に乗せる。散弾銃といくつかの工具、バッテリーも手分けして積み込む。
助手席に乗り込みライフルを股の間に立てかける。SWAT時代からの癖だ。今日の仕事場から少し離れた場所に車を止め、防弾ベストや目出し帽を身に着ける。今でも顔は隠している、肌も見せない。
家族写真も仕事場には持ち込まない。リーダーのイーサンは某国軍の特殊部隊に長く居たそうでいろいろなことを教えてくれる。大半はどうでもいいことだがたまには役に立つものもある。

俺とイーサンは物陰に隠れてじっと待っている。「遅いな、マルティネスとペドロは何してんだ」そう言いかけた瞬間、予定より5分遅れて電気が消えた。
夜陰の中、月明かりだけを頼りに頭に叩き込んだ見取り図に従って進む。暗視ゴーグルは一つしかなくマルティネスが持っているので手元にはライトしかない。だが迂闊には使えない、
敵にこちらの位置をアピールするようなものだからだ。警報装置の切れた窓をたたき割り部屋に侵入する。屋敷の中は真っ暗で、かすかに人々のざわめきと足音、家鳴りの音がする。
先行するイーサンとカバーしあうように動き、お互いの体を叩いて合図しあう、SWAT時代と同じだ。長い廊下を覗き込んだ瞬間にライトを灯すと突き当りに
強烈な光でひるんだメイドの姿をとらえた。声からして奥の部屋にも何人かいるらしい。俺たちは邪魔にならないようメイドを追い散らして目標の寝室に向かう。寝室に踏み込むと目標の男とその家族は就寝中だった。
毛布を剥ぎ、床に蹴落とす。カーテンを開けると月の光がよく入りこの部屋はかなり明るい。男はしばらく呆然としていたが、状況を理解するとわけのわからない言葉で喚きだした。
そこに電源を切った後屋敷を掃討していたマルティネスも合流した。マルティネスに「もう一人はどうした?」と聞くとうんこだという。「仲間を一人にするなといっただろ」とマルティネスを叱る。
だがペドロは心配いらないだろう、結局武装したボディーガードはただの噂だった。会話中も喚き続けている男にイラついたマルティネスは銃で男を殴ろうとしたが俺はそれを止めた。
そしてひるんだ男の顔を軽くビンタして、「よく見てろ」といい、男の女房の足を撃った。悲鳴を上げる妻と震える娘を横目でチラチラ見ながらも、男は懇願するような瞳で黙って俺の顔を見続けた。
俺が「次はガキだ」と言うと男は諦めたようでおとなしくなった。麻袋をかぶせ、手足を縛り、バンの荷台に押し込む、家族も一緒だ。俺とマルティネスが荷台に同乗する。

息子は妻に似て頭がよかった。有名私立小学校に入学できたのだ。子供に自分と同じ苦労や失敗をしてほしくないというのは親なら誰しも持つ願いだろう。俺の両親がスラムを抜け出し無理して俺を学校に通わせたのも、
先生が自分にすら出来ていないことを生徒に要求するのも、テレビのヒーローが夢や希望ばかり説くのもそういう願いによるものだろう。俺だって同じだ。息子には善人に育ってほしいし、
バカな俺と同じ苦しみを味わってほしくない。そのためにもいい教育を受けさせてやりたいし、できることならアメリカの大学へ行かせてやりたい、そしてもう二度と戻ってこないでほしい。
そのためにはもっと金が必要だ。今の仕事は警官時代の先輩に紹介してもらった。当然家族には言えない。俺は国内外を飛び回る港湾関係の仕事についていて、今は出張中ということになっている。

走る車の荷台で暇を持て余していたマルティネスは、足元に転がるすすり泣く女をしきりに蹴った。俺は窓を開けて煙草をふかす、子供ができてからは禁煙していたが、「出張」中は吸わなければやっていられない。
煙草はいつもの俺を悪党に変身させてくれる。足元でじっと固まり、急カーブの慣性と悪路の揺れに耐えている子供を見る。女の子だが歳は息子と同じくらいだろうか。男の方はもう無理だろうが、
ボスの機嫌と事の成り行き次第ではこの子くらいは助かるかもしれない。それが幸せかどうかはわからないが……。

俺はもう孤独なヒーローじゃない。だが孤独であることに変わりはない。
そう、俺は悪党になった。

俺はSicario(殺し屋)になった。
0532この名無しがすごい!
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2019/03/20(水) 09:06:06.73ID:5WVYKmxX
>>529
お題が大分バラけた模様、これは骨だw 529氏頼んだぜって感じで力作登場〜、全選択! The Conversion!
さあ、パトロールから帰還した警官が、『違和感』いとわず『変身ヒーロー』と己を称し、ジャケットのファスナー引き上げ、目出し帽のSWAT部隊に成り代わっていく〜
機密保持、そして家族を守護るため、最愛の人すら騙す孤独な二重生活の中〜、夫がこんな危険な仕事をしているなぞ『身分違い』の妻、お嬢育ちには耐えられまいと苦笑する〜
犯罪者を取り締まれば『侠客』ごっこで『gifアニメ』をアップロードする、現代っぽいフザケたやつ…、って同僚も参加w ふざけた現実に善悪基準が蝕まれゆくッ、ここまでお題消化に違和感なし、
ラストは? 語り手が女性を撃ち、車に押し込み、さらった女子見て自らの息子思い出すゥ?! そっか、最後に残った価値基準は家族だったか…、男の生き様は護ること、一人の男が悩みながら戦い続ける、529氏が描き出したドラマチック・Hardship・ENDがお題をクリア!
0533この名無しがすごい!
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2019/03/20(水) 13:32:21.19ID:OzwyGF8j
>>529
超シリアス
『侠客』和風、『変身ヒーロー』そのまんまで考えていたので、目から鱗です
0537この名無しがすごい!
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2019/03/20(水) 13:45:13.74ID:OzwyGF8j
Webブラウザから見てるんですが、525KBと表示されてます
380Kの方が正確なら、まだ余裕っぽい?
0542この名無しがすごい!
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2019/03/20(水) 23:45:12.92ID:OzwyGF8j
そこは前スレも654コメで落ちてるようなので
まだ何回かできると思われます
0543この名無しがすごい!
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2019/03/21(木) 18:14:06.94ID:9WL9e/Mv
[PROGRAM 017]
見えていますか…聞こえていますか…?
見えないのなら…聞こえないのなら…返事をして…
0544この名無しがすごい!
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2019/03/22(金) 00:50:55.33ID:8TR2CwfN
>>532-533
感想ありがとうございます。
物語を書くのは小学校の課題以来で十数年ぶりなので読み辛かったりわかりにくい部分もあったかと思いますが、書いてる本人は頭の中に映像が出来てて客観視出来ないんですよねw

設定や描写はいろんな作品やニュースからパク…影響を受けてますがクソ野郎だらけの中でイラつきながら、
それでも正しく生きようとして、でも結局潔白ではいられないフラストレーションはゲーム「This is The Police」や「Papers Please」のプレイ経験から来ています(ステマ)

決して現実に周りがクソ野郎だらけなわけではないです…はい
0545この名無しがすごい!
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2019/03/23(土) 20:54:06.38ID:u6n2NyOA
これってどんなお題でも採用されるの?
これはダメっていうお題とかあったりする?
0546この名無しがすごい!
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2019/03/23(土) 22:59:24.93ID:RPx9J4we
そこは進行さんの裁量ですが、却下された例は少ないです
ほぼ重複と言えるケースや極端な指示などは、却下だろうなと
0548この名無しがすごい!
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2019/03/24(日) 14:56:27.75ID:ESb+xVee
>>521
使用お題:『変身ヒーロー』『違和感』『身分違い』『侠客』『gifアニメ』

【趣味暮らし】


 僕が“ソレ”を見つけたのは、古いアニメ、特撮の主題歌の動画を流し見していた時である。
 記憶に有る変身ヒーロー。だがそれは、僕の記憶に有る物とは全く違ったものだった。
 特撮番組で有ったはずの変身ヒーローは、多少のぎこちなさこそあるが、丁寧に作られたGIFアニメとしてそこにあったからだ。
 CVは、創った本人と思しき人物の、やや棒読み気味だが熱の入った物で、本当にこの番組が好きなのだなと言う想いが良く伝わって来ていた。

 青幇(中国の任侠集団)っポイ敵の雑魚兵をバッタバッタと薙ぎ倒す爽快感は流石に無かったが、そのストーリーはある意味納得できるものだった。
 元の話で言えば敵の女幹部とレッドが恋仲となり、最終回では敵の集団を裏切って大団円と成って居たのだが、アナザーストーリーとなったその物語では、身分違いの恋に悩んだ女幹部が悩んだ末に敵対する事を選ぶ。
 だが、最後の最後に敵首領の行動を邪魔し、首領と共にヒーローに討たれて終わると言う物に代わっていたのだ。
 子供向けを意識していたであろう元のストーリーでは、最初に高笑いしながら青幇っポイ雑魚を嗾けていた女幹部が、ころっと良い人に成ってしまう事に子供心に違和感を感じていたものだが、このGIFアニメでは悲恋ではあるが納得のできる物に成って居た。

「僕と同じ様な事を考えている人も居たんだな」

 特撮の撮影は一人では難しいが、アニメーションであれば、本人の根性次第ではそう言った事も可能だからこその挑戦だったのだろう。
 僕は苦笑しながら、ウインドウを開いて居たアニメーション制作ソフトを落としたのだった。
0550この名無しがすごい!
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2019/03/24(日) 21:39:19.35ID:ESb+xVee
>>549
単体では無理です
画像編集ソフトで加工する事で音声を付けられますよ
ただし、普通にアニメーションソフトを使った方が楽です
0551この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/24(日) 22:00:00.05ID:5hV57CvX
うーん?
それもうgifじゃなくて普通にmp4とかの動画なんじゃ
まあそれはともかく

子ども時代のモヤモヤが大人になってようやく解消される
しかもそれが見ず知らずの人間によって!
顔も名前も知らないの人なのに
きっと同じ思いを抱えてたんだなぁと妙な親しみを覚え、非常にロマンを感じました
オチで、先を越された主人公が参ったと苦笑するとこも良きです
0552この名無しがすごい!
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2019/03/24(日) 22:00:37.34ID:dUCqpnd8
>>521

使用お題→『変身ヒーロー』『違和感』『身分違い』『侠客』『gifアニメ』

【ループ】(1/2)

「さあ来い、豚野郎。この俺が相手だ!」

 そうだ。この人は。私の白馬の王子様。
 彼と私の秘密。だってそれは、身分違いの――――

 *

 輝くネオン。流れるテキスト。繰り返すサイネージ。
 踊るアニメーション。変身するヒーロー。倒されるモンスター。

 ループする世界。

「おい、ねーちゃん! なーに突っ立てんだ……ブヒ」
 私の前に、酔っ払いの豚が三匹。まだ早い時間なのに……煩わしい。
「彼氏と待ち合わせかー? それとも客でも待ってんのかー? ブヒ」
「おいおい、あんま困らせんなって。悪いね、お嬢さん。こいつ仕事で失敗しちゃってさー……ブヒ」
「いやいや、お前紳士ぶったって駄目だぜ。めっちゃ引かれてんじゃん……ブヒ」
「おい! ねーちゃん! ウサギのねーちゃん! なんとか……言ったら……どーなんだ……ブヒ」
「だから困らせんなって。しょーがねーなー……ブヒ」
「ははっ、彼女マジで嫌がってら。ごめんねー、酔っ払いとエロ紳士が迷惑かけて……ブヒ」
 最低。なんなのこいつら。豚の漫才なんて見たくない。
 続く掛け合い。無駄な時間。早くどっか行って。
「あー……決めた! ねーちゃん! 俺らと飲もう……ブヒ」
「あーあ。なあ、お嬢さん。こいつ決めたら頑固なんだ。付き合ってくれたら……ブヒ」
「いやいや、そりゃねーだろ。なぁ……って、おぉ!」
 やっと来た。振り向けば大きな影。私の待ち人。
「すまん、待たせたか。そいつらは誰だ」
「ええ、待ちましたよ。待たされ過ぎて、この人たちと飲みにでも行こうかと」
「……それは困る。今夜は俺が先約だ」

 *

 この男、本名は分からない。最初の来店から一年以上。
「じゃあ行きましょうか……シマタローさん?」
 サイネージを見上げる彼。電子看板の映像は、さっきと変わらない。
「……ああ、すまん」
「ちょっと似てますよね。シマタローさんと、あのヒーロー」
「……俺はあんなに白くない」
「そうですね。でも、しま模様がなければ……そっくりですよ、ほんと」
 広い肩をすくめる、大きな彼。
「それに、女の子のピンチに駆け付けてくれたり? 本当にヒーローみたい」
「下らん。どうした、いつになく口が回るじゃないか」
 そうだね。それは分かってる。
「別に。静かなウサギだって、おしゃべりになることもありますよ」
「あんなのはまやかしだ。馬鹿馬鹿しい」
「馬だけに?」
「ははっ……本当にどうした。だが、そうだな。馬だけに」
0553この名無しがすごい!
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2019/03/24(日) 22:01:17.62ID:dUCqpnd8
【ループ】(2/2)

 あなたはだあれ。
『ただのチンピラ、風来坊さ。シマシマウマのシマタロー』
 馬鹿馬鹿しい。馬だけに。堅気じゃないのは分かるけど、あなたは普通の人じゃない。
『ショーグン? ミカド? くそだ、あんなやつら』
 そのしま模様。前来た時と違うよね。
『そうか? よく見ているな。誰にも言うんじゃないぞ』
 この間の、あなたと一緒に来た羊のおじいさん。あの人は元気?
『元気なんてもんじゃない。うるさくてかなわん』
 あなた、実はお金持ちでしょ。
『どうだかな』

 ねえ、知ってる? 減色された世界で、変わらないもの。
 白と黒の、違和感の固まり。

 *

 食事を終えて店へと向かう。
「あー、あのサラダ、おいしかったなー」
「そうだな。だが俺には少し柔らかかった」
「じゃあ今度はもっと、シマタローさん好みのお店を調べておきますね」
 そこで彼の足が止まる。
「どうしたんですか?」
 彼は黙って前を見る。
「ブヒ……ブヒ……」
 さっきの酔っ払いがいた。身じろぎもせず立っている。仲間二人が話し掛けている。それにも反応しない。
「メタモ・バーストだ。お前は隠れてろ」
「ブヒイィィィイイイー!」
 ただの豚だったものが、巨大な野獣に変化する。テレビでは何度か見たけど、現実では初めて見た。
「逃げろ!」
「シマタローさん!」
 この人を置いて逃げる? どうする? 野獣がこちらを向く。
「ちっ、もう逃げられない。……いいか、誰にも言うんじゃないぞ」
 そう言う彼の体が、白く光り始める。しま模様が消える。
「さあ来い、豚野郎。この俺が相手だ!」

 そうだ。この人は。私の白馬の王子様。
 彼と私の秘密。だってそれは、身分違いの――――
0555この名無しがすごい!
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2019/03/24(日) 22:11:54.00ID:ub2BvPQD
前回、『gifアニメ』ぶっ込んだやつ
ちっとは考えろや
0557この名無しがすごい!
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2019/03/24(日) 22:46:28.14ID:dUCqpnd8
進行さん来ませんね・・・
モチベ低下してたのは気付いてたけど、色々と甘えてしまった
とりあえず代理で進行します
0558進行代理
垢版 |
2019/03/24(日) 22:47:08.43ID:dUCqpnd8
お題→『変身ヒーロー』『違和感』『身分違い』『侠客』『gifアニメ』締切

【参加作品一覧】
>>529【孤独】
>>548【趣味暮らし】
>>552【ループ】
0567進行代理 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/03/24(日) 23:29:57.97ID:dUCqpnd8
☆お題→『ヒッチハイク』『形骸』『新メニュー』『ドローン』『チート能力』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→3/31の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>558より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0570二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/03/25(月) 00:18:23.11ID:/SnWoJG+
ごめんなさい。ここのところ忙しく、時間通りに出てくるのが難しくて遅くなってしまいました
申し訳ないので、三代目さん募集します……
0572この名無しがすごい!
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2019/03/25(月) 00:21:36.81ID:iRR3cKTk
443 名前:この名無しがすごい![sage] 投稿日:2019/03/23(土) 10:44:31.98 ID:e9H9MPMN
お題、安価スレ建てたの自分だけど、頓挫したと思ってしばらく見てなかったら知らないうちにすごく有能な進行さんが勧めてた
この違いは何だろうなぁ

初代が褒めてたのに
でも、無理する必要ないよな
0573この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/25(月) 07:36:22.94ID:Sm13SrHb
>>551
感想有り難うございます
gif周りが分かり辛かったですね、すみません力不足ですorz
簡単に説明すると、個人でアニメーションを行う環境としては、セル画の個人作成の時代>gifアニメーションの時代>アニメ作成ソフトの出現、と言う段階を踏んでいます
当然ですが、後の時代の方が作成環境は楽になっています
主人公はアニメ作成ソフトを発見し、やってみようと思ったのですが、gifアニメの製作者は、それより面倒な手順でなければ創れなかった次期から試行錯誤してやっていた……と言う事に成る訳です
なので、主人公の心境としては“自分と同じ事を自分以上の熱意をもってやられていた”と言う事で、感服した……と言った所になります
お話の中で説明出きれば良かったのですが、完全にてから不足でした
0574この名無しがすごい!
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2019/03/25(月) 08:32:32.09ID:g2s4rrXR
代理氏おつ!
進行氏、忙しい中ありがとう〜
0575この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/25(月) 08:38:15.53ID:g2s4rrXR
>>548
さていよいよ最終回となるのか短編スレ! 前回お題、548氏が全選択して感慨ものにトライアル、連鎖してゆけクリエイティビティ!
さあ、『gifアニメ』を鑑賞する語り手が、ある『変身ヒーロー』の二次創作について語っていく模様〜、CVは作成者本人というガチなやつ、
中身は敵青幇(『侠客』集団)をバッタバッタとなぎ倒すMAD動画…、ではなく、敵女幹部とレッドが恋仲になってモヤモヤする『身分違い』の半恋愛ものだァw
もともとはご都合主義の円満解決だったのだが、二次創作は敵女幹部が二転三転するリアルテイスト〜、作者は子供心の『違和感』を技術力で解消し、完成度を高めたようだw
作品がスキであればこそ、描かれぬシーンへの情熱と補完はとめどなく膨らんでやまぬもの〜、二次創作すなわち受け取る側の創作が、作品世界を大きくしていく、ラストは語り手自身が情熱を受け取る継承ENDで、548氏・全選択クリア!

>>552
新しい感じだな、552氏は前回お題を少女漫画風のアニマルものにまとめてきた、サラブレットスイーツ・スイーツ!
さあ、舞台は減色された『gifアニメ』世界か〜、文字通り白馬の王子様に『身分違い』の憧れを抱くウサギが登場、酔客となった豚に絡まれている模様〜、
そこで「今夜は俺が先約だ」と、女子を蕩かすキメ台詞とともに現れたのは、減色世界で白と黒の『違和感』の固まり、シマウマのシマタローなる、『侠客』っぽい馬系のひと!
そのしま模様、前来た時と違うよねと、女子の観察眼が光る中〜、馬鹿馬鹿しい馬だけに、なるダジャレが繰り返される、そのネタどんだけ好きよw
って感じでラスト〜、野獣になってしまった豚をとっちめるため、『変身ヒーロー』=白馬現れ、やっぱりと、ウサギの目が輝いたァ! 全編が甘くとろける女子目線、552氏の全選択クリアは素敵シロップまぶしたったENDーw
0576この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/25(月) 12:42:46.40ID:3WVYlRcw
進行変える流れがほぼ1代目の時と同じだな
器の小さい奴がいるんだな
0577名無しさん ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/03/25(月) 12:54:55.11ID:EOR4YVT/
おそようございます

>>554
そんな直球でつまらんとだけ言われても困るー
ともかく感想・・・だよね? ありがとうございます

>>575
感想ありがとうございます!
ダジャレは・・・ひつじのしつじ・・・
0578名無しさん ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/03/25(月) 13:16:33.66ID:EOR4YVT/
『gifアニメ』なんですけど

>>529さんのだと、ちょっと変かなとは思ったんですが
動画から面白GIFアニメ作るアプリ、とかは想像できますね

>>548さんのは、多分548さんは知ってると思いますけど
昔の長尺GIFアニメ・・・のんちゃんとか
当然だが無音

あと『侠客』は、>>529さんのを受けて、中国マフィアもありかなぁとは思っていましたが
急に『青幇』とか言い出すwところに特撮っぽさが感じられて、面白いと思いました
0579この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/25(月) 13:24:36.74ID:Sm13SrHb
>>552
繰り返しとお約束の世界ですね
白馬の王子はヒーローで乙女の憧れw
下らない現実も、憧れの人がいれば夢想の世界
と言う訳ですね
>>575
感想、有り難うございます
実際に一分程度のアニメーションを作るのでも、結構気力を持っていかれますorz
30分アニメでも、創れる人は、凄いと思いますね
0581名無しさん ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/03/25(月) 13:45:07.66ID:EOR4YVT/
>>579
感想ありがとうございます
ウサコさんが月に代わって必殺仕置人ENDも考えたのですが、書き切れませんでした><
0582名無しさん ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/03/25(月) 13:49:02.20ID:EOR4YVT/
それで連投すみません、進行の件ですが
二代目さん続投ならその方がいいのですが
一年以上頑張ってくださったので交代もありだと思います
立候補してもよろしいでしょうか
0584この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/25(月) 18:22:26.52ID:Cu5G7zJ9
二代目さんが続けたいと思ってくれてるなら続投でもいいかなとは思うけども
まったり続けてるスレだから多少時間が前後しても問題ないし、なんだったら締め切り時間を変更することだってできるし
ただ私生活の忙しさでここが負担になってるなら交代したほうがいいのかかもね

>>582
OKです
0585この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/26(火) 00:28:00.08ID:HMwgQRWh
529です。

>>548
細かい描写や設定にアレの方がいいこれの方が好きと色々考えちゃうんですよねw
考えてるうちに全然別の話やヒーローになってそれで遊んだり、特撮ヒーローを見ていた子供の頃を思い出しました。

>>552
戦隊やライダーとはまた違うヒーローですね。
動物擬人化モノとヒーローを掛け合わせるとは私には全く無い発想です。
作風全然違いますがゼブラーマンとなぜかエビボクサーを思い出しましたw

>>547
>>554
感想ありがとうございます。
うーん、手厳C

>>578
書く前にググった感じだとgif形式の動画なら実写、絵、CG問わずgifアニメーションのはず…?
間違ってたらすみません。

因みに侠客もよく意味を知らず、ググって初めて知りましたw
0586この名無しがすごい!
垢版 |
2019/03/26(火) 13:56:14.42ID:X94Goi9c
>>585
感想有り難うございます
そう言う物のオリジナル設定を考えるのも楽しいですよねw
特にラ○ダーなんかは
0587名無しさん ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/03/26(火) 18:16:16.89ID:KJM88ojP
>>585
感想ありがとうございます
えびはともかくwネタかぶりktkr
言われてググりましたが、ゼブラーマンあったなぁ
シマウマって象徴的なので、掘り下げたら面白そうです

gifは、それgifやないmp4や、という点です
しかしよく考えると、4chanやredditの世界観なら、mp4でもwebmでもgifかも知れない
0588二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
垢版 |
2019/03/31(日) 21:52:09.78ID:mkQkTDc0
>>582
確認が遅くなってすみません。もし宜しければ都合のいいタイミングからお願いしてもかまいませんか?
0590名無しさん ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/03/31(日) 22:00:36.65ID:4WCdw9B2
>>567

使用お題→『ヒッチハイク』『形骸』『新メニュー』『ドローン』『チート能力』

【ドラゴン狩り】(1/3)

 最弱チート勇者ユウヤは、進退窮まっていた。
「客が……客が来ねぇ……。借金も返せねぇ。ちくわすら持ってねぇ」
「暇でしゅー。閑古鳥でしゅ」
 異世界に召喚され、魔王の形骸をデコピン一発で打ち倒した。
 その功績をたたえられ、言われるままに借金をして、日本食レストランを開業した。
 最初は良かった。なろーしゅ補正……物珍しさもあって、どんどん客が入った。
 しかし半年後の今。都内は日本食の店だらけになり、素人の料理など見向きもされない。
 ブクマは剥がれ、PVは減り……ではなく、某ログにおける評価……でもなく、とにかく物理的に誰も来なくなった。
「どうする……どうしたらいい……」
「ざまぁでしゅー。悪役令嬢でしゅー」
 憎まれ口を叩くのは、不思議幼女ちーちゃん。魂魄のみになってなお実体を持つ、元魔王その人である。
「魔王をいじめた勇者にー、因果応報でしゅー」
「うるせぇよ役立たず。追い出すぞ無駄飯食らい」
「おーこわでしゅ。いたいけな幼女に八つ当たりでしゅー」
 勇者は弱かった。しかし彼にはチート能力があった。
 魔王も弱かった。だが彼女にもチート能力があった。
 だから彼女を倒すには、勇者の力が必要だった。
「だから言ったでしゅー。ちーちゃんと結婚したらー、世界の半分をやるって言ったでしゅー」
 魔王を倒せるのは勇者だけ。逆もまたしかり。この二人が手を組めば、世界征服も夢ではない、と。
「馬鹿な男でしゅー。婚約破棄でしゅー」
「馬鹿はそっちだ置物魔王。婚約した覚えもねぇよ」
 魔王は無力な存在だった。それでも魔王は倒されねばならない。
「置物じゃないでしゅー。彫像もかくやの美少女だったでしゅー」
 ともかく勇者は召喚され、力なき魔王を倒し、勇者自身も不要とされたのだ。
0591名無しさん ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/03/31(日) 22:01:08.59ID:4WCdw9B2
【ドラゴン狩り】(2/3)

 数日後。今日も客は来ない。
「おい、出掛けるぞイカっぱら」
「どこに行くでしゅ? 面倒でしゅー」
「国立公園だ」
 ナニヲ王国の首都、ナニヲグラード。そこから車で一時間の距離にある、ナニヲ国立公園。
「行って何するでしゅ? あの断崖絶壁から飛び降り自殺するでしゅ?」
「するかばーか。新メニューだ。新メニューを開発する」
「話が見えないでしゅ。死体が行方不明でしゅ」
「行ってドラゴンを狩る。そして新メニュー、ドラゴンのステーキを売り出す!」
 自信満々に言い切る最弱勇者。彼はドラゴンより弱い。あと国立公園での狩りは禁止である。
「なるほどでしゅ。ドラゴンに狩られて、自然にかえるでしゅー」

 *

 交通費も出せない金欠勇者パーティー。行きはヒッチハイクである。
 事案発生の危機もあったが、最後は親切なおじさんが軽トラで送ってくれた。
「気を付けるだよ。今はなぁ、スマーフが大量発生しとるからなぁ」
 青い肌のノームみたいなやつ……ではない。低レベル垢で初心者を狩る不届き者である。
「特にハイシンシャには気を付けるだ。そのスマーフがハイシンシャだったらば、おめがだ二度と……」

 *

「ふははっ! 弱い弱い! お前ら弱いなぁ!」
「なっ、なぜ攻撃が当たらないマフ! チートだマフ!」
「そうさ、チートさ。チート勇者様のお通りだぜぇぇぇ!」
 ここは国立公園の中を適当に進んだ場所である。一応説明しておくと、アメリカの国立公園的な、ちょっと乾燥したアレである。
「はーでしゅ。あきれたでしゅ。この世の地獄でしゅ」
 スマーフ相手にイキり散らすチーター。控え目に言っても最低である。
「おい、チート野郎。この俺が相手だマフ!」
 強大な闘気を放つ一匹が進み出る、が。
「ふっ、雑魚め。包囲、キンキンキンキン、殲滅!」
0594名無しさん ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/03/31(日) 22:01:51.38ID:4WCdw9B2
【ドラゴン狩り】(3/3)

 国立公園の最奥に到着した。
「高いな」
「高いでしゅ。それで、どうやって狩るでしゅ?」
 岩山の頂にドラゴンの巣がある。肝心のドラゴンは留守のようだ。
「これだ……ドローン〜!(水○わさびの声で)」
「えぇ……」
「スレの過去作からパクってくる程度の能力だ」
「内輪ネタみたいなのは関心しないでしゅ」
「ちなみに、このドローンも借り物だ。このツメを見てくれ。これを使って、クレーンゲームの要領で、巣から卵を釣り上げる」
「えぇ……」
「卵から育てて肉にして、最後はステーキって寸法だ。素敵だろう?」
「……頭が痛くなってきたでしゅ」

 *

 ともかく勇者はドローンを飛ばす。
「うーん。案外難しいぞこれ」
「あっ、ドラゴンでしゅ」
 見上げれば青空に巨大な影。ドローンも勇者たちも、上空から丸見えである。
「まずいな。撤退だ」
「あー、駄目でしゅ。ブレス動作に入ってるでしゅ」
 周囲に物陰はない。逃げることはおろか、身を隠すこともできない。
「初手ブレスかよ。だがこっちは攻撃無効だぜ」
 巣に着地するドラゴン。勇者たちは完全にロックオンされている。ドラゴンの口が開かれ――――

 ――――なかった。代わりに。

 鼻息。
 ドラゴンの鼻息。
 それは突風。
 ドローンも、勇者も、不思議幼女も。
「おおおお!」「ななななでしゅー!」
 漫画のように吹き飛ばされたのだった。

 *

 それでも勇者たちは生きていた。神様仏様チート様である。
「やれやれ。ドローンがバラバラだ」
「やれやれでしゅ……んん?」
 二人が飛ばされた先。そこで目に留まった、とある植物。
「こっ……これは……」

 *

「ふははっ! 今日も大もうけだぜ!」
「さすご……げふんげふん。大もうけでしゅ!」
 発見された植物、ナニヲナス。新メニュー、ナニヲナスの天ぷら。

 国立公園から勝手に持ち出した苗により、勇者の店は救われた。
 だが彼らはまだ知らない。都内が天ぷら屋だらけになる未来を……。
0595二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/03/31(日) 22:03:28.28ID:mkQkTDc0
作品の間にレスを挟んでしまった……申し訳ない

まだ投稿お済みでない方、完成済みであれば待ちます
0597二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/03/31(日) 22:13:37.22ID:mkQkTDc0
お題『ヒッチハイク』『形骸』『新メニュー』『ドローン』『チート能力』締切

【参加作品一覧】
>>590【ドラゴン狩り】
0598二代目進行 ◆rZF28D1ulBTo
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2019/03/31(日) 22:18:04.66ID:mkQkTDc0
問題なさそうであれば、これで名無しに戻ろうと思います。ありがとうございました。三代目さん、よろしくお願いします!
0599三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/03/31(日) 22:22:53.17ID:4WCdw9B2
ちょっとバタバタしちゃってますが・・・任されました!

生活が落ち着きましたら、作者として、ひょっとしたら四代目としてw顔を出して頂ければと思います
0606三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/03/31(日) 23:06:02.39ID:4WCdw9B2
☆お題→『世代交代』『ありがとう』『梅林公園』『最終決戦』『さいころ』

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→4/7の22時まで

☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>597より。

【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】
0608この名無しがすごい!
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2019/03/31(日) 23:32:39.41ID:w0IDuL9f
ごめんなさい。自分の場合は手が遅いだけです
特に今週は打ち合わせと残業が重なって、殆ど進めませんでしたorz
0609三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/03/31(日) 23:38:18.34ID:4WCdw9B2
ごめんよ・・・単に筆が遅いんだ
今回は少しタイミングを見てたんですが、土日で執筆→どうしても・・・
0610三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/03/31(日) 23:50:38.03ID:4WCdw9B2
>>608おつかれさまです><

年度替わりで忙しい方も多いと思います
それでも作品は募集してます!ので、気が向いた方は投稿お願いしますー
0611この名無しがすごい!
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2019/04/01(月) 01:31:00.55ID:7ZNDA9B5
なろうの方の連載でぎりぎりで、最近はこっちで書く余裕がないなぁ……
0612三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/01(月) 01:45:50.00ID:IUvEmrmU
>>598
一番大事なことを>>599で言い忘れてましたよ・・・
二代目進行さん、ありがとうございました

二代目進行さんにはスレ2の途中、2018/02/25から、これまでご担当頂きました
0613三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/01(月) 01:50:18.78ID:IUvEmrmU
>>611
そうなりますよね・・・
まぁ、お題を眺めて気に掛けて頂ければ、ふと書く気になるかもです
0614この名無しがすごい!
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2019/04/01(月) 08:11:20.52ID:aoDPJgVa
>>598
二代目進行氏、おつかれさま
忙しいのにありがとう
いつも冷静な仕切りをしていてかっこよかったぜ
なのに油断するとお茶目なキャラクターが垣間見える瞬間があってかわいかったw
いい仕切りでした、これからは名無し同士だ
ラストお題「ありがとう」いいね!
引き続き一緒に遊ぼう

>>613
三代目進行氏、よろしくお願いします!
タイムスケジュールは自分の都合のいいところがあったら変えてくれ
お題ルールも好みで決める権利があるし
まーお気楽が第一、まったりいこうw
0615この名無しがすごい!
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2019/04/01(月) 08:41:45.18ID:aoDPJgVa
>>590
くしくも平成終結とリンクしたスレ継承の儀、書き手が書き手を継いでゆく、次代の魂を担うは三代目進行氏こと590氏、よろしく、本人による前回お題全選択、三代目Jソウル進行氏の冒険!
さあ、攻撃当たらぬ『チート能力』を持つ勇者が平和に向けたデコピン一発〜、魔王といえど最初から『形骸』のようなモノ、デコピンで勇者の魂魄ペット状態となった、少女ちーちゃん! (聞き覚えありw
平和な世界で勇者が日本食の店をオープンするも、競合にもまれ、閑古鳥でちくわも持てぬ有様になるw さらに『新メニュー』ドラゴンステーキを開発すべく、ちーちゃん連れて『ヒッチハイク』アンド国立公園で無双するが、
ドラゴンエッグを『ドローン』でゲットする計画はドラ息によっておじゃんとなるw ラストは天ぷら屋を開業するがまた真似されちゃうオチでEND、全選択をこなしつつ、過去スレネタをあちこちにつっ込んできた三代目〜、
ちくわ、水○わさび、(きっと)クラーケンちゃんなどなど懐かしネタを満載し、自らの名刺代わりに記念の号砲を爽快にぶっぱなしたァ! 世代の継承を飾る、満漢全席クリアが決まり、今後ともよろしく〜って感じで自己紹介だw
0617三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/01(月) 12:43:36.73ID:IUvEmrmU
>>615
感想ありがとうございますw
正直ちょっと攻め過ぎかと思いまして、投稿するか迷ったのですが・・・
今後ともよろしくお願いします!
0618この名無しがすごい!
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2019/04/01(月) 16:15:24.03ID:T+f6MAhj
>>590
守るべきは知的財産権でしたね
ドローンの技術だけでも革命的な気もしますが、和食チートもテンプレですよねw

二代目進行さん、今まで有り難うございました
0619この名無しがすごい!
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2019/04/01(月) 18:13:18.83ID:T+f6MAhj
突っ込み待ち

>>606
使用お題:『世代交代』『ありがとう』『梅林公園』『最終決戦』『さいころ』

【負けられない戦い】


 梅林公園の世代交代を賭けた戦いは、最終局面を迎えていた。
 第一勝負『ホルヌッセン』、第二勝負『三目並べ』を互角の戦いで征し、勝負は最終決戦『ダイスタワー』で着く事になったのである。

「ババア! 今日こそ引導渡したるさかいな!!」
「はっ、ガキんちょが、いっちょ前に吠えよるわ!!」

 公平を期す為に、二人はさいころを同時に落とす。
 ダイスタワー内でランダムに弾かれたさいころは、間も待たずに下から転がり出てきた。

「くっ!」
「よっしゃあ!!」

 僅差であった。妖怪“いちたりない”は先代の頭上に降り立ってしまったのだ。

「うちの勝ちやね?」
「ちっ、しゃあない。勝負は勝負や」

 ダイスタワー勝負で負けた先代は今日で引退となる。
 次代を背負った少女は……

「バアちゃん、今までありがとな」

 そう呟いて、彼女の背を見送ったのだった。
0620三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/01(月) 19:42:14.60ID:IUvEmrmU
>>618
感想ありがとうございます
恥も外聞もない、借り物とパクリのお話でしたw

ところで色々なアレの続き・・・(チラッチラッ

>>619
ダイスタワーすげぇ
0621三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/01(月) 19:47:34.23ID:IUvEmrmU
ところで全選択が普通になってますが、お題1つからおkですので(ですよね?)
短いのも長いのも募集しております
0623この名無しがすごい!
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2019/04/02(火) 09:52:41.72ID:XFUKNDE5
>>619
日本中が新元号でてんやわんやの大騒ぎだが、短編スレは一足先にしっとり引継ぎを終え、新体制がウォームアップ〜、619氏はやいな、全選択でテーマは継承! 魅惑のネクストシーズンへGO!
さあ、舞台は『梅林公園』で、謎のゲーム勝負に興じる老女(?)と少女がホルヌッセン、三目並べを互角の内容で渡り合い、『最終決戦』はダイスタワーで決めようと、険悪なムードで向きあった模様〜、
ダイスタワー、つまりカ○ジ的な『さいころ』イカサマを防ぐ仕掛けを使い、どうやら『世代交代』を賭けたバトルに臨む二人〜、しかしこれ、何を賭けているのかw
で、うん、妖怪“いちたりない”が舞い降りたァ!? えーとつまり、サイコロの目が足りず老女敗北ねw 引退きまり去っていく老女の背中ァ、次代を引き継ぐ任を帯び、敵意をほどいた少女がそっと囁く「今まで『ありがと』な」、
なんだか心温まる感じの全選択クリア! っていったいナニを賭けていたんだよ619氏って、ツッコミはこれでいいのかw 新旧あらため創世記〜、短編が短編を紡ぐスレッドに向けた作者のボケ・プレゼントEND!
0625三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/02(火) 19:18:14.62ID:tRF+EpEi
作品も感想もありがとう・・・
それで・・・今後の進行についてです

まずは投票について、今回のお題から廃止します
維持したい気持ちはあるのですが、誰も投票しないので・・・

スケジュールや出題方法について、現スレの間は現状維持とします
ご意見ご要望は随時受け付けます
0626三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/02(火) 19:20:49.11ID:tRF+EpEi
そして、現スレも残り少なくなりました
最後は前スレに倣って作品一覧で埋めます

ですがその前に、供養期間を設けたいと思います
現スレのお題作品で、投稿できなかったものを受け付ける企画です
(ただし供養自体は随時受け付けています)

進行自身は2作品、約6KBの手持ちがあります(つまり公私混同企画です)
参加したいという方、事前に宣言して頂けると助かります

こんな感じで、ぼちぼち進めていきます
引き続きよろしくお願いします
0627この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/02(火) 20:36:02.06ID:HNpzktBf
>>625
新規参入したいと思ってこのスレをちょっと前からロムってるんですけど、
前スレ等には書いているかもしれないけど、このスレでは特に書いていないお約束などがたくさんあるようにみえます
投票ってのもこのスレを見ただけではよくわかりませんし、
お題は全選択しなければいけないのかなと思ってたら
>>621みたいなことが唐突に書いてますし
一番最初のスレから全部読んで流れをきっちり把握してからでないと参加資格がないってわけではないのなら、
定期的にお約束的なものをまとめてもらえないでしょうか
0628三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/02(火) 21:31:26.74ID:tRF+EpEi
>>627
もしかしてと思って>>621を書いたのですが、確かに唐突でした、すみません
次回からは出題レスに明記します

実は進行自身も新参なのですが・・・
形式を(締め切りも><)守ること、R18は禁止
決まっているのはこれくらいです

締め切りや出題形式は、今は1週間で安価5つですが、過去には色々ありました
投票は・・・感想を書くのは大変なので、せめて人気投票、みたいな話でした

他にはー
・感想や感想返しは義務ではないです
・毎回感想を書いてくださる方は、競馬実況みたいなので通称競馬さんです
・発足当初からほぼ皆勤賞と思われる作者様がいらっしゃいます
・辛口の批評など禁止ではないですが、歓迎されない雰囲気です

こんなところだと思いますが、、取り急ぎ
0629この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/02(火) 21:50:32.98ID:zLinqN+q
お題は最低1個使っていれば問題ないけど、全選択を選ぶ人が多いだけだね(自分含む)
0630この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/02(火) 22:11:04.94ID:i9WjxBcg
>>628
スレの雰囲気とかは長いからとりあえず全部テンプレに書いといて(なんなら投稿フォーマットの例とかも)、
出題レスにはテンプレ参照するよう書くだけでいいんじゃない?
0633この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/06(土) 16:07:28.97ID:pjuXUhFp
未来からきたのかw
0635この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/07(日) 10:10:28.86ID:imVdQ/rZ
>>606
使用お題:『世代交代』『ありがとう』『梅林公園』『最終決戦』『さいころ』

【足下の人々】


 地球の命運を賭けた最終決戦は、意外な事に日本の1地方都市にて行われていた。
 異次元からの侵略者である『ワルイジャス軍団』が、自分達に対する地球側の対抗手段である巨大ロボ、『ゴージャイン』の秘密基地に襲撃をかけた事がその理由ではある。
 だがそもそも、秘密基地が地方都市にあった理由は、こう言う“万が一”の時、首都圏の都市機能か失われないようにする……と言う目的もあったからだ。

 ワルイジャスは、その正体である醜悪な巨体を顕にし、基地を襲撃したワルイジャスによって破壊された、ゴージャインの戦闘データの蓄積を生かし新造された次世代機、『ゴージャイン・ウラヌ』も世代交代を果たして対峙していた。

 激突する二つの巨体を見下ろす小高い山の広場に、避難を余儀なくされた住民達は肩を寄せあっていた。周囲には量産型ゴージャイン、『ゴーギガン』が配備されている。

「刀祢……」

 そんな中、ゴージャイン・ウラヌのパイロットの少年の名を呟く少女が一人。
 その顔は彼を心配すると言うよりも、彼に対する苛立たしさを感じさせるものだった。
 幼い頃からの知り合いで、誰よりも彼の性格を知っているが故の表情。おおよそ、彼がこのシュチュエーションに酔っているであろう事を正確に見抜いているが故の顔だった。

 おそらくゴージャイン・ウラヌの能力であるなら、もっと人の居ない場所へとワルイジャスを移動させる事も出来るだろう。
 だがそれをせず街中で戦闘を行っているのは、偏に彼が“自分の活躍を人々に見せつけたい”が為であると、彼女は気が付いて居た。

 悲し気に少女が眉根を寄せる。
 自分達の故郷が、その思い出が、その足元で破壊されていると言う事に、破壊していると言う事に彼は気が付かないのだろうか? そう思う。

 今も、幼い頃に通っていた駄菓子屋が潰された。通学路と成って居た梅林公園が焼き払われた。

 蓄積された戦闘データが本物であるなら、本当に神がサイコロを振らないのであるなら、この戦闘の結末は、おそらくゴージャイン・ウラヌの勝利で終わるだろう。
 だが……

「私は、アナタに『ありがとう』なんて言わない」

 そう呟き、少女は口元をキュっと噤んだ。 
0636この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/07(日) 12:16:18.59ID:RaT2hYkZ
>>606
使用お題→『世代交代』『ありがとう』『梅林公園』『最終決戦』『さいころ』

【町長選挙】

町長選挙の季節がやってきた。
長きにわたり街を牛耳り、街への貢献は大であるものの、思考は硬直し、老害と化した現職に、世代交代を掲げた新進気鋭の若手が挑む。
が、現職の地盤は強固であり、魔王と称されるのは伊達ではない。
圧倒的な組織票に対抗するため、新人は、浮動票を取り込むことに全力を挙げ、想定以上の大きな手応えを感じていた。
そして、選挙の流れを決める最終決戦の場として、毎回選挙のたびに設定されている公開討論会の日がくる。
会場は、今まさに満開の梅が咲き誇る梅林公園の中央広場である。
「今までずっと町を支えてきてありがとうございます。ですが、あなたの時代はもう終わりです、世代交代の時間だ!」
新人が吠え、現職も堂々と迎え撃つ、白熱したやりとりが始まった。
だが。


「先輩、どっちに入れます?」
「そうだなあ、政策はどっちも似たり寄ったりだし、さいころでも振って決めるか?」

街の大多数を占めるのは、どちらでも大して変わらないだろうと考える人間であることを両候補は知らない。
0637三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/07(日) 21:57:35.53ID:Y+n3dEox
>>635
そうそれ、足元の、って思いました
『ありがとう』の処理に意外性がある

>>636
タイムリーだし、お題の処理が自然でいい感じ
0638三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/07(日) 22:02:34.32ID:Y+n3dEox
お題→『世代交代』『ありがとう』『梅林公園』『最終決戦』『さいころ』締切

【参加作品一覧】
>>619【負けられない戦い】
>>635【足下の人々】
>>636【町長選挙】
0643この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/07(日) 22:24:00.53ID:Sb9U1I1X
姉と弟
0644この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/07(日) 23:12:07.31ID:FwECPxeu
ドロップキック
0645三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/07(日) 23:20:33.99ID:Y+n3dEox
☆お題→『パロディ』『ダイエット』『動画』『姉と弟』『ドロップキック』から1つ以上選択

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→4/14の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0647この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/08(月) 02:18:56.03ID:q1GwLBOp
最近はお題5つしかやってないけどジャンル+お題とかは廃止になったんだっけ?
0648この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/08(月) 07:37:10.80ID:AKKs8Qd1
>>637
感想有り難うございます
正義の為と言えば何でも許される訳はないと言う感じです

>>647
確か、お題5つが安定しているからと言う理由で、廃止と言う訳ではなかったかと
ただ、ジャンルが『詩』だったりと、『短編小説』って何だっけ? と言ったものを出されたりしたので、微妙な感じに成ってしまったのだと思います
0649この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/08(月) 08:34:56.36ID:hw+LYXUo
色々やってみても面白い
0650この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/08(月) 08:39:53.74ID:hw+LYXUo
>>635
短編スレの次代継承を飾る回に635氏がリングイン、携える作品は燃え燃え決戦ロボットものォ、前回お題全選択、チカラの行方、ゴージャイン・ウラヌ!
さあ、とある地方都市〜、地球の命運を賭けた『最終決戦』の火蓋が切られ、襲い来るは異次元からの侵略集団ワルイジャス(名前に覚えやすい配慮を感じるw) 対峙する正義サイドは『世代交代』を果たした次世代機なるゴージャイン・ウラヌ!
激突開始…! ってところで視点は、ゴージャインを見つめる少女に移動〜、彼女の目には戦闘で潰されていく思い出の駄菓子屋、通学路の『梅林公園』が映っており〜、
搭乗者の名を呟く姿、どうやら街の破壊をいとわぬゴージャインパイロットの陶酔した表情を憂いているようだ〜、神が『さいころ』でも振らない限りはゴージャインの勝利になりそうだが、
『ありがとう』なんて言わないと、届かぬ想いで哀しくEND〜、力の使い道、その正しさとは何なのか635氏が問いかけるッ、全お題を乗り越えた物語がニヒルにクリアー!

>>636
令和が決まったメアリアル回、多様なストーリーを生み出した前回お題に、636氏が老若選挙の掌編で挑んだようだ〜、ある梅の町の選挙戦争!
さあ、町長選挙が開幕し、気鋭の若手と魔王を冠する老害が激突している〜、ナレーションにディスられるんだから相当なものなんだろう、老害w 新人は浮動票を取り込み強力なる地盤に対抗、
『最終決戦』の場は満開の梅咲く『梅林公園』の公開討論だァ〜、新人が言う、『ありがとう』ございます、ですが、あなたの時代はもう終わり、『世代交代』の時間だァ〜と!
熱く燃え上がる戦いは…、って、ここで、投票先は『さいころ』でも振って決めるかとナゲヤリな住民視点が全ての前フリをぶん投げるw 温度差、急落オチw
進行氏がお題の切り回しを自然と評し〜、うん、ストーリーラインにお題を全て乗せてある感、単語を繋げて発想したのか、636氏が瞬発力で世代交代バトルを描き出しクリアだ!
0651三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/08(月) 13:05:40.96ID:4iYkmg7f
お題ねぇ、どうしましょうかw
次スレまでは5つで続けるつもりでしたが、次回は変わり種にしましょうか
組み合わせお題(『安価が安価を安価した』形式)やってみたい
0652この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/08(月) 20:15:44.30ID:KCyY3dmR
>>651
>組み合わせお題(『安価が安価を安価した』形式)
いまいちよくわからないので詳しく説明してもらえます?
0654この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/08(月) 22:22:57.62ID:AKKs8Qd1
>>636
本人達にとっては重要でも、他人から見れば同じ様なものと言う事は良く有りますよねw
政策だと、共感出来る部分とできない部分が有って結局決められなかったり
0655トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/14(日) 01:49:17.88ID:QkZ5VEOe
>>645

使用お題→『パロディ』『ダイエット』『動画』『姉と弟』『ドロップキック』

【パロディの方法】(1/3)

 筆者は居直った。必ず、かの難攻不落のお題を消化しなければならぬと決意した。
 筆者にはダイエットがわからぬ。筆者は、安価・お題スレの住人である。短編を書き、過去ログを読んで暮らしてきた。よしこれで『パロディ』と『ダイエット』を消化したぞ。
 日曜深夜、筆者はお題を見て、七転八倒、普通に消化するのは無理だと理解した。筆者には姉も、弟もない。元ネタと違って妹もない。一人でスレに貼り付いている。
 律儀なスレ住人は、真面目に全選択を狙うことだろう。けれども締め切りが間近なのである。筆者は、それゆえ、いかにも安易な元ネタを頼りに、メタ小説的な駄文を書いているのだ。
 まず、お題を三つ消化し、それから執筆をサボって動画サイトを見た。
 筆者には竹馬の友があった。彼の得意技は、ドロップキックである。けれども、これはうそである。久しく会っていないが、訪ねてみるつもりもない。
 サボっているうちに筆者は、スレの様子を怪しく思った。ひっそりしている。
 もう既に過疎って、勢いがないのは当たり前だが、けれども、なんだか、過疎のせいばかりではなく、スレ全体が、やけに寂しい。
 のんきな筆者も、だんだん不安になってきた。道で会った若いスレ民をつかまえて、何かあったのか、二年前にこのスレに来たときは、夜でも皆が作品を投稿して、レスがにぎやかであったはずだが、と質問した。
 若いスレ民は、首を振って、「このスレが立ったのは一年半前だぞ」と答えた。
 しばらくサボって老スレ民に会い、こんどはもっと、長文で質問した。老スレ民は答えなかった。
 筆者は全力でIDを真っ赤にして質問を重ねた。老スレ民は、あたりをはばかる短文で、わずか答えた。
「進行様は、過去の作品をパクります」
「なぜパクるのだ」
「リスペクトしている、というのですが、正直、つまんないです」
「たくさんの作品をパクったのか」
「いいえ、そうでもないです」
 聞いて、筆者は居直った。
「ぱくったっていいじゃないか ねたぎれだもの さんだいめ」
0656トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/14(日) 01:50:22.66ID:QkZ5VEOe
【パロディの方法】(2/3)

 ここまで書いて筆者は力尽きた。つーか寒いな。春なのに寒い。関東ですら積雪があるらしい。
 お題は消化したものの、どうも物足りない。『パロディ』以外はおざなりだ。といって他にネタもない。
 今回特別なのが『姉と弟』である。『兄と妹』なら定番だが、そのパロディといえる。
「さすがはお姉様です」
 ……これはない。独自性に欠ける。パロディに必要なのは、新しい発想である。

 そうではなく、素直に類型を挙げてもいい。『おねショタ』……は、少し違う気がする。『令嬢と弟』なら鉄板だろう。
「シャルル、何を見ておりますの」
「あっ、姉上! これはですね」
「いつの間にこんなものを……。何をたくらんでいるのです。白状なさい!」
「いえっ、そのっ! 姉上が痩せてしまう前に、貴重な映像をですね」
「そんなもの、残さなくてよろしい! てやーっ」
 (ぽっちゃり好きの)弟くんはボコボコにされる。
 悪くはないように思うが、パロディ要素が弱い。

 もう少し率直に、普通の姉と弟ならどうだろうか。
「おいー、姉貴。(タブレットで)プロレス動画ばっか見てんじゃねーよ」
「あー? いいからポテチ買ってきてー」
「は? ダイエットしろダイエット」
 そして最後に。
「ああおとうとよ、むにゃむにゃ、君いいからポテチ買ってきなさい」
 これで完璧だ。面白いかどうかは別として!

 こんな調子では、作品の一つも書き上がらない。
 筆者は、ひどく赤面した。
0657トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/14(日) 01:51:38.69ID:QkZ5VEOe
【パロディの方法】(3/3)

あとがき

この駄文の語り手が、筆者たる私であること。
後半はともかく前半はフィクションであることを宣言するとともに、一部の表現について元ネタの文脈を無視した使い方であることを謝罪する。

そして、賢明なる読者諸君が気づかれたとおり、作品の後書きまで、過去の作品をパクっていることをここにお詫びする。



……もちろん意図的だ。全選択したからには、私はいつだってネタをねじこむからだ。
0658この名無しがすごい!
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2019/04/14(日) 08:12:05.04ID:COnv3TLH
>>655
走る〜走る〜おれたち〜流れる汗もそのままに(懐)って感じで655氏こと三代目進行氏のノリノリなスプリントダッシュが始まった〜、お題はやっぱり全選択、走れ三代目進行氏!
さあ、メロスの『パロディ』文にのってスタート台をキックした進行氏の自己紹介〜、『ダイエット』など知らん、『姉も弟』もない、執筆をサボって『動画』サイトを見ている、『ドロップキック』を得意技とする親友には会う気がないw
僅か六行でお題を制覇ァ、これはひどいw 自身も『パロディ』以外はおざなりだったと自覚しながら『姉と弟』の様々なパターンを考えていく模様〜、
いわく『ダイエット』する前の肥えた令嬢を『動画』に残そうとする弟はどうか〜、悪くはないが『パロディ』要素が強いらしい〜 プロレス『動画』ばっか見てる姉と『ダイエット』しろと文句を言う弟はどうだ、完璧らしいw
ラスト、白い巨塔の独白をもじり反省文でオチとなすw 小ネタに小ネタを重ねて最後に反省するのが芸風なのか進行氏、しかし途中のテヤーッを『ドロップキック』だと考えれば全選択×二周を超える荒業だ、全力疾走で帰還を果たし、お手本ENDを決めたァ〜〜
0659この名無しがすごい!
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2019/04/14(日) 12:03:16.64ID:4r7j7GpT
>>655
走れメロスの換骨奪胎って、競作のお題にしても良いくらい、書いてると楽しいよね
今回のはかなり笑えたよ☆彡
0660この名無しがすごい!
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2019/04/14(日) 13:00:52.95ID:3PHYf7It
>>645
使用お題:『パロディ』『ダイエット』『動画』『姉と弟』『ドロップキック』

【アレな姉弟】


『ワンモアセッ! ワンモアッセッ!』
「ぶひぃ! ぶひぃ!」

 画面の中では屈強な軍人が「もっとだ!」「まだやれる!!」等と叱咤している。
 某、戦争映画のパロディーであるダイエットメソッド動画を見ながら体を動かす姉の姿をシスコンは半ば呆れながらも愛おしそうに眺めていた。
 彼の姉がダイエットを敢行するのは既に三桁に届こうとしているが、胸囲98cmの割にカップはBと言う現実が、世の諸行無常さ加減を表している。
 だが、そんな姉を可愛いと思ってしまうあたりが、彼の調教されたシスコンさ加減を表しているだろう。

「いい加減、諦めたら?」
「ぶひ! 何言ってるの? 軍曹は正義なのよ! マサヒコだってそう言ってるわ!!」
「マサヒコって誰だよ!! アプリゲームのキャラクターなんて誰も知らないよ!!」

 事あるごとにダイエットを敢行する姉の、今回の理由が、アプリゲームのキャラクターに唆された為だと聞いたシスコンは、憤慨し、嫉妬のあまり叫ぶ。

「ぶひ、知ってるじゃないの。そんな事より、お姉ちゃん今月のお小遣い無くなっちゃったから、ちょっと融通してくれても構わないのよ?」

 しかし、調教された萌え豚は伊達ではなかった。華麗なスルーからのおねだり攻撃。やめたげて! シスコンのHPはもう0よ!!
 「仕方ないなぁ」と財布から漱石さんが『ヘロー』とあいさつする。

「はっ! いや違う! そうじゃない!! てか、姉ちゃん、今月、もう3万貸したよね?」
「……過去を引き摺る男は醜いわよ」
「う! そういう言い方は狡いと……」
「って、マサヒコが言ってたわ!」
「またマサヒコかよ! マサヒコの名言かよ!」

 シスコンが憤慨するが、姉はどこ吹く風と受け流す。

「さぁ、大人しく有り金を全て差し出しなさい! 私がマサヒコに貢ぐために!!」
「それもマサヒコかよ! マサヒコの言いなりかよ! 犬かよ!!」
「マサヒコの……犬……」
「そこで顔を赤らめるなよ! 可愛いじゃねーかよ!!」
「そう思うなら、料金を差し出しなさい! 肖像権の!!」

 思わす財布から漱石さんが『ヘロー』する。

「いや違うよ? ここで差し出したらまたマサヒコと姉ちゃんの距離が縮まるだけだよ! 孔明の罠だったよ!!」
「チッ! 孔明、使えないやつ!!」

 孔明、冤罪である。

「良いから! アンタの有り金全部よこしなさい!!」
「嫌だ!! ってゲブウ!!」

 ここでまさかのドロップキック。120sの巨体が舞った。

 現場には白目をむいて倒れるシスコン。彼の近くには中身が抜かれ放置された皮財布。どうみても強盗殺人現場です! ありがとうございます!!

『ワンモアセッ! ワンモアセッ!』

 唯一、全てを見ていた軍曹は、画面の中で叱咤していた。
0661この名無しがすごい!
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2019/04/14(日) 13:10:24.72ID:3PHYf7It
>>655
大いなる自虐パロディw
何故か、ギャグ漫画家の人が良くやっていたな等と思い出しました。
0662トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/14(日) 18:05:56.69ID:QkZ5VEOe
>>658
感想ありがとうございますw
ラストの元ネタは500レスくらい遡ったところにあります!

>>659
言わせちゃったかもですがwありがとうございます
こうして書いてみると、メロスって冒頭部分だけでもよく出来てますね

>>661
ありがとうございます、そう言われると確かにw
追い詰められた人間の考えることは同じか・・・
0663トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/14(日) 18:37:16.50ID:QkZ5VEOe
>>660
姉は強しですね・・・ヘローやないでw
ていうかちょっと待って・・・夏目漱石じゃねえよ!w
0664この名無しがすごい!
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2019/04/14(日) 18:38:06.60ID:/e6SbOHz
>>655
自分の駄文がパロられている!なんか気恥ずかしい……けど面白かったです

パロディに限らず、狙った意図どおりに伝えるのって難しいなぁと今更思う
>>177は全選択したと思わせて1つのお題しか選んでないっていうオチのつもりだった
いつもは題名の上に使用お題書くよねっていう……
0666トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/14(日) 19:19:10.76ID:QkZ5VEOe
>>664
元ネタ作者様ありがとうございますw
そこに先行作品があったので、これはもうやるしかないと思ってやった、後悔はしていない

>>171は、オチの意図は分かりますけど、いやだって結局全部消化してんじゃん、というw
0667三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/14(日) 22:03:04.01ID:QkZ5VEOe
お題→『パロディ』『ダイエット』『動画』『姉と弟』『ドロップキック』締切

【参加作品一覧】
>>655【パロディの方法】
>>660【アレな姉弟】
0668三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/14(日) 22:07:33.27ID:QkZ5VEOe
さて・・・次のお題ですが
特に反対もなかったので、>>651-653の、組み合わせお題をやります
単体のお題2つ
安価3つの組み合わせ1つ、組み合わせ方は進行が独断で決めます
0670この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/14(日) 22:41:29.60ID:m+7LDVdd
着せ替え人形
0673この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/14(日) 23:10:38.80ID:2t7qtmC5
メカ
0675三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/15(月) 00:07:46.36ID:wprfVsK8
☆お題→『着せ替え人形』『桜』『姉とメカの生放送』から1つ以上選択

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→4/21の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0676三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/15(月) 00:29:33.41ID:wprfVsK8
食い付きが悪くてドキドキしましたよ
突発企画は危険でした・・・『〜と〜』も考えが足りなかった

それでもお題は集まったので・・・ありがとうございます
皆様のご参加をお待ちしております
0677この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/15(月) 07:56:08.82ID:o9xOsTsz
>>663
感想を有り難うございます
現在は福沢先生で、未来は渋沢社長ですw
因みにブートキャンプは12年前の話で、アプリゲームは現在の話です
実はこの話、時系列が滅茶苦茶だったりしますw
0678この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/15(月) 08:32:39.73ID:1pGV5GoB
>>660
ネタっぽいお題なら俺に任せろと660氏が登場、オチのつけやすそうな前回お題はスレ住民のシンクロニシティの賜物だ〜、全選択、オーマイ姉キック、ワンモア!
さあ、ワンモアセッ! もっとだ! と、『パロディ』『動画』の屈強軍人が掛け声をあげる〜、『ダイエット』敢行数は三桁に届かんとする『姉とその弟』が会話劇を展開するぞ、
軍曹は正義! マサヒコだってそう言ってる、とアプリキャラの信者ぶりを発揮する姉! 呆れる弟がマサヒコって誰だと嫉妬のシスコンを発揮するも、姉はそ知らぬふりでマサヒコのためのカネをせびるw
地の文「やめてシスコン(弟)のHPはもう0よ!」ってハイテンションw マサヒコの犬と呼ばれて頬紅潮、姉が孔明を冤罪ディスッて、ラスト、120Kg巨体による『ドロップキック』が空を舞ったッ
掛け声を空しく続ける軍人の声で幕引き〜、コメディ職人660氏、短い文字数に滑らかなるキャラ描写とボケツッコミを詰め込んだ、三代目に引けを取らぬアップテンポな技を魅せる〜、一撃の必殺キックが全選択クリアだ!
0679この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/15(月) 11:20:26.64ID:o9xOsTsz
>>678
感想、有り難うございますw
この話を書き終わって、映画を見に行ったら、登場人物の名前が、まさかの『ドロップキック』でしたw
この映画の『パロディ』なら、もうそれだけでお題を消化出来ていたなぁと思いましたw
0682この名無しがすごい!
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2019/04/21(日) 09:23:18.94ID:WR7E+jRi
>>675
『着せ替え人形』『桜』『姉とメカの生放送』

【ルビィ・ノルトの冒険記】(1/2)


 眼下に見下ろすのは優に百を超える魔獣の群れ。それに対峙するかの様に冒険者たるルビィ・ノルトは立って居る。
 その勝気な瞳には自信が溢れ、少しの怯えも見えない。

「アル、行くよ? ……《装着》」

 ルビィの傍らに控えていた、錬金術の結晶たるゴリラ型【メカ・ノイド】アルフォンヌが『ウホゥ!!』と一声上げると展開し、ルビィの身を守る装甲へと変化する。

「魔導砲、準備……魔力充填開始……」

 アルフォンヌを装着し、腰を落としたルビィの、その装甲と化したメカ・ノイドの背嚢が解放され、魔導砲の砲身が伸び、魔力が充填されて行く。
 魔獣達との距離はまだ800m程もある。だが、ルビィは、魔力充填終了の合図と共に、躊躇いなくソレを発射した。

 怒号ウウウウウゥゥゥゥゥゥ!!!!!!

 眩いばかりの光を伴い火炎弾へと変換された魔力は、狙い違わず魔獣達の中央に着弾し、僧の猛威を遺憾なく発揮する。
 吹き飛ばされ薙ぎ倒され、仲間が磨り潰された事にも気が付かない魔獣達の、人の街へと至る筈だった、その進行(デスマーチ)は、たった一人の少女に止められ、むしろ彼らの死出の旅(デスマーチ)へと変わって居た事に、その場に居た2人以外は気が付く事は無かった。

「ユーリ……《装着》」

 その少女の声に反応したタカ型メカ・ノイドのユーリは、アルフォンヌと入れ違う様にルビィに装着し、彼女の身体を軽やかに舞わせる。

「……今回の放送も視聴率が稼げそうだな」

 自身の姉が魔獣の群れに飛び込む様をカメラに映しながら、ルビィの弟であるオルトはそう呟いた。

 ******

 魔公歴2057年

 魔獣や魔物の脅威こそあるこの世界だが、人類はそれでも逞しく生存圏を広げつつあった。人々は魔法や錬金術と言った技術を獲得し、魔獣達と言う天災に対応しながら文化や文明を高め、生き抜いて居たのだ。

 人類の生存圏は、魔獣の生息区域を避けている事も有りまばらで、その土地土地に城塞都市を造り暮らしている。だからこそ、国家間の連絡手段は重要であり、各国はこぞってその方法を研究した。
 魔力通信網もその一つである。
 そもそも国家間の通信手段として開発された魔力通信網だったが、技術及びコスト的な革命によって、安価に入手が可能となり、瞬く間に人々の間に広まった。
 それに伴い、民間及び個人での発信が増え、各種コンテンツもネズミ算的に増えて行ったのである。
0683この名無しがすごい!
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2019/04/21(日) 09:28:55.58ID:WR7E+jRi
【ルビィ・ノルトの冒険記】(2/2)


 【ルビィの冒険チャンネル】それもそう言ったコンテンツの一つであった。

 一介の冒険者であるルビィの冒険を放送しているチャンネルであり、だが、そう言った同じ様な冒険を放送する他のチャンネルの随従を許さない程の人気を博しているチャンネルでもあった。
 それは、主役であるルビィの可憐さもあるが、彼女に付き従うメカ・ノイド達のマスコット的人気と、そのメカ・ノイドを纏い戦う彼女の圧倒的戦闘力にあった。

 そして、そんな彼女は今、ダンジョンの氾濫が起こり、溢れ出した魔獣の制圧をしていた。

 『ダンジョンの氾濫』は、内部で増え過ぎたモンスターが、一気に地上へと溢れ出す現象であり、通常であれば国家騎士団の大隊規模で相手をしなければいけない。
 だが、悪い事にそのダンジョンは、最も近くの城塞都市から騎士団を出しても、到着するのは2週間程かかってしまう距離にあった。

 近くには小さな開拓村も有り、このままでは村々が蹂躙されてしまう事が確定的である。

 だからこそ、最も近い街に居た彼女に白羽の矢が立ったのだった。

 ライブで流される彼女の映像では、魔獣達が切り倒され吹き飛ばされ、屍山血河を作り出し、あたかも血桜舞う地に一人舞を踊っているかの様であった。

 大型の魔獣が彼女に前足を振り下ろす。

「メイア……《装着》」

 双剣を振り回していたルビィが傍らにいたオオカミ型メカ・ノイドのメイアースに視線を送ると、ユーリとと入れ違い装着される。
 彼女は10mは軽く超える魔獣の腕をズタズタに引き裂きながら駆けあがり、装甲から生えた爪を容赦なく相手の顔面に突き立て、血桜を舞散らせる。
 そうして空へと身を翻すと、次は再びアルフォンヌへと換装し、地上に緋の雨を降らせた。

 ******

「……《解除》」

 地上に動くモノが居なくなり、ルビィは武装を解除する。
 『ドレスアップドール(着せ替え人形)』と揶揄される無表情のルビィだが、カメラマンでもあるオルトが、グッと親指を上げると僅かに微笑んだ。

「さ〜て、今回のライブ配信は以上だ! 【冒険者ルビィ】の活躍を楽しみたい人達は、チャンネル登録よろしく〜!!」

 そう言ってオルトがカメラを切る。
 閲覧カウンターが10000回を上回り、彼は思わずニンマリと笑った。
 これで、スポンサーからの契約金もボーナスを弾んでくれるだろうし、ギルドからの特別依頼も達成で、メカ・ノイド達の整備費を払っても黒字が出る事請け合いだからだ。

 トコトコとルビィがオルトの傍まで歩み寄り頭を差し出す。同年代に比べると小柄な彼女の身長はオルトの胸位までしかない。
 そんな姉の頭を撫でると、彼女は嬉しそうにオルトの腹部に頬を擦り付けた。
 世間では“ドレスアップドール”“オートマータ”等と言われているルビィのそんな可愛らしい様子に、彼が相好を崩す。

(姉さんがこんなに可愛いなんて、僕しか知らないんだろうなぁ)

 仲睦まじい二人の様子に、「自分もなでろ!」とばかりにメカ・ノイド達が二人を押し倒したのは、その直後だった。
0684この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/21(日) 13:02:37.11ID:uM0W0VTg
>>682
なんてうまいお題消化の仕方よ
カワイイを見事に組み合わせ、グレイトゥ!
このメカアニマルたち、一匹分けてもらえませんか?(小声)
桜の消化の仕方、血桜ってきたかぁ、その発想はなかった!
で、このかわいい生き物、姉なの?
何という非実在姉よ、そんな姉がいるわけないだろうがぁ!(自分の姉を見ながらw)
0685この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/21(日) 20:03:46.51ID:WR7E+jRi
>>684
感想有り難うございます
非実在姉なのでw
なついてくれる大型動物って可愛いですよね!
0686この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/21(日) 21:53:55.04ID:+D86AZgo
>>675

使用お題→『着せ替え人形』『桜』『姉とメカの生放送』

【メカおばさん】(1/2)

 私はコノハナサクヤ。姉はイワナガヒメ。
 桜が緑に衣替えする頃、私は実家に帰ってきた。そこで私は見てしまった。
「お姉ちゃん……。何してるの」
 そこは姉の部屋。室内は機械だらけ。前はこんなじゃ……前からこんなだったけど、もっと普通の部屋だった。
 用途不明のうごめく装置。無機質な外観に、滑らかな動きがグロテスク。
 そこに交じって奇妙な動きをする姉……みたいな……妖怪……みたいな、何か。
「あ、おかえりー。何って……難産祈願の踊り?」
 ……はぁ?
「……はぁ? 嫌がらせか! 冗談でもやめて。そのお面は? この部屋は何?」
 低予算のSF映画? 特撮の悪役? ロボットっぽいダンス?
「これね、配信で使ってるの。かっこいいでしょ、メカメカしくて」
 悪い意味で驚きだ。

 *

 姉は昔から手先が器用だった。得意科目は図工と家庭科。
 姉はなんでも作る。小物やアクセサリー、家具や置物、洋服だってお手のもの。
 家の中は姉の作品だらけ。
 私の服は姉の手作り。
 家族はみんな姉の着せ替え人形に。

 将来は工芸作家かファッションデザイナーかと思っていたら、姉は突然手を引いた。
『飽きた』
 と、ただ一言。
 それからしばらくぼんやりとして、それから突然勉強を始めて、何やら有名な大学の、ロボットを作る学科に入った。
0687この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/21(日) 21:54:40.29ID:+D86AZgo
【メカおばさん】(2/2)

 ……からの、この惨状。
「ほら、これかぶって。今配信中だから」
「えっ? 何? どゆこと?」
 姉は質問には答えず、起動したままのパソコンに向き直る。カメラが作動しているようだ。
「はいはーい、特別ゲスト! 私の美人な妹でーす」
 なんだこれ。何この状況。
『メカおばさん2号w』
『妹いたんだ』
『美人? 顔出しよろ』
 機械音声が読み上げる。これはあれだ。
「これって生放送? 今配信してるの?」
「そうだよ。面白いでしょ」
 困惑する私。
『なんか声まで美人』
『メカおばさんの生放送へようこそ』
『気のせいだろ』
『仮面の女(自称ブス)、仮面の女(他称美女)』
『ゲストは何するの』
 視聴者のコメントが続く。画面にはカメラの映像。映っている私の顔は、隣の姉とそっくりだ。
「ゲストにはー、どーしよっかなー」
 面白いとは思わないけど、なんかちょっと新鮮かも。
「あ、そうそう。この子ねー、妊婦さんなの。だから私、リアルおばさんになります!」

 *

 姉の作品を身に着けたのは何年ぶりだろう。
 姉の踊りに付き合わされたり、姉が部屋の機械を見せびらかしたり。一通りのことをして配信は終了した。
「お姉ちゃんさ、なんでこんなことやってるの?」
 姉は今ではロボットの研究者だ。職場は男性ばかりらしいけど、浮いた話の一つもない。
「それはね、あれだよ。花の命は短いものよ」
「何それ」
「美人薄命」
「ひがみか! ブスのひがみか!」
「ま、そんなとこさね。見なよ、桜が散っている……」
 目には見えない桜の花びら。それを惜しむように手を伸ばす姉。

 ……火つけたろか?
0688トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/04/21(日) 21:58:32.55ID:+D86AZgo
微妙にマッチポンプですが、言い出しっぺがスルーも悪いかなと・・・

>>682
ゴリラ
ロマンしかない、すごい
0689三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/21(日) 22:03:50.98ID:+D86AZgo
お題→『着せ替え人形』『桜』『姉とメカの生放送』締切

【参加作品一覧】
>>682【ルビィ・ノルトの冒険記】
>>686【メカおばさん】
0691この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/21(日) 22:26:11.38ID:sYgplp1F
ベビーシッター
0696三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/21(日) 23:41:54.24ID:+D86AZgo
☆お題→『ベビーシッター』『カラオケ』『音痴』『新車』『危機一髪』から1つ以上選択

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→4/28の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0698この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/21(日) 23:51:48.47ID:pKyypIcX
家に着いたら10時過ぎてたorz
前回お題を供養に上げてもいいですか?
0700この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/22(月) 00:02:39.07ID:djyuvCTH
じゃあ、お言葉に甘えて

使用お題→『着せ替え人形』『桜』『姉とメカの生放送』

【未来予報】(1/2)

桜前線がまだ西日本でくすぶり続けていたある日。姉が出ている朝のニュース番組がいつも通りに始まった。しかし、彼女にとって今日は特別な日だった。今日は彼女にとって最後の生放送なのだ。

出番である天気予報のコーナーに入る。だが、姉の仕事はほとんどない。隣には姉が「あのロボット」と呼ぶ、適度に美人で感じの良い、天宮 陽さんが立っている。彼女はにこやかに予報を伝え、桜の名所を案内していく。
姉は彼女に振られた質問に台本通りに答えていくだけだ。もはやどちらが「ロボット」なのか判らない。姉はただ着せ替え人形のように毎日衣装だけを変えて「ロボット」の側に立ち続けていた。

姉の「ロボット」呼びが業界用語なのか個人的な恨みによるものかは判らないが、厳密に言えば天宮さんはロボットではない。彼女が物理的な機械の身体を操るのはインタビューなどのために必要な時だけで、
テレビ画面に映る彼女は大抵合成かホログラムだ。彼女の本性は局のイントラネットに接続されたAIが放送内容に合わせて使い分ける複数のキャラクターの一人「お天気お姉さん 天宮 陽」である。

AIやアンドロイドと人間の役割が逆転したのは5年程前だろうか。10年前、ニュース番組に人間を模したAIが導入された当初は、災害時の対応に課題があったり、表情や動作が不気味であるなど不満の声も多かった。
しかし技術は日々進歩を続け、今年で3年目になる天宮さんも今やVer.6だ。AIも3Dモデルも機械の身体も全て本物の人間そっくりで見分けることは難しい。
また、導入以来ミスやトラブルの類は一度も起こっていないと姉は言っていた。

それでも姉が今日までお天気キャスターを続けられたのは、高齢者など一部の人々が完全な機械化に反対していたからだ。しかし、そんな人々の数も日に日に減って行った。
視聴者が「人間から得た情報こそ信用できる」という錯覚を持たなくなれば、いつの日か「ロボット」は人の姿を借りる必要もなくなるのかもしれない。

何はともあれ今日、ついに姉は失業する。

春の番組改編さえ乗り切れればまだチャンスはあると息巻いていた姉にとって今回の件は屈辱だったのだろう。
視聴者へ別れの挨拶を告げる姉の笑顔には、長年の観察経験によってのみ見いだせる悲しみと口惜しさが滲み出ていた。

お天気キャスターは姉の小さなころからの夢だった。だが、子供の頃思い描いた未来を実際に歩める者は少ない。
子供には社会は変化するものだという実感がないから、周りの大人たちを見て、自分たちも将来同じように暮らしているのだろうと思ってしまう。
だが、加速度的に技術が進歩し、社会がめまぐるしく変化する現代において親世代と子供世代が同じような人生を歩むことなどあり得ない。

祖父は中学生の頃、大人になったら上京してディスコで踊り明かし、札束を振ってタクシーを止めるのだろうと思っていたそうだ。
だが今のところ祖父はディスコに行ったことなどないし、振れるほどの札束が財布に入っていたこともないそうだ。

また、母の夢は結婚して専業主婦になることだった。だが、結局そのどちらもかなわなかった。母は働きながら精子バンクを利用して僕たちを産んだ。だから僕と姉は遺伝上の父親が違うし、
厳密にいえば二人とも遺伝子操作されているので純然たる父親は存在しない。この技術が出来てしばらくはいろいろと問題になったそうだが結局は遺伝病の治療用として認められ、
その後はなし崩し的に利用範囲が拡大していった。僕たちはその第一世代だ。
また、僕の方は母の遺伝子まで弄っているので、姉との血のつながりは半分以下ということになるのかもしれない。
0701この名無しがすごい!
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2019/04/22(月) 00:03:57.13ID:djyuvCTH
【未来予報】(2/2)

血のつながりは薄くとも二十余年を共に過ごしてきた腐れ縁の仲間として、僕は姉を憐れんだ。
小さなころから夢を持たずどこか冷めた子供だった僕に、適性がないと診断されながらも努力を重ねてようやくつかんだ夢を失った姉の心中を推し量ることなどできない。
だがきっと、文字通り身を引き裂かれるような思いなのだろう。そう考えれば自分で自分に夢という呪いをかけてしまわなかった僕は幸運だったのかもしれない。
おかげで情熱のない大人に育ってしまった代わりに、平穏な心と自由な生き方を手に入れられた。

夕方、家に帰ってきた姉は一言も話さず自分の部屋に入っていった。今の姉にどんな言葉をかけても無駄であることはわかっている。
彼女にとっては子供のころに見たテレビのお天気お姉さんになることが人生の全てであり、妥協も別の生き方も考えられないのだろう。
夢に呪われるとはそういうことだ。時間が心を癒し、呪いが自然に少しずつ解けていくのを待つしかない。
だが、僕は姉が強い女であることを嫌というほどよく知っている。普通の人なら何年も、あるいは一生かけて背負い続ける呪いかもしれない。
それほどまでに姉はこの夢に懸けていた。だが、きっと姉なら数か月もすれば別の方法で夢をかなえようと模索するだろう。完全には呪いは解けなくても前に進めるだけ弱まれば十分だ。
そしてそのうち生の人間を使うことにこだわっているネット番組の仕事でも見つけてくるだろう。

もしそうならなかったとしても悲観することはない。今の時代食うに困ることなどまずないし、冷静になって周りを見れるようになれば生きがいなんて割とどこでだって見つけられるものだ。

僕は子供の頃、楽な仕事に就きたいと思っていた。だが予想は外れ、結局僕は就職などしなかった。昔と違い仕事はほとんど「ロボット」がやってくれる。
社会奉仕活動への参加を条件にもらえるベーシックインカムがあれば贅沢とは言えないが暮らしていける。幸い趣味も物書きで金はあまりかからない。
小説のようなものを書いては誰に見せるでもなくAIに評論してもらい点数をつけてもらう。最近上がってきた評価とAIがはじき出す推定売上をみて一人ほくそ笑む。
生きる意味なんてこんなものでいいのだ。

本当に諦められない夢があるなら追い続けるしかない。他の道に行ってもそう簡単に解ける呪いじゃないからだ。
だがもし夢が無かったり、すぐに諦められるものだったとしたら、自分で自分の生き方を制約する必要はない。何かに懸けることだけが人生の楽しみではないのだから。
0702この名無しがすごい!
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2019/04/22(月) 06:55:02.90ID:CKh/ikYF
>>682
変則ルール適用により中々の難関が出現したぜ、『姉とメカの生放送』消化が関門となる前回お題全選択、682氏のチョイスは未来型配信! 高らかに歌え、アニマルソング!
さあ、お目見えするのは百を超える魔獣の群れを眼下に見下ろす少女一人〜、おもむろに横のゴリラノイドを変形装着、火炎弾にて群れを焼き払った少女が次はタカノイド・モードに移行していく〜
双剣を振るい、さらにはオオカミノイドを装着し直した少女が、スーツのツメで血の『桜』と舞い踊りさせて、絢爛なる無双を見せつけていく〜ッ、
って、どうやらこれは弟により動画配信されていま模様w なるほど『姉とメカの生放送』をテーマに通称『着せ替え人形』の機械装着少女を描写してきたか、
ラスト〜、弟にアタマを差し出す無口姉、姉もなんかの動物っぽい、って感じのナデナデ愛らしいぞEND〜w 682氏がうまいことお題を取り込んで見せたオールクリアーだ〜

>>686
三代目は自らも前線を張る突撃大将タイプか、日本神話の文脈にのって進行氏がお送りするぜ、ライブwithジャパニーズ・ゴッデス〜
さあ、季節は『桜』が緑に衣をかえる初夏〜、実家に帰ってきたコノハナサクヤさんを待ち受けるのは、動画配信で彼女の難産の無事を祈る姉のイワナガヒメさん?!w ぶっ飛んでんな進行氏、
グロテスクかつ滑らかに動くメカが演じる『姉とメカの生放送』! 彼女にとって家族は自身の作品による『着せ替え人形』のようなものでしかなく、
今回は姉妹二人がメカのマスクで放送〜、視聴者のコメントと戯れて、美人薄命と、目には見えない桜に手を差し伸べて見せる姉にツッコミを入れ、コノハナサクヤさんが変人姉の一風変わった愛情を感じ取るッ
神話をモチーフに借りたどこか優しい物語が、全選択ほんわかクリアを決めた!
0703この名無しがすごい!
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2019/04/22(月) 07:05:31.32ID:CKh/ikYF
>>700
全選択以外はアウトオブ眼中な短編スレ民! 700氏が暖めていた全選択挑戦をみよ、天気予測とぼくらの未来予想図はどこか似ている!
さあ、西日本で『桜』前線がくすぶり続けるある日に、失業が決まったお天気お姉さんの実情を実の弟が語っていく模様〜、いつのまにかAIに役を奪われたお天気お姉さんこと姉〜、
ただ『着せ替え人形』のように毎日衣装だけを変え、ホログラムの側で花を添えるだけの『姉とメカの生放送』にも終わりが訪れ、
視聴者に別れを告げる姉の笑顔には、物言わぬ口惜しさが滲み出る〜ッ、一言も話さず自室にこもる姉を見て、沈黙のなか、悲観することはないと弟が心中で言葉を紡ぎ、
寄り添う応援歌を描いて見せた! 700氏、励ましの言葉を探すような語りがいいね、人と人の絆を描写したしっとりENDが難関クリアだ!
0704トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/22(月) 13:11:15.14ID:/Q85M5Eh
>>700
正直難しいお題から、ちゃんとアクチュアルなSFになってるー

言っちゃ何だけど、個人の感想としては今回良かった

>>702
感想ありがとうございますー
SF風の話がまとまらず、桜、姉、メカ、もうこれしかないとw
0705トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/22(月) 18:48:58.49ID:/Q85M5Eh
あ、一応、『良かった』のは、難しいお題から面白いお話が出来たことであって、変則お題自体は難し過ぎたかなと思っています

とは言え個人的には面白かったので、またそのうちやります
0706この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/28(日) 18:29:38.49ID:3p0WWyQL
>>686
日本神話から生放送と言ったところですねw
そうなると、コノハナサクヤさんは旦那に不義を疑われ、火事の中で子供を産むのですかね?

>>700
これもシンギュラリティと言うのでしょうか?
機械化による雇用問題は深刻な事態に
ポジティブな思考程、袋小路に陥った時、自らの逃げ道を塞いでしまいますよね

>>702
感想有り難うございます
小動物系無表情武装っ娘姉……また、属性を盛ってしまいましたw
0707この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/28(日) 18:33:53.43ID:3p0WWyQL
>>696
使用お題:『ベビーシッター』『カラオケ』『音痴』『新車』『危機一髪』

【仕事女の憂鬱】


「出会いがないなぁ」

 助手席のウインドウに頭を預けながら、私は呟く。

「若い男は選り取り緑じゃん?」
「若すぎるから」

 運転をしている親友が埒も明かない事を言って来たので、即座に切り捨てた。
 出会いがあるのが乳幼児じゃ、犯罪以前にトキメかない。
 出会える適齢期の男性は既に既婚者だし、私は不適切な関係とかノーサンキューだ。

「せっかく気晴らしに付き合ってあげてるんだから、あんまり不景気な顔しないでよね?」
「あんたは、新車を自慢したかっただけでしょ?」
「バレたか」

 テヘペロとか、歳がバレるぞ! と。もっとも、こんな事に付き合ってくれるだけでも御の字だけどね。
 ベビーシッターなんて仕事は、本当に出会いがない。
 基本的、他所様の家に派遣され赤ちゃんのお世話をするだけだから、仕事場で出会いなんて言ったら、年上か若すぎるかの二択だ。
 もっとも、依頼者である限り手を出すなんてご法度だし、下手な事をすれば信用問題に関わってくる。

「合コン、無い?」
「カラオケなら」
「うえ…………」

 変な声が出る。自慢にならないが、私は音痴だ。
 どれ程、外見を繕っても、歌ってしまえば百年の恋も冷めさせる自信がある。

「酷い顔……」
「お互い様」
「あ?」
「あぁ?」

 お互いに見つめ合い……そして強引に前を向かせた。

 キキイイィィィーーーー!!!!

 赤信号危機一髪。

「ちゃんと前、確認しなさいよね」
「ごめん」

 ふざけていても、最低限、周囲に気を回すのはお約束だ。
 でも今回は、彼女がそれだけ私の事を気にしてくれて居たと言う証明でもある。
 私が気が付いていたのに、彼女が気が付かないなんて事はあり得ないから。
 だから、彼女は気が付いているのだろう。
 私が横恋慕して失恋したって事を。
 不適切な関係なんてノーサンキューだから。

「ありがとね」
「え?」
「何でもない」

 親友の心遣いに感謝をしながら、私はまた、同じ様にぼやく。
 「出会いがないなぁ」って。
0709トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/28(日) 21:58:07.93ID:vXk4ezMV
>>706
感想ありがとうございます
今回実家なので、それはさすがに回避したいところですw

>>707
全選択のビジョンが見えなかったので、ちょっと感動してます
0710三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/28(日) 22:02:38.39ID:vXk4ezMV
お題→『ベビーシッター』『カラオケ』『音痴』『新車』『危機一髪』締切

【参加作品一覧】
>>707【仕事女の憂鬱】
0712この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/28(日) 22:53:58.75ID:Gj78k1xH
遅刻
0717三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/29(月) 01:06:24.92ID:0ufDvVpS
☆お題→『遅刻』『ハゲ』『GW』『麒麟』『エヌ氏』から1つ以上選択

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→5/5の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0718三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/29(月) 01:13:28.96ID:0ufDvVpS
作品もお題もありがとう・・・ですが、過疎が悪化してますね

てこ入れが必要
0719この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/29(月) 14:39:51.56ID:Cf0GQyr8
ちょいちょいこういう時期あるw
0720この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/29(月) 14:42:33.79ID:Cf0GQyr8
>>707
日本は令和を前に大型連休へと突入〜、707氏がほのぼの描き出した仕事休みのいっときを見よ、バラバラお題も全選択! ある育児女子のホリデイ〜
さあ、『ベビーシッター』なんて仕事は、本当に出会いがないと、ボヤく語り手が登場だ〜、親友の『新車』に乗車して、子供と既婚者しか居ない職場環境に不適切な関係はノーサンキューと宣言ッw
新車自慢をテヘペロる親友に、合コンないかとたずねれば、無いが『カラオケ』ならあると返されて、歌ってしまえば百年の恋も冷めさせる『音痴』の語り手がガクる〜
親友の運転は、赤信号を前にして、『危機一髪』の急ブレーキ〜、友に気を回しているその証拠、語り手は思う、言わぬが花の友情を〜
横恋慕に打ち負けた女子が親友の懐で傷をなめ、聞こえぬ言葉だ「ありがとね」! 心の傷を癒すのは、いつも人が人を思う心であることよ、心温まるENDだな707氏、お題消化に違和感なし、和みのフィニッシュだァ!
0722三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/29(月) 18:50:37.89ID:0ufDvVpS
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0723三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/29(月) 18:53:07.30ID:0ufDvVpS
・・・みたいな宣伝を、怒られなさそうなところに貼るとか

どこに貼ったらいいかは、ちょっと分からないですが><
0724この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/29(月) 19:58:57.60ID:lWyj9VJ+
なんJやVIPみたいな人の多いところでもたまにお題スレは立ってるからそこに来るような人に宣伝するのは良いかもしれない。
もっとも彼らはあのスピード感が良いのかもしれないし、うざがられるかもしれないけど
0726三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/29(月) 21:52:07.52ID:0ufDvVpS
なんとか怒られない程度に頼みますw

人の多いところは、、宣伝しても流れやすいから、逆に平気?
0727この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/29(月) 22:49:05.24ID:9RWQ6iI/
>>720
感想を何時も有り難うございます
この話の最初の書き出しが『黒ひげ危機一髪』だったとです
あの時、自分は何を思い付いていたのか?
因みに、もう1つ思い付いた話は
異世界で知識チートをしようとカラオケボックスを作ったけど、歌の文化がなく、識字率が低かったせいで失敗
しかし発想を転換して呪文詠唱の個人練習施設へと再生したが、音痴過ぎて詠唱失敗した魔術師のせいで爆発炎上する〜
と言う物でしたが、流石に思い付いたのが21:50だったので、諦めたしたorz
と言う
0728三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/30(火) 09:40:46.49ID:a8ufUKLL
露骨な宣伝よりも、各自が出入りしてるスレで、流れに合わせて話題に出してもらう方がいいかも

>>722を貼ろうと思った/貼っちゃった人には感謝ですが

進行の勇み足も嫌なので、住人のご意見も伺いたいところです
宣伝なんかやめろ、とか、もっといい方法があるよ、とか
0729この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/30(火) 13:20:29.05ID:KpTBSaAH
超ショートショート制限の回をやって参加しやすくするとかかな

>>727
異世界カラオケはオチまで発想できてたんだw
惜しいな
0730三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/30(火) 15:58:21.83ID:a8ufUKLL
いいかも、次回試してみましょうか

窮屈にはなりますが、1レス制限、お題3つまで選択とか
0731この名無しがすごい!
垢版 |
2019/04/30(火) 16:59:41.17ID:7KvWMMri
文字数を制限すると書き切るハードルは上がるからむしろ参加率が下がるのでは?
他スレでは>728みたいに流れで話題にした方がいいかも

自分は短編が上手く書けないとか書き出しが難しいって人がいたらお題スレとかで練習するといいみたいなことたまに言ってる
0732三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/04/30(火) 18:54:20.97ID:a8ufUKLL
直接文字数ではないのですが、一理あるかも
ちょっと保留にします
ただ参加率については、既に下がり切ってるので正直・・・

紹介、誘導は、流れでの方が良さそうですね
ありがとうございます、引き続きお願いします
0733この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/01(水) 17:26:41.23ID:gAA7t0TW
今まで書いた短編連作を加筆修正して、『なろう』で公開したいのですが、例えば、先に予告しておいて、アップするとかはダメてすかね?
0734三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/01(水) 20:08:10.99ID:IEaKP5vq
>>733
作品自体が既に投稿されているので、予告は意味ないんですよね
なので、スレのガイドライン的には好ましくないです
駄目ということではありませんが

あとは加筆修正=別物レベルの改変や大長編化とかならいいですが、微調整とかだと具合悪いですね
繰り返しますが、スレ的には困る、権利的には駄目ではありません
0735この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/01(水) 21:33:11.49ID:gAA7t0TW
成る程
原型が分からなく成る程加筆しても、キャラクターに喋らせたら一発でバレそうなので諦めます
0736三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/01(水) 22:08:09.25ID:IEaKP5vq
スレ的に困るのは、無断転載と区別が付かない、という点なんですよね
つまりコピペかそれに近い状態が問題なのであって、書き下ろし部分が圧倒的であれば、スレ的には可です

キャラクターを流用した続編、とかであれば、スレ的には関知せず、です

例えば連作のインデックスを作っておきたい、とかであれば、(スレ内で)どうぞどうぞです
便利かもですし
0737この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/02(木) 15:19:06.08ID:IoSSmjEw
ふむふむ
だいぶ連作あるしねえ
0738三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/03(金) 12:37:52.57ID:ZzujFKQA
権利の話だけなら投稿者と5chの間の話なので、スレは関与できないんですよ
かと言って、報告すれば転載可というのも推奨しにくい

あとは、連作の数自体は多くても、作者はあの人その人この人・・・って感じですよね
だから特例で本人認定しちゃうとか・・・
0739この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/05(日) 20:45:17.14ID:e8kbQVH2
>>717
『遅刻』『ハゲ』『GW』『麒麟』『エヌ氏』

「天に昇る」

エヌ氏という人物は遅刻魔だ。
こんな大事な、そして大雨の日でも待ってる僕のことなんか御構い無しである。
猛烈な雨が僕の傘を打ち付けていた。
風がないことが唯一の救いだった。
きっと、こいつにとっても。
僕の細い腕から吊るされているペット用のケージは先程から荒々しく揺れていた。
この天候が余程嬉しいのか、それともこいつなりに恐ろしさを感じているのか。
誰かが走ってくるのが見えた。
黒い傘の影から髭面が覗く。
N氏だった。
「いやいや、待たせたね」
そう言いつつも、心からではないことはわかっていた。
言葉を発するそばから酒臭いのだから。
「一杯やって来たんですか?」
嫌味ったらしく言ってやったつもりだった。
しかしN氏は何を言う、と述べてから、
「今からやるのは神事だよ?体を清めずしてどうするんだい。君がハゲなのもそうだろう?」
ニヤニヤと僕の丸めた頭をわざとらしく眺めてみせる。
「僕は僧侶なので」
「それは坊主に失礼だろう?宗派によって違うようだし」
「ウチは、こうなんです。何より僕は修行中の身ですから」
僕は続けて彼に文句を言おうとしたが、それは叶わなかった。
閃光。
これまで見たものとは比べ物にならない刹那の眩さと神々しさを兼ね備えた雷。
待ち侘びていた時が来たのだと、わかった。
轟く仲間の鳴き声に手元のケージが激しく揺れ動いた。
「まだ出すなよ」
N氏は脅すように言った。
「タイミングを見誤ると俺とお前の命どころかこの地形さえ変わりかねんぞ」
「分かっています」
頭上のどす黒い雲の隙間に光が走る。
その様はまるで荒れた海を優雅に泳いでいるようだった。
再びの閃光。
だが、その数が増える。
落雷は続き、幾重もの迸りは一点へと集中されていく。
「あそこだな」
山の頂上。
あそこは確か、土地神が祀られている場所だったはずだ。
「それはうってつけだな。絶好の環境が揃った」
N氏は不敵に笑ってみせるとゆるりと歩み始めた。
遅れかけた僕がその後に続く。
「目に焼き付けとけよ?神使麒麟を天に帰す、こんなこと現世じゃあ今回限りなんだからよ」
0740この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/05(日) 20:54:34.60ID:e8kbQVH2
>>739
すいません、GW入れるつもりが外れてました
0741この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/05(日) 21:45:16.70ID:6/h4s3Ee
>>717
使用お題:『遅刻』『ハゲ』『GW』『麒麟』『エヌ氏』

【さて、誰でしょう(麒麟)】(1/2)


 日本が令和と成って、数日が過ぎたある日。赤羽根 由希江の前には麒麟が降臨していた。

「麒麟、瑞獣?」
「そうだよ〜。皇帝が良い治世をしている時に現れる麒麟さんだよ〜」
「何の様?」
「うん。令和は良い時代に成るから、そのお祝いなんだけど、それにあやかれない可哀想な子に慰めを言いに〜」
「わたし?」
「い〜や、違うよ〜。君じゃ無くて、君の隣に住む〜〜ピピピッピピピッピピピッ……」
「麒麟さん?」
「ピピヒピピピピ……

 ピピヒピピピピピピピッ!

 けたたましくアラームが鳴る。
 それを煩わしそうに止めた由希江に、目覚まし時計を掛けた記憶はなかったので、おそらく母親辺りが気を回したのだろう。
 由希江は時間を確認すると、半目のままスヌーズを切り、そのまま布団をかぶり直した。

「って、起きんのかーーーーーーーい!!!!」
「……………………エヌ氏?」
「そうそう、ワイが星○一の短編小説に出てくるエヌ氏でって、違ああああああぁぁぁぁぁう!!!!」
「悦司うるさい、近所迷惑」
「そら、えらい済まんことでって、ちゃうやろ? お前が起きんからこうして呼びに来たんやろが!」

 隣に住む同級生である日野 悦司は、低血圧な上、サボり癖のある由希江を心配し、こうして起こしに来たのだったが、案の定、由希江が二度寝を決め込みかかったので、思わずツッコんだのである。
 そんな悦司に対し、迷惑そうに耳を塞ぎながら、由希江は日めくりのカレンダーを指差す。

「……まだお休み、GWの真っ最中。だから、学校もお休み」
「ん? ほんまやな? まだ五月にも入って無いんか。こりゃワイの早合点でって、ちゃうやろお!! これまだ、お前がずぼらしとっただけやろが!! 世間一般様は今日から平日や!」

 日めくりカレンダーを今日の日付までバッサバッサとめくり、悦司がそうツッコムが、当の由希江は厭なものでも見たかの様な視線でそれを眺めると、そのまま布団を被った。

「分かった、後50分寝たら起きる」
「そうか、後50分なって、5分ちゃうんか! 50分て、確実に遅刻やがな!!」
0742この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/05(日) 21:47:58.41ID:6/h4s3Ee
【さて、誰でしょう(麒麟)】



 隣家であり昔馴染みの悦司は、その縁の為に、何故か“由希江係”と言う役職を賜っていたのである。
 そのマイペースさ加減のせいで、何かと問題を起こす由希江のお目付け役と言うわけである。
 そんな役職を押し付けられた悦司は、たまったもんじゃ無かったが。

「……じゃ、5時間」
「増えとるよ!? それ、確実に休む気やろが! やめてぇ。家が隣だってだけで、ワイまで怒られるんやから!!」

 大声で喚く悦司に、由希江は若干ブスっとすると、背を向けて寝転びながら不機嫌そうに言い放つ。

「うるさい、悦司、ハゲろ」
「ハゲんよ!? 絶対ハゲんからね!?」

 そんな彼女の言葉に、自分の父親の頭を思い出した悦司は、慌てて言い返した。
 そんな彼の言葉に、由希江はガバッと起き上がると目を丸くし、その後、憐れみの視線を投げ掛けた……頭頂に。

「いや、待て、嘘やろ? 嘘やって言ってくれんか?」
「あ、うん。ハゲて……ない……よ?」
「いや、ちょ、何? その憐れみの目、マジなんか? いや、ホンマ待ってってぇ!」

 悦司が懇願する中、『うるさいなぁ』とばかりに由希江は布団をかぶり直した。

『そう言えば、麒麟さんが言ってた、良い時代にあやかれない人って誰なんだろ?』

 そんな事を考えながら、由希江は再び夢の世界に落ちて行ったのだった。
0743この名無しがすごい!
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2019/05/05(日) 21:53:32.56ID:Gy9kOFSP
>>717

使用お題→『遅刻』『ハゲ』『GW』『麒麟』『エヌ氏』

【ボローパーク強襲】(1/2)

 A.S.215。人類の生活圏が太陽系全域に拡大した時代。
「くっそ、なんだって俺があああ!」
 だが人々が地球を捨てることはなかった。そして覇権を巡る争いも。
「小僧はどこ行きやがったぁ!」
『今探してるわ。持ちこたえて』
 ここはオーストラリア大陸某所、砂漠の兵器実験場。新型機のロールアウトを控えた今、この施設は襲撃を受けていた。
「持ちこたえろだぁ? 違うだろ。遊ばれてるんだよ!」
 敵は半年前に強奪されたギガマウント。霊獣の名を冠した最強の機体、キリンギガス。
 エヌエックス炉の余剰エネルギーによって黄金に輝く巨人。しかし今、その外観はくすんだ灰色のままだ。
「こっちはよぉ、エースパイロット様の戦闘データと! ダミーパルスで! なんとか動かしてるっつーのに!」
 押せばカウンター。引けば追撃。それも相当に手加減されている。こちらの実力を探るかのような動き。
「こんなにも動きが違うものかよっ!」

 □

 約四十年前。匿名の科学者エヌ氏の論文で明かされた、エヌエックス理論。それに基づいて開発されたエヌエックス炉。
 無限とも言えるエネルギーを生み出す夢の装置。火星以遠のエネルギー問題への福音と思われたが、量産の難しさと出力の不安定さから、広く普及することはなかった。
 それから時は流れ、約二十年前。今では『エヌの子』と呼ばれる、エヌエックス炉の制御に特別な才能を持つ新人類が確認される。
 彼ら彼女らの脳波とエヌエックス炉の出力との間に、特別な相関関係が認められたのだ。
 そこからの変化は速かった。いまだエヌエックス炉の建造は難しく、そのための資材と技術、そして『エヌの子』らの取り合いが始まった。
 利権を巡る争いから武力衝突へと発展するのに時間はかからなかった。その戦場に、エヌエックス炉を搭載した新兵器が投入されるのも。

 □

 キリンギガスとの間に距離ができた。このまま正面からぶつかっても勝ち目はない。
「一度巣穴に潜る! 小僧はまだか!」
 超音波で地面を掘削する。地下には迷路状の空間が広がっている。この中を逃げ回って時間を稼ぐ。
『今来たみたい。すぐそっちに向かわせるわ』
 出来たばかりの空洞に飛び込む刹那、足元に撃ち込まれるエネルギー弾。
「しまった!」
 ダメージはないが先手を取られた。次の瞬間、輝く残像を残し眼前に迫る敵機。
「くそっ! ぐああっ」
 こちらの機体が空中に釣り上げられる。相手はマニピュレーターの指一本動かしていない。その代わり全身が虹色に脈動している。エヌエックス炉が生み出す場の力、それを応用したテレキネシス。
 目の前の敵から通信要請が入る。
『ギガスウォ……ハゲ』
「クソガキが」
 まだ子供と言っても差し支えない。しかも女だ。
『道理で弱いはず……ギガスウォンバット……投降せよ……』
「目的はこの機体か」
『そう……そちらのパイロットも……あなたじゃない……』
 エヌエックス炉は量産できない。必然、それを積んだ機体は略奪の対象となる。
「断る」
『できるだけ壊さないように言われている……手間をかけさせないで……』
0744この名無しがすごい!
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2019/05/05(日) 21:54:17.76ID:Gy9kOFSP
【ボローパーク強襲】(2/2)

「なんでこっちがお前らの手間に配慮するんだ」
 少しの沈黙。
『交渉決裂……対象を無力化する。死なないで……』
 霊獣の装甲が薄く輝き始める。絶体絶命の状況。その時、敵の背後の地面が盛り上がる。

 大きく振られたウォンバット・シャドーの爪。だが、あと少し届かない。
『待たせた! すまない!』
 こちらもまだ若い少年。新型機の本来の操縦士だ。
「おせーぞ遅刻魔! どこで油売ってやがった」
『いやその……いいだろ、間に合ったんだから!』
 気弱で気まぐれな彼だが、たまに強情を張ることもある。これは後で説教か。
「間に合ってねーんだよ、馬鹿たれが」
『兄さん……』
 不意に敵の少女が言葉を発する。新手を警戒してか、こちらから距離を取っている。
『リリー、お前か』
『兄さん……一緒に来て。私たち新人類のために……共に戦って……』
 無表情な少女に対し、兄と呼ばれた少年は苦しそうな表情を浮かべる。
『それはできない。リリー、新人類だとか旧人類だとか、エヌの子だとか、そんなのは関係ないんだ』
『そう……それなら……力尽くでも連れて行く……』
 今度こそ黄金に変化を始める機体。天命を体現する神の使者。
「入れ替えるぞ小僧」
『おお、おぅ』

 □

 コックピットの映像が一変する。新型機で試験導入された、シャドー・システム。
 エヌエックス炉を積んだギガスウォンバットと、積んでいないウォンバット・シャドーの操縦席を入れ替える、つまり互いに遠隔操作を行う。
『これは……』
 ギガスウォンバットの黒い機体、それが虹色に揺らめく。遠隔操作で引き出せるのは、本来の出力の三割程度。だが二対一だ、地の利もこちらにある。
『方針は変わらない……どちらも無力化する』
 再び接近、黄金の霊獣と虹色の獣が激突する。棒状のエネルギー体を生み出し打ち掛かるキリンギガス、こちらもエネルギー体で強化された爪で迎え撃つギガスウォンバット。

 接触の瞬間。

「ぐぅあっ、なんだっ、これはっ!」
『があっ、頭がっ』
『ぐっ……うぅっ……兄さん……助けて……』
 戦闘の衝撃とは異質の何かが、その場の全員を襲った。
「くっ、おぉ、どうなってやがる!」
 そして輝きを増す二体の巨人。動かぬ機体。だがこれは暴走。エヌエックス炉が暴走している。
『何が起きてるの! 誰か応答して!』
「ぐぅぅおおおっ! 動けぇぇえええ!」

 □

 最悪の状況を打ち破ったのは影の巨人の爪。傷付いた霊獣は飛び去った。
『兄さん……ハゲ……次は必ず……』
「ハゲで悪かったな、ハゲで」
 エヌエックス炉の制御は難しい。だが、それは出力を上げることに関してだ。今回のような暴走など聞いたことがない。
「おっさん、助かった。……いなくなってて悪かった」
「おう」
 この現象は上に報告されるだろう。そうなれば……この子らはどうなる?
 男は一介の整備士でしかない。彼にできることは少ない。
 それでも願わずにはいられなかった。子供たちの、明るい未来を。
0746三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/05(日) 22:03:20.87ID:Gy9kOFSP
お題→『遅刻』『ハゲ』『GW』『麒麟』『エヌ氏』締切

【参加作品一覧】
>>739【天に昇る】
>>741【さて、誰でしょう(麒麟)】
>>743【ボローパーク強襲】
0747三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/05(日) 22:05:53.45ID:Gy9kOFSP
今回も通常ルールで5つです!

お題安価>>748-752
0748この名無しがすごい!
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2019/05/05(日) 22:27:40.33ID:e8kbQVH2
運び屋
0753この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 00:23:12.62ID:LfPho8fm
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
0754三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/06(月) 00:25:10.37ID:EXjG4U7n
☆お題→『運び屋』『鬱』『道の駅』『ラヴ』『勇者』から1つ以上選択

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→5/12の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0756三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/06(月) 00:34:57.06ID:EXjG4U7n
なんか最終的に進行がベラベラしゃべりまくってて申し訳ないなぁとは思うんですが・・・

それはともかく、いつも楽しいお題と作品をありがとうございます
今週もどうぞよろしくです
0757この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 01:18:41.87ID:6QMZju6O
人間には叫びたいときがあるのだよ
いやそういうことではないのか
0758この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 09:13:31.14ID:dx6vfvbk
>>739
皆いかなるGWを過ごしたか、739氏は全選択マイナス『GW』で挑戦! 麒麟還しの大水行!
さあ、『エヌ氏』という人物は『遅刻』魔だ、なる書き出しから物語がスタート〜、軽く一杯やってきた待ち人は、悪びれずに身体清めたとうそぶいて、
君の『ハゲ』もそうだろう? と、茶化してみせるw 猛烈な雨を裂き鳴る雷、僧侶兼語り手の首にかかるペットケージが反応する〜
黒雲の隙間に走る光は、荒れた海を優雅に泳ぐ天界の生命だッ 『麒麟』を天に帰還させるミッションは、土地神の祠に場を定めたようだ〜、
不敵に笑うエヌ氏が先導、鬼が出るか蛇が出るか、クライマックスから始まった物語がお題四つを消化して、緊迫を帯びて再度クライマックスへ令和初END〜! いい雰囲気だ739氏、続き頼むぜフィニッシュ!

>>741
時代の変わり目を越えたお題戦、741氏は祝令和を盛り込んできた模様、全選択! ネクストエイジwithドリーマー!
さあ、寝ぼける主人公こと由希江さんの夢?に現れるは霊獣『麒麟』、めでたき令和にあやかれない子を慰めにきたと言いながら、途中でアラーム音に変化していくw
アラームを華麗にスルーの由希江さんの前には『エヌ氏』と勘違われた、『遅刻』防止系・幼馴染の悦司くんが登場してなにやら関西弁でまくしたてるのだが、
まだ『GW』の最中だと答える由希江さんは、カレンダーもスルーしているw かたや悦司くんはうるさい『ハゲ』ろと呪われ報われぬ、そういえば、
麒麟は幸運にあやかれない子が一人いると言っていたんだっけか、間違いないw こうなるとあとは呪われた悦司くんの毛根の無事を祈るのみィw 741氏、令和初の全選択クリアーだ!
0759この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 09:16:56.41ID:dx6vfvbk
>>743
作品の方向性が分かれた、いいお題だったみたいだ、743氏の全選択はバトルもの! ギガス・ウォー!
さあ、とある施設が霊獣の名を冠した最強の機体、『キリン』ギガスの猛襲を受けている〜、変化球消化だなw
匿名の科学者『エヌ氏』の論文から生まれしエヌエックス理論により、造りだされた兵器と適応パイロットを巡る戦いのさなか〜、対峙するギガスウォンバット(『GW』)に搭乗しているのは、
正規パイロットではないらしく、敵に『ハゲ』と呼ばれる整備兵w 呼び名w 苦戦を救うは、『遅刻』してきた選ばれし搭乗者の少年だァ! 兄妹対決なのか〜
って謎エネルギーのかち合いで謎の暴走が観測され、謎の不戦ENDが不穏を帯びる! ハゲさんが明るい未来を祈るぜフィニッシュで、743氏が刻限ギリギリ全選択クリアを決めたァ! ウォンバットのアレって、その説明いるかw
0760この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 09:22:28.52ID:dx6vfvbk
次スレが近くなってきたね
0761この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 15:05:13.53ID:vbozNbfY
>>754

使用お題:『運び屋』『鬱』『道の駅』『ラヴ』『勇者』


「運び屋でーす! 死神さんからの悪霊の配送に来ました!」
「あー、はいはい。いつもありがとうございます」
「いえいえ、それが仕事ですから。それでは受領印をお願いします」
「はい、これね。いつもお疲れさまです」
「はい、確かに。ありがとうございましたー!」

 カード型になるように作られている配送用の特殊なケースを地獄の門番へと受け渡して、代わりに受領印を受け取っていく。受け渡したカード型のケースの中身は現世と呼ばれる世界で死してなお暴れていた悪霊そのものだ。

「よし、死神さんから預かった悪霊の魂は地獄に配送完了っと。次の荷物はなんだ?」

 自転車に跨った男がそう独り言を呟いている。この場所はいくつもの異界へと繋がる異界の渡り道であり、男はそれらの異界へと依頼されたものを届ける役目を持った運び屋であった。
 先程の荷物はよく配送を頼んでくる死神からの配送依頼の品物であった。宛先は地獄の入り口の門番。その受け渡しは先程終わったので、この配送は終了である。

 そして運び屋の男は次の仕事を行う為に、次の品物を確認し始めた。カード化された品物を取り出して、その内容を読んでいく。

「えーと、次は異世界召喚での勇者の配送か……。依頼主と届け先は……げっ、またあそこの適当な神かよ……。うっわ、鬱だ……」

 次に運ぶものと届け先を確認していた男は項垂れるように、疲れた声を上げていた。ここは数多の世界が繋がる空間であり、そしてそれを自由に行き来する事を許されているのは彼のような運び屋だけである。
 宇宙の星のように点在する数多の世界の繋ぐ世界の道を作り出して、その道を進める自転車を持つ彼らだけが持つ特権……。

 最近ではその運び屋を利用して身勝手な拉致ともいえる異世界からの身勝手な召喚を行い、自分の管理する世界のトラブルを解決させようとする神が多い事が最近は問題視されている。
 それでも男の仕事は運ぶ事。運ぶものが何であったとしても、それについて言及出来る権限は持っていない。だからこそ、運び屋の男も憂鬱になるのではあるが……。
 誘拐の片棒を担がされている気分になりながらも、仕事はきちんと果たしていく。

「運び屋です。ご依頼の品を届けに来ました……」
「何をしておる、運び屋! 遅いではないか!」
「……いえ、配送指定通りのはずでは……?」
「もっと早くに必要になったのだ! 早くよこさんか!」
「……あ、そうっすか。それじゃ受領印をお願いします」
「ふん! なんじゃその態度は! えぇい、これで良いのだろう!」
「あ、どもっす。それじゃ失礼しまーす」

 運び屋の男の態度もあまり良いものではないが、神の身勝手な物言いに対しては妥当な対応ではあるだろう。
 そんな憂鬱な仕事を終えて、運び屋の男は次の仕事に向かっていく。


 しばらくの時が過ぎ、配送が一段落した運び屋の男は休憩を取っていた。そこは世界の道の休憩所。名は特にないが、『世界の道の駅』という名で呼ぶ運び屋が多い。
 そんな世界の道の駅で疲れ伏す運び屋の男に近づく、女の運び屋が現れた。他にも休憩に来た運び屋が集まってきている。

「……疲れた。今日の何これ、超鬱なんですけど……」
「あれ、どしたの?」
「……今日の分、異世界召喚の拉致ばっか……」
「あ、最近多いみたいだもんね。あれは精神的にダメージが大きいから、気持ちはよくわかるよ」
「……そういう事。そっちはどうだった?」
「私は今日は愛の運び屋だったね。沢山のラヴを運んだよ!」
「ラヴって言うな、ラヴって! 普通に愛で良いだろ!」
「あはは、まぁ気にしない! まぁ神様同士のラブレターが多くてびっくりだったね」
「……そうか。俺もそっちが良かった……」

 彼らは数多の世界に跨がる運び屋。運ぶものは依頼者次第。
 仕事に関わるもの、理不尽でうんざりするもの、そして心を伝えるもの。
 彼らは何でも世界を越えて運んでいく。
0762トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/06(月) 17:17:57.52ID:EXjG4U7n
心が叫びたがっていたのか・・・

>>739
文章の雰囲気がすごくいいですよね
尻上がりで余韻もある・・・

>>741
こんなフレンドリーな瑞獣とズボラ可愛い幼馴染がいるわけがない(白目
連休が終わってもダラダラしたい・・・

>>759
感想ありがとうございます、言わないと誰も気付かないだろうとw
お題は確かに、適度に考えさせる感じ
0763三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/06(月) 17:22:09.79ID:EXjG4U7n
>>761
そして早速の投稿もw正直助かります・・・
タイトル抜けてますが、指定がなければ【無題】となります
0765この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 18:15:57.88ID:KMWLCTNg
『運び屋』『鬱』『道の駅』『ラヴ』『勇者』

「救世の果てへ」 1/3

私は車を停めると、座席を倒した。
固まった体を伸ばしながら一息つく。
そこは、寂れた道の駅だった。
田舎特有の無理矢理作り上げたモダンな雰囲気を醸す、哀れな箱物だ。
そんなところが今の私にとっては好都合だった。
「なんでこうなったかねぇ」
呟き、燻らしていた煙草を噛み締める。
ある日を境にして、体調が崩れた。
健康だけが取り柄だったはずなのに、だ。
会社に行くことがとてつもなく苦痛となり、布団から起き上がれない日々が続いた。
どうにか体を起こして向かった病院で医者はやけに神妙な面持ちで私に告げた。
「鬱、ですね」
拍子抜けした。
こんなものか、と笑えてきた。
特に仕事が辛かったわけでも上司から日々罵倒されていたわけでもなかったのに、あっさりと私はその日から「患者」となったのだ。
私は、仕事を辞めた。
人生がどうでもよくなったのだ。
ただ、寿命を終える前に自分が生きた国くらいは見ておきたい、そう思って私はある物と共に旅に出た。
早いもので、旅に出てからもう一ヶ月が経つ。
行程は順調に進んでいた。
私は煙草の火を消し、もう一度伸びをしてから車に命を吹き込んだ。
その時、不意に助手席側の窓がノックされた。
人畜無害を顔で表した、と言っても過言ではない優男が運転席に座る私を覗き込んでいる。
「何か?」
そう声をかけようと窓を開ける。
それが、いけなかった。
手馴れている。
そうとしか思えない手際の良さで、彼の手が車内へ滑り込んだ。
ロックを外し、体を滑らかにスライドさせて、気付いた時には悠々と座席に陣取っていたのだ。
「ア、アンタ何してる?」
「見たらわかるでしょ。シートベルト」
ピンと張ったベルトを俺に見せる彼は本当に、言葉通りに不思議そうな顔をして私に言ってのけた。
そうじゃない。
「そうじゃない!アンタ、他人の車にいきなり乗ってきて、なんなんだ!警察呼ぶぞ!」
「困るでしょ」
心臓が高鳴った。
彼は私の方を見ずに言った。
「多分、アンタは困るよ」
私は横目でトランクの方を窺った。
そんなはずはない。
誰にも言ってないのだから。
「誰にも言ってないだろうけど、まあ、世の中には俺みたいなやつがいるってことさ」
彼は鼻を鳴らした。
「昔からね、悪いこと考えてるやつの心が勝手に聞こえてきちまうのさ。俺の意思とは関係なく」
「……なんのことだ」
「しらばっくれても無駄だよ。それとも俺が警察呼ぼうか?」
彼は親指を立てると後ろの方を指しながら、
「トランクにお手製の爆弾がありますよ、てさ」
0766この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 18:16:24.97ID:KMWLCTNg
「救世の果てへ」 2/3

「やめろ!」
そうだ。
私の車、トランクには今、爆弾が乗っている。
私が作り上げた、命の証が。
どうする。
私は自問した。
ここで、こいつもろとも。
「おいおい、やめてくれよ。自分諸共、貴重な協力者を吹き飛ばすつもりかい?」
私は驚いた。
聞き間違えただろうか。
「協力者?お前が?」
「ああ、そう言ったよ。聞き間違いじゃない」
彼は懐から煙草を取り出すと口に咥える。
「ちょうど良かったんだよ」
煙を吐きながら、彼は言う。
「どう言う意味だ?」
「そのまんまさ。アンタみたいなやつが現れねえかなとずっと思ってたんだ。この国じゃあアンタみたいなことをマジで考えて実行まで移す奴は稀だからよ」
細い煙がフロントガラスを這い回る。
「お前は一体なんなんだ」
震える私の言葉に彼は少しばかりの間、考え込んだ。
そして、ああ、と納得したように呟いた。
「勇者、かな」
0767この名無しがすごい!
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2019/05/06(月) 18:17:41.94ID:KMWLCTNg
「救世の果てへ」 3/3


ふざけてはいなかった。
彼は続けた。
「この爆弾をアンタは運ぶだけでいい。あとは俺がやる。どうだ?アンタは作って運ぶだけでこの世で最も美しい花火を特等席で拝めるかもしれねぇんだが」
「信じられるわけがないだろ。ついさっき会った人間をどうやって信用しろって言うんだ」
「警察に通報してないだろ?それに爆弾のことが間違ってねえからアンタはそう言うんだ。いきなりやってきた頭のおかしいやつってわけじゃないのはもう理解してるんじゃねえか?」
彼の言うことは間違いじゃない。
全て的を射ている。
超人的能力も信じる他ない。
ただ、気になることがある。
「なにが、目的なんだ」
彼は煙草の火を消すと、スマートフォンを取り出した。
指先でいじると軽快なリズムが車内を満たす。
ニヤリと、彼は笑った。
「ラヴ、そしてピース。ラヴ&ピース。それで世界を救いたい。そのための火種になりてぇんだよ」

こうして私はその瞬間に「患者」から「勇者と爆弾の運び屋」へと変わったのだ。
0768三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/06(月) 19:43:22.97ID:EXjG4U7n
>>764了解です
>>765雰囲気だけじゃなく読みやすい!

次スレ・・・油断してましたが容量ヤバい
ですが作品は募集中です
>>626の供養期間は中止ですね
0769この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/07(火) 09:01:24.23ID:/jIX6hH2
>>761
今回のキーお題は『運び屋』か、何を運ぶか発想が光る、761氏全選択! デリバリー・バリエーション〜
さあ、『運び屋』でーすとさっそく語り手が登場だ、彼が運搬しているのは…カード型のケース…中身は悪霊!? 死神から預かった悪霊を地獄にお届け、お仕事完了〜
異界を繋ぐ渡りの運び屋、次の仕事は『勇者』を運ぶ異世界召喚w 『鬱』だ鬱だと言いながら、引き受け仕事に貴賎なし、言いがかりをつけられながらも運搬クリア!
運び屋集まる『道の駅』で一休み、『ラヴ』を運んだ言う仕事仲間と談笑だア〜! 世界を渡るファンタジックな自転車が、心もモノも運んでみせよう、
お題発表から一日経たず、幻想的な世界を発想して見せた761氏、全選択を一抜けクリアも物語の余韻強し! 快調感あるフィニッシュだッ

>>765
GW最終の駆け込みか〜、続いて765氏も早仕上げ、全選択だ! 救いの御手はフロントガラスのあっち側ら辺からやってくる〜
さあ、何の因果か会社で『鬱』にはまってしまった語り手が諦観の中〜、車で座席を倒しリラックス、寂れた『道の駅』で一息ついている模様、
自分が生きた国くらいは見ておきたいと、捨て鉢一人旅を敢行中〜なのだが、不意に助手席側の窓がノックされ、謎の優男が入り込むw 何者だと尋ねると、
出てきた返答、「『勇者』、かな」! なに?w 自害用なのか、語り手が後部座席に搭載した爆弾を指し、自称勇者は『運び屋』になれ言うッ
そんなこんなで奇しくも『ラヴ』&ピースの伝道業に駆り出されることとなった語り手の、生が再び燃焼始める! この火種は大きそうだ、765氏再燃ENDで全お題を灰に変えたァ!
0770この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/07(火) 21:09:56.29ID:kNZfiMdp
>>769
感想ありがとうございます。

久々にちょっと余裕があったし、パッと思いついたので書きました。
こんな不思議な運び屋がいても良いのかなというイメージでw
0771三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/07(火) 22:13:04.59ID:NxAj93Er
さすがに容量ギリギリなので次スレ立てました
以降の作品投稿は、現お題、供養、URL投稿に関わらず、次スレでお願いします

こちらのスレは、土曜日までは開放しておきますので、感想等でご利用ください
日曜日以降、進行が作品一覧で埋めます
>>626の供養期間は中止です、申し訳ありません

安価・お題で短編小説を書こう!6
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1557234006/
0772トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/09(木) 23:57:34.69ID:DbF9/fGz
ところで前スレ見てて気付いたんですが、>>590、某作のヒロインと名前が同じですね
あと、>>427さんと21:58に校門前で衝突したのは、多分ですが私です

どっちも事故なんですが、正直すまんかった
0773この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/10(金) 08:53:09.38ID:gypqMQNZ
>>772
472です
お気になさらず。自分、間の悪さには自信があるのでw
0774この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/12(日) 11:42:45.30ID:oaHnoxix
遅レスな上、まとめてですが……

>>739
拝み屋家業ですね
人知れず、世にも知れずに事を成す。彼等のお陰で平和が続く……格好良いですよねw

>>743
戦い合うのが人の業なのでしょうか?
折角の新エネルギーだと言うのに……
しかし、どんな時代となっても、そこには確かに人の同士の絆と物語があるのですね

>>761
魂からラブレターまでw
そうですか、最近の異世界転移ブームは、彼等のせいだったのですねw
何故か“タイムパトロール○ん”を思い出しました

>>765
終末の旅行者と言った感じですか
疲れきった彼が何を感じ、そして勇者は何を見たのか?
気になりますね

>>758
何時も感想有り難うございます
この話の一番最初に思い付いたのは、二人の会話でしたw

>>762
感想有り難うございます
マイペース同士の会話は、ツッコミ不在ですw
連休は……(遠い目)
0775トリの人 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/12(日) 19:03:55.62ID:sc2BfgkH
>>773
お気遣いありがとですー><

>>774
感想ありがとうございます
不完全な技術が、逆に争いの火種となってしまった感じです
そして始まるど突き合い・・・
0776三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/12(日) 22:35:41.44ID:sc2BfgkH
募集期間2018.11/11〜11/18

『謝罪』『ポッキー』『透明感』『メジャー』『冬空』

【参加作品一覧】
>>13【チートホームランバッター】
>>14【今から君に謝ります】
>>16【星の動きと手の動き】
>>22【妹様の息抜き】
0777この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/12(日) 22:36:49.50ID:sc2BfgkH
募集期間2018.11/18〜11/25

『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』

【参加作品一覧】
>>34【皇帝VS女王】
>>35【崩れていく】
>>54【そらをゆく】
>>61【レッツ・キック】
>>53>>56-57【動かぬ小さいのと、寄り添いすれ違う大きいの】
0778この名無しがすごい!
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2019/05/12(日) 22:38:13.44ID:sc2BfgkH
募集期間2018.11/26〜12/2

『雲丹(うんたん)』『いいね』『毒舌』『グダグダ』『DJ』

【参加作品一覧】
>>73【溺愛親父と孝行娘】
>>80【アハ】
0779この名無しがすごい!
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2019/05/12(日) 22:39:42.90ID:sc2BfgkH
募集期間2018.12/3〜12/9

『待ち合わせ』『誕生日』『鍋』『暗黒物質』『憧れ』

【参加作品一覧】
>>92【闇鍋】
>>99【そしてバックドロップ】
>>100【彼女が料理を作ったら】
0780この名無しがすごい!
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2019/05/12(日) 22:41:19.74ID:sc2BfgkH
募集期間2018.12/10〜12/16

『ラブ』『ブーケ』『ジョーカー』『誰かがアカペラで歌う場面』『約束』

【参加作品一覧】
>>110【結婚は人生の墓場】
>>118【どうけもん】
>>119【終わったはずだった物語の結末】
0781この名無しがすごい!
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2019/05/12(日) 22:42:51.18ID:HrpjAOCh
感想を書いてくださる方本当にありがとうございます。
励みになります。
ところで、以前から思っていたのですが完結させた方がよろしいのでしょうか
>>765>>14を書いた者なのですが
0782この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/12(日) 22:43:21.51ID:sc2BfgkH
募集期間2018.12/17〜12/23

『野良犬にルーズソックスを噛みつかれてグイグイ引っ張られる』『某巨大掲示板サイト』『二人称』『TCG』『サンタクロース』

【参加作品一覧】
>>130【とあるブログの内容】
>>138【ルーズってのもいいじゃない】
>>143【超軽幻想遊戯本】
0783この名無しがすごい!
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2019/05/12(日) 22:51:13.40ID:sc2BfgkH
>>781
完結してなかったんかーい
短編として余韻のある話だと思うので、投げっ放しでもいいし、続きを書いて頂けるならそれはそれでありがたいです
0784この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/12(日) 23:03:59.06ID:HrpjAOCh
>>783
自分の未熟なところで書き出しはいつもペースよくいくのですが、広げすぎた風呂敷を上手く結ぶことができないのですorz
続編を書くとして、皆さんはどうしてるんでしょう?
0785三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/13(月) 00:28:37.90ID:SqJkGW1Y
募集期間2018.12/24〜12/30

『カウガール』『ケーキ』『真っ黒』『信頼できない語り手』『大乱闘』

【参加作品一覧】
>>158【ハチャメチャウエスタン】
>>161【クリボッチな僕と帰ってこない彼女】
>>168【御山の中の食物連鎖】
>>171【お前が言うな】
>>179【お姉ちゃんケーキ返して】
>>184【かうガール】
0786この名無しがすごい!
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2019/05/13(月) 00:29:51.01ID:SqJkGW1Y
募集期間2018.12/30〜2019.1/6

『ローファー』『険悪な人間関係』『魔法』『語り手死亡』『煩悩』

【参加作品一覧】
>>199【断末魔は鎮魂歌】
>>210【幼馴染がブサイクだった場合】
>>211【正義感の強いJKとドMな魔王】
>>215【ローファー転生】
>>227【トラブル的ファンタジー】

>>197【愛情と煩悩】(不参加
0787この名無しがすごい!
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2019/05/13(月) 00:31:26.69ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.1/7〜1/13

『ブーツで踏み潰す』『キ○タ○』『タイムスリップ』『相棒』『地下』

【参加作品一覧】
>>251【ブーツ探し】
>>255【金丹】
>>260【脱出しよう!】
>>265【昔の話】
>>272【古道具屋『白化け堂』忌憚】
0788この名無しがすごい!
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2019/05/13(月) 00:32:47.63ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.1/14〜1/20

『ニーソックス』『餅』『ディープキス』『30』『密室』

【参加作品一覧】
>>301【ただしイケメンに限る】
>>308【お餅の気持ち】
>>314【謎のサークルの忘年会】
>>321【XXX】
>>325【こたつとみかん】
0789この名無しがすごい!
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2019/05/13(月) 00:34:29.22ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.1/20〜1/27

『旅』『現代アート』『緑の絵の具』『偽物』『豪雪』

【参加作品一覧】
>>349【XXXXXX】
>>355【エメラルドの都まで】

>>361【雪融け】(遅刻
0790この名無しがすごい!
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2019/05/13(月) 00:35:49.87ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.1/28〜2/3

『希望』『絶望』『豆まき』『砂』『文庫本』

【参加作品一覧】
>>376【メモ帳は大事】
>>380【#2/3#】
0791この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:36:59.26ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.2/3〜2/10

『ロリ』『戦車』『安価』『SF』『2ch』

【参加作品一覧】
>>399【光陰アロー】
>>400【ラジオと戦車】
0792この名無しがすごい!
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2019/05/13(月) 00:38:15.12ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.2/11〜2/17

『死別』『ラッキー』『雪だるま』『鍵』『肉』

【参加作品一覧】
>>418【泣かない人形】
0793この名無しがすごい!
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2019/05/13(月) 00:39:08.90ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.2/17〜2/24

『お気に入りの靴下』『リングガーター』『USB』『中学校』『優しさ』

【参加作品一覧】
>>439【思い出は風化しない】
>>444【残念な兄妹】
0794この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:40:33.78ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.2/25〜3/3

『料理人』『嫉妬』『スカイランタン』『大切』『assertion』

【参加作品一覧】
>>459【小さなお店の物語】
>>460【地獄の料理人】
0795この名無しがすごい!
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2019/05/13(月) 00:41:44.10ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.3/4〜3/10

『多重人格』『愛人』『最高級ブランド』『殺人鬼』『船』

【参加作品一覧】
>>474【船上のアリア】
>>476【柳下にドジョウはいない】
>>478【出荷されたらんらんはどこへ行くの?】

>>493【タイムアップ】(供養
0796この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:42:38.67ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.3/11〜3/17

『クーデター前夜』『トラップ』『チャーハン』『回顧録』『ゾンビ』

【参加作品一覧】
>>502【回顧録、若しくは覚え書きの様なもの】
>>509【信じるかどうかは】

>>511【失敗しても】(遅刻
0797この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:43:33.56ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.3/18〜3/24

『変身ヒーロー』『違和感』『身分違い』『侠客』『gifアニメ』

【参加作品一覧】
>>529【孤独】
>>548【趣味暮らし】
>>552【ループ】
0798この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:44:34.74ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.3/24〜3/31

『ヒッチハイク』『形骸』『新メニュー』『ドローン』『チート能力』

【参加作品一覧】
>>590【ドラゴン狩り】
0799この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:45:46.95ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.3/31〜4/7

『世代交代』『ありがとう』『梅林公園』『最終決戦』『さいころ』

【参加作品一覧】
>>619【負けられない戦い】
>>635【足下の人々】
>>636【町長選挙】
0800この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:47:04.81ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.4/7〜4/14

『パロディ』『ダイエット』『動画』『姉と弟』『ドロップキック』

【参加作品一覧】
>>655【パロディの方法】
>>660【アレな姉弟】
0801この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:48:20.68ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.4/15〜4/21

『着せ替え人形』『桜』『姉とメカの生放送』

【参加作品一覧】
>>682【ルビィ・ノルトの冒険記】
>>686【メカおばさん】

>>700【未来予報】(供養
0802この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:49:43.97ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.4/21〜4/28

『ベビーシッター』『カラオケ』『音痴』『新車』『危機一髪』

【参加作品一覧】
>>707【仕事女の憂鬱】
0803この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:51:19.35ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.4/29〜5/5

『遅刻』『ハゲ』『GW』『麒麟』『エヌ氏』

【参加作品一覧】
>>739【天に昇る】
>>741【さて、誰でしょう(麒麟)】
>>743【ボローパーク強襲】
0804この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:53:00.75ID:SqJkGW1Y
募集期間2019.5/6〜5/12(〜5/7

『運び屋』『鬱』『道の駅』『ラヴ』『勇者』

【参加作品一覧】
>>761【運ぶ者たち】
>>765【救世の果てへ】
0805この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 00:54:14.71ID:SqJkGW1Y
以上79作品
内、不参加を宣言2、遅刻と判定2、供養2

募集期間2018.11/11〜2019.5/7
0807この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 01:34:32.22ID:036DrxfH
なんだかんだで5スレも続いていますし、まだ、一回も投稿0がない訳で
素直に凄いなとは思います
0811三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/13(月) 13:10:46.93ID:SqJkGW1Y
正確な残量を把握できてないんですが、もう落ちてもいい頃合いなのに><
うめ
0812三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/13(月) 13:37:52.93ID:SqJkGW1Y
どれも面白かったけど、特に目に付いた作品ー

>>13【チートホームランバッター】
現実世界での唐突なチート

>>92【闇鍋】
ロイヤルストレートフラッシュ

>>99【そしてバックドロップ】
例の二人組

>>143【超軽幻想遊戯本】
遊び心
0813三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/13(月) 13:38:51.73ID:SqJkGW1Y
>>161【クリボッチな僕と帰ってこない彼女】
例の動物

>>272【古道具屋『白化け堂』忌憚】
やっぱりこれは外せないかと

>>314【謎のサークルの忘年会】
お祭り感がある

>>439【思い出は風化しない】
主人公が素敵
0817三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/13(月) 13:57:48.82ID:SqJkGW1Y
スレ落ちの判定が遅れてるとか?
どうしたらいいんだ・・・24時間くらい放置したらいいのか・・・

感想や雑談を書き込みたい方は、ご自由にどうぞ・・・><
0818この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/13(月) 19:35:45.91ID:036DrxfH
このスレでの短編は、お題を見て調べている内に使えそうな骨子が決まってくる感じですね
そのシナリオ上で、好みやら何やらで個性を付けたキャラクターを設定して『こんな言い合い に成るだろうな』みたいな会話劇を考えていると、自然とオチが見えてくる感じです
参考にはならないでしょうが
0819この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/14(火) 06:49:56.91ID:k0pZpic5
休みを潰しほぼ書き上げるも字数オーバー、どこを削るか…
じっくり推敲したいがタイムオーバー、仕事の時間。
もしかしたら次の休みは返上かも、そしたらスレの締め切りに間に合わない。あ~あ、社会人の辛いとこね、これ

私はむしろ会話が書けなくて困ってますよ。
キャラ同士の自然な掛け合いを表現できなくてつい地の文に逃げてしまう。
キャラの個性とかデフォルメ具合とかによって自然な会話って変わりますよね。話す内容によってはどう頑張っても自然にならないし
0820この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/14(火) 07:41:19.07ID:KsmK0eUD
自分は会話が、先に来る感じですかね?
キャラクター同士の会話があって、そこにシュチュエーションを説明する為の地文が入る感じで

オチに関しては、厳密に決めて書くことはあまり無いのですが、どうも、そもそも自分は会話をする時にオチを付ける癖があるらしく、時折、「態々オチを付けなくても良いから」と言われる事もありますからw
多分、常にオチを付ける癖を付ける様にしていると身に付くのではないかと思います

結局は、数をこなす事が肝要なのだと思いますね
0822三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/16(木) 19:42:00.97ID:2XGEVO/l
落ちませんね・・・このまま永遠に落ちる気がしない

仕様が変わったのかも
次回は出戻りかなぁ
0823三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/16(木) 19:50:06.57ID:2XGEVO/l
お話の方のオチは・・・自然に生えてくることもあれば、頑張って落とすことも
ただそれはオチに限らずで、そもそも削るのに困るほど書けない
地の文と会話文を交互に、なんとか水増し
時間が足りないと結末が貧相にw

会話文・・・>>765とか、やっぱり前スレ615とかが好き
0824三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/17(金) 19:17:46.59ID:YYs3H+L9
ふと思ったんですが

前後編に分ける回とか
お題は毎週取りつつ、締め切りは2週間の月とか

ただの思い付きでしかないのですが
0825この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/19(日) 13:57:21.43ID:fVsaR7ae
色々試してみるのも、進行さんの特権だと思いますよ?
しかし、本当に落ちないですね
0826この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/19(日) 14:05:56.12ID:fVsaR7ae
雑談ですが
時折、キャラクターがお題に出る度に
「これ、そのまま使ったら、二次創作に成るのでは?」
と、危惧しているのですが、その辺はどうなのでしょうね?
短編と言う枠組みから外れていなければ、それも“有り”なのでしょうか?
0827三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/19(日) 17:22:51.62ID:S7TQYLJT
ですね・・・

なろうスレから派生=オリジナルが前提でしょうから、有りか無しかで言えば『(そのまま使うのは)無し』
ただそれは(当スレの)文化の話であって、マナーやルールではない気がします
なので、その意味では『有り』、従って禁止もしない、って感じではないかと
0828三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/19(日) 22:16:58.86ID:S7TQYLJT
次スレでも告知しましたが、今回から当分の間、こちらでお題や作品を受け付けます

今回は普通にお題5つです

お題安価>>829-833
0831この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/19(日) 22:30:57.30ID:+lB0Fqqw
死神
0834三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/20(月) 00:08:55.35ID:uJux8bdq
☆お題→『カレーの神』『大陸横断鉄道』『死神』『古着』『女ガンマン』から1つ以上選択

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→5/26の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0836三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/20(月) 00:11:19.78ID:uJux8bdq
今回のお題は、>>834の通りです

作品やレスは、次の通りにお願いします
・今回分の作品は、ここスレ5
・雑談等は、ここスレ5
・次スレのお題作品の供養は、次スレ
・感想や感想返しは、当該作品のスレ
0838この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/20(月) 03:14:05.13ID:lrl15+wD
うわあああああ!!!
また失敗してしまったあああああ!!!
もうだめだあああああ!!!
0841三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/22(水) 18:36:38.09ID:e71w6jJv
今回分の作品も募集しております

それと次回なんですが、特に反対がなければ、書き出しの一文指定をやってみようかと
以前の、最後の一文指定の逆バージョンです
0842この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/22(水) 19:45:35.42ID:yWoVPe2v
新しい試みはどんどんしていきましょう
試して失敗したらそれっきりにして成功したら定期的にやるようにすればいい
0843この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/22(水) 19:59:47.50ID:yRjvsvNi
>>834
使用お題→『大陸横断鉄道』『古着』『女ガンマン』

【気分はいつでも西部劇】(1/3)

私の名はレイチェル。自他共に認める、超がつくほどの西部劇マニアよ。
幼い頃から西部劇が大好きで、特にさすらいの旅をするガンマンには凄く憧れてた。
今日も腰にガンホルダーを装着したジーンズに、拍車付きのウエスタンブーツ、首に赤いスカーフ、
長めのコートを羽織り、最後にウエスタンハットを目深に被る。これで完璧だ。
こうやって私は女ガンマンのような衣装に身を包んで、家を飛び出し街へと飛び出す。
これが私の日課だ。寡黙でクールな雰囲気を醸し出し、拍車をチャリチャリ鳴らしながら歩く。
周囲にいる人々が私を不思議そうな目で見つめる。ちょっと目立つかもしれないけど、
これくらいが丁度いい。

「ガンマンって最高ーッ!!!」

正午、広い公園のベンチで足を組んでのんびり寛いでいると、一人の少年が近寄ってきた。
その少年は私をジロジロと眺めてこう言った。

「何でこんな公園に時代遅れのガンマン女がいるんだ?」

じ、時代遅れのガンマン女ですって!?そこは普通、古き良きって言うべきでしょうが!!
私は少年の言葉に我慢できず、思わず立ち上がる。

「坊や、ここはアメリカ。アメリカといえば西部劇。ガンマンやカウボーイはアメリカの象徴でしょ?」
「うわっスゲー古臭い。アメリカといえば今はスーパーマンでしょお姉さん」
「だ、だからさっきの言葉撤回しなさい!時代遅れだなんて失礼でしょ!」
「やーだーよ!」

すると少年は素早い動きで、私のウエスタンハットを掠め取った。

「ガンマンだったら帽子くらい取り戻せるよね?」

そう言うと少年は走って逃げ出し、私は急いで追いかける。

「こらちょっと待ちなさい!私の帽子返して!」

少年は俊敏で走るのが速く、なかなか捕まえることができない。
あのウエスタンハットは、アンティークショップで見つけて購入した貴重な帽子だ。
少年は自分の家へと逃げ込み、後を追おうとするが飼い犬であろうブルテリアがワンワンと吠え立ててきた。
ビックリした私はその場から逃げ出してしまう。
0844この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/22(水) 20:17:37.31ID:yRjvsvNi
【気分はいつでも西部劇】(2/3)

どうしよう、これじゃあ大切な古着であるあのウエスタンハットを取り戻せない。
とにかく今は落ち着いて取り返す方法を考えるしかない。
深夜、私は家に侵入して直接帽子を取り戻すことに決めた。不法侵入は犯罪、ということくらい分かってるけど
あの少年が素直に返してくれるわけがなさそうだから、こうするしか他になかった。
辺りを見回し、あのブルテリアがいないことを確認する。運良くドアも鍵をかけておらず、そのまま入ることができた。
しかし中に入った瞬間から地獄だった。目の前にあのブルテリアが鼻息を立てながら眠ってるのだ。
まさか外の犬小屋でなく、室内で寝ていたとは想定外だ。私は物音を立てて起こさないよう注意してゆっくり歩くが、
踵の拍車がチャリチャリと音を立てるため冷や汗がタラタラだった。ここは爪先立てて歩くしかない。
なんとか少年がいるであろうリビングに辿り着く。少年は私の帽子を手に持ったまま、砂嵐状態のテレビをつけたまま
いびきをかきながらリビングで眠っていた。しかし、ここからもまた地獄だった。
一歩踏んだその瞬間、グシャッと何かが潰れるような音がした。恐る恐る足下を見てみると、
ポテトチップスを踏み潰していたのだ。暗くて見えにくいが、ジュースの空き缶やバナナの皮といったゴミが大量に落ちている。
とにかくうっかり踏んでしまわないよう、小さな隙間を歩いていく。
少年の近くまで来ると、手を伸ばして帽子を掴む。少年の手から帽子が離れ、自分の手に戻った。
やった!とそのまま出て行こうとした時、気が緩んだのか足下の空き缶に気付かず蹴ってしまい、
コン!と音を立て、少年が目を覚ましてしまった。
0845この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/22(水) 20:30:01.94ID:yRjvsvNi
【気分はいつでも西部劇】(3/3)

「あっあの時代遅れの女ガンマンじゃないか。帽子を取り戻しに来たんだね?」

少年は私を捕まえようと追いかけてきたが、片付けず床に放置したままの大陸横断鉄道?か何か分からないけど
機関車の模型に足を滑らせ転倒、強く頭を打ってしまい気絶してしまった。
あっけない展開に私は口をポカンとしていたが、すぐに家から出るため走り出す。
飼い犬のブルテリアも目を覚まし、私の存在に気づくや否やワンワンとうるさく吠えながら追いかけてきた。
ブルテリアは私のブーツにガブッと噛みついてきた。

「こら放しなさいよ!あっち行って!」

必死に足を振って抵抗するが、ブルテリアは頑なに放そうとしない。このまま少年の意識が戻ったら絶体絶命だ。
すると私はコートのポケットに何か入っているのに気付き、手を入れて取り出してみた。
それはイチゴ味のキャンディだった。

「(これしかない!)」

私は急いで袋を破って、それをブルテリアに見せる。

「美味しいキャンディよ!ほら取っておいで!」

私は思いきり遠くへキャンディを投げた。
キャンディを見たブルテリアは私のブーツを放し、それに向かって嬉しそうに走っていた。
私は全速力で少年の家から走り去り、自分の家に戻る。大切なウエスタンハットが戻ってホッと胸を撫で下ろす。
ブーツが丈夫だったおかげか足も特に怪我はなかった。
もう本当にハラハラするアドベンチャーみたいで楽しかった。
女ガンマンには常に危険がつきもの。
さて次はどんな事件が待ち受けているのだろうか。

おしまい
0846三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/23(木) 00:49:54.85ID:fn/3dGqC
>>842
ありがとうございますw色々と試してみたいです

>>843
はええ
早撃ちか
>>439さんか
こういうの好きですよねw
愉快な主人公に滑稽さのある展開が楽しい
0847この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/23(木) 08:36:06.41ID:s8YPvxnY
>>843
デジャヴw 843氏がお題『大陸横断鉄道』『古着』『女ガンマン』を宣言してトライ! ウエスタンな彼女・ザ・リローデッド!
さあ、主役のレイチェルさんが語り始める〜、身を包むのは西部劇『女ガンマン』風の『古着』、寡黙でクールな雰囲気を醸し出し、ブーツの拍車をカチャカチャいわせるのが趣味〜、見覚えあるぞ〜
さっそく公園で通りすがりの坊やに帽子を掠め取られるレイチェルさん! 俊敏な坊やはそのまま帽子を自宅に持って逃げた模様、完全に犯罪w しかも家の前ではブルテリアが吼えまくってる!
もはや話し合う段階ではないと、自力回収を決めたレイチェルさんが深夜、拍車をカチャカチャさせながら坊や宅に不法侵入〜、坊やは『大陸横断鉄道』の模型に躓き頭を強打して気絶、ブルテリアは巻き餌で回避だァ、
そんなこんなで、坊やぶっ倒れたまま犯罪倍返しで楽しかったENDだァw 定番パターンをものにした843氏が宣言お題をクリア、これ少しパターン変えるだけでいくらでもできそうだな、西部の香りフィニッシュ!
0848この名無しがすごい!
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2019/05/23(木) 15:40:44.46ID:tm7f7XXe
>>847
感想ありがとうございます!
おおっ!凄く勘が良いですね!はい私、>>158【ハチャメチャウエスタン】と同じ作者です。
私、西部劇が大好きでお題の一つに『女ガンマン』が入っていたので今回も書きました。
トラブルに巻き込まれる受難なお姉さんがとにかく頑張るハチャメチャを書くのが楽しくて好きなんです。
ブーツの踵をカチャカチャ鳴らす、この演出は1、2を争うくらいお気に入りなんです。
とにかく楽しんでいただけたようで凄く嬉しいです!ありがとうございます!
0853この名無しがすごい!
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2019/05/26(日) 19:36:34.59ID:mX82nok+
>>834

使用お題→『カレーの神』『大陸横断鉄道』『死神』『古着』『女ガンマン』

【始まらないカレー伝説】(1/3)

「人違いだぁー?」
「ごっ、ごめんなさいですー! すみませんです……」

 俺に対して謝っている、この鈍臭そうな女。死神。
 ここは死後の世界。話を聞くに、俺はまだ寿命ではなかったらしい。なのに俺がここにいる理由。それはこの女のミスで、寿命が来た他の人間と間違えられたのだと。

「ふざけんな! 元に戻せ!」
「それが無理なのですー。一度こっちに来てしまうと、もう駄目なのです……」

 色々と説明されたが、よく分からなかった。ただとにかく元には戻せない、その一点張りだ。

「はぁ。あんたじゃ話にならん。責任者を出せ責任者を」
「そうおっしゃられましてもー……って、あっ、かっ、カレーの神様!」
「かっかっか。いかにもワシがカレーの神じゃ。今日はワシが責任者じゃ」

 なんとも形容し難い、妖怪めいた姿の老人が現れた。

「カレーの神様ー、これこれこうで、かくかくしかじかなのですー」
「かっかっか。それは困ったのう」

 困っているのは俺だ。老人はみじんも困った様子ではない。

「よしよし、それではの、若いの。お主にチャンスをやろう。丁度人手が足りなくて困っておったのじゃ」
「チャンス? どういうことだ。元に戻せるのか?」
「それは無理なのじゃ。覆カレー盆に返らず。代わりにお主を異世界に派遣する」
「異世界だぁ?」
「左様。カレーが存在しない世界にな。そこでカレーを世に広めるのじゃ」
「カレーの神様! それは素晴らしいお考えですー! 私カレー大好きなんです!」

 どこが素晴らしいんだ。一体全体どこがチャンスなのか。
 かくして俺は、何も分からぬまま、カレーの宣教師として異世界に送り込まれることとなった。

「それでは私も責任を取ってご一緒しますー」
「なにっ! スミレちゃんが一緒じゃと! ならワシも行くぞ!」
0854この名無しがすごい!
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2019/05/26(日) 19:37:43.90ID:mX82nok+
【始まらないカレー伝説】(2/3)

 異世界に来た。来て早々、足元が揺れている。がたんがたんと音がする。

「ここは大陸横断鉄道の中じゃ」
「なんだってそんな所に……。どこだ、じーさん」
「ここじゃここ。お主の着ておる服の中じゃ」

 言われて下に目を向ける。俺はTシャツを着せられていた。その中央に、趣味の悪いイラスト……。

「なんだこれ!」
「異世界に送れる荷物には限りがあるのじゃ」
「意味分かんねーよ」
「スミレちゃんはどこかのぅ。見当たらんのじゃが」
「こんなTシャツ、古着屋でも買い取らねーだろ……」

 そこは個室だった。窓の外は荒野。異世界らしさは皆無だ。
 しばらくの間、何をするでもなく景色を眺めていたのだが、それは突然だった。

「おい、あんた誰だ!」

 急にドアが開けられて、女が一人入ってきた。

「ああ、俺たちは別に」
「かかかっ、なんてグラマラスなんじゃ」
「ここはあたしの席だ。あんた追っ手か? 違うならとっとと出てけ」

 女には事情がありそうだった。すぐに立ち去ろうとしたが、別の人影が行く手を遮った。

「おう、待ちな」
「くそっ」
「おおっと、撃たせねぇぜ」

 見ると別の人影、男がピストルを女に向けていた。女の手はホルスターで止まっている。しかも女の角度からだと、俺が男の盾になって攻撃できない。

「あばよ」

 男が引き金を引き――――
0855この名無しがすごい!
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2019/05/26(日) 19:38:34.57ID:mX82nok+
【始まらないカレー伝説】(3/3)

 男が倒れた。

「「はっ?」」
「かかかかっ、これは、スミレちゃーん! ナイスタイミングじゃ!」

 死神の力? 女は撃たれて死ぬはずだった。だが銃弾は何かに当たって跳ね返り、男の頭に命中した。

「それにしても、どこにおるんじゃー。姿を見せてくれー」
「何が『スミレちゃーん』じゃ。この色ボケジジイめ」

 また別の声が聞こえた。老人の声だ。

「れれっ、その声は!」
「おおおぃ、なぁ、あんた一体何者なんだ。それと、その気持ち悪いTシャツはなんなんだ」
「気持ち悪いとは失敬な。ワシが死神じゃ」

 女の言葉が指しているのは、恐らくTシャツの背中のことだ。
 死神って、あのスミレとか言う女が死神じゃないのか?

「スミレはワシの孫じゃ。かわいい孫に危険な旅などさせられるか!」
「くそーっ! クソジジイ! お前なんかカレーの具にしてやるのじゃ!」
「ふん、できもしないことを。カレーを作るしか能のない老いぼれめ」
「れれれれれ! なんじゃとー! この、陰険根暗の死に損ないめ!」

 Tシャツの前後で口げんかが始まってしまった。どうするんだこれ……。

「あー。あんたが誰なのかよく分からないが、とりあえず死体を隠すぞ」

 確かに、このままでは具合が悪いだろう。だが。

「……いや、隠さなくていいんじゃないか。こいつが突然現れて、自分の頭を撃って、死んだ。それで全部だろ」
「そう……なのか? うん、そうかもな。あんた頭いいな」

 Tシャツの中の争いは続いている。誰かに見られたらまずいのだが……。

「もう嫌じゃ! 帰るのじゃ! スミレちゃーん!」
「馬鹿め。当分はこのままじゃ。ところで女よ、ワシが命の恩人……死神じゃぞ。名前と連絡先を教えるのじゃ」

 駄目だこいつら。この調子でカレーを世に広めるとか、無理だろ。
 俺のカレー伝説は始まらない。
0857この名無しがすごい!
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2019/05/26(日) 21:56:02.04ID:0+7tHLXJ
>>834
使用お題:『カレーの神』『大陸横断鉄道』『死神』『古着』『女ガンマン』

【とある昼下がりの事】


「お客さん、こないなぁ」

 アリステラ大陸の片田舎で有るクリンストン。そこで古着屋を営むパーシーは、店のカウンターで、独り言ちていた。
 大陸横断鉄道の駅がこの街に出来た時、大人達は「これでこの街も活気づくぞ!!」と大いに沸いたものだ。
 確かに、多少の人の出入りは多くなったかもしれない。だが、それは、駅の近くと、暫く言った所にある湖周辺が避暑地として賑わているだけであり、パーシーの様な古着屋とは縁の無い話だった。
 そもそも、大陸横断列車等に乗れる人間など御大尽であり、そう言った人達はオーダーメイドで服を作る事こそあれ、古着など必要としないのである。

「頼もう!!」
「ひゃい!!」

 そんなパーシーの店にその女ガンマンが現れたのは、いつもの様な昼下がりの事だった。

「ここは、『パーシーの古着屋』であっているか?」
「え? はい、そうですが……」
「そうか、では聞きたい。実は私は賞金首を追って居るのだが、その賞金首がこの店の常連だと言う話を聞いた。心当たりは?」
「えー」

 お客所か厄介事だった事で、パーシーは渋面を作る。
 しかも、常連客の一人が賞金首だと言う厄介な話だ。しかし、何とか穏便に済ませたかった彼女は、とりあえずすっとぼけて置く事にした。

「さ、さぁ? 心当たりはないですね」
「本当か? かなり有名な奴なんだが……二つ名は『死神』と言って……」
「『死神』……ですか? う〜ん……左隣のライスさんなら、『カレーの神』って呼ばれてますけど……」
「その神では無く」
「あ! 酒場のバーバラさん!! あの人『クリンストンの女神』って……」
「……たぶん違う」
「なら、保安官のジョセフさん!! よく『疫病神』に魅入られてるって!」
「う……ん? 近いけど、違うような?」
「なら、マルコさんは? 通称『貧乏神』!!」
「それはたぶん違う!」
「なら……」
「いや……」

 ******

 パーシーの古着屋の店先から、『死神』ゴドウィンが店内を覗き込んでいた。

「うわっちゃぁー。こんな所まで賞金稼ぎが来ちゃったか……大陸横断鉄道で交通の便が良くなるのも善し悪しだなぁ」

 店内で騒ぐ二人の様子を見たゴドウィンは、こっそりとこの街から姿を消す事を決めたのだった。

 ******

「じゃぁ! 『式神』のマロウ!!」
「違う!!」
0858三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/26(日) 22:03:51.49ID:mX82nok+
お題→『カレーの神』『大陸横断鉄道』『死神』『古着』『女ガンマン』締切

【参加作品一覧】
>>843【気分はいつでも西部劇】
>>853【始まらないカレー伝説】
>>857【とある昼下がりの事】
0859この名無しがすごい!
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2019/05/26(日) 22:04:27.23ID:NA7S9rp5
途中でタイムアップ……。起承はともかく転結まで行けないのは筆力不足に他なりません。申し訳ありません。
>>834
使用お題:『カレーの神』『死神』

【或る女生徒たちの闘争】
「『カレーの死神』って知ってる?」

昼飯時、女学生の群れでごった返している食堂で変な単語を耳にした。ちなみに学食のメニューにカレーは存在しない。
ここは聖マリアンヴ女学院。
長野の山中に建てられた、由緒正しい箱入り娘養成施設である。伝統ある寄宿舎付きの女子校ともいう。
山奥にあるというのに学院の敷地は2m以上あるコンクリートの塀で囲われており、
脱走には刑務所で挑むのと同等の覚悟を求められるともっぱらの噂の閉鎖空間である。
その中でも我々女生徒は幾つものグループに所属して日々を過ごしているのだが、その一グループからその単語は飛び出していた。

「アレですか?……禁制品の、夜食のカップラーメンのカレー味?」
「まあ、なんてことですの?スパイシーな余り死人が出るとでも言いたげな名前ですのね!実に挑発的ですわ!!」
「……しっ、声が大きいですわ。わたくし、春休みは実家でジャンクフード三昧でしたの」
「なんて羨ましい!鬼龍院様は実に優雅な休暇を過ごされましたのね!!」

ラーメン、ジャンクフード、夜食、そして油!
昼休みの最初こそ雑多な会話で満ちていた食堂だが、
いつしか気付けばマリアンヴの淑女に似つかわしくない冒涜的な単語の連呼にいつしか周囲は静まり返っていた。
周囲のあらゆる淑女達が耳を欹てる中、当のグループメンバーだけが気付かずに最新のジャンクフードの話題に熱中していたのだった。

「まあ、何にしても私だって自慢する為だけにこんなことを口にしたのではありませんことよ!」
「あら、どういうことですの?」
「そうすると、まさか!?」
「……ええ、実はわたくし、お友達の皆様に向けて旅行用トランクに二箱」
「まあ!二箱も!?」
「複数商品、厳選して詰めてまいりましたわ」
「何という事でしょう!これはPP(パジャマパーティー)が捗りますわね!!」
「深夜に皆でこっそり映画配信を観ながら豚骨スープを堪能致しましょう」

ゴクリ、と生唾を飲み込む音が確かに聞こえた。私達を含む、聞き耳を立てている数十人分である。
伝統ある淑女を産み出す女学院の食事メニューは学食ですら厳正にカロリー計算されており、我々はスマートな体型を義務付けられている。
つまり成長期の肉体は常に油を求めているのだった。

「……おと、これ以上の会話は部屋で行いましょう。皆様の毒になるといけませんし」

気付けば昼休み終了のベルが鳴っていた。
周囲のテーブルで聞き耳を立てていた我々の間を、件のグループの構成員たちは優雅に通り過ぎていく。
その中心人物の一人。鬼龍院 薫子

東日本を牛耳る財閥総帥の娘でありながら豚骨カップラーメンを愛する女。
その女に反抗する私達の戦いが、今始まったのだった。

(続く)
0860三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/26(日) 22:07:25.87ID:mX82nok+
お題→『カレーの神』『大陸横断鉄道』『死神』『古着』『女ガンマン』締切

【参加作品一覧】
>>843【気分はいつでも西部劇】
>>853【始まらないカレー伝説】
>>857【とある昼下がりの事】
>>859【或る女生徒たちの闘争】
0863この名無しがすごい!
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2019/05/26(日) 22:13:42.20ID:1CcwoW+1
泥道
0868三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/26(日) 23:44:06.39ID:mX82nok+
☆お題→書き出し『俺は誰だ?』+『泥道』『青空』『紫陽花』『横顔』から1つ以上選択

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→6/2の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0869三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/05/26(日) 23:50:40.35ID:mX82nok+
今回早く集まりましたね
逆に焦ったw

お題、作品、感想、いつもありがとうございます
今週もよろしくお願いします
0872この名無しがすごい!
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2019/05/27(月) 08:34:13.05ID:QQ/5OqSM
>>853
個性濃のお題群をとりまとめられるか、進行氏もとい853氏が、一際濃い『カレーの神』を中心に組み上げ全選択! カレーの神に会いに行こう!
さあ、『死神』に謝られながら主人公が登場〜、なになに、話を聞くに、人違いで主人公が死神に死亡させられてしまった模様、
クレーマーと化した彼の前に責任者だと現れたのは『カレーの神』、世界観w 元には戻せぬ、しかし転生なら可能だと、『大陸横断鉄道』に飛ばされた主人公の前に現れるのは『女ガンマン』だ!
ガンマンの窮地をTシャツ憑依の神が救い、こんなTシャツ、『古着』屋でも買い取らねーよと、ピョン吉的な存在になった死神とカレーの神を引き連れて、主人公の旅は続くッ
カレーを世に広めるために…w 種類の違う『神』が二つ入ったハチャメチャなお題並び、しかし引かぬ、媚びぬ、省みぬ! 853氏、全お題を使い切ってドタバタな旅がはじまるぜEND!

>>857
古今東西いろんな神があるけれど、短編スレではお題が神! 挑め難関、857氏の全選択、古着屋はカンタンに口を割らない!
さあ、『古着』屋を営むパーシーさんがカウンターでだべっている〜、『大陸横断鉄道』の駅が街に出来た時、「これでこの街も活気づくぞ!!」と人々は大いに沸いたのだが、所詮はセレブ御用達の鉄道で、古着を求める人など増えぬw そこに『女ガンマン』が現れて、
二つ名『死神』の賞金クビを追っているのだという〜、パーシーさんが左隣のライスさんなら『カレーの神』だとすっとぼけ、(どういうことだw)
女神、疫病神、貧乏神、とはぐらかし回る〜、生真面目に付き合う女ガンマン、こっそり覗く人影は『死神』そのひと、ほい逃亡!
一方〜、ネタが尽きたか、式神まで持ち出しておちゃらけるパーシーさんに怒鳴るガンマン、まだまだ掛け合いは続くのであった…、って感じで857氏、この二人いいタッグになりそうENDで全選択クリアーだw 
0873この名無しがすごい!
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2019/05/27(月) 08:38:05.36ID:QQ/5OqSM
>>859
物語を練るのに前のめりすぎたか859氏w タイムアップ宣言で『カレーの神』『死神』を指定ッ! ジャンクフード・ファイターズ!
さあ、舞台は貞淑な女性を育成すべく聳え立つ、その名も聖マリアンヴ女学院、学院内ではまことしやかにささやかれる噂があるのだ、
いわく『カレーの『死神』』なるものが存在すると…。 これでもうお題消化w スパイシーな余り死人が出る、カップラーメン・カレー味の噂が広がる背景には、
スマートな体型を義務付けられし女学院の簡素な食事メニュー、ジャンクフードは禁断の果実扱いとなっているw 東日本を牛耳る財閥総帥の娘でありながら豚骨カップラーメンを愛する女、
鬼龍院薫子のジャンクトークに誘惑されし、女生徒たちの戦いが今始まる…のか?w 859氏、刻限破りの豚骨ENDも根性投下、暑い夜をさらに熱く、俺たちの戦いはこれからだ打ち切りフィニッシュ!!
0874三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/27(月) 20:02:53.94ID:FI5sTh3T
>>872
感想ありがとうございます
こんな神には会いに行きたくないですw
実はピョン吉もキル某も見てないのですが、影響はちゃっかり受けてます

>>857
お客様もご近所も神様だらけw
お題をうまく増殖させた感がいいですよね

>>859
なんか書いてて苦心したのでは、と感じます
期待できる冒頭から、続きは・・・真面目に書くと大変そうw
0875この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/28(火) 23:46:56.94ID:OEL09vW4
>>868
お題→書き出し『俺は誰だ?』+『泥道』『青空』『紫陽花』『横顔』

「ハーメルン」1/2

「俺は誰だ?」

急に振り返って、彼女は僕に尋ねてきた。
さしていた傘から散る雨粒が見事に僕の顔面に飛んでくるが、そんなことに彼女が構うことはない。
眉間にしわを寄せて、慣れていない真面目な表情を作ってみせる。
彼女は時にこうやって訳のわからないことをいきなり言い出してくる。
それがどの様な心境からなのかを僕はまだ理解していない。
そういう時はしばしの間、僕は黙って微笑むことにしている。
すると、大抵彼女の方が痺れを切らすのだ。
「名前を言ってみろ!」
案の定、彼女は次の言葉を発した。
ようやく、僕は察する。
「ああ……」
察したのだが、誰がその台詞を言っていたのかが思い出せない。
僕はとりあえず、
「俺の名前を言ってみろ、だったっけ?」
と、記憶していた台詞を言ってみた。
途端、彼女はうっと一つ唸り、耳まで真っ赤になる。
そんなに恥ずかしいことでもないと思うのだが、彼女はこういう人物なのである。
それからしばらく、僕は彼女からの言葉を待った。
と言っても、彼女の口は終始モゴモゴと動いては
「馬鹿にして……」
「そんなに得意気にならなくてもいいじゃん」
「クソクソクソクソ」
などという呟きが聞こえてはいたが、触れないでいた。
雨はまだ、少しばかり降っていた。
目的地へと続く細い泥道を僕達は並んで歩いている。
ポケットの中でスマートフォンが震えた。
『確認した』
短い一文が画面に映っている。
それは、終わりの合図だった。
僕は彼女の前に回り込む。
ブスっとした顔が傘から覗いていた。
どうやら、まだお怒りのようだ。
しかし、時間が来たのだ。
僕は彼女の手を取ると、その場に跪く。
「泥……」
気にする彼女に僕は首を振り、告げる。
静かに、染み渡らせる様に。
『時間だよ、お姫様』
瞳が大きく揺れる。
確実に、作用しているのがわかった。
『帰り道は、わかるかい?』
彼女は頷いた。
視点は定まらず、虚空を彷徨っている。
僕は仕上げに入った。
『俺は誰だ?』
彼女の唇が開く。
震えながら、言葉を紡ぐ。
『知らない人、お爺さん』
僕は頷き、彼女の背中を押した。
彼女は歩き出す。
戻るべき場所へ、歩き出す。
0876この名無しがすごい!
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2019/05/28(火) 23:47:24.36ID:OEL09vW4
>>875
「ハーメルン」2/2


『速報です。先月、ハーメルンと名乗る集団によって誘拐されていた女子高校生が先程、警察に保護されました。この集団は兼ねてより国内の大企業、その幹部の親族を狙った身代金目的の誘拐を敢行しており……』

助手席に座る彼はラジオを切った。
車は高速道路を走り、東北へと向かっている。
梅雨の間に訪れる穏やかな晴天。
白雲が添えられた見事な青空。
道路沿いには植え込まれた紫陽花が見事に咲き誇っている。
そんな美しい景色を横目に、彼は数億と言う金の使い道を考えていた。
ギャンブル、女、酒。
なんでも出来るのだ。
続けて彼は運転席に座る男、ハーメルンと名乗る男を見る。
不思議な力を持っている男だった。
言霊、と言うのか。
彼が発する言葉は人をある種の催眠状態に陥らせるのだ。
飄々としていながらどこか寂しげな男の横顔を眺め、彼はなんとなしに疑問を口にした。
「なあ、アンタはどこでそんな力……」

『俺は誰だ?』

彼の意識はそこで途絶えた。
男は鼻歌を鳴らしながら、アクセルを踏み込む。
「俺の名は、ハーメルン」
「正解」
男は彼の惚けた回答に満足気に微笑むと、次の目的地へと向かった。
0877この名無しがすごい!
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2019/05/29(水) 09:57:27.41ID:088YV9ye
>>875
さてさて、今回は書き出し指定『俺は誰だ?』をいかに利用するかが見せ場となるぞ、875氏の全選択、記憶改ざん★ 優越なるは誘拐者!
さあ、『俺は誰だ?』と尋ねる彼女に、それ有名ネタ「俺の名前を言ってみろ」じゃないのと、語り手が取り違えを指摘して、女子悔しがる! なにやらいい感じっぽい空気だがw
しかしスマホに届いたメッセージを見た語り手は『泥道』に膝をつき、姫様、と暗示らしき言葉をかける〜、意識が混濁した女子は記憶を上書きされた模様で自宅に向けて歩き出した!?
見事な『青空』、咲き誇る『紫陽花』を横目に、語り手は主犯の『横顔』に疑問を放つ〜、こんな誘拐に最適な不思議能力をどこで手に入れたのか…って、語り手の意識飛び、『俺は誰だ?』と聞かれれば主犯と答えるスケープゴートに上書きされたかァw
875氏、現代に生きる完全犯罪、ハーメルンの笛吹き男をモチーフに『俺は誰だ?』を連続使用、残存お題は手早く消化だ! 二転三転する入り組んだ短編でミステリアスを演出完了! 乙だ!
0878この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/29(水) 11:13:08.66ID:zUr+lx7l
>>868 【名前を、呼んで】

「俺は誰だ?」

その問いに彼女は、訝しげに眉を寄せた。

「...佐々木くん、よね?
 えっ、何よ急に。
 ...ちょっと、怖いんだけど。」

ドン引きした口調で、言われた。
雨が上がったばかりで、まだぬかるんだままの泥道を二人、いつものように並んで歩く。

「うん、正解。
 ...でもさ、その呼び方そろそろ止めない?」

付き合いだして、三ヶ月。
まだ俺の事を名前ではなく、苗字でよぶ彼女に、恨みがましい視線を投げ掛けた。

それを避けるみたいにして、彼女はその大きな瞳を上に向けた。
釣られて見上げると、さっきまでの雨が嘘のような青空。

太陽の光があまりにも眩しくて、慌てて目線を地面にうつすとそこには、雨露を受けてキラキラと輝く、淡い色彩を宿した紫陽花たち。

真っ赤な顔をあげる事なく、彼女は小さな声で俺の名を呼んだ。

「和明...くん。」

照れ臭そうにふにゃりと歪む、その横顔があまりにも可愛くて。

俺はその頬に、軽くキスをした。

【おちまい。】
0880この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/29(水) 16:05:23.81ID:+L2s2VRv
>>868
使用お題→書き出し『俺は誰だ?』+『泥道』『青空』『紫陽花』『横顔』

【せっかちなんて百害あって一利なし】(1/3)

「俺は誰だ?」
「あなたは…」

私は今、猛烈に家へと急いでいた。そう、録画しているドラマの最終回を見るために。
この一週間、期末テストのため一切テレビを見ず勉強に没頭していた。
今日は期末テスト最終日な上、授業も午前中までで放課後になるや否や家へと猛ダッシュ。
早く記憶喪失となった男の正体が知りたい、どんなラストなのか、そればかりが頭の中をグルグルと回る。
普段は自転車で通学しているのだが、愛用の自転車は壊れて現在修理中で予備がなく、
最寄りのバス停からバスに乗ろうとしても本数がかなり少ない。

これなら走って帰る方が断然早い!…こう考えたわけだ。

しかし走り続けるとさすがに疲れるし、途中で少し休憩したくなる。
こうなったら体力をある程度温存するために近道だ!
私は普段ほとんど通らない土手の近くを通って行くことに決めたものの、
その土手沿いの道は昨夜の大雨のせいで泥道と化していた。
私は一瞬ゴクリと唾を飲み込んで焦ったが、後戻りなんてしたらまた余計時間がかかる、
こうなったら頑張って突破だ!と足を踏み入れた。
0881この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/29(水) 16:24:07.19ID:+L2s2VRv
【せっかちなんて百害あって一利なし】(2/3)

私はなるべくあまりぬかるんでない所を歩くよう足を動かし、少しずつではあるものの前進していく。
しかし、ぬかるみは段々と酷くなっていき、歩く度にチャプチャプと泥を跳ねる音がし始め、
ローファーが汚れていく。そんなこと気にしている場合じゃない!
でも何でこんなに雲一つない青空で快晴なのに乾いていないのよ!
とにかくいち早くこの泥道を突破して、家へと帰るのだ!

ズボボッ!!

途中、一瞬の気の緩みのせいで、私は思わず最もぬかるんでいる部分に左足をハマらせてしまった。
うわわわわ!私は焦って両手で左足を掴んで引っ張る。ローファーとハイソックスは泥でベッタベタだ。
私はなんて迂闊だったんだろう。それに何でこんな泥道を通ってまで家へと帰ろうと考えたのか。
私は幼い頃からせっかちで落ち着きがなく、早く決めて行動に移さないと気が済まない性分だ。
別にちゃんと録画してるんだから、急がなくても帰ったらちゃんと見れるのに私は本当に愚かだ。

数十分後、泥と格闘しながらなんとか泥道を突破することができたが、ローファーとハイソックスは両足とも泥で無残に汚れていた。
こんなに汚れていたら絶対母に叱られるだろうな、そう思い私は近くの公園へと向かうことにした。
0882この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/29(水) 16:38:23.00ID:+L2s2VRv
【せっかちなんて百害あって一利なし】(3/3)

公園に立ち寄った私は、そこの水道で泥で汚れたローファーとハイソックスを洗う。
何とか泥を洗い流すとある程度乾くまで、ベンチで座って待つことにした。
今日は快晴で陽の光も強いからすぐ乾くだろうな。
それに近くに咲いている綺麗な紫陽花を見てると心が癒される。
ベンチでジュースを飲みながら寛いでいると、クラスメートの男子がやって来た。

「おっ白石じゃん、こんなとこで何してんだ?」
「う、上田…!」

彼の名は上田で、私のことをからかうのが大好きだ。まさかあまり人気のないこんな場所で会うなんて。

「お前、もしかして車に泥かけられたのか?面白ぇ奴だなホント!」
「うるさい!どっか行ってよ、うざいから!」
「ハイハイ分かりましたよ!」

公園から立ち去ろうとしたその時、上田はボソッと呟く。

「お前って横顔可愛いよね」
「え、今何て?」
「ううん、別に。じゃあなー!」

一瞬聞こえた「横顔可愛い」の一言に私は思わず顔を赤くする。
ローファーとハイソックスも乾いて履き直すと、私は再び家路につくのだった。
早く帰って最終回見なくちゃ、そう思うと気付かないうちに足早になっていた。

これからはもう少しのんびり行かなくちゃなあ

おしまい
0886この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/30(木) 00:31:01.45ID:jMxou/BT
書き出し→記憶喪失だと安直な気がしたので捻ったのですが、その結果、残りのお題は無理やり消化した感じになってしまいました
精進ですね
0887この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/30(木) 05:51:11.76ID:/pVtA3vN
遅レスですorz
>>843
ガンマン系女子w
忍び込むのは、冒険ですが、親に言った方が早かったかも?

>>853
お詫び転生も鉄板ですよね
でも、何故二柱してTシャツに張り付いたしw

>>859
お嬢様達の秘密の楽しみw
でもきっと、翌日に匂いでばれるんですね。わかりますw

>>872
感想有り難うございます
最初は大陸横断鉄道の記念イベントの話を書こうと思っていたのですが……何故かこんな話にw
0889この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/30(木) 08:35:10.04ID:VEGGRx4r
>>878
書き出し指定『俺は誰だ?』のストーリー組み込みにスレ住人の筆がうなる、878氏の全選択、キミの名はver.短編スレ!!
さあ、唐突に『俺は誰だ?』と問いかける俺くんに、付き合いだしてまだ三ヶ月の彼女が訝しげな反応をする〜、
俺くんはそろそろ苗字呼びから名前呼びに変更してほしいらしく、路線チェンジの誘いをかけた模様、お題『俺は誰だ?』を呼称のドラマに転用したか、目の付け所がシャープだなw
舞台はできあがってるぞ、雨上がりの『泥道』、抜けるような『青空』のもと、雨露を受けてキラキラと輝く『紫陽花』に見守られ、ついに名前で呼ばれた俺くんが、照れくさそうな彼女の『横顔』にキスをしたァ!
でたあ、二人は幸せなキスをして終了ENDでたあ!! 円満解決! これは終了、終了! 878氏、書き出し指定をオチに繋げ、手本のような丁寧な消化を見せてきたぜ〜、うれしはずかしフィニュッシュを見せ付けたw

>>880
書きやすいお題になったか、この雰囲気は見覚えがあるような、ないような、880氏が挑戦だ、書き出し指定『俺は誰だ?』プラス全選択、突撃☆ローファー伝説!
さあ、『俺は誰だ?』とドラマの引きで書き出し始まり、記憶喪失となった男の正体が明かされる、テレビ放送を見逃せないと、語り手の少女が帰路走る!
雲一つない『青空』で快晴なのだが、しかし土手沿いの道は『泥道』と化していて、ええいままよと突貫だァ〜、無残に汚れたローファーとハイソックス…履き物シリーズの人かなw
どうせ録画してあるしと、休憩がてら綺麗な『紫陽花』を見て心を癒していると、上田くんがやってきて「お前って『横顔』かわいいよね」と言い残して去っていく〜、すごい直球かましていったなw
ゆっくりしたゆえの思いがけぬサプライズ、これからはもう少しのんびり行かなくちゃなあと、少女まんざらでもないニヤケ顔ENDの横顔だ! 880氏、梅雨空を青春色に染め上げる、全選択クリア!
0890三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/05/30(木) 13:35:32.53ID:ornzi/LF
>>886
全員ageてるしID変わってるから誰か分からないw
そりゃ書いた本人としては気になるでしょうけど、自信を持って頂いて大丈夫ですよ

>>887
感想ありがとうございます
予算が・・・運賃が足りなかったんです!
0891この名無しがすごい!
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2019/05/30(木) 21:09:05.22ID:UbiQVI8T
どうも、>>878の私です。
順番に強引に全部ねじ込む力業で、お目汚しすみませんw
初めて参加させて頂きましたが、楽しかったです。
同じお題でも、いろんな作品があげられてて面白い。
そして>>889さんのお優しいお言葉..ありがとうございました!
0892この名無しがすごい!
垢版 |
2019/05/31(金) 06:20:42.98ID:Of57xwx8
甘酸っぱくて本当に素敵でした。これで初参加は純粋に凄いわ

>>880さんも技量高すぎて学生時代の青春の1ページの情景が浮かぶようだった
締め方も綺麗だし純粋にプロが書いたのかと思った。この短文でこの表現力はお見事!
0893この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/02(日) 18:35:07.46ID:HdMcSjGE
>>868
>☆お題→書き出し『俺は誰だ?』 +『青空』『紫陽花』

【ハイドラン爺KyLL】
1/3

――俺は誰だ?

 風呂に入ると鏡に向かって問いかけることが習慣となっていた。
 昔に流行った都市伝説……だったと思う。鏡に映る自分に「お前は誰だ?」と問い続ける。続けるうちに、鏡に映る自分が自分ではない誰かに思えてくる。
 自分に問いかけているはずだったのに、誰かさんから自分が問い詰められている気になっていき、しまいには自分が誰だか分からなくなり発狂する、という話。

――俺は誰だ?

 「お前」ではなく「俺は」というのがミソだ。何せ初めから自分が分からないのだから。自分をご存知のはずの誰かさんよ、どうか答えてくれたまえという祈り。

――俺は誰だ?

 ポーン

 間の抜けたインターホンが、儀式への集中を途切れさせる。今日こそは死刑宣告かもしれない。
 水滴で曇った鏡を拭うと、誰かさんが不敵に笑うのが見えた。『俺』はいたってまともで狂ってはいない。残念ながら。



「なんで空が青いかって、知ってます?」

 夏を先取りしたような快晴。閑散とした街に車を走らせていると助手席の女がつぶやいた。この年若い同僚は、冗談でも真面目なことでも、この調子で聞いてくるから対応に困る。

「それは、今回の仕事に何か関係が?」
「おおありです。ミステリアスなヒロインは、このあたりで意味深なことを言うんですよ」
「どのあたりが?」
「物語の冒頭です。死体を転がす直前の」

 彼女はスーツを着ると大人びて見えるが、吐くセリフは子供じみている。
大人っぽい子供、子供っぽい大人。どちらであっても嫌いではなかった。きっと自分の若い頃もそういうモノが好きだったに違いない。と、言い聞かす。

「僕と『オタキ』さんが呼ばれるってことは、かなりのとこまできていると踏んでいるんですかね。上の人達は」
「でしょうねー。あ、そうそう新しい技名考えたんですよ。ググって。『シーボルト』にピッタリの。これはもう叫ぶしかないです」
「また唐突な。僕に? ハハ……こんな老人には似合わないんですから。自分で使ってください。だいたい最中は必死で、叫ぶ暇なんてとても」
「えー。でもなーカッコいいんだよなー響きがこう、日本人的に」

 危険な仕事なのにどこかお気楽なのは、生まれつきなのか。そういう育ちだからなのか。しかし好ましいとは思う。いざというとき恐れを抱いてはいけない。

「私がかー。あ、じゃあ合図にしましょう。使い所がきたら私が叫びます!そこでこうシャッと」
「はいはい。どうせ貴女の指示に従うんですから。ほら、もう着きますよ。アパートまで少し歩きますからね」

 イントネーションの付け方がどうとかを聞き流しつつ、路肩に停車する。降りて一息つくと、街路樹を彩る花が目についた。

「あじさいの色って、何で決まるか知ってます?」
「そういうのは主人公にでも聞きなさい」
「あっ、カタツムリ!」

 まったく、緊張感のない人間だ。
 思わず天を仰いだのは仕事に臨む前に集中したいからだ。ああ太陽は眩しくじめじめと暑い。しかし雨雲は近く、午後には雨だろう。

「晴れてるうちに帰りましょ」

空は昨日と変わりなく、血を湛えたように鮮やかだった。
0894この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/02(日) 18:38:54.67ID:HdMcSjGE
2/3
インターホンの音が鳴るたびに、心臓が跳ね上がって、喉からこぼれそうな気がした。

「鈴木さーん。いらっしゃいませんか? いらっしゃいますよねー?」
「お昼時にすみませんねぇ。先日お伝えしたとおりですね。損壊状況の調査なんですが。お部屋の中も、少し見せていただかないとですね。ああもちろん、管理人さんもお立会いいただきますのでね」

  若い女としゃがれた男の声。二人組。どうせまた、役所の……なんとかいう課のヤツらに決まってる。管理人のババアは多分いないだろう。そんなことよりさ。あいつ今呼んだよな?俺のことでしょ?

「鈴木さーん。出られないんですかー?」

 ほら呼んだ。良かった、大丈夫だ、俺はまだ。よし、よし出よう。出なければ。こういう時はちゃんと応対するもんだ。それが普通だって覚えてる。

ガチャリ

 薄暗かった部屋に赤い光が差して身が固まった。スーツの二人組。でかいジジイと、その後ろに背の低い女。

「うーわー……これは、煮崩れたロールキャベツ?針ぬいたサボテン?んーとりま撮るとして。一応聞きますけど、空、何色に見えてます?」

 そら? は?いきなりなんだ?

「発症者には、赤く見えるんですけど」

 あか?

「手遅れですね、蔦が顕在化して部屋中に広がってる。顔まで緑色。骨格も、きっと声帯にも影響――がッ…ふ!?」

 ああ、やばい。やばい。やっちまった。腹、俺の手が刺さってる。5本も。すまんジイさん、アンタがそんな目で見るから――

「ぐ……らァァ!アァ!」

 やめ、叩くなって、痛い、なん、こいつも、俺とおなじっ伸びる手!?

「あ、ちょっ、下手くそ、もうちょい狙って逃げちゃう! あ、そうだ、シーさん腹筋、抜いちゃダメ! 4次元筋肉ぅぅ! 引っ張り返す!」
「ん゛ん゛! そ、掴まないでくだ、いた」
「え? あ! シーさん手がないよ! 切られたよ!」

 やった、馬鹿力め、これでにげ――

「――ヘイズ!」
「え?!」
 は?
「ヘイズ!」
「あ! いま!?」

 なんだ、あ? ジジイが光って、緑? 赤? 青? 白? ご……きゅうほん?

「ヘーイズッ!スタァ〜……バァァァァーッストゥ!!」


 いつの間にか俺は、天井から俺だった塊を見下ろしていた。
 じいさんの袖口から、無数の蔦が伸びて俺に絡みつく。そこからポタポタと薄緑の液体が滴っている。俺は苦しんでいるけれど、まだ止まっていない。尖った葉を振り回して暴れもがき抜け出そうとする。

「フーッ……こいつ、毒の効きが悪い。思った以上に人間成分が薄いんだ。任せます」
「まっかせなさーい!」

女が、じいさんと俺の綱引きから離れた。膝をついたじいさんを乗り越えて部屋に入り、右手を掲げながら俺を見据えた。

「平和を脅かす悪の宇宙人に引導を渡してくれよう! ミス、トル、ティーン!」

女の手には、いつのまにか木の枝が握られていて、勢いよく投げられたそれが俺を貫いた。
0895この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/02(日) 18:41:52.13ID:HdMcSjGE
3/3
 ポーン

 間の抜けた音だなと、いつも思う。彼は汗っかきだから、たぶんシャワーでも浴びている。おまけに今日は手を切り飛ばされちゃっていたから、水をいっぱい飲まなくちゃならないだろう。
 それでもあえて、このタイミング。バタバタと慌てている音を聞きたいから。呆れた顔が走ってくるのが見たいから。扉に背を預けていると鼓動がよく聞こえる。今日は静かな気配が歩いてくるだけで少し残念。

「だーれだ」
「もう少し時間を空けてくれると助かるんですがね」
「手、大丈夫そう?」
「雨後の筍ってやつですよ」

 西日にかざした手のひらには、空と同じ色の血が流れていた。

「あなたは特別なんです」
「……また唐突な。今度はなんのお話ですか?」
「私とまともにお話してくれた、お爺さんの物語」

 子供の頃は当たり前だと思っていたことが本当は違っていた。最近はそんなことばかり。

「その人も、私とおんなじで、どこからか生えてきたみたいに現れたんですって」
「あの頃はそんな人ばかりでしたよ」
「身寄りの一切いない人が?」
「たいていは死んでしまったでしょうから」

 でもきっと、はじめから一人だったのは私たちだけじゃないかな。

「空が青い理由を教えてくれない?」
「え? ああ、青い光が散乱して――」
「ああ間違えた。赤い理由を教えて?」

 鼓動が大きくなる。

「私たちの空は、はじめからこうだった。でしょ?」
「いつからそれを……」
「小さな頃から、もしかしたらこの人は私のお爺さんか、お父さんなのかもしれないって」

 残念ながら違ったけれど。

「あーあ。いっそ死んでしまえたら、もっと楽しい世界に転生できないかな」
「あなたほど死にそうにない人間はいませんよ」
「青のピルは持ってない?」
「ここは現実です」
「ふふふ。じゃあさ、土を変えて植え直してくれない?」
「アジサイじゃあないんだから……」
「なら、私はだーれだ。知ってます?」

 あなたは誰?

「……あなたは『ヤドリギ』。どうやら私達の天敵です」
「ふーん。じゃあやっぱり、空……というか光?を変えたやつらと、私を作ったやつらは別?」
「似た種族ではあるでしょう」
「お空の上にはボスがいるの? 私のこと伝わっちゃった?」
「僕は欠陥品ですから離れた相手との付き合いは薄いんです。今なら間に合いますよ」

 日を浴びた矢が、固く、鋭く伸びていく。

――愛してるわ、シーボルト
――そういうのは主人公にでも言ってください

 握りしめた指先へ、青空が滴り落ちた。
0896この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/02(日) 18:55:53.73ID:HdMcSjGE
以上、テーマを膨らませすぎた結果です…お収めください。

ハイドランジー、ジキルとハイド、不死身の毒竜ハイドラ、青と赤、花言葉:無常
ヘイズスターバーストはぐぐって目についたんでこれは使うしかねぇ!と思った次第
0899この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/02(日) 19:48:30.06ID:56KrkH14
>>868
作中の『花』は、広い意味での『アジサイ』、ハイドランジアとお考えください

使用お題→書き出し『俺は誰だ?』+『泥道』『青空』『紫陽花』『横顔』

【はぐれ者】

 俺は誰だ?
 俺が誰なのかは分からないが、俺は腹が減っている。
 青空が恨めしい。
 泥だらけの道に無数の足跡。
 俺はそれを追う。
 道の傍らの低木。
 花が咲いている。小さな花が集まって、緑の中に浮かんでいる。
 緑だ。
 緑の空に浮かぶ雲。
 緑の毛皮に群れる虫。
 群れだ。
 振動を感じる。鳴き声も。血の気配も。
 狩りだ。
 獲物は大きなやつ。小さなやつらが集まって、大きなやつを狩る。
 大きなやつだ。
 俺はそっと近付く。花で空腹は満たされない。
 茂みに隠れて近付く。大きなやつが倒れている。
 横顔が見える。牙も。小さなやつらの姿も。

 泥だらけだ。
 泥から生まれたやつら。
 俺は泥だ。
 俺は泥を食う。
 泥を食う俺は、泥が集まって、だから大きな泥だ。
 泥が踊っている。
 泥は賢い。俺よりも。だから油断はできない。
 泥が歌っている。
 小さな泥だ。小さな泥が集まって、大きな泥道は満杯だ。
 俺は腹が減った。
 小さな泥は、大きな泥だ。
 腹が減った俺は、小さな泥だ。
 勝ち目がない。
 俺はその場を離れようとして。

 小さなやつが群れから離れた。
 小さなやつだ。
 小さなやつは油断している。小さなやつは小さなやつだ。
 俺は狙いを定める。俺は腹が減っている。
 小さなやつは俺に気付かない。何を見ているのか、俺には分からない。
 俺は小さなやつに忍び寄る。
 小さなやつは俺に気付かない。
 俺は四肢に力を込める。
 小さなやつは俺に気付かない。
 そして俺は――――

 キバキバニャー!
0900三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/02(日) 19:49:47.63ID:56KrkH14
そして今週は静かにするつもりだったのですが
思い付いたネタがもったいなくて・・・貧乏性で・・・
0901この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/02(日) 22:03:23.54ID:C9I01PT4
>>868
お題:書き出し『俺は誰だ?』+『泥道』『青空』『紫陽花』『横顔』

【試練の洞窟での冒険】(1/2)


「俺は誰だ?」
「……」

 自問自答。哲学的問い。
 それがたった一人で行われているのであればそうだっただろう。
 だが、それが向かい合う二人の間で行われているのであれば話は違って来る。
 しかしそれでも、これは自問自答かも知れない。
 なぜなら、向かい合う二人の横顔を見れば、それはまったく同じ物であり、だが、確かに双子などと言う物では無かったからだ。

 ******

 試練の洞窟。その男はそう言われる場所に来ていた。この所伸び悩んでいた自分自身を打開する為である。
 洞窟までの道のりは手つかずとは言えないがあまり人の寄り付かない山中であり、昨晩から降っている雨の為、足元はぬかるみ、あまり人の来ない山道は泥道の体を成していた。

 ぐちゃりと沈み込み時折滑る泥の山道は、やや空回っている自分自身の心情を映し込んでいる様に思え、その顔には苦笑が浮かぶ。

(何故ここまでして……)

 そんな思いは確かに有る。だが、悩んでいる時間は無いんだと思い直す。事態は一刻一刻と深刻化していて、立ち止まっている場合ではない。

(どうしたら良いんだ?)

 泥道に足を取られながら、そんな事を考える。どうしたら? 強くなるしか方法など無い。だからこそ彼は一人で試練の洞窟まで来ているのだから。
 考えるまでも無いだろう。兎に角、目の前の敵を倒す。周りに期待されているのもそう言う事であり、それが彼の使命の筈だ。

 ズルリと足を滑らせる。ぬかるみに足を取られ、一歩一歩が重い。
 ただひたすら重い足を動かす。外套に雨が染み込み、体全体が重く感じる。だが、歩く事を止める訳には行かない。
 周りの者が彼に言う「敵を倒せ」と「敵を殺せ」と。

「!」

 気が付けばまっさらな部屋にいた。いや……戻っていた。

「俺は誰だ?」
「……」

 幻覚と言うのも違うだろう。彼は確かに泥道を登り、この試練の洞窟まで来たのだから。

「俺は誰だ?」
「ッ!」

 同じ顔の二人が睨み合う。しかし、問いかけている側の横顔がどこか諦観を滲ませている様に見えるのに対し、問いかけられている側の横顔には苛立ちと焦りが見える。
 苛立っている側が剣を抜く。諦観を滲ませている側がそれに応じる。

 ガキンッ!!

 剣同士が叩き付けられ、弾き返し、鍔競り、押し返しては再び叩き付け合う。
 全くの相似形で繰り広げられる攻防は、出来の悪い殺陣を見せられているかの様に現実感が薄い。

 剣を弾き間合いを取る。呼吸を整え直し、振りかぶって……
 どぷんっ……と足元が沈んだ。

 泥だ。泥に足を取られたのだ。
 足元に見えない泥がある。いや、足元だけじゃない。全身に泥が絡みついている。
0902この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/02(日) 22:07:05.77ID:C9I01PT4
【試練の洞窟での冒険】(2/2)


 手足が重い。まるで泥の中にいる様だ。
 目の前の自分が何かを口にした。パクパクと動く口元を見る。

『俺は誰だ?』
(重い……)

 泥がまとわりつき動きが鈍る。

『重いのなら、引き剥がせば良いんじゃないのか?』
『嫌だ!』

 何故かそれは嫌だった。なぜ? そうは思っていても、今、纏わりついている物を引き剥がす事は躊躇われた。

『何故こだわる? それは必要ない物だろう?』
『何故? そうだ、何故だ?』

 何故、自分はこんな思いをしているのか? 何故引き剥がせないのか?

 ゴポリ……と泥の泡が浮いて来る。

『!』

 見知った少女の顔が見える。真っ白い衣装の『聖女』と呼ばれる存在で、そして、自分がこの世界に召喚された時から支え続けてくれている少女の顔だ。

 二つ目の泡に浮かんだのは褐色の幼子。人々に畏怖される異形の正体を持ち、下手をすれば討伐されかねないリスクを孕みながらも自分の傍らに居る事を選んでくれている少女だ。

 三つ目、四つ目にも見知った顔が浮かぶ。自分を追いかけてくれて居る者。かつて敵だった者。今も敵だが、倒したくはない者……

(ああ、そうか)

 唐突に理解した。これは、自分が手放したくない“想い”なのだと。
 味方である者も敵である者も。仲間が居て、生活があって家族が居て……
 敵にも味方にも倒したくない相手が居て……それが、その思い故に自縄自縛に陥っていたのだ。

『手放したくないのか?』
「ああ」
『どうしたら良いか分かったのか?』
「ああ」
『覚悟は決まったのか?』
「ああ」
『なら……俺は誰だ?』
「俺は……勇者だ!!」

 剣が交差する。憂い顔だったもう一人の自分は、うっすらと溶ける様に消えて行った。その横顔に微かな笑みを浮かべながら。

 ******

 洞窟から出た時、見上げれば青空が広がっていた。

「……こんな物にも気が付いて居なかったなんて……」

 洞窟の脇には紫陽花が咲いて居た。
 勇者である事を自覚した少年は、来た時とは違い、軽やかな足で山道を下る。
 全てを解決する決意を秘めて。

 紫陽花に残っている水滴には、虹が映っていた。
0905三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/02(日) 22:11:22.70ID:56KrkH14
他に遅刻してくる人はいませんね・・・
供養もおkですからね

今回は予想以上に盛り上がりました
進行としては、面白い発想の作品ばかりで、とても楽しかったです
スレ民の皆様にも楽しんで頂けたのではと思っております
0906三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/02(日) 22:12:16.26ID:56KrkH14
お題→書き出し『俺は誰だ?』+『泥道』『青空』『紫陽花』『横顔』締切

【参加作品一覧】
>>875【ハーメルン】
>>878【名前を、呼んで】
>>880【せっかちなんて百害あって一利なし】
>>893【ハイドラン爺KyLL】
>>899【はぐれ者】
>>901【試練の洞窟での冒険】
0907三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/02(日) 22:14:19.73ID:56KrkH14
漏れがないか不安で何度も確認してしまう

今回は5つです

お題安価>>908-912
0909この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/02(日) 22:48:04.39ID:UqSWSqvT
海賊
0913三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/03(月) 01:04:38.21ID:TqEZC9Xl
☆お題→『架空のスポーツ』『海賊』『じゃんけん』『かいそう』『64』から1つ以上選択

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→6/9の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0914三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/03(月) 01:06:14.31ID:TqEZC9Xl
盛り上がった後が怖いのですが・・・今週もよろしくお願いします!

■ヒント
・お題を全選択する必要はありません(全選択が多数派ではあります)
・感想や感想返しは大歓迎です(義務ではありません)
・辛口の批評なども可です(活発にやり合う雰囲気ではありません)
0915この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/03(月) 07:44:07.89ID:mAFoAEie
>>893
日曜駆け込みの時間だァ、893氏が書き出し指定『俺は誰だ?』プラス『青空』『紫陽花』を宣言! 血の匂いを嗅げ、ヘイズスターバーストな日常崩壊!
さあ、男が一人、『俺は誰だ?』と自問してるところにインターホンが鳴り、物語はスタート〜、いや、主役は彼ではなく、
メインはやってきたオタキちゃんとシーボルトさんなる二人〜、「『あじさい』の色って、何で決まるか知ってます?」と、お気楽な会話をする二人だが、どうやら仕事は人外になった植物系発症者の駆除らしく、
自身も怪物化しながら正気を失った男を襲撃ッ! でた、ヘイズスターバースト(品種)だw 激戦の末に発症者を打ち破るも、自らの出生の秘密を知ったオタキちゃんが哀しみと共に戦友を刺すッ
『紫陽花』からドラマを連想したか、赤い空と滴り落ちる『青空』の血、コントラストが鮮烈〜 893氏のカラフルな物語がお題を消化しつつ、お気楽、バトル、激情を魅せる染色フィニッシュを決めた!

>>899
進行氏、いや899氏が我慢しきれず花は『紫陽花』と断り書き始める〜w 書き出し指定『俺は誰だ?』+全選択、ケモノアイズ!
さあ、なにやら『俺は誰だ?』、分からないが腹は減っている、とケモノ系の主人公が一人語りしている模様、
空腹が過ぎて恨めしいほどの『青空』のもと、舞台の『泥道』には無数の足跡が残っており、彼はそれを追跡するハンターらしく! いわく、泥を食う俺は、泥が集まって、だから大きな泥だ!
拙く楽しい言葉の羅列は動物の思考の表現だw なるほど、だから花は『紫陽花』だと断るしかなかったか〜、しかし語り手は花に興味ない、見ているのは獲物の『横顔』ッ! 狙い定める群れをはぐれたうかつな一匹、
ラストの叫びはキバキバニャーだ! かわいいな、子猫的な何かなのかw 899氏、『俺は誰だ?』から思考のおぼつかない語り手を発想し、獣の力で全選択をねじふせENDだッ
0916この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/03(月) 07:51:24.75ID:mAFoAEie
>>901
人それぞれの個性が出たいいお題! トリをつとめる901氏は、書き出し指定『俺は誰だ?』プラス全選択で前回お題にチャレンジだ! 迷え、迷うがゆえに得られるモノらのために〜
さあ、雨の『泥道』を抜け、試練の洞窟に入り込んだ語り手が『俺は誰だ?』と、自身そっくりな相手と対峙〜、悪い自分とせめぎ合うやつかw
向かい合う二人の『横顔』が語り手の矛盾するこころを表している〜、敵にも味方にも失いたくない者がいる場合、一体どうすればいいのか…、彼が手放したくない思いとは、誰も失いたくないという心持ちそのもので、
試練とは自分を掘り下げる助走なのである〜! 幻惑こえ覚悟決め、洞窟の外はうってかわって『青空』広がり、『紫陽花』が語り手の克己を祝している模様、
全てを解決か、つまり敵の事情も味方の事情も圧倒するほど己が強くなるしかないということだろうw 迷いの時間が覚悟を決める! 901氏、全選択を内面ドラマに集約、心の機微を丁寧に書き出しマインド・ライティングEND!
0917三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/03(月) 20:31:21.46ID:TqEZC9Xl
>>915
感想ありがとうございます
最初の説明、アジサイ属でアジサイの仲間だが、品種は必ずしも『紫陽花』ではない、という意味でした
分かりにくくてすみません
本文中で説明できないのは、ご指摘の通りですw
>>893さんの直後で、説明自体が不要だった木もします

ラスト、正直言って完全に意味不明なのですが、これは原始の魂の叫びなのですw
0918三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/06(木) 00:11:51.36ID:YKnXnexX
やっぱり感想を書かないと物足りない気がする
コテハンの長広舌も良くないのですが・・・

>>875
実は北斗の○は詳しくなくて、最初ピンと来ませんでした
競馬さんの解説を見て、ああーなるほど、と
今回に限らずですが、描写がなめらかで羨ましい

>>878
手堅くシンプルにお題を並べたなぁ、と思ったんですが、初参加w
こういう感じで全然おkなのですよ

>>880
書き出しからの展開にやたらと説得力がある
ローファーで泥道に突っ込むとか自由過ぎる
面白くて読みやすくて最高ではないかと

>>893
冒頭、私はシーボルト視点と解釈しました(解釈に幅があっても良いはず
後半、人のことは言えませんが、会話や動機が分かりにくく感じました
お題の掘り下げ、これくらいできれば楽しい

>>901
待望の続編
俺得で感謝
以上!

・・・試練の洞窟も、多分少し珍しいですけど、テンプレですよね
人知れず苦悩するハーレム勇者、勇者稼業も大変なんや・・・
0919三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/06(木) 00:15:33.09ID:YKnXnexX
にしてもやっぱり今週は静かですねぇ
お題は面白いですけど、書きやすそうな感じではないしw
0920893
垢版 |
2019/06/06(木) 10:12:08.45ID:ALgMvTIF
>>918

感想ありがとうございます。書いた自分もその視点のつもりでしたが、後半の分かりにくさもともども反省点ですね。

今週もアイデアは浮かんでるんだけど言語化に時間がかかる…
0921この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/06(木) 20:15:56.40ID:Ly7o3c83
なるほど失礼
そっち視点だったかw
0922この名無しがすごい!
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2019/06/08(土) 12:59:50.39ID:60p2Ko2+
>>875
正体不明の誘拐犯。義賊気取りか思想犯か?
もしかして、童話の本人か? と思わせる読後感でした。

>>878
初々しいカップル。
少しずつ距離感を測りながら本物の恋人に成って行くのでくねw

>>880
録画しつつも、リアルタイムたで見るのが、『良く訓練されたファン』だそうでw
そう言う意味では、彼女は熟練のファンの域には至っていない訳ですがw

>>893
果たして彼らを“創った”のは、神か狂人か?
それこそ“神(作者)のみぞ知る”と言うやつですねw

>>899
何となく、ク○ゥルフ神話のハ○ドラの伝承を思い出しました

>>903>>918
感想有り難うございます
はい、彼ですw
惜しむらくは、彼女達を出せなかった事でしょうか

>>916
いつも感想有り難うございます
良くある内面との対話の話ですorz
実は一番彼を悩ませていた五人目の話はまだ書かれていないと言うw
そして書かれるかは、お題次第なのですw
0923三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/08(土) 19:04:55.43ID:BIpKr55F
>>922
感想ありがとうございます
いや実はそれもあんまり詳しくないのですが、言われると確かにw
小さきものどもがいあいあしてる

ちな作者の中では、平面ガエルの次は原始人だよね!という・・・
0924三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/08(土) 19:09:40.66ID:BIpKr55F
ところで今回の締め切り直前(前日)ではありますが
次回は復刻で、7つお題から3つ選択をやってみようかと

お題が集まらなかったら、進行が埋める感じで・・・
0925この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/09(日) 10:29:06.88ID:R9wG5AYU
>>913
お題→『架空のスポーツ』『海賊』『じゃんけん』『かいそう』『64』

「インフィニティ」

「さぁて、待ちに待った今日がやってきたぁああああ!
地獄の一年を耐えた社畜共!
はたまた家族の圧力から逃げ切ったニート共!
この世界じゃテメェらの境遇なんか関係ねぇ!
求める物はスピードとテクニックのみ!
勝ち取る物は頂点の称号、莫大な報酬!単純明快、猿のガキでもわかる親切設計!それこそが!」

インフィニティ。
それは近年開発された完全体感型ゲームの一つにして、現在最もプレイヤーが多いレースゲームである。
八の字を描くように作られたコースを三周し、一位でゴールした者が勝者となる単純なルール。
しかし、観客を沸かせるエンターテイメントと大金が乱れ飛ぶ賭博を成り立たせる要因がこの架空のスポーツにはある。
それは、自由度とコースの特殊性。
機体の改造も含め勝利するためならばどのような手段を取ることも厭わないことから、個々のレーサーの特徴、能力が如実に現れる。
さらに、周回を終える度変化するコースによって観客の興奮は途切れる事がない。
「もっと湧けよ、オーディエンス!番狂わせも番狂わせ、ダークホースで塗れる地獄の予選を勝ち抜いた五人のレーサーを迎えて差し上げろ!」
実況者の合図で暗闇が切り裂かれ、五人のレーサーが機体と共にスタート地点に現れた。
「おうおうおう!
さっさとヤリたくてウズウズしてんなこの童貞共!そんなんじゃいざっていう時に暴発するぜ!?
だが、それもこのレースじゃ大歓迎だ!さっさと始めちまおう!オーディエンス!準備はいいか!?カウントダウンだ!」
電光掲示板がカウントを刻む。
観客は指を折ってそれに倣う。
アクセルを蒸し、時を待つ。
フラッグが掲げられ、レーサーはその一瞬に賭けた。
スタート。
エンジンが嗎き、爆音のみを残して各車が飛び出す。
「さあさあ!ついにレースが始まっちまった!後は終わりに向かうのみ!先走りまくってスタートを勝ち取ったのは……おぉっとスピード一本王道勝負、トップランキング常連のロクヨンだぁ!」
先頭を走るのはレーシングカーを基にした機体。
炎をモチーフにした64という数字を側面に貼り付けている。
そのレーサー名はロクヨン。
小細工は使わず、スピードとテクニックでレースを勝ち抜いてきた実力者である。
0926この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/09(日) 10:31:15.33ID:R9wG5AYU
>>925
「スタートダッシュを悠々奪い、このままロクヨンが逃げ切るか……と思ったらどうもそうはいかねえようだなぁ!
なぜかって?
後ろに見えてるのが不吉な髑髏だからよ!」
ロクヨンの背後に一定の距離を保ちながら追いかける髑髏をあしらった機体。
その機体の持ち主の名はブルースカル。
異名は、海賊。
彼は勝利のために手段を選ばない。
ウイルスの砲弾、アンカーを先頭車両に撃ち込む等機体に組み込まれたその悪質なギミックはレース毎に進化を繰り返していた。
しかし、そのトリッキーさ、悪役っぷりが一部の観客から圧倒的支持を得ている人気レーサーでもある。
「さあて先頭争いは早くも頂上決戦!
上位ランカー二名による熾烈な争いとなっているが、おぉっとこれはまだわかんねぇようだ!最後尾には奴がいる!予選で見せた定石通りの戦法を披露するかぁ!?今期最高のダークホース!ジャックポットォオオオ!」
下位からさらに抜けた位置、圧倒的最下位に身を置いていた機体には7を揃えたスロットが描かれていた。
ジャックポット。
その機体のギミックは運次第。
スロットを回し、出た図柄の組み合わせでさまざまなギミックを披露する。
図柄は数字とジャンケン柄。
予選では数字が揃えばその倍率分のブースト、ジャンケン柄ではそれぞれの特徴を兼ね備えたアームが飛び出した。
彼は序盤、必ず最後尾に位置付け、最終レースで一気に捲る。
その劇場的な演出は今期の上位ランカーを何人も脱落させた。
「これは各車予定通りの序盤というところか……っと思ってたらブルースカルの野郎が動き始めてるぞぉ!
髑髏柄の大砲がロクヨンを狙ってやがる!」
機体から突き出た大砲がロクヨンの後ろを狙う。
即座に轟音を響かせ、砲撃を行った。
「砲弾がロクヨンに迫……て、あぁああ!外した、外した!おいおいおい、いつからそんなノーコンになったんだブルースカル!海賊の名が泣いてんぞぉ!」
外れた砲弾はロクヨンのさらに前に着弾する。
ブルースカルは砲撃の反動で大きく後退し、その脇を後続が抜き去っていく。
「黙って見てろぃ」
ブルースカルは呟き、コックピット内のスイッチを押した。
着弾し、コースにのめり込んだ砲弾が爆発する。
「こ、これは……!」
爆風で巻き起こった煙幕が晴れる。
現れたのは一面に蔓延る海藻の森。
数台の機体がタイヤを海藻に絡め取られている。
「やりやがったな海賊!コースをぶっ壊して何台か脱落だぁ!前言撤回!今回も見せてくれるぜブルースカル!」
巻き起こる歓声。
だが、その歓声はブルースカルだけに向けられていなかった。
ロクヨンは海藻の森を悠々と抜けていた。
減速と加速を繰り返し、見事に突破する。
その後続にいつのまにか追いついていたジャックポットはスロットで引き当てたチェーンソーのアームにより海藻を刈り取っていく。
「第一レース序盤、上位はロクヨン、ジャックポット、ブルースカルだ!だがまだまだ油断はゆるさねぇ!今回は癖の強いレーサー揃いだからなぁ!」

一年の覇者を決する、インフィニティ最高峰のレース。
インフィニティグランプリ。
今年最も早く、最もエンターテイメントを魅せたレーサーを決するため各車は走る。
その先に何を得、何を失うのか。
無限の先に求めるべき物を求め、彼等は加速の先に向かい続ける。
0928この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/09(日) 21:33:49.70ID:8cFZHf1N
>>913
使用お題:『架空のスポーツ』『海賊』『じゃんけん』『かいそう』『64』

【企画会議】


 ここ、○○TV第三会議室では上からの命令である、『今年度バラエティーにおける新スポーツを考える』会議が行われていた。
 昨今のTV離れの激しい青年層を取り戻し、オリンピックイヤーである来年に向け、弾みを付けようと言う狙いからだ。

「これから、夏に向けての番組ですから、マリンスポーツメインですか?」
「お? やっちゃう? ポロリもあるよって?」
「それ、普通に苦情来ますよ? 団体から……」

 そんなADの言葉にプロデューサーが渋面を作る。
 
「昔はアイドルでも出しとけば良かったんだがなぁ……呼べないの? 吉井ちゃん?『何とか坂64』とか」
「……46ですよ建部さん。最近の若い子、そう言う露出嫌がりますから……」 

 脱線しかけてる二人に、企画担当の社員が手を叩いて軌道修正を掛ける。

「別にマリンスポーツでも良いんで、出して戴きたいのは『新スポーツ』ですので……」
「頭固いなぁ〜高坂ちゃん。こう言うのはとにかくアイデア出しが大切なの? 先ずは何でも出してみるの。否定から始めたらNGなの? わかる?」
「ああ、ブレインストリーキングってやつですね!!」
「そう! それよ吉井ちゃん!!」

 それを言うならブレインストーミングだろう? と思いながら企画担当の高坂は「ハイハイ」と適当に相槌をうつ。

「やっぱり、泳ぎですかね? こう、遠泳みたいな……」
「吉井ちゃん、それ、面白いと思う?」
「ダメですか? あーあれですよ、サルガッソー海みたいな浮藻を障害物にして」
「なに、ぬるぬるの海藻使ってエロス度アップ?」
「ダメですからね?」

 ゲへへと厭らしく笑う建部に、高坂はそう言って釘を刺した。
 吉井は「やっぱりダメですかね」と言って苦笑したが、建部はつまらなさそうに鼻を鳴らす。
 と、「おっ」と言って手を打った。

「あれだよあれ! じゃんけんして負けたら水着を……」
「野球拳なんてダメに決まってるでしょ!!」
「おいおい、話は聞くものだよ高坂ちゃん、逆だよ逆、水着をどんどん来ていくんだよ!」
「それならまぁ……」
「でも、それって、視聴者的に面白いんですかね?」
「「……」」

 会議室に沈黙が流れる。

「……海賊とかどうだろう?」
「え?」
「こう、宝探し的な? ジョリーロジャー的な? 一繋ぎのお宝目指して的な?」
「何か良く分からないけど、わくわくはしますね?」
「宝探しね? 良いんじゃないですか?」

 どうやら、企画的に面白そうなアイデアが出て来たらしい……が……

「あ、でも、それって“新スポーツ”に成るんですか?」
「「あ」」

 企画会議は終わらない。
0929この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/09(日) 21:37:48.29ID:8cFZHf1N
>>925
電脳的モータースポーツと来ましたか
VRの発展も有りますし、こう言うタイプのレースも増えるんでしょうかね?
アニメとかで出てきそうですがw
0930三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/09(日) 22:06:06.92ID:NdTbk0ox
お題→『架空のスポーツ』『海賊』『じゃんけん』『かいそう』『64』締切

【参加作品一覧】
>>925【インフィニティ】
>>928【企画会議】
0932三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/09(日) 22:09:12.29ID:NdTbk0ox
では予告通り、今回は7つ募集します!
書く時は3つ選択で、2つ以下、4つ以上は不可というルールです

1人で2つ踏んでもいいし、余ったら進行が踏みます

お題安価>>933-939
0940三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/10(月) 00:43:02.52ID:kkoUpU1k
☆お題→『事案発生』『誰かがフライングディスク(フリスビー)を投げる描写』『時は金なり』『メキシカンスタンドオフ』『SAGA』『スター』『ゲイザー』から3つを選択
※2つ以下、4つ以上は不可

☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。

☆締め切り→6/16の22時まで

【見逃し防止のため、作品投稿の際はこのレスに安価してください】
0941三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/10(月) 00:45:34.19ID:kkoUpU1k
やっぱり7つは無謀だったかなぁ・・・
それにしても見事にバラバラですね

当スレは皆様のお題、作品、感想に支えられています
また、雑談、質問、要望、苦情も愚痴も受け付けています

今週もよろしくお願いします
0943この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/10(月) 01:52:43.64ID:yEsbMRvq
>>925
これは面白い。
なんでもありのレースもの、某チキチキ以来の伝統ですね。

会場の空気を連想させ読者の心も盛り上げる実況はこのスレの競馬さんにも通じるところがあります。

気になった点としては、
レーサーが五人なら海藻トラップが発動した時点で巻き込まれたのは64とモブ2人のはず、それだけなら「数台、何台か」ではなく3台、もしくは個々人の名前を言った方が自然な気がする。
あと、八の字の「八」は8の方がコースの形をイメージ出来ていいと思う。

>>928
企画会議、これはズルいwww
上手いこと考えましたね。
議論が迷走すればするほどおおよそどんなお題でも消化できる。
まさに「会議は踊る、されど進まず」ですな。

業界人らしい軽い掛け合い。ある意味リアルな脱力感が楽しい。
0945この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/10(月) 08:40:36.88ID:yu04Gc/5
>>925
お題同士に親和性なし! 難関となった架空スポーツ回だが、お構いなしの全選択w チャレンジャー925氏の奮闘を見よ、インフィニティ・ラン〜無限の彼方〜w
さあ、舞台は『架空のモータースポーツ』〜、周回を終える度変化するぐるぐるコースでギミック機体のゴールを競うエンターテイメンツ、その名もインフィニティのグランプリ会場だァ
まずはトップランキング常連『64』登場、スピード&テクニックでレースを勝ち抜く王道だ〜、さらにブラックホースのジャックポッド、数字と『じゃんけん』のスロットによりトンデモギミック発動を魅せる〜、
ついで悪役『海賊』ブルースカル、妨害行為を主に戦う名脇役かw スタート切られ、さっそく発射されたブルースカルの凶弾により、海藻(『海草』)の森が発生〜、藻が各車を襲い来る中、猛者は屁でもないと走り抜け〜、
このカーレース、まさに短編スレのごとき無限の求道〜! 求めるべきを求めながら疾走する快走ENDか、技術屋にとっては手段こそが目的となる、やったな925氏、難関・全選択を頭ひねってトップぬけだぜッ

>>928
続く928氏は会議ものを選択〜、音楽性がそっぽを向いたお題の調和、これもまた短編スレの山場だァ、全選択、テレビマンズ・ミーティングな夜明け!
さあ、テレビ局の企画会議にて、オリンピックイヤーである来年に向け、『架空スポーツ』のアイデア出しが行われている模様、以前はポロリもやってたテレビだが、
時代の流れ、放送倫理に絡みとられ、何とか坂『64』じゃない46も露出避ける惨状であるw 夏だし遠泳? 海藻(『海草』)使ってエロス度アップ…エロはダメ〜、
なら『じゃんけん』で水着を着ていく、ってのはどうだ、と驚くべき逆転の発想、普通に楽しくないw 流行の『海賊』はどうか、一繋ぎ的な、なんかパチモン感あるけどわくわくするね、でもスポーツにはならないかな…って感じで会議の夜はふけていく〜
928氏やるじゃん、オリンピックとテレビ局のカルい会議空気を利用し難関お題に違和感なし! 合わせ難い食材ですか、ならばごった煮にしてしまえばいいじゃない、そんな賢者ボイスが聞こえてきたw のらりくらりフィニッシュ!
0946この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/10(月) 08:52:56.44ID:yu04Gc/5
このまま1000まで消化しそうだw
0947この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/10(月) 13:08:28.25ID:Bm8ijcBJ
>>942
感想有り難うございます
ぐだぐだですw
話をしている内に論点がズレて来ると言う典型です

>>943
感想を下さり有り難うございます
最初は架空のスポーツを色々考えていたのですが、中々決まらず、いっその事こうやって悩んでいる話で良いのでは? と思い付きましたw

>>945
いつも感想有り難うございます
基本はディレクターの適当な発言からの会話劇ですw
海賊、海草→海→水着→ポロリみたいな?
0948この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/11(火) 22:49:48.77ID:xfPiHlXe
>>925です
感想を書いてくださった方々ありがとうございます。
大変励みになります。
頂いたご指摘を今後に活かせるよう頑張ります。
今回のお題で真っ先に浮かんだのはワンピースのデッドエンド、ついでレディプレイヤーワンとレース物しか出てこなかったので題材にしてみました
お題についてはひねりが足りず、過去の都会の龍神やハーメルン等変わらずの未完なところが申し訳ない限りです
0949この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/11(火) 22:55:13.46ID:xfPiHlXe
>>928
第一のお題、架空のスポーツで競技が物語の下地になりがちなところを見事に裏切ってますね
様々な構想を続ける制作者サイドの掛け合いが終わりのない会議をぐるぐると回していく様子、そしてアイドルから始まるお題回収も鮮やか
素晴らしい発想力ですね
0950この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/12(水) 13:13:12.43ID:AFtRz25k
>>949
感想有り難うございます
架空のスポーツをはギリギリまで思い付かなかったのに、企画会議にしようと思ったら一時間で仕上がりましたw
0951この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/12(水) 16:40:53.10ID:Mhz0DCly
>>940
使用するお題→『事案発生』『メキシカンスタンドオフ』『スター』

【レイチェル、再び参上!】(1/3)
※最初に>>843の【気分はいつでも西部劇】を読むことをオススメします

こんにちは!私はレイチェル!
ん、誰かって?
私よ、ほら自称西部劇マニアでガンマンの格好をするのが大好きで、
悪ガキに奪われた大切なウエスタンハットを取り戻したあのレイチェルよ。
あの騒動から2週間、私は近所じゃ知らない人は一人もいないくらいの有名人になってしまった。
地元の新聞でも「ガンマンに扮した女、深夜の一軒家に侵入し帽子を取り戻す!」と大きな見出しで掲載されたほどだ。
それにあの悪ガキは近所のコンビニで万引きやスリを繰り返していた常習犯であることが明らかになって、
警察に逮捕され少年院に入れられたようで、警察も証拠を掴めて逮捕できたのことで私に凄く感謝していた。
本来、私も不法侵入という犯罪行為を働いたわけだけど、今回は特例として大目に見てもらえた。
あれ以来、私はガンマンどころか「保安官」と呼ばれるようになり、特に子供や老人から人気者になった。
保安官よりガンマンの方が嬉しいんだけどなあ、私はちょっぴり複雑な気持ちだ。

ある日、今日もいつもと変わらず私はガンマンの衣装で街中を歩いていた。
近くの公園のベンチに座ってのんびりと過ごしていると一人の少女が近寄ってきた。

「あなた、レイチェルさんですね?」
0952この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/12(水) 17:03:40.07ID:Mhz0DCly
【レイチェル、再び参上!】(2/3)

「そうよ、私はレイチェル。西部劇をこよなく愛する女よ」
「ウフ、面白い人ですね」
「ところで私に何か用かしら?」

その少女の名はケイト。どうやら野良猫にお気に入りの人形を奪われて逃げられたとのことだ。
彼女の話によると最近、多くの子供たちが大切にしているおもちゃを野良猫に無理やり奪われるという、
奇妙な事案が発生しており、警察も頭を悩ましているようなのだ。

「レイチェルさんならその事件を解決できると思うんです!だって保安官ですから!」
「いや私は保安官じゃなくてガンマン…」

どうやら完全に私をヒーローかスターのように思っているようだ。
でも困っている人の頼みを断るわけにはいかない、ましてや相談相手は可愛い子供だ。

「分かったわ、できる限りの事はやってみる!」
「さすがレイチェルさん!本当に保安官みたいです!」

夕方、私は人気のなくなった広い公園のど真ん中にウサギのぬいぐるみを置き、近くの茂みに隠れて様子を伺う。
数分後、野良猫が現れて周りに誰もいないことを確認するや否や、ひょいっとぬいぐるみを咥えて走り出した。
今だ!と私は野良猫の後を追う。とにかく見失わないよう必死に追いかける。
野良猫を追った先には少し古びた屋敷があった。猫は秘密の通り道であろう小さな抜け穴に入っていく。

「誰かいませんかー!?」

大きな声で叫ぶも返事は一切無い。扉の近くに掛けてあるベルを揺らして鳴らしても何の反応も無い。
扉に手をかけてみると鍵はしておらず、開いたままだった。
こうなったら仕方がない、私は意を決して中に入ることにした。
と、その前に私はブーツの踵についている拍車を外した。
またカチャカチャという音でヒヤヒヤするのは御免だ。

「よし!」

私は深呼吸して屋敷の中に入っていった。
0953この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/12(水) 17:32:17.52ID:Mhz0DCly
【レイチェル、再び参上!】(3/3)

屋敷の中を隈なく探索していると、最上階である3階の方から人の声と物音が聞こえてきた。
ゆっくりと階段を上り向かってみると、そこにはとっくに80を過ぎているであろう老婆の姿があった。
手にはウサギのぬいぐるみがあり、野良猫を優しく撫でていた。

「よくやったね!よしよし!」

どうやらこの老婆が事件の張本人のようだ。ドアに耳を当てて聞いてみると、
盗んだおもちゃを高値で売って荒稼ぎをしているようだ。
私はドアを思いきりバンッ!と蹴って開け、老婆に銃を突きつける。

「誰だい!」
「あなたがおもちゃ泥棒の犯人ね!手を挙げなさい!」

私はこの時のために護身用かつ威嚇用として拳銃を持参してきたのだ。
もちろん本気で撃つ気は無いが念のため弾丸を数発入れてきた。
老婆に銃を向けながら歩み寄るが、足下に落ちているミニカーのおもちゃに気付かず
足を滑らせドテッ!ち尻餅をついて転倒してしまった。
イタタ…立ち上がろうとしたその瞬間、老婆は私の額のところに拳銃を突きつけてきた。

「一歩でも動いたら命は無いよ、小娘が」
「あんたこそ自分が何したか分かってるの?」

私も銃を向けようとするも少しでも動いたら間違いなく撃ってくる。
なんてこった、些細なミスが命取りになってしまった。

「さあ地獄に送ってあげるよ!」

老婆が引き金を引こうとした瞬間、私は一瞬の隙を突いて彼女の足を思いきり蹴り倒した。
あいたっ!と老婆はよろけて倒れ、弾丸は軌道を反れて天井の方へ。
老人相手にあまり乱暴なことはしたくないがこうするしか他にない。
すぐに私は倒れた老婆を抑えつけて警察に連絡する。数分後、すぐに警察が駆けつけ老婆は窃盗罪で逮捕された。

「今回もありがとうございますレイチェルさん。あなたのおかげですよ本当に」
「そ、そんな私は別に大したことしてませんよ」
「いっそのこと警察になってはどうですか?」
「悪いけど、私そういう柄じゃないの!ごめんね!」

老婆に盗まれたおもちゃは全て子供たちの元に返されたようでみんな大喜び。
家のポストには子供たちや親からのお礼の手紙でいっぱいだった。
ガンマンってどちらかというとダークヒーローみたいな感じだし、
私自身あまり正義の味方扱いはされたくないけどやっぱり嬉しくなってくる。

さてっと今日もガンマン姿で出かけるとしますか!

おしまい
0954三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/13(木) 01:03:23.09ID:YGW4BTdL
>>951
今回は書いて頂ける気がしてました
地味に学習してるレイチェルさんw
しかし『メキシカンスタンドオフ』・・・になる前に転んでるwなんでやw
なった後で誰かが転ぶ方が、お題的には良かった気がします
0955この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/13(木) 07:00:41.53ID:udWuyF0W
>>951
西部女子が再度襲来ッ、>>843続編を引っさげて、951氏が選択式お題から『事案発生』『メキシカンスタンドオフ』『スター』を選び着火、レイチェル・ガンファイア・ワンモア!
さあ、西部劇をこよなく愛するウエスタンレイヤー、レイチェルさんが再登場、坊やから力づくで己の帽子を取り返した件の顛末を語る〜、前回、不法侵入を働いたレイチェルさんだったが、犯罪行為は見逃され、相手の坊やは少年院にぶち込まれた模様、勧善懲悪w
一躍、地域の変人から『スター』に化けたレイチェルさん、彼女に依頼が舞い込んでくる〜! なになに子供達のおもちゃが強奪される『事案発生』か〜、手がかり猫追い、謎の屋敷に行ってみると、
80を過ぎた婆さんが子供専門の盗品転売ヤーになっていたw 最低だw 銃口と銃口が微妙に交錯する『メキシカンスタンドオフ』状態、隙をついて老婆の足を蹴り倒したレイチェルさん、はい逮捕ォ!
あいかわらず悪者には容赦無用の951氏が選択お題をクリアーだ! ブーツの拍車を外す隠密スタイルを身に付けたレイチェルさんと、子供から老人まで悪党の町に明日はあるのか、次話に向けて再充填、リロードENDだッ
0958この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/15(土) 21:39:17.28ID:R2ZrZknj
>>954
>>955
>>956
感想ありがとうございます!楽しんでいただけたようで嬉しいです!
『メキシカンスタンドオフ』という西部劇にピッタリなお題がありましたので、前回の続編という形でレイチェル再登場です
いざ書いてみると自分からドジ踏んでメキシカンスタンドオフどころじゃない感じでしたね
あとレイチェルの住んでいる地域は確かに悪党多くて治安は決して良くない方かもしれないです
もしかしたら警察もレイチェルに頼まないと事件解決できなかったり(笑)
今回も問題解決のために止むを得ず不法侵入!不法侵入はもはやレイチェルの専売特許だったり
今回も前回も書いてて楽しかったので、これからもお題によってはシリーズ化していこうかなと考えています
改めて感想ありがとうございました!
0959この名無しがすごい!
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2019/06/16(日) 21:48:27.06ID:TkdBg5m3
>>940
使用お題:『事案発生』『誰かがフライングディスク(フリスビー)を投げる描写』『メキシカンスタンドオフ』

【デビルアンドパペット】(1/3)


 お互いの眉間に銃を突きつける。
 己の迂闊さに、中川 翔は舌打ちをした。相手の銃はコルトガバメント、アメリカ軍に正式採用もされた使い勝手の良い銃だ。
 だが、それを操るのは金髪碧眼のまだ幼さの残る少女。

「『パペットマスター』か……」
「御名答」

 少女の口からそんな声が漏れる。本来なら意思なき操り人形である彼女が、即座に答えた事に翔は片眉を上げた。

(……そう遠く無い所に居るって事か?)

 いくらなんでもレスポンスが良すぎる為に翔はそう考えたが、しかしすぐにその考えを打ち消す。予断は思考の幅を狭めてしまうからだ。

 “フェイスレス・ザ・パペットマスター”。裏の世界では有名な殺し屋だ。どうやら、組織も本腰を入れて来たらしい。いつもの組織の狂信者では無く、こんな有名な殺し屋を差し向けてくるとは。
 実の事を言えば、翔も彼と組まされ仕事をした事が有る。
 その時は中肉中背の猫背の白人男だったが……

『クカッ、クカッ、クカカカカカッ!! おいおい、良いじゃねぇか! 久々の女の、それも子供と来たもんだ!! おいブラザー!! 早くオレにその柔肌に食いつかせろよ!!』
「黙れ」

 一瞬の意識の揺らぎ、それを見逃す程甘い相手ではない。少女の指に力が入り。

 タァン!!

 血飛沫が舞い、しかし、身を翻した翔は銃のグリップで少女の後頭部を強打する。

「あ……」

 グルンと白目を剥いた少女の身体から力が抜け、翔はその体を抱き止めた。

『チッ、殺さないのかよブラザー?』
「黙れ」

 彼の手に持った『コルト・シングル・アクション・アーミー』が不満そうに言うが、頬を流れる血を拭った翔はそれを一喝した。
 この、“平和の創り手”と言う異名を持つ銃は、その名とは裏腹に何百何千と言う血を吸って来た妖銃である。
 そんな銃に『悪魔』の意志が宿ったのもある意味必然だっただろう。
 そんな妖銃を崇め奉る組織から、本尊とも言えるオリジナルのピースメーカーを奪った翔に執拗な追手が掛かるのもまた、ある意味必然だった。

「ここで小娘を殺したところで何の解決には成らないからな」
『成程? つまりはもっと殺し合が出来るってこったな! ブラザー!!』
「黙れ」

 恐らくこの少女は、パペットマスターに利用されただけの子供だろう。で、なければリボルバーを突き付けられて、シリンダーを押さえないなどと言う初歩的なミスはしない。
 リボルバー式の拳銃はシリンダーを押さえてしまえば撃鉄が動かない。そんな事はこの社会では常識中の常識だ。
 例え撃鉄が既に引かれていた場合でも、ハンマーと本体の間に指を差し入れてしまえば、銃弾を撃つ事は叶わなくなる。
 本来なら、こんな至近距離で向き合う等と言う無様は、晒すこと自体が間違いなのだ。だからこそ、その弱点を全く突かない時点で、彼女を素人だと考えたし、パペットマスターから視認できていないと翔は思ったのだ。
 いつもの狂信者なら兎も角、一般人の魂をこの狂った妖銃に食わせてやる気など彼には毛頭ない。

 少女を抱え、その場を立ち去る。望みは薄いが、もしかしたらパペットマスターと接触しているかも知れなかったからだ。
 だとすれば、ヤツを追い詰める一手段にはなるだろう。

『少女誘拐か? 事案発生だな!! カカッ!!』
「黙れ」
0960この名無しがすごい!
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2019/06/16(日) 21:54:38.17ID:TkdBg5m3
【デビルアンドパペット】(2/3)


 ******

 ハンドルにもたれ掛かりながら公園の屋台から買って来たホットドックにかぶりつく。
 見晴らしの良い、しかし死角の多い公園は、襲撃するのにはもってこいの場所である。
 公園では青年がフリスビーを投げ、それを複数の愛犬に取って来させている。良く有る休日の公園の光景だ。
 少女は未だ目を覚まさない為、車の後部座席に放り込んだままに成って居た。

(当てが外れたか、それともあからさまに過ぎたか?)

 本人と接触したかもしれない少女をパペットマスターが放置するとも思えず、こうして連れ回しているが、しかし、何のリアクションも無い。
 いつまでも、無駄に時間を消費する訳にも行かない翔は、舌打ちを一つ、車を出そうとして眉を顰めた。

『おお! どうやら、襲撃の様だなブラザー!! 今度こそ食わせてくれよ?』
「黙れ」

 強い殺気が肌を刺す。車の外には休日の長閑な光景。翔は煙草を咥えると視線を鋭く周囲を警戒する。

(どこだ? 何処にいる?)

 と、殺意が一際大きくなり……

 ガシャァァァン!!

 フリスビーがフロントウインドウにぶち当たり、白い罅が視界を塞ぐ。

「チィ!!」

 グリップでウインドウを叩き壊し、車を急発進させる。だが、飛び込んで来た犬たちが翔に喰らい付かんと牙を剥いて来た。

「クッ!」
『オイオイ! 絶体絶命だな! ブラザー!?』
「黙れ!!」

 犬に組み付かれた為、操作が出来ず車が蛇行する。視線を前に向けると、ニヤケた青年がピースメーカーの複製銃を構えている所だった。
 轢き殺すにも車を操作をする事は出来ず、銃を抜くにも犬が邪魔をする。

『短い付き合いだったが、楽しかったぜ! ブラザー!!』
「黙れ!!!!」

 タア――――――ン!!

 銃声が響き、青年が崩れ落ちる。

「ギャン!」「ヒャウン!!」

 続けてタアン! タアン! と、銃声が鳴り、犬が悲鳴を上げた。翔はその隙を見逃さず、犬を引き剥がすと車から放り出し、残りの犬達に鉛玉を撃ち込んだ。
 そして加速して公園から車道に向かってハンドルを切ると、バックミラー越しに後部座席を睨んだ。
0961この名無しがすごい!
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2019/06/16(日) 21:58:08.60ID:TkdBg5m3
【デビルアンドパペット】(3/3)


「おいおい、怖い顔をしないでおくれよ。僕はこれでも君を助けてあげたんだぜ?」

 おどけた様に硝煙を吹き消す仕草をしてみせる少女。翔は眉間を歪ませると口を開く。

「……お前、パペットマスター本人か?」
「御名答」
「何故、味方した? これでお前も組織に追われるぞ?」
「正体を見破られたか弱い僕は、『悪魔』に脅され、仕方なく味方に成るしか無かったのさ。それより……」

 真面目に取り合おうとしないパペットマスターに、翔は舌打ちをすると、車の前方を塞ぐ様に出て来た都市迷彩の狂信者共の銃撃を蛇行させた車で避けながら、一発で眉間に銃弾をヒットさせ、確実に息の根を止めて行く。

「ヒュウ! やっぱり君は良い腕をしているね」

 パチパチと手を叩き、翔を称賛するパペットマスター。
 この少女がパペットマスター本人だと言うなら、さっきの素人臭さは演技と言う事に成る。つまりは最初から翔と接触をはかる為に来たと言う事だろう。

「どういうつもりだ?」

 十数人いた追手を全て始末した翔は、後ろで面白そうにニヤケている少女を再び睨んだ。
 しかしパペットマスターは、まるで気にした様子も無くひらひらと手を振る。 

「まぁ、良いじゃないか、今は味方が増えたと言う事を喜んでおくれよ」
『クカカッ! 事案が本当になったなブラザー!!』
「黙れ」

 少なくとも今、敵対する気は無いらしいと感じた翔は、煙草に火を点けると、そのままペダルを踏み込んだ。
 例え裏があるにしても、今それを追及しても決して口を割らせる事は出来はしないだろう。
 油断ならない同行者を増やした翔達は、未だ暗雲立ち込める街中を何処にとも言えぬ道行を目指し車を加速させるのだった。
0963この名無しがすごい!
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2019/06/16(日) 22:07:14.26ID:l67mQddU
>>940

使用お題→『誰かがフライングディスク(フリスビー)を投げる描写』『時は金なり』『メキシカンスタンドオフ』

【黒桃】(1/3)

 ナカス・ディストリクト。フクオカ。サクラ・カウンティー。
 歓楽街の片隅の雑居ビル。その一室。扉に書かれた文字。『ナユタ探偵事務所』。

「ナユター、お客さんが来たぞー」
 背の高い黒髪の青年が、奥の部屋に入ってくる。
「ユーリ。お姉ちゃん、でしょ。お姉ちゃんって言え」
 部屋のソファから起き上がって返事をする、ぼさぼさ頭の小柄な女。
「客だ姉貴。早くしろ」
「あーあ。昔はあんなにかわいかったのに。お姉ちゃん、お姉ちゃーん、って」
 ぐずぐずとする女だが、もう一人、別の人物が顔を出す。
「こんにちは。あなたがナユタさんですか」
 知的な印象の、すらっとした女だ。
「……そうだけど。あんた誰」
「おい、客だっつってんだろ」

 応接室のテーブルを挟んで向かい合う、三人の男女。
「犬、ですか」
「ええ。名前はヘイタオ。賢い子なので、呼べば返事をします」
 女はハヤシと名乗った。写真には、白衣を着た依頼者自身と、現在行方不明であるという犬の姿。
「シェパード? 変な名前ね」
「おい姉貴」
「厳密には違います。軍用犬の血統ですが……これ以上は」
 探偵を名乗ってはいるが、その実は便利屋だ。難しい依頼、危険な依頼でも引き受ける。受けた依頼は高い確率で達成する。それが一部で評判となり、こうして時々、訳ありの客が訪れる。
「はぁ。犬を探すなんて面倒。ってゆーか、あたし動物嫌いなの。悪いけど他を当たってくれる?」
 ただし彼女は仕事を選ぶ。
「……とりあえず。これだけ用意しました」
 だって労働には対価が必要だ。
「へぇ」
「成功報酬は、これと同額で」
「よし! ユーリ、早速出掛けますか!」
 彼女は人が変わったかのように立ち上がる。
「まだ何も準備してねーよ」
「早く早く。『時は金なり』ってね。それで? いなくなったのはいつ? 最後にいた場所は?」
「最後にいたのは研究所の……いえ、そうではなく、普通の依頼ならここには来ません」
 依頼者は彼女を見詰める。彼女も依頼者を見詰め返す。
「お願いしたいのは、この子の奪還です」
0964この名無しがすごい!
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2019/06/16(日) 22:07:41.13ID:l67mQddU
【黒桃】(2/3)

 ナカスの夜更け。こんな時間でもまだ人通りがある。そこから一歩入った裏通り。
「まだ追ってきてるかな?」
「ああ、多分。諦めるとは思えない」
 犬は簡単に見付かった。依頼者は事前に犯人の目星を付けており、それはナカスで活動する犯罪組織だった。
「おったぞー!」
「あちゃー、見付かっちゃった」
 張り込みの結果、拠点の一つで、ドッグフードを持ち込む姿が確認された。
「回り込めー!」
「ユーリ、遅れんな!」
 犬はケージに入れられていた。ケージの扉には鍵が掛かっていたが、不用心なことに、ケージ自体は固定されていなかった。
「なんで俺一人で運んでるんだ! 手伝えよ!」

 数十分後。
「あー駄目だ。もう駄目だ」
「失敗したなー。相手が悪かったかな」
 路地の一角に身を潜める二人組。それとケージに入ったままの犬。
「壊せないのかよ、これ」
「無理だね。頑丈過ぎ。下手に音も出せないし。事務所に戻れば道具があるけどねぇ」
 犬はずっと大人しくしていた。だが、重さ数十キロだ。これを抱えて逃げ切るのは難しい。
「今回は失敗か。なぁ、ヘイタオ。この鍵の暗証番号知らないか?」
「犬に聞いてどうすんのさ。あーあ。やっぱ動物は鬼門だわ」
「キュウ、ヨン、ゴ、ワン」
 どこからか声がした。
「ヘイタオ?」
「アンショウバンゴウダ。キサマラ、モモノシリアイカ」

 西へ向かう一行。依頼者が犬を呼んでいるらしい。
「本当にこっちなのか?」
「アア。イヌブエノオトダ」
「姉貴には聴こえるか?」
「うーん。ちょっと聴こえるかも」
0965この名無しがすごい!
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2019/06/16(日) 22:09:00.01ID:l67mQddU
【黒桃】(3/3)

 ナカスから対岸へと続く橋の上。
「ま、こうなるよねー。ほんと動物って嫌い」
「きさんら、もう逃げられんぞ」
「観念しろ!」
 橋のこちら側とあちら側から何人も出てきて、前後を塞がれた。
「覚悟はできて――」
 鋭い音が響く。
「覚悟するのはそっちだよ」
「こっ、こいつ、チャカ持っとるぞ!」
 彼女の手には、おもちゃみたいな拳銃が握られていた。反応して追っ手の何人かも武器を取り出す。
「いつの間にこんなものを……」
「あんたの荷物にも入れといたよ。五、六発は撃てる」
 そう言われても、今更取り出せる状況ではないが。
「どっちにしても逃がさん」
「これだけ大騒ぎしてれば、警察も来るよねぇ」
 赤色灯が見える。橋が包囲されている。もっとも、この状況を押さえられて困るのは、彼女たちも同じである。

「ヘイタオ!」
 声が聞こえた。
「モモ」
 川を見下ろすと、向かってくるモーターボートが見えた。依頼者の女が乗っている。
「それっ!」
 女が平たい何かを投げた。その場の全員が釣られて見上げる。橋の上空に差し掛かる。足元から何かが、犬が飛び上がる。犬は投げられた物をキャッチ――――

 ――――少し高さが足りない。

 次の瞬間、円盤から網が射出されて、犬を包んだ。同時にプロペラが展開され、そのまま橋の向こうまで飛行する。
「いやいや! ちょっと、ちょっと待ってよ! 残りの報酬も払ってね!」
 女と犬は、川の奥の闇に消えた……。

 結局、残金は支払われた。感謝の手紙と、女と犬が写った新しい写真が送られてきた。
「犬と高飛びか……」
「研究所とやらには戻らないってね。そんなにいいもんかなぁ、動物って」
「いいんじゃないか。野生動物みたいな姉貴よりかはな」
「何をー!」
 その時、事務所の扉がノックされる。
「おっ、客だな姉貴」
「お姉ちゃんって呼べ」
 今度もきっと厄介な依頼だろう。それでも彼女たちは引き受けるのだ。
「気前のいい客だったらいいなぁ。でも動物は勘弁ね」
 もちろん依頼料は高額だ。
0966三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/06/16(日) 22:12:07.74ID:l67mQddU
実はネタ被り気味、、ともかく遅刻ごめんなさい

同じくもう1つネタがあったんだけど・・・1作で手一杯です><
0967三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/06/16(日) 22:16:33.52ID:l67mQddU
お題→『事案発生』『誰かがフライングディスク(フリスビー)を投げる描写』『時は金なり』『メキシカンスタンドオフ』『SAGA』『スター』『ゲイザー』締切

【参加作品一覧】
>>951【レイチェル、再び参上!】
>>959【デビルアンドパペット】
>>963【黒桃】
0968三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/06/16(日) 22:18:36.93ID:l67mQddU
ではお題5つです

お題安価>>969-973
0971この名無しがすごい!
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2019/06/16(日) 23:10:04.62ID:02mvR0Im
案山子
0977三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/06/16(日) 23:55:34.01ID:l67mQddU
なんか今回は素早く5つ埋まりましたね
助かる
いつも大体4つは埋まるんだけど、最後の1つが来なくて、頼んますよー、ってなります・・・
0978三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/16(日) 23:58:35.14ID:l67mQddU
>>959
うーむ、なるほど・・・これは事案や

・・・ではなくて、さすがの出来ですねこれ
アクションシーンに立体感があって、かなりいい感じ
0983この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/17(月) 07:38:17.89ID:xtOiHVRB
>>963
追いかけっこは、探偵物の基本ですよねw
知能を上げられた犬とそれを研究していた研究員
後は、のんびり暮らせると良いですね
0985この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/17(月) 09:14:19.13ID:HHYfT6Tk
>>959
自由選択式な前回お題、959氏は『事案発生』『フリスビー描写』『メキシカンスタンドオフ』を選択だ、ハードボイルド・リビングガン!
さあ、早くも『メキシカンスタンドオフ』状態の主人公が、金髪碧眼の幼女相手に喋る銃、コルト・シングル・アクション・アーミーの銃口向けるッ、この銃は見覚えありw
パペットマスターの傀儡とおぼしき謎の少女、その隙をついて銃のグリップアタックし、気を失った彼女を抱える姿、これぞ『事案発生』だァ! 今日も伝説の妖銃を手に、追っ手を撒いての暮らしぶり〜、
突如『フリスビー』が車のフロントウインドウに直撃し、次なる襲撃、わんこ達が車に群がり蛇行させ、銃を持った刺客の男がトドメ! って犬が散っていく??
幼女は操作主であるはずのパペットマスター本体、刺客の男は操り人形だったか〜、謎のパペマスを迎え入れた異色のパーティ、新たなドラマをはらんで次なる戦いにのぞむですENDだ、959氏なんなくお題をクリアし、余裕とばかりにアクションを2つ盛り込む楽しみ乙だぜ!!

>>963
前回お題トリはあの人、進行氏という名の現役プレイヤー963氏、お題は『フリスビー描写』『時は金なり』『メキシカンスタンドオフ』を宣言! 短編スレ探偵社フクオカ支部へようこそ〜!
さあ、歓楽街片隅の雑居ビルに存在する探偵事務所にて、軍用犬奪還のキナ臭い依頼が入った模様、探偵その人である姉が動物嫌いといいながら報酬を見て『時は金なり』、目の色変えるw 
犯罪組織より目標犬を奪取した探偵らだったが、執拗な敵に追い込まれ…どうにかケージの暗証だけでも開けられないかと思っていたら、犬が喋った! 犬とか、喋るとか、>>959氏とのかぶり方w
さて犯罪集団との『メキシカンスタンドオフ』状態、いよいよ大詰め、ってとこで、やってきたモーターボートから『フリスビー』!? ダイブしたわんこを網が拾い、ボートが飛行ォ! 飛行w
きっちり払われた報酬に満足げな姉探偵、事務所の扉がノックされ、次も厄介な依頼だろうが地獄の沙汰も報酬次第よEND! 963氏、宣言お題を攻略し、丁寧なる起承転結でしめた!
0986この名無しがすごい!
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2019/06/17(月) 12:24:56.97ID:xtOiHVRB
>>985
感想いつも有り難うございます
お察しの通り、お題・安価3で書いた妖銃ですw
メキシカンスタンドオフにフリスビーと来たら、この話かな? とw
0987三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
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2019/06/17(月) 20:04:08.58ID:BtxCuJwg
>>982
だからってネガティブで埋めるのはやめちくり〜

>>983
感想ありがとうございます!
お題が難しい+○○県の隣+姉弟探偵の話が書きたい+猫ではなくデータ犬+なぜか中国語=(´・ω・`)
犬と依頼者は逃げ切りハッピーエンドだと思いますw

>>985
感想ありがとうございますw
そっちもかぶってたああああ
基本かぶせるんですが、1つ遠慮しても他でかぶるという
飛んでるのは円盤がドローンに変形してますwそう書けば良かった
ボートが飛んでも良かったですw
0988この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/18(火) 01:04:21.07ID:2klnAbc7
供養と言うには、突発的に書きたくなり、先程書き上げたものですがw

使用お題:『SAGA』『スター』『ゲイザー』


【狂〇郎世代】


 薄暗い部屋の中で一人の男がニタニタと薄気味の悪い笑みを浮かべていた。
 その眼前には白い色の人影。
 それは、つい今しがた男の手によって創り出されたばかりの……

「グフッ! 最高では無いか! わが作品は!!」

 『スターゲイザー・ガ〇ダム』……所謂ガンプラであった。

 しかし、そこは造形オタクでもある彼の渾身の逸品である。基本、白一色で有るスターゲイザーの、その正面から見た場合の陰影を意識して、陰部分にはうっすらとグレイの塗装を施し、逆に光の当たるであろう場所にはハイライトとして白を刺す。
 それも、その周辺に僅かなイエローを入れる事により、いっそう光り加減を強調させ、それこそ、スターゲイザーがそこに存在すると、本物と見紛うばかりの重量感を演出する事に成功していた。
 また、墨入れもマーカーでは無く烏口を利用し、均一に線を引くと言う凝りようだ。
 正に、彼のモデラ―サーガに燦然と輝く一品であった。

「ふいー、埃が舞うと嫌だったから窓は閉めて換気扇を回していたけど、やっぱり、空気が籠るなぁ」

 そう言って、彼は、換気を行うべく窓を開けた。

 昼下がりの心地良い風が吹き込み、カーテンが舞う。

 そして…………

「お、お、お……俺のスターゲイザァァァァァァ!!!!!!」

 舞ったカーテンに引っ掛けられたガンプラは無残に壁に叩き付けられ……ある意味、彼の中で伝説となったのだった。
0989この名無しがすごい!
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2019/06/18(火) 10:57:34.73ID:iYlzK5hZ
>>987
ドローン!
正直すまんかったw

>>988
前回お題お蔵出し、988氏が間に合わなかった小品をスレ残消化に活用してくれたかw 『SAGA』『スター』『ゲイザー』宣言、趣味の道はときに修羅ッ
さあ、暗い部屋でニタニタと薄気味悪い笑顔の男が一人、己の工作物を見てグフグフ笑っている模様、
ハイライトと陰影処理が丹念に行われ、立体として直立せし職人のプラモ、『スター』『ゲイザー』・ガ〇ダム! このガ〇ダム、検索して初めて知った、実際にあるんだw
己のプラモ『SAGA』に残る一品を前に、埃を避け作業していた男、だったが換気のため窓を開けると、
はい強風ッ、はいカーテンッ、お約束のプラモ破損フィニッシュ!w 残念! 個性強のお題『SAGA』『スター』『ゲイザー』をひねりワザで突破した988氏〜、短編スレ攻略に必要なモノ…ソレは飽くなきボキャブラリーの貯蔵と活用だ、乙!
0990三代目進行 ◆sjbsZxtbdD7t
垢版 |
2019/06/18(火) 13:16:26.33ID:z/SKj2Js
>>988
本物だww
折角作ったのに、星を読むどころか自分が星に;;

>>989
いえいえ、書いてなかったのでw

先日の『麒麟』も、検索するとヒットがありました
ガンプラとは・・・
0991この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/18(火) 18:55:23.39ID:L7rvt4GI
ひどい進行くんだな
0992この名無しがすごい!
垢版 |
2019/06/18(火) 18:56:00.85ID:L7rvt4GI
慰めの言葉もないのか
10011001
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