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ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【118】
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0001この名無しがすごい!垢版2018/12/23(日) 08:45:16.24ID:hw3Rki5S
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前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【117】
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0135この名無しがすごい!垢版2018/12/26(水) 14:26:30.58ID:JXcPWYui
ぷぅぎゃああああ、書き直した。もう一度、評価してくれ。

  宇宙の女

 遠い遠い銀河系の、むかしのむかしの話。
 地球で。
「朱里(しゅり)、就職決まった?」
「まだだよ。惑星ウラジミールで営業の募集があったから、面接に行って来る。おれは地球を出ていくよ。他の惑星で暮らす」
「営業って何の仕事だよ」
「ジュースの販売」
「なんて会社?」
「マグダレナ」
「就職決まったら、その会社のジュース贈ってくれよ」
「就職決まればね」
 そして、朱里は宇宙船に乗って、惑星ウラジミールまで行った。
ウラジミールには、絶世の美女とまではいかなくても、そこそこかわいい女たちがいた。
食べ物はとろけるほどに美味しく、悪くない星だ。
「マグダレナに行ってくれ」
 と朱里はタクシーに乗って目的地を指示した。
「わかりました」
 タクシーの運転手はそう答えると、自動車を走らせた。
「お客さん、観光ですか」
「いえ。就職の面接です」
「ゆっくりしていってくだせえ」
 タクシーは一時間も走ると、でっかいビルに着いた。
「ここがマグダレナでさあ」
 朱里はタクシーの運転手にお金を払って、下車した。
0136この名無しがすごい!垢版2018/12/26(水) 14:27:07.90ID:JXcPWYui
「いらっしゃいませ」
 受付の女性がいう。
「就職の面接です。二時に予約が入っているはずです」
「かしこまりました。八階へどうぞ」
 八階の面接会場には、面接官らしき女性が三人で待っていた。マグダレナ社の社員はみんな女性なのだろうか。
「朱里さまですね。こちらへどうぞ。簡単な面接をさせていただきます」
「はい」
 朱里はリラックスしたまま、質問を待った。いったいどんな質問が飛んでくるのだろうか。
「朱里さまは、女性が好きな方でいらっしゃいますか。男性が好きな方でいらっしゃいますか」
 何の意味がある面接なんだろうか。
「どちらも好きですが、特に女性が好きです」
「宇宙人の女性が相手でもよろしいでしょうか」
 宇宙人の女性? 何の話だ。もちろん、女性なら大丈夫に決まっているじゃないか。宇宙人だからとかは関係ない。
「大丈夫です」
 と朱里は答えた。
「好みの年齢は?」
「十七歳です」
「お時間をいただいてよろしいでしょうか。準備ができるまでこちらへどうぞ」
「すいません」
 そして、面接官に連れられて隣の部屋に行くと、妙齢の面接官の女性が服を脱ぎ始めた。
0137この名無しがすごい!垢版2018/12/26(水) 14:27:58.96ID:JXcPWYui
「いっかといいます。実技面接を行います」
 朱里は少し戸惑ってしまったが、なめらかにことを進めた。
 いっかはいう。
「こんな話がありますね。宇宙の別の惑星に行ったら、その惑星の女性は宇宙人だったとか」
「怖いですね。いっかさんはそうではないですよね」
「朱里さんの方が疑いが高いですね。宇宙人である可能性は」
「もしよければ確認を」
「そうしたいですね」
 などと、映画の脚本でも考えるようなできすぎた会話をして、いっかの残りの服を脱がした。
出会って初日である。男もがんばったものだ。

 面接は終わることなく、数か月におよび、いっかと関係をもってしまった。いっかは、朱里の子供を妊娠する。
「幸せだわ」
「おれもだよ」
 それから数か月、彼女と楽しく面接時間をすごした。
 驚くべきことに、いっかは妊娠した。
「惑星ウラジミールが現実世界であり、きみの体が実体である証拠だ」
「そうありたいわ」
「そうなるよ」
「難しいでしょうね」
 朱里はアップルジュースを飲んだ。
0138この名無しがすごい!垢版2018/12/26(水) 14:28:29.39ID:JXcPWYui
「この惑星では、就職面接をしにくる男みんなにこんなことを?」
「そうですよ」
 時計の針を見た。カレンダーも。
「まだ、ぼくは面接中ですよね?」
「そうですよ」
「いつまで面接を?」
「合格不合格が決まるまでですね」
「赤ん坊が生まれるまでですか」
「赤ん坊が生まれてもまだまだずっと面接がつづきますよ」
 朱里はもはや就職などどうでもいいと考え始めていた。
「面接はぼくが死ぬまで続くのですか」
「だいたいそんな感じですよ」
 窓を見ると、青い空が見える。惑星ウラジミールの空だ。
「今こそいうよ。おれはきみを愛している」
「本当にそうかなあ。きっと赤ん坊は生まれなくて、出産とともに、あなたも赤ん坊も消えてしまうんだわ」
 朱里はいっかの体に手をまわした。
「心配しすぎだよ。赤ん坊は生まれる。おれもきみも現実だ」
 数か月後、いっかが出産した。朱里は付き添っていた。
「あなた、赤ちゃんはどう
「人類にそっくりだ」
「ちゃんと女の子? お医者さんがいったように」
「女の子に見えるね」
「よかった」
「おれときみの置かれた複雑な事情がだんだんわかってきたよ。なぜ、おれときみが現実なのかどうかを不思議がるのか」
「待って。少し時間をちょうだい」
「そうだね」
 今度はグレープジュースを飲んで一息ついた。
「いっか、きみは宇宙人なんだね。地球人にそっくりな。地球人と交配して、自分たちの血を残そうとしたんだ。この惑星ウラジミールの女の子は、みんな、絶滅しそうな宇宙人なんだ」
「地球の男は気づくのが遅いんですね。そうなの。わたしたち、地球人と交配できる地球人そっくりの宇宙人なんです。一緒に、この宇宙で幸せに暮らしましょう。わたしたちみんながあなたたちを愛しています」
おわり。
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