>>35
拝読いたしましたが、残念ですが最初の方でギブアップしました。

・キャラクター
良い入りで登場したかと思いきや、設定が練られていませんでした。
物語が中心に主人公については性別以外、外見も何もかもが不明瞭です。
ヒロインもどう可愛いのか、どう美しいのかが何も有りませんでした。
立ち絵があってこそのソシャゲの文字だけ見ているような感じです。
多分作者の頭にあるものがあるのでしょうが、それを色まで再現する工夫が大事だと思いました。

・ストーリーライン及び世界観等
頑張って書いているのがとても理解できます。しかしながら本当に申し訳有りませんが、とても退屈でした。
復讐譚なのでしょうが、主人公の動機が弱いかもしれません。犯罪集団に全て奪われた以外が何も入ってきませんでした。
世の暗部である犯罪集団が、子供にさえ痕跡を残すように自己紹介をするというのがどうしても理解できず、頭がそこで世界観を拒否してしまいました。
骨子はあると思いますので、そこに肉付けをする作業から始めると良いかもしれません。

・構成
残念ながら、上記理由により最初から読者がとっつきにくいイメージです。
キャラクター設定も世界観も薄いので、構成を話す段ですら無いと思われます。
独創性も感じることは出来ませんでした。

・文章力
一人称なら一人称でもう少し割り切った書き方を書いたほうが良いかもしれません。
一人称視点でかつ、中途半端な三人称視点の表現だからこそ、評価シートに「主人公の内心語が多すぎる」と書かれたのかと思います。
それに伴って地の文が散文のようで統一感がなく、無駄が多い冗長なものになっている気がします。

またバトル描写についてはもう少し勉強をされたほうが良いかと思います。
武器すらも何も書かれておらず、最大の見せ場であるはずの必殺技が「コマンド選択のような表現で、ジャンプ漫画のように技を放っている何か」になっています。
たとえば、具体的には作中にある「剣を引き寄せて腰溜めにすると、素早く腕を繰り出した」がもうこの時点で意味不明です。
その構えは何の意味があるのか。おおよそ剣でいう横構えなのでしょうが、最早その構えに意味を成していません。
仮に60〜70センチ程度の刃渡りの片手剣であるなら、おおよそどんな剣術でも横構えは相手に間合いを悟らせないように対峙するものです。
ですが作中では先に必殺技で、これも推察するに横薙ぎ斬りなのでしょうが乱取りの最中であり、右側に薙ぐ反動で横構えにしたというのならもう隙を晒したようなもの。
この状態の主人公は左脇がガラ空きで、ファンタジー基準の世界で手槍やショートソードがあるとして、仮に主人公が体幹上察知できない死角から伏せ兵がいて、脇から突かれてしまったなら必殺技を出す前に潰されてしまいます。
そもそも武術とは伏兵等も視野に入れて構えを取るはず。そういう設定の主人公なのにあまりに素人前としているその姿に、やはりコマンド技表現としか思えません。
故に、>>35の言う通り戦闘に駆け引きが無く、命のやり取りには見えません。省いてもいいくらいです。

ちょっと知ったかの揚げ足取りにも聞こえるかもしれませんが、読者にはこういう視点の人もいて、それを楽しみにしている人もいます。私のように。期待した分とても残念に思いました。
ならその他の部分でとバトルを飛ばして読みましたが、バトル以外のものはバトル以上に練り込まれていませんでした。


また自分を狙う暗殺者とは言え人の死を目の前にして、まるでモンスターを倒したかのように振る舞うヒロインには流石に恐怖を感じました。


色々書きましたが、だからといって書くなとか才能がないとかそういう問題ではなくて、そういう欠点を真摯に受け取って頂いて次の糧にして頂きたいと思いました。
選評についてはとても妥当で優しく、次に繋げるように書かれている良いものだと思います。仮にこれに文句を言ってしまったなら本当に創作に向いてないかもしれません。
頑張って下さい。