>>35
自分が感想を書くと、どうしても酷評寄りになります。ですので、他の良感想・批評をご参考に、差し引いてお受け取りください。

と、念押ししまして感想。評価シートでは全体的に酷評の点数ですが、文章が特に低評価ですね。最低の1点。
他とて2点ですから酷評ですが、おそらく「まず文章を磨いてください」ということだろうと思います。
なぜなら、文章作品で文章がひどいと、面白さは伝わらないからです。よくラノベは文章が下手でもいいと言われます。
私見ですが、それは美文や巧みな比喩等でうならせる必要はないということでしょう。一読して分かるのは必須です。
分かりやすい文章という点では上手くある必要があります。だって読者は気楽に読みたいんですから。流し読みでも分かるものでなければ。

と概念的な、何について言っても通じるような一般論はさておきまして。少し具体的に見てみます。
まず部分的にも分かることから。少しランダムに引用しますが、ご容赦ください。

>  目を向けると鎖の表面に黒髪黒目の俺の顔が写っていた。左目は眼帯をしている。
→「眼帯をしている」って他人事みたいな言い方は、一瞬ながら「誰だよ、それ」みたいに読んでて混乱する。

>  黒いローブを着て懐にナイフを持った男が三人いた。
→懐に隠し持っているのなら、主人公には見えないはず。作者の設定を主人公が知ってしまっている恐れがある(いわゆる操り人形でよく起こる)。

>  人間ではなかった。全身がふさふさの銀毛に覆われていた。顔は狼に似ている。
→斬ったときの手応えは? 意外性を出そうとし過ぎで描写が乱れている恐れがある。
→斬ったときに少し「あれ?」と主人公に思わせたほうが、この一文(と驚く台詞)が効果的になりそうです。

>  詐欺、強盗、放火、偽造、ハニートラップ。
→乱雑な列挙に見える。特にハニートラップ。手段であるし、その他との比較で、ちょっと笑ってしまい、緊張感を下げている。

>  あっと言う魔に俺と父を取り囲む。
→誤字だけど侮ってはダメ。異様なイメージだけど、魔物があっと言ったとも読めるから。冒頭で異様な状況を描いたんだから注意すべき。
→文脈から分かるし、作者さんもそうお考えかもしれません。が、さっと目を走らせる程度の読者も多いですから油断できません。

>  そこには金髪の少女と幼女が立っていた。
→中盤も過ぎて、これはない。三人称の書き方だったら、これでもいいけど、一人称は主人公の思考。
→こう書くんだったら、主人公の次の台詞は「誰だ、ってエリーにランまで!?」みたいにする手もある。
(続きます)