気になる点
この章で一番気になったところはエリカの存在です。
エリカがメインになる話が自分はあまり好きになれませんでした。
この6章を何度も読み返して思ったことを書かせていただきます。
この章の新登場したキャラたちは描写の量の差はあれ、自分の意志をしっかり持ち、望むもののために足掻き苦しんでいました。
ジェイクはアーレのため、エリヤはエリカのため、フィンはミアのため、オスカルはフィンリーのために皆必死に行動していました。それぞれの心情も掴みやすく、理解しやすかったです。
一方エリカはどうだったかというと、周りの人間が過剰に持ち上げ、そしてエリカのために過剰に行動しました。
結果彼女は何もせずに望むもの全てを手にしました。
にもかかわらず、これだけ皆から尽くされているのに彼女から「幸せ」という感情をほとんど感じることができませんでした。
ミレーヌの嫉妬の内容が彼女を表す全てだと思いました。
結局私は、彼女の心情等を掴むことができませんでした。
そして、6章終盤に大事件の引き金を引いたエリカ本人は安全な医療カプセル寝ているだけです。リオンも戦争終了まで出すつもりがないといっているので、現状7章での活躍の予定は見えてきません。
5章のエピローグにアンジェがエリカのことを魅力的な女性のように語っていましたが、引き付けられるような具体的な部分がなかったように思います。