ちょっと訂正というか追加

129話「エリヤ」より抜粋
「侯爵、エリヤ様のお気持ちを受け止めていただきたいのです」
 ――こいつは何を言っているのだろう?
「気持ちだ?」
「はい。エリヤ様は、これまではお世辞にも立派とは言えない方でした。ですが、エリカ様と出会い、そして変わられたのです。領主になる自覚を持ち、領内のことに関心も持たれるようになりました。――今が大事な時なのです」
 立派な領主となってもらうために、こいつら家臣としてはエリヤに心が折れてもらっては困るようだ。
中略
「ただ、最近は気合を入れて訓練もしており、鎧の操縦技術も上達しております。なので、怪我をしない程度に、本気で相手をしていただきたいのです」
「――別に殺すつもりも、怪我をさせて後遺症を残す戦い方もしない。これでいいんだろ?」
 教育係の騎士が、俺にお礼を言って屋上から去って行く。

エリヤが有利になるような要求はしてない。リオンが勝つ事前提で勝ち方に関して加減するようにお願いしてる
分かりやすく言うと、リオンが一章でやったような相手の尊厳を根こそぎ踏みにじるような戦い方をしないでほしいってお願いしてるんだよ