役目を終えた影武者勇者はスローライフに夢をみたい 〜光よりも色濃く輝く最強の影〜
魔人 モスキスト

「グウウウウウウウウウウ、な、何だ貴様はぁぁあ!!!そして何だこの鎖はぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「あ? お前に答える名なんてねぇよ。そしてそれは鉄影の鎖だ。」
そう。黒き精霊の所有する鎖だ......。
仕方がなかった。予想よりも強い魔の圧につい使わざるを得なかった。
くっ......かつてはあってなかったような代償でも使えたこの技も今は結構、あぁ思っていたよりも。やばいな.....。
こんなに身体が重くなるか......。
「グウウウウウウウウウウウウウウウア」
頼む。そのまま鎖に押しつぶされろ!
正直、もしここでこの鎖を破られたらかなりやばいぞ。
冗談ではないレベルで.....。
こちとら一気に決めるつもりでその技を使っている。
「って、何してる!レイラさん。早く逃げろ!」
もしも、もしもこの技が破られることがあったらもう.....
って、そういうことか。
レイラさんも腰を抜かして......。
「グヌアアアアアアアアアアアアア、我を、我を舐めるなァァァァァァ!!!」
「な、」
「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
嘘だろ。
「フゥゥゥゥジュルルル、ハッ、中々、人間にしては中々の攻撃であったぞぉおお。そうか我が魔界鋼蟲をぶち壊してくれたのは貴様だなぁ。よぉし、ここからは我のターンだぁ。ドラァッァァァァァァ!!!!!」
何!
くっ......。
「影の盾シールド・オブ・シャドウ!!!!!」
耐え.......
「って、ぐあああっ!!」
「ジュルルルル、どうだぁ? この我が美しき6本の肢体から繰り広げられる連撃はぁ? 」
く、クソッ、まともに、まともにくらってしまった。
やばいぞ。さっきの代償もあってさらに......。
「ドゥラアァァァ!!!次はコレだぁぁぁ!!!!くらえ、我がとっておきおぉぉぉぉ!!!」
な、何だ。
って、ブレス!
「くっ.....影の重盾ハイシールド・オブ・シャドウ!!!!!」
いや、駄目だ、違うっ
「影潜り《シャドウ・ダイブ》!!!!!!!」
はぁ....はぁ....はぁ....やばい。やばかった。
俺の盾が....溶けて....
溶解液か......
「フッハハハハハハハ、どこにいったぁ?でもいい判断だぁ。やはり中々やるではないかぁ、実にいい。実にいいぞぉ、どこの誰かはしらんが、実に遊びがいがあるぅぅぅぅ」
くっ.....とりあえずここで様子見だ。
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グウウウウウウウウウウ
グウウウウウウウウウウウウウウウア
グヌアアアアアアアアアアアアア
ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
フゥゥゥゥジュルルル