平成元年は世界4位だった
国民1人当たりGDPは
18年には26位まで転落し、
アジアでも香港やシンガポールに大きく引き離され、
いまや韓国に並ばれようとしています(韓国は28位)。

日本の賃金が上がらないことが指摘されますが、
その一番の理由は労働生産性が
先進国でもっとも低い
(アメリカの3分の2しかない)こと。

したがって、
長時間労働で会社に滅私奉公しても
利益をあげられないのだから
給料が増えるわけがありません。

高度成長期の成功体験に呪縛され、
終身雇用・年功序列の「日本人の働き方」
を変えられなかったことが原因だと私は考えています。

日本企業は新卒一括採用した正社員を、
ジョブローテーションによって
ゼネラリストとして育成してきました。
独特の企業文化に習熟させ、
社内コミュニケーションを円滑にする
メリットはあったかもしれませんが、

裏を返せば、会社内でしか通用しない、
なんの専門性もない人材を大量生産してきたともいえます。
その結果、会社という“ガラパゴス”の中でしか生きられない、
つぶしの利かない中高年があふれることになってしまいました。

http://president.jp/articles/amp/32291?page=2