途中送信してしまった失礼

>>404の続き

加えて、キャラの把握に神経を使うので、物語の主題はおろか世界観を読み取る余裕を奪ってしまいます

もっというと、アニメやマンガやドラマは絵や映像が場面の大半を説明してしまうので短いナレーションで済まされたりしますが
文章だけの小説やノベルではそうはいきません
「少年」「教会」「兵士」
描写が大雑把であればあるほど代名詞から作られるイメージはどんどんボヤけます
少年は青年になっていないハイティーン・ローティーン・それ以下の幼児まで含みます
教会は、「村の」と修飾されていても、掘っ立て小屋やお地蔵さんを納めた社だけのものや牧師の住まいの一室まで様々です
兵士も、歩兵・槍兵・弓兵・騎兵・盾兵・砲兵など様々です
選抜によって兵に志願した者ならまた違った佇まいでしょう
これを多元三人称では地の文で一貫した語り口が最低限必要ですし、説明するに及ばないながらも説明することで世界観を出さなければなりません
キャラの動作やリアクションはもっと気を付けなければ誰がどこで何をしてそう思ったのかさえ伝わりにくくなります

難解な表現を勧めているわけではなくて
作者の頭の中にある筋書きと場面を読者に伝えるためには、描写や文章力が足りておらず、多元三人称を使いこなすには勉強と練習が必要ですよ、ということです

ここで安易に一元三人称や一人称にするのもおすすめしません

その理由は文章力もそうなんですが
世界観の構築と、物語を進めていく全体の構成と細部の構成が練られていない
と感じるからです
同時に、主人公と物語の主題が分かりやすい場所に書かれていないので、視点を主人公に絞っても一人称で書いても何をしようとしている物語なのかよくわからない

4話でその「分からない」が極まるので離脱が多いのだと思います