>>212
岩石でいえば白亜は大理石ではなくチョーク。
元の意味では漆喰。転じて建物の真っ白な様もいうようになった。
大理石が白亜ではなく、大理石などを使った白い建物の様をさして白亜という。

象牙の塔の語源は聖書で、それを厭世的芸術家の比喩として使ったのが、閉鎖的な学術界を表す言葉として定着し慣用化した。
すっかり定着して直接的な言葉となったからか、医学界の特異な様子を書いた小説では、医師などを表す「白」を使い、白い巨塔とした。
その影響なのかどうなのか、研究者が白衣を着ているイメージもあり、馴染みの薄い象牙ではなく、象牙の塔の比喩として白い塔、白亜の塔の表現が出てきたのだろう。
また、聖書の象牙の塔は純粋とか高潔といった意味合いがあるようなので、その点でも白とは相性が良いのだろう。