>>727
風魔法で帆船を動かすのか!? 大航海時代待った無しじゃん! 

一応、中世までは軍艦はガレー船に帆を持たせた船が主流だった。どんなに帆船が速くても「風が止まったので動けません」は許されないので人力で移動可能な能力は必要だったのでガレー船がベース。最高を目指すのではなく最悪を避けるのが軍というもの。
そして「接舷して乗り移って船員を全滅/降伏させる」のが主な船での戦いだった。

これが火薬→大砲の製造に成功すると一気に様相が変わる。「接舷する前に離れた位置から大砲で沈める」ことが可能になった。実際にはなかなか沈められないものだが、甲板でも船壁でも何でも、ある程度破壊すれば相手は退く。一隻作り直すよりも修理するだけの方が圧倒的に安く上がるからだ。これにより、止まっていても充分に戦えるようになった。
そして帆船になると、重い漕ぎ手奴隷達と共にそいつらの水も食料も不要になる。
これにより船員の数が一気に減ったことで軍艦による長距離航海が可能になり、砲艦外交による大航海時代へと向かうことになる。

とか書いてて気付いたが、ここまでなら攻撃魔法があれば同じことが起こったような気がしてきた。
大航海時代は絶対王政と共に中世末期=近世の開始の基準の一つに数えられる大きな歴史上の出来事だから、ナーロッパが近世っぽい特徴を多く持つのはこの影響かも? 

まあ、それはともかく、帆船は風任せだ。操船技術を駆使すれば逆風でも進めるとはいえ速度は遅くなるし、逆風さえ吹かず完全に風が止まれば船も止まることになる。沿岸であれば陸風海風が毎日必ず吹くが、外洋遠洋ともなるとそうとも限らん。一度止まると何日も止まり続けることはざらだ。それが防げるなら、別大陸を探す探検隊の生還率も上がり、つまり発見率も上がったはずだ。

ああ、いや。海洋性モンスターがいるんだっけか・・・