【短編小説】世界一豊かな絶望の国、日本

戦国 · 2025/04/26(土) 21:43:57.77

※社会風刺系の短編小説です
※現代日本をモチーフにしたフィクションです
※投稿は数レスに分けて行います

批判も歓迎ですが、まったり楽しんで読んでもらえると嬉しいです。
それでは投下していきます。
↓

朝、目を覚ますと、また国が少しだけ貧しくなっていた。

ニュースはこう告げた。
「本日より、消費税率が30%に引き上げられます。国民の皆様、ご理解とご協力をお願い申し上げます」
アナウンサーは心のこもらない笑顔を浮かべていた。
その後ろでは、政権与党の議員たちが拍手している。
自分たちの給料とボーナスだけは、しっかり上がったからだ。

【続きます】

戦国 · 2025/04/26(土) 21:55:16.94

駅前では、サラリーマンたちが無言で改札をくぐる。
その背中は猫背で、目は死んでいた。
「自己責任」「生産性」「成長戦略」──あらゆる美辞麗句が、彼らの骨を砕いた。

コンビニに寄ると、パンとコーヒーが合わせて千円を超えていた。
驚きはない。怒りもない。
「そんなもんか」とポケットの小銭をかき集める。
財布は軽く、心も軽い。重いのは、未来だけだ。

【まだ続きます】

戦国 · 2025/04/26(土) 21:55:17.03

駅前では、サラリーマンたちが無言で改札をくぐる。
その背中は猫背で、目は死んでいた。
「自己責任」「生産性」「成長戦略」──あらゆる美辞麗句が、彼らの骨を砕いた。

コンビニに寄ると、パンとコーヒーが合わせて千円を超えていた。
驚きはない。怒りもない。
「そんなもんか」とポケットの小銭をかき集める。
財布は軽く、心も軽い。重いのは、未来だけだ。

【まだ続きます】

戦国 · 2025/04/26(土) 22:04:27.52

一方、国会議事堂では、今日も「国民のため」という名の演劇が上演されていた。
「改革」と「成長」の二枚看板を掲げた役者たちが、台本通りに言葉を吐く。
裏では、誰かがワインを飲み、誰かが接待を受け、誰かが株で笑っていた。

「若者に負担を押しつけるな！」と叫ぶ者もいた。
だがその声は、テレビにも新聞にも載らなかった。
なぜなら、それは「国民の声」ではなかったからだ。

【もう少しだけ続きます】

戦国 · 2025/04/26(土) 22:21:06.74

夕暮れ、アパートのベランダに出る。
空は灰色で、風は生ぬるかった。
遠くで赤ん坊が泣いている声が聞こえる。
きっと、彼もすぐに知るだろう。
この国では、生まれた瞬間から、未来に絶望する準備が始まるのだと。

スマホを開くと、「自己実現！」「副業で年収アップ！」という広告が流れてきた。
もう誰も、国に期待などしていない。
自分だけが助かる方法を探している。

それでも、国民たちは、今日も律儀に税金を納め、年金を払い、政治家を選び続ける。

なぜか？

答えは簡単だ。
「これが普通」だと、思い込まされているからだ。

考えることをやめた国民に、希望などいらない。
ただ静かに、ゆっくりと沈んでいけばいい。

そう、ここは──
世界一豊かな絶望の国、今の日本。

【以上です。読んでくれた人ありがとう】

**この名無しがすごい！** · 2025/04/27(日) 09:21:23.09

ゴミ

**この名無しがすごい！** · 2025/04/27(日) 18:11:01.47

自分のこと頭いいと思ってそう

**この名無しがすごい！** · 2025/04/27(日) 21:30:39.34

とりあえず、そういうのはなろうなりカクヨムなりにまとめて書いてから晒しスレで晒しなさい
一つのスレ立ててやることじゃない
途中でエタるんだから
100どころか50もいかないでしょ