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★こうなったら読書マラソンしません? ★第八戦目
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
0001無名草子さん垢版2010/12/19(日) 20:09:37
【 公式レース規則 】
書き込みは名前の欄にハンドルと総読破ページ数を記入して下さい。

例) 名前:マラソン次朗(5963)[sage] 投稿日:92/13/32 24:28

本文に読んだ本と読んだページ総数を書きましょう。
★漫画はカウントしないでください。
★一冊読み終えた後の書き込みが基本ですが、
読破に時間がかかる本であれば、途中で書き込んで構いません。
★読んだページ数は、大体で構いません。
とりあえずゴールは10000nということでスタート。

10000nのゴールテープを切ったら、総読破ページ数欄に☆を一つ加えて、
ぜひ、もう一度、1nからゴールの10000nをめざして参加して下さい。

☆の使用例) 名前:パンダパン(☆864)[sage] 投稿日:02/10/20 00:27

<推奨>
200前後に下がったら、レース参戦を歓迎する意味を込めて、
マラソンの書き込み時に(『空あげ』はしないで)アゲ書き込みでお願いします。

>>2 読んだ本の『寸評用・評価基準 ABCDEF 』の例。
>>3 過去スレなど。

前スレ
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1248144783/
0900テタ(24☆3)垢版2018/02/27(火) 22:27:51.93
『春と修羅』宮沢賢治 ほるぷ出版 351p
【C】
0901touka(4☆8603)垢版2018/03/01(木) 08:45:25.07
『音楽の聴き方』 岡田暁生 中公新書 237p 【D】

音楽の聴き方について新たな知見があればと思い、手に取ってみたのだが、「私の」音楽の聴き方でしかなかった。
音楽(クラシック音楽)を言葉で読むことが大事といいながら挙げてくる例がABAのソナタ形式であったり、長調は明るく、短調は暗く、トロンボーンは地獄を表し、ホルンは郵便馬車や狩猟を象徴する、といった類の記述がつづられている。
その程度のものでしかないのなら、前世紀の遺物として全部博物館に押し込んどけと言いたい。文章のほかの部分もだいたい引用のつなぎ合わせで、牽強付会な感じがはなはだしい。
特に本書の終盤、初めて書いた本でもなかろうに、行間から滲み出してくる著者の「私が!私が!」のエゴで気分が悪い。
0902テタ(24☆245)垢版2018/03/06(火) 21:32:02.81
『方程式のガロア群』金重明 講談社ブルーバックス 242p
1の17乗根が詳しい。【B】
0903touka(4☆8837)垢版2018/03/09(金) 12:02:17.50
『バレンボイム音楽論 対話と共存のフーガ』 D・バレンボイム 蓑田洋子・訳 アルテスパブリッシング 234p 【C】

音楽論というより、音楽による政治活動の活動報告って感じ。
イスラエル問題の解決に向けて活動しているが、コスモポリタンとか二つの民族の平等な権利とか、ぱっと見文句のつけにくい言葉を恣意的に使って理論武装している。頭の中に厚い壁があって、そこから先は決して見ようとしないんだなあ。
この人の話を聞いていると、その表向きの寛大さとは裏腹に、音楽は選ばれた一握りの人たちのもののように感じてくる。音楽とは本来、愉快な暇つぶしと考えるアラブ社会の方がよっぽどまともだ。
ただ、スピノザに関して書かれた部分だけはよかった。
0904テタ(24☆632)垢版2018/03/12(月) 08:32:48.46
『傷だらけのカミーユ』ピエール・ルメートル 文春文庫 387p
三部作の完結編。【C】
0905テタ(24☆1022)垢版2018/03/20(火) 21:16:12.63
『漱石先生の手紙が教えてくれたこと』小山慶太 岩波ジュニア新書 219p
【C】

『屋根裏の仏さま』ジュリー・オオツカ 新潮社 171p
一人称複数による語り。【B】
0906テタ(24☆1323)垢版2018/03/27(火) 20:52:10.16
『圏論の歩き方』圏論の歩き方委員会編 日本評論社 301p
オムニバス形式。分からないことだらけ。【C】
0907テタ(24☆1509)垢版2018/04/02(月) 06:37:02.46
『リーマン予想のこれまでとこれから』黒川信重 小山信也 日本評論社 186p
【C】
0908touka(4☆9282)垢版2018/04/09(月) 12:35:38.02
『世界文学全集I-01 オン・ザ・ロード』 ジャック・ケルアック 訳・青山南 編・池澤夏樹 河出書房新社 445p 【C】

この作品を第1巻に持ってくることで今回の文学全集全体の方向性を出した、と言うのでこの本から読み始めてみたが、なかなかに前途は多難のようだ。
1940年代戦後のアメリカ大陸をヒッチハイクや友人たちの運転で東西に何度も往復する話。まだテレビではホームドラマが全盛だった頃に出版された本書は、その後のアメリカ、そして日本の文化に絶大な影響を与えた、らしい。
この長大な話を読み終わって、結局よかったのは、最初に友人を追いかけて語り手が一人でニューヨークからカリフォルニアまでヒッチハイクで旅する部分で、行く先々で仕事を探したり、半ば住み着いちゃったりしてたとこだけだった。
その後友人と合流してからの無茶なドライブ旅行やどんちゃん騒ぎは惰性って感じ。老子に言う『そのいずるところ遠くして、知るところ少なし』。
0909テタ(24☆1892)垢版2018/04/10(火) 21:39:50.67
『大阪ラビリンス』有栖川有栖編 新潮文庫 383p
アンソロジー。【D】
0910テタ(24☆2321)垢版2018/04/17(火) 20:48:20.69
『ウォール街の物理学者』ジェイムズ・オーウェン・ウェザーオール 早川書房 397p
金融工学の始まりが分かる。【C】

『西加奈子と地元の本屋』大阪の本屋発行委員会 1408B 32p
【C】
0911touka(4☆9685)垢版2018/04/18(水) 17:41:49.21
『グレン・グールド発言集』 グレン・グールド 編・ジョン・ロバーツ 訳・宮澤淳一 みすず書房 403p 【A】

生前のグールドのインタビューやラジオ、テレビ用の台本、ライナーノーツなどをまとめた本。以前の著作集よりも訳がこなれていて読みやすく、注も原注にあわせて訳注が充実している。
グールドが自分の番組内でしゃべる内容は専門的過ぎて、当時は(今も)視聴者はなにを言っているのかよくわからなかったろうが、その不思議な熱意と静かな知性が、そこで語られている事は確かに価値のあることだと印象を抱かせ、観ている者を引き込む力を思っている。
日本では二度目に出た全集のグレングールドエディションには、放送で使われた音源などがボーナストラックとして含まれているが、はからずも本書で、それら生前未発売の曲への言及を読むことができるのは嬉しかった。
もちろん、ピアノあってのグールドだが、その書かれたものからも、孤独を十全に満喫している人生を読み取ることができて慰められる。
0912テタ(24☆2637)垢版2018/04/24(火) 21:12:43.26
『屍人荘の殺人』今村昌弘 東京創元社 316p
二つの組み合わせ。【B】
0913テタ(24☆2906)垢版2018/04/30(月) 05:30:02.85
『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』川添愛 朝日出版社 269p
人工知能物語。【C】
0914touka(5☆0176)垢版2018/05/01(火) 20:37:52.93
『マタイ受難曲』 礒山雅 東京書籍 491p 【C】

『マタイ受難曲』の研究に自分の四十代を費やしたという著者による本書は、門外漢でも読みやすい工夫がされている好著である。
問題は対象のマタイ受難曲、いや、曲はいいのだが、そこで語られている聖書の言葉、も案外ひとつの物語として面白く聴けるのだけれど、合間合間に挟まれるコラールやアリアの歌詞、これは作曲当時の信仰に基づいて作詞されたものだが、
これがちょっと、一種異様な空間を作り出しているというか、なんだか洗脳装置に掛けられているような気がしてくる。幸いなのはドイツ語なので、普通に聴いているだけなら何を言っているのかまったくわからないことか。
youtubeのgerubachという人のチャンネルで、演奏に併せて楽譜がスクロールしていく動画を見ながら読みすすめた。
0915テタ(24☆3151)垢版2018/05/08(火) 23:03:49.63
『あなたを選んでくれるもの』ミランダ・ジュライ 新潮社 245p
市井の人たちへのインタヴュー集。【B】
0916テタ(24☆3414)垢版2018/05/15(火) 21:24:49.32
『パブリック・スクールと日本の名門校』秦由美子 平凡社新書 263p
表面的。【C】
0917テタ(24☆3651)垢版2018/05/22(火) 23:31:17.71
『結び目理論の圏論』伊藤昇 日本評論社 237p
附いていけなかった。【C】
0918touka(5☆0730)垢版2018/05/24(木) 09:32:08.25
『グレン・グールドの生涯』 オットー・フリードリック 訳・宮澤淳一 青土社 554p 【C】

グレン・グールドの伝記。膨大な資料に当たり、インタビューを行ってこれだけのものを書き上げた著者の手腕は素晴らしいが、一部のレコードに対して著者の好悪に過ぎない批判が書き連ねられているのが気になった。
『北の理念』などの対位法的ラジオや『スローターハウス5』に音楽担当として参加した経緯など、これまであまり触れられてこなかった部分にもページが割かれていたのがよかった。
しかし550ページを越える大著になってもまだ、多くのレコードの制作背景や意図など、読みたかったのに抜け落ちている要素も多い。グールドはなぞなぞを出すようにしてレコードを発表していったから、ファンはそれを解く手掛りにいまだに飢えているのだ。
「『これまでで今の生活がいちばん幸せなんだ』グールドはふとそう言ったのである」
0919touka(5☆0931)垢版2018/05/29(火) 13:09:01.11
『グレン・グールドといっしょにシェーンベルクを聴こう』 渡仲幸利 春秋社 201p再読 【C】

著者はベルクソン研究が専攻の哲学者。哲学者なので、実在とか逸脱とか全体とか抽象的なことを語っているところは全然意味がわからない。
それでもグールドなりシェーンベルクなりのエピソードを交えて語られる部分はちゃんと面白く読めるので、抽象的な部分も理解できればちゃんと面白いのかも。
なにがなんだかわからないが、熱意と不思議な規則性は感じられるってところが、シェーンベルクの音楽に近いのかもしれない。
美しいとはいっても、グールドの演奏にそこまで意味をこめて特別なものとしていいんだろうか?とは思う。そういうのを許してくれそうな含みがあるのがグールドの魅力だけれど。
0920無名草子さん垢版2018/05/29(火) 16:33:11.14
JH0MV
0921テタ(24☆3856)垢版2018/05/29(火) 21:33:54.20
『家守綺譚』梨木香歩 新潮文庫 205p
【B】
0922touka(5☆1265)垢版2018/06/03(日) 18:12:26.99
『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』 スティーヴン・グリーンブラット 訳・河野純治 柏書房 334p 【B】

古代ギリシャ、ローマ時代の作品がなぜ今も読めるのか? 書き留められたパピルスは300年は持つが、それでも現在までは届かない。印刷術が発明されるまで、人の手による写本によってそれらは命脈を保ってきたのである。
南ドイツの修道院の図書館で、ほとんど失われる寸前だった作品の最後の写本が発見された。ローマ時代に書かれたルクレティウスの詩『物の本質について』は、古代ギリシャの哲学者エピクロスの哲学を伝えていた。
それは、宇宙に存在する万物はそれ以上分割できない原子と何もない空間から成り立っている、という考えだった。発見者は己が発見の真の価値を理解することはなかったが、彼が書き写した写本が写本を生み、ある種の人々に浸透して行き、その後のルネサンスの土壌となった。
ルネサンス直前の中世の教会組織内の描写、修道院、羊皮紙、それからポンペイの遺跡を中心に、密度の高い西洋文化史が書かれている。
0923テタ(24☆4094)垢版2018/06/05(火) 21:39:58.85
『生徒のための統計活用』総務省政策統括官 日本統計協会 119p
中学生用だった。【D】

『アドルフ』コンスタン 新潮文庫 119p
【C】
0924touka(5☆1454)垢版2018/06/06(水) 17:39:44.73
『グレン・グールドは語る』 グレン・グールド ジョナサン・コット 訳・宮澤淳一 ちくま学芸文庫 189p 【C】

別の出版社から出ていた単行本の方を読んでいたのだが、グールドがなにを話しているのかまったくわからない。グールドどころかインタビュアーの言葉の意味すらよく把握できない。
もしかしたらこれ訳が悪いんじゃ…? 同じ内容のものが違う題で別の人によって訳されていたので、こちらの文庫版で読み直してみた。そしたら普通にわかるじゃんか。少なくともわからない部分はわからないということがわかる。単行本版の方はなにがなんだかわからなかった。
ひどい方の訳者の経歴を見てみたら、英文学部の教授だと(故人)。文庫版はidealizationを「観念化」と訳しているが、単行本では「理想実現」になっている。
内容は、1974年に雑誌『ローリング・ストーン』に掲載された、編集者によるグールドへの電話インタビュー。重要なインタビューなだけに、すでにいろいろなところで引用されているのを読んでいたので、それほど目新しさはなかった。
0926テタ(24☆4450)垢版2018/06/12(火) 21:31:18.03
『高校からの統計・データサイエンス活用』総務省政策統括官 日本統計協会 170p
読んでいて面白くない。【D】

『彼らは廃馬を撃つ』ホレス・マッコイ 白水uブックス 186p
【C】
0927テタ(24☆4685)垢版2018/06/19(火) 21:07:17.11
『ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト』A・アルトー 河出文庫 235p
わけが分からない【D】
0928無名草子さん垢版2018/06/20(水) 11:19:03.30
紀伊国屋書店新宿店地下1Fの名店「珈穂音(カポネ)」が今月中で閉店するという。昨年あの建物は都の歴史的建造物に選定
されたので、紀伊国屋はもう建て替えを理由にテナントに立ち退きを迫らない筈なのだ。ご主人に伺ったら、紀伊国屋の若い課長の
「これからは大手の時代」の一言にブチ切れたそうだ。
0929テタ(24☆4934)垢版2018/06/27(水) 22:21:38.43
『通話』ロベルト・ボラーニョ 白水社 249p
短篇集。【C】
0930テタ(24☆5136)垢版2018/07/03(火) 21:29:04.71
『歌うカタツムリ』千葉聡 岩波科学ライブラリー 202p
カタツムリから見えてくる、自然淘汰と遺伝的浮動をめぐる論争。【B】
0931テタ(24☆5531)垢版2018/07/10(火) 21:28:55.78
『ギケイキ 千年の流転』町田康 河出文庫 395p
むっさおもろい。【B】
0932touka(5☆1772)垢版2018/07/14(土) 13:12:30.52
『十三億分の一の男』 峯村健司 小学館 318p 【C】

習近平がいかにして権力闘争を勝ち上がってきたかについての本。著者は朝日新聞の特派員。朝日か…いや、とにかく現場主義の人なので、あまり朝日だどこだってのは関係ないようだ。
元高官とかその部下とか親族などが主な情報源だが、引退した中国人はけっこうしゃべるなあ。すでに失脚した人物についての話題だからか。また、著者のように体当たりで議論をぶつけていくタイプの人間は中国人に好かれるようだ。
中国共産党の本質は権力闘争にあり、強力な権力欲で院政を敷いていた江沢民を抱きかかえるように胡錦濤が引退して、権力の空白ができたところに習近平がおさまったのだが、それも習の描いた絵であった。
出版は15年なのであまり習近平自身については書かれていない。書名を変えて出た文庫版ではその部分を補追しているらしい。
0933テタ(24☆5689)垢版2018/07/16(月) 06:47:24.46
『悲しみを聴く石』アティーク・ラヒーミー 白水社 158p
【C】
0934touka(5☆2207)垢版2018/07/18(水) 16:11:22.71
『グレン・グールド演奏術』 ケヴィン・バザーナ 訳・サダコ・グエン 白水社 435p 【D】

グールドの演奏について、といっても、椅子が低かったとか歌いながら弾いたとかではなく、録音された演奏から装飾音やアーティキュレーションなどを聴きとって書かれたもの。
そのコンセプトは素晴らしい。しかし、グールドはその演奏や発言で議論を呼ぶところが多かったのだけれど、それらを取り上げるについて禄に例証も挙げずに、陳腐だなんだと頭から貶していて、ただの中傷にしか思えない。
この本の元が博士論文だったことに由来する、ある一定の人達への阿りか。実際に演奏された装飾音の譜例も、期待していたよりも少なかった。
グールドのバッハはシェーンベルクの目を通して見たバッハであるという言葉はよかったし、レコーディング技術についての章もよかったが、全体的に見て別の人間によって書かれた方がよかった。
0935テタ(24☆5899)垢版2018/07/24(火) 20:07:12.17
『パリコレで数学を』阿原一志 日本評論社 210p
ある疑問が最後まで解けなかった。【C】
0936テタ(24☆6127)垢版2018/08/03(金) 20:09:01.57
『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』フリードリヒ・デュレンマット 白水uブックス 228p
【D】
0937touka(5☆2494)垢版2018/08/05(日) 19:34:03.73
『スペインの宇宙食』 菊地成孔 小学館 287p 【C】

2000年前後、ネットの黎明期にホームページに掲載したエッセイなどを中心にまとめたもの。当時の見る人しか見てないネットの内輪感がなつかしい。
ワーカホリックで仕事を入れまくっていた頃に書かれたもので、その後すぐに精神を病み、快復してからあとがきを書いている。レストランの料理の描写が多いが、高級な食事は家に帰って感想書いて発表するまでが1セットなんだろう。
ナルシズムの塊のような文章だけど、開き直って貫き通せばスタイルになり、一定数のファンも付く。
本業の方は、自分からビジネスを作り出せるビジネスマンだなあって印象。こういう能動的な人は貴重なんじゃないだろうか。
0938touka(5☆2724)垢版2018/08/09(木) 16:12:02.18
『あらゆる小説は模倣である』 清水良典 幻冬舎新書 230p 【C】

小説の盗作、パクリ問題について述べた本。
パクリパクリと気軽に口に出される言葉で、イメージだけで相手を犯罪者呼ばわりする無責任な傾向について論を広げているが、こういうセンシティブな事例を扱うにしては、少しばかり言葉の選び方が雑ではないかと感じた。
表面上は丁寧な語り口だが、どこか引っかかるものがあるのか著者を信頼できず、丁寧に読み込む気になれない。オリジナリティという幻想について語っている部分も、結局その幻想を打ち破ることはできていないように思える。
後半三分の一はなぜか小説を書く実践講座になっていて、無料セミナーに行ったら個別相談会に案内されたような感じ。その内容も、特訓プログラムのアイデア出すだけなら誰でもできるよってレベル。問題はそこではない。
0939無名草子さん垢版2018/08/09(木) 18:50:32.03
「誰が本当の発明者か」 発明をめぐる栄光と挫折の物語
http://www.amazon.co.jp/dp/4062575256/
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2009-11-12
序章  なぜ発明者の特定がむずかしいのか
第1章 発明か改良かをめぐる攻防
第2章 特許裁判が分けた明暗
第3章 巨人の影に泣いた男たち
第4章 国の威信をかけた先陣争い
第5章 並び立つ発明者

エジソンは白熱電球の25番目の発明者。
ワットは単なる改良家。
アークライトは発明の盗人。
技術開発史を彩る発明者たちの本家争い。
0940touka(5☆3068)垢版2018/08/12(日) 09:26:04.36
『ピアノの名曲 聴きどころ弾きどころ』 イリーナ・メジューエワ 講談社現代新書 344p 【C】

メジューエワ。ロシア人女性ピアニスト、1997年から日本に在住。性格は真面目。バッハからラヴェルまでのピアノ曲について、演奏するに当たってのアナライシスを豊富な譜例付きで説明している。ロシア人はシューベルトとショパンが大好きらしい。
作曲家の気まぐれのような演奏記号も丹念に咀嚼しているのは素晴らしい。よくやるよ、と思わなくもないけども。
ここは技術的に演奏が大変です、と書かれているところもたくさんあって、アマチュアと地続きのような感じを受けるけれども、もちろん、本人の演奏自体はそんな苦労を感じさせないプロフェッショナルのものである。
バッハの平均律(CDは一巻だけかと思ってたら、最近ちゃんと二巻もリリースした)についての解析が書かれていたらよかったのになあ。あと、シェーンベルクがときどき文中に出てきているので、シェーンベルクのピアノ曲も録音してくれたらいいのに。
0941touka(5☆3325)垢版2018/08/21(火) 15:24:22.50
『<大作曲家> シェーンベルク』 エーベルハルト・フライターク 訳・宮川尚理 音楽之友社 253p 【B】

二十世紀を代表する作曲家シェーンベルクの生涯を、その作品を軸に書かれた本。内容も訳も明晰で読みやすく、読んでいて自然に楽しめる。シェーンベルクを知らない人が読んでも面白いんじゃないかってレベル。
グールドはシェーンベルクのことを「相手が聴衆だろうと、あたりかまわず怒りの言葉をはきちらす、旧約聖書の巨人のような人物」と形容したが、その理想を追い求めて決してぶれることのない人生は、道を照らす灯台のように感じられた。
コンサート会場で騒ぎ出すウィーンの聴衆たちの気持ちもよくわかるけども。すでに古典として評価が定まっている現在ですら、なにがなんだかよくわからない曲なのに。ただ熱意だけが一貫して感じられる。
数々のチャーミングな名言も余さずふれられているのが嬉しい。「後世の人には、いったい誰が誰の同時代人であったかがわかるだろう」(トーマス・マンに宛てた書状の中で)。
0942touka(5☆3548)垢版2018/08/23(木) 16:47:17.94
『野宿入門』 かとうちあき 草思社 223p 【E】

ちょっと野宿に興味を持ったので手に取ったのだが、導入で延々と野宿を薦め続ける。いや、野宿に興味があるから手に取ったんだけど。
高校生の頃から野宿が趣味の若い女性、というキャッチー過ぎる属性なのに、この人ならではの経験から得たものがほとんど語られていない。
最近はやりのブロガーをつれてきて本を書かせてみましたってやつだろうけど、ブログだってこんなだらだらした文章読まされたら即閉じるだろう。
素人の著者がどうこうというよりも、とにかく編集者がまったく仕事をしていないのだけは確信できる。
0943テタ(24☆6595)垢版2018/08/23(木) 19:05:53.12
『救い出される』ジェイムズ・ディッキー 新潮文庫 468p
読むのに時間がかかってしまった。【C】
0944touka(5☆3905)垢版2018/09/07(金) 21:33:15.47
『グレン・グールド、音楽、精神』 ジェフリー・ペイザント 訳・宮澤淳一 音楽之友社 357p 【B】

グールドの著作を蒐集してその音楽美学について研究した本。数あるグールド本の中でこの本だけがグールドの生前に出版されている。
生前ということは、まだ著作集など出ていないわけで、いろいろな雑誌に掲載されただけの論文や、一度放送されただけのテレビ、ラジオ番組などを個人的に集めてきたことになる。その労力だけで他のグールド本とは一線を画している。
隙あらばグールドを単なる偉大なピアノヴィルトゥオーゾに貶めようとする輩が、グールド研究者を自称する人々の中にもちらほらいる中、
巻頭言にディドロの古代の賢人の話を持ってくる著者によって、グールド研究が始まったことは喜ばしい。
0945テタ(24☆7065)垢版2018/09/10(月) 10:41:54.14
『驢馬とスープ』四方田犬彦 ポプラ社 470p
エッセイ。【C】
0946無名草子さん垢版2018/09/12(水) 19:49:07.02
今まで【A】の本てあったんですか?
0947テタ(24☆7280)垢版2018/09/17(月) 07:35:06.33
『しんせつなPython』とおやまただし とおやまつよし 秀和システム 215p
【C】
0948テタ(24☆7604)垢版2018/09/30(日) 07:44:24.61
『家族会議』横光利一 新潮文庫 324p
つまらぬ。【D】
0949touka(5☆4316)垢版2018/09/30(日) 10:02:49.74
『グールドのシェーンベルク』 グレン・グールド 編・ギレーヌ・ゲルタン 訳・鈴木圭介 筑摩書房 411p 【C】

シェーンベルク生誕百年を記念して、カナダ放送協会のためにグールドが台本を書いた全10回のラジオ番組を書き起こした本。理解ある訳者による、手の込んだ訳業が素晴らしい。
シェーンベルクについて国営放送で毎週1時間×10週とか、どうやったらこんなことが実現したのか想像もつかない狂気の沙汰である。まあ、生前からグールドはカナダの英雄だったから…。
シェーンベルクについてあまりよく知らない設定の相方と、グールドとの掛け合い、そしてシェーンベルクの音楽で構成されているのだが、相方のセリフも全部グールドが事前に書いた台本どおりなので、なんだか読んでいていたたまれない。
事前にシェーンベルクの伝記を読んでいたことが理解の助けになった。というかそれがスタートラインか。あとグールドの演奏したCDはもちろん、なるべく他の管弦楽曲などの音源も蒐集し、楽譜は無料ダウンロードで集めて適宜参照しながら読んだので時間がかかった。
0950テタ(24☆7858)垢版2018/10/06(土) 21:13:24.45
『人間は9タイプ』坪田信貴 KADOKAWA 254p
【C】
0951touka(5☆4571)垢版2018/10/07(日) 21:19:01.12
『<大作曲家> R・シュトラウス』 ヴァルター・デピッシュ 訳・村井翔 音楽之友社 255p 【C】

1864年生まれのリヒャルト・シュトラウスは、74年生のシェーンベルクより10歳年長、60年生のマーラーより4才若く、62年生のドビュッシーのほぼ同世代である。19世紀の後半分から20世紀の前半分にかけてとにかく長生きしたので、音楽史における物差しとして役に立つ。
才能あるホルン奏者の長男として生まれたシュトラウスは、ブルジョアの天才を地で行く、生まれ、才能、気力、機会、人脈、名誉、すべてに恵まれた人生を送り、いまだ演奏されることの多いオペラや交響詩を中心にした作品群を残した。
しかしあまり伝記に恵まれておらず、ドイツ最新のこの伝記も1964年に書かれたものである。そして、人生の終盤にかけて、その名声とは裏腹に、時代から取り残されていった大作曲家といった扱いである。
グールドはその晩年の作品こそ(たとえばメタモルフォーゼン)、時代を超えることによってその時代を豊かにした新の傑作群と再評価の狼煙を上げたが、それも、この伝記が書かれた後になる。グールドがそう言うのならきっとそうなのだろう。
0952テタ(24☆8079)垢版2018/10/14(日) 04:18:49.22
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人 新潮社 221p
エッセイ。【C】
0953touka(5☆4915)垢版2018/10/18(木) 13:05:07.78
『王政復古』 井上勲 中公新書 344p 【A】

『西郷どん』を途中でギブアップしたところ、知人からこの本を薦められたので読んでみた。これまで幕末に関する本を何冊か読んできたけれど(漫画も含む)、基本的なところで抜け落ちている認識がいくつもあったのに気づかされてびっくりした。
たとえば、どうして徳川斉昭と島津斉彬が仲良く(?)同じような活動をしていたのかとか。幕政は徳川家の家職が元になっていたので、政治は家老の譜代や旗本の家系に連なる者たちの役目であった。なので親藩の徳川斉昭は外様の大名と同じように蚊帳の外に置かれていた。
雄藩の藩主と公家の動向に詳しく、それぞれの出自から人格を描き出し、行動原理を説明している。光栄流にいうならこの時代唯一謀略100の岩倉具視がかっこよすぎ。それが釣瓶じゃいかんだろう。
分厚いとはいえ新書一冊なので、書かれていないことはいくつもある。長州藩のうんざりする部分とかほとんど書かれていない。しかし、これから幕末関連の本を読むときは、常にこの本を基準にして参照しながら読むことになると思う。
0954テタ(24☆8352)垢版2018/10/21(日) 19:14:02.16
『正倉院の矢』赤江瀑 文藝春秋 273p
短篇集。【C】
0955touka(5☆5182)垢版2018/10/24(水) 14:05:14.33
『ニートの歩き方』 pha 技術評論社 267p再読 【C】

ニートになってから5年目に書かれた、著者1冊目の本。会社を辞めて上京し、いくつかのシェアハウスを渡り歩いたがピンと来るものがなくて、自らギークハウスを立ち上げる。
ネットを介してゆるく繋がることで、セーフティネットにするという思想。あまり苦労話は書いていないので、一種のユートピアのように感じられるけれども、実際に住民票移して住み込んだりしたらいろいろと消耗しそう。
ネットで自分を発信し続けるというのも、自分が過去に書いた言葉との整合性を知らずのうちに取るようになって、自縄自縛に陥ってうんざりしたり、言うほど簡単でも気楽でもない。
初めて書かれたこの本はニート概論のテキストみたいになってる。そのうちどっかの私大で講師をやっていても驚かない。
0956touka(5☆5404)垢版2018/10/29(月) 12:21:17.49
『J・S・バッハ』 礒山雅 講談社現代新書 222p再読 【B】

再読。
0957touka(5☆5577)垢版2018/11/01(木) 12:27:12.37
『難聴耳鳴りめまいは「噛みグセ」を正せばよくなる』 長坂斉 青春出版社 173p 【C】

耳の付け根に少し違和感があるので手に取ってみた。
日本人は粒食文化で箸を使うので、左の奥歯に噛みグセがある(左の奥歯ばかりで噛んでいる)人が多いらしい。
左右均等、そして前歯、犬歯でもものをすりつぶすよう心がけて食べることで、耳の不調だけでなく、さまざまな疾患も改善されるとか。
セルフチェックの方法も紹介されているが、一度診察を受けてどういう状態なのかはっきりさせてみたい。けど、東京で開業している先生なのでちょっと遠いですね。
0958テタ(24☆8745)垢版2018/11/18(日) 07:45:15.93
『HHhH』ローラン・ビネ 東京創元社 393p
Himmlers Hirn hei&#223;t Heydrich ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる。【B】
0959touka(5☆5826)垢版2018/11/18(日) 11:48:11.94
『なぜ私は韓国に勝てたか』 加藤達也 産経新聞出版 249p 【C】

2014年、韓国セウォル号事故直後の朴槿恵大統領動性についてのスキャンダルを、朝鮮日報から引用したコラムを日本に配信したところ、第三者の韓国人から名誉毀損の告発を受けて、韓国から出国禁止措置にされた著者の手記。
もちろん、個々の現場レベルの事例においては、日本の組織の対応だって碌なもんではないだろうが、この本における韓国の公権力の振る舞いは、比較にならないほどの醜悪さである。
韓国がそのような人治国家であることは、世界は広いってだけでそれだけでは問題ではないが、その事実を捻じ曲げて、まっとうな法治国家であるように扱おうとする勢力が存在すると一筋縄では行かなくなる。
決して妥協せず、心にもない謝罪の言葉を発しなかったからからこそ著者は韓国に勝ったのだが、とりあえず謝罪してみては、と声をかけてくる日本人があまりにも多かったそうだ。本人たちは多分、親切のつもりなのだろう。
0960テタ(24☆8950)垢版2018/12/05(水) 21:37:38.41
『テレーズ・デスケルウ』モーリアック 講談社文芸文庫 205p
遠藤周作訳。【C】
0961テタ(24☆9205)垢版2018/12/11(火) 21:57:29.90
『恐い間取り』松原タニシ 二見書房 255p
怪談話。【D】
0962touka(5☆6357)垢版2018/12/14(金) 15:50:25.91
『日本文学全集07 枕草子 方丈記 徒然草』 口語訳・酒井順子 高橋源一郎 内田樹 編・池澤夏樹 河出書房新社 531p 【C】

枕草子と徒然草は橋本治訳で、方丈記は岩波文庫で以前読んだことがある。
月報で上野千鶴子が書いているように、橋本訳が出たあと、枕草子を重ねて訳すことにどれだけ意味があるのかと私も思っていたが、橋本訳のストリクトな訳ではなく、適宜言葉を補って読みやすくしていて、これはこれで良い訳だと思った。
それでも時代が古いぶん、方丈記や徒然草に比べてわからない部分も多いけれども。なので橋本訳に付いている清少納言本人による注釈を参考にしながら読み通した。
高橋源一郎による方丈記の訳も、こないだの宇治拾遺物語を読んだあとなので全然悪くない。ぎりぎり、訳者自身の政治的スタンスによる偏向はなされていない、と思えた。
0963テタ(24☆9437)垢版2018/12/21(金) 21:19:24.95
『蟹工船 一九二八・三・一五』小林多喜二 岩波文庫 232p
【C】
0964touka(5☆6671)垢版2018/12/22(土) 14:41:56.43
『世界の辺境とハードボイルド室町時代』 高野秀行 清水克行 集英社インターナショナル 314p 【C】

ソマリランドや東南アジアなどの滞在記を書いている高野秀行と室町時代の研究者清水克行との対談。現在の世界の辺境地帯と日本の中世にはさまざまな一致点があるのだそうだ。
和やかで話題の豊富な対談で楽しく気軽に読めるが、それぞれの著書をほとんど呼んだことがないので、あまり内容が記憶に残らなかった。挙げられている参考書籍ともども今後読んでみよう。
終盤、大学教授の清水が授業の学生アンケートについて良い悪いを語ったのは口が滑ったなあって感じ。今後は追従タイプの学生に取り巻かれそう。
タイトルと表紙絵も良かった。
0967テタ(24☆9735)垢版2019/01/03(木) 20:41:01.96
『かつて描かれたことのない境地』残雪 平凡社 298p
短篇集。【C】
0968touka(5☆6929)垢版2019/01/16(水) 11:32:33.37
『漢字百話』 白川静 中公新書 258p 【B】

甲骨文、金文から読み解いた漢字の成り立ちについて紹介する本。日本語と漢字の関係なども。昔の新書なので、それなりに専門的で用語の定義を知らないと読みこなすのは難しい。たとえば「音訓」とか。
初めて甲骨文字が発掘されたのは、なんと中華民国になってからのことで、甲骨文字から漢字の起源を探る試みは、まだ百年かそこらの学問なのだ。
唐とか宋とか明とか清の時代に書かれた由緒ある漢字の研究書は、甲骨文字を知らないままに書かれたものなので参考資料にしかなり得ないが、権威あるありがたいものだから、いまだそれを引きずっている研究者も多いらしい。
漢字の起源は、生活に根ざした便利な文字などではなく、すべて祭祀や呪術から生み出されているという著者の持論は、言われてみればそうとしか思えない説得力に満ちている。そしてなによりロマンがある。
0969テタ(25☆123)垢版2019/01/18(金) 22:04:14.68
『死のドレスを花婿に』ピエール・ルメートル 文春文庫 388p
【C】
0970touka(5☆7184)垢版2019/01/25(金) 13:04:47.31
『敗者のゲーム 原著第5版』 チャールズ・エリス 訳・鹿毛雄二 日本経済新聞出版社 255p 【C】

プロのテニスの試合ではウイニングショットで勝負が決まるが、アマチュアの試合では相手よりミスが多かった方が負ける。これを敗者のゲームと呼び、現代の株式投資は敗者のゲームであるとする。
株式投資においては必読の書とされている本のうちの一冊だが、特に新しい見地は得られなかった。すでに投資は始めているので、いまさら新たな真理なんかをみつけだしていたら、それはそれで問題なのだけれど。
10年以上寝かせておく金はすべてVTIを買え。の一行で終わってしまう内容だけど、それだと本にならないので、いろいろと、特に、市場平均に勝ち続けることはできないと言い切っているアクティブファンドの選び方とかにページを割いている。
これから投資を始める人のための本なのに、寄付や遺産相続の心構えとかも詳しく書かれていて、ちょっと気が早いんじゃないかなと思った。
0971テタ(25☆269)垢版2019/01/28(月) 22:25:56.64
『シンメトリー』H・ヴァルサー 日本評論社 146p
【D】
0972touka(5☆7392)垢版2019/01/31(木) 13:49:13.04
『おいぼれハムレット』 橋本治 河出書房新社 p208 【C】

凶行は起きぬまま月日は経ってハムレットは80歳、登場人物は全員老人。痴呆が入りかけたハムレットは、いまさらながらに原作の筋道を繰り返そうとするものの……という題材で、円朝の聞き書きのようなスタイルで書かれている。
文章で読むからまだともかく、「落語世界文学全集」なんて名打っているから、実際に落語として聞かされることをイメージしながら読むと、この取り止めのないおしゃべりを一方的に聞き続けなきゃならないってのはかなりの苦痛なのではないか。
とか思いながら読んでいたところに作者の訃報があった。平気で長生きしそうなタイプだったので、あと10年は本を書き続けてくれるとばかり思っていて作者一流の冗談のようだが、取り返しはつかない。
世界のどこかに作者は生きているということ自体が強い説得力を持つ。だから文筆家は死んでからが正念場といえる。死んだあともずっと読み続けられるかどうか。私は橋本治は最後の文豪だと思っているけれど、それもまだ生きていたときのイメージなので。
0973テタ(25☆527)垢版2019/02/03(日) 19:41:45.15
『エクスタシー』村上龍 集英社 258p
くだらない話。【D】
0974touka(5☆7573)垢版2019/02/05(火) 08:57:57.93
『「朝30秒の正座」で腰痛が治る』 金聖一 ダイヤモンド社 181p 【B】

今のところ腰痛は患っていないが、以前腰を痛めたこともあったし、背骨のゆがみなどもあって気になっていたので読んでみた。
著者は柔道整復師、東京で整骨院を経営。著者自身、事故の後遺症からくる腰痛に悩まされていて、さまざまな治療法を試していたという。
正座はひざや足に悪いと言われてきたがそれは間違いで、朝30秒の正座で背骨のゆがみが改善され、足の使い方が均等になり、全身の血流がよくなることによって腰痛が改善する。
畳かフローリングなら毛布などを敷いた上で、かかとをつけて指先は少し離した状態で正座を30秒行う。ふくらはぎを圧迫することで血液の循環を高めるらしい。
0975touka(5☆7777)垢版2019/02/08(金) 11:03:25.73
『米韓同盟消滅』 鈴置高史 新潮新書 204p 【B】

そろそろ始まりそうな世紀の歴史ショーを特等席から観覧するにあたって、よりいっそう楽しむための予習復習として本書を購入。刊行は2018年10月。
世界四大革命のひとつであるろうそく革命によって生まれた文在寅政権によって、米韓の関係は過去にないほど危うくなったが、米韓同盟の根腐れは実は20世紀末から始まっていた。
当時は誰も韓国のことに興味がなかったので気づかなかったけれど、その頃から現れていた兆候がわかりやすくまとめられている。
そうはいってもアメリカにも面子やしがらみもあるので、なかなか漫画や映画のようにハイさよならとはならないが、そこは我等が文先生の素敵なスタンドプレーに期待したい。
0976テタ(25☆834)垢版2019/02/11(月) 09:54:41.69
『その問題、数理モデルが解決します』浜田宏 ベレ出版 307p
【C】
0977touka(5☆8070)垢版2019/02/11(月) 22:08:20.69
『呪の思想』 白川静 梅原猛 平凡社 293p 【C】

白川静91歳、梅原猛76歳時の対談。最初は『漢字百話』で読んだような話や、大学紛争の思い出の話でそれほど面白くなかったけれど、孔子や詩経、万葉集に関する話は初めてだったので面白く読めた。
特に孔子については、その生涯をひとつのストーリー、物語として捉えていることに興味を持ったので、そのうち『孔子伝』を読んでみようと思う。
中国史を研究するときに気をつけなければならないことは、中国共産党との距離の取り方なのだが、中国のどこそこの遺跡に行きましたよと嬉々として報告する梅原先生は、ちょっとばかし脇が甘かったんじゃないかなぁ。
やはり白川先生には、岡田英弘、それから貝塚茂樹のふたりとの対談をしてほしかった。
0978テタ(25☆1030)垢版2019/02/20(水) 22:02:22.87
『低開発の記憶』エドムンド・デスノエス 白水社 196p
キューバの作家。【C】
0979touka(5☆8595)垢版2019/02/23(土) 15:12:50.55
『逆説の日本史22 明治維新編』 井沢元彦 小学館 525p 【C】

廃藩置県、岩倉使節団から西南戦争にかけて。いつのまにか大久保が、首都は東京にすると独断で決められるくらいの権力を握ってしまっている。廃藩置県もたいした抵抗もなくスムーズに行われているし。
公金と自分の金との区別がつけられない長州人(木戸を除く)による汚職が頻発するが、改革を断行する大久保は意に介さない。彼らは彼らなりに有能な人材なのだ。
逆に司法卿として長州人の汚職を追求する江藤新平を、西郷の征韓論に関する謀略で下野させ、自滅させてしまう。
木戸、西郷、大久保の維新三英傑は、三者三様の個性を発揮するようにして相次いで斃れる。大久保の計画よりも10年前倒しで次世代へバトンが渡されることになってしまったところで、日本は近代を終える。
0980テタ(25☆1320)垢版2019/02/27(水) 21:18:44.43
『人生を歩け!』町田康 いしいしんじ 角川文庫 290p
対談。【C】
0981テタ(25☆1444)垢版2019/03/05(火) 21:57:05.77
『子供時代』リュドミラ・ウリツカヤ 新潮クレスト・ブックス 124p
連作短篇集。【C】
0982地上派(6740)垢版2019/03/10(日) 14:45:54.59
『多動力』堀江貴文 幻冬舎 226p 【C】
ホリエモンの行動原理が書かれていた。楽しいからやる。ワクワクするからやる。目的などない(必要ない)。
面倒くさがらず、新しいことをやってみないと老いる。仕事が進むのは、リズムよくやれているとき。は共感できた。

『ニムロッド』上田岳弘 講談社 136p 【C】
SF小説かと思って手に取ったが違ってた。非日常感がもう少しあると良かった。

『悪玉コレステロールを下げて善玉コレステロールを上げる本』石川俊次 主婦の友社 159p 【C】
体内組織の話は専門外なので難しかった。食物ごとの特徴は参考になった。
0983テタ(25☆1651)垢版2019/03/12(火) 07:26:42.46
『低次元の幾何からポアンカレ予想へ』市原一裕 技術評論社 207p
よくまとめられているけれど、やっぱり分からない。【C】
0984テタ(25☆1967)垢版2019/03/21(木) 06:40:28.24
『メモリー・ウォール』アンソニー・ドーア 新潮クレスト・ブックス 316p
短篇集。【C】
0985touka(5☆8843)垢版2019/03/22(金) 12:57:43.59
『二つの祖国をもつ私』 西条正 中公新書 248p 【B】

(承前)1964年、文化大革命直前に日本へ帰国した著者は、初めて踏む祖国の地で少しずつ日本人の振舞いを身に付けてゆく。
シベリア抑留から生還した父が東京近辺に住んでいたこと、初めての中国からの「日本人青年」の帰国だったことなどの要因もあり、有志の政治家や関係者の援助を受けながら大学に入学し、NHKで中国語関連のアルバイトなどもしながら10年ほど過ぎる。
日中国交正常化を受けてもうひとつの祖国である中国に里帰りできるようになり、1979年、15年ぶりに帰ってきたハルビンで再会した中国人の養父と同級生たちの15年間について話を聞く。
文化大革命で養父は、右派分子として刑務所に収監されて、生死の境をさまよい、同級生は、ある者は下放で農村へ送り出され、またある者は紅衛兵となって活動した。
0986テタ(25☆2103)垢版2019/03/26(火) 20:41:27.64
『べつの言葉で』ジュンパ・ラヒリ 新潮クレスト・ブックス 136p
エッセイ。【C】
0987touka(5☆9288)垢版2019/03/29(金) 14:14:58.78
『世界文学を読みほどく』 池澤夏樹 新潮選書 445p 【C】

京都大学の夏休みの集中講義の内容をまとめたもの。
スタンダール『パルムの僧院』からピンチョン『競売ナンバー49の叫び』までの10作を取り上げ、読んでみたくなるような紹介をしている。また、かなりの長編が含まれているので、読んでいる最中に遭難してしまわないようにそれぞれの作品の見取り図を示している。
10作のうち読んだことのある作品は『カラマーゾフの兄弟』『魔の山』『白鯨』だった。取り上げられているほかの作品も読んでみたくなるような内容だったと思う。
しかし、日本と朝鮮・韓国が第二次世界大戦で戦っただとか、そ知らぬ顔をして紛れ込ませているのはいただけない。せっかく万巻の書を積み上げても、肝心の土台が歪んでいては砂上の楼閣にしかならないだろう。
0988地上派(6967)垢版2019/03/30(土) 14:38:12.91
『ロジカル・シンキング : 論理的な思考と構成のスキル』 照屋華子 岡田恵子 東洋経済新報社 227p 【C】
論理的な説明をするための基本的な手法を解説。ビジネスパーソンにとっては知っておかなければならない内容だと思った。なぜか問題の解答がないのが残念。
0989テタ(25☆2298)垢版2019/04/12(金) 21:24:48.62
『草迷宮』泉鏡花 岩波文庫 195p
【C】
0990テタ(25☆2521)垢版2019/04/17(水) 20:29:46.72
『大阪今昔散歩』原島広至 中経の文庫 223p
【C】
0991テタ(25☆2704)垢版2019/04/24(水) 20:47:43.49
『1973年のピンボール』村上春樹 講談社文庫 183p
【C】
0992テタ(25☆2849)垢版2019/05/04(土) 22:05:33.59
『ゲームで大学数学入門』安田健彦 共立出版 145p
【B】
0993テタ(25☆3199)垢版2019/05/13(月) 21:30:17.95
『私の愛した小説』遠藤周作 新潮文庫 350p
「テレーズ・デスケルー」論。【C】
0994テタ(25☆3641)垢版2019/06/01(土) 20:15:39.17
『オクトーバー』チャイナ・ミエヴィル 筑摩書房 442p
物語ロシア革命。【B】
0995テタ(25☆3830)垢版2019/06/07(金) 15:58:55.84
『運命を変えた大数学者のドアノック』加藤五郎 岩波書店 189p
エッセイ。【C】
0996テタ(25☆4201)垢版2019/06/19(水) 21:43:14.87
『[新編]不穏の書、断章』フェルナンド・ペソア 平凡社ライブラリー 371p
【C】
0997テタ(25☆4507)垢版2019/06/29(土) 20:41:47.11
『鉄塔 武蔵野線』銀林みのる 新潮文庫 306p
ファンタジー・ノベル。【C】
0998テタ(25☆5071)垢版2019/07/12(金) 20:36:22.72
『一夢庵風流記』隆慶一郎 新潮文庫 564p
戯画的。【C】
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。

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