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気付けば持ってる文庫は新潮文庫ばかり 2冊目
0224無名草子さん垢版2018/04/07(土) 01:56:09.36
表紙のブドウには葉っぱがなく、
本扉のブドウには葉っぱがあるのです。
「何でそんなことを‥‥」
と思われるでしょうが、
もちろんこれには理由があります。

表紙にある方が正式なシンボルマークなのですが、
このブドウの蔓、
何かの文字に見えませんか?

これは、ローマ字の「S」と「L」を
かたどっているのです。
「Shincho Library」、
つまり新潮文庫の頭文字ですね。
このマークを新潮社内では、
「SLマーク」(エスエルマーク)
と呼んでいます。

では、本扉の方のブドウはと言うと、
SLマークが、
ブドウとしては葉のない不完全な形なので、
葉っぱのある普通のブドウを
一緒にセットでデザインしたものなのです。
光と影、表と裏、
そんな関係です。
0225無名草子さん垢版2018/04/07(土) 01:57:09.72
この二つのマークが登場したのは、
戦後まもない1950年でした。
戦前から資生堂などの
広告制作で活躍していた
当時の商業美術界の第一人者、
山名文夫さん(やまな・あやお1897〜1980)が
デザインしたものです。
さすがに遊び心がたっぷりですね。

さて、このブドウのマークですが、
じつは、さらに、
もう一つのバリエーションがあります!
そして、
このマークがついた文庫本は
ごく限られているのです。

もしも本屋さんでヒマを潰すような機会があれば、
カバー全体がクリーム色の文庫を探してみて下さい。
(『魔の山』『武者小路実篤詩集』『ナナ』『海潮音』など)
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