千田:じゃあ、昔ながらの平凡な母親が喜びそうなコースを歩む場合を想定しようか。Fラン軍団でも理解できるように、可能な限りわかりやすく、具体例を挙げながら丁寧に説明するよ。

サラリーマンや公務員といった無難な既成のエリートコースを歩む場合はまず受験は大学の選び方を間違えるべきではないね。商売上の理由で予備校がでっち上げた私立文系の偏差値操作も洞察できないといけない。でっち上げすぎて経営を逼迫させた元大手予備校もあるし(笑)三流雑誌や三流予備校で東大と早慶が同じくらいの偏差値で並んでいたら、私立文系はすべて−10、私立理系は−5してやるとちょうどいい塩梅。SFCみたいな英語1科目入試組は−20くらい(笑)まあそんな真実を公開した雑誌を作ってもB層が怒っちゃうから売れないけど。

偏差値や難易度表は必ず、「1次試験(センター試験)の有無」「2次記述試験の入試科目数」「文系なら数学必須か選択か、あるいは“なし”か」「理系なら理科何科目必須か、2次記述試験の国語の有無」「合格者数に対する実際の入学者数の比率」は見ないと、そもそも同じ土俵で比較対象にすらならない。
もちろん東大に入れればそれに越したことはないけれど、現実にはそれは難しい上にコスパが悪い。

中卒や高卒やFラン卒の芸能人が「東大以外はみんな一緒だ」とか恥ずかしげもなく口にしたり、本に書いちゃったりするのが昔流行ったけど、いかにも芸がないというか品もなくて無知蒙昧でこっちが恥ずかしくなっちゃう。先祖代々、真正のバカだなと。無い知恵を絞って京都大学と自分を同列に並べようとして心臓の鼓動を整えているんだね。

そこで現実的にビシッと白黒つけると、日本人としての分水嶺は【北海道大学・経済学部】にあることがわかる。何の解説もなく一瞬でこれが目利きできるのが才能。念を押しておくけど、お笑い芸人やスポーツ選手で大成するコースではなく、あくまでも無難で退屈な既成のエリートコースを歩みたければの話、ね。

そろそろ心臓の鼓動が高ぶってきた人も登場しそうだけど、そこを忘れないでもらいたい(笑)
これまで語られることのなかったこの世のタブーを、今から因数分解しながら解きほぐしていくとしよう。

「真夜中の雑談」第16回 そもそも才能って何ですか?