元来、「得る」には可能や成功の意味があり、「的」も要点や核心を意味する比喩として普通に使われていた為、
「的を得る」という言葉を「射撃に用いる標的の所有権を手にする」といった意味にしか解釈できないとする見解は一般的ではない
(語用論を専門とする大学教授にもこの様な低レベルの意見が見られるのは問題である)。

文化庁の調査でも、40年近くに渡って「的を得る誤用説」が流布したあとの2012年ですら四割以上の人が「的を得る」を用いるとしていたが、 この原因も
「そもそも一般的な語彙と文法の範囲で意味が通っており、由来が何処にあろうとも誤った表現だと考える根拠がない」
点が非常に大きいと思われる。