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【まったりと「奇面組」創作小説を創ろう・3組】
0001名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2010/10/04(月) 22:29:53
前スレDAT落ちしましたが、進行中の作品もあることですし立てました。

某板の企画によって誕生しました。
基本ルールは次の通り:

1.ジャンルはギャグ、シリアス、恋愛物など
2.恋愛物は原則的に男x女で
3.エロは禁止、別スレへ

前々スレ【まったりと「奇面組」創作小説を創ろう】
http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/977199357/
前スレ【まったりと「奇面組」創作小説を創ろう・2組】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1031276238/
0080翔→唯
垢版 |
2012/10/30(火) 21:13:33.96
保守ついでに、切出翔くんと唯ちゃんの絡みが当時かなり好きだったので投下。
つたないですが・・・。



気の強い子だね、河川唯ちゃん。
色男組の切出翔っていったら、女の子で僕の誘いを断るコなんていないはず、・・・という僕の固定観念をあっさりうち破った。

僕のプライドはひんまげられた訳だけど、これで諦める僕じゃあないさ。
と、さらっと髪をなびかせながら歩き、すれ違う女の子達の高い声をBGMに、知人のツテで入手した彼女の写真をチラリと制服ポケットから取り出して眺めてみる。
あー、ほらやっぱりすっごく可愛い!そして、僕ら色男組には必須アイテムの手鏡を取り出して自分の顔を眺めてみる。
あー!もうやっぱりすっごく整った顔!・・・このパーフェクト・フェイスの何が気にらないって言うんだっっ!!1回くらい遊んでくれてもいいじゃないかっ?!
僕だったら僕に誘われたら絶対ついていくねっ!キャー♪とかいいながらついていくね!!・・・
・・・ハァ・・・。・・・どこかむなしいのは何故だろうか・・・。

・・・いっくら誘っても彼女の首が縦に動くことはない。なんでそうまでして僕を嫌うんだろう?

帰りのHRも終了し、珍しく1人で帰るらしい彼女の姿を校舎前で見かけた。
ラッキー!チャンスとうらいっ!
僕は早足で駆け込み彼女の前に回りこむ。
「やっほー唯ちゃん!今帰り?」
「あ、切出さん」
「今日暇?」
と、ウインクしつつ話しかけると、あからさまに嫌な顔をする彼女。正直だよねキミ!
「暇じゃありません」
ずびし!と言い切り、彼女はすたすた帰りの路を歩き出す。急いで追いかけて、隣を歩く。
「じゃ、じゃ、送ってってあげちゃう!ボク!」
「まにあってます!」
またもずびし!と言い放つ彼女。
0081翔→唯
垢版 |
2012/10/30(火) 21:14:21.60
「・・・・・・なんでそうまでして僕を嫌うかなー?」
割とショックだったのがカオに出てたのかもしれない。彼女は悪いことしちゃったかな、みたいな顔して立ち止まり、学校を取り囲む塀に腕をついてちょっと俯いている僕を横から覗き込むように屈んだ。
「あ、あの、ちょっと・・・そんな落ちこまなくっても・・・べつに嫌いってわけじゃないですよ、ねっ!うんうん!」
後半は変な調子で僕を慰めにかかる彼女。これはチャンス!ここは同情で釣ってやれ!
「え?」
と、今度は自ら、雨の中捨て去られる子犬――のような顔をつくって、彼女と視線を合わせる。これたいてい効くんだよねっ!どの女の子にも!(まあ唯ちゃんに効くかはわかんないけどね)
・・・で、どんなおカタい女もつんけんした美人も落とすこの表情が効いたのか定かではないが、彼女はひとつ頷き、真面目な顔で、
「ただ苦手なだけです」
――ぐわっしゃん。
思わず塀につっこむ僕。き、効いてなかった。というか!
――『苦手』も『嫌い』も、僕にとっては同義だあっ!!
心への甚大なショックと身体へのダメージで手足が震える。
「あのう・・・、じゃあわたし、帰りますね」
「なにっ!?」
し、しまった!ぴくぴくしてる場合じゃない!がばっと瓦礫を撒き散らしながら顔を上げる!
「ちょーーーっと待ったあ!」
がっしり!と去ろうとする彼女の手首を掴む僕!
(やはは〜!か〜わいい手!)
ああ・・・このシチュエーション、まるでドラマのようだ。放課後学園青春ドラマだねっ!トレンディ!
『女の子』ってカンジの、細い彼女の腕の感触を手のひらで感じつつ、ちょっとばかし、じーんと悦に浸っていると、
「や!」
と、彼女の高い声!

はっ!!しまった・・・!
一瞬で我に帰る僕。
0082翔→唯
垢版 |
2012/10/30(火) 21:15:02.54
「はなしてっ!はなしてっ!はなしてー!」
「んきゃん!きゃん!!きゃーーん!!!」
き、き、きたーーー!これだよ!彼女の超・高速手回し!ぶんぶん!ぶんぶん!と彼女が腕を振るたび、身体ごともってかれた僕は、彼女の動きと一緒に宙に浮く。どーいう原理なんだ!?とは詳しく問い詰めないよーに!
「わーーー!わ、わかったわかった!わるかったよーー!」
たまりかねてこちらから手を離せば、彼女はぴたりと動きを止める。
そのままぶっ飛ばされて地面に伏す僕の安否を気にするまでもなく、にっこり笑顔で彼女はこういった。
「それじゃあまた」
ざ、ざんこく!
「ゆ、唯ちゃん!前々から思ってたけど、キミは差別しすぎる!僕にも優しくしてくれっ!」
「ええ!?差別なんてそんな」
「あからさま過ぎるよ!そう、奇面組と僕への態度の違いはねっ!」
「そうかなあ〜」
「そうだよ!大体、僕が奇面組のどこが劣ってるっていうんだ!?」
「そーいうところです!
・・・零さんたちは、そうやってどっちが上とかどっちが下とかって、見下さないもん」
しーん。
何も言い返せない僕。
彼女はぱっと瞳を輝かせて、こう言った。
「あの人たちの、何者にもかえられない個性にひかれるんです、わたし」
・・・。
「・・・変態か、キミは?」
「ちがいますっ!」
「まあそれはいいとして、どうしたら僕と遊んでくれるのさ?」
奇面組となら遊ぶんだろ?と僕が問うと、うーん、と上目で空を見て考える彼女。
「別にただ遊ぶんなら構わないけど・・・」
「ほ、ほんとっ!?」
「うん。みんなで」
0083翔→唯
垢版 |
2012/10/30(火) 21:15:33.30
どてーーん!ずっこける僕。
「み、み、みんなでってあの奇面組らとかっ!?」
「そうですよ?」
「いやそーじゃなくってさあ、ホラ分かるでしょ?ふ――「イヤ!」
僕の言葉を遮るだけでなく、首を横に振るアクションもつけながらキッパリ断る彼女。あ、あ、あのね〜!
「・・・・・だって切出さん、下心が丸見えなんだもん」
「しっ、下心お!?失礼な!僕はただキミと遊んで恋人のよーに仲良くなれればなーと」
「そーいうのを下心っていうんですっ!」
ずびし!!
「大体、女の子と遊びたいなら、私じゃなくって他の子でもいいじゃないですか?」
「キミじゃなきゃ嫌なのさ」
キラリ!歯を光らせる僕。
決まった!
「・・・そーいうところがなあ」

・・・キミの、いくら僕がカッコつけても困ったような顔するところもなあ。信じられないよ、全く。
ああ、どうやって彼女を引きとめよう?と話題探しをしているとき、・・・げっ、・・・嘘だろ?後方から聞こえた色んな意味で反則な男の声。

「おーい唯ちゃーーん!」
0084翔→唯
垢版 |
2012/10/30(火) 21:20:00.92
「あっ!零さん!」
「どうしたのだ?」
最悪のタイミングだよ、おい・・・。彼女は僕の横を通り過ぎ、反則な男――一堂零の傍に駆け寄った。
「あっ!切出くんじゃないか?!何をしてたんだ、一体?」
「んーん、何でもないのよ」
――な、何でもない、だって。
ズガーーン、と1トンくらいの石が僕の頭に落下してきた。
「・・・はー・・・。もー疲れちゃった。また誘うからね、唯ちゃん」
はあ、と肩を落とし、手だけヒラヒラさせて、彼女達とは正反対の道を進む。
「あ、さよならー」
「何?何?どこかいくのか?私もつれてってー!!」
「はいはい零さん、いい子だから帰ろうねー」
きゃいきゃいはしゃぐ二頭身の一堂を撫でる彼女。
ねえねえ、ところで他の4人は?――
今までかくれんぼをしていたのだ!でもいつまでたっても鬼が来なくてだな――
うんうん――
そうしたら、私が鬼だったことに気付いたよ!ハッハッハ!――
な、何をしてるんですかっ!?!帰ってる場合じゃないですよ!早く探しにいかなきゃ!――
いや、その必要はない!――
え?――
みんな呆れて帰っちゃったのだ――
どってーん!という音が聞こえる。
0085翔→唯
垢版 |
2012/10/31(水) 16:29:56.53
ど、どうしたのだ?――
誰のせいですかっ!――
呆れるね、何が楽しいのさ、あの男の。
(あーあ、誰かカワイイ子いないかな)
ちらりと振り返ると、困ったように笑いながらも嬉しそうに、一堂の隣にいる、唯ちゃん。
(やっぱ唯ちゃんカワイイなー)
ちぇっ。でもやっぱあからさますぎるよ、キミ。

end

ちょっと唯ちゃんの性格が悪かったような、翔くんがちょっと違うなとか、ギャグシーン難しいなとか
改善点が色々ありますがお目流し失礼いたしました。end

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