やっと、その時自分は、飛行機に乗っていると気がつき、
暫く空の旅を楽しんでいたら、段々と体に重みが戻り、
重力の重みも何時もの慣れたものに戻り、暫くして、
またある建物の中に入り、暫く移動したと思えば、外に出て、
聞きなれない言葉が飛び交う中、またタクシーに乗り、長い間移動し、
タクシーが止まり、外に出て、また大きな建物の中に入り、
様々な人と挨拶を交わしながら、幾つもの扉を開き、
奥へ奥へと進んだと思ったら、モニターやスイッチなどが沢山有り、
様々な肌の色をした人々が居て、薄暗い部屋に付き、
そこで男性は緊張した様子で、
その、様々な肌に色をした人々と会話しながら、モニターを見ていて、
そのモニターには、広大な平地が写っており、
その中央に鉛筆の様な形をした、ロケットが写っていて、
今すぐにでも発射しそうな雰囲気で佇んでいて、
そんなロケットが映る映像を、男性のポケットから見ていた僕は、
つい、ぼうっとしていて、男性のポケットからバランスを崩し、
落ちてしまい、そのまま、床に落ちたと思ったら、
何かのスイッチを押したようで、ぐぐもった男性のアナウンスが聞こえ、
その一拍後、様々な人の焦った様な声で部屋が五月蝿くなったと思いきや、
一人の男性の声で静まり返り、
皆、今度は先程のとは別のモニターを緊張した面持ちで、
息を飲んで見守って居て、暫くしてから、
また、部屋は様々な人の声で五月蝿くなったが、その五月蝿さは、
先ほどの焦ったような声は無く、どちらかといえば、喜びに満ちた声で、
聴いてる此方も嬉しくなったので、喜びの原因であろう、先程、
息を飲んで人々が見守ったモニターを見てみると、そこには、
真っ暗な背景に、先程より、随分小さくなった鉛筆の形をしたロケットが、
ふよふよと浮かんでおり、それを見たときに、何故か分からないが、
僕は、
偉業を成し遂げたのだな、と思った。