概ね同意。
『空色勾玉』に関していえば、特徴のない主人公が王子さまに見初められて宮入りして……というのは、
単純に女の子が大好きなシンデレラストーリーなんだよね。王道。
で、性格描写とかが足りてないのは女のわたしも感じるので、これはただ単に荻原さんのスタイルというか、ただの下手くそです。
あともうひとつ原因があって、それはこの話が日本神話を下敷きにしてるってことなんだよね。
そもそも神話って心理描写なんかあまりないし、紋切り型の人物ばかり出てくるし、神だから人格成長したりもしないわけです。
ただそれは神話だから成立するんであって、小説でなんでそれをやるかなという気がするんだが、
ともあれ神話のその雰囲気を踏襲した&少女趣味が組み合わさって、ああいう淡白極まりないマンネリファンタジーが出来たわけです。
だから正直男が読む必要はないと思う。完全に少女漫画の流儀で書いてるので、男だったら読むに耐えないだろうってのは理解できる。
ただ日本神話ベースのハイファンタジーを初めてきちんと形にした作品って意味では価値があると思うわけだ。

荻原スレになりかけてるんでもう辞めるわ。そういやクソ小説の話だったな。

田口ランディ『コンセント』
終盤いきなりオカルト話に突っ込んで呆然。夢オチくらいイラっとした。
森絵都『空に舞い上がるビニールシート』
森絵都好きだがこれは許せん。クソつまらん。児童文学一本でやって欲しい。書けないならセックス描写なんかするな。
道尾秀介『ラットマン』
文章下手。登場人物の性格書き分けられてない。イラストのラットがラットにしか見えなかった。作者の服のセンスがダサい。

異論は認める。