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勝手に作ったタイトルから物語を作るスレ
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0001名無し物書き@推敲中?
2012/05/09(水) 12:31:02.95
勝手にタイトル作るから、1〜2レスで物語を作ってください。
感想を書きます。

最初は「商店街」
0003名無し物書き@推敲中?
2012/05/09(水) 13:00:36.28
>>1 >>2
どっちがタイトルかわからん
0004名無し物書き@推敲中?
2012/05/09(水) 13:17:18.56
どっちでもいいでしょ
俺も追加で「雨雲の向こうに」って話を読んでみたい
0005名無し物書き@推敲中?
2012/05/09(水) 14:09:19.47
じゃおれも
「すげえ良い子なんだけど、学校一のブスが明日お前に告白するらしいぜ」
を読みたい
0007名無し物書き@推敲中?
2012/05/10(木) 07:04:17.18
じゃ「このクッキーを食べたなら」が読みたい
0008名無し物書き@推敲中?
2012/05/10(木) 18:32:42.79
>>4
誰か書けよ・・jk
0009名無し物書き@推敲中?
2012/05/12(土) 23:56:17.27
お前ら、どんどんタイトル書いてけよ

「フリーズ・タイム 〜運命の一日〜」
0010名無し物書き@推敲中?
2012/05/12(土) 23:57:58.26
じゃあ
「部屋とワイシャツと私と酒と泪と男と女と俺とお前と大五郎」
0011名無し物書き@推敲中?
2012/05/13(日) 20:41:21.08
タイトルだけ言うスレ
「闇にまぎれて」
0012>>1 商店街
2012/05/14(月) 20:57:40.10
平和な商店街を狂気が駆け抜けた。
狂気の正体は闘牛であった。
闘牛は狂ったように商店街を暴走し、行く先々で通行人を角で突き殺した。
商店街はたちどころに、人肉のパーツの即売会場と化した。
「だれかあの暴れ牛をとめてくれえ!」
町内会長の悲痛な叫びは誰に届いたというのか。
届いた。
闘牛の突っ走る正面を遮るかのように1台のトヨタ車が立ち塞がった。
カローラ・アクシオ。牙状のフロントグリルからラグゼール・クラスであると思われた。
レッドマイカのボディは闘牛を興奮させるのには十分すぎる。
(行くぜ)搭乗者の呟きを聞く者は、アクシオのみ。
孤独な野獣を狩る者は、やはり孤独な野獣でしかない。
アクシオのディスチャージヘッドランプがハイビームとなり、闘牛を威嚇した。
日常ではありえないロケットスタートが、まだ溝の深いアクシオのタイヤを嘶かせた。
二者が激突するのに三秒を要しなかった。
アクシオのフロントがぐしゃぐしゃになり、そこに乗り上げた闘牛がまだ死なずに牙を剥いたとき、搭乗者は誤算を悟った。
トヨタ車にはGOAが備わっている。すなわち衝突安全ボディーなのだ。
レッドマイカのボディが生き血を吸い、より禍々しい色彩を放っていた。
0013>>2 稲次将人の生涯
2012/05/14(月) 21:15:46.29
稲次将人には秘密があった。
彼の首は十メートルほどの伸縮が可能なのだ。
いわば男のろくろ首。
稲次将人はこの特異体質を利用して様々な悪行を重ねていた。
その一つが覗きである。
その日も彼は、伸縮自在の首を利用して、銭湯の煙突から女湯への侵入を試みていた。
「きゃあ!」
女湯への侵入は簡単だったが、すぐにばれて女達の悲鳴に囲われてしまった。
「むむう、もっとゆっくり視姦していたかったが、こう、うるさくてはかなわん。ひとまず退散しよう」
稲次将人は首を縮めて脱出しようとした。
と、その時である。
「待ちな! ただで女の肌を覗くとは言語道断。とっとと見物料を払ってもらおうかい」
湯船から全裸の美女が飛び上がると、稲次将人に向かって十字型の小道具を投げた。
なんと手裏剣であった。
「ぐぇぇぇっ!」
手裏剣には猛毒が塗ってあった。女体の見物料は稲次将人自身の生命であった。
こうして稲次将人は、偶然に昭和の銭湯にタイムスリップしていた女忍者のサユリによって、その数奇な生涯を閉じられたのである。
0014>>4 雨雲の向こうに
2012/05/14(月) 21:33:38.12
「おい空を見ろ」
「鳥だ」
「飛行機だ」
「違う。よく見ろよ。あれは」
折しも空模様は、大自然の我慢汁がポタポタと滴りだしている。
いつになく大きな雨雲が空を覆っていた。
その鈍鬱な雲に揉まれるようにして、空を儚げに飛んでいるもの。
それは。
背中に小さな羽の生えた少女であった。
「信じられん。UFOならまだしも、羽の生えた女の子、だと?」
「精巧な飛行ロボットじゃないのか」
「いや、あの羽の大きさだと女の子は飛ぶことができないよ。あの子は科学的にはありえない」
「じゃあなんだって言うんだ」
「天使だよ」
「馬鹿言え。天使なら頭に輪っかがあるはずだ。あの女の子にはないぜ」
「輪っかならここに落ちてるよ」男は地面に落ちていた光のリングを拾った。
「そ、そんな馬鹿な!」一同は再び雨雲の彼方を見上げた。
「とりあえず写真でも撮っておこう」
「そ、そうだな。それがいい」
こうして秋葉原から雨雲の奇跡を見上げていた人々は、背中に羽の生えた、全裸の少女をパチパチと写しまくっていた。
0015>>5 すげえ良い子なんだけど、学校一のブスが明日お前に告白
2012/05/15(火) 19:02:53.99
「すげえ良い子なんだけど、学校一のブスが明日お前に告白するらしいぜ」そう言ったのは蘭堂九郎。校内一のイケメンである。
「学校一というのが気に入った。面白い。会ってみようではないか」蘭堂の友人の東雲庵馬は退屈しのぎにその女に会ってみようと思った。東雲も蘭堂に負けず劣らずの美形男だ。
「東雲、お前も変わった奴だな。いやがるかと思ったのに」蘭堂九郎は、東雲の予想外の返答に少々困惑しているふうであった。
翌日、学校一のブスと噂される少女が、東雲庵馬の前に立ちはだかった。
「あなたは東雲庵馬さまですね。なんと凜々しいお姿でありましょうか」
「君は? あまり見慣れない顔だな。というより人間には見えない」
「これでもギリギリ人間です。ちゃんDNA鑑定しましたから」
「遺伝子の配列が同じだからといって人間だとは限らないでしょう。まず見た目ですよ」東雲の言葉は冷たく相手に突き刺さる。
「私のあなたへの思いは、やはり視覚的な障害が邪魔をするわけですね」
「そうは言ってない。実は僕はもう美人には興味がなくてね。もっと脳を震撼させる存在、君のような化け物を受け入れたいと思っている」
「その言葉は、私を側に置いて下さるという意味ですか」少女は、日野日出志の漫画のような眼球をさらに飛び出しそうにしながら次の言葉を待った。
「僕と付き合うのは大変ですよ。僕はサディストです。君のような醜い人間を見ると、切り刻んでボコボコにしたくなる」
「まあ、それがあなたの愛情表現なら喜んで受け入れます」醜い少女は、目を潤ませて東雲に近づく。
その瞬間、東雲の目がナイフのように光った。次の瞬間、学校一のブス少女は、続けざまに暴力の禊ぎを受けた。
「う……うれしい。東雲さま。もっと私を打って! ズタズタにしてください。ああ、うれしい。気持ちいい」少女は血だるまになっても、彼の名前を叫び続けた。
翌日、東雲の前に学校一のブスが、包帯だらけになって現れた。
蘭堂はあきれた。
「東雲、どうすんだよ。彼女本気だぜ」
「そんなことは見ればわかるさ。実は僕も本気なんだよ。こんな子は始めてだ。俺をその気にさせた世界でただ一人の女……」
東雲のポケットには、自衛隊幹部の兄からすくねた手榴弾が入っている。これを彼女にいつプレゼントするか。
考えるだけで東雲の先は、濡れた。
0016>>6 ちんげちんげおまんげ
2012/05/17(木) 05:23:56.09
DVDを再生すると、画面には、学生服をきた少女のバストショットが映った。
場所は判らないが室内だ。窓や家具は見当たらず、少女の背後は白い壁だった。
映像は、ビデオテープ時代のものなのか画面は粗く、時折バーノイズが横切った。
この少女は一体何をするかと思いきや、やがてぼそぼそとこう呟くのだった。
「ちんげちんげおまんげ……」
それだけ呟くと映像は唐突に砂嵐に切り替わって終了した。
この映像を鑑賞していた男、貞吉は首を傾げて、DVDをもう一度再生してみた。
しかし何度見ても同じである。少女が出てきて不可解な言葉を呟き、映像は途切れた。
翌日、問題のDVDを持っている仲の良い男連中が、ノートパソコンを持ち寄って終結した。
「みんな同じ映像なのかな。同時に再生してみようぜ」と貞吉が提案した。
十台のパソコンで同時再生が始まった。
「ちんげちんげおまんげ……」「ちんげちんげおまんげ……」「ちんげちんげおまんげ……」
それぞれの画面で同じ少女が同じ呪文を呟く。
すると――
男達は全員、発狂した。
「この子は俺のものだ」
「違う! 俺の嫁だ」
「誰にも渡さねえぞ!」
仲の良かった男達は、突如、取っ組み合い、挙げ句の果てには殺し合いをはじめるのだった。
ある者は首を絞められ、ある者は眼球を潰され、またある者は全身骨折、内臓破裂……。その室内は修羅と化した。
息をする者が誰もいなくなったころ、ガチャリとドアが開いた。
あの少女が入ってきた。
「ちんげちんげおまんげ……」
少女は例の言葉を残すと、静かに部屋を出ていった。
0017名無し物書き@推敲中?
2012/05/17(木) 21:36:01.75
「人の万年筆を笑うな」
0018>>7 このクッキーを食べたなら
2012/05/18(金) 00:49:31.07
榎は2ちゃんねるの創作文芸を見ていた。
「このクッキーを食べたなら、だと。一体どうなるんだよ」
それは小説のタイトルらしかったが、タイトルだけが書かれていて内容はない。
榎はちょうど夜食を食べようとする手前だった。小皿に盛られた食べ物は偶然にもクッキーであった。
そのクッキーは、新装開店した駄菓子屋で買ってきたものだ。メーカー品ではなく店主の老婆の自家製のようだ。
「食べてみるか」
パクッ……
「く……苦しい!」榎の全身に激痛が走った。毒が入っていたのだろうか。榎は悶え苦しんで、衣服を脱いでいった。
「ぎゃああああっ、死ぬぅぅぅぅ!」
榎は丸裸になったまま気絶した。
意識が戻った。
違和感がした。榎は事前に全裸になっていたので、すぐに違和感の正体が判った。
榎の体は女の子になっていた。
「すげえ、おっぱいがある。チンコがなくなってるよ。へえ、ここはこうなっているのか」
股間は無毛だったので、榎は女体というものをじっくりと研究できた。
「いや、こんなことをしている場合ではなかった。自分いじりは後の楽しみに取っておくとして」
榎は、まだ残っているクッキーを注意深く観察した。するといくつかあるクッキーの表には、それぞれ犬とか兎とか人間の男などの絵が描かれてあった。
「へえ、もしかしてこの絵の通りの姿に変身するのかな。あの婆さん、なかなかやるじゃないか」
榎は、犬の絵のついたクッキーを妹に食べさせてみようと案じた。犬になった妹をバター犬代わりにして楽しめれば最高ではないか。
「待てよ、でも女の格好で行ったら絶対怪しまれるよな」
榎はまず元の姿にもどろうとクッキーを探した。
この時、素直に男の絵のクッキーを食べていれば良かったのかもしれない。
榎が選んだのは何も描かれてないクッキーだった。何も描かれてないからリセットされると早合点した。
「パクッ……」
さっきまで榎のいた部屋には誰もいなくなってしまった。
0019>>9 フリーズ・タイム 〜運命の一日〜
2012/05/18(金) 02:30:47.97
ビデオレンタル店でのことである。
俺は「フリーズ・タイム〜運命の一日〜」というタイトルのDVDを見つけた。
「けっ、どうせフローズン・タイム」のバッタもんだろ。こんなもん借りるかよ」
俺は手に取る気もなくスルーした。そして隣にある『ペットガール』というタイトルに惹かれるのだった。『デッドガール』のバッタもんだろうとは思うが、エロそうであるというだけで俺の批評眼は緩むのだ。
俺はDVDのパッケージを取ろうとした。そして、そのまま世界は止まった……

ここから三人称になる。リンダ・レモンクリスはビデオ店からの連絡を受けて、慌てて店に直行した。
店内では、店長が困惑顔で彼女を出迎えた。
「困りますよリンダさん」
店長の横では、彼女の恋人のオーレ・ダーレが、先程の『ペットガール』のDVDを取ろうとした姿勢のまま硬直していた。
「すいません、すいません」リンダはただただ謝るばかりで恐縮した。
彼女の恋人オーレ・ダーレは、パイレル社の開発したペットボーイである。バージョン4の彼は非常にトラブルが多く、今回もフリーズしてしまった。
リンダは直ちにパイレル社に連絡を取り、止まったままのオーレ・ダーレを引き取ってもらった。
「この前もセックスの時に止まってしまってすんごく白けたわ。まだ二三回しか使ってないから返品してもいいですよね」
というわけでオーレ・ダーレはそのままの姿勢のまま、サービスマン二人に担がれて本社へ連れていかれた。
彼の人生が再起動することは二度となかった。
0020>>10 部屋とワイシャツと私と酒と泪と男と女と俺とお前と
2012/05/18(金) 16:18:13.63
新進の作詞作曲家である宮川悠三は新曲を完成させた。
「部屋とワイシャツと私と酒と泪と男と女と俺とお前と大五郎」
という長いタイトルの昭和歌謡風の曲だ。
宮川は何気ない気持ちでその曲をレコード会社に提出すると、担当の秋埼は一瞬だけ片眉を吊り上げ、「取りあえず預かります」と言って、初音ミクの歌っている録音データを持っていった。
宮川は一仕事終わった脱落感を背負って帰宅した。
宮川は、家でアイロンのかかっていないワイシャツを脱ぎ捨て、大五郎をちびちびと飲み干していた。するとそこに意外な訪問者が現れた――
「宮川悠三さんですね。我々はこういう者です」二人組の一人が公安の身分証明書を見せた。
「公安? 何の用ですか」酒に酔った宮川は赤ら顔で質問した。
「あなたが先程作った『部屋とワイシャツと私と……』以下略しますが、あの曲が日本言語保安委員会に引っかかったんですよ」
「なんですと?」宮川は飛び上がった。酔いも吹っ飛んだ。
「既にタイトルには並立助詞が9個使われているようですが、曲全ての並立助詞の『と』を合計すると960個使用されています。人間の脳は一定以上の同意語を耳にすると処理ができなくなり異常をきたします。それを歌謡曲にして広められるとマズいのですよ」
もう一人が付け加えた。
「洗脳に使われたり、聞いた者が犯罪や何らかの作業ミスを犯したりするリスクが増加するんです。でも宮川さん、確か、最新バージョンの初音ミクでは保安委員会に抵触する歌詞は創作不可になるはずですが」
「す、すいません」宮川は平謝りした。
宮川は出不精であると同時に大変ケチな音楽家で、もう五年以上初音ミクを更新していなかったのだ。
――こうして、芸能界から宮川悠三の名が消えた。しかし新しいクリエイターは次々と世に出て、誰も宮川の失踪を気にも止めない。
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