38です。
 文章読本には、大きく分けて二種類あるんだよ。谷崎と三島のは、文章を鑑賞する側に重きをおいたもの。
確か、三島のはそのように書いてあったと思うよ。
 もう一つは、まさに書き手のために書かれた文章読本。向井さんは確かこっちだな。

 例えば、斉藤孝さんの「声に出して」シリーズなんかも魅力的国語ガイドではあるけど、昭和の中期・後期に書かれたあの手の本は、
読んでるのと読んでないのとでは、やはり後になって効いてくるはずだよ。
 あるいは50くんは、即効性みたいなものを期待して読んでがっかりしたのかもしれないけど、文章修業に特効薬はないよ。
やはり、よく読んで、よく書くしかない。僕は小論文で大学に入ったようなものだけど、一連のあの手の本がすごくためになった。
文章を味わうポイントをきちんと教えてくれるものが多いと思う。