紙の読者は今より増えることはないが、電子の読者はこれから増えていくだろうね。
米国ではKindleが2000万台以上売れてようやく高止まりしてきたので、
上限は国内人口の10%程度と考えられるが、
日本では本好きが多く、米国の倍以上の書店があったのでもっと伸びるかもしれない。
現在正式な発表はないけれども日本でのKindleの販売数は100万台もいっていないだろう。
まだ1年も経っていないから当然と言えば当然と言えるけれども、
電子書籍の販売タイトル数が少ないというのが、売れ行きに影響を与えているようだ。
総合的に判断して日本の電子書籍市場は今より20倍くらいにはなるだろう。
100円クラスの電子書籍なら今でも数千ダウンロードはされるので、
これが数万ダウンロードとなりそれも余裕をもってすぐにその域に達する。
ちょっと人気となると10万ダウンロードはすぐに行くだろう。
500円クラスの電子書籍はそれより一桁低いが、今現在の読者層が電子書籍に興味をもっている人なので、
今後読者が増えて客層が変わると値段にあまり関係なく売れると思われる。
実際米国のほうでも値段で差が出るということはなく、書籍の分量の短いのが好まれている。
何日もかけて読むものではなく、1時間か2時間程度で読み終わるものが売れる。
結論として、これからKindleが普及すると10万ダウンロードがプロ作家の境界線になるだろう。
プロなら10ダウンロードされて当たり前となり、素人は数百ダウンロードもいかない。
紙の本では大半の読者が与えられるものを信用してすぐに買っていたが、
電子書籍は信用できないものが混じっているので読者は紙の時代よりもより吟味して買うようになる。
Kindleではサンプルとしてダウンロードし10%まで試し読みができるし、
書籍によっては無料で提供される期間もある。
厳しい吟味、査定のうえ購入され、平均して10万ダウンロードされるようになると、
その者はプロの作家として認められる。紙の時代よりは厳しいが、真の実力社会になるだろう。