有名な話なのだが、「人間の条件」(五味川順平著)という小説は、この出版社に持ち込んでも
相手にされなかった。しかし、三一書房という小さな出版社の目に留まり、出版したところ
当時、戦後最大のベストセラーになった。つまり大手出版社のプロの編集者でも取りこぼす
ことがある一例だ。
現在の文学賞は、システム化されているので比較にならないと思うが、使い回し禁じられ
不利益を被るのは、筆者のみならず出版社にもいえることなのである。

で認められ