軒先から雫が落ちる。姉さんは蜜柑水を飲んでいた。
また雫が落ちる。姉さんは蜜柑水を飲む。
単調な繰り返し、それが心地よい。初夏のそよ風は湿り気がなく、しつこくないので、
それが少し物足りなくもある。物足りないものは、それだけ。
瑞々しい蜜柑水に僕も口をつけた。