ざっくり感想。的外れだったらごめんなさい。
1赤い尻「到彼岸」: 凧の情景が美しい。「爪先立ち」のほのめかしは必要ない気もしたけど、好みの問題かも
2紅侘助「かす」: 罵声のラッシュが楽しい。人生どん詰まりの状況でうどんの中から声が聴こえる図が面白い
           自分はこういうの書けないのでうらやましい
3司條 由伊夏「DTB48」: こういうネタっぽいのもたまにあると安心する。三途の川なのに既に地獄みたいな光景だなと思った
4水無川 燐「この世は生きるに値しない」: アスペでサイコパスな牛鬼かわいい。理不尽さと、ちょっとだけシニカルさもあってよかったです
5水無川 燐「大国主神社で長いお別れ」:これは好きな話です。
                           おじさんが幽霊なのもっと終盤まで隠してもよかったのではと思ったけど、これも好みの問題か
6水無川 燐「マスコットたち。」: アイデアが面白かった。元ネタ?のマスコットを調べながら楽しみました
7ふじた ごうらこ「海な大阪」: 描かれる情景が一番綺麗な作品と思います。あらすじらしいあらすじはないけど、ほっこりできる話でした
8高家あさひ「恋人」: 明るい語り口のなかのおそらく「あのひと」はもう来ないんだろうなという予感が切ない。好きな話です
9地草研「愛すべき幕末史跡『適塾』」: ちょっとオタクな知識を語り、志士の背後霊に喜ぶ主人公が好き
10赤い尻「和泉ナンバー」: 害の無い呪いみたいなもんなんでしょうか。こういう都市伝説っぽいのもっと読みたいな
11GIMA「七不思議の井戸」: 怖さあり、ご当地感あり。現時点の「怖い話」では一番好きかも
12GIMA「ちょっとヤバいかも」:ストレートだけど、ぐいぐい死に向かってる感じが怖い。語り口のスピード感が良い
13司條由伊夏「ブタ女」: 人間食べてお腹一杯になったあともちょっと食べてるの可愛い。
                普通の女の子風の心理描写と食人のどギツさのミスマッチは狙い通り?少し収まりの悪さも感じました
14花月 初「河童のおっちゃん」: なんということもない話のはずなのに、本物の河童かもしれないおじさんとの交流に温かさを感じました。
                    不思議な懐かしさがある