新参者です。小説の冒頭として、どうですか?酷評願います

何だがよくわからねえけど、いちいちイライラする。面倒くせえことが多くて周りの人間がウザったく感じる。学校ってのはいちいち面倒くせえ。校則だの、勉強だの、行事だのひとつひとつが煩わしい。
これについて保険室の九条とかいう教師に相談した時のことだ。そこからおれは日常とは違う異界みたいな変な世界に入ることになる。奇妙な世界の入り口に……
「……ああ、それは思春期特有の嫌々病ね」
九条という教師は、臨床心理士だかなんだかの資格があるって聞いた話だが、そんなに簡単に俺のイライラを一言で片付けられちゃ堪んねえ。
「とにかくウゼーんだよ、何もかも。何とかなんねーかなあ?」
「なんとかって言われてもねえ……」九条はボールペンを人差し指と中指で挟んで、机の平面をトントンと叩いた。何か考えているようだ。
「学校休みたいんだけど」
私は正直に九条に自分の希望を伝えてみたが反応は返ってこない。間が空いて九条は私の顔をまじまじと見つめている。そうやってまたボールペンを机にトントントンと打ち付けた。
「……そう……あなたの言う通りかもね」九条は小さな声で呟いた。
「……あ?」
「あなた学校休んだ方がいいかもしれないわ」
九条はそういうとまたボールペンを今度はトンと一度机に打ち付けて「あなたちょっと学校休んで旅でもしてきなさいよ」と私の目を見て言った。