夏祭りの黄昏時のことだった。
境内には露天商が軒を並べ大勢の人が行き交っていた。
その境内で、Bくんが友人と二人しゃがみこんで話しをしていた。
友人の横に高さ二メートルくらいの小さな赤い鳥居があった。
彼がしゃがんだ位置からは、Bくんの姿の先に井戸が見えていた。
突然、友人が「わぁっ!!」っと何かに驚いて、吸っていたタバコをポトリと落として急に立ち上がった。
「どうした?」
「今、井戸の中に首のない女の人みたいなのが、落ちていった」
(気持ち悪い事を言うなよ)と言おうとした時、Bくんは友人の背後の鳥居の上を見た。
目を閉じて、髪を振り乱した女の顔が、B君のほうを向いている。
それは顔半分が崩れ、あと半分は色白の美女。
(これは幻覚か?)と思った瞬間、目がカッと見開いて、Bくんと視線が合った。
その途端、周りの雑踏の音と露天の売り声がだんだんと小さくなり……。
ぽつんと、Bくんだけがその場に取り残され、まったくの無音状態になったのである。
Bくんは顔をそらすことが出来なかった。
女の目はBくんを見つめたまま、鳥居の上を、すぅーっと平行移動しながらだんだん横を向く。
だが、その目だけはBくんを見つめ続けている。
やがて女は真横を向いたが 、やはり横目で、嘲笑しているかのようにBくんを見ている。
鳥居の端まで行くと、再び正面を向きながら 、真ん中にすぅーっと戻る。
背筋に氷をつけられたような悪寒が走った。
「うわぁあぁ!!」
Bくんが大声で思わず叫ぶと、耳の遠くからまた売り子の声と雑踏が聞こえ始め、それが大きくなるとともにその女の顔もすぅーっと消えていく。
やがて人の雑踏と、正面に立っている友人が視界に入って来て、もとの祭りの神社に戻ったのである。
以来、Bくんはこの神社には一歩も足を踏み入れていないという。

クソを直してうんこにランクアップしてやったぞ。で、これ何がいいたいんやこの文章は!?