0201名無し物書き@推敲中?垢版 | 大砲2017/07/17(月) 08:57:30.10 訂正 脳みそがその芯をさすりあげられるように目が覚めた。 とてもいやな夢をみていたような気がする。汗でべとつく首回りをぬぐった。去っていく人の背中かまぶたに焼き付いている。けれどそれが誰なのか、僕には思い出せない。 真夜中だといのに、機内のあちこちでささやき声が聞こえてきていた。まだぼんやりする頭を振って、僕は背もたれから上体を起こした。 『潮時』一木けい 小説新潮5月号掲載