それは審査にというより作り手側に問題があるんじゃないか?
突き詰めて言えば、創作の性質上の問題か
一般的に、創作においては何かをマネた方が一定の水準で質を確保しやすい
逆に、個性を有しかつそれが一定の水準に達するにはそれなりの労力を掛けなければいけないから、全体としてみると非常に少ないだろうし、
以前と今では状況が違っていて創作業界そのものが成熟し切っていて大抵のことはやり尽くされているから個性も段々出し辛くなってきている
その点も考慮すると、世に出る作品がみな没個性的だと思えるのは、それを見る側の視点が肥え過ぎているからと考えることもできる
だから結果的に審査を通りやすいのは、没個性的ではあっても一定の水準で質を確保している作品群になりやすい
とは言え、個性的な作品というのは異郷の文化みたいなもので新しい分だけ面白さを理解し辛いところがあるから、
どれだけ本当は面白いとしても審査をすり抜けて落とされることは当然ある
ただ、それはその作品の面白さをわかりやすく表現して伝え切れなかった作家側の問題であって審査側の問題ではないだろう
まぁ審査員が本当に優秀ならそんな作品でも見逃さないのかもしれないけど、でもそれに頼っていては仮にそれが出版されたとしても読者の目には留まらないから、
売れるかどうかの観点から結局落とされる可能性が高い、かもしれない
どちらにせよ読者の目に留まらなければ出版されていたとしても認知できないから、奇妙な話だが落とされる可能性と落とされない可能性両方の可能性が同時に高い確率で存在する