>>651
読んできました。
なんとも下世話なスゴイ話でしたけど、毎晩夢に見るほどお金を求めていながら、
読書家である故に(?)素が常識人である主人公のキャラのおかげでラストまで一気に読みきることができました。
聖と俗、正義と悪、金と清貧という難しいテーマを感じつつ、特に難解になることなく、
エンタメの枠内に物語を収めきっているところに脱帽です。選者のみなさんも指摘している通り、
福島原発避難民の方々に対しての見方は、意見が様々あるでしょうが、そういった毀誉褒貶をおそれる
プロ作家たちが描けない世界を克明に描いて見せることも、新人賞応募作ではありなのだなと実感しました。
オチはまずまず予測できたものの、最後まで主人公がどんな決断をくだすのか、最後まで興味は途切れませんでした。
作家の赤松利市さんは62歳。ホームレスをしていたこともあったそうです。
壁は高そうですが、わたしも後に続きたいものです。

651さん、貴重な情報ありがとうございました。