私は弟の下着同様に濡れてしまっている自身の下着を脱ぎ捨てる。すると、どうでしょう! 弟の視線は、濡れそぼった私の秘所に釘付けになっています! そして――! 弟の一物は、これでもかと雄々しく勃ち上がっていました!
 ――私で、私の身体で弟が興奮している! その事実に、私の秘所からとめどなく蜜が滴り落ちていきます。もう、前戯なんていりません。
「こうちゃん、お姉ちゃんがぜーんぶ、教えてあげる」
 私はベッドの上で弟の下半身を跨ぐように膝立ちになります。そう、丁度弟の一物の上に私の秘所がくるように。
 右手で弟の一物を優しく握ると、照準を合わせる。そうしてゆっくりと腰を落していって…………。

 バーン! と音を上げながら部屋の扉が開けられる。次いで『みやこ!』と、咎めるように私の名が呼ばれました。
 私はびくりと体を跳ねさせます。慌てて扉の方に視線を向けました。
「お母さん!」
 そこには、私の母親が険しい顔で立っていました。
「日曜日だからって、いつまで寝ているの! 早く起きなさい!」
 私は一瞬何を言われたのか分かりませんでしたが、ゆっくりと自分の寝ているベッドを見回します。可愛らしい弟の姿などどこにもありません。全てを理解しました。
「……もう起きるから」
 そう言って、母親を部屋から追い払うと、はあと重たい溜息を吐きました。

 私は花井みやこ。
 大学一回生。重度のショタコン。特に血の繋がった姉弟ものが大好物。
 弟は……妄想の中にだけいる。