一行リレー物語 私のひみつ
「空き家かな?」俺は疲れが溜まっていたので、少し休もうと中に入った そこには目隠し猿轡をされたうえ、後手に縛られ両足を鎖に繋がれた若い女性がいた しかし猿轡も鎖も目隠しでさえも、いったいなんの素材なのか全然とれやしなかった。 「フガフゴーフガッフゴー」女性は苦しいのかたまに身じろいでいる。 お尻を触ろうとしてしまった。でも、寸前で踏み留まった僕は女性にこう話かけたんだ。 ジタジタジタ ドッムゥ 彼女の芋虫キックが僕の腹に炸裂 とりあえず体勢を直して周りを見ると部屋の隅に女性が座っていた 目隠しも外れた彼女の顔は、僕が想像したよりも整い、とても━━とても美しかった。 キリッとした眉、つんとした鼻、小さめだけど肉厚な唇。 あまりにも完璧なその顔立ちは、まるで美術品のようだ。 しかしただひとつ、違和感が。━━彼女の瞳。キラキラと金色に光っているのだ。 「フガフガッフガフガッ」僕は彼女に喋ろうとした。でも猿轡で喋れない。 女とコミュニケーションを取ることは後回し。俺は腹が減っているのだ 盛大になった腹の音を聞きつけ、彼女は台所からスープを運んできて俺の猿轡を外した。 「あの、スープに指がガッツリ入ってるんスけど…。」 すると彼女は、黙って俺の目の前で自らスープを飲み干した… 彼女は唐突にそう言うとなにやら謎の言語で呪文のように詠唱を始めた アロパント エーメルホッツ メッメカネマハーネン ヌーカヘンモン ゼッペ ペロパント スッポル ヘパエント エニノー タッパレンペ スポンガペッゼ ンボルフパーパ ガッセマーナ ンゲンセイタ ジウュキンキ タシラタモガフ イセウノ ムノウコジ ナロコナロコミクオロン リクカ ショーウノンテ クイニミ コトオカバキイニイアニナンオ イナセルユ 「うっ」
彼女は突然吐き気をもよおし、盛大に嘔吐した。 汚いなと思いつつ、吐瀉物にまみれた彼女は奇妙な魅力に満ち溢れていた。 気がつくと、私はゲロまみれの彼女を視姦しながら、必死に陰茎をこすっていた。 自分のしていることの惨めさは分かっているけれども、快楽の波が、右手を止めることを許さなかった。 私が振り向くと、そこにはシルクハットにマントの黒い衣装、顔はジョーカー顔の、悪魔としか形容できない男が立っていた。 「おっと、今お前は、お前は誰だと聞くつもりだな。答えてやろう。俺様は帽子の先から爪先まで生粋の悪魔だよ」と悪魔はマントを翻し、ポーズを取って名乗った。 「俺様を呼び出したのはこのゲロ姫かい?」悪魔は鼻をつまんで少女を覗いた。