たとえば、老人がいて、
この作品においては即物的な物扱いみたいな感じで書かれているかのようだ。
その、現在をみれば、なんだか面倒なものにしか思えない。それはそうだと思うんだわ。
そのときに、
あのときのあんな優しかったあの人は、どこいっちゃったかなあ、と
目の前のめんどくさいだけの人と、
思い出を対比して考えて、
なんでこうなっちゃうんだろう、
と感傷にふけるとかなると、
それは、純文学的になる。

この人は、資質として、そういう世界と持ってるものが少し違うと思う。
そう感じる。