「じゃ、さっそくやりますか」と久保田が言い、手を出した。僕と小林が3000円を手渡すとそれをポケットにねじ入れ、素早くジョイントを巻いて火をつけ吸い込んだ。
小林に回し同じように吸い込む。小林から受け取ったジョイントを僕も吸い込む。二度目となると慣れたもので、前回は度々口内に葉が入りそれを爪先で取っていたが今回は一度も入ることはなかった。
前述した大学生農家が残り滓を5000円で売ってきたのを思い出した。アルミホイルに乗せてライターで炙ってストローで吸った。3人でストローを回しすぐなくなったのを考えると、煙草1本で3000円は格安だといえるだろう。
実際の相場など知らないので3000円も高いのかもしれないが部屋に来て吸って楽しんで帰宅するだけの僕がなにを言えるわけでもない。