・作家志望が集うスレです!
・議論、雑談などを通じて、創作法、作品設定などについての認識を深め、
個々人の創作力の向上を目指します!
※個人の人格攻撃は止めて下さい、不毛ですから。
【ハウス・メンバー募集中!】
・本気で、プロ作家を目指している方
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※前スレ
バーチャル編集長のクリエーターズ・ハウス【2】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1635647651/
バーチャル編集長のクリエーターズ・ハウス【3】
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2021/11/01(月) 21:33:15.41
331名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 16:33:09.59 休憩とか生意気だぞ無職のくせに
332名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 16:43:26.63 出禁になってるスレにひょこひょこ顔を出して依頼されたと嘘をつくバーチャル
ほんとにクズだなあ
ほんとにクズだなあ
333名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 16:46:36.76 「山シゲ」はなんか好きだ
あんなの滅多に読めるもんじゃない
GTOのコピペを思い出す
あんなの滅多に読めるもんじゃない
GTOのコピペを思い出す
334名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 16:53:41.99 休憩に入った途端これだよʅ(◞‿◟)ʃ
335名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 16:55:10.83 >「山シゲ」
なんだろう、読んでるとガキの頃身体検査を忘れてて脱いだらゴムが伸び切ったパンツだったときのいたたまれない気持ちを思い出させる
なんだろう、読んでるとガキの頃身体検査を忘れてて脱いだらゴムが伸び切ったパンツだったときのいたたまれない気持ちを思い出させる
336名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 16:58:10.50 山シゲっていうネーミングセンスあっとさせられる
なんだそれ、いったいどっから引っ張ってきたん?っていう驚き
これはある意味新鮮
なんだそれ、いったいどっから引っ張ってきたん?っていう驚き
これはある意味新鮮
337名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:00:43.77 ここまであからさまな自演も凄いな
人物の使い分けができていないところをみると
小説は書けないのだろう。書くのを嫌がるはずだ
人物の使い分けができていないところをみると
小説は書けないのだろう。書くのを嫌がるはずだ
338名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:01:59.76339名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:03:21.20340名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:04:58.86 おれはコーヒー飲んだらいなくなるからあとはヨロシク
341名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:07:29.20 山シゲさん
/\__/\
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| ノ(_)ヽ |
| `-=ニ=-′ |
\ `=′ _/
(`ー――-/ )|
| | ヽ|
ヽ_ノ \_ノ
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ふふ♪呼んでみただけ
/\__/\
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342名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:17:14.70 ごめん、ここでネタにされてるらんたの方がずっとマシと言う事に気が付いた
https://lantan2006.at.webry.info/202012/article_17.html
https://lantan2006.at.webry.info/202012/article_17.html
343名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:43:50.04344名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:46:38.56 >>325
語り手を設定してある作品で、その語り手がいないのであれば私でもあなたでもその他誰でも自由に進めてかまわないのでは?
語り手を設定してある作品で、その語り手がいないのであれば私でもあなたでもその他誰でも自由に進めてかまわないのでは?
345名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:48:37.97346名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:48:41.84 その7
「なんじゃジロジロと見おって。おい、飲み終わったらとっとと帰れ」
言うが早いか、老人は男の手から空の茶碗をひったくり、出口へ向けて男を押し始めた。
「わ、わ! か、帰ります、帰りますよ!」
男は押されながら、首だけを老人の方に向けて口を開いた。
「あ、で、でもですね! 出口が凄く遠くて、二十分以上歩いても辿り着かなかったんですけど!」
「ああ? 一体何を言うとるんじゃお前は」
「い、いや、ついさっき出ようとしたら全然出口まで行けなくて―――」
「ほほう。なら、あれはなんじゃ」
老人が視線で指し示した先を、男も見る。百メートル程先には、外の光が入り込む、洞窟の出口が見えていた。
「…………あれぇ?」
「…………お前、本物のアホウだったんじゃな」
老人のその言葉は、心底呆れたものだった。
「なんじゃジロジロと見おって。おい、飲み終わったらとっとと帰れ」
言うが早いか、老人は男の手から空の茶碗をひったくり、出口へ向けて男を押し始めた。
「わ、わ! か、帰ります、帰りますよ!」
男は押されながら、首だけを老人の方に向けて口を開いた。
「あ、で、でもですね! 出口が凄く遠くて、二十分以上歩いても辿り着かなかったんですけど!」
「ああ? 一体何を言うとるんじゃお前は」
「い、いや、ついさっき出ようとしたら全然出口まで行けなくて―――」
「ほほう。なら、あれはなんじゃ」
老人が視線で指し示した先を、男も見る。百メートル程先には、外の光が入り込む、洞窟の出口が見えていた。
「…………あれぇ?」
「…………お前、本物のアホウだったんじゃな」
老人のその言葉は、心底呆れたものだった。
347名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:50:54.78348名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 17:59:24.54 その8
あの横穴での不思議な体験から半年程が経った。男は無職でいる事をやめて、現在は大型機械の製造工場に勤務している。
あの倒産した食品メーカー時代とは違い、男は毎日充実感を持って働いていた。くたくたにはなるが、流した汗の量がそのまま自分の稼ぎになる明瞭さは気に入っていた。
また、あの横穴で茶を飲んで以来、驚くほど活力が漲っていた。デスクワークをしていては持て余す程の活力を消費するのにも、今の仕事は都合が良かった。
「はあ〜。布団最高〜」
腹一杯に飯を食い、熱い風呂で体をほぐし、そのまま布団に入る。ただこれだけの事が、今の男にはこの上ない幸せだった。
「ここの所、凄い健康だなぁ俺……」
布団に入り、薄明かりの天井を見上げながら一人呟く。
「あの日以来、毎日が充実してる……」
布団に入ってわずかな時間しか経っていないが、もう男は微睡んでいた。
「アホウだ何だと馬鹿にされて怒鳴られて……。だけど、感謝しなくちゃいけないよな……」
そこまで呟く頃には、もう男は夢の中へ旅立っていた。
あの横穴での不思議な体験から半年程が経った。男は無職でいる事をやめて、現在は大型機械の製造工場に勤務している。
あの倒産した食品メーカー時代とは違い、男は毎日充実感を持って働いていた。くたくたにはなるが、流した汗の量がそのまま自分の稼ぎになる明瞭さは気に入っていた。
また、あの横穴で茶を飲んで以来、驚くほど活力が漲っていた。デスクワークをしていては持て余す程の活力を消費するのにも、今の仕事は都合が良かった。
「はあ〜。布団最高〜」
腹一杯に飯を食い、熱い風呂で体をほぐし、そのまま布団に入る。ただこれだけの事が、今の男にはこの上ない幸せだった。
「ここの所、凄い健康だなぁ俺……」
布団に入り、薄明かりの天井を見上げながら一人呟く。
「あの日以来、毎日が充実してる……」
布団に入ってわずかな時間しか経っていないが、もう男は微睡んでいた。
「アホウだ何だと馬鹿にされて怒鳴られて……。だけど、感謝しなくちゃいけないよな……」
そこまで呟く頃には、もう男は夢の中へ旅立っていた。
349名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:03:54.16 バーチャルのやらない言い訳がグダグダ過ぎてせっかくのリレー小説が頭に入ってこないwww
350名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:05:33.45 >>348
乙
乙
351名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:06:25.88 老人は男の手から空の茶碗をひったくり、出口へ向けて男を押し始めた。
茶碗を持ちながらだと押しづらそう
茶碗を男の身体に押しつけてぐりぐりしながら押してんのかな
ごはん茶碗だと持ちづらいけど器用な老人だな
男は押されながら、首だけを老人の方に向けて口を開いた。
首だけ180度回る男ってかっけーよね
茶碗を持ちながらだと押しづらそう
茶碗を男の身体に押しつけてぐりぐりしながら押してんのかな
ごはん茶碗だと持ちづらいけど器用な老人だな
男は押されながら、首だけを老人の方に向けて口を開いた。
首だけ180度回る男ってかっけーよね
352名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:08:48.21 あの横穴で茶を飲んで以来
湯飲み茶碗かw
なら、ぐりぐりもしやすいな
湯飲み茶碗かw
なら、ぐりぐりもしやすいな
353名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:10:35.19 まあ、やらない言い訳を重ねて過ごせばこうなる、という見本ですな
社会に関われず、家族からはお荷物扱い
それを裏切られただなんだとわーわー喚く
そりゃバーチャルな世界くらいは軍師でいたいよな
あ、軍師じゃなくて編集長(笑)かw
社会に関われず、家族からはお荷物扱い
それを裏切られただなんだとわーわー喚く
そりゃバーチャルな世界くらいは軍師でいたいよな
あ、軍師じゃなくて編集長(笑)かw
354名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:11:31.92 ワイさんの魚介鍋の具が気になるわw
355名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:11:56.30 その8、くそ笑った
なんだこれw
やべえ、笑いが止まらないwww
まさかこんなおもしろいものが読めるとはwww
あなどれませんなwwww
死ぬ、笑いが止まらないwwww
なんだこれw
やべえ、笑いが止まらないwww
まさかこんなおもしろいものが読めるとはwww
あなどれませんなwwww
死ぬ、笑いが止まらないwwww
356名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:15:24.77 こんなところでアリのくそ作に出会えるとはwwww
このくそっぷりがたまらないwww
ただもんじゃねーな
このくそっぷりがたまらないwww
ただもんじゃねーな
357名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:18:03.30 アリのポエマーかw
もはや全滅したかと思ってたらまだ生きてたかw
この手のくそ作は好きだわー
まだ笑いがとまんねーよ
殺す気かwww
もはや全滅したかと思ってたらまだ生きてたかw
この手のくそ作は好きだわー
まだ笑いがとまんねーよ
殺す気かwww
358名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:18:53.85 173 名前:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE (ワッチョイ 7b2f-48dE)[] 投稿日:2021/11/02(火) 18:01:49.13 ID:dBZQu9CC0
今日の執筆はここまでとしよう!
なるほど、歌のお兄さんとお姉さんなのか! 何代も続いていて驚いた!
そう云えばアニメになった「うらみちお兄さん」も同じテーマの漫画であった!
明るい子供とブラックなお兄さんの遣り取りがなかなか!
さて、精米を始めるか!(`・ω・´)今日は魚介中心の鍋!
今日の執筆はここまでとしよう!
なるほど、歌のお兄さんとお姉さんなのか! 何代も続いていて驚いた!
そう云えばアニメになった「うらみちお兄さん」も同じテーマの漫画であった!
明るい子供とブラックなお兄さんの遣り取りがなかなか!
さて、精米を始めるか!(`・ω・´)今日は魚介中心の鍋!
359名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:21:04.83 どこが糞かの説明がないな
笑いが止まらなくて死ぬのなら死ねばいいじゃん
もう、悲しむ者もいないのだから……
笑いが止まらなくて死ぬのなら死ねばいいじゃん
もう、悲しむ者もいないのだから……
360名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:22:09.37 バーチャル必死に誤魔化そうとしてるけどさ
結局お前のどこが編集長なんだ?
結局お前のどこが編集長なんだ?
361名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:22:11.48 その8は傑作だな
362名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:25:59.63 作者も笑い転げながら書いたことだろう
破壊力がハンパない
ポエマーははまるとすげーから
破壊力がハンパない
ポエマーははまるとすげーから
363名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:26:19.54 で、編集長って?
364名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:28:08.86 リレー小説にも言及してやれよ
せっかく書いてくれた作者さんに悪いだろ
せっかく書いてくれた作者さんに悪いだろ
365名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:32:40.42 >>364
お前が邪魔するからだろ
お前が邪魔するからだろ
366名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:35:00.52 いいから質問に答えろよ
お前のどこが編集長なんだ?
お前のどこが編集長なんだ?
367名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:36:47.02 >茶碗を持ちながらだと押しづらそう
ほんとに読めない奴だな
ほんとに読めない奴だな
368名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:36:47.41 もう、その8が優勝でいいだろう
その7も茶碗でぐりぐりするところとか首が180度回転するところとかおもしろかったけど
その6も木製の茶碗が出てきたり民族衣装が出てきたりそこそこ才能は感じさせた
その7も茶碗でぐりぐりするところとか首が180度回転するところとかおもしろかったけど
その6も木製の茶碗が出てきたり民族衣装が出てきたりそこそこ才能は感じさせた
369名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:37:52.43 >首だけ180度回る男ってかっけーよね
ああこっちもか。これだから中卒は
ああこっちもか。これだから中卒は
370名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:37:54.92371名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:38:05.60 「おい、起きろ小僧」
「うわあぁ!!??」
深い眠りに入った所でいきなり声を授けたのか掛けられ、男は目を見開いた。
「あ、え、あお、おじいさん!?」
「見ればわかるじゃろ」
老人の口調は以前と変わらず呆れたものだった。
「休んどる所すまんな。お前に頼みがあって来た」
「た、頼み? いや、ていうかですね、どうやって入ったんですか?」
「相変わらず小さい事を気にする奴じゃな。良いから黙って話を聞け」
そんな無茶苦茶な……。そう思いはしたが、ここで抵抗するとアホウの嵐が吹き荒れる事は良く分かっていたため、開きかけた口を閉じた。
「風の噂で聞いたんじゃが、どうやらあの横穴一帯の地面を穿り返すらしい」
「穿り返す?」
「左様。何やら真っ平らにして、奇っ怪な屋敷の群れを建てるつもりらしい」
言葉が妙に時代がかっていて分かりづらいが、あの横穴周辺の土地が開発されるようだと、男は理解した。
「はあ、なるほど。それで、私に何の用ですか?」
「このアホウ! 血の巡りが悪い奴じゃな!」
努力虚しく、男は結局アホウと怒鳴られてしまった。
「あの横穴はわしの家じゃ。そこが穿り返されれば、わひは住む所が無くなる。お前、行ってやめさせてこい」
「はあ!? そ、そんな事出来るわけないですよ!」
「なんだとこの恩知らずめ! それが、土足で勝手に人の家に上がり込んだ挙句に、茶まで図々しく飲んでいった奴の態度か!」
お茶を勧めたのはおじいさんじゃないですか……。喉まで出かかった所で、男はその言葉は飲み込んだ。ここで余計な口答えをすれば延々と説教される事は、目に見えていたからだ。
そして、眠る直前に思った、感謝しなければならないという気持ち。それが、老人の頼みを断り切れない理由だった。
「わ、わかりましたよ。一応聞いてきますけど、期待はしないで下さいよ……」
「分かれば良い。頼んだぞ」
その老人の言葉を聞いた途端、男は再び猛烈な睡魔に襲われ、深い眠りに戻っていった。
「うわあぁ!!??」
深い眠りに入った所でいきなり声を授けたのか掛けられ、男は目を見開いた。
「あ、え、あお、おじいさん!?」
「見ればわかるじゃろ」
老人の口調は以前と変わらず呆れたものだった。
「休んどる所すまんな。お前に頼みがあって来た」
「た、頼み? いや、ていうかですね、どうやって入ったんですか?」
「相変わらず小さい事を気にする奴じゃな。良いから黙って話を聞け」
そんな無茶苦茶な……。そう思いはしたが、ここで抵抗するとアホウの嵐が吹き荒れる事は良く分かっていたため、開きかけた口を閉じた。
「風の噂で聞いたんじゃが、どうやらあの横穴一帯の地面を穿り返すらしい」
「穿り返す?」
「左様。何やら真っ平らにして、奇っ怪な屋敷の群れを建てるつもりらしい」
言葉が妙に時代がかっていて分かりづらいが、あの横穴周辺の土地が開発されるようだと、男は理解した。
「はあ、なるほど。それで、私に何の用ですか?」
「このアホウ! 血の巡りが悪い奴じゃな!」
努力虚しく、男は結局アホウと怒鳴られてしまった。
「あの横穴はわしの家じゃ。そこが穿り返されれば、わひは住む所が無くなる。お前、行ってやめさせてこい」
「はあ!? そ、そんな事出来るわけないですよ!」
「なんだとこの恩知らずめ! それが、土足で勝手に人の家に上がり込んだ挙句に、茶まで図々しく飲んでいった奴の態度か!」
お茶を勧めたのはおじいさんじゃないですか……。喉まで出かかった所で、男はその言葉は飲み込んだ。ここで余計な口答えをすれば延々と説教される事は、目に見えていたからだ。
そして、眠る直前に思った、感謝しなければならないという気持ち。それが、老人の頼みを断り切れない理由だった。
「わ、わかりましたよ。一応聞いてきますけど、期待はしないで下さいよ……」
「分かれば良い。頼んだぞ」
その老人の言葉を聞いた途端、男は再び猛烈な睡魔に襲われ、深い眠りに戻っていった。
372名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:40:41.86 中島って、どきどきキャンプっていう芸人に似てるよな
373名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:41:08.79 男は再び猛烈な睡魔に襲われ、深い眠りに戻っていった。
うちのねこもあくびしながら寝るぞ
似てるな
うちのねこもあくびしながら寝るぞ
似てるな
374名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:41:09.56 >>371
おお、面白くなってきた。
おお、面白くなってきた。
375名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:56:58.63 その9つけ忘れた&予測変換ミスりまくり。
その10
次の休み、男は再びあの山近くの村を訪れた。地元の不動産屋なら土地開発の計画は知っているだろうと考え、村に一件だけある不動産屋のドアを開いた。
「ご、ごめんください」
いらっしゃいませと書いてある玄関マットの何と頼りない事か。来客を歓迎するどころか、回れ右して帰れと言わんばかりの空気が店内に充満していた。
「……はい? どなた?」
古びたカウンターの奥から、女性が応じた。60代くらいで、もう何十年もここに居座っているのだろうと思わずにはいられない貫禄があった。
「あ、あの、すいませんちょっとお尋ねしたい事がありまして」
「…………」
オドオドと言う男に、女性は胡乱げな視線をこれでもかと突きつける。
「あ、その、実は、この先にある山で土地開発を行うという話を聞いて……。ご、ご存知の方がいればなぁななんて思って来たんですけど……」
「……業者さんかしら? どちらからいらしたの?」
「い、いや、業者では無くて、その山に住んでる人の知り合いというか……。あ、東京から来ました」
土地開発という単語がキーワードだったのか、一応取り次ぐ気になったらしい。女性は「社長に聞いてくるから掛けて待ってて」と告げ、奥へ消えていった。
一人取り残された男は、勧められた丸椅子を見やった。それは、カバーの破れた部分をガムテープで補修した、とても来客用には相応しくない物だった。
空気、おばさん、そして丸椅子。あらゆるものから来訪を鬱陶しがられて、男は老人の頼みを引き受けた事を少し後悔した。
その10
次の休み、男は再びあの山近くの村を訪れた。地元の不動産屋なら土地開発の計画は知っているだろうと考え、村に一件だけある不動産屋のドアを開いた。
「ご、ごめんください」
いらっしゃいませと書いてある玄関マットの何と頼りない事か。来客を歓迎するどころか、回れ右して帰れと言わんばかりの空気が店内に充満していた。
「……はい? どなた?」
古びたカウンターの奥から、女性が応じた。60代くらいで、もう何十年もここに居座っているのだろうと思わずにはいられない貫禄があった。
「あ、あの、すいませんちょっとお尋ねしたい事がありまして」
「…………」
オドオドと言う男に、女性は胡乱げな視線をこれでもかと突きつける。
「あ、その、実は、この先にある山で土地開発を行うという話を聞いて……。ご、ご存知の方がいればなぁななんて思って来たんですけど……」
「……業者さんかしら? どちらからいらしたの?」
「い、いや、業者では無くて、その山に住んでる人の知り合いというか……。あ、東京から来ました」
土地開発という単語がキーワードだったのか、一応取り次ぐ気になったらしい。女性は「社長に聞いてくるから掛けて待ってて」と告げ、奥へ消えていった。
一人取り残された男は、勧められた丸椅子を見やった。それは、カバーの破れた部分をガムテープで補修した、とても来客用には相応しくない物だった。
空気、おばさん、そして丸椅子。あらゆるものから来訪を鬱陶しがられて、男は老人の頼みを引き受けた事を少し後悔した。
376名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 18:57:22.05377名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:00:00.02 リレー小説は、別の専用スレを立ててやってくれないかな?
「横穴」(その一)の人は残ってもらって良いわ
「横穴」(その一)の人は残ってもらって良いわ
378名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:07:00.75 >>377
うるせえ黙れ
うるせえ黙れ
379名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:09:29.02 >>375
いいぞ面白い
いいぞ面白い
380名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:09:51.80 いや、どうせ過疎板じゃん
色んなアトラクションを増やして行った方が良いと思うけど
このスレを一つのベースとしてね
色んなアトラクションを増やして行った方が良いと思うけど
このスレを一つのベースとしてね
381名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:15:45.52 グズグズうるせえな
バーチャル邪魔だから出てけ
バーチャル邪魔だから出てけ
382名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:17:55.41 そうだそうだバーチャルはスレから出てけ
383名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:18:57.45 「ご、ごめんください」と言ったら玄関マットが「いらっしゃいませ」と答えるところがまずまずいいな
最近の玄関マットは「そこは踏まないで」とかも言うんだよな
これで話がはずむ
最近の玄関マットは「そこは踏まないで」とかも言うんだよな
これで話がはずむ
384名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:20:50.70 何十年もここに居座っているのだろう
自分の店だったら居座っててもいいだろう
ただの事務員だったら訳あり事務員って感じだな
自分の店だったら居座っててもいいだろう
ただの事務員だったら訳あり事務員って感じだな
385名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:25:27.12386名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:25:56.22 空気、おばさん、そして丸椅子。あらゆるものから来訪を鬱陶しがられて
丸椅子から鬱陶しがられるってのもいいな
胡乱げな病気にかかっているかもという暗示か?
丸椅子から鬱陶しがられるってのもいいな
胡乱げな病気にかかっているかもという暗示か?
387名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:30:00.92 >>381
ワロタw
ワロタw
388名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:32:37.60 なんか古い価値観に支配された読み方しか知らないお人がいるのか?
一度読み手に提示して委ねたらもはやそれは読み手のものなんだが、いつの時代の人なんだろう
ご老人かな
一度読み手に提示して委ねたらもはやそれは読み手のものなんだが、いつの時代の人なんだろう
ご老人かな
389名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:33:17.14 軒下を貸してる場合じゃなかったなw
バーチャルw
バーチャルw
390名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:39:55.81 リレーじゃなくて一人で書いてそうだけど別人が書いてるリレーだと思って読んでるが、なかなかのテイストでおもしろい
行間からそこはかとなく漂うというより漲る感じのアレ感がたまらなくいい
行間からそこはかとなく漂うというより漲る感じのアレ感がたまらなくいい
391名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:41:27.33 バーチャルの読めなさ具合にはひたすら呆れるわ
文芸じゃなくてもっと他のものを趣味にしたら?
向いてないよ、読めないんだもん
文芸じゃなくてもっと他のものを趣味にしたら?
向いてないよ、読めないんだもん
392名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:42:30.97 次の展開予想
奥から例の老人が出てきてお茶を出されて飲んだらまた眠っちゃうとか
そしてまた毎日元気で働くとか
奥から例の老人が出てきてお茶を出されて飲んだらまた眠っちゃうとか
そしてまた毎日元気で働くとか
393名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:43:18.29 泳げないけどサーフィンはしたい、みたいな感じ?
394名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:43:31.34 ワナビ廃人のくせにナマイキだな
395名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:46:04.13 「2ちゃんねる」創設者の西村博之(ひろゆき)氏(44)が2日に自身のYouTubeチャンネルを更新。京王線で走行中の電車内で、男が油のような液体をまき、刃物を振り回して男女17人がケガをし、男性1人が心肺停止状態となっている事件について言及した。
米人気コミック「バットマン」の悪役の「ジョーカー」の扮装をし、犯行に及んだ容疑者。ひろゆき氏は「あれは確実に“無敵の人”事件なんですよね」と推測する。「無敵の人」とは、ひろゆき氏が08年にブログなどで使い始めた言葉。「逮捕されると、職を失ったり、社会的信用が下がったりします。元々、無職で社会的信用が皆無の人にとっては逮捕というのは、なんのリスクにもならないのですね」とし、「そんなわけで、刑罰がリスクだと思わない人たちというのが存在しているのが現代の社会。日本が法治国家であり、人権を尊重する限り、彼らが逮捕を恐れる可能性は少ないわけです。ちなみに個人的に、こういう人を『無敵の人』と呼んでいたりします」と記していた。
「『この社会が僕を受けて入れてくれないから、自殺をする』っていうのを、日本人は選びがちだったんですよね。でも、自殺する1万分の1ぐらいで『何人か殺してから死のう』って人が、定期的に現れるようになって」と、ひろゆき氏。「いじめを見て見ぬふりをする人って、いると思うんですけど。そういう人を見て見ぬふりをしていくと、社会に対して牙をむいてくることがあるっていうのは、もうちょっと考えて理解した方がいいと思うんですよね」と、警鐘を鳴らしていた。
米人気コミック「バットマン」の悪役の「ジョーカー」の扮装をし、犯行に及んだ容疑者。ひろゆき氏は「あれは確実に“無敵の人”事件なんですよね」と推測する。「無敵の人」とは、ひろゆき氏が08年にブログなどで使い始めた言葉。「逮捕されると、職を失ったり、社会的信用が下がったりします。元々、無職で社会的信用が皆無の人にとっては逮捕というのは、なんのリスクにもならないのですね」とし、「そんなわけで、刑罰がリスクだと思わない人たちというのが存在しているのが現代の社会。日本が法治国家であり、人権を尊重する限り、彼らが逮捕を恐れる可能性は少ないわけです。ちなみに個人的に、こういう人を『無敵の人』と呼んでいたりします」と記していた。
「『この社会が僕を受けて入れてくれないから、自殺をする』っていうのを、日本人は選びがちだったんですよね。でも、自殺する1万分の1ぐらいで『何人か殺してから死のう』って人が、定期的に現れるようになって」と、ひろゆき氏。「いじめを見て見ぬふりをする人って、いると思うんですけど。そういう人を見て見ぬふりをしていくと、社会に対して牙をむいてくることがあるっていうのは、もうちょっと考えて理解した方がいいと思うんですよね」と、警鐘を鳴らしていた。
396名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:46:11.58 お茶のせいというより、食品メーカーより大型機械の製造工場のほうが性に合ってたってことなんだろうな
大型ってところがよかったんだろう
汗も流せるしな
小型機械製造でチマチマやってると鬱ぽくなるよな
大型ってところがよかったんだろう
汗も流せるしな
小型機械製造でチマチマやってると鬱ぽくなるよな
397名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:50:46.56398名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:52:47.24 芥川賞作家の平野啓一郎氏が2日、自身のツイッターを更新。東京都調布市内を走行していた京王線の特急電車内にいた乗客17人が重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された住所・職業不詳、服部恭太容疑者(24)が「人を殺して死刑になりたかった」などと供述していることについて、私見を述べた。
この日、今回の事件を報じる記事を貼り付けた平野氏。「直感に反して、死刑制度に犯罪抑止効果がないことは知られていますが、最近では寧ろ、死刑制度が犯罪を誘発さえしている事件が目につきます」とつづると、「最高刑が無期懲役だったら、この手の犯罪の動機にはならないのでは? 日本も死刑制度を廃止すべきです」と提言していた。
この日、今回の事件を報じる記事を貼り付けた平野氏。「直感に反して、死刑制度に犯罪抑止効果がないことは知られていますが、最近では寧ろ、死刑制度が犯罪を誘発さえしている事件が目につきます」とつづると、「最高刑が無期懲役だったら、この手の犯罪の動機にはならないのでは? 日本も死刑制度を廃止すべきです」と提言していた。
399名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:52:49.00 いまご飯食べてるので11はちと待ってて下さい
400名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:53:22.08 やべー。「無敵の人」バーチャルが脅迫に走ってきた
401名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 19:54:33.19 >日本も死刑制度を廃止すべきです
死刑は日本の文化
作家のくせにそんなこともわからねーのか?
死刑は日本の文化
作家のくせにそんなこともわからねーのか?
402名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:19:17.18 「無敵の人」って強そうだけど、要は怖いものがないってことでしょ?
そういう人には刑務所がどんな所か教えてあげれば無敵じゃなくなると思うよ。
そういう人には刑務所がどんな所か教えてあげれば無敵じゃなくなると思うよ。
403名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:19:36.90 死刑賛成派だが中村文則の「何もかも憂鬱な夜に」は読む価値がある
死刑を執行する側の苦悩というものもある
死刑を執行する側の苦悩というものもある
404名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:21:25.18 中村文則
こいつが、その何を知ってんだよ
他人事だろ?偽善者の糞
こいつが、その何を知ってんだよ
他人事だろ?偽善者の糞
405名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:21:50.36 終身刑なんて、ニートにとっては天国じゃないですかあ。
406名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:23:14.98 無期懲役ならいいのか。
死ぬまで働けと。
死ぬまで働けと。
407名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:23:35.29 >>405
ニートのお前にはよくわかるんだな
ニートのお前にはよくわかるんだな
408名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:23:48.00 「無敵」の前に「無能」だからなんも達成できないだろバーチャルは
409名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:26:32.71 無能でも楽しそうなほうがいいな
有能で苦しげなんてあまりにも気の毒
有能で苦しげなんてあまりにも気の毒
410名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:26:53.23 めんどくせえから、ニートは憲法違反で死刑でいいよ。
411名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:30:43.95 もちろん働けない事情がある人もいるだろうから、無職というだけでは罪は成立しない。
無職プラス家族の告発で有罪。
無職プラス家族の告発で有罪。
412名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:33:49.74 毒チン打っちゃったやつは、もれなく「無能」だな
413名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:34:03.06 そんなこと言ったらこの板全滅だぞ
414名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:35:44.41 >>410
DSの粛清基準は違うみたいよ
DSの粛清基準は違うみたいよ
415名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:36:12.97 >>412
SNSに踊らされるアホw
SNSに踊らされるアホw
416名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:38:56.31 小説の奥義とかクソみたいなこと言ってて「山シゲ」しか書けないんだからいっそポストモダンバンザーイって散れやバーチャル
417名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:39:51.59 打たぬ阿呆に打つ阿呆
同じアホなら打たなきゃ損そん
同じアホなら打たなきゃ損そん
418名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 20:59:06.51 その11
「あの山の土地開発について、ですか?」
男は応接室に通され、不動産屋の社長と向かい合って座っていた。
「はい。そこに住んでいる知り合いが、土地開発が進むと自分の住む所が無くなるのではと心配してまして」
男の言葉を、社長は神妙な顔をして聞いている。
山に住んでいる知り合い―――そもそも、あの山が不動産屋の土地であれば、不法に居座っているのは老人の方ではないかと、今更になって思い至った。
そんな事を不安に感じていると、60代半ばくらいの、頭髪が後退した社長が口を開く。社長の口から出てきた言葉は、男の想像とはまるで違うものだった。
「……あんた、どこの一家の者だ?」
「……は?」
「とぼけないでくれ。この開発計画は私と市長と地場の一家が仕切っていて、それ以外には一切公にしていないんだ」
腕を組み、渋りきった顔で社長は男を問い詰める。
何とも答えようがなく黙っていると、その沈黙を肯定と受け取ったのだろう。社長は言葉を続けた。
「あんた、東京から来たと言ってたね。どこからこの話を嗅ぎ付けたか知らないけど、察するに、自分達にも一枚噛ませろと言うんだろう」
「あ、いや、全くそんな事は」
「だから嫌だったんだ……! このご時世、こそこそやってりゃ必ず誰かしらに勘付かれて、余計なもんを抱え込むだけだとあれ程言ったのに……!」
社長はもう男の方は見ずに、窓の外に目を向けながら忌々しげに呟くだけだった。
「あ、あの、すいませんけど、私は業者でもないし一家?とかそういう者でもありません。本当に、あの山に住む知り合いから頼まれて、この話を調べているだけなんです」
男の言葉に、ようやく社長の顔がこちらに向き直る。
「……本当か? いや、山に住む知り合い? 一体あんた、何を言ってるんだね?」
「いやまあ、自分でも何を言ってるやらとは思いますが」
適当に言葉をすり合わせながら、男は思い切って話を始めた。
「あの山に、色々噂になってる横穴があって、そこに住んでいるおじいさんをご存知ですよね。その方から、お願いされて来たんです」
男の話を聞いた社長の顔には、とても大きな疑問符が浮かんでいた。
「あの山の土地開発について、ですか?」
男は応接室に通され、不動産屋の社長と向かい合って座っていた。
「はい。そこに住んでいる知り合いが、土地開発が進むと自分の住む所が無くなるのではと心配してまして」
男の言葉を、社長は神妙な顔をして聞いている。
山に住んでいる知り合い―――そもそも、あの山が不動産屋の土地であれば、不法に居座っているのは老人の方ではないかと、今更になって思い至った。
そんな事を不安に感じていると、60代半ばくらいの、頭髪が後退した社長が口を開く。社長の口から出てきた言葉は、男の想像とはまるで違うものだった。
「……あんた、どこの一家の者だ?」
「……は?」
「とぼけないでくれ。この開発計画は私と市長と地場の一家が仕切っていて、それ以外には一切公にしていないんだ」
腕を組み、渋りきった顔で社長は男を問い詰める。
何とも答えようがなく黙っていると、その沈黙を肯定と受け取ったのだろう。社長は言葉を続けた。
「あんた、東京から来たと言ってたね。どこからこの話を嗅ぎ付けたか知らないけど、察するに、自分達にも一枚噛ませろと言うんだろう」
「あ、いや、全くそんな事は」
「だから嫌だったんだ……! このご時世、こそこそやってりゃ必ず誰かしらに勘付かれて、余計なもんを抱え込むだけだとあれ程言ったのに……!」
社長はもう男の方は見ずに、窓の外に目を向けながら忌々しげに呟くだけだった。
「あ、あの、すいませんけど、私は業者でもないし一家?とかそういう者でもありません。本当に、あの山に住む知り合いから頼まれて、この話を調べているだけなんです」
男の言葉に、ようやく社長の顔がこちらに向き直る。
「……本当か? いや、山に住む知り合い? 一体あんた、何を言ってるんだね?」
「いやまあ、自分でも何を言ってるやらとは思いますが」
適当に言葉をすり合わせながら、男は思い切って話を始めた。
「あの山に、色々噂になってる横穴があって、そこに住んでいるおじいさんをご存知ですよね。その方から、お願いされて来たんです」
男の話を聞いた社長の顔には、とても大きな疑問符が浮かんでいた。
419名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 21:23:41.61 その12
「横穴に住む老人……。そんな人間の話、聞いた事もないぞ」
今度は、男の顔に大きな疑問符が浮かぶ。
「え……。い、いや、麓の村の者なら誰でも知っていると仰ってたんですけど」
「麓の村ってあんたねぇ……」
社長は呆れながら男に教えた。
あの山からこの村までは自動車を使ってもかなりの距離があり、この村にとってはさほど縁のある山では無いという事。そしてこの村には、先祖代々守ってきた山があり、それは男の言う山とは全然別の山だと言う事。そして。
「あんたの言っている麓の村ってのは、確かに昔はあったよ。あの山にはいくつかの集落があったからね。けれど……」
「けれど?」
先程まで多弁だった社長が、急に押し黙る。
「……あの辺の集落は全て、もう50年程前にダムの底に沈んだんだよ」
その言葉を受けて、男の背筋に冷たいものが走る。
「し、沈んだ……?」
「若い時分の頃の事だから私も詳しい話はわからないが……。あんた、その横穴に住む老人って人が、本当にそう言ったんだな?」
「は、はい。確かに言っていました。麓の村の者なら誰でも知っていると……」
「…………」
それきり、社長は黙ってしまった。男は男で今の話を聞き、急激に不安に駆られていた。あの老人は何者なのか。夢にまで出て来て、何故か言うとおりにここまで来てしまったが、もしかして自分は呪われでもしてしまったのか……。
10分か20分か、よくわからないまま沈黙が続いたが、社長がその沈黙を破る。
「……あの辺の出の御老体が、近所に住んでいる。話を聞きに行ってみようか」
静かな口調で語りかける社長に、男は一言、震える声で「はい」と言った。
「横穴に住む老人……。そんな人間の話、聞いた事もないぞ」
今度は、男の顔に大きな疑問符が浮かぶ。
「え……。い、いや、麓の村の者なら誰でも知っていると仰ってたんですけど」
「麓の村ってあんたねぇ……」
社長は呆れながら男に教えた。
あの山からこの村までは自動車を使ってもかなりの距離があり、この村にとってはさほど縁のある山では無いという事。そしてこの村には、先祖代々守ってきた山があり、それは男の言う山とは全然別の山だと言う事。そして。
「あんたの言っている麓の村ってのは、確かに昔はあったよ。あの山にはいくつかの集落があったからね。けれど……」
「けれど?」
先程まで多弁だった社長が、急に押し黙る。
「……あの辺の集落は全て、もう50年程前にダムの底に沈んだんだよ」
その言葉を受けて、男の背筋に冷たいものが走る。
「し、沈んだ……?」
「若い時分の頃の事だから私も詳しい話はわからないが……。あんた、その横穴に住む老人って人が、本当にそう言ったんだな?」
「は、はい。確かに言っていました。麓の村の者なら誰でも知っていると……」
「…………」
それきり、社長は黙ってしまった。男は男で今の話を聞き、急激に不安に駆られていた。あの老人は何者なのか。夢にまで出て来て、何故か言うとおりにここまで来てしまったが、もしかして自分は呪われでもしてしまったのか……。
10分か20分か、よくわからないまま沈黙が続いたが、社長がその沈黙を破る。
「……あの辺の出の御老体が、近所に住んでいる。話を聞きに行ってみようか」
静かな口調で語りかける社長に、男は一言、震える声で「はい」と言った。
420名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 21:38:11.29421名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 21:51:56.84 その13
案内された先は、古びた一軒家だった。社長は家の人への挨拶もそこそこに、部屋の一室へ入る。そこには、90代くらいの老翁が椅子に座っていた。
「憲造さん! ちょっと教えてくれ!」
社長は老翁の耳元で、大きな声で話し掛ける。
「あぁ、なんだぁ?」
「憲造さんは、あっちの山の村の生まれだよな!?」
「んん……。あぁ、そうだぁ。それがどしたぁ?」
社長は男を指差しながら大声で続ける。
「この人、東京から来たんだけどよ! あの山の横穴に住んでるおじいさんから頼まれ事があって来たんだ!」
その言葉で、ぷるぷると震えながら辿々しく受け答えしていた老翁の動きが、ピタリと止まる。
「横穴だぁ……?」
そして萎んだ目を限界まで見開きながら、男に問い掛けた。
「あんたぁ……。そりゃあ本当かねえ……!」
その迫力に気圧されながらも、男は頷いた。
「は、はい! 白髪で白い髭のおじいさんに頼まれました! 山の開発を止めてくれと!」
「おお……! おおぉ……!」
「自分の住む所が無くなってしまうから困ると! 私の夢の中に出て来て言っていました!」
老翁は、男の言葉の途中から、既に涙を流していた。
「山ノ神様が……! まだ山ノ神様がおわしておったとは……!」
「おい、憲造さん!? おい!」
老翁は社長の呼び掛けには応えず、社長へ顔を向けて懇願した。
「道夫よお……! 後生じゃ……! 頼むから、あの横穴をほっくり返すのはやめてくれぇ……! 山ノ神様は昔からこの辺の土地を護ってくれておる、それはそれは有り難い神様なんじゃ……!頼む、頼むからよぉ!」
老翁の涙ながらの懇願を、社長も男も、ただただ真剣な顔で聞いていた。
案内された先は、古びた一軒家だった。社長は家の人への挨拶もそこそこに、部屋の一室へ入る。そこには、90代くらいの老翁が椅子に座っていた。
「憲造さん! ちょっと教えてくれ!」
社長は老翁の耳元で、大きな声で話し掛ける。
「あぁ、なんだぁ?」
「憲造さんは、あっちの山の村の生まれだよな!?」
「んん……。あぁ、そうだぁ。それがどしたぁ?」
社長は男を指差しながら大声で続ける。
「この人、東京から来たんだけどよ! あの山の横穴に住んでるおじいさんから頼まれ事があって来たんだ!」
その言葉で、ぷるぷると震えながら辿々しく受け答えしていた老翁の動きが、ピタリと止まる。
「横穴だぁ……?」
そして萎んだ目を限界まで見開きながら、男に問い掛けた。
「あんたぁ……。そりゃあ本当かねえ……!」
その迫力に気圧されながらも、男は頷いた。
「は、はい! 白髪で白い髭のおじいさんに頼まれました! 山の開発を止めてくれと!」
「おお……! おおぉ……!」
「自分の住む所が無くなってしまうから困ると! 私の夢の中に出て来て言っていました!」
老翁は、男の言葉の途中から、既に涙を流していた。
「山ノ神様が……! まだ山ノ神様がおわしておったとは……!」
「おい、憲造さん!? おい!」
老翁は社長の呼び掛けには応えず、社長へ顔を向けて懇願した。
「道夫よお……! 後生じゃ……! 頼むから、あの横穴をほっくり返すのはやめてくれぇ……! 山ノ神様は昔からこの辺の土地を護ってくれておる、それはそれは有り難い神様なんじゃ……!頼む、頼むからよぉ!」
老翁の涙ながらの懇願を、社長も男も、ただただ真剣な顔で聞いていた。
422名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 21:58:59.22423名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 22:12:00.67424名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 22:20:13.23 その14
老翁の懇願を、社長は快く引き受けた。元々今回の土地開発にはそれ程乗り気で無かったし、地元の長老から涙を流してまでお願いされれば、断る理由は無かった。地場の一家も、この辺りに住む神様の住処とあらば、手の出しようがなかった。
そんな訳で、あの横穴は今日も変わらずぽっかりと口を開けているのだった。
男は、今日も横穴の周りの草刈りをしている。神様が住む横穴と言っても、相変わらず人はほとんど来ない。そしてそんな事実は、忙しく働く人々にとってはさしたる意味を持たなかった。
「おう、ひさしぶりじゃの小僧」
無心で草を刈っている男の背に、野太い声が飛ぶ。
男は立ち上がり、声の方向へ振り向く。
「お久しぶりです」
男の目の前には、白髪で白い髭の老人が立っていた。
「お前のおかげで、住処を追い出されずに済んだわ。礼を言うぞ」
男は苦笑しながら答える。
「私は何も……。地元の人に話をしただけですよ」
「ほほう。一丁前に謙遜しおって。あの時のアホウが、ちっとはマシになったか」
そう言って、ガハハと笑う。
「ははは。どうでしょうね。それでも、根っ子の部分は大して変わってませんよ」
男もまた笑いながら、イタズラっぽく話し掛ける。
「草むしりをしてたら喉が渇いてしまいましてね。図々しくも、お茶を一杯頂けないでしょうか」
男の言葉に、老人はいよいよ大笑いした。
「フハハッハ! よかろう! この度の礼じゃ! 何杯でも飲んでいけ小僧!」
男と老人は並んで横穴に入り込む。先を進む老人の背に向けて、男は呟いた。
「あなたに小僧と言われては、返す言葉もありませんよ」
男の呟きに、老人の肩が楽しそうに揺れる。
「あなたにかかれば、70のジジイでも、アホウな小僧でしょうね……」
近年、超大型の台風が数多く発生し、上陸した。大雨と暴風は、各所で甚大な災害を発生させた。数多くの尊い命と先祖代々の土地が、土石流に呑まれて消えていった。
そんな時代にあって、横穴の残るこの山の周辺だけは……。数多くの貴重な動植物が観察できるこの山だけは……。奇跡的に何の災害も起きず、今日も静かに息づいていた。
終わり
老翁の懇願を、社長は快く引き受けた。元々今回の土地開発にはそれ程乗り気で無かったし、地元の長老から涙を流してまでお願いされれば、断る理由は無かった。地場の一家も、この辺りに住む神様の住処とあらば、手の出しようがなかった。
そんな訳で、あの横穴は今日も変わらずぽっかりと口を開けているのだった。
男は、今日も横穴の周りの草刈りをしている。神様が住む横穴と言っても、相変わらず人はほとんど来ない。そしてそんな事実は、忙しく働く人々にとってはさしたる意味を持たなかった。
「おう、ひさしぶりじゃの小僧」
無心で草を刈っている男の背に、野太い声が飛ぶ。
男は立ち上がり、声の方向へ振り向く。
「お久しぶりです」
男の目の前には、白髪で白い髭の老人が立っていた。
「お前のおかげで、住処を追い出されずに済んだわ。礼を言うぞ」
男は苦笑しながら答える。
「私は何も……。地元の人に話をしただけですよ」
「ほほう。一丁前に謙遜しおって。あの時のアホウが、ちっとはマシになったか」
そう言って、ガハハと笑う。
「ははは。どうでしょうね。それでも、根っ子の部分は大して変わってませんよ」
男もまた笑いながら、イタズラっぽく話し掛ける。
「草むしりをしてたら喉が渇いてしまいましてね。図々しくも、お茶を一杯頂けないでしょうか」
男の言葉に、老人はいよいよ大笑いした。
「フハハッハ! よかろう! この度の礼じゃ! 何杯でも飲んでいけ小僧!」
男と老人は並んで横穴に入り込む。先を進む老人の背に向けて、男は呟いた。
「あなたに小僧と言われては、返す言葉もありませんよ」
男の呟きに、老人の肩が楽しそうに揺れる。
「あなたにかかれば、70のジジイでも、アホウな小僧でしょうね……」
近年、超大型の台風が数多く発生し、上陸した。大雨と暴風は、各所で甚大な災害を発生させた。数多くの尊い命と先祖代々の土地が、土石流に呑まれて消えていった。
そんな時代にあって、横穴の残るこの山の周辺だけは……。数多くの貴重な動植物が観察できるこの山だけは……。奇跡的に何の災害も起きず、今日も静かに息づいていた。
終わり
425名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 22:24:08.15 途中で一人リレーした上にコンクリ部屋の伏線忘れててすまんかった
426名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 22:24:36.26427名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 22:25:39.40 バーチャルが邪魔だったな
428(`・ω・´)バーチャル編集長 ◆HRIKsc4TDs
2021/11/02(火) 22:27:06.24 面白いかどうか以前に、読める文章ではない
これを全部読めたやつって凄いな
さらに面白いのかよ
これを全部読めたやつって凄いな
さらに面白いのかよ
429名無し物書き@推敲中?
2021/11/02(火) 22:27:30.65 >>426
ありがとう。途中くっぞ笑われて折れそうになったけど、救われました
ありがとう。途中くっぞ笑われて折れそうになったけど、救われました
430(`・ω・´)バーチャル編集長 ◆HRIKsc4TDs
2021/11/02(火) 22:29:02.03 「横穴」のその一は良かった
自分のその一が徒労でしかなかったことを悟った
自分のその一が徒労でしかなかったことを悟った
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