俺が山シゲ風に書いたったw

「教室に一番乗りと思ったら、なんと熱々のカップルに先を越されたでござる。しかも朝からお熱いことで。濃厚キスとは山シゲ感服したでやんす」
「なんだよ、お前。見てんじゃねぇよ」
「キモ。覗きじゃん。隆也、ワンパン決めちゃってよ」
「そうだな。空手の茶帯の実力、見せてやるよ」
 指を鳴らして近づく隆也に山シゲは全身の贅肉を揺らした。あからさまな怯えに響子は鼻で笑う。
「ままま、待つでござるよ! 隆也殿、拙者とは竹馬の友ではござらんか! 考え直して欲しいんぽ」
「ぶち殺すぞ! 大体、お前は誰なんだよ。竹輪の友はキュウリだろ! わけわかんないこと言ってんじゃねぇよ!」
「お、同じ学生でござるよ! ちゃんと制服も着ているのが証拠でござーるでばざーる!」
 机の上に座った響子が足を組む。片脚をぶらぶらさせて山シゲに鋭い視線を向けた。
「それ、女子のブレザーだよね? ヘンタイ丸出しなんだけど」
「さすがお目が高い! 拙者のコレクションの一つでござるよ。もう少し足を上げてくれると有難い。見えそうで見えないチラリズムは下半身に悪いでござる」
「どこ見てんのよ!」
 その後、山シゲは腹を押えた状態で蹲る。鳩尾に正拳突きが決まった。見届けた響子はスマートフォンで警察を呼び、現行犯逮捕となった。
 学校専門の窃盗を重ね、実刑判決を受けたことはまた別のお話――。