大滝瓶太 @BOhtaki
小説講評をやって、ぼくがTwitterでブイブイやっているせいか
平均よりレベル高めの原稿が集まった感じなのだけど、新人賞の結果が振るわなかったひとも
受賞したひとも、実力的に大きな断絶があるというわけではなかった。
新人賞は就活みたいなもので、一定レベルを書けたらあとは相性だとおもう。

新人賞は応募しているときはめっちゃキツいけど、くじ引き引き当ててデビューしたあと、
仲良くなった同業者から「びんちゃんの小説を下読みで当たったことあるけど一次で落としたわ!」
という話題になって飲み会でめっちゃおもしろいとかあるので、みんな前向きにがんばって欲しい

こういう話は「下読みに読む目がなかった」とかではなく、
「お前はこれでデビューする書き手じゃないし、雑誌に名前載ったとかで満足するような人間じゃないでしょ?」とか
「下手に通過すると別の賞に再応募するとき不利になるので一次で落ちた方が得」とか、
そういうことを考えて落としてくれている人もいるってことなんですよ。

また「完成度は低いけど、たぶん初めて小説を書いた気がするし、
これからも書いて欲しいから二次にあげて雑誌に名前が出るようにした」という話も聞いたことがあるので、
新人賞落選は意外と奥が深いことを知っておくと、自分の小説に自信が持てると思います。みんな、小説を楽しんで…!