――クラブ通いもできない状況ですが、ここ最近のエネルギー源は。

坂上:正直な話、文芸誌なんか売れないと私が一番思っていました。2段組だしページ数を減らしたいので級数も落として、いまの時代にそぐわない、文字ばっかりで、読むのも時間がかかるし……。だから「韓国・フェミニズム・日本」が売れたのは本当にビックリして、文芸誌なんか売れないと思いこんでいた自分を反省しました。いい原稿をもらえたときがいちばんテンションがあがりますが、出したあと反響があるとすごく楽しいんですよ。優等生的な回答になりますけど、これは面白かったとか、こういうのがあるんだとか、誌面の感想を読んでいるときは至福です。