さる地方文学賞の受賞作だけど、現代の若者が設定の筈なのに、女性が女言葉で話していた
受賞者は結構歳が行っていたので、若い女性の話し言葉を理解していなかったんだと思うけど
リアリティーの観点から言ったら、今の若い女性が女言葉で喋っている時点でアウトで落とされる
それが受賞してるって事が解せなかった

しかし、文学が斜陽で、一部の愛好家による閉じた世界に向かっているのだとしたら
選者が自分の趣味嗜好で自分が好きだと思う作品を選んでいればいいという話になるので
リアリティーの面で深刻の欠陥を持った「現代の若い女性が女言葉を話すという致命的な欠陥を持った作品」でも
受賞させても問題ないって話になる(内輪のノリだから)

文学賞ももうそういう次元に入りつつあるんだよ
アガサの方は出版社の文学賞だから、流石にここまで選者が好き勝手に選ぶことはないだろうけど
そういう傾向がきちんとした文学賞でも出始めているってだけの話なのかも知れない
そしてその読みが当たりだとしたら、本当に最終章だな
終わりの始まり、でなく、終わりの最終盤