0001君の名は(dion軍)2017/12/14(木) 05:28:13.15ID:Quze2Hmx0
きょうは 生駒里奈の、16歳の誕生日。
ユリホンジョー村の、成人の儀式がまもなく
はじまろうとしていた・・・
「けけけっあそこだな ユリホンジョー村は」
「95年生まれの子供は全て滅ぼせとの、魔王さまの命令だ」
「イコマリナという娘がいるらしい。見つけしだい始末しろ」
「きゃー」「うわあああああああ」
魔族の襲来に、あわてふためくユリホンジョー村の住人たち。
東北のさびれた寒村であるユリホンジョー村が陥落するのに、それほど時間はかからなかった。
魔族の使い「くけけけけけ。この村にイコマリナという娘が居るだろう。我々に差し出せ」
イコマの母「どうやらここまでのようね・・・モシャス!」
イコマ「おかあさんっ!なにをするの」
イコマの母「里奈。よくお聞き。
お前は16年前、大雪の日に、この村に突然やってきたのです。
私たちにはわかりました
あなたがやがて世界を救うお方だと
だから村をあげて、あなたを守ってきたのです
でもとうとう魔族にここをかぎつけられました
魔族はあなたの死体を見ないと満足しないでしょう、だから・・・
イコマの育ての母はモシャスでイコマそっくりに姿を変えた!
イコマの母「貴方のことを、本当の娘だと思っています。
愛してる・・・」
イコマに姿を変えたイコマの母は
鋭い手刀でイコマを気絶させた!
「ありがとう・・・この16年。楽しかったわ・・・」
そう言って出ていく母。
「くけけけけけけけ! イコマを見つけたぞ!
覚悟しろ!!」
ズバババババ バーーン
「けけけ、イコマを始末したぞ。大魔王さまに報告だ」
立ち去っていく魔族たち。
(BGM アッテムト)
数時間、あるいは数日ぶりだろうか
生駒は薄暗い地下室で目を覚ました。
(いてて・・・ きゅうにお母さんに地下室に入れられて、殴られて気を失って・・・それから・・・?)
外に出てみると、そこには変わり果てた村の光景があった。
ババヘラアイスのお店も、ニテコサイダーのお店も、全てが無残に焼き払われ、
生きているものはだれひとり居ない。
イコマはなきはじめた。
ひとしきり泣くと、何かを決意したように、あるき始めた。
生駒がしばらく歩いていくと、粗末な小屋を見つけた。
小屋の入り口には「日村」と書いてある。
歩き疲れ、疲れ果てた生駒は小屋の前で座り込んでしまった。
「なんだおめえ、おれの家の前で何してるんだ」
ふと、野太い声がした。
(だれか適当にレスくれると嬉しい)
「あの、わたし、何日も食べてなくて・・・」
しどろもどろに説明するイコマ。
「知らねえよバカ野郎。関係ないよバカ野郎。
でも食べたいなら勝手に食えよバカ野郎」
そう言いながら、イコマを小屋の中に入れてくれた。
言葉は汚いけど、やさしい日村なのであった。
0008君の名は(dion軍)2017/12/14(木) 06:06:38.51ID:Quze2Hmx0
きりたんぽ鍋を食べながら身の上話をするイコマ
「そうか、魔族が・・・
お前は仇を討ちたいんだな
残念ながら俺はただの木こりで、何もしてやれないけど
情報をあつめたいなら、ふもとのノギザカの街に行けばなにか情報があるかもしれない」
と日村は教えてくれた。
0009君の名は(dion軍)2017/12/14(木) 06:11:21.20ID:Quze2Hmx0
閑話休題
ライアンは若月
トルネコは高山
かなと思ってます