40〜64歳の中高年でひきこもりになっている人が、推計で全国に約61万3000人いることが、内閣府が初めて実施した調査で明らかになった。
過去の調査は40歳未満に限られていたが、ひきこもり期間の長期化などで、親の高齢化とともに家族が社会から孤立するケースが問題化している。

 調査は昨年12月に無作為抽出した全国の40〜64歳の5000人(有効回答率65%)と、その家族らを対象に実施。
「自室からほとんど出ない」「家からは出ない」「近所のコンビニなどには出かける」などの項目に該当する人をひきこもりとみなして推計した。
該当者は有効回答の1・45%で、総務省の2018年の人口推計で40〜64歳人口が4235万人だったことから、61万3000人と推計した。

 有効回答のうち、実際にひきこもりに該当した人は47人で、うち男性が約8割。
ひきこもりの期間は「5年未満」が約半数の23人で、「5〜10年未満」は15%の7人、「10年以上」は36%の17人だった。