その人はベランダから体を乗り出し、「一緒に飲もう!」
と片手のグラスを振ってみせます。

「・・・・・」
躊躇しながら、それでも立ち去ろうとしない自分。

すると、もう一人男性が顔を出しました。
「そこの階段から上がっておいでよ」


私は意を決し、何も考えないようにして、階段を登り始めました。

何も考えない・・・というのは嘘で、たぶん潜在的には犯されてもいいと思っていました。
それを望んでいたのかもしれないし。

普通の女性には、有り得ない行動です。