瀬戸際をなんとか乗り越え、あとは回復に向かうばかりでしたが、そのために必要だったのは「1カ月の絶飲食」でした。
膵臓やその他の内臓に負担をかけないために行うもので、鎖骨の辺りから管を入れて、血液や薬や栄養を入れるのですが、口からは食事も飲み物も一切禁止。
それがもう、涙が出るほどつらかったです。
退院の日、その若くて優秀な主治医に感謝を伝えると、
「僕が治したんじゃないです。お母ちゃんは強い。子どもたちのために生きようとするその思いが、あなたを生かしたんですよ」と言われて、とても感動しました。
つくづく「生きる気持ちを持ち続けること」が大切なんだと思いました。