■適正価格をめぐる議論
 「ラーメン一杯」と聞いて、あなたはどれくらいの値段を想像するだろうか。
600〜700円代を思い浮かべる方が多いと思うが、繁華街で営業するラーメン店の看板を見ると、
1000円を超えるものも珍しくなくなった。

 「庶民の食べ物であったはずのラーメンに1000円も払えるか!」と憤る50代60代の方も少なくない。
その気持ちも分かるが、ちょっと待ってほしい。本当にラーメン一杯1000円は高いのだろうか。

 新型コロナ拡大防止のため、緊急事態宣言が出されて早1ヶ月以上。
ウーバーイーツなどの宅配代行サービスの需要が高まり、ラーメン専門の『宅麺.com』と
いったサービスも広がりを見せるなど、お店で作られたラーメンを自宅で楽しむスタイルは、
これまで以上に注目を集めている。

 こうした中で、どのラーメン店がよいか、と値段を見ながら比較を行う人も増えている。
そこで改めて今、「ラーメン一杯の適正価格」とは何か、考えさせられる局面に来ている
気がしてならない。

 話は遡るが、筆者が20歳の頃、国分寺に『味太郎』という『吉祥寺ホープ軒本舗』出身の
ラーメン店があり、しばしば足を運んでいた。ここのラーメンは1杯400円だった。

 当時発行されたラーメンガイドブックには、店主の言として
「牛丼に負けない値段で勝負したい」といった旨の紹介文が掲載されていた。
1990年代半ば(平成7年頃)でラーメン一杯の値段はおよそ500円台が平均の中で、
同店の二郎の豚のようなチャーシューが乗ったラーメンが400円というのは破格だった。

■むしろ安すぎるのではないか?
 以下ソース http://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200523-00072766-gendaibiz-bus_all