新型コロナの発症・重症化の予防に大きな効果を発揮してきたファイザー(/ビオンテック)とモデルナの「mRNAワクチン」。実際に、
これらワクチンの接種を受けた米国の医療従事者ら数千名を対象とした最近の追跡調査では、どうやらモデルナ製の方が予防効果や
その持続性の点においてファイザー製に勝っていることが分かってきた。

米NEJM(New England Journal of Medicine)に掲載された調査結果によれば、ファイザー製ワクチンの発症予防効果が88.8%に対し、
モデルナ製では96.3%に達した。いずれも2回目の接種から3〜8週間後(2ヵ月以内)に確認された数値である。

また、米CDC(疾病対策予防センター)の調査結果によれば、発症してから入院に至る重症化の予防効果は、ファイザー製ワクチンでは
2回目の接種から約4ヵ月後には91%から77%へと低下するのに対し、モデルナ製ではほとんど低下が見られなかったという。