【なぜ山岸伸はマイクロフォーサーズを捨てαにしたのか?語りましょう!】


――写真家が新たな機材を手にし、これを作品づくりに生かそうと決断した瞬間。そこにはどのような思いがあるのでしょうか。

山岸 あまり意識することなく、自然な流れで新しいものを採り入れることが多いですね。
そういう意味でフルサイズミラーレス一眼であるソニーのα シリーズに興味を持つことはまさに必然ですね。
一般論ですが数年前までのミラーレスカメラは画素数やオートフォーカスの性能などを考えると、
どうしても一眼レフカメラを選ばざるを得なかったですが、ソニーのαシリーズは進化のスピードが速く、プロが積極的に使えるレベルに達しています。

山岸 端から端までライブビューでピントが合うっていうのは、大きなメリットだし、写真の幅を大きく広げてくれています。
新しく誕生した機材というのは、やはり従来とは違うメリットや新たな発見がありますね。
もともと、フイルム時代から優れたものが登場したら躊躇(ちゅうちょ)することなく採り入れて来ました。
初めて手にしたソニーのミラーレス一眼は「α9」です。
僕は北海道のばんえい競馬を撮っているのですが、動きのある馬を最高約20コマ/秒の高速連写で撮ってみたら面白くなって、何度も撮影に持ち出しました。

山岸 実は僕も今は「α7R III」。
高速連写か画素数かを考えたら、自分が求めるのは画素数。
今回掲載の作品のようにポートレート撮影ではこの高い解像感が生きてくる。その場の空気をしっかり描けていますね。

山岸 そう。これからは動画性能を考えた機材選びというのが大きなポイントです。
映像をトータルで任せられるソニーなら、静止画だけでなく動画も信頼が置けます。