ニコンが映像事業で初の赤字へ、オリンパス旧経営陣の釈明との「デジャブ」
https://diamond.jp/articles/-/220992

> プロ・趣味層でボリュームを堅持するならば高級機であるフルサイズ規格、とりわけ成長市場のフルサイズミラーレスカメラで一定のシェアを得なければ話にならない。だが現状はそこも厳しい。
> 「他社と比べて製品そのもののクオリティーは問題ないのか」。会見では、フルサイズミラーレスカメラで次々と新機種を投入してフルサイズ市場(ミラーレスと一眼レフ)で18年世界シェア1位になったソニーを意識した厳しい質問が飛び出した。
> 池上博敬映像事業部長は「競争力では課題があると考えていない」と答えるものの、「ニコンのフルサイズミラーレスは2機種なので機種数なりのシェア」とフルサイズミラーレスへの進出の遅れを認めざるを得ない苦しい説明となった。

> 映像事業の位置付けを馬立社長兼CEOは「それでも根幹事業。応用範囲が広い貴重なアセット」と釈明し捲土重来を期すが、この発言にはデジャブが漂う。
> そう、オリンパスの歴代社長も常々、赤字の映像事業について似たような釈明をしてきたからだ。
> オリンパスの映像事業は、11年3月期以来、わずかに黒字だった1期を除いて毎年営業損失を計上している。
> だが両社の決定的な違いは映像事業の貢献度だ。今のオリンパスは医療事業が売上高の8割、営業利益のほとんどをたたき出し、かつて主力だった映像事業は見る影もない。
> それに対して、ニコンの映像事業は売上高の4割、営業利益の3割(19年3月期)を生んでおり、今でも根幹事業だ。